JP2008169088A - 溶融スラグのふるい分け装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 高いふるい分け効率で溶融スラグをふるい分けることができるとともに、ふるい網部の頻繁な清掃作業も不要となる溶融スラグのふるい分け装置を提供する。
【解決手段】 上方から供給された溶融スラグを、ふるい網33上を移動させつつふるい分けする溶融スラグのふるい分け装置1において、ふるい網33の上方に、該ふるい網上の溶融スラグに水を吹付けるスプレーノズル36を設けた。
【選択図】 図1
【解決手段】 上方から供給された溶融スラグを、ふるい網33上を移動させつつふるい分けする溶融スラグのふるい分け装置1において、ふるい網33の上方に、該ふるい網上の溶融スラグに水を吹付けるスプレーノズル36を設けた。
【選択図】 図1
Description
この発明は溶融スラグをふるい分けするふるい分け装置に関する。
廃棄物の焼却灰を溶融炉で溶融処理して得た溶融物を、水冷あるいは空冷により固化させた溶融スラグは、粉砕機による粉砕処理を経て所定の粒度のスラグ粒として、たとえばコンクリート細骨材などの建築用材や、路床材,路盤材などの土木用材として再利用される。そして上記の溶融物を水冷により固化させ粉砕処理をおこなう装置の公知のものとしては、たとえば特許文献1に記載のものがある。
特開平9−196352号公報
そして上記の粉砕処理後の溶融スラグは、その用途に応じて所定の粒度分布(たとえばJISA5031に規定された溶融スラグ細骨材の場合、目開き4.75mmの通過スラグ量=100%)のものとする必要があるので、粉砕後の溶融スラグに対してふるい分けをおこなう必要がある。
ところが上記の公知文献の場合のように溶融スラグが水砕スラグからなる場合は、スラグ自身に含まれる水分のため、ふるい分け装置のふるい網に細かいスラグが付着して目詰まりを生じたり、水分によってスラグがダマ状(塊状)となってふるい網上に残るため、本来ならばふるい下として落下すべきものがふるい網上に残存してふるい分け効率が低下し、所定粒度の溶融スラグの回収率が低下するとともに、ふるい網部の頻繁な清掃作業を必要とし煩雑であるという問題点を有するものであった。また溶融スラグが空冷スラグからなる場合においても、粉砕工程で水分を加える場合もあるため、この水分により上記と同じ問題点を生じるものであった。
この発明は上記の点にかんがみてなされたもので、高いふるい分け効率で溶融スラグをふるい分けることができるとともに、ふるい網部の頻繁な清掃作業も不要となる溶融スラグのふるい分け装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明の溶融スラグのふるい分け装置は、上方から供給された溶融スラグを、ふるい網上を移動させつつふるい分けする溶融スラグのふるい分け装置において、前記ふるい網の上方に、該ふるい網上の溶融スラグに水を吹付けるスプレーノズルを設けたことを特徴とする。
このように構成したふるい分け装置によれば、ふるい網上の溶融スラグにスプレーノズルによって水を吹付けることにより、ふるい網に細かい溶融スラグが付着して目詰まりを生じるのを防止できるとともに、ダマ状になろうとする溶融スラグを上記の吹付けられた水が分塊して溶融スラグの各粒子を水分過剰状態とするので、ダマ状物発生が防止され、ふるい網の目開き寸法以下の粒径の粒子はふるい下として下方へ落下し、高いふるい分け効率で溶融スラグをふるい分けることができる。また上記の目詰まりやダマ状物発生が防止されることにより、ふるい網部の頻繁な清掃作業も不要となる。
以上説明したようにこの発明によれば、ふるい網部における溶融スラグの目詰まりやダマ状物の発生を防止して、高いふるい分け効率で溶融スラグをふるい分けることができるとともに、ふるい網部の頻繁な清掃作業も不要となる。
以下、図1〜図2に示す一例により、この発明の実施の形態を説明する。図中、1は振動コンベヤを兼ねた振動ふるい式のふるい分け装置で、振動コンベヤ2のトラフ11上に振動ふるい部3を形成してなる。
先ず振動コンベヤ2は、トラフ11とカウンターウエイト12とを、これらの両側に配置した各一対のレバー13の上端部および下端部に枢着し、このレバー13の中央部を、架台14に立設したスタンド15の上端部に枢着し、この架台14を防振ばね16を介して地上に支持して、上記レバー13の中央部を支点としてトラフ11とカウンターウエイト12とが矢印S,Rで示すように反対方向に移動可能に支持した全体構成を有する。
17は架台14上に取付けた駆動機であるモータで、カウンターウエイト12部に回転自在に支持された回転軸18は、モータ17により駆動されたベルト19およびプーリ20により回転駆動され、この回転軸18に設けたクランク部(偏心軸部)に一端部が嵌合する加振ロッド21の他端部を、トラフ11の両側面に取付けた2枚のゴム板スプリング22に挟持させるとともに、トラフ11とカウンターウエイト12との間に、レバー13の長手方向に対して直角方向に配置したコイルばね23を取付けて、モータ17の運転によりトラフ11とカウンターウエイト12とを、前述の矢印S,R方向に、且つ反対方向に振動させ、トラフ11上の材料(後述するふるい分けされた溶融スラグ)を、図中矢印Xで示す移送方向へ搬送する構成となっている。24はトラフ11の先端部に設けた排出口である。
一方振動ふるい部3は上記の振動コンベヤ2のトラフ11の各図における略右半分の部分の上向開口部に連設され上向きに開口する上部トラフ31に、図2に示すようにトラフ11の側方に向って延びる排出トラフ32を連設し、上部トラフ31の下部に、水平方向に延びるふるい網33を張設するとともに、排出トラフ32の底板34の先端部に排出口35を設けてなる。
そして上記ふるい網33の上方には、噴出口をこのふるい網33の上面に向けて2個のスプレーノズル36,36を、上部トラフ31の長手方向に並設する形で配置して上部トラフ31に取付け、これらのスプレーノズル36は開閉弁37を介して図示しない給水装置に接続してある。そしてこの例ではスプレーノズル36として、充円錐状の噴射パターンを有する充円錐型スプレーノズルを用いているので上記給水装置からの給水によって、ふるい分け時にはスプレーノズル36からの噴出水は、図2に示す円形の吹付範囲38内の全面にわたってふるい網33上に吹付けられる。なお図2においては、図1におけるトラフ11の支持構造部および駆動機構部の図示は省略してある。
また4は、廃棄物の溶融物を水冷固化させたのち粉砕する溶融物固化処理装置(装置全体の図示は省略する)の粉砕機で、この粉砕機4により所期の粒度となるように粉砕された溶融スラグ(水砕スラグ)は、その排出口4aから、モータ17の運転により加振運転中のふるい分け装置1の上流側(図における左側)の上部トラフ31内のふるい網33上に供給されて、ふるい分けがおこなわれる。
ふるい分け時においては、上記のふるい網33上に供給された溶融スラグ(図示しない)は、トラフ11の矢印S方向への振動によって、ふるい網33上を矢印X方向に移動するが、この移動中に、スプレーノズル36の吹付範囲38内通過時に、スプレーノズル36から吹付けられる水によって、ふるい網33の網目に付着する細かい溶融スラグは下方へ吹落されて目詰まりが生じるのが防止される。また上記の吹付範囲38外の位置などで溶融スラグ自身に含まれる水分によりダマ状になりかけた溶融スラグも、上記吹付水によって分塊され溶融スラグの各粒子は水分過剰状態となるので、ふるい網33の目開き寸法以下の粒径の粒子はふるい下として下方へ落下し、高いふるい分け効率で溶融スラグをふるい分けすることができるのである。また上記のようにふるい網33の目詰まりやダマ状物発生が防止されるので、ふるい網33部の頻繁な清掃作業も不要となる。
そして上記のふるい網33の網目部を下方へ通過した溶融スラグは、加振中のトラフ11内を矢印X方向に移送され排出口24から排出されて、溶融スラグ製品として建築用材や土木用材などの用途に再利用され、あるいはそのためのさらなるふるい分け工程などに供される。一方ふるい網33上に残った大粒径の溶融スラグは、加振中のふるい網33上を矢印X方向に移送され、排出トラフ32上を経て排出口35からふるい上として排出され、次の粉砕工程などに供される。
この発明は上記の例に限定されるものではなく、たとえばスプレーノズル36の形式,配置,個数などは、上記以外のものとしてもよい。またふるい分け装置としては、上記の振動コンベヤを兼ねたものの他、ふるい分け専用の水平振動ふるい機や、円形振動ふるい機などを用いてもよい。またこの発明は、上記の水砕スラグの他、空冷スラグのふるい分けをおこなうふるい分け装置にも適用でき、さらに鉄鋼製造工程で副産物として発生する高炉スラグや製鋼スラグなどの鉄鋼スラグの固化・粉砕品からなる溶融スラグのふるい分けをおこなうふるい分け装置にも適用できるものである。
1…ふるい分け装置、2…振動コンベヤ、3…振動ふるい部、11…トラフ、13…レバー、15…スタンド、17…モータ、21…加振ロッド、31…上部トラフ、32…排出トラフ、33…ふるい網、36…スプレーノズル。
Claims (1)
- 上方から供給された溶融スラグを、ふるい網上を移動させつつふるい分けする溶融スラグのふるい分け装置において、前記ふるい網の上方に、該ふるい網上の溶融スラグに水を吹付けるスプレーノズルを設けたことを特徴とする溶融スラグのふるい分け装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007004451A JP2008169088A (ja) | 2007-01-12 | 2007-01-12 | 溶融スラグのふるい分け装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007004451A JP2008169088A (ja) | 2007-01-12 | 2007-01-12 | 溶融スラグのふるい分け装置 |
Publications (1)
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JP2008169088A true JP2008169088A (ja) | 2008-07-24 |
Family
ID=39697540
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007004451A Pending JP2008169088A (ja) | 2007-01-12 | 2007-01-12 | 溶融スラグのふるい分け装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2008169088A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102728127A (zh) * | 2012-06-13 | 2012-10-17 | 广州大学 | 一种平动椭圆振动筛 |
JP2012239926A (ja) * | 2011-05-16 | 2012-12-10 | Hosokawa Micron Corp | 篩振動装置 |
JP2013000739A (ja) * | 2011-06-16 | 2013-01-07 | Taiyo Machinery Co Ltd | 振動篩装置 |
-
2007
- 2007-01-12 JP JP2007004451A patent/JP2008169088A/ja active Pending
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CN102728127B (zh) * | 2012-06-13 | 2014-06-04 | 广州大学 | 一种平动椭圆振动筛 |
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