JP2008176510A - 運転支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】運転者が運転中に退屈しないような運転支援装置を提供する。
【解決手段】制御部20において、車室内カメラ12で撮影した画像から車両運転時の運転操作に影響を及ぼすような運転者の心身の状態を推定する。さらに、制御部20において、先に推定された運転者の心身の状態及び車両信号入力装置10で取得された所定期間の車両の運転操作状況と、記憶装置16に注意喚起条件として蓄積された運転者の心身の状態及び注意喚起前後の所定期間の運転操作状況と、を比較する。そして、両者が一致した場合に、音声出力装置14を介して運転者に対して注意喚起を行うとともに、注意喚起の前後で運転者の心身の状態に変化があったか否かを判定し、運転者の心身の状態に変化があった場合に、注意喚起が有効であるとして、注意喚起前後の所定期間の運転操作状況と運転者の心身の状態とを注意喚起条件として記憶装置16に蓄積する。
【選択図】図1

Description

本発明は、運転者が運転中に退屈しないような運転支援を行う運転支援装置に関する。
従来、経路案内を行うカーナビゲーション装置において、運転者に話しかけることで安全性を向上させるようにしたものがある。このカーナビゲーション装置では、例えば、走行経路が真っすぐであり、一定の間経路案内を行う必要がないような状況であった場合、1/f揺らぎなど、適当な時間間隔で運転者に対して話しかけるようになっている。
このように、運転者が退屈しそうな状況下で適当な時間間隔で運転者に話しかけることにより、運転者が退屈するのを防止するのである(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−168646号公報
ところが、上記の装置では、カーナビゲーション装置側で予め定められた規則に従って運転者に対して話しかけているだけである。つまり、運転者の身体的あるいは精神的な状況を把握して話しかけを行ってはいないので、運転者にとって適切なタイミング、つまり運転者が退屈になったとき又は退屈になるおそれがあるときに、タイミングよく話しかけを行うことによって運転者が退屈することを防止するようにはなっていない。
本発明は、このような問題に鑑みなされたものであり、運転者が運転中に退屈しないような運転支援装置を提供することを目的とする。
かかる問題を解決するためになされた請求項1に記載の運転支援装置(1:この欄においては、発明に対する理解を容易にするため、必要に応じて「発明を実施するための最良の形態」欄において用いた符号を付すが、この符号によって請求の範囲を限定することを意味するものではない。)は、運転操作状況取得手段(10)、心身状態推定手段(20)、注意喚起手段(14)及び注意喚起制御手段(20)を備える。
運転操作状況取得手段(10)は、走行中の車両の運転操作状況を取得し、心身状態推定手段(20)は、車両運転時の運転操作に影響を及ぼすような運転者の心身の状態を推定する。また、注意喚起手段(14)は、運転者に注意喚起を行う。
注意喚起条件蓄積手段(16)は、注意喚起手段(14)を介して運転者に注意喚起を行う際の、注意喚起前後の所定期間の運転操作状況と運転者の心身の状態とを注意喚起条件として蓄積する。
注意喚起制御手段(20)は、注意喚起手段(14)を介して運転者への注意喚起の制御を行うものであり、以下の(ア)〜(エ)の制御を行う。
(ア)心身状態推定手段(20)で推定された運転者の心身状態及び運転操作状況取得手段(10)で取得した車両の運転操作状況と、注意喚起条件蓄積手段(16)に注意喚起条件として蓄積された運転者の心身の状態及び注意喚起前後の所定期間の運転操作状況と、を比較する。
(イ)両者(心身状態推定手段(20)で推定された運転者の心身状態及び運転操作状況取得手段(10)で取得した車両の運転操作状況と、注意喚起条件蓄積手段(16)に注意喚起条件として蓄積された運転者の心身の状態及び注意喚起前後の所定期間の運転操作状況)が一致した場合に、注意喚起手段(14)を介して運転者に対して注意喚起を行う。
(ウ)注意喚起の前と注意喚起の後で心身状態推定手段(20)で得られる運転者の心身の状態に変化があったか否かを判定する。
(エ)運転者の心身の状態に変化があったと判定した場合に、注意喚起が有効であるとして、注意喚起前後の所定期間の運転操作状況と運転者の状態とを注意喚起条件として注意喚起条件蓄積手段(16)に蓄積する。
このような運転支援装置(1)によれば、適切な条件、例えば、適切なタイミングや特定の運転状況下で運転者に対する注意喚起が行われるので、運転者に煩わしさを与えたり、運転中に運転者を退屈させたりしない。以下、これについて説明する。
上記運転支援装置(1)では、心身状態推定手段(20)で推定された運転者の心身の状態及び運転操作状況取得手段(10)で取得した所定期間の車両の運転操作状況と、注意喚起条件蓄積手段(16)に蓄積された注意喚起前後の所定期間の運転操作状況及び運転者の心身の状態と、を比較する。
そして、両者が一致した場合に、注意喚起手段(14)を介して運転者に対して注意喚起が行われる。
さらに、注意喚起を行う前後で運転者の心身の状態に変化があった場合に、その注意喚起が有効であるとして、注意喚起前後の所定期間の車両の運転操作状況と運転者の状態とを注意喚起条件蓄積手段(16)に蓄積していく。
つまり、請求項1に記載の運転支援装置(1)では、運転中の運転者の心身の状態や車両の運転操作状況が過去に有効な注意喚起が行われたときと同じであれば、運転者に対して注意喚起が行われる。
したがって、予め定められた条件、例えば一定周期あるいは1/f揺らぎなどの時間間隔で注意喚起が行われるのではなく、過去の実績に基づいて、注意喚起が有効であるときに注意喚起が行われるので、注意喚起の頻度やタイミングが適切なものとなる。
注意喚起の頻度やタイミングが適切なものであるので、運転者にとって煩わしくなく、かつ、運転者を退屈させない注意喚起となる。したがって、運転者は運転に対する集中度を適切に保つことができ、延いては、運転者は安全な運転を行うことができる。
ここで、「一致した場合」とは、完全に一致した状態だけでなく一定の許容範囲を持って一致している場合を意味している。例えば、ハンドル(30)、アクセルペダル(32)及びブレーキペダル(34)の操作量や所定期間の長さなどに一定の許容値を持たせ、その許容値内に入っていれば、「一致した場合」とする。
ところで、車両走行中の運転者の心身の状態を推定するには間接的な方法と直接的な方法とがある。車両走行中の運転者の心身の状態を間接的に推定する方法としては、請求項2に記載のように、運転操作状況取得手段(10)で取得した車両走行中の運転操作状況の変化の度合いに基づいて、運転者の心身の状態を推定する方法がある。
この方法によれば、例えば、車両の速度、車両の進行方向、ハンドル(30)の操作量、アクセルペダル(32)の操作量、ブレーキペダル(34)の操作量のように車両から取得できる車両走行中の運転操作状況に基づいて運転者の心身の状態を推定することができる。したがって、特別な装置等を必要とせず、簡易な方法で運転者の心身の状態を推定することができる。
具体的には、例えば、車両走行中に一定期間、ハンドルが時計方向や反時計方向に操作され、車両がふらついたり、車両が所定の速度で走行しているときに、アクセルペダル(32)の操作量が急激に増加したり、あるいは、車両の進行方向から車両が急カーブしているにも拘わらずブレーキ操作が行われないなど、異常な運転操作状況が発生した場合に、運転者の心身の状態に異常が発生したと推定することができる。
また、請求項3に記載のように、運転者の心身の状態を直接的に推定してもよい。つまり、車両走行中の運転者の少なくとも身体又は表情の何れかの動きを取得する運転者状態取得手段(12)を備え、心身状態推定手段(20)は、運転者状態取得手段(12)で取得した運転者の少なくとも身体又は表情の何れかの動きの変化の度合いに基づいて、運転者の心身の状態を推定するのである。
具体的には、例えば、運転者の身体又は表情をカメラなどで撮像し、運転者の顔が一定期間横を向いたままであれば、脇見や運転に集中していない状態であると推定する。また、頭が定期的に前後に振れるようであれば居眠りに近い状態にあると推定したり、あるいは表情から所定の時間以上まぶたが閉じたままになっている場合には居眠りをしている状態であると推定したりするのである。
このようにすれば、運転者の心身の状態を直接的に推定することができるので、運転者の心身の状態をより正確に推定することができる。
ところで、注意喚起を行う際に、運転者の注意を喚起するには、単純な音や予め定められた内容の音声による警告を行ってもよいが、請求項4に記載のように、運転操作状況取得手段(10)で取得した走行中の車両の運転操作状況に応じて注意喚起の内容を決定するとよい。
このようにすると、運転操作状況に応じて注意喚起内容が変化するので運転者の集中力をより向上させることができる。例えば、所定の速度を超えているにも拘わらずさらにアクセルペダル(32)が踏み込まれているような状況では、「アクセル注意、アクセル注意」という注意喚起を行う。また、車両走行中に一定期間、ハンドルが時計方向や反時計方向に操作され、車両がふらついたりしている場合には、「ハンドル注意、ハンドル注意」というように、操作すべき部位を指定して注意喚起をするような注意喚起を行うのである。
また、請求項5に記載のように、心身状態推定手段(20)で推定された車両運転時の運転操作に影響を及ぼすような運転者の心身の状態に応じて注意喚起の内容を決定するようにすると、運転者の心身の状態に応じて注意喚起内容が変化するので運転者の集中力をより向上させることができる。
例えば、運転者の顔が一定期間横を向いたままであれば、「脇見注意、脇見注意」という注意喚起を行い、頭が定期的に前後に振れるたり、所定の時間以上まぶたが閉じたままになっている場合には「居眠り注意、居眠り注意」というように、運転操作に悪影響を与える運転者の心身の状態を解消するための注意喚起を行うのである。
以下、本発明が適用された実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施の形態は、下記の実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採りうる。
図1は、運転支援装置1の概略構成を示す機能ブロック図である。運転支援装置1は、車両に搭載されており、図1に示すように、車両信号入力装置10、車室内カメラ12、音声出力装置14、記憶装置16及び制御部20を備えている。
車両信号入力装置10は、走行中の車両の運転操作状況を取得するものであり、ハンドル30の操作角度、アクセルペダル32の踏み込み量、ブレーキペダル34の踏み込み量などを入力し、操作量信号として制御部20へ出力する。
車室内カメラ12は、車両運転時の運転操作に影響を及ぼすような運転者の心身の状態を推定するためのものであり、小型のCCDカメラなどである。その小型のCCDカメラが車室内の前部に、運転者の身体及び顔を撮像できるように取り付けられている。
音声出力装置14は、運転者に注意喚起を行うためのものであり、図示しないアンプやスピーカから構成される。
記憶装置16は、注意喚起前後の所定期間の運転操作状況と運転者の心身の状態とを注意喚起条件として蓄積するものであり、例えば、ハードディスク装置が用いられる。ハードディスク装置の代わりにメモリスティックなど取り外しで持ち運びのできるものを用いてもよい。
メモリスティックなど可搬型の記憶装置を使用すれば、運転支援装置1を装備した他の車両においてもメモリスティックに記憶された運転者の過去の注意喚起情報に基づいた運転支援を受けることができる。
制御部20は、音声出力装置14を介しての運転者への注意喚起の制御を行うものであり、図示しないCPU、ROM、RAM及びI/Oなどから構成される。制御部20は、以下の(ア)〜(キ)に示す注意喚起のための制御を行う。
(ア)車室内カメラ12で取得した運転者の身体又は表情の何れかの動きの変化の度合いに基づいて、運転者の心身の状態を推定する。
(イ)推定された運転者の心身の状態及び車両信号入力装置10で取得した所定期間の車両の運転操作状況と、記憶装置16に注意喚起条件として蓄積された運転者の心身の状態及び注意喚起前後の所定期間の運転操作状況と、を比較する。
(ウ)両者が一致した場合に、音声出力装置14を介して運転者に対して注意喚起を行う。
(エ)(ウ)において注意喚起を行う際、(ア)において推定された車両運転時の運転操作に影響を及ぼすような運転者の心身の状態に応じて注意喚起の内容を決定する。
(オ)(ウ)において注意喚起を行う際、車両信号入力装置10で取得した走行中の車両の運転操作状況に応じて注意喚起の内容を決定する。
(カ)注意喚起の前後で、(ア)で推定した運転者の心身の状態に変化があったか否かを判定する。
(キ)運転者の心身の状態に変化があった場合に、注意喚起が有効であるとして、注意喚起前後の所定期間の運転操作状況及び運転者の心身の状態とを注意喚起条件として記憶装置16に蓄積する。
(制御部20での制御処理)
次に、制御部20において実行される制御処理について図2に基づいて説明する。図2は、制御部20において実行される制御処理の流れを示すフローチャートである。
制御部20では、図2に示すように、まずS100において、車両信号入力装置10から車両信号が入力され、続くS105において、車室内カメラ12の画像が入力される。
そして、続くS110において、運転者の心身の状態が推定される。具体的には、S105において入力された車室内カメラ12の画像から運転者の身体画像又は顔画像を抽出し、それらから身体(顔を含む)の動きの変化の度合いや顔の表情の変化の度合いを求める。そして、例えば、運転者の顔が一定期間横を向いたままであれば、わき見をしており、運転に集中していない状態であると推定する。また、頭が定期的に前後に振れるようであれば居眠りに近い状態にあると推定したり、あるいは顔画像から所定の時間以上まぶたが閉じたままになっている場合には居眠りをしている状態であると推定したりするのである。
続くS115では、本制御処理の1サイクルの処理の開始からの時間が、予め定められている所定時間を経過したか否かが判定され、所定時間を経過していないと判定された場合(S115:No)は、処理がS100へ戻され、所定時間を経過したと判定された場合(S115:Yes)は、S120へ処理が移行される。
S120では、記憶装置16から注意喚起条件、つまり、記憶装置16に蓄積されている注意喚起前後の所定期間の運転操作状況と運転者の心身の状態とが入力され、続くS125で、それらの注意喚起条件と、S100において入力された車両信号及びS110において推定された運転者の心身の状態とが一致するか否かが判定される。
そして、注意喚起条件とS100において入力された車両信号及びS110において推定された運転者の心身の状態とが一致しないと判定された場合(S125:No)は、処理がS100へ戻され本制御処理が始めから繰り返される。また、両者が一致すると判定された場合(S125:Yes)は、処理がS130へ移行される。
なお、ここで、「一致した場合」とは、完全に一致した状態だけでなく一定の許容範囲を持って一致している場合を意味している。例えば、ハンドル30、アクセルペダル32及びブレーキペダル34の操作量や所定期間の長さなどに一定の許容値を持たせ、その許容値内に入っていれば、「一致した場合」とする。
S130では、詳しくは、後述する「注意喚起内容決定処理」にて注意喚起内容が決定され、続くS135では、S130において決定された注意喚起内容が音声出力装置14へ出力される。
続くS140では、車両信号入力装置10から車両信号が入力され、続くS145において、車室内カメラ12の画像が入力される。そして、S150において、S110と同様にして、運転者の心身の状態が推定される。
S155では、S110において推定された運転者の心身の状態とS150において推定された運転者の心身の状態とが異なっているか、つまり、運転者の心身の状態に変化があるか否かが判定される。
そして、運転者の心身の状態に変化がない場合(S155:No)は、処理がS165へ移行され、運転者の心身の状態に変化がある場合(S155:Yes)は、処理がS160へ移行される。
S160では、S140において入力された車両信号とS150において推定された運転者の心身の状態が有効な注意喚起条件として、記憶装置16に蓄積される。
続くS165では、所定の時間が経過したか否かを判定するための時間がリセットされ、処理がS100へ戻されて本制御処理が繰り返される。
(注意喚起内容決定処理)
次に、制御部20において実行される制御処理(図2参照)のS130として実行されるサブルーチンである注意喚起内容決定処理について、図3に基づき説明する。図3は、注意喚起内容決定処理の流れを示すフローチャートである。
注意喚起内容決定処理は、図3に示すように、S200で、制御処理のS110(図2参照)において求められた運転者の身体及び顔の動きの変化の度合いが許容範囲であるか否かが判定される。
そして、それらの変化の度合いが許容範囲内の場合(S200:Yes)は、処理がS210へ移行され、許容範囲内でない場合(S200:No)は、処理がS205へ移行される。
なお、「変化の度合いの許容範囲」とは、変化の度合いを判定する対象である動きの幅や回数、限界位置あるいは時間の長さを意味している。例えば、顔が横を向いている時間を判定の対象にする場合は、顔が横になっている時間の長さであり、顔の前後への動きであれば、一定時間内の顔の前後への動きの回数である。
S205では、制御処理のS110(図2参照)において求められた運転者の身体及び顔の動きの変化の度合いから注意喚起内容が決定される。例えば、運転者の顔が一定期間横を向いたままであれば、注意喚起の内容が「わき見注意、わき見注意」と決定される。また、頭が定期的に前後に振れるたり、所定の時間以上まぶたが閉じたままになっている場合には、注意喚起の内容が「居眠り注意、居眠り注意」と決定されるのである。
S210では、制御処理のS100において入力された車両信号の変化度合いが算出される。具体的には、本注意喚起内容決定処理の今回の実行時及び前回の実行時に車両信号入力装置10から入力される、ハンドル30、アクセルペダル32及びブレーキペダル34の操作量の差分を算出し、それを注意喚起内容結果処理の1回分の処理サイクル時間で除して各操作量の変化率を算出するのである。
続くS215では、S210において算出された車両信号の変化の度合いが許容範囲内であるか否かが判定される。そして、それらの変化の度合いが許容範囲内の場合(S215:Yes)は、処理がS225へ移行され、許容範囲内でない場合(S215:No)は、処理がS220へ移行される。
S220では、S215において、変化の度合いが許容範囲でなかった部位(ハンドル30、アクセルペダル32、ブレーキペダル34など)を特定し、その部位に関する注意喚起内容が決定される。
例えば、所定の速度を超えているにも拘わらずさらにアクセルペダル32が許容範囲を超えて踏み込まれているような状況では、注意喚起内容が「アクセル注意、アクセル注意」と決定される。
また、車両走行中に一定期間、ハンドル30が時計方向や反時計方向に操作され、車両がふらついたりしている場合には、注意喚起内容が「ハンドル注意、ハンドル注意」と決定される。
S220が終了したら、メインルーチンである制御処理へ処理が移行される。
S225では、注意喚起内容が運転者の心身の状態や運転状況に関係しない場合であるので、注意喚起内容が予め定められた所定のものとされる。S225が終了したら、メインルーチンである制御処理へ処理が移行される。
(運転支援装置1の特徴)
以上のような運転支援装置1では、制御部20で推定された運転者の心身の状態及び車両信号入力装置10で取得した所定期間の車両の運転操作状況と、記憶装置16に蓄積された注意喚起前後の所定期間の運転操作状況及び運転者の心身の状態と、が比較される。そして、両者が一致した場合に、音声出力装置14を介して運転者に対して注意喚起が行われる。
さらに、注意喚起を行う前後で運転者の心身の状態に変化があった場合に、その注意喚起が有効であるとして、注意喚起前後の所定期間の車両の運転操作状況と運転者の状態とが蓄積される。
つまり、運転支援装置1では、運転中の運転者の心身の状態や車両の運転操作状況が、過去に有効な注意喚起が行われたときと同じであれば、運転者に対して注意喚起が行われる。
したがって、予め定められた条件、例えば一定周期あるいは1/f揺らぎなどの時間間隔で注意喚起が行われるのではなく、過去の実績に基づいて、注意喚起が有効であるときに注意喚起が行われるので、注意喚起の頻度やタイミングが適切なものとなる。
注意喚起の頻度やタイミングが適切なものであるので、運転者にとって煩わしくなく、かつ、運転者を退屈させない注意喚起が行われる。したがって、運転者は運転に対する集中度を適切に保つことができ、延いては、運転者は安全な運転を行うことができる。
また、車室内カメラ12で撮影した運転者の身体及び顔の動きの変化の度合いに基づいて、運転者の心身の状態を推定している。つまり、運転者の心身の状態を直接的に推定するしているので、運転者の心身の状態をより正確に推定することができる。
さらに、注意喚起を行う際に、制御部20で推定された車両運転時の運転操作に影響を及ぼすような運転者の心身の状態に応じて注意喚起の内容を決定している。したがって、運転者の心身の状態に応じて注意喚起内容が変化するので運転者の集中力をより向上させることができる。
また、車両信号入力装置10で取得した走行中の車両の運転操作状況に応じて注意喚起の内容を決定している。したがって、運転操作状況に応じて注意喚起内容が変化するので運転者の集中力をより向上させることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
例えば、上記実施形態では、制御部20における制御処理のS110(図2参照)において、車室内カメラ12で撮影した画像に基づいて運転者の心身の状態を直接的に推定したが、車両信号を用いて、間接的に運転者の心身の状態を推定してもよい。
具体的には、例えば、車両走行中に一定期間、ハンドル30が時計方向や反時計方向に操作され、車両がふらついたり、車両が所定の速度で走行しているときに、アクセルペダル32の踏み込み量が急激に増加したり、あるいは、車両の進行方向から車両が急なカーブを走行しているにも拘わらずブレーキペダル34が踏み込まれないなど、異常な運転操作状況が発生した場合に、運転者の心身の状態に異常が発生したと推定するのである。
このようにすれば、例えば、車両の速度、車両の進行方向、ハンドル30の操作量、アクセルペダル32の踏み込み量、ブレーキペダル34の踏み込み量のように車両から取得できる車両走行中の運転操作状況に基づいて運転者の心身の状態を推定することができる。したがって、車室内カメラ12のような特別な装置等を必要とせず、簡易な方法で運転者の心身の状態を推定することができる。
また、上記実施形態では、音声出力装置14による音声出力で注意喚起を行っていたが、LCDやCRTで構成される表示装置による表示で注意喚起を行ってもよい。例えば、音声出力装置14により注意喚起と同じ内容を表示装置に明るい文字によって表示し、それを点滅させるという方法で注意喚起を行うのである。
また、LEDや電球を点滅させるようにして注意喚起を行ってもよい。
運転支援装置1の概略構成を示す機能ブロック図である。 制御部20において実行される制御処理の流れを示すフローチャートである。 注意喚起内容決定処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1…運転支援装置、10…車両信号入力装置、12…車室内カメラ、14…音声出力装置、16…記憶装置、20…制御部、30…ハンドル、32…アクセルペダル、34…ブレーキペダル。

Claims (5)

  1. 走行中の車両の運転操作状況を取得する運転操作状況取得手段と、
    前記車両運転時の運転操作に影響を及ぼすような運転者の心身の状態を推定する心身状態推定手段と、
    前記運転者に注意喚起を行うための注意喚起手段と、
    前記注意喚起前後の所定期間の運転操作状況と前記運転者の心身の状態とを注意喚起条件として蓄積する注意喚起条件蓄積手段と、
    前記注意喚起手段を介しての前記運転者への注意喚起の制御を行う注意喚起制御手段と、
    を備え、
    前記注意喚起制御手段は、
    前記心身状態推定手段で推定された前記運転者の心身の状態及び前記運転操作状況取得手段で取得した所定期間の前記車両の運転操作状況と、前記注意喚起条件蓄積手段に前記注意喚起条件として蓄積された前記運転者の心身の状態及び前記注意喚起前後の所定期間の運転操作状況と、を比較し、両者が一致した場合に、前記注意喚起手段を介して前記運転者に対して注意喚起を行うとともに、
    前記注意喚起の前後で前記心身状態推定手段で得られる前記運転者の心身の状態に変化があったか否かを判定し、
    前記運転者の心身の状態に変化があった場合に、前記注意喚起が有効であるとして、前記注意喚起前後の所定期間の運転操作状況と前記運転者の心身の状態とを注意喚起条件として前記注意喚起条件蓄積手段に蓄積することを特徴とする運転支援装置。
  2. 請求項1に記載の運転支援装置において、
    前記心身状態推定手段は、
    前記運転操作状況取得手段で取得した車両走行中の運転操作状況の変化の度合いに基づいて、前記運転者の心身の状態を推定することを特徴とする運転支援装置。
  3. 請求項1に記載の運転支援装置において、
    車両走行中の運転者の少なくとも身体又は表情の何れかの動きを取得する運転者状態取得手段を備え、
    前記心身状態推定手段は、
    前記運転者状態取得手段で取得した運転者の少なくとも身体又は表情の何れかの動きの変化の度合いに基づいて、前記運転者の心身の状態を推定することを特徴とする運転支援装置。
  4. 請求項1〜請求項3の何れかに記載の運転支援装置において、
    前記注意喚起制御手段は、
    前記運転操作状況取得手段で取得した走行中の車両の運転操作状況に応じて前記注意喚起の内容を決定することを特徴とする運転支援装置。
  5. 請求項1〜請求項3の何れかに記載の運転支援装置において、
    前記注意喚起制御手段は、
    前記心身状態推定手段で推定された車両運転時の運転操作に影響を及ぼすような運転者の心身の状態に応じて前記注意喚起の内容を決定することを特徴とする運転支援装置。
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