JP2008171901A - 配線基板の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 貫通電極の近傍領域においても配線のパターン密度を高める。
【解決手段】 配線基板の製造方法は、フォトマスクを用いて配線となる第一のパターンの遮光性導電膜を透光性基板の表面上に形成し、前記遮光性導電膜の上に感光性成形対象膜を形成し、前記遮光性導電膜をフォトマスクとして用いて前記透光性基板の裏側から前記感光性成形対象膜を露光し、前記第一のパターンと一部が重なる第二のパターンのフォトマスクを用いて前記透光性基板の表側から前記感光性成形対象膜を露光し、前記透光性基板の表裏両側から露光された前記感光性成形対象膜を現像して通孔を有する成形基板を形成し、前記通孔内に貫通電極となる第二導電膜を形成する、ことを含む。
【選択図】図7

Description

本発明は配線基板の製造方法に関し、特に貫通電極を備える配線基板の製造方法に関する。
従来、貫通電極を備える配線基板の製造方法が知られている(例えば特許文献1−6参照)。
特開2001−185858号公報 特開平5−275820号公報 特開2002−9434号公報 特開2005−286184号公報 特開2002−237468号公報 特開平9−321184号公報
従来の方法では、基板表面に形成される配線と基板を貫通する貫通電極とのアライメント誤差が発生するため、それを見越して配線のパターンを設計する必要があった。この場合、貫通電極近傍において配線のパターン密度が低くなるという問題がある。また、貫通電極を形成するための通孔を基板に形成する工程では、異方性エッチングにより基板に通孔を形成すると製造コストが増大し、機械加工やレーザー加工により基板に通孔を形成すると貫通電極の断面積を小さくしたり貫通電極の位置精度を高めることが困難である。
本発明は、これらの問題を解決するために創作されたものであって、貫通電極の近傍領域においても配線のパターン密度を高めることを目的の1つとする。
(1)上記目的を達成するための配線基板の製造方法は、フォトマスクを用いて配線となる第一のパターンの遮光性導電膜を透光性基板の表面上に形成し、前記遮光性導電膜の上に感光性成形対象膜を形成し、前記透光性基板および前記遮光性導電膜をフォトマスクとして用いて前記透光性基板の裏側から前記感光性成形対象膜を露光し、前記第一のパターンと一部が重なる第二のパターンのフォトマスクを用いて前記透光性基板の表側から前記感光性成形対象膜を露光し、前記透光性基板の表裏両側から露光された前記感光性成形対象膜を現像して通孔を有する成形基板を形成し、前記通孔内に貫通電極となる第二導電膜を形成する、ことを含む。
この製造方法によると、第二のパターンのフォトマスクが第一のパターンの遮光性導電膜と重なっている領域において感光性成形対象膜に通孔が形成されるため、通孔内に形成される貫通電極は配線となる遮光性導電膜に必ず重なる。したがって、貫通電極が形成される通孔と配線とのアライメント誤差を見越して配線のパターンを設計する必要が無く、貫通電極の近傍領域においても配線のパターン密度を高めることができる。またこの製造方法によると、貫通電極を形成するための通孔が感光性成形対象膜の現像によって行われるため、貫通電極の断面積を小さくすることができるとともに、エッチングや機械加工で通孔を形成する場合に比べて配線基板の製造コストを低減することができる。
尚、本明細書において、表裏は相対的な位置関係の概念であり、ある物について裏面というときには、その物について表面と称する面の裏側の面を意味する。また透光性や遮光性という用語が物について用いられるときは、その物をフォトマスクとする露光工程において用いられる波長の光に対する透光性または遮光性を意味する。また透光性や遮光性は、透光率または遮光率という階調をともなう概念であり、露光される感光性材料の現像時の溶解特性に実質的な差を生じさせる程度に、フォトマスクとして用いられる物が透明または不透明であることを意味する。
(2)上記目的を達成するための配線基板の製造方法は、透光性基板の表面上に第一のパターンの遮光性膜が接合されているフォトマスク板の上に感光性保護膜を形成し、前記透光性基板および前記遮光性膜をフォトマスクとして用いて前記透光性基板の裏側から前記感光性保護膜を露光し、露光された前記感光性保護膜を現像することにより前記感光性保護膜に開口を形成し、前記感光性保護膜の開口内に配線となる第一導電膜を形成し、前記感光性保護膜を除去し、前記感光性保護膜が除去されることによって露出した面上に感光性成形対象膜を形成し、前記遮光性膜をフォトマスクとして用いて前記透光性基板の裏側から前記感光性成形対象膜を露光し、前記第一のパターンと一部が重なる第二のパターンのフォトマスクを用いて前記透光性基板の表側から前記感光性成形対象膜を露光し、前記透光性基板の表裏両側から露光された前記感光性成形対象膜を現像して通孔を有する成形基板を形成し、前記通孔内に貫通電極となる第二導電膜を形成する、ことを含む。
この製造方法によると、第二のパターンのフォトマスクが第一のパターンの遮光性膜と重なっている領域において感光性成形対象膜に通孔が形成される。配線となる第一導電膜には遮光性膜のパターンが転写されているため、通孔内に形成される貫通電極は配線となる遮光性導電膜に必ず重なる。したがって、貫通電極が形成される通孔と配線とのアライメント誤差を見越して配線のパターンを設計する必要が無く、貫通電極の近傍領域においても配線のパターン密度を高めることができる。またこの製造方法によると、貫通電極を形成するための通孔が感光性対象膜の現像によって行われるため、貫通電極の断面積を小さくすることができるとともに、エッチングや機械加工で通孔を形成する場合に比べて配線基板の製造コストを低減することができる。またこの製造方法によると、配線となる第一導電膜は感光性保護膜の開口内に形成されるため、第一導電膜の材料の流動により配線間がショートすることもない。
(3)上記目的を達成するための配線基板の製造方法において、前記成形基板と前記配線と前記貫通電極とが一体となった成形物と前記フォトマスク板とを分離する、ことを含んでもよい。
この場合、フォトマスク板を繰り返し使用することができるため、配線基板の製造コストを低減することができる。
(4)上記目的を達成するための配線基板の製造方法において、前記通孔からはみ出し、前記通孔からはみ出した部分がバンプとなる前記第二導電膜を電解めっきにより形成する、ことを含んでもよい。
この場合、貫通電極と重なる位置にバンプを備える配線基板の製造コストを低減することができる。
(5)上記目的を達成するための配線基板の製造方法において、前記通孔からはみ出す前記第二導電膜を形成し、前記通孔からはみ出している前記第二導電膜の部分を研削、研磨の少なくともいずれか一方によって除去する、ことを含んでもよい。
この場合、貫通電極の表面と基板の表面とを平坦に揃えることができる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照しながら以下の順に説明する。尚、各図において対応する構成要素には同一の符号が付され、重複する説明は省略される。
*************
1.第一実施形態
2.第二実施形態
3.第三実施形態
4.第四実施形態
5.他の実施形態
*************
1.第一実施形態
図10に示す配線基板1は、成形基板144と貫通電極131と表面配線110、111と貫通アライメントマーク130とが一体になった片面配線基板である。成形基板144は感光性材料からなる。表面配線110、111は遮光性導電膜11からなる。以下、図10に示す配線基板1の製造方法について説明する。
図1から図9は図10に示す配線基板1を製造するための工程を示し、各分図(A)は図10(C)の符号Aに対応する断面図であり、各分図(B)は図10(C)の符号Bに対応する断面図であり、各分図(C)は平面図である。
はじめに図1に示すように、透光性基板10の表面上に遮光性導電膜11を形成する。透光性基板10には、透光性基板10および遮光性導電膜11をフォトマスクとして用いて感光性材料を露光する工程において用いられる光を、感光性材料に光化学反応を生じさせる程度に透過する材料が用いられる。遮光性導電膜11には、遮光性導電膜11をフォトマスクとして用いて感光性材料を露光する工程において用いられる光を、感光性材料に光化学反応を生じさせない程度に遮る導電性材料として、単体金属、合金などが用いられる。具体的には例えばCu、Au、AuCu、Cr、Ni、NiP、NiMo、NiFe、NiWなどからなる遮光性導電膜11を無電解めっき、スパッタ、蒸着、CVD等によって石英、ソーダライムガラス、透明結晶化ガラスなどからなる透光性基板10の表面上に成膜する。透光性基板10の厚さは例えば2mmとする。遮光性導電膜11の厚さは、例えば1μmに設定する。遮光性導電膜11は単層膜でも複層膜でもよい。例えばスパッタによって金属シード層を薄く成膜し、その上に電解めっきによって厚い金属層を形成してもよいし、完成品の表層となる層の材料を完成品の深層となる層の材料よりも化学的に安定した材料にしてもよい。
透光性基板10は完成品から取り除く対象になるため、透光性基板10と遮光性導電膜11との間に、択一的除去が可能な透光性犠牲膜を形成してもよい。例えば配線基板1の構成材料のいずれよりも犠牲基板よりも融点が低い半田や樹脂からなる透光性犠牲膜を透光性基板10と遮光性導電膜11との間に形成してもよい。
次に図2に示すように、遮光性導電膜11に転写すべき第一のパターンまたはその反転パターンのフォトレジスト膜12を遮光性導電膜11の表面に形成する。例えば化学増幅型ネガレジスト、感光性ポリイミドなどの感光性樹脂であるフォトレジストを厚さ1μm塗布し、ステッパーやアライナーを用いて露光し、ライン幅25μm、ライン間隔25μmのパターンのフォトレジスト膜12を現像する。
次に図3に示すように、フォトレジスト膜12を保護膜として用いて遮光性導電膜11をエッチングし、配線110、111、アライメントマーク112を有する第一のパターンに遮光性導電膜11を成形する。エッチングの方法は、イオンミリング等の異方性エッチングでもよいし、硝酸第二セリウムアンモニウム水溶液でCr膜を等方的にエッチングしてもよい。
次に図4に示すようにフォトレジスト膜12を除去する。具体的には例えば、NMP(エヌ・メチル・2・ピロリドン)、アセトン、Oプラズマ、アミン系有機剥離液などを用いてフォトレジスト膜12が除去される。
尚、第一のパターンの遮光性導電膜11を形成する方法にリフトオフ法、インプリント法、スクリーン印刷法、インクジェット印刷法などを用いてもよい。
次に図5に示すように、第二のフォトレジスト膜である感光性成形対象膜14を遮光性導電膜11の上に形成する。具体的には化学増幅型ネガレジスト、感光性ポリイミドなどのネガ型の感光性樹脂を塗布し、プリベークして感光性成形対象膜14を成膜する。感光性成形対象膜14は、完成状態の成形基板の厚さに等しい例えば50μmの厚さに設定される。尚、感光性成形対象膜14はネガ型のフォトレジスト材料からなるものとして説明するが、感光性成形対象膜14の材料として光硬化性樹脂を用いてもよい。
次に図6に示すように、透光性基板10の裏側(すなわち遮光性導電膜11が接合されている面の裏側)から感光性成形対象膜14を露光する。露光に用いる光は可視光でもよいし、紫外線でもよいし、それら両方を用いてもよい。このとき、遮光性導電膜11がマスクとして機能するため、感光性成形対象膜14の遮光性導電膜11と重なっていない領域141が感光し、感光性成形対象膜14の遮光性導電膜11と重なっている領域140は感光しない。
次に図7に示すように、遮光性導電膜11とパターンが一部重なる第二のパターンの遮光性膜151、152が透光性基板150に接合されているフォトマスク15を用いて、感光性成形対象膜14を透光性基板10の表側から露光する。すなわち遮光性導電膜11が接合されている面から透光性基板10に光が入射する方向から光を照射する。このとき、感光性成形対象膜14の感光領域141が拡大し、未感光領域140が縮小し、遮光性導電膜11とフォトマスク15の遮光性膜151とが重なっている領域のみが未感光領域140として残存することになる。本実施形態では、フォトマスク15と透光性基板10とのアライメント誤差が生じても配線基板1の貫通電極が細ることのないように、遮光性導電膜111から遮光性膜152がはみ出ているフォトマスク15を用いている。遮光性導電膜111からはみ出している遮光性膜152の領域を設けても、その領域に貫通電極が形成されることはない(図10の領域132参照)。
次に図8に示すように、透光性基板10の表裏両側から露光された感光性成形対象膜14を現像することにより未感光領域140を除去する。その結果、通孔142、143を有する成形基板144が形成され、通孔142、143から遮光性導電膜11が露出する。このとき、感光性成形対象膜14がネガ型のフォトレジストからなる場合、透光性基板10の表裏いずれの側からも感光していない領域140のみが溶解し除去される。感光性成形対象膜14が光硬化性樹脂からなる場合、透光性基板10の表裏いずれかの側から感光した領域141が硬化しており、透光性基板10の表裏いずれの側からも露光されていない領域140は硬化していないため、除去される。いずれの場合であっても、たとえ貫通電極を形成するための通孔を形成するためのフォトマスク15の遮光性膜152が透光性基板10に対して正確にアライメントされていなくとも、通孔の輪郭が遮光性導電膜11の配線111からはみ出すことがない。したがって、遮光性導電膜11のパターンをフォトマスク15の透光性基板10に対するアライメント誤差を加味せずに細密化することができるのである。また、貫通電極を形成するための通孔が感光性成形対象膜の現像によって行われるため、貫通電極の断面積を小さくすることができるとともに、エッチングや機械加工で通孔を形成する場合に比べて配線基板の製造コストを低減することができる。
次に図9に示すように、通孔142、143内において遮光性導電膜11の上に貫通電極131などになる第二導電膜13を形成する。その結果、成形基板144と貫通電極131と表面配線110、111と貫通アライメントマーク130とが一体になった配線基板1が透光性基板10の上に接合された状態となる。第二導電膜13の材料としては、Cu、Auなどの単体金属、AuCuなどの合金が選択される。これらの材料は電解めっき、無電解めっき、パルスめっきなどによって通孔142、143の内部に堆積させることができる。第二導電膜13の成膜方法にスパッタや蒸着を用いてもよい。
最後に図10に示すように配線基板1から透光性基板10を剥離させるなどして除去すると、配線基板1が完成する。
図11に示すように、貫通電極131および貫通アライメントマーク130のバンプを配線基板1の裏側に突出させてもよい。図11に示す配線基板2は、第二導電膜13を形成した後に、成形基板144の通孔142、143から露出している第二導電膜13の表面上に電解めっきなどによって第三導電膜16を形成することによって製造できる。第三導電膜16の成形基板144の表面から溢れ出た部分が貫通電極131のバンプ162と貫通アライメントマーク130のバンプ161となる。
図12に示すように、貫通電極131および貫通アライメントマーク130のバンプを配線基板1の裏側に突出させてもよい。図12に示す配線基板3は、第二導電膜13を形成するとき、成形基板144の表面から溢れ出すまで第二導電膜13を形成することによって製造できる。第二導電膜13の成形基板144の表面から溢れ出た部分が貫通電極131と貫通アライメントマーク130のバンプとなる。
図13に示すように、配線基板4の裏面を平坦にすることもできる。配線基板4は、配線基板3を中間物として用い、第二導電膜13の成形基板144の表面から溢れ出た部分を研削または研磨によって除去することによって製造できる。
5.第二実施形態
図14から図20は、図21に示す配線基板5の製造方法を示す図である。以下、本発明による配線基板の製造方法の第二実施形態として、透光性基板10および遮光性膜11をフォトマスクとして再利用できる製造方法について説明する。
はじめに図1から図6に基づいて前述した工程を実施する。ただし、感光性成形対象膜と称した符号14で示される膜は、配線基板5の構成要素にならない感光性保護膜として用いられる。また、遮光性導電膜と称した符号11で示される膜は、配線基板5の構成要素にならない第一のパターンの遮光性膜に相当するため、導電性のない材料から形成してもよい。
次に、図14に示すように感光性保護膜14を現像し、感光領域141のみを残存させる。その結果、遮光性膜11と同一のパターンの開口142、143、144が感光性保護膜14に形成される。
次に、図15に示すように、感光性保護膜14の開口142、143、144から露出した遮光性膜11の上に配線となる第一導電膜17を形成する。遮光性膜11が導電性のある材料からなる場合には、電解めっきを用いて第一導電膜17を形成することができる。第一導電膜17は、無電解めっき、パルスめっきなどによって形成してもよい。第一導電膜17は、感光性保護膜14の開口142、143、144内に形成されるため、遮光性膜11と同一のパターンとなる。第一導電膜17のパターンをリフトオフ法によって形成してもよい。
次に感光性保護膜14を除去した後に、感光性保護膜14を除去することによって露出した面の上に図16に示すように感光性成形対象膜18を形成する。
次に図17に示すように、透光性基板10の裏側(遮光性膜11が接合されている面の裏側)から遮光性膜11をフォトマスクとして用いて感光性成形対象膜18を露光する。このとき、遮光性膜11と重なっていない領域181は感光し、遮光性膜11と重なっている領域180は感光しない。
次に図18に示すように、遮光性膜11とパターンの一部が重なる第二のパターンの遮光性膜151を備えるフォトマスク15を用いて透光性基板10の表側から感光性成形対象膜18を露光する。このとき、感光領域181が拡大し、未感光領域180は縮小する。その結果、未感光領域180はフォトマスク15の遮光性膜151と遮光性膜11とが重なっている領域のみになる。
次に感光性成形対象膜18を現像し、未感光領域180を除去する。その結果、図19に示すように、感光性成形対象膜18の感光領域181からなり通孔182、183を有する成形基板184が形成される。
次に図20に示すように、成形基板184の通孔182、183から露出している第一導電膜17の上に第二導電膜13を形成する。その結果、第二導電膜13からなる貫通電極131と貫通アライメントマーク130とが形成され、透光性基板10と遮光性膜11とに配線基板5が接合された状態となる。
最後に図21に示すように、透光性基板10と遮光性膜11とから配線基板5を剥離させる。配線基板5と分離された透光性基板10と遮光性膜11とは、再利用可能なフォトマスク板を構成し、図1から図3に基づいて説明した工程を経て製造される物であり、図6に基づいて説明した工程においてフォトマスクとして機能する。すなわち、本実施形態によると、透光性基板10と遮光性膜11とをフォトマスクとして再利用できるため、配線基板5を製造するたびに図1から図3に示す工程を繰り返す必要が無くなる。
3.第三実施形態
図22から図27は、図28に示す配線基板6の製造方法を示す図である。以下、本発明による配線基板の製造方法の第三実施形態として、透光性基板10をフォトマスクとして再利用できる、表面配線110、111の表面と成形基板184の表面とが平坦な配線基板6の製造方法について説明する。
はじめに、透光性基板10の平坦な表面上に第一のパターンの反転パターンのフォトレジスト膜19を形成する。
次に図22に示すようにフォトレジスト膜19を保護膜として用いて透光性基板10の一部を異方性エッチングなどにより除去する。その結果、透光性基板10の表面に第一のパターンの凹部101、102、103が形成される。尚、透光性基板10の表面の凹部101、102、103をレーザ加工や機械加工によって形成してもよい。
次に図23に示すように透光性基板10の表面に遮光性膜11を形成し、凹部101、102、103を埋める。
次に図24に示すように遮光性膜11の表層を透光性基板10が露出するまで研削または研磨により除去する。その結果、透光性基板10の表面の凹部101、102、103の内側にのみ遮光性膜11が残存し、第一のパターンの遮光性膜11が形成される。
次に図25に示すように透光性基板10と遮光性膜11の上に感光性保護膜14を形成し、透光性基板10の裏側から感光性保護膜14を露光する。
次に図26に示すように感光性保護膜14を現像すると感光性保護膜14は感光領域141のみが残る。その後、図15から図20に基づいて説明した工程を実施すると、図27に示すように配線基板6が透光性基板10と遮光性膜11とに接合された状態となる。
最後に透光性基板10と遮光性膜11とから配線基板6を剥離すると、図28に示す配線基板6が完成する。このとき、遮光性膜11は透光性基板10の表面の凹部101、102、103の内側に形成され、透光性基板10と遮光性膜11の表面が平坦であるため、配線基板6の表面配線110、111と成形基板184の表面は平坦になる。また、配線基板6から分離された透光性基板10と遮光性膜11とは、表面が平坦なフォトマスクとして再利用できる。尚、配線基板6の表面配線110、111と成形基板184とは表面が平坦な状態で形成されるため、配線基板6から透光性基板10と遮光性膜11とを分離する代わりに、透光性基板10と遮光性膜11とをエッチングなどにより除去してもよい。
4.第四実施形態
図29に示すように成形基板184の表面から表面配線110、111とが突出した配線基板7を製造する場合には、図24に基づいて説明した工程に変えて、遮光性膜11の表面が透光性基板10の表面の頂部よりも低くなるまで遮光性膜11の表層をエッチングにより除去する工程を実施すればよい。
5.他の実施形態
本発明の技術的範囲は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、上記実施形態で示した材質や寸法や成膜方法やパターン転写方法はあくまで例示であるし、当業者であれば自明である工程の追加や削除や工程順序の入れ替えについては説明が省略されている。
本発明の第一実施形態にかかる断面図である。 本発明の第一実施形態にかかる断面図である。 本発明の第一実施形態にかかる断面図である。 本発明の第一実施形態にかかる断面図である。 本発明の第一実施形態にかかる断面図である。 本発明の第一実施形態にかかる断面図である。 本発明の第一実施形態にかかる断面図である。 本発明の第一実施形態にかかる断面図である。 本発明の第一実施形態にかかる断面図である。 本発明の第一実施形態にかかる断面図である。 本発明の第一実施形態にかかる断面図である。 本発明の第一実施形態にかかる断面図である。 本発明の第一実施形態にかかる断面図である。 本発明の第二実施形態にかかる断面図である。 本発明の第二実施形態にかかる断面図である。 本発明の第二実施形態にかかる断面図である。 本発明の第二実施形態にかかる断面図である。 本発明の第二実施形態にかかる断面図である。 本発明の第二実施形態にかかる断面図である。 本発明の第二実施形態にかかる断面図である。 本発明の第二実施形態にかかる断面図である。 本発明の第三実施形態にかかる断面図である。 本発明の第三実施形態にかかる断面図である。 本発明の第三実施形態にかかる断面図である。 本発明の第三実施形態にかかる断面図である。 本発明の第三実施形態にかかる断面図である。 本発明の第三実施形態にかかる断面図である。 本発明の第三実施形態にかかる断面図である。 本発明の第四実施形態にかかる断面図である。
符号の説明
1:配線基板、2:配線基板、3:配線基板、4:配線基板、5:配線基板、6:配線基板、7:配線基板、10:透光性基板、11:遮光性導電膜、遮光性膜、12:フォトレジスト膜、13:第二導電膜、14:感光性成形対象膜、感光性保護膜、15:フォトマスク、16:第三導電膜、17:第一導電膜、18:感光性成形対象膜、19:フォトレジスト膜、110:配線、111:遮光性導電膜、111:配線、112:アライメントマーク、130:貫通アライメントマーク、131:貫通電極、140:未感光領域、141:感光領域、142:通孔、開口、144:成形基板、150:透光性基板、151:遮光性膜、152:遮光性膜、161:バンプ、162:バンプ、180:未感光領域、181:感光領域、182:通孔、184:成形基板

Claims (5)

  1. フォトマスクを用いて配線となる第一のパターンの遮光性導電膜を透光性基板の表面上に形成し、
    前記遮光性導電膜の上に感光性成形対象膜を形成し、
    前記透光性基板および前記遮光性導電膜をフォトマスクとして用いて前記透光性基板の裏側から前記感光性成形対象膜を露光し、
    前記第一のパターンと一部が重なる第二のパターンのフォトマスクを用いて前記透光性基板の表側から前記感光性成形対象膜を露光し、
    前記透光性基板の表裏両側から露光された前記感光性成形対象膜を現像して通孔を有する成形基板を形成し、
    前記通孔内に貫通電極となる第二導電膜を形成する、
    ことを含む配線基板の製造方法。
  2. 透光性基板の表面上に第一のパターンの遮光性膜が接合されているフォトマスク板の上に感光性保護膜を形成し、
    前記透光性基板および前記遮光性膜をフォトマスクとして用いて前記透光性基板の裏側から前記感光性保護膜を露光し、
    露光された前記感光性保護膜を現像することにより前記感光性保護膜に開口を形成し、
    前記感光性保護膜の開口内に配線となる第一導電膜を形成し、
    前記感光性保護膜を除去し、
    前記感光性保護膜が除去されることによって露出した面上に感光性成形対象膜を形成し、
    前記遮光性膜をフォトマスクとして用いて前記透光性基板の裏側から前記感光性成形対象膜を露光し、
    前記第一のパターンと一部が重なる第二のパターンのフォトマスクを用いて前記透光性基板の表側から前記感光性成形対象膜を露光し、
    前記透光性基板の表裏両側から露光された前記感光性成形対象膜を現像して通孔を有する成形基板を形成し、
    前記通孔内に貫通電極となる第二導電膜を形成する、
    ことを含む配線基板の製造方法。
  3. 前記成形基板と前記配線と前記貫通電極とが一体となった成形物と前記フォトマスク板とを分離する、
    ことを含む請求項2に記載の配線基板の製造方法。
  4. 前記通孔からはみ出し、前記通孔からはみ出した部分がバンプとなる前記第二導電膜を電解めっきにより形成する、
    ことを含む請求項1から3のいずれか一項に記載の配線基板の製造方法。
  5. 前記通孔からはみ出す前記第二導電膜を形成し、
    前記通孔からはみ出している前記第二導電膜の部分を研削、研磨の少なくともいずれか一方によって除去する、
    ことを含む請求項1から3のいずれか一項に記載の配線基板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012214858A (ja) * 2011-04-01 2012-11-08 Nikon Corp パターン形成方法
WO2012161051A1 (ja) * 2011-05-20 2012-11-29 住友商事株式会社 パターン構造体の製造方法
JP2015012054A (ja) * 2013-06-27 2015-01-19 学校法人福岡大学 シリコンウエハ及び配線形成方法

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