JP2008165499A - 無効電力補償装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】無効電力補償装置による電圧調整を抑制して所要時に適切に応答し得る無効電力補償装置および方法を提供すること。
【解決手段】電力系統に接続されて無効電流または無効電力の出力制御により系統電圧の変動を抑制する無効電力補償装置において、前記電力系統における系統電圧の変動成分を検出する検出手段(11,12,13,14,15)と、前記系統電圧の変動成分から所定の振幅値以上の値を持つ所定変動成分を抽出する抽出手段16と、前記所定変動成分を所定範囲内の大きさに抑制し、かつ、無効電力補償装置の無効電流出力が無効電流指令値に近づく前記無効電力補償装置の制御量を算出する抑制制御手段(18,19,20,21,22,23)と、前記抑制制御手段の制御量に応じて前記無効電力補償装置の無効電流出力または無効電力出力を制御する出力制御手段24とをそなえたことを特徴とする無効電力補償装置、およびその方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力系統の電圧調整を行うための無効電力補償装置及び方法に関する。
電力系統における電圧変動の代表的な抑制制御装置として、電圧調整装置および無効電力補償装置の2種類がある。そして、電圧調整装置としては容量の大きい調相設備や負荷時タップ切換器付変圧器などがあり、無効電力補償装置としては静止形無効電力補償装置(以下、SVC [Static Var Compensator] と記す。)がある。
電圧変動の周期は、ミリ秒程度の瞬時から数十分ないし数時間の長い周期の変動までの広い周波数帯域にわたっており、電力品質を維持するため、これらの電圧変動の抑制が必要である。
SVCによる電圧補償は応答性が高いが、大きな電圧変動を抑制するには、装置の容量が大きくなり経済的ではない。また、SVCによる電圧補償が長時間継続することも経済的ではない。したがって、応答性が要求される瞬時の電圧変動の抑制制御はSVC等の無効電力補償装置が分担して、長時間の電圧補償が要求される常時の電圧変動の抑制制御は電圧調整装置が分担することとし、一般に、無効電力補償装置と電圧調整装置とが協調した電圧変動の抑制制御を行う。
このような電圧調整装置との補償分担を行う無効電力補償装置の一例が、特許文献1に記載されている。この特許文献1の無効電力補償装置の制御回路は、検出した系統電圧Vをローパスフィルタに通して系統電圧Vの中間値のような電圧を示すV0を取り出し、その入出力の差であるΔVF=V−V0により系統電圧の変化率の速い電圧変動成分ΔVFを抽出し、このΔVFを零にするように無効電力補償量を制御する。
また、無効電力補償装置以外の電圧調整装置が定常的に電圧変動成分を抑制し切れない場合は、系統電圧Vを基準電圧Vref付近に維持するように、無効電力補償量を制御する。
特開平5−27856号公報
このように、従来の無効電力補償装置は、電圧調整装置と協調して電圧制御を行うために、応答速度が遅い電圧調整装置の電圧制御が行われるまでの瞬時の電圧変動に対し積極的に電圧制御を行い、また電圧調整装置による電圧制御効果が充分でない場合には無効電力補償装置の電圧制御を行い、電圧調整装置のバックアップとして電圧変動を抑制制御する。
したがって、無効電力補償装置の無効電力出力は、電圧変動がゼロ付近の定常時において常に同一の無効電力出力値にならない。この結果、瞬時の大きな電圧変動時に電圧変動抑制効果を十分発揮できない場合が生じる。
本発明は上述の点を考慮してなされたもので、無効電力補償装置による電圧調整を抑制して所要時に適切に応答し得る無効電力補償装置および方法を提供することを目的とする。
上記目的達成のため、
電力系統に接続されて無効電流または無効電力の出力制御により系統電圧の変動を抑制する無効電力補償装置において、
前記電力系統における系統電圧の変動成分を検出する検出手段と、
前記系統電圧の変動成分から所定の振幅値以上の値を持つ所定変動成分を抽出する抽出手段と、
前記所定変動成分を所定範囲内の大きさに抑制し、かつ、前記無効電力補償装置の無効電流出力が無効電流指令値に近づく前記無効電力補償装置の制御量を算出する抑制制御手段と、
前記抑制制御手段の制御量に応じて前記無効電力補償装置の無効電流出力または無効電力出力を制御する出力制御手段と
をそなえたことを特徴とする無効電力補償装置、
および
電力系統に接続されて無効電流または無効電力の出力制御により系統電圧の変動を抑制する無効電力補償方法において、
前記電力系統における系統電圧の変動成分を検出し、
前記系統電圧の変動成分から所定の振幅値以上の値を持つ所定変動成分を抽出し、
前記所定変動成分を所定範囲内の大きさに制御する無効電力補償装置の制御量を算出し、
前記制御量に応じて前記無効電力補償装置の無効電流出力または無効電力出力を制御する
ことを特徴とする無効電力補償方法、
を提供するものである。
本発明は上述のように、電力系統における系統電圧の変動成分を検出して所定の振幅値以上の値を持つ所定変動成分を抽出した上で、所定範囲内の大きさに抑制し、かつ、無効電力補償装置の無効電流出力が無効電力指令値に近づく前記無効電力補償装置の制御量を算出し、この制御量に応じて前記無効電力補償装置の無効電流出力または無効電力出力を制御するようにしたため、振幅変化の大きな電圧変動に対し装置容量を十分活用した電圧変動抑制制御ができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(実施例1)
(構成)
図1は、本発明の一実施例の構成図である。電力系統Pに無効電力補償装置の一例として、静止形無効電力補償装置(以下、SVC [Static Var Compensator]と略記)を設置した場合の制御方法について、図1を用いて説明する。
この図1において、1はリアクトル、2Aおよび2Bはサイリスタで、リアクトル1とサイリスタ2A,2Bとによってサイリスタ制御リアクトル(以下、TCR [Thyristor Controlled Reactor] と略記)を構成し、遅れ無効電力を調整する。3はコンデンサで、進み無効電力を電力系統Pに供給するものであり、TCRとコンデンサ3との組み合わせにより、進み、遅れの無効電力を調整することができるSVCを構成している。
次に、SVCの制御回路を説明する。制御回路は、符号10ないし24で示される各要素により構成される。すなわち、10は計器用変圧器、11は電圧検出回路、12は時定数Tのローパスフィルタ、13は減算器、14は電圧値Voリミット設定器、15は上限値および下限値をそれぞれ外部からの設定値に変化できる機能を持つ可変リミッタ回路、16は電圧変動の許容値を設定する不感帯回路、17は電流検出器、18は無効電流検出回路、19は無効電流の定常指令値設定回路、20は減算器、21は演算回路、22は減算器、23は比例積分(PI)制御回路、24は位相制御付ゲートパルス発生回路(以下、PHSと記す)である。
PI制御回路23では、PI制御回路23の入力が零になるようなSVCの無効電力出力値に対応した制御量である位相制御角を算出する。PHS24は、PI制御回路23の出力と同じ位相制御角を持つゲートパルスをサイリスタ2A,2Bに与える。
(作用)
次に、図1および図2を参照して実施例1の作用について説明する。ここでは、系統電圧をVとして説明する。検出手段である計器用変圧器10および電圧検出回路11により、SVC端の系統電圧Vを検出する。系統電圧Vは、次いで検出手段の一部であるローパスフィルタ12を通過すると、図2における系統電圧Vから高周波数成分が取り除かれたV0が取り出される。
この電圧V0は、検出手段の一部である可変リミッタ回路15に入力され、電圧V0がリミッタの上限値および下限値の範囲内であれば入力値Voが出力され、上限値V0max以上であればVomaxが出力され、下限値Vomin以下であればVominが出力される。
なお、上限値Vomaxおよび下限値Vominは、検出手段に含まれる電圧値Voリミット設定器14の内部に設定されて保存されており、電圧値Voリミット設定器14にトリガを与えると、電圧値Voリミット設定器14の内部に設定されて保存されている上限値Vomaxおよび下限値Vominが検出手段に含まれる可変リミッタ回路15に与えられ、可変リミッタ回路15のリミッタ上、下限値として更新設定される。
以下、可変リミッタ回路15の出力をV1とする。減算器13の出力ΔVFは、ΔVF=V−V1となり、図2に示すように電圧Vの変動が零の場合は零出力の応答となる。系統電圧Vの変動成分の内、変化率の速い成分ΔVFが抽出される。次に、電圧変動ΔVFは、抽出手段である不感帯回路16に入力される。
不感帯回路16では、電圧変動ΔVFの所定の振幅値が設定されており、不感帯回路16の設定する所定の振幅値以内のΔVFが零に近い電圧変動は、不感帯回路16から出力されない。例えば、電圧変動の所定の振幅値を±2%と設定した場合に、電圧変動ΔVFが所定の振幅値の範囲内(±2%内)の1%であると、不感帯回路16の出力は0となる。
また、電圧変動ΔVFが所定の振幅値の上限(2%)を上回る5%であると、5%−2%(上限値)=3%が不感帯回路16から出力され、電圧変動ΔVFが所定の振幅値の下限−2%を下回る−10%であると、−10−(−)2%(下限値)=−8%が不感帯回路16から出力される。不感帯回路16の電圧変動ΔVFの所定の振幅値は、SVCを動作させない微小電圧変動範囲に設定する。不感帯回路16の出力値を、ΔVF1と表記する。
抑制制御手段に含まれる無効電流検出回路18は、電流検出器17からSVCの出力電流iの検出値を、計器用変圧器10からSVCの設置端電圧Vの検出値Vを取り込み、出力電流iに含まれる無効電流の検出値iqを求める。
次に、この無効電流の検出値Iqと抑制制御手段に含まれる無効電流の定常指令値設定回路19で設定する定常無効電流出力指令値Iqrefとの偏差ΔIqを抑制制御手段に含まれる減算器20により演算し、抑制制御手段に含まれる演算回路21に出力する。なお、図1では、SVCの遅れ無効電流出力を正とした場合における減算器20および減算器22の符号を表記している。演算回路21では、入力値ΔIqにゲインGを乗じたG×ΔIq=ΔVF2を出力する。演算回路20の出力を、以下ΔVF2(=G×ΔIq)と表記する。
抑制制御手段に含まれる減算器22は、抽出手段である不感帯回路16の出力ΔVF1から演算回路21の出力ΔVF2を減じたΔVF1−ΔVF2=ΔVFALLを出力する。減算器22の出力ΔVFALLは抑制制御手段に含まれるPI制御回路23に入力され、PI制御回路23では、PI制御回路23の入力であるΔVFALLが零になるような無効電力出力値に対応する制御量である位相制御角を算出し、算出した位相制御角結果を出力制御手段であるPHS24に出力する。
PHS24は、PI制御回路23の出力と同じ位相制御角を持つゲートパルスをサイリスタ2A,2Bに与える。これにより、SVCはΔVFALLが零になるような無効電力を発生させる。
このように、PI制御回路23の入力であるΔVFALL=ΔVF1−ΔVF2が零になるようにSVCの無効電力出力が制御される。系統電圧Vを検出し、ローパスフィルタ12を介して演算した電圧変動ΔVFが不感帯回路16で設定する所定の振幅値の範囲内となった場合には、不感帯回路16の出力ΔVF1は零となる。
ΔVF1が零となった場合、ΔVFALLが零となるためには必ずΔVF2も零となる。ΔVF2はΔVF2=G×ΔIqであるので、ΔVF2=0時にはΔIqは0となり、SVCが出力する無効電流Iqは無効電流の定常指令値設定回路19で設定する定常無効電流出力指令値Iqrefに一致する。また、ゲインGを大きくするほどΔIqに対するΔVF2の値が大きくなるので、ΔVF2が零となる応答速度は速くなる。
このように、SVCの定常時の無効電力出力を定常指令値Iqrefに制御できると、例えば系統事故時等に電圧上昇することが多い電力系統にSVCを設置する場合、Iqrefを進相値で設定することにより、電圧上昇時にSVC出力を遅相側に変化させる変化量はIqrefを零とした場合より大きくできるので、電圧上昇変動に対する無効電力補償装置の抑制制御効果を高くすることができる。
なお、以上の説明では、無効電力補償装置としてTCR方式のSVCを例として挙げたが、他に自励式SVC、アクティブフィルタ、SMESなど比較的速い応答速度を持つ無効電力補償装置であっても本発明を適用できる。
(効果)
以上説明したように、本発明によれば、微小な電圧変動時にはSVCの無効出力電流Iqを無効電力出力設定値Iqrefに維持することができるSVCの制御回路としたので、微小な電圧変動には応答せずに振幅変化の大きな電圧変動にのみ瞬時に応答する。
このため、振幅変化の大きな電圧変動に対しSVC(無効電力補償装置)の装置容量を十分活用した電圧変動抑制制御が可能となる。また、同一の電圧変動量に対して無効電力補償装置の機器容量を低減できるので、経済性の高い無効電力補償装置とすることができる効果が得られる。
(実施例2)
(構成)
図3は、本発明の実施例2の動作を説明するための特性図である。この実施例2は、図1に示した実施例1と構成が同一であり、演算回路21の動作内容のみが異なる。そして、図3は、演算回路21の特性である入出力の関係を示している。
(作用)
実施例2における演算回路21は、図3に示すように、入力ΔIqに応じて2つの傾きA,Bを持つ特性曲線にしたがってΔVF2を出力する。すなわち、入力ΔIqの絶対値が零付近では傾きA(ゲインA)としてΔVF2=A×ΔIqを出力し、入力ΔIqの絶対値が零から大きく離れている場合には傾きB(ゲインB)としてΔVF2=B×ΔIqを出力する。
なお、入力ΔIqの絶対値が零付近の時に使用する傾きA(ゲインA)は、演算回路21の入力ΔIqの絶対値が零から大きく離れている場合に使用する傾きB(ゲインB)より大きい傾き角(ゲイン)となる特徴を持つ。また、ここでは傾きA,Bの2つとして説明したが、傾きの設定は2つ以上であればよく、2つ以上の傾きを設定する場合は、入力ΔIqの絶対値が大きくなるに従い、傾き角を小さくする。
(効果)
演算回路21の入力ΔIqが零付近ではΔVF2を大きくすることができるので、この入力ΔIqが小さく現れる小さな電圧変動にSVCが応答した場合には、速くSVCの無効電力出力を無効電力出力設定値Iqrefに戻すことができる。また、大きな電圧変動にSVCが応答した場合には、小さな電圧変動時に比較して低速の応答でSVCの無効電力出力を無効電力出力設定値Iqrefに戻すことができる。このため、大きな電圧変動に対して無効電力補償装置の装置容量を十分に活用することが可能となる。
(実施例3)
(構成)
図1に示した実施例1の構成と同一であるので、構成の説明を省略する。実施例3は、ローパスフィルタの時定数Tの設定に関するものである。
(作用)
実施例3におけるローパスフィルタ12の動作は、実施例1で説明した通りである。ここでは、ローパスフィルタ12の時定数Tの設定方法について記述する。
図2は、ローパスフィルタ12の出力Voの一例を示している。図2の系統電圧Vの変化を電力系統の系統事故による電圧変動とすると、一般的に電力系統により保護装置の設置や設定状況により、電圧低下や電圧上昇が継続する系統事故継続時間はほぼ一定である。
図2の例では、系統電圧Vの低下を無効電力補償装置で補償しようとすると、電圧変動ΔVFが、系統電圧Vが低下中であるにも関わらず零に戻っており、電圧変動ΔVFが零に戻ることで無効電力補償装置の出力が零無効電力出力設定値Iqrefに戻り、無効電力補償装置による電圧低下補償が不十分であることになる。
電圧変動ΔVFの変化特性(図2)が示すように、ローパスフィルタの時定数Tを大きくすることにより電圧低下中に無効電力補償装置の出力を維持できる。上記したように、系統事故継続時間は系統により異なるものの、系統を特定すればほぼ一定である。したがって、事故継続時間をTAとすると、ローパスフィルタの時定数Tを無効電力補償装置が設置される電力系統の事故継続時間TAより大きく、例えば時定数Tを事故継続時間TAの2倍程度以上とするのが望ましい。
(効果)
実施例1で示した無効電力補償装置の構成により、系統事故による電圧変動を十分補償することが可能となり、常時の電圧変動のみならず系統事故等の大きな電圧変動に対する無効電力補償装置の制御性能を向上できる。
(実施例4)
(構成)
実施例4は、構成が図1に示した実施例1と同一であるので、構成の説明を省略する。この実施例4は、図1に示した電圧値リミット設定器14および可変リミッタ回路15に関するものである。
(作用)
電圧値リミット設定器14および可変リミッタ回路15の動作については、実施例1で説明したものと同一であるため説明を省略する。
この実施例4では、SVC(無効電力補償装置)を起動する場合、もしくは系統電圧Vの停電からの復電によってSVCが再起動する場合について説明する。
SVCを起動または再起動する場合には、電圧値リミット設定器14にトリガを与え、電圧値リミット設定器14に保持している上限値Vomaxおよび下限値Vominを可変リミッタ回路15に出力し、可変リミッタ回路15ではリミッタ値を上限値Vomaxおよび下限値Vominに設定する。
起動または再起動する場合は、上限値Vomaxおよび下限値Vominを現在の系統電圧V値または系統電圧の運用基準値Vrefに設定して可変リミッタ回路15に送る。可変リミッタ回路15は、リミット上、下限値が同一値である場合には、入力値によらず設定された上、下限値を出力するものとする。
起動後または再起動後、ローパスフィルタ12の時定数Tに比して十分大きな時間が経過した後、電圧値リミット設定器14にトリガを与え、通常運転時用に設定した上限値Vomaxおよび下限値Vominを可変リミッタ回路15に出力する。
(効果)
可変リミッタ15が系統電圧Vの基準値Vrefを出力した場合には、減算器13の出力ΔVFがほぼゼロとなるので、無効電力補償装置の起動時または再起動時に不要な無効電力出力をすることなく安定的に起動または再起動することができる。
本発明の第1の実施例の構成を示すブロック線図。 図1に示した第1の実施例の動作を説明するための、各部の動作波形を示す波形図。 本発明の第2の実施例に用いられる演算回路21の動作特性を示す特性図。
符号の説明
1…リアクトル、2A,2B…サイリスタ、3…コンデンサ、10…計器用変圧器、
11…電圧検出回路、12…ローパスフィルタ、13…減算器、
14…電圧値リミット設定器、15…可変リミッタ回路、16…不感帯回路、
17…電流検出器、18…無効電流検出回路、19…無効電流の定常指令値設定回路、
20…減算器、21…演算回路、22…減算器、23…比例積分(PI)制御回路、
24…位相制御付ゲートパルス発生回路(PHS)。

Claims (5)

  1. 電力系統に接続されて無効電流または無効電力の出力制御により系統電圧の変動を抑制する無効電力補償装置において、
    前記電力系統における系統電圧の変動成分を検出する検出手段と、
    前記系統電圧の変動成分から所定の振幅値以上の値を持つ所定変動成分を抽出する抽出手段と、
    前記所定変動成分を所定範囲内の大きさに抑制し、かつ前記無効電力補償装置の無効電流出力が無効電流指令値に近づく前記無効電力補償装置の制御量を算出する抑制制御手段と、
    前記抑制制御手段の制御量に応じて前記無効電力補償装置の無効電流出力または無効電力出力を制御する出力制御手段と
    をそなえたことを特徴とする無効電力補償装置。
  2. 請求項1記載の無効電力補償装置において、
    前記無効電力補償装置の抑制制御手段は、前記無効電力補償装置が出力する無効電流の大きさと前記無効電流指令値との偏差が小さい場合には前記制御量の変化速度を大きくし、前記偏差が大きい場合には前記制御量の変化速度を小さくすることを特徴とする無効電力補償装置。
  3. 請求項1記載の無効電力補償装置において、
    前記検出手段は所定の時定数を持つローパスフィルタ要素を備え、
    前記所定の時定数は、無効電力補償装置を接続する電力系統における系統事故の継続時間値の2倍以上の値とすることを特徴とする無効電力補償装置。
  4. 請求項1記載の無効電力補償装置において、
    前記検出手段による前記系統電圧の変動成分の検出値は、無効電力補償装置の起動時または系統電圧の低下に伴う前記無効電力補償装置の再起動時には、前記所定の時定数より長い時間にわたり零とすることを特徴とする無効電力補償装置。
  5. 電力系統に接続されて無効電流または無効電力の出力制御により系統電圧の変動を抑制する無効電力補償方法において、
    前記電力系統における系統電圧の変動成分を検出し、
    前記系統電圧の変動成分から所定の振幅値以上の値を持つ所定変動成分を抽出し、
    前記所定変動成分を所定範囲内の大きさに抑制する無効電力補償装置の制御量を算出し、
    前記制御量に応じて前記無効電力補償装置の無効電流出力または無効電力出力を制御する
    ことを特徴とする無効電力補償方法。
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