JP2008168339A - 太陽電池用めっき線及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】Siセルとはんだ接続した後の熱収縮時においてもSiセルの反りが少なく、かつ高導電性を有する太陽電池用めっき線及びその製造方法を提供するものである。
【解決手段】本発明に係る太陽電池用めっき線2は、太陽電池セル1に接合すべく、断面平角状に形成された導体3の表面の一部又は全部にめっき層4が被覆されたものであり、導体3の中心部の結晶方位(めっき線の軸方位)が、(211)方位に30%以上の割合で配向しているものである。
【選択図】 図3

Description

本発明は、太陽電池のSi結晶を接続する太陽電池用めっき線及びその製造方法に関するものである。
太陽電池には多結晶及び単結晶のSiウェハが用いられているが、図1に示すように、Siウェハ(太陽電池セル1)の所定の領域に接続用リード線2をはんだで接合し、これを通じて発電された電力を伝送する構成となっている。公知例には、図3に示すように、導体3にタフピッチCuや無酸素Cuなどの純Cuの平角導体を用い、めっき層4にSn−Pb共晶はんだを適用したものがある(特許文献1等)。
また、近年環境への配慮からPbを含まないはんだを使用したものへの切り替えが検討されている(特許文献2等)。
太陽電池を構成する部材のうち材料コストの大半をSi結晶ウェハが占める。そのため、Si結晶ウェハの薄板化が検討されているが、薄板化した際に、図2(a)に示す接続用リード線2と太陽電池セル1の接合時の加熱プロセスや、太陽電池使用時の温度変化により、図2(b)に示すように、太陽電池セル1が反ったり、破損したりするという不具合が生ずる。
これに対処するため、接続用リード線として熱膨張が小さい材料のニーズが高まっている。例えば、表1に示すように、低熱膨張材であるインバー(Fe−36mass%Ni)を用い、図4に示すように、Cu5/インバー6/Cu5のクラッド材(CIC)で導体3を形成し、そのCICの導体3をめっき層4(はんだめっき)で被覆した接続用リード線2を用いることで、Siとの熱膨張整合が可能になる。表1は、Cu/インバー/Cuのクラッド材、Cu、Fe−36mass%Ni(インバー)、Siの材料特性を示したものである。
Figure 2008168339
また、導電率の高い導体の0.2%耐力を低減することにより、Siとの熱膨張整合を可能とし、はんだ接続後の導体熱収縮によって発生する、セルを反らせる力を低減させた太陽電池用リード線がある(特許文献3)。
特開平11−21660号公報 特開2002−263880号公報 特開2006−54355号公報
図4に示したCICを用いた接続用リード線は、インバー6の導電率が低い(体積抵抗率が高い)ことから、CIC全体の導電率も低下してしまい、太陽電池としての発電効率が下落してしまうという問題があった。
また、特許文献3記載の太陽電池用リード線において、セルを反らせる力を低減させるためには、めっき層を備える太陽電池用リード線における導体の0.2%耐力を、ある基準値以下にする必要がある。しかしながら、導体の0.2%耐力をある基準値以下にするために一定の熱処理条件で製造しても、結晶方位は必ずしも一定にならず、製品の0.2%耐力にばらつきが生じることから、歩留り向上が困難であった。
さらに、よく知られている0.2%耐力を低減させる方法として、熱処理で結晶粒を大きくする手法があるが、この方法をとる際は、一般に、結晶粒が容易に粗大化しやすい無酸素Cu(酸素濃度≦10ppm)や、高純度Cu(99.9999%)が太陽電池用リード線の導体材料として用いられるため、材料コストが高くなるという問題があった。
本発明の目的は、Siセルとはんだ接続した後の熱収縮時においてもSiセルの反りが少なく、かつ高導電性を有する太陽電池用めっき線を提供することにある。また、本発明の他の目的は、Siセルの反りを少なくするために要求される0.2%耐力のばらつきが小さく、かつ、低コスト化が可能な太陽電池用めっき線の製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1の発明は、太陽電池セルに接合すべく、断面平角状に形成された導体の表面の一部又は全部にめっき層が被覆された太陽電池用めっき線において、上記導体の中心部の結晶方位(めっき線の軸方位)が、(211)方位に30%以上の割合で配向していることを特徴とする太陽電池用めっき線である。
請求項2の発明は、上記導体の体積抵抗率が50μΩ・mm以下である請求項1記載の太陽電池用めっき線である。
請求項3の発明は、上記導体が、酸素含有量20ppm以上の純銅で構成される請求項1又は2記載の太陽電池用めっき線である。
請求項4の発明は、上記導体材料がタフピッチCu、リン脱酸Cuのいずれかである請求項1から3いずれか記載の太陽電池用めっき線である。
請求項5の発明は、上記導体の引張り試験における0.2%耐力が70MPa以下である請求項1から4いずれか記載の太陽電池用めっき線である。
請求項6の発明は、上記めっき層が、Sn系はんだ、あるいは第2成分としてPb、In、Bi、Sb、Ag、Zn、Ni、Cuから選択される少なくとも1種の元素を0.1wt%以上含むSn系合金はんだの被覆層である請求項1から5いずれか記載の太陽電池用めっき線である。
請求項7の発明は、上記めっき層が、Ni、Ag、Sn、Zn、Cr、Au、Pd、Ru、Ptから選択される少なくとも1種の元素を含む金属材料の被覆層である請求項1から5いずれか記載の太陽電池用めっき線である。
請求項8の発明は、太陽電池セルに接合すべく、断面平角状に形成された導体の表面の一部又は全部にめっき層が被覆された太陽電池用めっき線の製造方法において、上記導体の材料で、先ず、荒引き線を作製し、その荒引き線に伸線加工を施し、その伸線された荒引き線に圧延加工あるいはスリット加工を施して断面平角状に成形した後、通電方式もしくはバッチ式の設備で焼鈍熱処理を施し、上記導体の中心部の結晶方位(めっき線の軸方位)を、(211)方位に30%以上の割合で配向させることを特徴とする太陽電池用めっき線の製造方法である。
請求項9の発明は、上記伸線加工の工程の合間に、上記荒引き線に通電方式もしくはバッチ式の設備で熱処理を施す請求項8記載の太陽電池用めっき線の製造方法である。
本発明の太陽電池用めっき線によれば、Siセルとはんだ接続後の熱収縮時においてもSiセルの反りが少なく、かつ高い導電性が得られる。また、0.2%耐力のばらつきを抑制することができ、歩留り向上が可能である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基いて説明する。
一般に熱膨張率の異なる異種金属を高温で接続した場合には、温度変化に熱膨張率、ヤング率を積算した値が反りを発生させる力となる。しかし、太陽電池のように接続する両部材(太陽電池用めっき線、Siセル)の剛性が著しく異なり、またはんだ接続温度も200℃以上と高温のものでは、断面積が小さい導体(太陽電池用めっき線)の方が降伏してしまい、上記熱膨張率、ヤング率による力がそのまま反り発生力とはならない。
導体の降伏応力が小さいと、小さい力で導体が塑性変形してしまい、それ以上の変形抵抗とならない。そのため、塑性変形の指標である0.2%耐力の小さい導体を用いた太陽電池用めっき線は、Siセルへはんだ接続した後のセル反り量を低減させる効果がある。
ところが、従来、導体の0.2%耐力を精度良く低減するために、導体の結晶構造を制御することに関して規定したものはなかった。これについて、本発明者らが鋭意研究した結果、導体の中心部の結晶方位の内、ある結晶方位を所定の割合で成長させることで、0.2%耐力の低減、及びそのばらつきの抑制を達成できることを見出した。
本発明の好適一実施の形態に係る太陽電池用めっき線は、図3に示した一般的な太陽電池用めっき線2と同様の構造を有しており、導体3の表面の全部にめっき層4を被覆したものである。本実施の形態に係る太陽電池用めっき線の導体3は、その中心部の結晶方位(めっき線の軸方位)が、(211)方位と(100)方位であり、(211)方位の配向割合が30%以上であることに特徴がある。
太陽電池用めっき線2における導体3の0.2%耐力は70MPa以下、特に40〜70MPaが望ましく、また、太陽電池用めっき線2全体の0.2%耐力は90MPa以下、特に60〜90MPaが望ましい。導体3の断面形状は、図1に示したSiセル1への接続が容易となるよう平角型のものが望ましい。
導体3の構成材としては、体積抵抗率が比較的小さい材料が好ましく、例えば、表2に示すように、Cuの他にAu、Ag、Alなどがあり、0.2%耐力も低減できる可能性がある。この中で体積抵抗率が最も低いのはAgであり、発電効率を最大限にすることが可能である。また、低コスト化を優先するときにはCuが良く、軽量化を図りたいときにはAlを選択するのが望ましい。
Figure 2008168339
Cuの種類としてはタフピッチCu、無酸素Cu、リン脱酸Cu、高純度Cu(純度99.9999%以上)のいずれを用いることも可能である。0.2%耐力を最も小さくするためには純度が高いCuが有利であり、すなわち高純度Cuを選択する。一方、低コスト化を図りたい時には、不純物を含むため0.2%耐力はやや大きいものの、タフピッチCuもしくはリン脱酸Cuを選択する。
めっき層4の被覆材として、例えば、はんだめっきや、銅線のめっき材として一般的に用いられる慣用のめっきが挙げられる。また、めっき層4の被覆は、導体3の一部、例えば、導体の上下面のみであってもよい。
はんだめっきのはんだとしては、Sn系はんだ、あるいは第2成分としてPb、In、Bi、Sb、Ag、Zn、Ni、Cuから選択される少なくとも1種の元素を0.1wt%以上含むSn系合金はんだが挙げられ、これらのはんだは、第3成分として1000ppm以下の微量元素を含んでいてもよい。
また、慣用のめっきとしては、Ni、Ag、Sn、Zn、Cr、Au、Pd、Ru、Ptから選択される少なくとも1種の元素を含む金属材料が挙げられる。この慣用のめっきをめっき層4として用いる場合、例えば、導電性接着剤を用いてSiセル1との接合がなされる。
導体3の0.2%耐力を70MPa以下、太陽電池用めっき線2全体の0.2%耐力を90MPa以下としたのは、この範囲であれば、図4に示したCu/インバー/Cuのクラッド材(CIC)を用いた従来の太陽電池用めっき線よりも、Si反りを低減することが可能であり、大きな効果が得られるためである。
この太陽電池用めっき線2を、図1に示したSiセル1の所定の接点領域(例えば、Agメッキ領域)に接続することで、太陽電池アセンブリが得られる。
次に、本実施の形態に係る太陽電池用めっき線2の製造方法の一例を説明する。
先ず、体積抵抗率が50μΩ・mm以下で、酸素含有量が20ppm以上の純銅を溶解する。この純銅としては、タフピッチ銅、リン脱酸Cu、無酸素Cu、高純度Cu(純度99.9999%以上)が挙げられる。
この銅溶湯を用いて、銅の荒引き線を連続的に製造する。また、この荒引き線に、伸線加工を施す。この伸線加工の工程の合間に、荒引き線に通電方式もしくはバッチ式の設備で熱処理(再結晶処理)を施す。伸線加工と再結晶熱処理は、適宜、繰り返し行ってもよい。
伸線された荒引き線に、圧延加工(あるいはスリット加工)を施して断面平角状の導体3を作製する。その後、平角状の導体3に通電方式もしくはバッチ式の設備で熱処理(焼鈍処理)を施す。この加工と熱処理によって、導体3の中心部の結晶方位(めっき線の軸方位)が、(211)方位に30%以上の割合で配向され、かつ、導体3の0.2%耐力が70MPa以下に調整される。
熱処理後、導体3の表面にめっき層4を被覆し、本実施の形態に係る太陽電池用めっき線2が得られる。めっき層4は、太陽電池用めっき線2の0.2%耐力が90MPa以下となるように、めっき種類及びめっき厚さが調整される。
導体3の中心部における結晶方位(211)の配向割合は、例えば、再結晶熱処理の熱処理温度、熱処理時間や圧延加工の加工条件を調整することで、調整可能である。
導体3の加工法としては圧延加工、スリット加工のいずれも適用可能である。丸線から圧延して平角化する方式は長尺で均一なものが製造できる。スリット方式では種々の幅の材料に対応できるメリットがある。
また、本発明に係る太陽電池セル接続用配線導体およびはんだめっき線は、セルとの接続がなされた複数箇所に変形しやすい加工部を含んでいても良く、加工方法としてエッチング、プレス、曲げ成形のうちのいずれか、あるいは、複数を併用してもよい。さらに、その加工は素材線材、素材線材を圧延成形した圧延線材、板状素材にスリットをいれた箔状線材のいずれに施してもよい。
0.2%耐力を低減するための熱処理方式としては、通電加熱方式でもバッチ式加熱方式でも適用可能である。連続で長尺にわたって処理する場合には通電加熱方式が向いており、安定した熱処理が必要な場合にはバッチ式加熱方式が望ましい。また、導体3の酸化を防止する観点から、水素還元雰囲気の炉を用いて熱処理を行ってもよい。
次に、本実施の形態の作用を説明する。
本実施の形態に係る太陽電池用めっき線2によれば、導体3の中心部の結晶方位(めっき線の軸方位)が、(211)方位に30%以上の割合で配向されることで、導体3自体の0.2%耐力のばらつきが小さくなり、歩留まりが向上する。また、このように、(211)方位に30%以上の割合で配向させることで、導体3自体の0.2%耐力も低くなることから、セル反り抑制効果も得られる。すなわち、太陽電池用めっき線2は、導体3の結晶構造を精密に制御することにより、0.2%耐力の低減および特性のばらつきを抑制でき、それによって、はんだ接続後の導体熱収縮によって発生する、セルを反らせる力を低減させることができると共に、製品の歩留り向上が可能となる。
また、導体3の構成材に、低コストのタフピッチCuやリン脱酸Cuを用いても、無酸素Cuや高純度Cuと同等の効果が得られるため、製品(太陽電池用めっき線2)の低コスト化が可能となる。さらに、導体3の構成材は純銅であるため、図4に示したCICを導体として用いた場合と比較して、導電率は良好である。
また、太陽電池用めっき線2におけるはんだめっきのはんだ組成は、これまで、Siセル1との熱膨張整合を考慮して低温接続が可能なものが求められていたが、本構造の導体3を用いることで、接続温度の高いSn−Ag−Cu系の組成のはんだを用いることも可能である。また、はんだ接続の代わりに導電性接着剤を用いてもよい。
本発明の一実施例を以下に示す。
Cu導体(荒引き線)に伸線加工を施すと共に、その伸線加工の工程の合間に通電方式もしくはバッチ式の設備で荒引線に熱処理を行った。その後、伸線後の荒引き線に、さらに、幅2.0mm、厚さ0.16mmの平角線状に圧延成形加工を施し、所定の条件で焼鈍した後、その周囲をSn−3%Ag−0.5%Cu系の鉛フリーはんだで被覆し、表3に示すように、導体材料の中心部の結晶方位(リード線中心部の軸方位)が異なる種々のはんだめっき被覆平角線を製作した(試料1〜14)。
結晶方位は、各はんだめっき被覆平角線断面の中心部におけるX線回折プロファイルの回折ピーク強度比から求めた。また、0.2%耐力は、引張速度20mm/minの引張試験で得られたS−S曲線から0.2%耐力点荷重を求め、導体の断面積で除して算出した。
Figure 2008168339
表3に示すように、結晶方位を制御して作製したはんだめっき被覆平角線(試料1〜12)の0.2%耐力は、最大値と最小値の差(ばらつき)が小さく10MPa以下だったが、結晶方位を制御しない従来の製法で作製したはんだめっき被覆平角線(試料13,14)の0.2%耐力は、ばらつきが大きく20MPa以上であった。
また、導体中心部の結晶方位(リード線中心部の軸方位)が、(211)方位に30%以上の割合で配向しているはんだめっき被覆平角線(試料1〜9)は、導体の0.2%耐力が低く、70MPa以下であるのに対して、それ以外のはんだめっき被覆平角線(試料10〜13)は0.2%耐力が大きい。
さらに、0.2%耐力が60、70、100、150MPaの各はんだ被覆平角線を、縦150mm×横150mm、厚み200μmのSiセルにはんだ接続した際の、セルの反りを調べた。セル反りの評価結果を表4に示す。
Figure 2008168339
表4に示すように、0.2%耐力の低下とともにセルの反り量も低減しており、はんだめっき被覆Cu平角線で0.2%耐力が70MPaのものは、タフピッチCuを導体として用いた従来のはんだめっき被覆Cu平角線(試料13、0.2%耐力は160MPa)と比べて、セルの反り量を1/2程度に低減できた。
比較として、Cu/インバー/Cu(比率2:1:2)を導体として用いたはんだめっき被覆Cu平角線(0.2%耐力は100MPa)と、0.2%耐力が60MPaのはんだめっき被覆Cu平角線を、それぞれSiセルとはんだ接続した際のセルの反りを調べた。前者の反り量は3.0mm程度であったが、後者の反り量は1.5mm程度であり、セルの反りが半分になることを確認できた。
反り量がこの範囲(3.0mm程度)以下のものであれば、太陽電池接続用リード線として使用可能である。
太陽電池セルへのはんだめっき平角線の接続状態を示す図である。 Siセルと太陽電池用はんだめっき線の接続状態を示す図であり、図2(a)ははんだ接続前の状態、図2(b)ははんだ接続後に反りが発生した状態を示している。 一般的な太陽電池用めっき線の横断面図である。 CICを用いた太陽電池用めっき線の横断面図である。
符号の説明
1 太陽電池セル(Siセル)
2 太陽電池用めっき線(はんだめっき平角線)
3 導体
4 めっき層
5 Cu
6 インバー

Claims (9)

  1. 太陽電池セルに接合すべく、断面平角状に形成された導体の表面の一部又は全部にめっき層が被覆された太陽電池用めっき線において、上記導体の中心部の結晶方位(めっき線の軸方位)が、(211)方位に30%以上の割合で配向していることを特徴とする太陽電池用めっき線。
  2. 上記導体の体積抵抗率が50μΩ・mm以下である請求項1記載の太陽電池用めっき線。
  3. 上記導体が、酸素含有量20ppm以上の純銅で構成される請求項1又は2記載の太陽電池用めっき線。
  4. 上記導体材料がタフピッチCu、リン脱酸Cuのいずれかである請求項1から3いずれか記載の太陽電池用めっき線。
  5. 上記導体の引張り試験における0.2%耐力が70MPa以下である請求項1から4いずれか記載の太陽電池用めっき線。
  6. 上記めっき層が、Sn系はんだ、あるいは第2成分としてPb、In、Bi、Sb、Ag、Zn、Ni、Cuから選択される少なくとも1種の元素を0.1wt%以上含むSn系合金はんだの被覆層である請求項1から5いずれか記載の太陽電池用めっき線。
  7. 上記めっき層が、Ni、Ag、Sn、Zn、Cr、Au、Pd、Ru、Ptから選択される少なくとも1種の元素を含む金属材料の被覆層である請求項1から5いずれか記載の太陽電池用めっき線。
  8. 太陽電池セルに接合すべく、断面平角状に形成された導体の表面の一部又は全部にめっき層が被覆された太陽電池用めっき線の製造方法において、上記導体の材料で、先ず、荒引き線を作製し、その荒引き線に伸線加工を施し、その伸線された荒引き線に圧延加工あるいはスリット加工を施して断面平角状に成形した後、通電方式もしくはバッチ式の設備で焼鈍熱処理を施し、上記導体の中心部の結晶方位(めっき線の軸方位)を、(211)方位に30%以上の割合で配向させることを特徴とする太陽電池用めっき線の製造方法。
  9. 上記伸線加工の工程の合間に、上記荒引き線に通電方式もしくはバッチ式の設備で熱処理を施す請求項8記載の太陽電池用めっき線の製造方法。
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