JP2008166343A - 線状発光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極と半導体層との間に生じる大きなショットキー障壁を低減し、発光層への電子や正孔の注入効率を高めた線状発光装置を提供する。
【解決手段】線状発光装置は、互いに対向する一対の第1及び第2の線状電極と、前記一対の電極間に挟まれて設けられた線状の発光層とを備え、前記一対の第1及び第2の電極は、少なくとも1つが透明電極であって、前記第1又は第2の電極と、前記発光層との間に挟まれて設けられた少なくとも一つの緩衝層とを備え、前記緩衝層を設けたことによって、前記緩衝層を挟持する前記電極と前記発光層との間の電位障壁の大きさが、前記電極と前記発光層とを直接接触させた場合のショットキー障壁の大きさより小さくなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エレクトロルミネッセンス素子を用いた線状発光装置に関する。
従来の半導体発光素子は、低電圧、高輝度であるが、点光源であり、線状光源や面状光源として用いることは難しい。更に、発光素子の作製には高価な基板が必要であり、コストアップの一因となっている。また、薄膜型の発光素子の場合、発光層と電極との接合面において、ショットキー障壁が発生し、キャリアの注入を阻害する課題があった。
図14は、従来の発光素子50の構成を示す概略構成図である。発光層53としては再結合型の発光層構成として、n型半導体層53aとp型半導体層53bとの2層構造の発光層53が設けられている。電子注入電極となる透明電極52と正孔注入電極となる背面電極54とは、直流電源55を介して電気的に接続されている。直流電源55から電力が供給されると、透明電極52及び背面電極54の間に電位差が生じ、発光層53a、53bに電圧が印加される。そして、透明電極52及び背面電極54の間に配置されている発光層53a、53bが発光し、その光が透明電極52を透過して発光素子50の外部に取り出される。
ここで、半導体と電極の組み合わせによっては、その接合面において、ショットキー障壁が発生し、発光層53a、53bへの電子や正孔の注入の効率が低くなり効率化の妨げとなっていた。この接合面におけるショットキー障壁の問題について、図15(a)及び(b)、図16(a)及び(b)のエネルギーバンド図を用いて説明する。
図15(a)及び(b)は、n型半導体層53aと透明電極52とを接触させる場合の接触前後のエネルギーバンド図である。接触前には、図15(a)に示すように真空準位に対してそれぞれ別個のフェルミ準位を示すが、半導体と電極を接触させると、接触後には、図15(b)に示すように、それぞれのフェルミ準位が互いに一致するように接触面でn型半導体層53aのバンドが湾曲し、n型半導体層53aと透明電極52との間に大きなショットキー障壁が生じる。この為、透明電極52からn型半導体層53aへの電子の注入効率は低くなる。また、例えば、透明電極52としてはITOなどの金属酸化物が用いられるが、一般にこれらの仕事関数は4〜5eVと比較的大きい為、n型半導体層53aと透明電極52との間に大きなショットキー障壁が生じる。
また、図16(a)及び(b)は、p型半導体層53bと背面電極54とを接触させる場合の接触前後のエネルギーバンド図である。p型半導体層53bの場合もn型半導体層53aの場合と同様に、半導体と電極を接触させると、それぞれのフェルミ準位が互いに一致するように接触面でp型半導体層53bのバンドが湾曲するため、図16(b)に示すように、p方半導体層53bと背面電極54との間に大きなショットキー障壁が生じ、背面電極54からp型半導体層53bへの正孔の注入効率は低くなる。
上記課題を解決する為に、次のような方法が一般的に行われている。
(1)正孔注入電極として仕事関数の大きい材料を使用する
また、電子注入電極としては仕事関数の小さい材料を使用する。
(2)電極と半導体の界面に、高濃度にドーピングされた層を形成する。(例えば、特許文献1参照。)
(3)電極材料と半導体との合金化反応よりショットキー障壁を小さくする。(例えば、非特許文献1参照。)
特開2005−294415号公報 J.Crystal Growth 214/215,p1064(2000)
しかしながら、例えば(1)の方法の場合、特に仕事関数の小さい物質を電極として用いると、一般に仕事関数の小さい物質は空気中での安定性が低く、実用に耐えないという問題が発生する。また、(2)、(3)の方法の場合は、発光層である半導体の材料・組成が変わる度に処理条件の見直しが必要となる可能性が高い。
これらの問題を解決すべく、本発明の目的は、電極と半導体層との間に生じる大きなショットキー障壁を低減し、発光層への電子や正孔の注入効率を高めた線状発光装置を提供することである。
本発明に係る線状発光装置は、互いに対向する一対の第1及び第2の線状電極と、
前記一対の電極間に挟まれて設けられた線状の発光層と
を備え、
前記一対の第1及び第2の電極は、少なくとも1つが透明電極であって、
前記第1又は第2の電極と、前記発光層との間に挟まれて設けられた少なくとも一つの緩衝層と
を備え、
前記緩衝層を設けたことによって、前記緩衝層を挟持する前記電極と前記発光層との間の電位障壁の大きさが、前記電極と前記発光層とを直接接触させた場合のショットキー障壁の大きさより小さくなることを特徴とする。
また、前記発光層は、長手方向に沿って前記第1及び第2の電極間の電気抵抗値が変化するものであってもよい。
さらに、前記発光層は、前記一対の電極との間にわたって設けられた複数の絶縁体によって複数の領域に区切られているものであってもよい。
またさらに、前記発光層は、長手方向に沿って膜厚が変化するものであってもよい。
また、前記第1又は第2の電極の少なくとも一方の電極と、前記発光層との間に挟まれて設けられ、長手方向に沿って電気抵抗値が変化する電気抵抗調整層をさらに備えてもよい。なお、前記電気抵抗調整層は、長手方向に沿って膜厚が変化するものであってもよい。
さらに、前記透明電極は、長手方向の両端のうち一方の端部に電源と接続する端子が設けられていてもよい。
またさらに、前記背面電極と前記透明電極との間に直流電圧を印加して発光させるものであってもよい。この場合には、前記背面電極又は前記透明電極のいずれか一方の電極が電子注入電極として機能し、他方の電極が正孔注入電極として機能する。さらに、前記緩衝層は、
電子注入電極である第1の電極と発光層の間に設けられた第1の緩衝層と、
正孔注入電極である第2の電極と発光層の間に設けられた第2の緩衝層と
の2つの緩衝層を備えていてもよい。または、前記緩衝層は、
電子注入電極である第1の電極と発光層の間に設けられた第1の緩衝層と、
正孔注入電極である第2の電極と発光層の間に設けられた第2の緩衝層と
のうち少なくとも一方の緩衝層を備えていてもよい。
また、前記第1の緩衝層は、仕事関数が3.5eV以下の物質を含んでいてもよい。
さらに、前記第2の緩衝層は、仕事関数が5.0eV以上の物質を含んでいてもよい。
またさらに、前記第1の緩衝層は、アルカリ金属酸化物を含んでいてもよい。あるいは、前記第1の緩衝層は、電気陰性度が3以上の物質で構成されていてもよい。
また、前記発光層は、n型半導体層とp型半導体層とが積層された2層型発光層であってもよい。
さらに、前記発光層は、n型半導体層とp型半導体層と、その間に挟まれた無ドープの半導体層とで構成された3層型発光層であってもよい。
またさらに、前記背面電極及び前記透明電極に対向し、且つ、前記発光層からの発光の取出し方向の前方に色変換層をさらに備えてもよい。
また、本発明に係る面状光源は、前記線状発光装置と、
前記線状発光装置から出力される線状の光を反射させて面状の光とする導光板と
を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、寿命が長く、発光輝度も高い発光素子を用いた線状発光装置を提供することができる。
以下、発明を実施するための最良の形態について添付図面を用いて説明する。なお、図面において実質的に同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略している。
(実施の形態1)
<線状発光装置の概略構成>
図1の(a)は、本発明の実施の形態1に係る線状発光装置10の概略的な構成を示す断面図である。図1の(b)は、別例の線状発光装置10aの断面図である。この線状発光装置10は、背面電極(金属電極)4、第2の緩衝層7、発光層3、第1の緩衝層6、透明電極2が順に積層されて構成される。透明電極2と背面電極(金属電極)4とは電源5を介して電気的に接続されている。この場合、負極側に接続された透明電極2は、電子注入電極(第2の電極)として機能し、正極側に接続された背面電極(金属電極)4は、正孔注入電極(第1の電極)として機能する。この線状発光装置10では、発光層3は、n型半導体層3aとp型半導体層3bとが積層された2層型構造を有しており、電子注入電極はn型半導体層側に、正孔注入電極はp型半導体層側に設置される。なお、図1の(a)の線状発光装置10では、それぞれの電極2,4と電源とを接続する端子が互いに異なる短辺側に設けられているが、図1の(b)の線状発光装置10aでは、それぞれの電極2,4と電源とを接続する端子が同じ短辺側に設けられている点で相違する。
また、発光素子10は、電子注入電極(第1の電極)である透明電極2とn型半導体層3aとの間に第1の緩衝層6を設けており、また、p型半導体層3bと正孔注入電極(第2の電極)である背面電極4との間に第2の緩衝層7を設けていることを特徴とする。このように、発光層3を構成する半導体層3a、3bと電極2、4との間に第1及び第2の緩衝層6、7をそれぞれ挿入することによって、図3及び図4のエネルギーバンド図に示すように、透明電極2とn型半導体層3aとの間のショットキー障壁の高さ、及び、背面電極4とp型半導体層3bとの間のショットキー障壁をそれぞれ小さくすることができる。これによって、発光層3への電子や正孔の注入効率を高めることができる。なお、この第1及び第2の緩衝層6、7を設けることによる接合面でのショットキー障壁低減の作用については後述する。
さらに、この発光素子10では、透明電極2と背面電極4とは直流電源5を介して電気的に接続されている。直流電源5から電力が供給されると、透明電極2及び背面電極4の間に電位差が生じ、発光層3に電圧が印加される。そして、透明電極2及び背面電極4の間に配置されている発光層3が発光し、その光が透明電極2を透過して線状発光装置10の外部に取り出される。
さらに、上述の構成に限られず、発光層3をp−i−n型の3層構造としてもよい。p−i−n型構造とは、p型半導体とn型半導体の間に、真性半導体層を挿入した構造である。またさらに、発光層3を単層構造とする、pn接合膜を複数設ける、p−i−n型構造を複数積層する、電極と発光層との間に電流制限を目的として薄い誘電体層を複数設ける、交流電源により駆動する、背面電極をも透明にする、背面電極を黒色電極とする、線状発光装置10の全部又は一部を封止する構造を更に備える、発光取出し方向の前方に発光層3からの発光色を色変換する構造を更に備える等、適宜変更が可能である。例えば、青色発光層と、青色を緑色及び赤色に変換する色変換層とを組み合わせて白色の線状光源とすることもできる。
以下、この線状発光装置10の各構成について詳述する。
なお、図1では、基板を省略して、発光層3を一対の電極2、4で挟む構成について示したが、全体を支持する基板1を設けてもよい。例えば、基板1の上に透明電極2を設け、その上に発光層3、背面電極4を順に積層する構成としてもよい。
<基板>
基板1は、その上に形成する各層を支持できるもので、且つ、電気絶縁性の高い材料を用いる。また、基板1側から光を取り出す場合には、発光体から発せられる光の波長に対し光透過性を有する材料であることが求められる。このような材料としては、例えば、コーニング1737等のガラス、石英、セラミック等を用いることができる。通常のガラスに含まれるアルカリイオン等が発光素子へ影響しないように、無アルカリガラスや、ガラス表面にイオンバリア層としてアルミナ等をコートしたソーダライムガラスであってもよい。また、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート系、ポリクロロトリフルオロエチレン系とナイロン6の組み合わせやフッ素樹脂系材料、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、ポリアミドなどの樹脂フィルム等を用いることもできる。樹脂フィルムを用いる場合には耐久性、柔軟性、透明性、電気絶縁性、防湿性の優れた材料を用いることが好ましい。なお、上記材料の記載は例示であって、基板1の材料は特にこれらに限定されるものではない。
なお、基板1側から光を取り出さない構成の場合は、上述の光透過性は不要であり、透光性を有していない材料も用いることができる。これらの例としては、表面に絶縁層を有する金属基板やセラミックス基板、シリコンウエハ等がある。
<電極>
電極として、光を取り出す側の透明電極2と他方の背面電極4とがある。なお、図1では基板を省略しているが、例えば、基板1の上に背面電極4を設けてもよい。また、これに限られず、例えば、基板1の上に透明電極2を設け、その上に発光層3、背面電極4を順に積層する構成としてもよい。あるいは、透明電極2及び背面電極4の両方を透明電極としてもよい。
なお、2つの電極間に直流電源5を接続して、2つの電極間に直流電圧を印加して発光させる場合、負極側に接続された一方の電極が電子注入電極として機能し、正極側に接続された他方の電極が正孔注入電極として機能する。この場合、2つの電極が電子注入電極又は正孔注入電極として機能するかは、透明電極2又は背面電極4のいずれであるかとは関係なく、直流電源との接続によって決定される。すなわち、透明電極2であるか背面電極4であるかは、光を透過させるか否かによって決まり、電子注入電極として機能するか正孔注入電極として機能するかは、直流電源との接続によって決定される。また、電子注入電極はn型半導体層側に、正孔注入電極はp型半導体層側に設置される。
まず、透明電極2について説明する。透明電極2の材料は、発光層3内で生じた発光を外部に取り出せるように光透過性を有するものであればよく、特に可視光領域において高い透過率を有することが好ましい。また、電極として低抵抗であることが好ましく、更には基板1や発光層3との密着性に優れていることが好ましい。透明電極2の材料として、特に好適なものは、ITO(InにSnOをドープしたものであり、インジウム錫酸化物ともいう。)やInZnO、ZnO、SnO等を主体とする金属酸化物、Pt、Au、Pd、Ag、Ni、Cu、Al、Ru、Rh、Ir等の金属薄膜、あるいはポリアニリン、ポリピロール、PEDOT/PSS、ポリチオフェンなどの導電性高分子等が挙げられるが、特にこれらに限定されるものではない。これらの透明電極2はその透明性を向上させ、あるいは抵抗率を低下させる目的で、スパッタリング法、エレクトロンビーム蒸着法、イオンプレーティング法、等の成膜方法で成膜できる。また成膜後に、抵抗率制御の目的でプラズマ処理などの表面処理を施してもよい。透明電極2の膜厚は、必要とされるシート抵抗値と可視光透過率から決定される。
透明電極2のキャリア濃度は、1E17〜1E22cm−3の範囲であることが望ましい。また、透明電極2として性能を出すために、透明電極2の体積抵抗率は1E−3Ω・cm以下であって、透過率は380〜780nmの波長において75%以上であることが望ましい。また、透明電極2の屈折率は、1.85〜1.95が良い。さらに、透明電極2の膜厚は30nm以下の場合に緻密で安定した特性を持つ膜が実現できる。
また、背面電極4には、一般に良く知られている導電材料であればいずれでも適用できる。更には発光層3との密着性に優れていることが好ましい。好適な例としては、例えば、ITOやInZnO、ZnO、SnO等の金属酸化物、Pt、Au、Pd、Ag、Ni、Cu、Al、Ru、Rh、Ir、Cr、Mo、W、Ta、Nb等の金属、これらの積層構造体、あるいは、ポリアニリン、ポリピロール、PEDOT〔ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)〕/PSS(ポリスチレンスルホン酸)等の導電性高分子、あるいは導電性カーボンなどを用いることができる。
なお、透明電極2及び背面電極4は、バックライトとしてのエリア制御を目的として、互いが直交するよう、例えば透明電極2がx方向、背面電極4がy方向に分割して設けていてもよい。エリア制御によってさらに電力消費を低減できる。
<発光層>
次に、発光層3について説明する。発光層3は、n型半導体層3aとp型半導体層3bとが積層された2層型発光層である。
n型半導体層3aの材料は、多数キャリアが電子でありn型伝導を示すn型半導体材料である。材料としては、光学バンドギャップがバンドギャップの大きさが近紫外領域から可視光領域(1.7eVから3.6eV)を有するものが好ましく、さらに近紫外領域から青色領域(2.6eVから3.6eV)を有するものがより好ましい。具体的には、前述のZnSや、ZnSe、ZnTe、CdS、CdSe等の第12族−第16族間化合物やこれらの混晶(例えばZnSSe等)、CaS、SrS等の第2族−第16族間化合物やこれらの混晶(例えばCaSSe等)、AlP、GaAs、GaN、GaP等の第13族−第15族間化合物やこれらの混晶(例えばInGaN等)、ZnMgS、CaSSe、CaSrS等の前記化合物の混晶等を用いることができる。またさらに、CuAlS等のカルコパイライト型化合物を用いてもよい。またさらに、Cu、Ag、Au、Al、Ga、In、Mn、Cl、Br、I、Li、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Ybからなる群より選択される1又は複数種の原子もしくはイオンを添加剤として含んでいてもよい。これらの元素の種類によっても、発光層3からの発光色が決定される。
一方、p型半導体層3bの材料は、多数キャリアが正孔であり、p型伝導を示すp型半導体材料である。このp型半導体材料としては、例えば、CuS、ZnS、ZnSe,ZnSSe、ZnSeTe、ZnTeなどの化合物がある。このp型半導体の材料のうち、CuSなどは、本来的にp型伝導を示すが、その他の材料は添加剤として窒素、Ag、Cu、Inから一種以上選択される元素を添加して用いる。また、p型伝導を示すCuGaS、CuAlSなどのカルコパイライト型化合物を用いても良い。更には、添加剤としてZnやMgなどを含んだGaN、InGaN等の窒化物を用いてもよい。
<緩衝層>
第1の緩衝層6は、電子注入電極である第1の電極2とn型半導体層3aとの間に設けられる。この第1の緩衝層6としては、n型半導体層3aとオーミック接合となるような仕事関数の小さい物質、特に、仕事関数が3.5eV以下の物質を選択することが好ましい。このような場合、図3に示すように、電子注入電極である第1の電極(透明電極)2とn型半導体層3aとの間のショットキー障壁が小さくなり、第1の電極2からの電子の注入が効率よく行われる。この第1の緩衝層6の組成としては、Al、Li、Al−Li、などの中から1種以上からなるものが望ましい。
また、第2の緩衝層7は、正孔注入電極である第2の電極4とp型半導体層3bとの間に設けられる。この第2の緩衝層7としては、p型半導体層3bとオーミック接合となるような仕事関数の大きい物質、特に、仕事関数が5.0eV以上の物質を選択することが好ましい。このような場合、図4に示すように、正孔注入電極である第2の電極(背面電極)4とp型半導体層3bとの間のショットキー障壁が小さくなり、第2の電極4からの正孔の注入が効率よく行われる。この第2の緩衝層7の組成としては、Pt、Auなど仕事関数が5eV以上の物質1種以上からなるものが望ましい。
<製造方法>
次に、ZnSを発光層3のそれぞれの半導体層3a、3bの発光体材料として用いる場合の、実施の形態1に係る線状発光装置10の製造方法の一実施例を説明する。なお、前述の他の材料からなる発光層を用いる場合も同様の製造方法が利用可能である。
(1)線状の基板1(図では省略)としてコーニング1737を準備する。
(2)基板1上に、線状の背面電極4を形成する。例えばAlを使用し、膜厚は200nmとする。
(3)背面電極4上に、線状の第2の緩衝層7としてPtをフォトリソグラフィ法などにより堆積する。この厚さは400nmとする。
(4)次に、第2の緩衝層のPt層7上にZnSを気層成長法で堆積する。この時の条件としては、基板温度は600℃とし、ZnSと、Agとを、NHを含むガス中で厚さ1μm堆積させることで、p型半導体層3bとして線状のp型ZnS層を形成できる。
(5)p型ZnS層3bの上に、ZnSと、Agとを気層成長法で堆積する。この時の条件としては、基板温度は600℃とし、厚さ1μm堆積し、n型半導体層3aとして線状のn型ZnS層を形成できる。
(6)n型ZnS層3aの上に、第一の緩衝層6としてAlをスパッタリング法で厚さ200nm堆積する。
(7)次に、第一の緩衝層のAl層6の上部に、スパッタリング法により線状の透明電極2としてITOを堆積する。膜厚は200nmとする。
(8)続いて、全体を覆う保護層(図では省略)として、例えば窒化シリコン等の透明絶縁体層を形成する。
以上の工程によって、本実施の形態1に係る線状発光装置10を得ることができる。
この実施の形態1に係る線状発光装置10は、透明電極2と背面電極4とを直流電源5に接続して、その間に直流電圧を印加して発光評価を行なったところ、印加電圧15Vで発光し始め、35Vで約600cd/mの発光輝度を示した。
なお、本実施の形態1においては、第1の緩衝層6及び第2の緩衝層7の両方を備える構成としているが、どちらか一方でもかまわない。また、各層の成膜方法は上記に述べた方法には限定されない。
<効果>
本実施の形態1に係る線状発光装置は、従来のEL素子を用いた場合のように交流高電圧を印加する必要がなく、直流低電圧で必要十分な発光輝度を得ることができた。
<面状光源>
図2の(a)は、本発明の実施の形態1に係る線状発光装置10を用いた面状光源100の構成を示す正面図であり、図2の(b)は、その平面図である。この面状光源100は、実施の形態1に係る線状発光装置10と、線状発光装置10から出力した線状の光を反射して面状の光にする導光板80とを備える。この面状光源100では、図2(a)における導光板80の紙面下側の面によって線状発光装置10から出力する線状の光を反射すると共に、紙面上側の面から面状の光として取り出している。線状発光装置10の長手方向を、面状光源100の面状の光を取り出す発光面と平行にして配置する。また、線状発光装置10の線状の光の出力方向を、面状光源100の面状の光を取り出す発光面と平行にする。導光板80は、面状光源100の面状の光を取り出す発光面と鋭角を成すようにわずかに傾斜させて配置する。
この面状光源100によれば、実施の形態1に係る線状発光装置10を用い、線状発光装置10から出力される線状の光を面状の光に変える導光板80と組み合わせて構成しているので、薄型化することができ、低コストを実現できる。
なお、上記のような無機EL発光素子を用いた線状発光装置では、発光層の抵抗が低い。そのため、例えば液晶ディスプレイ等のバックライト用途の面状光源として、そのまま発光層を大面積化した場合、電流が流れすぎてしまう場合があり、面状光源として用いることは難しい。そこで、バックライト等に上記線状発光装置を用いる場合には、冷陰極管と同様に、上記のように導光板と組み合わせる線状光源的な使用や、LEDと同様な点光源的な使用が望ましい。
(実施の形態2)
<線状発光装置の概略構成>
実施の形態2に係る線状発光装置について説明する。この線状発光装置の概略構成は実施の形態1と同様、図1に示されるとおりである。本実施の形態2に係る線状発光装置においては、実施の形態1に係る線状発光装置と比較すると、第1の緩衝層6aとして、CaO,BaO、SrOなどのアルカリ金属酸化物を用いることを特徴とする。本発明者は、このアルカリ金属酸化物が電子注入電極である金属の仕事関数を見かけ上引き下げる特性を持っていることを見出し、電子注入電極である第1の電極(透明電極)2と発光層3との間にアルカリ金属酸化物からなる第1の緩衝層6aを挿入したものである。このように第1の緩衝層6aとしてアルカリ金属酸化物を用いることによって、図5のエネルギーバンド図に示すように、第1の電極2と発光層3との間のショットキー障壁を低減させることができる。これによって、発光層への電子の注入効率を高めることができる。
図5は、第1の緩衝層6aとしてアルカリ金属酸化物を用いた場合のエネルギーバンド図である。上記のアルカリ金属酸化物による金属の仕事関数を見かけ上引き下げる作用の発生原因は未だ明らかではないが、本発明者は、酸化物内に強い分極が起こる為であると考えている。透明電極2の仕事関数が見かけ上小さくなり、透明電極2とn型半導体層3aとの接触はオーミックになる。なお、透明電極2とn型半導体層3aとの間にはMgOなどの第1の緩衝層6aが存在するが、この第1の緩衝層6aの厚さが十分薄ければ、電子は、トンネル効果により透明電極2からn型半導体層3aへ移動することが可能である。
<製造方法>
以下、ZnSを発光層3のそれぞれの半導体層3a、3bの発光体材料として用いる場合の、実施の形態2に係る線状発光装置の製造方法の一実施例を説明する。なお、前述の他の材料からなる発光層についても同様の製造方法が利用可能である。
(1)基板1としてコーニング1737を準備する。
(2)基板1上に、線状の背面電極4を形成する。例えばAlを使用し、膜厚は200nmとする。
(3)背面電極4上に、ZnSを気層成長法で線状に堆積する。この時の条件として、基板温度は600℃とし、ZnSと、Agとを、NHを含むガス中で厚さ1μm堆積させることで、p型半導体層3bとして線状のp型ZnS層を形成できる。
(4)次に、p型ZnS層3bの上に、ZnSと、Agとを気層成長法で線状に堆積する。この時の条件としては、基板温度は600℃とし、厚さ1μm堆積し、n型半導体層3aとしてn型ZnS層を形成できる。
(5)次に、n型ZnS層3aの上に第1の緩衝層としてCaO層をスパッタリング法で線状に厚さ2nm堆積する。
(6)さらに第1の緩衝層のCaO層6aの上部に、スパッタリング法により透明電極2としてITOを線状に厚さ200nm堆積する。
(7)続いて、全体を覆う保護層(図では省略)として、例えば窒化シリコン等の透明絶縁体層を形成する。
以上の工程によって、本実施の形態2に係る線状発光装置を得ることができる。
この線状発光装置の透明電極2と背面電極4とを直流電源5に接続してその間に直流電圧を印加して発光評価を行なったところ、印加電圧15Vで発光し始め、35Vで約600cd/mの発光輝度を示した。
なお本実施の形態2においては、第1の緩衝層6aのみを備える構成としているが、第1の緩衝層6aだけでなく第2の緩衝層7の両方を備える構成でもかまわない。また、各層の成膜方法は上記に述べた方法には限定されない。
(実施の形態3)
<線状発光装置の概略構成>
実施の形態3に係る線状発光装置について説明する。線状発光装置の概略構成は実施の形態1と同様に、図1に示されるとおりである。本実施の形態3に係る線状発光装置は、実施の形態1に係る線状発光装置と比較すると、第1の緩衝層6bとして、酸素、フッ素など電気陰性度が約3以上と大きい物質で構成されていることを特徴とする。この電気陰性度が3以上の物質は、n型半導体層3aと第1の緩衝層6bの界面で電気双極子を形成する。この電気双極子の効果で、図6のエネルギーバンド図に示すように、透明電極2側のバンドが持ち上がりn型半導体層3aとのショットキー障壁の高さが低減する。なお、この第1の緩衝層6bは、膜厚を厚くする必要は無く、1〜数原子層の厚みで十分である。
<製造方法>
以下、ZnSを発光層3のそれぞれの半導体層3a、3bの発光体材料として用いる場合の、実施の形態3に係る線状発光装置の製造方法の一実施例を説明する。なお、前述の他の材料からなる発光層についても同様の製造方法が利用可能である。
(1)線状の基板1としてコーニング1737を準備する。
(2)基板1上に、線状の背面電極4を形成する。例えばAlを使用し、膜厚は200nmとする。
(3)背面電極4上にZnSを気層成長法で堆積する。この時の条件としては、基板温度は600℃とし、ZnSと、Agとを、NHを含むガス中で厚さ1μm堆積させることで、p型半導体層3bとして線状のp型ZnS層を形成できる。
(4)次に、p型ZnS層3bの上に、ZnSと、Agを気層成長法で堆積する。このときの条件としては、基板温度は600℃とし、厚さ1μm堆積し、n型半導体層3aとして線状のn型ZnS層を形成できる。
(5)次に、サンプルを高真空チャンバー中に保持し、CHFガスを導入し、その後、UV照射することで、第1の緩衝層6bとして一原子層程度のフッ素で表面を被覆する。
(6)この第1の緩衝層6bであるフッ素の上部に、スパッタリング法により透明電極2として線状のITOを厚さ200nm堆積する。
(7)続いて、全体を覆う保護層(図では省略)として、例えば窒化シリコン等の透明絶縁体層を形成する。
以上の工程によって、本実施の形態3に係る線状発光装置を得ることができる。
この実施の形態3に係る線状発光装置の透明電極2と背面電極4とを直流電源5に接続して、その間に直流電圧を印加して発光評価を行なったところ、印加電圧15Vで発光し始め、35Vで約600cd/mの発光輝度を示した。
なお本実施の形態3においては、第1の緩衝層6bのみを備える構成としているが、第1の緩衝層6bだけでなく第2の緩衝層7の両方を備える構成でもかまわない。また、各層の成膜方法は上記に述べた方法には限定されない。
<効果>
本実施の形態に係る線状発光装置は、発光層と電極間のショットキー障壁が減少することで、低電圧で必要十分な発光輝度を得ることができる。
(実施の形態4)
<線状発光装置の概略構成>
図8は、本発明の実施の形態4に係る線状発光装置20の長手方向について発光面に垂直な方向から見た断面図である。この線状発光装置20は、線状光源として機能するものである。この線状発光装置20は、基板1と、透明電極2と、発光層3と、金属電極4とからなり、発光層3は、複数の絶縁体25によって、長手方向について各領域33a〜33gに電気的に区切られていることを特徴とする。なお、ここでは背面電極4として金属電極を用いている。また、この線状発光装置20では、透明電極2と金属電極4との間に電源5によって電圧を印加し、発光層3を発光させ、基板1側から光を外部に取り出す。この線状発光装置20では、発光層3を長手方向に沿って電気的に複数の領域に区切ることにより、透明電極2から発光層3の区切られた各領域33a〜33gを介して金属電極4へ至る複数の電気的経路のそれぞれについて電気抵抗値をほぼ同一にすることによって、長手方向についての輝度を均一にすることができる。
<本実施の形態4の線状発光装置の特徴部分>
本発明の実施の形態4に係る線状発光装置20は、発光層3を複数の絶縁体25によって長手方向に沿って各領域33a〜33gに電気的に区切るという構成上の特徴部分を有している。本発明者は、実施の形態1に係る線状発光装置における以下のような問題点を見出すことによって、その問題点を解決すべく、上記の新たな特徴に思い至ったものである。
そこで、以下に、本発明者が見出した実施の形態1に係る線状発光装置における問題点を説明し、次いで、本発明の特徴部分によって上記問題点がどのように解決されるかについて説明する。
<実施の形態1に係る線状発光装置の問題点>
まず、本発明者は、実施の形態1に係る線状発光装置を線状光源とする場合の輝度不均一性の問題点を見出した。すなわち、発光層3の電気抵抗が低いため、発光時に比較的大きい電流が流れるが、比較的大きい抵抗値を有する透明電極2において電圧降下が発生し、発光層3の各部分を通過する各経路の電流値が、透明電極2における電源からの接続点である端子から長手方向に沿って次第に小さくなるため輝度の均一性が低くなるという問題が生じる。
図7の(a)及び(b)を用いて、上記問題についてさらに説明する。図7の(a)及び(b)は、線状発光装置の構成を簡略化(基板等を省略)した概略断面図である。図7の(a)の線状発光装置では、電源5から2つの電極2、4への各端子は、長手方向のうち両端の互いに異なる短辺側のそれぞれに配線され、図7の(b)の線状発光装置では、2つの電極2、4への各端子は、同一短辺側に配線されている。線状発光装置は、電源5から各端子を介してそれぞれの電極2、4に電力が供給されることで発光する。ここで、線状発光装置内の電流の流れを考えてみる。まず各電極2、4の抵抗であるが、金属電極4を構成する材料の比抵抗は透明電極2を構成する材料の比抵抗より大幅に低い。次に、発光層3の抵抗であるが、電流の流れる方向、すなわち透明電極2と金属電極4の間の距離は薄膜発光層3のため十分に薄く、発光層を構成する材料の比抵抗は従来の発光層を構成する材料に比べて低いため発光層3内は低抵抗となる。また、発光層3の厚みは長手方向に沿って実質的に均一であるため、発光層3内の抵抗値は長手方向に沿って実質的に均一である。よって、線状発光装置内では透明電極2の比抵抗が発光層を流れる電流の分布に大きな影響を与える。すなわち、電流は抵抗の少ないところに多く流れるため透明電極2を通る距離が短いほうが多く電流が流れることになる。一方、発光層3は、電流が大きいほうが発光輝度が高い。言い換えると、透明電極2における電源5からの接続点である端子から長手方向に沿って離れるに従い、発光層3を流れる電流値は次第に小さくなり、発光層3の発光輝度は次第に小さくなる。特に、従来の発光層を構成する材料に比べて低い抵抗値を有する材料で構成された本実施の形態の発光層3においては、発光時に流れる電流値が大きくなり、透明電極2での電圧降下の影響も大きくなる。そして、透明電極2における電源からの接続点である端子から長手方向に沿って近い側と遠い側での電流量および発光量の差が大きくなる。従って、図7の(a)の線状発光装置では長手方向について右側の輝度が左側よりも高くなり、図7の(b)の線状発光装置では長手方向について左側の輝度が右側よりも高くなる。なお、図7に示される矢印は電流量をイメージしたものであり、電流の方向や量をあらわしたものではない。
本実施の形態4に係る線状発光装置20の上記特徴部分は、線状発光装置を線状光源として用いる場合、長手方向について輝度の均一性が低いという問題を解決するために考え出したものである。すなわち、本発明は、線状発光装置の一対の電極2、4の間の発光層3を介した複数の各経路における内部抵抗をその部位によって変化させる構成とすることで、輝度の均一性の問題を解決するものである。
この線状発光装置20における発光層3の構成について説明する。この発光層3は、複数の絶縁体25によって、複数の領域33a〜33gに電気的に区切られている。そこで、まず、絶縁体25について説明し、次いで、絶縁体の配置について説明する。
<絶縁体>
絶縁体25は、発光層3内部に形成され、発光層3を領域33a〜33gに電気的に区切るものである。絶縁体25の材料としては例えば、SiOやAlなどの酸化物絶縁体やプラスチック樹脂など絶縁体材料であれば用いることができるが、特に限定されるものではない。
また、絶縁体25の形成方法としては、例えば、以下の工程によって行うことができる。
a)発光層3を所定の方法で形成する。
b)形成した発光層3について、フォトリソグラフィ法等を用いて、後に絶縁体25を形成する部分についてエッチングする。
c)エッチングされた凹部に、絶縁体25として、例えばSiOを埋め込む場合にはスパッタ法を用いて埋め込み、絶縁体25として樹脂を埋め込む場合には塗布法を用いて埋め込む。
d)その後、発光層3の上部の絶縁体をエッチングや研磨にて除去する。
以上の各工程によって絶縁体25を発光層3内に配置することができる。
なお、上記方法にかぎられず、透明電極2上に絶縁体25をあらかじめ形成しておき、その後、フォトリソグラフィ法等を用いて絶縁体25をパターニングした後、発光層3を形成し、絶縁体25上部の発光層3を研磨等にて平滑化して、発光層3を複数の絶縁体25によって区切った領域33a〜33gを得る方法などを用いてもよい。
<絶縁体の配置>
次いで、発光層3内における複数の絶縁体25の配置について説明する。絶縁体25の間隔は各経路の電気抵抗によって定められる。これは電源5から透明電極2上に設けられた電源5からの接続点である端子、透明電極2および発光層3を通過して金属電極4までの経路における電気抵抗値が、絶縁体25によって区切られた発光層3の各領域33a〜33gのそれぞれを通過する各経路についてほぼ等しくなるように決定される。すなわち線状発光装置20内において、透明電極2上に設けられた端子に近い程、言い換えると透明電極2を通過する距離が短い程、絶縁体25の間隔を狭くすることで発光層3内の電気抵抗を高くする。一方、透明電極2上に設けられた端子から遠い程、言い換えると透明電極2を通過する距離が長い程、絶縁体25の間隔を広くすることで発光層3内の電気抵抗を低くする。なお、接続端子側に近い場所では透明電極2の通過距離が短いため透明電極2の電気抵抗は低く、接続端子側に遠い場所では透明電極2の通過距離が長いため透明電極2の電気抵抗が高い。そこで、これら絶縁体25の間隔と透明導電膜2の通過距離によって決定される電気抵抗の合計値がそれぞれ発光層3の区切られる各領域33a〜33gを通る各経路についてほぼ等しくなるように絶縁体25の間隔は決定される。
図8においては前述のように発光層3が領域33a〜33gに区切られ、それぞれに流れる電流量が図8のイメージ図に示すようにほぼ等しくなる。このように、線状発光装置20の33a〜33g各位置において発光層3を流れる電流がほぼ等しくなることで12a〜12gの発光輝度を均一にすることができる。これにより線状発光装置20の輝度の均一性が向上する。
なお、図8の線状発光装置20では、基板1を透明電極2側に配置したが、例えば、図10に示す線状発光装置20aのように、基板1を金属電極4側に有してもよい。この場合、基板1は透光性がなくてもよく、前述の基板1に用いる材料のほかにSi基板やセラミックス基板、金属基板なども用いることができる。また、基板1が導電性を有する場合、例えばAlなどの金属基板の場合、基板1と金属電極4とを一体化することが可能である。さらに、金属電極4における電源5が接続される端子の位置は、長手方向の反対側の短辺側に設けられてもよい。
さらに、本実施の形態4は、発光層3を絶縁体25によって複数の領域33a〜33gに電気的に区切ることを特徴とするものであり、ここに示す材質、構成、材料は一例を示したものであり、特にこれに限定されるものではない。また、絶縁体25によって、発光層3だけでなく、第1の緩衝層6又は/及び第2の緩衝層7を同時に電気的に区切ってもよい。
なお、この線状発光装置20においても、実施の形態1と同様に、もう一つの特徴は、発光層3を構成する半導体層3a、3bと電極2、4との間に第1及び第2の緩衝層6、7をそれぞれ挿入することを特徴とする。これによって、透明電極2とn型半導体層3aとの間のショットキー障壁の高さ、及び、背面電極4とp型半導体層3bとの間のショットキー障壁をそれぞれ小さくすることができる。
(実施の形態5)
図11は、実施の形態5に係る線状発光装置20bの構成を示す概略断面図である。この線状発光装置20bは、実施の形態4及び5に係る線状発光装置と比較すると、発光層3の膜厚を長手方向について変化させている点で相違する。すなわち、この線状発光装置20bは、発光層3の膜厚を長手方向について連続的に一次関数的に変化させることによって、透明電極2に設けられた端子から透明電極2、発光層3の各部分および、金属電極4を介して金属電極4に設けられた端子に至る各経路の電気抵抗をほぼ同一にすることができる。これは、透明電極2の端子から長手方向に沿って近い程、発光層3の膜厚を厚くすることにより、発光層3の電気抵抗を大きくすることにより実現される。一方、端子から遠い程、発光層3の膜厚を薄くして発光層3の電気抵抗を小さくしている。これによって、この線状発光装置20bでは、長手方向の輝度の均一性を向上させることができる。
図12は、実施の形態5に係る線状発光装置20bの製造装置の構成を示す概略図である。この線状発光装置20bの製造装置は、蒸着源41と、蒸着源41からの発光層形成用の蒸気43を部分的に通過させるスリットを設けたマスク42と、上記マスク42について蒸着源41と反対側を、速度を変化させて基板1を通過させる基板移動装置とを備える。蒸着源41は、発光層3を形成する材料からなる。蒸着源41をEB法や抵抗加熱法等によって加熱することで、蒸気43がマスク42側へ蒸発する。マスク42は、スリット上の開口部を有する。マスク42の上部には、基板移動装置によって電極付き基板1が矢印の方向に移動でき、基板1はマスク42のスリット上の開口部を通過する箇所のみ発光層3が形成される。そのため、基板1の移動速度を変化させることによって、発光層3の膜厚を長手方向について変化させることができる。
<発光層の膜厚制御について>
次に、図12を用いて、この線状発光装置20bの発光層3の形成方法について説明する。発光層3の形成方法としてはスパッタ法や蒸着法を用いることができる。上述のように、基板1の移動速度を変化させることで発光層3の膜厚を長手方向について連続的に変化させることができる。発光層3の長手方向についての膜厚の変化量は、透明電極2の接続端子からの距離に応じて変化させる。すなわち、透明電極2の接続端子から透明電極2および発光層3を通過して金属電極4までの各経路の電気抵抗値がほぼ等しくなるように設定することが好ましい。具体的には、透明電極2の接続端子側の発光層3の膜厚は厚く、接続端子と反対側の発光層3の膜厚は薄く設定される。これにより線状発光装置20bの各経路において発光層3を流れる電流を等しくすることが可能となり、線状発光装置20bの発光輝度の均一性が向上する。
なお、本実施の形態5においても実施の形態1と同様に、金属電極4側に基板を有してもよい。
(実施の形態6)
図13は、実施の形態6に係る線状発光装置20cの構成を示す概略断面図である。本発明の実施の形態6に係る線状発光装置20cは、発光層3と金属電極4との間に電気抵抗調整層26を設けていることを特徴とする。この電気抵抗調整層26は、透明電極2に設けられた端子から長手方向に沿って遠くなるに従って厚み方向の抵抗値が小さくなる、具体的には、電気抵抗調整層26の膜厚は、透明電極2に設けられた端子から長手方向に沿って遠くなるに従い膜厚を一次関数的に連続的に小さくしている。この電気抵抗調整層26によって、長手方向について発光層3の電流密度を一定にすることができ、長手方向について輝度を均一にすることができる。すなわち、電気抵抗調整層26を設けることによって、透明電極2の端部に設けた端子からの長手方向の長さによらず、透明電極2に設けられた端子から透明電極2、発光層3及び金属電極4を介して金属電極4に設けられた端子に至る各経路の電気抵抗を等しくすることができる。この電気抵抗調整層26は、材料の比抵抗が金属電極4よりも高くなければならず、発光層材料や透明電極材料の比抵抗に近いことが好ましい。
なお、本実施の形態6の線状発光装置20cでは、電気抵抗調整層26の膜厚を長手方向について連続的に変化させることで、厚み方向の抵抗値を変化させているが、ここに示す各構成部材の材料、構成、形成法は、一例を示したものであって、特にこれに限定されるものではない。
本発明に係る線状発光装置は、輝度均一性の高い線状光源を提供するものであり、特に輝度均一性の高い線状光源として提供するものである。特に、液晶ディスプレイのバックライト用光源用の線状光源に適用できる。
(a)は、本発明の実施の形態1に係る線状発光装置の構成を示す概略断面図であり、(b)は、別例の線状発光装置の構成を示す概略断面図である。 (a)は、本発明の実施の形態1に係る線状発光装置を用いた面状光源の構成を示す発光方向に垂直な方向から見た正面図であり、(b)は、発光方向から見た面状光源の平面図である。 図1の(a)の電子注入電極である第1の電極とn型半導体層との間のエネルギーバンド図である。 図1の(a)の正孔注入電極である第2の電極とp型半導体層との間のエネルギーバンド図である。 実施の形態2に係る線状発光装置の電子注入電極である第1の電極とn型半導体層との間のエネルギーバンド図である。 実施の形態3に係る線状発光装置の電子注入電極である第1の電極とn型半導体層との間のエネルギーバンド図である。 (a)及び(b)は、線状発光装置の端子位置による電流密度不均一さを示す概略図である。 本発明の実施の形態4に係る線状発光装置の構成を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態4に係る線状発光装置の発光層における区分された各領域の輝度を示す断面図である。 別例の線状発光装置の構成を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態5に係る線状発光装置の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態5に係る線状発光装置の製造装置の構成を示す概略図である。 本発明の実施の形態6に係る線状発光装置の構成を示す断面図である。 従来の発光素子の概略構成図である。 (a)は、従来の発光素子の電子注入電極である第1の電極とn型半導体層とを接触させる前のエネルギーバンド図であり、(b)は、接触後のエネルギーバンド図である。 (a)は、従来の発光素子の正孔注入電極である第2の電極とp型半導体層とを接触させる前のエネルギーバンド図であり、(b)は、接触後のエネルギーバンド図である。
符号の説明
1 基板
2 透明電極
3 発光層
3a n型半導体層
3b p型半導体層
33a、33b、33c、33d、33e、33f、33g 領域
4 背面電極
5 直流電源
6、6a、6b 第1の緩衝層
7 第2の緩衝層
10、10a 線状発光装置
20、20a、20b、20c 線状発光装置
25 絶縁体
26 抵抗調整層
41 蒸着源
42 マスク
43 蒸気
50 発光素子
51 基板
52 透明電極
53 発光層
53a n型半導体層
53b p型半導体層
54 背面電極
55 直流電源
80 導光板
100 面状光源

Claims (17)

  1. 互いに対向する一対の第1及び第2の線状電極と、
    前記一対の電極間に挟まれて設けられた線状の発光層と
    を備え、
    前記一対の第1及び第2の電極は、少なくとも1つが透明電極であって、
    前記第1又は第2の電極と、前記発光層との間に挟まれて設けられた少なくとも一つの緩衝層と
    を備え、
    前記緩衝層を設けたことによって、前記緩衝層を挟持する前記電極と前記発光層との間の電位障壁の大きさが、前記電極と前記発光層とを直接接触させた場合のショットキー障壁の大きさより小さくなることを特徴とする線状発光装置。
  2. 前記発光層は、長手方向に沿って前記第1及び第2の電極間の電気抵抗値が変化することを特徴とする請求項1に記載の線状発光装置。
  3. 前記発光層は、前記一対の電極との間にわたって設けられた複数の絶縁体によって複数の領域に区切られていることを特徴とする請求項1又は2に記載の線状発光装置。
  4. 前記発光層は、長手方向に沿って膜厚が変化することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の線状発光装置。
  5. 前記第1又は第2の電極の少なくとも一方の電極と、前記発光層との間に挟まれて設けられ、長手方向に沿って電気抵抗値が変化する電気抵抗調整層をさらに備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の線状発光装置。
  6. 前記電気抵抗調整層は、長手方向に沿って膜厚が変化することを特徴とする請求項5に記載の線状発光装置。
  7. 前記透明電極は、長手方向の両端のうち一方の端部に電源と接続する端子が設けられていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の線状発光装置。
  8. 前記第1及び第2の電極の間に直流電圧を印加して発光させるものであって、前記第1又は第2の電極のいずれか一方の電極が電子注入電極として機能し、他方の電極が正孔注入電極として機能し、
    前記緩衝層は、
    前記電子注入電極と前記発光層との間に設けられた第1の緩衝層と、
    前記正孔注入電極と前記発光層との間に設けられた第2の緩衝層と
    の2つの緩衝層を備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の線状発光装置。
  9. 前記第1及び第2の電極の間に直流電圧を印加して発光させるものであって、前記第1又は第2の電極のいずれか一方の電極が電子注入電極として機能し、他方の電極が正孔注入電極として機能し、
    前記緩衝層は、
    前記電子注入電極と前記発光層との間に設けられた第1の緩衝層と、
    前記正孔注入電極と前記発光層との間に設けられた第2の緩衝層と
    のうち少なくとも一方の緩衝層を備えることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の線状発光装置。
  10. 前記第1の緩衝層は、仕事関数が3.5eV以下の物質を含んでいることを特徴とする請求項8又は9に記載の線状発光装置。
  11. 前記第2の緩衝層は、仕事関数が5.0eV以上の物質を含んでいることを特徴とする請求項8又は9に記載の線状発光装置。
  12. 前記第1の緩衝層は、アルカリ金属酸化物を含んでいることを特徴とする請求項8又は9に記載の線状発光装置。
  13. 前記第1の緩衝層は、電気陰性度が3以上の物質で構成されていることを特徴とする請求項8又は9に記載の線状発光装置。
  14. 前記発光層は、n型半導体層とp型半導体層とが積層された2層型発光層であることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の線状発光装置。
  15. 前記発光層は、n型半導体層とp型半導体層と、その間に挟まれた無ドープの半導体層とで構成された3層型発光層であることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の線状発光装置。
  16. 前記第1及び第2の電極に対向し、且つ、前記発光層からの発光の取出し方向の前方に色変換層をさらに備えることを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の線状発光装置。
  17. 請求項1から16のいずれか一項に記載の線状発光装置と、
    前記線状発光装置から出力される線状の光を反射させて面状の光とする導光板と
    を備えたことを特徴とする面状光源。
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