JP2008175542A - 流速または流量計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】超音波の伝搬時間を求める際、送信側振動子と受信側振動子を切換える動作が入り、計測−切換え−計測というように計測の間に時間のずれが発生している。
【解決手段】大きな時間ずれを発生することの無いよう直接振動子32,33間を伝搬した時間を計時する第1の計時手段36と振動子32,33間を少なくとも2回反射した超音波信号の伝搬時間を計時する第2の計時手段37との計時値に基づいて流量演算手段38は対向する伝搬時間を分離し流速を算出するができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、振動子などを用い、超音波を利用して気体や液体などの流量を計測する流速または流量計測装置に関する。
従来、この種の流量計測装置としては、流路に流れの方向に相対して振動子を設け、超音波の伝搬時間差から流体の速度を演算していた(例えば、特許文献1参照)。
図10は、従来の超音波流量計の構成を示すブロック図である。図10において、流体管路4の途中に超音波を発信する第1振動子5と受信する第2振動子6が流れ方向に配置されている。7は第1振動子5への送信回路、8は第2振動子6で受信した信号の増幅回路であり、ここで増幅された信号は比較回路9で基準信号と比較され、基準信号以上の信号が検出されたとき、回数設定回路10で設定された回数だけ繰り返し手段11はトリガ回路12を付勢し、遅延手段13で信号を遅延させた後超音波信号を繰り返し送信する。
繰り返しが始まったときに計時手段14のタイマカウンタを起動し、回数設定回路10で設定された繰り返し回数が終了したとき計時手段14のタイマカウンタを停止し、時間を計測する。次に切換手段15で第1振動子5と第2振動子6の送受信を切り換えて、第2振動子6から第1振動子5すなわち下流から上流に向かって超音波信号を発信し、この発信を前述のように繰り返し、その時間を計時する。そしてその時間差から管路の大きさや流れの状態を考慮して流量演算手段16で流量値を求める。
特開平9−280917号公報
しかしながら従来の流量計測装置では送信側振動子と受信側振動子を切換える動作が入り、計測−切換え−計測というように計測の間に時間のずれが発生している。
本発明は上記の課題を解決するもので、大きな時間ずれを発生することの無いよう直接振動子間を伝搬した時間を計時する第1の計時手段と振動子間を少なくとも2回反射した超音波信号の伝搬時間を計時する第2の計時手段との計時値に基づいて流量を算出することを目的としている。
前記従来の課題を解決するために、本発明の流速または流量計測装置は、被測定流体の流れる流路に配置され超音波を送受信する一対の振動子と、送信側振動子を駆動する送信手段と、受信側振動子の出力信号を電気信号に変換する受信手段と、前記受信手段の出力より直接振動子間を伝搬した時間を計時する第1の計時手段と、送受信振動子間を少なくとも2回反射した超音波信号の伝搬時間を計時する第2の計時手段と、前記第1の計時手段と前記第2の計時手段の計時値に基づいて流量を算出する流量演算手段と、前記振動子と前記送信手段と前記受信手段と前記第1の計時手段と前記第2の計時手段と前記流量演算手段との少なくとも1つを制御する制御手段とを備え、直接振動子間を伝搬した時間を計時する第1の計時手段と振動子間を少なくとも2回反射した超音波信号の伝搬時間を計時する第2の計時手段との計時値に基づいて流量を算出する。
本発明の、流速または流量計測装置は、流路に配置され超音波を送受信する一対の振動
子間を伝搬する直接波と少なくとも2回反射した超音波信号の伝搬時間を用いて流量を算出する。
このため振動子を切換えて送受信動作を行う必要が無いので、時間ずれを発生することなく計測を行うことができる。
第1の発明は被測定流体の流れる流路に配置され超音波を送受信する一対の振動子と、送信側振動子を駆動する送信手段と、受信側振動子の出力信号を電気信号に変換する受信手段と、前記受信手段の出力より直接振動子間を伝搬した時間を計時する第1の計時手段と、振動子間を少なくとも2回反射した超音波信号の伝搬時間を計時する第2の計時手段と、前記第1の計時手段と前記第2の計時手段の計時値に基づいて流量を算出する流量演算手段と、前記振動子と前記送信手段と前記受信手段と前記第1の計時手段と前記第2の計時手段と前記流量演算手段との少なくとも1つを制御する制御手段とを備えた流速または流量計測装置である。
そして、反射することなく直接振動子間を伝搬した時間を計時する第1の計時手段と振動子間を少なくとも2回反射した超音波信号の伝搬時間を計時する第2の計時手段との計時値に基づいて流量を算出するものである。これによって、振動子を切替えて送受信動作を行う必要が無いため時間ずれを発生することなく計測を行うことができる。
第2の発明は、特に第1の発明で制御手段で反射波を受信するために受信手段の利得を変化する利得変更手段を有することにより、反射で振幅の小さくなった伝搬信号を捕らえることが可能になる。
第3の発明は、特に第1の発明で制御手段で反射波を受信するために受信手段の参照電圧を変化する参照電圧変更手段を有することにより、反射で振幅の小さくなった伝搬信号の受信点を正しく捕捉することが可能になる。
第4の発明は、特に第1の発明で制御手段で流量演算手段の出力または外部信号により流量が無い時に第1の計時手段と第2の計時手段の出力信号を用いて流量演算手段の演算係数の補正を行う演算補正手段を有することで、直接波と反射波による誤差を流量の無い時に調整することが可能になる。
第5の発明は、特に第1の発明で送信側振動子を上流側に設置することで、伝搬時間を短くすることができ、省電力計測が可能になる。
第6の発明は、特に第1の発明で送信側振動子を下流側に設置することで、送信信号で強く励振するため送信側振動子の周りにゴミなどの付着を除去することが可能になる。
第7の発明は、特に第1の発明から第6の発明のいずれか1つにおける制御手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを有する構成としたもので、これにより測定方法の動作設定、変更が容易にでき、また経年変化などにも柔軟に対応できるためよりフレキシブルに計測の精度向上を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
実施の形態1に関する本発明の流速または流量計測装置について説明する。
図1は本実施の形態の構成を示す流速または流量計測装置のブロック図である。図1おいて、本発明の超音波流量計は被測定流体の流れる流路31と、前記流路31に配置された超音波を送受信する第1の振動子32、第2の振動子33を設置し、前記第1の振動子32を駆動する送信手段34と、前記第2の振動子33の受信信号を受け受信タイミングを決定する受信手段35と、送信手段34による第1の振動子32の駆動開始から直接超音波の伝搬波が第2の振動子33に到達し受信手段35を介してその伝搬時間を測定する第1の計時手段36と、直接超音波が第2の振動子33で反射し、再度第1の振動32で反射した後に第2の振動子33に到達し受信手段35を介してその伝搬時間を測定する第2の計時手段37と、前記第1の計時手段36と前記第2の計時手段37の計時値に基づいて前記一対の振動子間の流速を演算し、それから流量を求める流量演算手段38とを有するものである。
さらに制御手段39を設け、前記送信手段34と前記受信手段35と前記第1の計時手段36と前記第2の計時手段37と前記流量演算手段38との少なくとも1つを制御する。
通常の流速または流量計測の動作を説明する。制御手段39からスタート信号を受けた送信手段34が第1の振動子32を一定時間パルス駆動行うと同時に第1の計時手段36および第2の計時手段37は時間計測始める。パルス駆動された第1の振動子32からは超音波が送信される。第1の振動子32から送信した超音波は被測定流体中を伝搬し、第2の振動子33で受信される。第2の振動子33の受信出力は、受信手段35で信号を増幅された後、予め定められている受信タイミングの信号レベルで超音波の受信を決定する。
この超音波の受信を決定した時点で第1の計時手段36の動作を停止し、その時間情報tから(式1)によって流速を求める。
ここで、第1の計時手段36から得た測定時間をt、超音波振動子間の流れ方向の有効距離をL、確度をφ、音速をc、被測定流体の流速をvとする。
v=(1/cosφ)*(L/t)−c ・ ・・(式1)
受信手段35は通常コンパレータによって基準電圧と受信信号を比較するようになっていることが多い。
また、第1の振動子32と第2の振動子33との送信、受信方向を切り替え、被測定流体の上流から下流と下流から上流へのそれぞれの伝搬時間を測定し、(式2,式3,式4)より速度vを求めることができる。
ここで、上流から下流への測定時間をt1、下流から上流への測定時間をt2とする。t1=L/(c+v*cosφ)・・・・・・・・(式2)
t2=L/(c−v*cosφ)・・・・・・・・(式3)
v=(L/2*cosφ)*((1/t1)−(1/t2))・・・(式4)
この方法によれば音速の変化の影響を受けずに流度を測定することが出来るので、流速・流量・距離などの測定に広く利用されている。流速vが求まると、それに流路31の断面積を乗ずることにより流量を導くことができる。
このようにして流速や流量を求めることはできるが、上流から下流、下流から上流と超音波の伝搬方向を切換える動作が入ると計測−切換え−計測というように計測の間に時間のずれが発生する。また切換えの構成が複雑になり経路長を等しくするような調整が困難となる。
そこで送信、受信方向を切換えることをせずに伝搬方向が対になる伝搬時間を求める方法を説明する。
通常の動作は図2に示すタイミング図のようになる。すなわち、制御手段39による時刻t0における開始信号から計測を開始するとともに送信手段34を介して第1の振動子32を駆動する。そこで発生した超音波信号は流路31内を伝搬し時刻t1で第2の振動子33に到達し、受信手段35で受信点を検知すると信号を増幅された後、予め定められている受信タイミングの信号レベルで超音波の受信を決定する。第1の計時手段36は送信手段34による第1の振動子32の駆動開始から直接超音波の伝搬波が第2の振動子33に到達し受信手段35を介してその伝搬時間を測定する。これで上流から下流への伝搬時間を求めることができる。
超音波の伝搬は第2の振動子33に到達するとそこで反射し第1の振動子32の方向へ伝搬する。これが下流から上流への伝搬になる。第1の振動子32に到達した伝搬信号は同様にそこで反射し第2の振動子33方向で伝搬する。これが最初の直接伝搬と同じ方向になる。これを図3に横軸時間、縦軸を流路幅として伝搬する過程を示す。図2のタイミング図とあわせて説明する。流れが無い場合は伝搬方向に関わらず伝搬時間は同じになる。図3においてt0で第1の振動子(送信側振動子)32から超音波信号が送出される。
流路31内を伝搬した超音波信号は時刻t1で第2の振動子(受信側振動子)33に到達する。反射した超音波信号は時刻t2で第1の振動子32に戻り、再度そこで反射して時刻t3で第2の振動子33に到達する。
この時、受信側の第2の振動子33の出力は受信手段35に接続されているため、時刻t1と時刻t3の信号を捕らえることができるが、時刻t2を直接求めることはできない。
しかし、図3より流路31の中を流れる流体速度がt0からt1までの超音波直接波とt2からt3までの同方向の反射波伝搬時間が変化するほど高速に変動していない場合は、この2つの伝搬時間同士をT1として等しいとおくことができる。全体の時間T3から2倍のT1分を減算すると反対波となる下流から上流への伝搬時間T2を求めることが可能である。
流れのある場合を図4で説明する。図4において流体の流れ方向は左から右にむかっている。
制御手段39による時刻t0における開始信号から計測を開始するとともに送信手段34を介して第1の振動子32を駆動する。そこで発生した超音波信号は流路31内を伝搬し時刻t1’で第2の振動子33に到達し、受信手段35で受信点を検知すると信号を増幅された後、予め定められている受信タイミングの信号レベルで超音波の受信を決定する。この場合超音波信号は流体の流れに沿っているため、図3の時刻t1より早く第2の振動子に到達する。第1の計時手段36は送信手段34による第1の振動子32の駆動開始から反射せず直接伝搬する直接超音波の伝搬波が、第2の振動子33に到達し受信手段35を介してその伝搬時間T1aを測定する。これで上流から下流への伝搬時間を求めることができる。
次に時刻t2’で超音波の伝搬は第2の振動子33に到達するがこの伝搬時間は流体の流れに対向しているため図3のt1からt2までの時間より長くかかっている。これが下流から上流への伝搬時間であるが直接この時間を測定することは出来ない。同様に第1の
振動子32で反射した超音波は第2の振動子32の方向へ伝搬する。これが最初の直接伝搬と同じ方向になり全体の伝搬時間T3aは受信手段35を介して第2の計時手段37で計測する。第1の計時手段36で求めたT1aと第2の計時手段37で求めたT3aを流量演算手段38に送ることで式5からT2aを求めることができる。
T2a=T3a−2*T1a ・・・・・・・・(式5)
T1aをt1、T2aをt2とし、式(4)代入することで、流速を求めることができる。
流速vが求まると、それに流路31の断面積を乗ずることにより、流量を導くことができる。
本実施の形態の説明では反射波は2回反射を基にしているが、これに限定されるものではなく、4回、6回の反射波を用いても同様の関係は導くことができる。
このように、直接振動子32,33間を伝搬した時間を計時する第1の計時手段36と振動子32,33間を少なくとも2回反射した超音波信号の伝搬時間を、計時する第2の計時手段37との計時値に基づいて流量を算出することにより、振動子を切替えて送受信動作を行う必要が無くても相対する伝搬時間を求めることができ、これにより流速を求めることが可能になる。これにより送受信方向を切換えるなどの時間ずれを発生することなく計測を行うことができる。
また、伝搬到達時間を求める際に受信波のどこをもって到達とするのかは、例えば図5で示すようにある基準電圧Vrefを越えた波形のゼロクロス点taを利用することが多い。またta一点を用いるのでは無くta,tb,tc,tdの4点の平均を用いるようにすることも可能である。第1の振動子32から第2の振動子33に直接伝搬してくる超音波波形は図6(a)のように振幅がA1である場合、2回反射して第2の振動子33へ到達する信号は減衰するため図6(b)のように振幅がA0と小さくなっている。この場合、受信手段35で受信点taを求めることができなくなる可能性がある。図7を用いてこれを回避する方法を説明する。
制御手段39は第1の計時手段36で直接伝搬波を受信したことを検知すると利得変更手段42を介して受信手段35の前段にある増幅手段43の利得を大きくする。例えば図6(b)の反射波の振幅A0がA1にまで大きくなるようにする。そうすることで本来なら減衰して捕捉することが難しい反射を増幅して受信点として第2の計時手段37で反射波による伝搬時間計測を可能にする。制御手段39は第2の計時手段37もしくは流量演算手段38の信号により反射波が到達したことを検知すると次の直接波を受信するために利得を最初の状態にもどしておくよう利得変更手段42を介して増幅手段43の状態を調整する。
このように利得変更手段42を有することにより、反射で振幅の小さくなった伝搬信号を正しく捕らえることが可能になる。
また反射波の伝搬到達時間を求める際に反射波の振幅を増幅手段43で大きくしても直接波の波形とまったく同じになることは期待できない。このため同じ振幅A1にしても基準電圧Vrefを調整する必要がでてくる。
制御手段39は第1の計時手段36で直接伝搬波を受信したことを検知すると利得変更手段42を介して受信手段35の前段にある増幅手段43の利得を大きくするとともに参照電圧変更手段44を介して受信手段35の増幅手段43後段にある比較手段45の比較電圧を調整する。この調整は本来反射波が到達する時間を予測し制御手段39が自動的に
求める場合や予め実験などで求めた値を記憶しておきその値を入れ替えながら調整することが可能である。
そうすることで本来なら減衰して捕捉することが難しい反射を増幅するとともに参照電圧を調節することで波形形状が変化しても受信点として第2の計時手段37で反射波による伝搬時間計測を可能にする。制御手段39は第2の計時手段37もしくは流量演算手段38の信号により反射波が到達したことを検知すると次の直接波を受信するために参照電圧を最初の状態にもどしておくよう参照電圧変更手段44を介して比較手段45の状態を調整する。
このように、反射波を受信するために受信手段35の参照電圧を変化する参照電圧変更手段44を有することにより、反射で振幅の小さくなった伝搬信号の受信点を正しく捕捉することが可能になる。
また、図3のT1とT3からT2を求める方法は反射波時刻t2からt3の伝搬時間が時刻t0からt1を等しいとしている。しかし受信手段35の利得を変化したり、反射波の波形そのものが変形したりするとこの前提を補正する必要がでてくる。
そこで演算からもとめたT2がT1に近くなった場合(流速がほぼ0になった場合)に、流量演算手段38が制御手段39に信号を出し、制御手段39は流速がほぼ無くなった場合に流量演算手段38で用いる式4の係数L/2*cosφに補正を行うことにより、誤差を小さくする演算が可能なように調整する。この調整は自動で行ったり、予め求めた値を記憶しておきその値を入れ替えながら調整したりすることで実現できる。また、外部から流路31を閉止して強制的に流速をゼロにし、調整することも可能である。その場合は流量ゼロであることを制御手段39に通信手段などで入力するとより精度を高めることが可能になる。
このように、流量演算手段38の出力または外部信号により流量が無い時に、第1の計時手段36と第2の計時手段37との出力信号を用いて、流量演算手段38の演算係数の補正を行う演算補正手段を有することで、直接波と反射波による誤差を流量の無い時に調整することが可能になる。
また、図1に示すように送信側振動子である第1の振動子32を常に上流に設置することで、電力の利点を出すことが可能になる。図4に示すように伝搬時間は流体の流れ方向に沿ったほうが短くなる。
図4では流れに沿った伝搬時間T1aが2回と流れに対向した伝搬時間T2aが1回の総時間T3aを測定している。ここでT1aはT2aより短い。もし送信側を下流に設置すると流れに対向する伝搬時間が2回発生することになり総時間はT3aより長くなる。伝搬時間を第2の計時手段37が測定しているため、その動作時間が短いほどこのシステムを動作する電力は少なくてすむ。
このように送信側振動子を上流側に設置することで、伝搬時間を短くすることができ、省電力計測が可能になる。
また、図1に示すように送信側振動子を常に下流に設置することでシステムの信頼性を出すことが可能になる。図1に示すように下流側の振動子は流れ方向に対向しているため例えば流体に不純物が混在していると、振動子前面に体積する可能性がある。このような場合は信号を受信するだけの受動的な動きをしていると感度は要求されるのに不純物堆積によりその動きが悪くなる可能性がある。したがって送信信号を入力して強く動作するこ
とで不純物やゴミが振動子前面に付着してきてもそれを振動子の物理的振動動作により除去することで信頼性を向上できる。上流側振動子は構造上ゴミなどが入りにくいため受信動作を継続しても問題はないと思われる。
このように送信側振動子を下流側に設置することで、送信信号で強く励振するため送信側振動子の周りにゴミなどの付着を除去することが可能になる。
また、図8に示すように受信手段35で直接波、反射波を受信した後、繰返し手段40を介して送信手段34で再度第1の振動子32を駆動し、送受信を繰り返すことも可能である。そして予め定めた回数繰返した後、もとめた直接波伝搬時間と反射波伝搬時間の平均を求めることでより精度の良い流速演算を行うことが可能である。
また、図9に示すように遅延手段41を用いるとn回反射が残響として残っている場合でもその影響の無い時間に送受信を繰り返すことが可能になる。
(実施の形態2)
実施の形態2に関する本発明の流速または流量計測装置について説明する。実施の形態1と異なるところは、振動子32,33や送信手段34、受信手段35、第1の計時手段36、第2の計時手段37と流量演算手段38との少なくとも1つを制御する制御手段39の動作を確実にするためのコンピュータを機能させるためのプログラムを有する記憶媒体46を用いていることである。
図4において実施の形態1で示した制御手段39の動作を行うには、予め実験等により式4の補正係数を求めたり、経年変化、温度変化、システムの安定度に関して動作タイミングなどの相関を求め、ソフトをプログラムとして記憶媒体46に格納しておいたりする。通常マイクロコンピュータのメモリやフラッシュメモリ等電気的に書き込み可能なものにしておくと利用が便利である。
このように制御手段39の動作をプログラムで行うことができるようになると流量演算の補正係数の条件設定、変更や計測間隔の調整などが容易にでき、また経年変化などにも柔軟に対応できるためよりフレキシブルに流速または流量計測の精度向上を行うことができる。なお本実施例において制御手段39以外の動作もマイコン等によりプログラムで行ってもよい。
これにより制御手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを有する構成としたもので、測定方法の動作設定、変更が容易にでき、また経年変化などにも柔軟に対応できるためよりフレキシブルに計測の精度向上を行うことができる。
以上のように、本発明にかかる流速または流量計測装置は、振動子を切替えて送受信動作を行う必要が無いため時間ずれを発生することなく伝搬時間を計測することができ精度よく流速、流量演算結果を求めることが気体の流量計として家庭用・工業用ガスメータや、液体の流量計として水道メータ等の用途に適用できる。
本発明の流速または流量計測装置の全体ブロック図 (a)同計測装置における計測制御手段の動作を示すタイミング図(b)同計測装置における送信波の動作を示すタイミング図(c)同計測装置における受信波および反射波の動作を示すタイミング図 同計測装置における伝搬動作を示すタイミング図 同計測装置における伝搬動作を示すタイミング図 同計測装置における受信波を示すタイミング図 (a)同計測装置における受信波を示すタイミング図(b)同計測装置における反射波を示すタイミング図 同計測装置における制御手段周辺を示すブロック図 本発明の他の動作を示す計測装置の全体ブロック図 本発明の他の動作を示す計測装置の全体ブロック図 従来の流量計測装置の全体ブロック図
符号の説明
31 流路
32 第1の振動子
33 第2の振動子
34 送信手段
35 受信手段
36 第1の計時手段
37 第2の計時手段
38 流量演算手段
39 制御手段
42 利得変更手段
43 増幅手段
44 参照電圧変更手段
45 比較手段
46 記憶媒体

Claims (7)

  1. 被測定流体の流れる流路に配置され超音波を送受信する一対の振動子と、前記送信側振動子を駆動する送信手段と、前記受信側振動子の出力信号を電気信号に変換する受信手段と、前記受信手段の出力より直接前記振動子間を伝搬した時間を計時する第1の計時手段と、前記振動子間を少なくとも2回反射した超音波信号の伝搬時間を計時する第2の計時手段と、前記第1の計時手段と前記第2の計時手段の計時値に基づいて流量を算出する流量演算手段と、前記振動子と前記送信手段と前記受信手段と前記第1の計時手段と前記第2の計時手段と前記流量演算手段との少なくとも1つを制御する制御手段とを備えた流速または流量計測装置。
  2. 制御手段は反射波を受信するために受信手段の利得を変化する利得変更手段を有する請求項1記載の流速または流量計測装置。
  3. 制御手段は反射波を受信するために受信手段の参照電圧を変化する参照電圧変更手段を有する請求項1記載の流速または流量計測装置。
  4. 制御手段は流量演算手段の出力または外部信号により流量が無い時に第1の計時手段と第2の計時手段の出力信号を用いて流量演算手段の演算係数の補正を行う演算補正手段を有する請求項1記載の流速または流量計測装置。
  5. 送信側振動子を上流側に設置する請求項1記載の流速または流量計測装置。
  6. 送信側振動子を下流側に設置する請求項1記載の流速または流量計測装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項記載の流速または流量計測装置の制御手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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