JP2008177306A - 固体撮像装置 - Google Patents

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健洋 森
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Abstract

【課題】サリサイド形成の際にコバルト等の金属によってスパイクが発生しても、スパイクに起因するリーク電流を抑制し、感光セルの不良を発生しにくい固体撮像装置を提供する。
【解決手段】半導体基板10上に、フォトダイオード5に蓄積された電荷を一時的に蓄積する浮遊拡散層1が形成されている。浮遊拡散層1は、拡散領域11と、拡散領域11より高い不純物濃度を有する拡散領域12とを含んでいる。浮遊拡散層1の表面の一部、すなわち、拡散領域12の表面にはコンタクト4に接続されるサリサイド層2が形成されている。そして、サリサイド層2によって覆われた拡散領域12は、スパイク16より十分に深く形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルスチルカメラや、デジタルビデオカメラ、携帯電話用小型カメラ等に用いられる固体撮像装置に関する。
図6は、従来の固体撮像装置の概略構成を示す回路図である。図6においては、図示の都合上、固体撮像装置の一部の構成のみが記載されている。
図6に示される固体撮像装置は、マトリックス状に配列された複数の感光セル501と、感光セル501の各々を駆動する周辺駆動回路とを含む。
感光セル501は、入射光を電荷に光電変換するフォトダイオード511と、転送トランジスタ512と、増幅トランジスタ513と、リセットトランジスタ514とを含んでいる。
転送トランジスタ512のゲート電極は、転送制御信号線521を介して垂直ドライバ回路部502に接続されている。転送トランジスタ512は、垂直ドライバ回路部502からの転送制御信号に従って、フォトダイオード511で生成された信号電荷を増幅トランジスタ513のゲート電極に転送する。尚、実際の構造では、転送トランジスタ512のソース領域は、フォトダイオード511の一部によって構成されている。
増幅トランジスタ513のソース領域は、垂直信号線522を介して、定電流源507(負荷トランジスタ)と、雑音抑制回路部503とにそれぞれ接続されている。増幅トランジスタ513は、ソースフォロアとして用いられているので、そのゲート電極の電位に応じた垂直信号を垂直信号線522に出力する。
リセットトランジスタ514のゲート電極は、リセット信号線524を介して垂直ドライバ回路部502に接続されている。リセットトランジスタ514のソース領域は、転送トランジスタ512のドレイン領域と、増幅トランジスタ513のゲート電極とに接続されている。また、リセットトランジスタ514のドレイン領域は、図示しないドレイン線に接続されている。リセットトランジスタ514は、垂直ドライバ回路部502から供給されるリセット信号に従い、転送トランジスタ512のドレイン領域及び増幅トランジスタ513のゲート電極の電位を所定の初期値にリセットする。
周辺駆動回路は、複数の感光セル501から垂直信号を抽出する垂直ドライバ回路部502と、複数の感光セル501から出力された垂直信号の雑音を抑制する雑音抑制回路部503と、雑音抑制回路部503で生成された垂直信号の出力を制御する水平トランジスタ504と、水平トランジスタ504を駆動する水平ドライバ回路部505と、負荷トランジスタ群(図示せず)とを備える。
以下、図6に示される固体撮像装置の雑音抑制処理について簡単に説明する。
図6の固体撮像装置においては、複数の感光セル501の各々が増幅トランジスタ513を含んでいる。複数の感光セル501間で、増幅トランジスタ513の特性(例えば、閾値電圧等)にバラツキがある場合、垂直信号線522に出力された垂直信号に固定パターン雑音が現れる。雑音抑制回路部503は、この固定パターン雑音を抑制するために設けられているものである。
雑音抑制回路部503は、トランジスタ531と、MIM(Metal Insulator Metal)構造やDMOS(Double diffused MOS)構造等を有し、半導体基板上に素子として形成された大容量のキャパシタ532と、クランプトランジスタ534と、キャパシタ532と同様に素子として形成されたキャパシタ535とを含む。
(動作A)
まず、リセットトランジスタ514をオン状態に制御して、回路節点541における電位を所定の電位VDDにリセットする。回路節点541の電位は、転送トランジスタ512のドレイン領域(フローティングディフュージョン)の電位及び増幅トランジスタ513のゲート電極の電位に等しい。
このとき、垂直信号線522上の回路節点542における電位V1は、次の数式(1)によって表される。
V1=VDD−VGS … (1)
ここで、上記の数式1において、VGSは増幅トランジスタ513のゲート−ソース間の電位差を表す。VGSは、定電流源の動作点により決定される定数値である。
(動作B)
次に、クランプトランジスタ534をオン状態に制御して、回路節点543の電位をVDDに制御する。回路節点543の電位をVDDにした状態で、トランジスタ531をオン状態にすることにより、キャパシタ532が充電される。最終的にキャパシタ532に蓄積される電荷Qは、次の数式(2)によって表される。
Q=C1(VDD−V1) … (2)
ここで、上記の数式2において、C1はキャパシタ532の容量を表す。
(動作C)
次に、クランプトランジスタ534をオフ状態に制御する。このとき、トランジスタ531はオン状態に維持される。
(動作D)
次に、転送トランジスタ512をオン状態に制御して、フォトダイオード511に蓄積された電荷Q1を転送トランジスタ512のドレイン領域に転送する。この結果、回路節点541における電位は、電荷Q1に応じた電位VGに変化する。電位VGは、転送トランジスタ512の寄生容量(フローティングディフュージョンに付随する容量)Cを用いて、(VDD−Q1/C)と表される。したがって、垂直信号線522の電位V2は、次の数式(3)によって表される。
V2=VG−VGS=VDD−Q1/C−VGS … (3)
また、キャパシタ532に蓄積されていた電荷Qは、キャパシタ532とキャパシタ535とに、これらの容量比に応じて分配される。回路節点543の電位をVoutは、次の数式(4)及び(5)の関係が成立する。
C1(Vout―V2)=Q+ΔQ … (4)
C2×Vout=−ΔQ … (5)
ここで、上記の数式5において、C2はキャパシタ535の容量を表す。
上記の連立方程式(4)及び(5)を解くと、Voutは次の数式(6)によって表される。
Vout=C1/(C1+C2)×(VDD−Q1/C) … (6)
以後、回路節点543の電位がVoutで安定するまで、各トランジスタの状態が維持される。
(動作E)
次に、回路節点543の電位がVoutである状態で、水平ドライバ回路部505から供給される水平制御信号に基づいて、水平トランジスタ516をオン状態に制御する。この結果、Voutの電位は水平信号線527に伝達され、最終的に、増幅器508がVoutに応じた電圧(すなわち、フォトダイオード511に蓄積された電荷Q1に応じた画素信号)を出力する。
図7は、図6に示される固体撮像装置の概略的な構造を示す断面図である。より特定的には、図7は、感光セル501部分の断面を示したものである。
保護酸化膜714で覆われた半導体基板710内に、フォトダイオード511、転送トランジスタ512、リセットトランジスタ514、増幅トランジスタ513がそれぞれ形成されている。半導体基板710の表面と平行な方向(図7における左右方向)において、転送トランジスタ512とリセットトランジスタ514との間には、フォトダイオード511から転送された電荷を蓄積するための浮遊拡散層701が形成されている。この浮遊拡散層701は、図6に示される回路節点541に対応する。
浮遊拡散層701、各トランジスタのソースまたはドレイン拡散層713の下方には、図7に破線で示されるように、空乏層703が形成される。
また、保護酸化膜714上には、フォトダイオード511と、浮遊拡散層701の一部とを覆うように、サリサイドブロック膜706が形成されている。更に、浮遊拡散層701表面の残りの部分を覆う領域には、サリサイド層702が形成されている。そして、浮遊拡散層701のうちサリサイド化された箇所には、コンタクト704が設けられている。
図7に示されるように、浮遊拡散層701のサリサイド層702の下方では、サリサイド層を構成する金属シリサイドにスパイク16が発生しており、発生したスパイク16は、浮遊拡散層701の空乏層703にまで達している。
固体撮像装置の使用時において、フォトダイオード511に入射した光から変換された信号電荷は、転送トランジスタ512を通じて、浮遊拡散層701に蓄積される。浮遊拡散層701に蓄積された信号電荷は電圧に変換され、変換された電圧がコンタクト704を介して出力される。リセットトランジスタ514は、浮遊拡散層701に蓄積された信号電荷を、必要に応じて外部へと排除するために設けられている。
ここで、サリサイド(セルフアラインシリサイド)は、シリコンと高融点金属との化合物であって、チタンやコバルトといった高融点金属をスパッタ法等によって、ソース/ドレイン拡散層やゲート電極(多結晶シリコン膜またはアモルファスシリコン膜)表面に堆積させた後、熱処理を行うことによって形成される。サリサイドを形成する利点としては、ソース/ドレイン拡散層あるいはゲート電極と、コンタクトとの界面において良好な電気的接触状態を確保できることが挙げられる。それ故、サリサイドは、ロジック回路を構成するMOSトランジスタのように、寄生抵抗の低減が求められる素子に広く用いられている。
サリサイドを構成するための金属材料としては、前述のチタンやコバルト、更にはニッケル等が挙げられるが、これらの中でも、デバイスの微細化の観点から最近ではコバルトが主に用いられている。
特開2001‐111022号公報
しかしながら、コバルトを用いてサリサイドを形成する場合、熱処理工程において、スパイクやコバルト原子の析出等の結晶欠陥を生じることがある。特に、図7に示される構造の固体撮像装置において、浮遊拡散層701は、フォトダイオード511の出力電荷を蓄積する役割を有するので、サリサイド形成時にスパイクが発生すると、白キズや暗電流に代表される画素欠陥を生じ、スパイクが生じた感光セルが不良となる虞がある。特に、微小な電流信号の検出を要求される固体撮像装置においては、スパイクに起因する電流リークは、歩留りの点で深刻な問題となる。
そこで、サリサイド形成工程における熱処理の温度の最適化を図ることによって、スパイクの発生を抑制することが考えられる。ただし、熱処理温度の最適化によって、スパイクの発生頻度を抑制することはできるものの、スパイクの発生を完全に防止することは依然として困難である。
それ故に、本発明は、サリサイド形成の際にスパイクが発生した場合であっても、スパイクに起因する感光セル不良の発生が抑制された固体撮像装置を提供することを目的とする。
本発明は、半導体基板上の感光領域にマトリックス状に配置された複数の感光セルと、複数の感光セルを駆動するための駆動手段を含む周辺回路とを備える固体撮像装置に関するものである。当該感光セルの各々は、入射光を光電変換して得られた信号電荷を蓄積するフォトダイオードと、フォトダイオードに蓄積された信号電荷を転送する第1のトランジスタと、第1のトランジスタによって転送された信号電荷を一時的に蓄積する浮遊拡散層とを含む。そして、浮遊拡散層の表面の少なくとも一部はサリサイド層によって覆われ、浮遊拡散層のうちサリサイド層によって覆われる部分は、サリサイド層に発生するスパイクよりも深く形成されている。
あるいは、浮遊拡散層のうちサリサイド層に覆われた部分のPN接合深さは、230nm以上であっても良い。
本発明に係る固体撮像装置において、浮遊拡散層の表面のサリサイド層で覆われた領域は、コンタクトを形成する領域であることが好ましい。
浮遊拡散層のうちサリサイドで覆われた部分のPN接合深さ及び不純物濃度は、浮遊拡散層のうちサリサイドで覆われていない部分のPN接合深さ及び不純物濃度よりも大きいことが好ましい。
本発明に係る固体撮像装置において、浮遊拡散層の表面全体がサリサイド層で覆われていても良い。
また、感光セルの各々は、拡散層を有する第2のトランジスタを更に含み、周辺回路は、拡散層を有するトランジスタを含んでいても良い。この場合、第2のトランジスタ及び周辺回路内のトランジスタの拡散層のPN接合深さは実質的に同一であり、浮遊拡散層のPN接合深さは、第2のトランジスタ及び周辺回路内のトランジスタのPN接合深さよりも深いことが好ましい。
また、感光セルの各々は、第1のトランジスタと浮遊拡散層を共有する第2のトランジスタと、第1のトランジスタと浮遊拡散層を共有しない第3のトランジスタとを更に含んでいても良い。この場合、第1及び第2のトランジスタの最小ゲート長は、第3のトランジスタの最小ゲート長より大きいことが好ましい。
本発明によれば、サリサイド金属によるスパイク等が発生した場合でも、スパイクに起因するリーク電流の発生を抑制することができるので、感光セルの不良が発生しにくい固体撮像装置を実現することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の概略構成を示す断面図である。より特定的には、図1は、固体撮像装置の感光セルの断面を示したものである。
半導体基板10上の感光領域にマトリクス状に形成される感光セルの各々は、フォトダイオード5と、転送トランジスタ7と、リセットトランジスタ8と、増幅トランジスタ9とを含んでいる。そして、半導体基板10の表面を覆うように保護酸化膜14が形成されている。また、半導体基板10上の転送トランジスタ7とリセットトランジスタ8との間には、フォトダイオード5から転送された電荷を蓄積するための浮遊拡散層1とが形成されている。そして、本実施形態においては、浮遊拡散層1は、N-型の拡散領域11と、拡散領域11より深く、かつ、拡散領域11より不純物濃度が高いN+型の拡散領域12とが形成されている。拡散領域11及び12と、ソース/ドレイン拡散層13の界面付近には、図に破線で示されるように、空乏層3が存在する。
更に、保護酸化膜14上には、フォトダイオード5と拡散領域11とを覆うサリサイドブロック膜6と、リセットトランジスタ8及び増幅トランジスタ9のゲート電極18及び19の側面を覆うサイドウォールとが形成されている。拡散領域12、ソース/ドレイン拡散層13上でサリサイドブロック膜6及びサイドウォールに覆われていない領域には、サリサイド層2が形成されている。すなわち、転送トランジスタ7のドレインとなる浮遊拡散層1のうち、拡散領域12の表面の少なくとも一部がサリサイド化され、拡散領域11の表面はサリサイド化されていない。
そして、拡散領域12表面のサリサイド層2に接するように、コンタクト4が形成されている。
また、図1に示されるように、サリサイド層2の直下に位置する拡散領域12内には、スパイク16が発生している。ただし、拡散領域12は、発生したスパイクに対して十分深くなるように形成されている。したがって、発生したスパイク16の下端は、空乏層3に接触していない。
図2は、図1に示される固体撮像装置の製造過程を示す概略工程図である。
まず、図2(a)に示されるように、P型の半導体基板10の表面に保護酸化膜14を形成した後、半導体基板10にN型の不純物を選択的に導入して、フォトダイオード5を形成する。また、転送トランジスタ7、リセットトランジスタ8及び増幅トランジスタ9の各々のゲート電極17〜19が、保護酸化膜14上の所定位置(設計位置)に形成される。
次に、図2(b)に示されるように、転送トランジスタ7のドレインを形成すべき部分を除く領域を覆うようにフォトレジスト15bを形成する。その後、形成されたフォトレジスト15bをマスクとして、イオン注入によって半導体基板10に不純物を導入し、拡散領域21が形成される。例えば、イオン種としてP(リン)を用い、イオン加速エネルギーが20〜40keV、ドーズ量が2×1012〜4×1014cm-2の条件でイオン注入を行う。
尚、拡散領域21を形成する際のイオン加速エネルギーは、上記の例に挙げた数値より高くても良い。
次に、図2(c)に示されるように、ソース/ドレイン拡散層13を形成する部分が少なくとも露出するようにフォトレジスト15cを形成する。その後、形成されたフォトレジスト15cをマスクとして、半導体基板10に不純物イオンを注入する。例えば、イオン種としてAsを用い、イオン加速エネルギーが20〜50keV、ドーズ量が1×1015〜2×1015cm-2の条件でイオン注入を行う。尚、ソース/ドレイン拡散層13へのイオン注入と同時に、図示しない周辺回路に対してもイオン注入を行い、周辺回路の拡散層を形成する。尚、周辺回路に対しては、図2(b)に示される拡散領域21形成時とほぼ同等の加速エネルギーでイオンを注入しても良い。
次に、図2(d)に示されるように、浮遊拡散層1上の一部の領域(サリサイド化される領域)のみが露出するように、半導体基板10上にフォトレジスト15dを形成する。その後、形成されたフォトレジスト15dをマスクとして、半導体基板10に不純物イオン(AsまたはP)を注入し、N+型の拡散領域12を形成する。また、拡散領域12の形成によって、拡散領域11が形成される。この工程におけるイオン注入の加速エネルギーは、後続のサリサイド形成工程でスパイクが発生する可能性を考慮し、発生し得るスパイクの深さに比べて、拡散領域12のPN接合深さが十分大きくなるように決定される。具体的には、拡散領域12の底部に形成されるPN接合界面が、サリサイド層2と拡散領域12との界面から230nm以上深くに位置するように、イオンの加速エネルギー及びドーズ量を決定することが望ましい。
尚、ここでのPN接合深さは、イオン注入後の活性加熱処理のみならず、製造工程において実施される全ての熱処理を経て完成した固体撮像装置における値である。したがって、イオン注入直後の拡散層深さは、その後の熱処理工程における拡散層の拡がりを考慮して調節される。
また、図2(d)の工程で注入されるイオンのドーズ量は、拡散領域12の不純物濃度が、図2(b)の工程で形成された拡散領域11の不純物濃度より高くなるように設定される。このように、後の工程でサリサイド化される拡散領域12の不純物濃度を、サリサイド化されない拡散領域11の不純物濃度より高くしておけば、サリサイド上に形成されるコンタクトのコンタクト抵抗を低くすることができ、電気的接触状態が良好になるという利点がある。
次に、図2(e)に示されるように、保護酸化膜14及びゲート電極17〜19の全体を覆うように、半導体基板10上にシリコン酸化膜等の絶縁膜20を堆積させる。
次に、図2(f)に示されるように、絶縁膜20上にフォトレジスト15fを形成する。フォトレジスト15fは、後続の工程でサリサイド化される領域上の絶縁膜20を選択的に除去するために、サリサイド化されない領域(フォトダイオード5及び拡散領域11)を覆うようにパターニングされている。その後、フォトレジスト15fをマスクとして、絶縁膜20の一部を選択的に除去する。
そして、図2(g)に示されるように、ゲート電極17〜19の上面と、拡散領域12及びソース/ドレイン拡散層13の表面とに、サリサイド層2を形成する。より詳細には、半導体基板10上の全面に金属材料をスパッタし、RTA(Rapid Thermal Annealing)等の熱処理を行う。この結果、金属膜に接触するシリコンの一部(ゲート電極17〜19の上面、拡散領域12及びソース/ドレイン拡散層13の表面)にサリサイド層2が形成される。
サリサイド形成のための熱処理は、一般的に2回に分けて行う。通常は、1回目の熱処理を2回目の熱処理に比べて低い温度で行って、準安定なシリサイドを形成してから、未反応の金属膜をウェット溶液によって除去する。1回目の熱処理を比較的低い温度で行うのは、Siの拡散反応が進みすぎて、ゲート電極と拡散層の周辺部にまでに余分なシリサイドが形成されるのを防ぐためである。2回目の熱処理は、1回目よりも高い温度で行い、金属とSiとの化合によりサリサイド層の抵抗を小さくする。そして、2回目の熱処理で未反応の金属膜は、1回目の熱処理後と同様に、ウェット溶液を用いて除去される。
例えば、サリサイド金属としてコバルトを用いる場合の各条件は次の通りである。まず、コバルトを5〜10nm程度の膜厚にスパッタする。1回目の熱処理として、400〜550℃で1〜5分間、N2雰囲気下でRTAを行う。続いて、SPM洗浄によって、未反応のコバルト金属を除去する。2回目の熱処理として、750〜850℃で10〜30秒間、N2雰囲気下でRTAを行う。その後、1回目の熱処理後と同様に、SPM洗浄で未反応のコバルト金属を除去する。
上記の各工程を経て、本実施形態に係る固体撮像装置100を製造することができる。
上述したように、本実施形態に係る固体撮像装置100は、浮遊拡散層1は、サリサイド化されない拡散領域11と、サリサイド化される拡散領域12とから構成されている。そして、拡散領域12は、その表面をサリサイド化する際に発生し得るスパイク16の深さと比べて十分に深く形成されている。したがって、サリサイド化工程において、仮にスパイク16が発生しても、スパイク16が拡散領域12直下の空乏層3に到達することが防止される。それ故、本実施形態に係る固体撮像装置100では、浮遊拡散層1内のスパイク16に起因するリーク電流が抑制されるので、感光セルの不良の発生を減少させて、歩留まりを向上することができる。
また、本実施形態に係る固体撮像装置100では、コンタクトを形成する位置に合わせて、浮遊拡散層1の表面のうち、拡散領域12の表面にのみサリサイド層2が形成されている。このような構成によれば、サリサイド層2を形成すべき部分の面積が減少するため、スパイクが発生する確率が低下する。よって、本実施形態によれば、スパイクに起因するリーク電流が発生する確率を低減することも可能となる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造工程を示す図である。
本実施形態に係る固体撮像装置200は、浮遊拡散層1の全体が深く形成される点に特徴を有している。以下、本実施形態に係る固体撮像装置200について、製造工程に沿って順に説明する。
まず、図3(a)に示されるように、P型の半導体基板10の表面に保護酸化膜14を形成した後、半導体基板10にN型の不純物を選択的に導入して、フォトダイオード5を形成する。また、転送トランジスタ7、リセットトランジスタ8及び増幅トランジスタ9の各々のゲート電極17〜19を、保護酸化膜14上の所定位置(設計位置)に形成する。
次に、その後、図3(b)に示されるように、浮遊拡散層1が形成される部分を除く領域を覆うようにフォトレジスト15bを形成した後、形成されたフォトレジスト15bをマスクとして、半導体基板10にリンイオンを注入する。
次に、図3(c)に示されるように、フォトダイオード5と、ゲート電極17と、浮遊拡散層1とを覆うように、フォトレジスト15cを形成した後、フォトレジスト15をマスクとしてイオン注入を行い、ソース/ドレイン拡散層13を形成する。例えば、イオン種としてAsを用い、加速エネルギーが20〜50keV、ドーズ量が1×1015〜2×1015cm-2の条件でイオン注入を行う。尚、ソース/ドレイン拡散層13へのイオン注入と同時に周辺回路にもイオンを注入して拡散層を形成する。
次に、図3(d)に示されるように、保護酸化膜14及びゲート電極17〜19の全体を覆うように、半導体基板10上にシリコン酸化膜等の絶縁膜20を堆積させる。
以降の工程は、破線の矢印で示されるように、浮遊拡散層1の表面の全部をサリサイド化するか(図3(e)及び(g))、一部をサリサイド化するか(図3(f)及び(h))に応じて若干異なる。
浮遊拡散層1の表面の全部をサリサイド化する場合、図3(e)に示されるようなフォトレジスト15eを絶縁膜20上に形成する。より詳細には、フォトレジスト15eは、後続の工程でサリサイド化される領域上の絶縁膜20を選択的に除去するために、サリサイド化されないフォトダイオード5を覆うようにパターニングされている。その後、フォトレジスト15eをマスクとして、絶縁膜20の一部を選択的に除去する。
そして、図3(g)に示されるように、ゲート電極17〜19の上面と、浮遊拡散層1及びソース/ドレイン拡散層13の表面とに、サリサイド層2を形成する。より詳細には、半導体基板10上の全面に、例えばコバルトを5〜10nmの膜厚にスパッタする。次に、1回目の熱処理として、400〜550℃で1〜5分間、N2雰囲気下でRTAを行う。続いて、SPM洗浄によって、未反応のコバルト金属を除去する。2回目の熱処理として、750〜850℃で10〜30秒間、N2雰囲気下でRTAを行う。その後、1回目の熱処理後と同様に、SPM洗浄で未反応のコバルト金属を除去する。この結果、金属膜に接触するシリコンの一部(ゲート電極17〜19の上面、浮遊拡散層1及びソース/ドレイン拡散層13の表面)がサリサイド化され、サリサイド層2が形成される。
このように、浮遊拡散層1の表面の一部にサリサイドを形成する場合、浮遊拡散層1の表面全体に対するサリサイド面積が減少するので、スパイクによるリーク電流発生の確率を低減することができる。
一方、浮遊拡散層1の表面の一部をサリサイド化する場合、図3(f)に示されるようなフォトレジスト15fを絶縁膜20上に形成する。より詳細には、フォトレジスト15fは、後続の工程でサリサイド化される領域上の絶縁膜20を選択的に除去するために、フォトダイオード5と、浮遊拡散層1の表面の一部とを覆うようにパターニングされている。その後、フォトレジスト15fをマスクとして、絶縁膜20の一部を選択的に除去する。
そして、図3(h)に示されるように、ゲート電極17〜19の上面と、浮遊拡散層1の表面の一部と、ソース/ドレイン拡散層13の表面とに、サリサイド層2を形成する。この工程におけるサリサイド層2の形成方法は、図3(g)の工程におけるものと同様であるので、ここでの繰り返しの説明を省略する。
本実施形態に係る固体撮像装置200は、サリサイド形成時に生じたスパイクに起因するリーク電流を抑制するために、浮遊拡散層1のPN接合深さが、サリサイド形成工程で発生し得るスパイクの深さより深く形成されている点に特徴を有している。具体的には、浮遊拡散層1の底部が230nm以上の深さに位置するように、浮遊拡散層1の全体を形成することが望ましい。
この場合、浮遊拡散層1を共有する各トランジスタのゲート電極長を、他のトランジスタのゲート電極長より長くすることがより好ましい。というのも、深い浮遊拡散層1を形成するために高エネルギーでイオン注入を行うと、注入された不純物イオンの分布が横方向(すなわち、半導体基板10の表面と平行な方向)に拡がるため、浮遊拡散層1をソースまたはドレインとして含む転送トランジスタ及びリセットトランジスタにおいては、ソース−ドレイン間でのパンチスルーが発生する可能性が高くなる。これを防止するために転送トランジスタ及びリセットトランジスタのゲート電極長を他のトランジスタより長くすることが好ましい。
また、本実施形態においても、浮遊拡散層1上のうちコンタクトを形成する一部の領域にサリサイドを形成することによって、浮遊拡散層1の表面全体に対するサリサイド面積を減少させ、スパイクによるリーク電流発生の確率を低減することができる。
更に、本実施形態に係る固体撮像装置200の製造方法には、浮遊拡散層1の全体が深く形成されるので、第1の実施形態に示した深さの異なる2つの拡散領域11及び12を形成する場合と比べて、工数を減らすことができるという利点がある。
(第3の実施形態)
図4は、本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置の製造工程を示す図である。
本実施形態に係る固体撮像装置300は、浮遊拡散層1の全体と、ソース/ドレイン拡散層13とが深く形成される点に特徴を有している。以下、本実施形態に係る固体撮像装置300について、製造工程に沿って順に説明する。
まず、図4(a)に示されるように、半導体基板10の表面に保護酸化膜14を形成した後、半導体基板10に不純物を選択的に導入して、フォトダイオード5を形成する。また、転送トランジスタ7、リセットトランジスタ8及び増幅トランジスタ9の各々のゲート電極17〜19を、保護酸化膜14上の所定位置に形成する。
次に、図4(b)に示されるように、浮遊拡散層1が形成される部分を除く領域を覆うようにフォトレジスト15bを形成した後、形成されたフォトレジスト15bをマスクとして、半導体基板10と反対導電型のイオンを、半導体基板10に選択的に注入する。この工程におけるイオン注入の加速エネルギーは、浮遊拡散層1のPN接合深さが230nm以上になるように設定される。
尚、ここでいう浮遊拡散層のPN接合深さは、固体撮像装置300の完成後における値を示す。したがって、イオン注入直後のPN接合深さは、後続の熱処理工程において拡散層が深さ方向へ広がる分を考慮して決定される。
次に、図4(c)に示されるように、フォトダイオード5と、ゲート電極17と、浮遊拡散層1とを覆うように、フォトレジスト15cを形成した後、フォトレジスト15cをマスクとしてイオン注入を行い、ソース/ドレイン拡散層13を形成する。イオン種としては、例えばAsが使用される。また、イオン注入条件は、ソース/ドレイン拡散層13のPN接合深さが、浮遊拡散層1の深さとほぼ同程度になるように設定される。尚、ソース/ドレイン拡散層13へのイオン注入と同時に周辺回路にもイオンを注入して拡散層を形成する。
次に、図4(d)に示されるように、保護酸化膜14及びゲート電極17〜19の全体を覆うように、半導体基板10上に絶縁膜20を堆積させる。
以降の工程は、破線の矢印で示されるように、浮遊拡散層1の表面の全部をサリサイド化するか(図4(e)及び(g))、一部をサリサイド化するか(図4(f)及び(h))に応じて若干異なる。
浮遊拡散層1の表面の全部をサリサイド化する場合、図4(e)に示されるようなフォトレジスト15eを絶縁膜20上に形成する。より詳細には、フォトレジスト15eは、後続の工程でサリサイド化される領域上の絶縁膜20を選択的に除去するために、フォトダイオード5を覆うようにパターニングされている。その後、フォトレジスト15eをマスクとして、絶縁膜20の一部を選択的に除去する。
そして、図4(g)に示されるように、ゲート電極17〜19の上面と、浮遊拡散層1及びソース/ドレイン拡散層13の表面とに、サリサイド層2を形成する。より詳細には、半導体基板10上の全面に、例えばコバルトを5〜10nmの膜厚にスパッタする。次に、1回目の熱処理として、400〜550℃で1〜5分間、N2雰囲気下でRTAを行う。続いて、SPM洗浄によって、未反応のコバルト金属を除去する。2回目の熱処理として、750〜850℃で10〜30秒間、N2雰囲気下でRTAを行う。その後、1回目の熱処理後と同様に、SPM洗浄で未反応のコバルト金属を除去する。この結果、金属膜に接触するシリコンの一部(ゲート電極17〜19の上面、浮遊拡散層1及びソース/ドレイン拡散層13の表面)がサリサイド化され、サリサイド層2が形成される。
このように、浮遊拡散層1の表面の一部にサリサイドを形成する場合、浮遊拡散層1の表面全体に対するサリサイド面積が減少するので、スパイクによるリーク電流発生の確率を低減することができる。
一方、浮遊拡散層1の表面の一部をサリサイド化する場合、図4(f)に示されるようなフォトレジスト15fを絶縁膜20上に形成する。より詳細には、フォトレジスト15fは、後続の工程でサリサイド化される領域上の絶縁膜20を選択的に除去するために、フォトダイオード5と、浮遊拡散層1の表面の一部とを覆うようにパターニングされている。その後、フォトレジスト15fをマスクとして、絶縁膜20の一部を選択的に除去する。
そして、図4(h)に示されるように、ゲート電極17〜19の上面と、浮遊拡散層1の表面の一部と、ソース/ドレイン拡散層13の表面とに、サリサイド層2を形成する。この工程におけるサリサイド層2の形成方法は、図4(g)の工程におけるものと同様であるので、ここでの繰り返しの説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態に係る固体撮像装置300は、サリサイド形成時に生じたスパイクに起因するリーク電流を抑制するために、浮遊拡散層1を含む画素セル内の拡散層と、周辺回路の拡散層とが、サリサイド形成工程で発生し得るスパイクより深く形成されている点に特徴を有している。具体的には、浮遊拡散層1のPN接合深さが230nm以上に位置するように、浮遊拡散層1の全体を形成することが望ましい。浮遊拡散層1のみならず、感光セル内の他の拡散層においてもスパイクに起因するリーク不良等が懸念される場合には、当該他の拡散層の深さも230nm以上となるようにイオンを注入することが好ましい。
この場合、浮遊拡散層1を共有する各トランジスタのゲート電極長を、他のトランジスタのゲート電極長より長くすることがより好ましい。というのも、深い拡散層を形成するために高エネルギーでイオン注入を行うと、注入された不純物イオンの分布が横方向に拡がるため、深い拡散層をソースまたはドレインとして含むトランジスタにおいては、ソース−ドレイン間でのパンチスルーが発生する可能性が高くなる。これを防止するためには、通常の深さより深い拡散層を形成する場合、深い拡散層を有するトランジスタのゲート電極長を、通常の深さの拡散層を有するトランジスタより長くすることが好ましい。
また、本実施形態に係る固体撮像装置300の製造方法にもまた、浮遊拡散層1の全体が深く形成されるので、第1の実施形態に示したPN接合深さの異なる2つの拡散領域11及び12を形成する場合と比べて、工数を減らすことができるという利点がある。
図5は、図4(h)に示される固体撮像装置の浮遊拡散層のPN接合深さと、発生した白キズ不良個数との関係を示すグラフである。
図5において、X軸は、浮遊拡散層1のPN接合深さをシミュレーションから算出した値を表す。ただし、図5に示す浮遊拡散層のPN接合深さは、固体撮像装置完成時のPN接合深さを示す。また、Y軸は、ウェハ1枚当たりの白キズ不良個数を示す。
図5に示されるように、浮遊拡散層1のPN接合深さが深くなるにつれて、白キズ不良個数が大幅に減少していることが分かる。許容される白キズ不良個数は、固体撮像装置の特性仕様に応じて決定されるが、この例で試験対象とした固体撮像装置300の許容基準が、100個以下であると想定すると、固体撮像装置完成時のPN接合深さを230nm以上とすることが好ましい。
尚、上記の各実施形態では、感光セルに1つのフォトダイオードを含む例について説明したが、本発明は、感光セル内に2以上のフォトダイオードが形成された固体撮像装置にも同様に適用できる。
また、上記の各実施形態では、感光セル内に第1〜第3のトランジスタとして、転送トラジスタ、リセットトランジスタ及び増幅トランジスタが形成された例について説明したが、感光セル内に更にトランジスタが設けられていても良い。
本発明に係る固体撮像装置は、デジタルスチルカメラや、デジタルビデオカメラ、携帯電話用小型カメラ等に用いられる固体撮像装置として有用である。
本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の概略構成を示す断面図 図1に示される固体撮像装置の製造過程を示す概略工程図 本発明の第2の実施形態に係る固体撮像装置の製造工程を示す図 本発明の第3の実施形態に係る固体撮像装置の製造工程を示す図 図4(h)に示される固体撮像装置の浮遊拡散層のPN接合深さと、発生した白キズ不良個数との関係を示すグラフ 従来の固体撮像装置の概略構成を示す回路図 図6に示される固体撮像装置の概略構成を示す断面図
符号の説明
1 浮遊拡散層
2 サリサイド層
3 空乏層
4 コンタクト
5 フォトダイオード
6 サリサイドブロック膜
7 転送トランジスタ
8 リセットトランジスタ
9 増幅トランジスタ
10 半導体基板
11 拡散領域(N-
12 拡散領域(N+
13 ソース/ドレイン拡散層
14 保護酸化膜
15 フォトレジスト
16 スパイク
17〜19 ゲート電極
100、200、300 固体撮像装置
501 感光セル
502 垂直ドライバ回路部
503 雑音抑制回路部
505 水平ドライバ回路部
507 定電流源
508 増幅器
511 フォトダイオード
512 転送トランジスタ
513 増幅トランジスタ
514 リセットトランジスタ
516 水平トランジスタ
521 転送制御信号線
522 垂直信号線
524 リセット信号線
527 水平信号線
531 トランジスタ
532、535 キャパシタ
534 クランプトランジスタ
541、542、543 回路節点

Claims (7)

  1. 固体撮像装置であって、
    半導体基板上の感光領域にマトリックス状に配置された複数の感光セルと、
    前記複数の感光セルを駆動するための駆動手段を含む周辺回路とを備え、
    前記感光セルの各々は、
    入射光を光電変換して得られた信号電荷を蓄積するフォトダイオードと、
    前記フォトダイオードに蓄積された信号電荷を転送する第1のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタによって転送された前記信号電荷を一時的に蓄積する浮遊拡散層とを含み、
    前記浮遊拡散層の表面の少なくとも一部はサリサイド層によって覆われ、
    前記浮遊拡散層のうち前記サリサイド層によって覆われる部分は、前記サリサイド層に発生するスパイクよりも深く形成されていることを特徴とする、固体撮像装置。
  2. 固体撮像装置であって、
    半導体基板上の感光領域にマトリックス状に配置された複数の感光セルと、
    前記複数の感光セルを駆動するための駆動手段を含む周辺回路とを備え、
    前記感光セルの各々は、
    入射光を光電変換して得られた信号電荷を蓄積するフォトダイオードと、
    前記フォトダイオードに蓄積された信号電荷を転送する第1のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタによって転送された前記信号電荷を一時的に蓄積する浮遊拡散層とを含み、
    前記浮遊拡散層の表面の少なくとも一部はサリサイド層によって覆われ、
    前記浮遊拡散層のうち前記サリサイド層に覆われた部分のPN接合深さは、230nm以上であることを特徴とする、固体撮像装置。
  3. 前記浮遊拡散層の表面の前記サリサイド層で覆われた領域は、コンタクトを形成する領域であることを特徴とする、請求項1または2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記浮遊拡散層のうち前記サリサイドで覆われた部分のPN接合深さ及び不純物濃度は、前記浮遊拡散層のうち前記サリサイドで覆われていない部分のPN接合深さ及び不純物濃度よりも大きいことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の固体撮像装置。
  5. 前記浮遊拡散層の表面全体が前記サリサイド層で覆われていることを特徴とする、請求項1または2に記載の固体撮像装置。
  6. 前記感光セルの各々は、拡散層を有する第2のトランジスタを更に含み、
    前記周辺回路は、拡散層を有するトランジスタを含んでおり、
    前記第2のトランジスタ及び前記周辺回路内のトランジスタの拡散層のPN接合深さは実質的に同一であり、
    前記浮遊拡散層のPN接合深さは、前記第2のトランジスタ及び前記周辺回路内のトランジスタのPN接合深さよりも深いことを特徴とする、請求項1または2に記載の固体撮像装置。
  7. 前記感光セルの各々は、
    前記第1のトランジスタと前記浮遊拡散層を共有する第2のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタと前記浮遊拡散層を共有しない第3のトランジスタとを更に含み、
    前記第1及び第2のトランジスタの最小ゲート長は、前記第3のトランジスタの最小ゲート長より大きいことを特徴とする、請求項1または2記載の固体撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7897425B2 (en) * 2007-06-25 2011-03-01 Dongbu Hitek Co., Ltd. Image sensor and method for fabricating the same
CN104022133A (zh) * 2014-06-10 2014-09-03 北京思比科微电子技术股份有限公司 漂浮节点具有可变电容的源像像素及图像传感器
US8952476B2 (en) 2012-07-13 2015-02-10 Kabushiki Kaisha Toshiba Solid-state image pickup device
WO2024195106A1 (ja) * 2023-03-23 2024-09-26 日本電信電話株式会社 電流検出装置

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