JP2008164715A - 電子写真感光体 - Google Patents

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Abstract

【課題】高耐久性と高感度特性を維持し、白ポチの発生が無く、且つ室内光に暴露されてもハーフトーン画像部に濃度差が生じない電子写真感光体の提供。
【解決手段】導電性支持体上に電荷発生層、電荷輸送層を順次設けた電子写真感光体において、電荷輸送層が特定の置換基を有するベンジジン構造の電荷輸送物質と、トリアリールアミン基のN原子と間接的に連結し、しかも、最も遠くに存在する炭素環基上に、AM1パラメーターを用いた半経験的分子軌道計算により求められたHOMO電子密度分布の炭素原子上の最大電子密度の値が0.01以下の電荷輸送物質を含有し、且つ電荷輸送層のλ=420nmにおける吸光度が1以上である。
【選択図】なし

Description

本発明は、電子写真感光体に関する。
従来、電子写真画像形成方法として最も代表的なカールソン法での複写機においては、感光体を一様に帯電させた後、露光によって電荷を像様に消去せしめ、静電荷潜像を形成する。この静電荷潜像をトナーによって現像して可視化し、次いでそのトナーを紙などに転写してから定着することにより画像形成が行われてきた。
これまで電子写真感光体(以下、単に感光体ともいう)としては、セレン、酸化亜鉛、カドミウムなどの無機光導電性物質を感光層の主成分とする無機感光体が、広く使用されてきた。しかし、これらの無機感光体は有害なものが多く、環境対策上問題がある。
従って近年、環境に優しい有機物を用いた有機感光体の開発が盛んであり、広く実用化されてきている。中でも電荷発生機能と電荷輸送機能とを異なる物質に分担させ、所望の特性を有する化合物を広い範囲から選択できる機能分離型の感光体が盛んに開発されている。
又、近年、電子写真画像形成方法を用いた画像形成装置は、デジタル信号処理による書き込みで、高速化が進展し、カット紙を用い分速100枚以上のプリント速度を持つ複写機やプリンターが開発されている。
このような複写機やプリンターに適用する感光体には、例えば10万枚プリント可能な高耐久性を有し、且つ高速画像形成に適用できる高感度特性が求められる。
高耐久性と高感度特性を満足する感光体は、電荷輸送層の電荷輸送物質としてトリアリールアミン化合物を用いることにより達成されることが開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
トリアリールアミン化合物は、高耐久性、高感度特性及び生産の容易性からバランスの取れた電子輸送物質であるが、トリアリールアミン化合物を用いると電荷輸送層中で電子輸送物質が微細結晶として析出し、微細結晶が析出した部分が画像形成したとき画像欠陥(例えば、白ポチ)となり問題があった。
トリアリールアミン化合物を用いても電荷輸送層中で微細結晶析出をさせない検討がされている(例えば、特許文献2、3参照。)。
その結果、電気特性、繰り返し安定性にはやや劣るものの、結晶性が低い一般式(II)の化合物を混合することにより、結晶化、電気特性及び繰り返し安定性のバランスの取れた感光体が提案されている。具体的には、電荷輸送層の電荷輸送物質が下記の一般式(I)で示されるトリアリールアミン化合物と下記の一般式(II)で示されるトリアリールアミン化合物を含有することで結晶析出を防止する提案である。
Figure 2008164715
Figure 2008164715
(式中、R1は、水素原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、又は置換アミノ基を表わす。R2は、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子、アルコキシカルボニル基、又は置換アミノ基を表わす。)
特開昭63−6864号公報 特開2001−356500号公報 特開2002−40687号公報
しかしながら、電荷輸送物質として前記一般式(I)と一般式(II)で示されるトリアリールアミン化合物を含有する電荷輸送層を含有し感光体は、例えば転写紙づまり時に画像形成装置外に取り出して室内光に暴露されると光メモリーが発生し、画像形成を行うと、ハーフトーン画像部に濃度差が生ずるという問題が生じていた。
光メモリーが発生する原因は、一般式(I)と一般式(II)で示される電荷輸送物質を含有する電荷輸送層の光吸収が主に420nm以下に有るため、室内光に暴露されたとき室内光が電荷発生層まで到達し、電荷発生物質中にキャリアを発生させ、画像形成時にこのキャリアがはき出されることによるものと推測している。
本発明は、高耐久性と高感度特性を維持し、白ポチの発生が無く、且つ室内光に暴露されてもハーフトーン画像部に濃度差が生じない電子写真感光体を提供することを目的とする。
本発明は、下記構成を採ることにより達成される。
1.導電性支持体上に電荷発生層、電荷輸送層を順次設けた電子写真感光体において、
該電荷輸送層が一般式(1)で表される電荷輸送物質1と、
トリアリールアミン基のN原子と間接的に連結し、しかも、最も遠くに存在する炭素環基上に、AM1パラメーターを用いた半経験的分子軌道計算により求められたHOMO電子密度分布の炭素原子上の最大電子密度の値が0.01以下の電荷輸送物質2を含有し、
且つ電荷輸送層のλ=420nmにおける吸光度が1以上
であることを特徴とする電子写真感光体。
Figure 2008164715
(一般式(1)中、R1及びR2は各々H、CH3又はC25を表し、R1及びR2は同じでも異なっていてもよい。)
2.前記電荷輸送物質2が、一般式(2)で表される化合物であることを特徴とする前記1に記載の電子写真感光体。
Figure 2008164715
(一般式(2)中、R1、R2、R3、R4及びR5は各々水素原子、炭素原子数1〜4のアルキル基又はアルコキシ基を表し、R1、R2、R3、R4及びR5は同じでも異なっていてもよい。Ar1は水素原子又は置換、無置換の芳香族基、Ar2は置換、無置換の芳香族基を表す。nは1又は2を表す。)
本発明の電子写真感光体は、高耐久性と高感度特性を維持し、白ポチの発生が無く、且つ室内光に暴露されてもハーフトーン画像部に濃度差が生じない優れた効果を有する。
本発明者等は、光メモリー発生の原因が、室内光の暴露で電荷発生物質中にキャリアが発生し、画像形成時にキャリアがはき出されることにより生じると考え、キャリアを発生させる波長を吸収する層(例えば、電荷輸送層)を電荷発生層の上に設け、キャリアを発生する光をカットする検討を行った。
検討の結果、電荷発生層の上に設ける電荷輸送層のλ=420nmにおける吸光度を1以上にすることにより、電荷発生物質中にキャリアを発生させる光をカットでき、光メモリーの発生を無くすることができることを確認した。
しかしながら、電荷発生物質中に各種吸収色素を添加して電荷輸送層のλ=420nmにおける吸光度を1以上にすると感光体の感度特性が低下してしまい、感度特性を維持しつつ光メモリーの抑制の両立はできなかった。
そこで、本発明者らは、良好な感度特性と光メモリー特性を有する感光体を得るためλ=420nmに吸光度を有する電荷輸送物質について種々検討を行った。
種々検討の結果、トリアリールアミン基のN原子と間接的に連結し、しかも、最も遠くに存在する炭素環基上に、AM1パラメーターを用いた半経験的分子軌道計算により求められたHOMO電子密度分布の炭素原子上の最大電子密度の値が0.01以下の電荷輸送物質2が、420nmの波長の光を吸収することを見出した。
従来の色素等によるフィルター効果では、照射光に吸収さえ有れば良好な特性が得られると考えられていたが、本願の検討では一般式(1)の電荷輸送物質1に対して単に特定光を吸収する電荷輸送物質を添加するだけでは光メモリーの改善は図れず、トリアリールアミン基のN原子と間接的に連結し、しかも、最も遠くに存在する炭素環基上に、AM1パラメーターを用いた半経験的分子軌道計算により求められたHOMO電子密度分布の炭素原子上の最大電子密度の値が0.01以下の電荷輸送物質2を含有させることにより初めて光メモリーの改善が図れた。これは、光照射により発生したトラップキャリアをうまく除去できる為と推測している。
本発明の感光体は、導電性支持体上に電荷発生層、電荷輸送層を順次設けて形成されたもので、該電荷輸送層が一般式(1)で表される電荷輸送物質1と、トリアリールアミン基のN原子と間接的に連結し、しかも、最も遠くに存在する炭素環基上に、AM1パラメーターを用いた半経験的分子軌道計算により求められたHOMO電子密度分布の炭素原子上の最大電子密度の値が0.01以下の電荷輸送物質2を併用し、λ=420nmにおける吸光度が1.0以上になるように形成することを特徴としている。
Figure 2008164715
(一般式(1)中、R1及びR2は各々H、CH3又はC25を表し、R1及びR2は同じでも異なっていてもよい。)
電荷輸送物質1と電荷輸送物質2を併用して電荷輸送層を形成することにより、耐久性と感度特性を満足し、電荷輸送物質の結晶析出により白ポチの発生が無く、且つ光メモリーによるハーフトーン画像をプリントしても画像部に濃度差が無い電子写真感光体が得られたものと推測している。
以下、本発明について詳細に説明する。
先ず、光メモリーについて説明する。
本発明でいう光メモリーによるハーフトーン画像部の濃度差とは、室内光に暴露した感光体を、画像形成装置に装填して画像形成したときに、暴露された部分と暴露されなかった部分で画像濃度に差が生じる現象をいう。
ここで室内光とは、通常オフィスで用いられている自然光、蛍光灯や白熱灯から発せられるの光のことである。
感光体が室内光に暴露される光量は、感光体が画像形成装置に装填される状況、画像形成装置のトラブルの内容にもよるが、通常500ルックスで5〜15分程度である。
光メモリーの発生は、室内光へ暴露することにより電荷発生物質中にキャリアが発生し、該キャリアが電荷発生物質中に一定時間残存し、画像形成時にはき出されることにより生じると考えられる。
室内光へ暴露することにより発生した光メモリーは、感光体の電荷発生層で用いた電荷発生物質の種類により異なるが、常温で暗所に30分程度放置することにより消滅する。
しかし、室内光へ暴露された感光体を画像形成装置内に30分程度放置しなければならないことは、現実には問題となる。
本発明では、感光体表面が受ける照度で500ルックスの白色蛍光灯に15分間暴露しても、反射濃度0.5のハーフトーン画像をプリントしたとき、光に暴露された部分と暴露されなかった部分でプリント画像の濃度差が0.1以下と光メモリーの小さい感光体を提供することにある。
光メモリーの小さい感光体の提供は、電荷発生層の上に電荷輸送物質1と電荷輸送物質2を併用し、吸光度が1.0以上の電荷輸送層を設けて、電荷発生層中で発生するキャリアの量を少なくすることにより可能になったものと推察している。
本発明では、電荷輸送層の吸光度は、電荷輸送層の形成に用いられる電荷輸送物質1と電荷輸送物質2の混合比で調整される。
本発明でいう吸光度は、入射光量I0が測定部を通過後Iになったとしたとき、下記式より求めることができる。
吸光度=log10(I0/I)
吸光度は、電荷輸送層用塗布液を石英ガラス板の上に塗布し、乾燥して作製した測定サンプルを分光光度計で測定して求めることができる。
尚、測定に用いる分光光度計は、特に限定されず公知の装置を用いることができる。
次に、本発明の感光体の電荷輸送層、電荷輸送物質について説明する。
本発明の感光体は、支持体の上に少なくとも電荷発生層と電荷輸送層を有する層構成のものである。
本発明に係る電荷輸送層は、少なくとも下記に示す2種の電荷輸送物質とバインダー樹脂を有し、λ=420nmにおける吸光度が1.0以上の層である。
2種の電荷輸送物質とは、上記一般式(1)で表される電荷輸送物質1と、トリアリールアミン基のN原子と間接的に連結し、しかも、最も遠くに存在する炭素環基上に、AM1パラメーターを用いた半経験的分子軌道計算により求められたHOMO電子密度分布の炭素原子上の最大電子密度の値が0.01以下の電荷輸送物質2である。
電荷輸送物質1は、下記一般式(1)で表され、具体例としては下記化合物を挙げることができる。
Figure 2008164715
例示化合物のCTM−A(N,N′−ビス−(4−メチルフェニール),N,N′−ビスフェニール−1,1′ビフェニール−4,4′ジアミン)と親和性の高い溶媒を含む電荷輸送層液により作製された電荷輸送層は、電荷輸送物質と溶媒分子の高い親和性の為に電荷輸送物質の微細結晶析出が抑えられる。
これは、親和性が高いと電荷輸送物質の結晶析出が抑制され、電荷輸送層の塗布直後に生じる大結晶(φ数〜数十mm、厚みは電荷輸送層層厚に匹敵)は勿論、電荷輸送層指触乾燥後期に電荷輸送層下層に生じる微細結晶(φは数十〜数百ミクロン、厚みは数ミクロン以下)も、生ずる以前にバインダー樹脂によるマトリックス生成がほぼ完了する為と推察している。
電荷輸送物質2は、分子構造中に少なくともトリアリールアミン基を有する化合物であり、例えば、下記一般式(2)で示されるような化合物である。
Figure 2008164715
(一般式(2)中、R1、R2、R3、R4及びR5は各々水素原子、炭素原子数1〜4のアルキル基又はアルコキシ基を表し、R1、R2、R3、R4及びR5は同じでも異なっていてもよい。Ar1は水素原子又は置換、無置換の芳香族基、Ar2は置換、無置換の芳香族基を表す。nは1又は2を表す。)
尚、一般式(2)中でも、トリアリールアミン基の構造は、N原子に連結している3個のフェニール基で構成されている。
上記、一般式(2)で示される化合物はシス−シス、シス−トランス、トランス−トランスの立体異性構造を取る化合物が多いが、この中で、前記HOMO電子密度の条件を満足する化合物はトランス−トランスの立体異性構造を取る化合物の多く、本発明の電荷輸送物質2として上記一般式(2)の化合物を用いる場合は、トランス−トランスの立体異性構造を有する化合物を用いることが好ましい。
これらの立体構造を有する化合物は、これらの立体構造を一旦分離した後、HOMOの前記条件を満たす立体構造を有する化合物を全体として50質量%以上含有させることが好ましい。
又、一般式(2)の化合物の合成例とその分離方法(シス−シス、シス−トランス、トランス−トランスの立体異性構造の分離方法)については、特開2003−280221号公報に記載の下記の液体クロマトグラフィの測定条件(分離条件)で、分離することができ、これから分離して、トリアリールアミン基のN原子と間接的に連結し、しかも、最も遠くに存在する炭素環基上に、AM1パラメーターを用いた半経験的分子軌道計算により求められたHOMO電子密度分布の炭素原子上の最大電子密度の値が0.01以下の化合物を選択することが好ましい。
測定機:島津LC6A(島津製作所製)
カラム:CLC−SIL(島津製作所製)
検出波長:290nm
移動相:n−ヘキサン/ジオキサン=10〜500/1
移動相の流速:約1ml/min
サンプル溶媒:n−ヘキサン/ジオキサン=10/1
サンプル:3mg/溶媒10ml
又、N原子と間接的に連結し且つ最も遠くに存在する炭素環基とは、トリアリールアミン基のN原子に他の基を挟んで間接的に接続している炭素環基であり、且つN原子を中心として、N原子から分子内の距離が最も遠くに存在する炭素環基を示し、下記化合物(CTMR−2)では、P1、P2の円で囲まれたフェニル基に相当する。
Figure 2008164715
又、前記炭素環基としては、単環炭素環基(飽和炭素環基及び芳香族炭素環基)、縮合多環炭素環基等が挙げられるが、本発明にはフェニル基等の炭素環基が好ましく用いられる。
AM1パラメーターを用いた半経験的分子軌道計算により求められたHOMO電子密度分布は、以下のようにして、半経験的分子軌道計算により求ることができる。
即ち、分子軌道法ではシュレディンガー方程式で用いる波動関数を、原子軌道の線形結合で表される分子軌道からなるスレーター行列式で近似し、その波動関数を構成する分子軌道をつじつまの合った場(self−consistent field、略してSCF)の近似を用いて求めることにより全エネルギー、波動関数及び波動関数の期待値として種々の物理量を計算できる。つじつまの合った場の近似により分子軌道を求める際、計算時間のかかる積分計算を種々の実験値を使ってパラメーターし近似することにより計算時間を短縮するのが半経験的分子軌道法である。本発明では半経験的パラメーターとしてAM1パラメーターセットを用い半経験的分子軌道計算プログラムMOPACのバージョンMOPAC93を用いて計算した(PM3及びMOPACに関してはJ.J.P Stewart,Journal of Computer−Aided Molecular Design,4,1(1990)並びにその中の引用文献を参照)。
トリアリールアミン基のN原子と間接的に連結し、しかも、最も遠くに存在する炭素環基上に、AM1パラメーターを用いた半経験的分子軌道計算により求められたHOMO電子密度分布の炭素原子上の最大電子密度(以下、単にHOMO電子密度分布の炭素原子上の最大電子密度ともいう)の値が0.01以下の化合物の具体例として、下記の化合物が挙げられる。
電荷輸送物質2 HOMO電子密度分布の炭素原子上の最大電子密度の値
CTM−1 0.009
CTM−2 0.005
CTM−3 0.009
CTM−4 0.003
CTM−5 0.0095
Figure 2008164715
上記、具体例で示した化合物は、前記一般式(2)で示される化合物から、選択することができるが、これら一般式(2)の化合物が全て、上記電子密度分布を満たすものではなく、これら一般式(2)の化合物から、上記条件を満たす化合物をHOMOの電子密度の観点から選択することが必要である。
前記一般式(2)で示される化合物の内、R1〜R5の少なくとも1つの基に炭素原子数1〜4のアルキル基を有する化合物が上記電子密度分布の条件を満たす上で好ましく、特に、R2に炭素原子数1〜4のアルキル基を有する化合物が上記条件を満たす上で好ましい。
本発明に係わる電荷輸送物質としては、上記の電荷輸送物質1と電荷輸送物質2を混合して用いることが必要条件であるが、これらの電荷輸送物質と共に、上記条件を満たさない電荷輸送物質と併用することもできる。しかし、併用する場合にも上記電荷輸送物質1と電荷輸送物質2を主たる電荷輸送物質(全電荷輸送物質の質量比で50質量%以上)として用いることが好ましい。
本発明の感光体の層構成は、導電性支持体上に電荷発生層を設け、その上に電荷輸送層を設けたものであれば特に限定されない。
図1は、本発明の感光体の層構成の一例を示す模式図である。
図1において、50は感光体、11は導電性支持体、12は中間層、14は電荷発生層、15は電荷輸送層、16は保護層、17は電荷輸送物質1、18は電荷輸送物質2を示す。
図1の(a)は導電性支持体11の外周に中間層12を設けその上に電荷発生層14、電荷輸送物質1と電荷輸送物質2を含有し電荷輸送層15を順次設けた3層構成のもの、(b)は導電性支持体11の外周に中間層12を設けその上に電荷発生層14、電荷輸送層15、電荷輸送物質1と電荷輸送物質2を含有し保護層16を順次設けた4層構成のものである。
本発明の感光体は、上記3層構成、4層構成の何れの構成でもよい。
以下、本発明に係る感光体の一例として、導電性支持体の外周に中間層を設け、その上に電荷発生層、電荷輸送層を順次設けた3層構成の感光体について説明する。
(導電性支持体)
本発明に用いられる導電性支持体は、円筒状で、比抵抗が103Ωcm以下のものが好ましい。具体例として、切削加工後表面洗浄した円筒状アルミニウムを挙げることができる。
(中間層)
中間層は、バインダー、分散溶媒等から構成される中間層塗布液を導電性導電性支持体上に塗布、乾燥して形成される。
中間層のバインダーとしては、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂並びに、これらの樹脂の繰り返し単位の内の2つ以上を含む共重合体樹脂が挙げられる。これら樹脂の中でもではポリアミド樹脂が、繰り返し使用に伴う残留電位増加を小さくでき好ましい。
中間層塗布液を作製する溶媒としては、必要に応じ添加する無機粒子を良好に分散し、ポリアミド樹脂を溶解するものが好ましい。具体的には、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、t−ブタノール、sec−ブタノール等の炭素数2〜4のアルコール類が、ポリアミド樹脂の溶解性と塗布性能に優れ好ましい。これらの溶媒は全溶媒中に30〜100質量%、好ましくは40〜100質量%、更には50〜100質量%が好ましい。前記溶媒と併用し、好ましい効果を得られる助溶媒としては、ベンジルアルコール、トルエン、メチレンクロライド、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン等が挙げられる。
中間層の膜厚は0.5〜10μmが好ましい。中間層の膜厚を前記範囲とすることで、黒ポチやハーフトーン画像の劣化が発生せず、残留電位の上昇やポチが発生せず、鮮鋭度に優れた特性の中間層を得ることができる。
〈電荷発生層〉
電荷発生層には電荷発生物質(CGM)を含有する。その他の物質としては必要によりバインダー樹脂、その他添加剤を含有しても良い。
電荷発生物質(CGM)としては公知の電荷発生物質(CGM)を用いることができる。例えばフタロシアニン顔料、アゾ顔料、ペリレン顔料、アズレニウム顔料等を用いることができる。
電荷発生層にCGMの分散媒としてバインダー樹脂を用いる場合、バインダー樹脂としては公知の樹脂を用いることができるが、最も好ましいバインダー樹脂としてはホルマール樹脂、ブチラール樹脂、シリコーン樹脂、シリコーン変性ブチラール樹脂、フェノキシ樹脂等が挙げられる。バインダー樹脂と電荷発生物質との割合は、バインダー樹脂100質量部に対し電荷発生物質20〜600質量部が好ましい。これらのバインダー樹脂を用いることにより、繰り返し使用に伴う残留電位増加を最も小さくできる。
電荷発生層の膜厚は0.01μm〜1μmが好ましい。電荷発生層の膜厚を前記範囲とすることで、十分な感度特性が得られ、残留電位が上昇せず、絶縁破壊や黒ポチが発生しない特性の電荷発生層を得ることができる。
〈電荷輸送層〉
電荷輸送層(CTM)は、前記電荷輸送物質1及び電荷輸送物質2、バインダー樹脂、必要に応じ酸化防止剤等の添加剤を含有し塗布液を電荷発生層の上に塗布し、乾燥して形成される。電荷輸送層の膜厚は、5〜40μmが好ましく、10〜30μmがより好ましい。該膜厚を上記範囲とすることで、絶縁破壊や白ポチ等が発生せず、画像ボケがなく鮮鋭性に優れた電荷輸送層が得られる。
電荷輸送物質1と電荷輸送物質2の混合比は、電荷輸送層のλ=420μmにおける吸光度が1.0以上になる範囲で有れば特に限定されない。
電荷輸送層に用いられるバインダー樹脂としては、例えばポリスチレン、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、メラミン樹脂並びに、これらのバインダー樹脂の繰り返し単位の内の2つ以上を含む共重合体樹脂。又、これらの絶縁性樹脂の他、ポリ−N−ビニルカルバゾール等の高分子有機半導体が挙げられる。
電荷輸送層のバインダー樹脂として好ましいものはポリカーボネート樹脂である。ポリカーボネート樹脂は電荷輸送物質の分散性、電子写真特性を良好にすることにおいて、最も好ましい。バインダー樹脂と電荷輸送物質との割合は、バインダー樹脂100質量部に対し電荷輸送物質10〜200質量部が好ましい。
酸化防止剤としては、公知の化合物を用いることができ、具体的にはIrganox1010(日本チバガイギー社製)、スミライザーBHT(住友化学社製)を挙げることができる。
感光体を構成する3層(中間層、電荷発生層、電荷輸送層)の作製は、各塗布液を調製し、該各塗布液を浸漬塗布、或いは円形量規制型塗布、或いは浸漬塗布と円形量規制型塗布を組み合わせて塗膜を設けて作製することができがこれに限定されるものではない。尚、円形量規制型塗布については例えば特開昭58−189061号公報に詳細に記載されている。
尚、電荷輸送層を形成する塗布液の溶媒としては、電荷輸送物質1と親和性の高い溶媒を用いることが微細結晶析出を防止する点で好ましい。具体的には、トルエン、o−、m−、p−キシレン或いはその混合物、アニソール、フェネトール等を挙げることができる。特に好ましくは、トルエンである。
次に、本発明の感光体が好ましく用いられる画像形成方法、画像形成装置について説明する。
図2は、本発明の感光体が好ましく用いられる画像形成装置の一例を示す断面図である。
図2において、50は像担持体である感光体ドラム(感光体)で、接地されて時計方向に駆動回転される。52はスコロトロンの帯電器で、感光体ドラム50周面に対し一様な帯電をコロナ放電によって与えられる。この帯電器52による帯電に先だって、前画像形成での感光体の履歴をなくすために発光ダイオード等を用いた帯電前露光部51による露光を行って感光体周面の除電をしてもよい。
感光体への一様帯電の後、像露光器53により画像信号に基づいた像露光が行われる。この図の像露光器53は図示しないレーザーダイオードを露光光源とする。回転するポリゴンミラー531、fθレンズ等を経て反射ミラー532により光路を曲げられた光により感光体ドラム上の走査がなされ、静電潜像が形成される。
ここで、本発明の感光体の未露光部電位とは帯電器52により、感光体表面を一様に帯電し、像露光が行われない領域の感光体表面電位を意味する。又、露光部電位とは像露光が行われた領域の感光体表面電位を意味する。電位測定は電位センサー547を図2のように現像位置に設けて行う。
その静電潜像は次いで現像工程で現像器54を用いて現像される。感光体ドラム50周縁にはトナーとキャリアとからなる現像剤を内蔵した現像器54が設けられていて、マグネットを内蔵し現像剤を保持して回転する現像スリーブ541によって現像が行われる。現像器54内部は現像剤攪拌搬送部材544、543、搬送量規制部材542等から構成されており、現像剤は攪拌、搬送されて現像スリーブに供給されるが、その供給量は該搬送量規制部材542により制御される。該現像剤の搬送量は適用される有機電子写真感光体の線速及び現像剤比重によっても異なるが、一般的には20〜200mg/cm2の範囲である。
現像剤は、例えば前述のフェライトをコアとしてそのまわりに絶縁性樹脂をコーティングしたキャリアと、前述のスチレンアクリル系樹脂を主材料としてカーボンブラック等の着色剤と荷電制御剤と本発明の低分子量ポリオレフィンからなる着色粒子に、シリカ、酸化チタン等を外添したトナーとからなるもので、現像剤は搬送量規制部材によって層厚を規制されて現像域へと搬送され、現像が行われる。この時通常は現像スリーブ541に直流バイアス電圧、必要に応じて交流バイアス電圧をかけて現像が行われる。又、現像剤は感光体に対して接触或いは非接触の状態で現像される。
記録紙Pは画像形成後、転写のタイミングの整った時点で給紙ローラー57の回転作動により転写域へと給紙される。
転写域においては転写のタイミングに同期して感光体ドラム50の周面に転写電極(転写器)58が圧接され、給紙された記録紙Pを挟着して転写される。
次いで記録紙Pは転写ローラーとほぼ同時に圧接状態とされた分離電極(分離器)59によって除電がなされ、感光体ドラム50の周面により分離して定着装置60に搬送され、熱ローラー601と圧着ローラー602の加熱、加圧によってトナーを溶着したのち排紙ローラー61を介して装置外部に排出される。尚、前記の転写電極58及び分離電極59は記録紙Pの通過後感光体ドラム50の周面より退避離間して次なるトナー像の形成に備える。
一方記録紙Pを分離した後の感光体ドラム50は、クリーニング器62のブレード621の圧接により残留トナーを除去・清掃し、再び帯電前露光部51による除電と帯電器52による帯電を受けて次なる画像形成のプロセスに入る。
尚、70は感光体、帯電器、転写器、分離器及びクリーニング器が一体化されている着脱可能なプロセスカートリッジである。
以下に、実施例を挙げて具体的に説明するが、本発明の実施態様はこれらに限定されるものではない。
《感光体の作製》
以下に示す手順で感光体を作製した。
〈導電性支持体の準備〉
外径が100mmの洗浄済みの円筒状アルミニウム導電性支持体を準備した。これを「導電性支持体1」とする。
〈感光体1の作製〉
感光体は、「導電性支持体1」の上に、中間層、電荷発生層、電荷輸送層を順次形成して作製した。
(中間層の形成)
上記で準備した「導電性支持体1」の外周に、下記材料を用いて調製した中間層塗布液を浸漬塗布法で塗布し、その後100℃で20分間加熱乾燥を行い、乾燥膜厚が0.3μmの中間層を形成した。
ポリアミド樹脂「アミランCM−8000(東レ社製)」 60質量部
メタノール 1600質量部
(電荷発生層の形成)
下記材料を混合し、サンドミルを用いて10時間分散して電荷発生層塗布液を調製した。この電荷発生層塗布液を上記中間層の上に浸漬塗布法で塗布し、その後100℃で20分間加熱乾燥を行い、乾燥膜厚が0.2μmの電荷発生層を形成した。
Y型チタニルフタロシアニン(Cu−Kα特性X線によるX線解析の最大ピーク角度が2θで27.3) 60質量部
シリコーン樹脂溶液「KR5240(15%キシレンーブタノール溶液:信越化学社製)」 700質量部
2−ブタノン 2000質量部
(電荷輸送層の形成)
下記材料を混合し、溶解して電荷輸送層塗布液を調製した。この電荷輸送層塗布液を上記電荷発生層上に浸漬塗布法で塗布し、100℃で60分の加熱乾燥を行い、膜厚が20μmの電荷輸送層を形成した。
電荷輸送物質1「CTM−A」 134質量部
電荷輸送物質2「CTM−1」 66質量部
ポリカーボネート樹脂「ユーピロンZ300(三菱ガス化学社製)」300質量部
テトラヒドロフラン 1600質量部
トルエン 400質量部
酸化防止剤「スミライザーBHT(住友化学社製)」 2.5質量部
〈感光体2〜8の作製〉
感光体1の作製で用いた、電荷輸送物質1の種類とその量、電荷輸送物質2の種類とその量を表1のように変更した以外は同様にして「感光体2〜8」を作製した。
〈感光体9の作製〉
感光体1の作製において用いたCTM−Aを134質量部から200質量部へ変更、CTM−1を添加しなかった以外は同様にして「感光体9」を作製した。
〈感光体10の作製〉
感光体1の作製において用いたCTM−1を、CTMR−1に変更した以外は同様にして「感光体11」を作製した。
Figure 2008164715
〈感光体11の作製〉
感光体1の作製において用いたCTM−1を、CTMR−2に変更した以外は同様にして「感光体11」を作製した。
Figure 2008164715
〈感光体12の作製〉
感光体1の作製において用いたCTM−Aを、CTMR−Dに変更した以外は同様にして「感光体10」を作製した。
Figure 2008164715
〈感光体13の作製〉
感光体1の作製において用いたCTM−AをCTMR−Dに変更、CTM−1をCTMR−Eに変更した以外は同様にして「感光体10」を作製した。
Figure 2008164715
表1に、電荷輸送物質1の化合物とその添加量、電荷輸送物質2の化合物、HOMO電子密度分布、添加量、電荷輸送層のλ=420nmにおける吸光度を示す。
Figure 2008164715
尚、HOMO電子密度分布は前記の方法で計算して求めた値、電荷輸送層のλ=420における吸光度は前記の方法で測定して求めた値である。
《画像評価》
画像評価用の画像形成装置としては、デジタル複写機「Sitios7085」(コニカミノルタテクノロジーズ社製)装置を準備した。
上記で作製した「感光体1〜13」を、順次上記画像形成装置に搭載し、上質紙(64g/m2)を用いてプリントを行った。
(ハーフトーン画像の濃度差)
ハーフトーン画像の濃度差の評価は、新品の感光体を室内光に暴露した部分と暴露しなかった部分とで生じるプリント画像の濃度差で行った。
具体的には、感光体の約半分を黒紙で覆い、暗所に1昼夜放置した後、該感光体を感光体表面の照度が500ルックスになる白色蛍光灯下で15分間暴露した。その後、暗所でこの感光体の黒紙を取り除き、画像形成装置に装填し、反射濃度0.5のハーフトーン画像原稿をプリントして評価用のプリント画像を作成した。
室内光に暴露した部分と黒紙で覆った部分のプリント画像の濃度をそれぞれ5ヶ所測定し、各々の平均値を求め、暴露した部分の画像濃度と黒紙で覆った部分の画像濃度とした。暴露した部分と黒紙で覆った部分の画像濃度差を光メモリーの尺度とした。尚、光メモリーによるハーフトーン画像の濃度差の評価は、画像濃度差0.1以下を合格とした。
(白ポチ)
白ポチの評価は、新品の感光体を用いてベタ黒画像をプリントし、プリント画像に感光体の周期と一致した目視できる(直径0.4mm以上)白ポチの発生数で評価した。具体的にはA4サイズのべた黒プリント1枚当たり白ポチが何個有るかを10枚のプリント画像で数え、その平均で評価した。尚、白ポチの評価は、○以上を合格とした。
評価基準
◎:白ポチの発生数が、A4サイズで6個未満で良好
○:白ポチの発生数が、A4サイズで6個〜20個で実用上問題なし
×:白ポチの発生数が、A4サイズで20個を越え実用上実用上問題有り。
(耐久性の評価)
感光体の耐久性の評価は画像濃度で行った。画像濃度は、初期と1万枚毎に10万枚までベタ黒画像を1枚プリントし、そのプリントのベタ黒画像部の濃度を反射濃度計「RD−918(マクベス社製)」を用いて測定した。尚、評価基準で○以上を、耐久性を満たしていると判断し合格とした。
尚、10万枚プリントに達するまでのプリントは、低温低湿環境(10℃、20%RH)で文字の印字率が5%と1cm角のべた黒画像を有するテストチャートを用い、上質紙(64g/m2)に行った。
評価基準
◎:スタートから10万枚まで、ベタ黒画像部の濃度が1.4以上で画像濃度が高く良好
○:スタートから10万枚まで、ベタ黒画像部の濃度が1.2以上、1.4未満で実用的に十分な画像濃度で良好
×:スタートから10万枚までの間に、ベタ黒画像部の濃度が1.2未満が発生、実用上問題有り。
表2に、評価結果を示す。
Figure 2008164715
表2より、本発明に係る「実施例1〜7」は何れの画像評価項目でも問題がなく、本発明の効果が発現されていることが確認された。一方比較用の「比較例1〜6」は画像評価項目の何れに問題が有り、本発明の効果が発現されないことが確認された。
本発明の感光体の層構成の一例を示す模式図である。 本発明の感光体が好ましく用いられる画像形成装置の一例を示す断面図である。
符号の説明
50 感光体
11 導電性支持体
12 中間層
14 電荷発生層
15 電荷輸送層
16 保護層
17 電荷輸送物質1
18 電荷輸送物質2

Claims (2)

  1. 導電性支持体上に電荷発生層、電荷輸送層を順次設けた電子写真感光体において、
    該電荷輸送層が一般式(1)で表される電荷輸送物質1と、
    トリアリールアミン基のN原子と間接的に連結し、しかも、最も遠くに存在する炭素環基上に、AM1パラメーターを用いた半経験的分子軌道計算により求められたHOMO電子密度分布の炭素原子上の最大電子密度の値が0.01以下の電荷輸送物質2を含有し、
    且つ電荷輸送層のλ=420nmにおける吸光度が1以上
    であることを特徴とする電子写真感光体。
    Figure 2008164715
    (一般式(1)中、R1及びR2は各々H、CH3又はC25を表し、R1及びR2は同じでも異なっていてもよい。)
  2. 前記電荷輸送物質2が、一般式(2)で表される化合物であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
    Figure 2008164715
    (一般式(2)中、R1、R2、R3、R4及びR5は各々水素原子、炭素原子数1〜4のアルキル基又はアルコキシ基を表し、R1、R2、R3、R4及びR5は同じでも異なっていてもよい。Ar1は水素原子又は置換、無置換の芳香族基、Ar2は置換、無置換の芳香族基を表す。nは1又は2を表す。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013029789A (ja) * 2011-07-29 2013-02-07 Ricoh Co Ltd 感光体、プロセスカートリッジ及び画像形成装置

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