JP2008164454A - タイヤの前後力検出方法、及びそれに用いる空気入りタイヤ - Google Patents

タイヤの前後力検出方法、及びそれに用いる空気入りタイヤ Download PDF

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Abstract

【課題】一つのセンサで前後力を高精度で検出する。
【解決手段】第1の円周線J1上に位置する第1の磁性体3Aと、その外側の第2の円周線J2上に位置する第2の磁性体3Bとからなる磁性体セット5をサイドウォール部23に取り付けた空気入りタイヤ1、および前記第1、第2の円周線J1、J2の中間位置で車体6に取り付けられる一つの磁気センサ7を具える。磁気センサ7は、第1、第2の磁性体3A、3Bの通過をそれぞれ逐次検出でき、第1の磁性体3Aの通過から第2の磁性体3Bの通過までの通過時間の変化に基づいて周方向の前後力Fを検出する。
【選択図】図3

Description

本発明は、タイヤの回転方向の捻れ変形を測定して空気入りタイヤに作用する前後力を検出するタイヤの前後力検出方法、及びそれに用いる空気入りタイヤに関する。
近年、走行中の自動車の安定性、安全性を確保するため、ABS(アンチロックブレーキシステム)、TCS(トラクションコントロールシステム)、VSC(ビークルスタビリティコントロール)などの種々の車両制御システムが開発されている。そして、これらシステムを制御するためには、走行中のタイヤの転動状況を正確に把握することが必要となる。例えばABSにおいては、タイヤのスリップ状況を把握することが必要であり、そのために、タイヤに作用する前後力(周方向の力)を検出し、この検出した前後力に基づいて前記スリップ状況に係わるタイヤの路面摩擦係数や路面密着能力を推定することが提案されている。
この前後力の検出方法として、特許文献1のものが知られている。この特許文献1では、タイヤのサイドウォール部にマークを設け、車体に取り付けたマークセンサにて、タイヤ回転時の前記のマークの通過を検出する。又車体には、車軸と一体回転できかつ外周縁に歯溝を等ピッチ間隔で形成した歯溝付き円盤体を有する車輪速センサを取り付ける。前記円盤体は、歯溝を欠損させた欠損部を一箇所形成しており、前記車輪速センサは、前記歯溝および欠損部の通過を検知することにより車軸の回転速度および位相角度を検知しうる。
そして、前記車輪速センサが前記欠損部の通過を検知した時点を基準として、マークセンサがタイヤのマークの通過を検知した時点の時間差の変化を読み取ることにより、前記時間差の変化からタイヤに作用する前後力を検出することができる。
特開2005−221385号公報
しかし前記検出方法では、2つのセンサが必要であり、各センサからそれぞれ誤差の影響を受けるため測定精度を十分に高めることが難しい。又タイヤを着脱した場合、タイヤと車軸との周方向の相対位置がずれる為、前記基準からの時間差自体が変化してしまうという問題がある。
そこで本発明は、タイヤの着脱においても基準からの時間差自体の変化がなく、しかも一つのセンサでタイヤの回転方向の捻れ変形を測定でき、前後力を高精度で検出しうるタイヤの前後力検出方法、及びそれに用いる空気入りタイヤを提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本願請求項1の発明は、タイヤに作用する周方向の前後力を検出するタイヤの前後力検出方法であって、
タイヤ軸芯を中心とした第1の円周線上に位置する第1の磁性体と、前記第1の円周線の半径方向外側に同心に配される第2の円周線上に位置する第2の磁性体とからなる磁性体セットをサイドウォール部に取り付けた空気入りタイヤと、
前記第1の円周線と第2の円周線との中間位置で車体に取り付けられ、前記第1の磁性体の通過と第2の磁性体の通過とを逐次検出しうる一つの磁気センサとを具えるとともに、
前記第1の磁性体の通過から第2の磁性体の通過までの通過時間の変化に基づいて周方向の前後力を検出することを特徴としている。
又請求項2の発明では、前記磁気センサは、タイヤが接地する接地部とは、タイヤ軸芯を挟んだ反対側の接地反対領域に取り付けられることを特徴としている。
又請求項3の発明は、請求項1又は2の前後力検出方法に用いる空気入りタイヤであって、
サイドウォール部に、タイヤ軸芯を中心とした第1の円周線上に位置する第1の磁性体と、前記第1の円周線の半径方向外側に同心に配される第2の円周線上に位置する第2の磁性体とからなる磁性体セットを具えるとともに、
前記第1、第2の磁性体は、前記サイドウォール部の表面から突出する突出部内に埋設されたことを特徴としている。
又請求項4の発明では、前記磁性体セットにおいて、前記第1の磁性体と第2の磁性体との間の半径方向距離は、15〜40mmとしたことを特徴としている。
又請求項5の発明では、前記磁性体セットにおいて、前記第1の磁性体と第2の磁性体とはタイヤ周方向に位置ずれし、かつタイヤ最大幅位置を通る円周線上における磁性体の位置ずれ距離Lcを3〜30mmとするとともに、前記第1の磁性体の磁極方向と、第2の磁性体の磁極方向とをそれぞれタイヤ半径方向としたことを特徴としている。
又請求項6の発明では、複数の磁性体セットが周方向に配されるとともに、周方向に隣り合う磁性体セットは、前記磁性体の位置ずれ距離Lcが相違することを特徴としている。
又請求項7の発明では、前記第1の円周線と第2の円周線とは、タイヤ最大幅位置を挟んだ半径方向内外に配されることを特徴としている。
又請求項8の発明では、前記突出部は、第1の磁性体、第2の磁性体から該突出部の表面までのびる孔部を具えることを特徴としている。
叙上の如く本発明では、タイヤのサイドウォール部に、第1、第2の磁性体をタイヤ半径方向の内外に隔てて取り付けるとともに、車体側には、前記第1、第2の磁性体のタイヤ半径方向の中間位置に磁気センサを取り付けている。この磁気センサは、前記中間位置に配されることにより、一つのセンサによって第1の磁性体および第2の磁性体の双方の通過を逐次検出できる。
従って、第1の磁性体の通過から第2の磁性体の通過までの通過時間の変化に基づいて周方向の前後力を検出しうる。なお通過時間の変化からの前後力の算出は、次式によって行いうる。
(前後力)=(通過時間の変化)×(タイヤ回転速度)×(タイヤ周方向バネ定数)
なお、前記タイヤ周方向バネ定数は、タイヤ固有の値であって、タイヤトレッドに作用する前後力と、そのときタイヤに発生する前記磁気センサの取付位置における捻れ変形量との関係を、例えばタイヤ製造時や出荷時等において測定することにより、事前にうることができる。
このように、2つの磁性体を1つのセンサによって検知するため、2つのセンサを用いる場合に比して、例えばセンサ取付部位での振動によるノイズの影響等を半減することができ、精度の良い計測を行うことができる。又低コスト化、構造の簡素化にも貢献できる。又被検出体である磁性体を、タイヤのみに取り付けるため、タイヤを着脱した場合においても、計測の基準位置を一定に保つことが可能となる。
他方、タイヤのサイドウォール部には、走行中に大きな歪みが生じるため、このサイドウォール部に磁性体を取付けた場合、その界面に剥離が発生して磁性体の脱落を招くという問題が生じる。しかし本発明者の研究の結果、サイドウォール部の表面に例えばブロック状の突出部を設けた場合、突出部の根元付近に歪みが集中する結果、突出部内部の歪みは非常に小さくなる。従って、この突出部内に磁性体を埋設することにより、磁性体の脱落やこの磁性体に起因するタイヤ損傷を抑制することが可能となる。
以下、本発明の実施の一形態を、図示例とともに説明する。図1は、本発明のタイヤの前後力検出方法に用いる空気入りタイヤを示す断面図、図2はその主要部を拡大して示す断面図、図3は磁性体セットの配置状態を示すタイヤの側面図である。
図1に示すように、本実施形態の前後力検出方法には、
(1)第1の磁性体3Aと第2の磁性体3Bとからなる磁性体セット5をサイドウォール部23に取り付けた空気入りタイヤ21、および
(2)車体6に取り付けられ、前記第1の磁性体3Aの通過と第2の磁性体3Bの通過とを逐次検出しうる一つの磁気センサ7とが用いられる。
そして、この通過の検出信号(或いは検出出力)をスイッチとして時計カウンタを操作することにより、前記6(A)、(B)に示すように、前記第1の磁性体3Aの通過から第2の磁性体3Bの通過までの通過時間tの変化Δt(前記第2の磁性体3Bの通過から第1の磁性体3Aの通過までの通過時間tの変化Δtであっても良い。)を求めることができる。又この前記通過時間tの変化Δtは、タイヤの周方向の捻れ変形に相当し、タイヤに作用する前後力Fとほぼ比例関係にあることから、この通過時間tの変化Δtに基づいて、前記前後力Fを検出することが可能となる。
具体的に説明すると、前記磁性体セット5は、図3に示すように、タイヤ軸芯iを中心とした第1の周線J1上に位置する1つの第1の磁性体3Aと、前記第1の円周線J1の半径方向外側に同心に配される第2の円周線J2上に位置する1つの第2の磁性体3Bとの対によって形成される。このとき、前記第1の円周線J1および第2の円周線J2は、タイヤ最大幅位置P(図2に示す)を通る円周線Jpの半径方向内外に設けることが好ましい。前記図3には、タイヤのサイドウォール部23に、複数組(本例では12組)の磁性体セット5が配された場合が例示されているが、一組の磁性体セット5のみを配しても良い。なお前記第1、第2の磁性体3A、3Bは、所謂磁石であって、特に規制されないが、例えば磁束密度2500〜4500ガウス程度のものが好適に使用できる。
各磁性体セット5において、前記第1、第2の磁性体3A、3Bは、その磁極方向fをそれぞれタイヤ半径方向とするとともに、第1の磁性体3Aと第2の磁性体3Bとはタイヤ周方向に互いに位置ずれしている。なお磁極方向fとは、磁性体の中心を通ってN極とS極とを結ぶ線である磁極線の方向を意味する。
このとき、図4に拡大して示すように、タイヤ最大幅位置Pを通る円周線Jp上において測定した前記磁性体3A、3B間のタイヤ周方向の位置ずれ距離Lcは3〜30mmの範囲が好ましく、又前記磁性体3A、3B間のタイヤ半径方向距離Lrは15〜40mmの範囲が好ましい。なお前記「位置ずれ距離Lc」は、前記磁極線間の前記円周線Jp上における周方向距離を意味する。又前記「タイヤ半径方向距離Lr」は、磁性体3A、3Bにおいて互いに向き合う側となる内向きの磁極面3s、3s間の半径方向距離を意味する。なお第1、第2の磁性体3A、3Bにおいては、N極、S極の向きはランダムであって、何れの磁極面が半径方向内方に向いてもよい。
次に、前記磁気センサ7として、例えばホール素子、MR素子(磁気抵抗効果素子)、TMF−MI素子、TMF−FG素子等を用いたものが採用できる。この磁気センサ7は、前記第1の円周線J1と第2の円周線J2との中間位置に取り付くことにより、前記第1の磁性体3Aの通過と、第2の磁性体3Bの通過との双方を逐次検出しうる。
ここで、前後力Fによるタイヤの周方向の捻れ変形をより正確に検出するためには、図3の如く、タイヤが路面と接地する接地部QLとは、タイヤ軸芯iを挟んだ反対側の接地反対領域GUに磁気センサ7を取り付け、この接地反対領域GUにて、前記通過時間tの変化Δtを計測するのが好ましい。その理由は、接地部QLに前後力F(例えば制動力Fr)が作用したとき、この前後力Fによる捻れ変形Δθ1がタイヤ全周に亘って均一に発生するが、前記接地部QLおよび接地反対領域GU以外の領域では、縦荷重による捻れ変形Δθ2がさらに加わるためであり、トータルの捻れ変形Δθから前後力Fを精度良く求めることができなくなる。又前記接地部QLに磁気センサ7に設けることは、路面から損傷を受けやすくなるため困難であり、従って接地反対領域GUに磁気センサ7を取り付ける。なお前記「接地反対領域GU」は、厳密には、タイヤ軸芯iを通る垂直線を中心とした中心角度αが30°の角度領域で定義される。
このとき、1つの磁気センサ7にて、2つの磁性体3A、3Bの通過を逐次検出するためには、前述の如く第1の磁性体3Aと第2の磁性体3Bとをタイヤ周方向に位置ずれさせることが重要であり、又その位置ずれ距離Lcを3mm以上確保するのが好ましい。
図7に、ホール素子の磁気センサ7と、3000ガウスの磁束密度を有する磁性体3(磁性体3A,3Bを総称するとき磁性体3という。)とを用い、前記磁性体の内向きの磁極面3sからの磁極方向の距離をX、磁極線からの磁極方向と直角方向の距離をYとして、各距離X,Yを違えた位置における磁気センサ7の検出出力(ホール素子の出力電圧)を測定した結果を示す。図7から、磁極方向と直角方向の距離Yが3.0mm以上に大きくなると、磁気センサの検出出力は、Y=0.0mm場合に比して大幅に低下している。このことは、前記距離Yが3.0mm以上あれば、磁気センサ7が一方の磁性体に反応(Y=0)している時、他方の磁性体から受ける磁力の影響を大幅に減じることができ、双方の磁性体3A,3Bの通過の識別が可能、即ち前記時計カウンタのスイッチとして機能しうることを意味する。従って、前記距離Y、即ち周方向の前記位置ずれ距離Lcは3.0mm以上が好ましく、前記時計カウンタのスイッチ操作の確実性を高めるために5.0mm以上とするのがより好ましい。
他方、前記位置ずれ距離Lcが大きくなるほど、又走行速度が遅くなるほど、磁気センサ7による計測時間が長くなる。そのため、時計カウンタの容量と位置ずれ距離Lcとの関係から、計測可能な最低速度が規制される。例えば、時計カウンタが0.25マイクロ秒で10万回のカウント能力を有する場合、前記位置ずれ距離Lcが27.7mmを越えると、走行速度4km/h以下での計測が困難になる。従って、計測可能な最低速度と時計カウンタの容量の観点から、位置ずれ距離Lcの上限は30.0mm以下、さらには27.7mm以下が望ましい。
又前記磁性体3A、3B間のタイヤ半径方向距離Lrが大きくなるにつれ、前記通過時間tの変化Δtが大きくなるため、測定精度が高まる傾向となる。しかしその反面、前記磁気センサ7が磁性体3A、3Bから離れるため、磁気センサ7の検出出力(ホール素子の出力電圧)が減じて通過の検出精度が低下する。このような観点から、前記タイヤ半径方向距離Lrは、その下限値を15.0mm以上、さらには25.0mm以上とするのが好ましく、又上限値を40.0mm以下、さらには35.0mm以下とするのが好ましい。なお通過の検出精度を高めるために、各磁性体3A、3Bの磁極線と、磁気センサ7の感度中心とを、タイヤ赤道面と平行な一つの平面S(図2に示す)上に整一させることが好ましい。なお磁気センサ7の前記感度中心もタイヤ半径方向に向けられている。
次に、走行中の前後力を連続的に近い状態で計測することが、車両制御システムのコントロールのために好ましく、そのために、本例では複数組の磁性体セット5を配している。このとき、各磁性体セット5における第1の磁性体3Aは、前記第1の円周線J1上に配置され、第2の磁性体3Bは第1の円周線J2上に配置される。なお前記磁性体3A、3Bがそれぞれの円周線J1、J2上に配されない場合には、磁性体セット5毎に磁気センサ7の検出出力(ホール素子の出力電圧)が変動する。時計カウンタのスイッチとして検出出力に閾値を設定するが、前記検出出力に変動がある場合、前記閾値を変動分小さく設定せざるを得なくなる。その結果、ノイズ信号に反応しやすくなり、誤動作が生じやすくなるという問題を招く。
又複数組の磁性体セット5を配する場合、周方向に隣り合う磁性体セット5において、前記磁性体の位置ずれ距離Lcを互いに相違させることが好ましい。
ここで、本願の前後力検出方法は、前述した如く、一つの磁性体セット5について、第1の磁性体3Aの通過から第2の磁性体3Bの通過までの通過時間tの変化Δtを求め、その変化Δtに基づいて前後力を検出する。例えば図5(A)、図6(A)に概念的に示すように、無負荷(F=0)の場合の磁性体3A,3B間の通過時間t0を基準とする。そして図5(B)、図6(B)に示すように、タイヤに前後力F(制動力Fr)が作用したとき、周方向の捻れ変形が発生し、磁性体3A,3B間の通過時間t1は、前記基準通過時間t0からΔtだけ変化する。この通過時間の変化Δtから次式によって、前後力Fを算出することができる。
(前後力F)=(通過時間の変化Δt)×(タイヤ回転速度V)×(タイヤ周方向バネ定数K)
前記タイヤ周方向バネ定数Kは、タイヤ固有の値であって、タイヤトレッドに作用する前後力Fと、そのときタイヤに発生する前記磁気センサ7の取付位置における捻れ変形量との関係を、例えばタイヤ製造時や出荷時等において測定することにより、事前にうることができる。
しかし、複数の磁性体セット5が配される場合、一つの磁性体セット5内での第1、第2の磁性体3A,3Bの対比と、隣り合う磁性体セット5、5間での第1、第2の磁性体3A,3Bの対比とが間違って行われる恐れが生じる。そのため前記対比を間違わないようにするために、図4の如く、磁性体セット5内の磁性体3A,3B間の位置ずれ距離Lcと、この磁性体セット5に周方向で隣り合う磁性体セット5内の磁性体3A,3B間の位置ずれ距離Lcとを相違させることが好ましい。特に、磁性体セット5を、位置ずれ距離Lcが小(Lc1)な磁性体セット5Aと位置ずれ距離Lcが大(Lc2)とした磁性体セット5Bとの2種類で構成し、この磁性体セット5A、5Bを交互に配置することが好ましい。これにより通過時間tが、大、小、大、小・・・の基準パターンで検出されるため、対比の誤りを容易に認識することが可能となる。
次に、前記空気入りタイヤ21のサイドウォール部23に磁性体3A,3Bを取り付けた場合、走行におけるサイドウォール部23の繰り返し変形によって、磁性体3A,3Bとタイヤゴムとの界面に剥離が発生し、磁性体3A,3Bの脱落を招くという問題が生じる。そこで本発明者が研究した結果、図8に示すように、サイドウォール部23の表面23Sに例えばブロック状の突出部8を設けた場合、突出部8の根元付近に歪みεの集中ε1が発生するが、その反面、突出部8内部では歪みεが非常に小さくなることを究明し得た。
従って、本実施形態の空気入りタイヤ21では、図2に示すように、サイドウォール部23に、その表面23Sから突出するブロック状の突出部8を設けるとともに、この突出部8内に前記磁性体3A,3Bを埋設することで、前記磁性体3A,3Bの脱落やこの磁性体3A,3Bに起因するタイヤ損傷を抑制している。このとき、前記磁性体3A,3Bは、前記歪みεの影響を避けるために、前記表面23Sよりも外側に配されることが必要である。又前述の如く、各磁性体3A、3Bの磁極線をタイヤ赤道面と平行な平面S上に整一させるためには、前記磁性体3A、3Bをタイヤ最大幅位置Pの半径方向内外に隔てて取り付けるのが好ましく、特にタイヤ最大幅位置Pから半径方向内外に等距離を隔てて取り付けることが好ましい。
又前記突出部8は、図9、図10(A)、(C)に示すように、前記突出部8は、磁性体3から該突出部8の表面までのびる1以上の孔部9を具えている。本例では、前記磁性体3が矩形状をなす場合を例示しており、前記孔部9が、前記内向きの磁極面3sからのびる例えば2本の下の孔部9a、磁性体3のタイヤ周方向両側面からのびる各1本の側の孔部9b、および磁性体3のタイヤ軸方向外側面からのびる1本の端の孔部9cの合計5本9で構成される場合が示されている。
この孔部9は、タイヤ21を加硫成形する際、金型30内で前記磁性体3を位置決めする時に形成される。前後力Fの検出精度を高めるためには、磁性体3を正確な位置に取り付ける必要があり、特に磁性体3の内向きの磁極面3sの位置、および磁極方向は非常に重要となる。
そのために、図11(A)、(C)に示すように、金型30に突出部8形成用の凹部31を設けるとともに、該凹部31の内壁面に、前記磁性体3をその磁力によって吸着して固定する例えば固定突起32を形成するのが好ましい。この固定突起32には、前記内向きの磁極面3sを吸着し磁性体3を跨らせて安定保持するレール状の下の固定突起32aを含ませることが特に好ましい。又位置ずれ距離Lcの精度を高めるために、磁性体3のタイヤ周方向両側面を吸着して保持する側の固定突起32b、および磁性体3のタイヤ軸方向の位置精度を高めるために、磁性体3のタイヤ軸方向外側面を吸着して保持する端の固定突起32cをそれぞれ設けるのも好ましい。そしてこのような金型30を用いて加硫成形した時、前記固定突起32の跡として、孔部9が形成される。
又加硫成型時、前記凹部31内へのゴムの流入によって、タイヤ軸方向外方に向かって強いゴム流れが発生し、磁性体3の位置ずれを招きやすい。従って、前記凹部31の内壁面のうち、前記外向きの磁極面3soに臨む外向きの壁面31wを、タイヤ軸方向外に向かって外向きの磁極面3soに近づく向きに傾斜させることが好ましい。これにより、磁性体3を下の固定突起32aに押さえ付ける向きのゴム流れが生じ、磁性体3への位置ずれ抑制効果が生まれる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
直径6.0mm、高さ3.0mm、磁束密度3850ガウスの円柱状の磁性体3を用いた18組の磁性体セット5をサイドウォール部23に形成した乗用車用ラジアルタイヤ(245/40ZR18)を試作した。各磁性体3は、10mm(周方向巾)×10mm(半径方向高さ)×10mm(突出高さ)の矩形ブロック状の突出部8内に、トレッド側の磁極をN極として埋設される。前記突出部8には巾1mmの2本の固定突起32aが形成される。又磁性体3A、3B間の半径方向距離Lrは30mm、周方向の位置ずれ距離Lcは10mとしている。
そしてこの試供タイヤを、リム(18×8JJ)、内圧(230kPa)の条件にて車両(3000cc、FR車)の前輪に装着し、タイヤテストコースにて制動テストを行った。そのときの前後力を、6分力計を用いて測定すると同時に、本発明の前後力検出方法に従って磁気センサ(ホール素子:Melexis社製のMLX90251)を用いて検出した。そして図12に示すように、6分力計による測定結果を横軸に、本発明の検出方法を用いた実施例1の測定結果を縦軸にとり比較した。同図12の如く、6分力計と同等の前後力が測定できることが確認できる。
次に、試供タイヤをリム(18×8JJ)、内圧(230kPa)、縦荷重(8.26kN)、速度(80km/h)の条件にて、ドラム上を30000km走行させ、走行後、磁性体の脱落、或いは磁性体に起因するタイヤ損傷を目視によって検査した。試供タイヤは、従来タイヤと同様、磁性体の脱落やタイヤ損傷は発生していないことが確認された。
本発明のタイヤの前後力検出方法に用いる空気入りタイヤを示す断面図である。 その主要部を拡大して示す断面図である。 磁性体セットの配置状態を略示する空気入りタイヤの側面図である。 磁性体の位置ずれ距離を説明する図面である。 (A)は無負荷の場合の第1、第2の磁性体の通過状態を示す図面、(B)は前後力が作用した場合の第1、第2の磁性体の通過状態を示す図面である。 (A)は無負荷の場合の通過時間を示す図面、(B)は前後力が作用した場合の通過時間の変化を示す図面である。 磁性体に対する磁気センサの取付位置を変化させた時の磁気センサの出力変化を示すグラフである。 突出部と表面歪みとの関係を示す図面である。 突出部を磁性体とともに示す斜視図である。 (A)は突出部を磁性体とともに示す断面図、(B)はそのB−B線断面図、(C)はそのC−C線断面図である。 (A)は突出部を形成する金型を示す断面図、(B)はそのb−b線断面図、(C)はそのc−c線断面図である。 本発明の検出方法と、6分力計を用いた場合との測定結果を比較したグラフである。
符号の説明
3A 第1の磁性体
3B 第2の磁性体
3s 磁極面
5 磁性体セット
6 車体
7 磁気センサ
8 突出部
9 孔部
21 空気入りタイヤ
23 サイドウォール部
F 前後力
i タイヤ軸芯
J1 第1の円周線
J2 第2の円周線
P タイヤ最大幅位置
QL 接地部
QU 接地反対領域

Claims (8)

  1. タイヤに作用する周方向の前後力を検出するタイヤの前後力検出方法であって、
    タイヤ軸芯を中心とした第1の円周線上に位置する第1の磁性体と、前記第1の円周線の半径方向外側に同心に配される第2の円周線上に位置する第2の磁性体とからなる磁性体セットをサイドウォール部に取り付けた空気入りタイヤと、
    前記第1の円周線と第2の円周線との中間位置で車体に取り付けられ、前記第1の磁性体の通過と第2の磁性体の通過とを逐次検出しうる一つの磁気センサとを具えるとともに、
    前記第1の磁性体の通過から第2の磁性体の通過までの通過時間の変化に基づいて周方向の前後力を検出することを特徴とするタイヤの前後力検出方法。
  2. 前記磁気センサは、タイヤが接地する接地部とは、タイヤ軸芯を挟んだ反対側の接地反対領域に取り付けられることを特徴とする請求項1記載のタイヤの前後力検出方法。
  3. 請求項1又は2の前後力検出方法に用いる空気入りタイヤであって、
    サイドウォール部に、タイヤ軸芯を中心とした第1の円周線上に位置する第1の磁性体と、前記第1の円周線の半径方向外側に同心に配される第2の円周線上に位置する第2の磁性体とからなる磁性体セットを具えるとともに、
    前記第1、第2の磁性体は、前記サイドウォール部の表面から突出する突出部内に埋設されたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  4. 前記磁性体セットにおいて、前記第1の磁性体と第2の磁性体との間の半径方向距離は、15〜40mmとしたことを特徴とする請求項3記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記磁性体セットにおいて、前記第1の磁性体と第2の磁性体とはタイヤ周方向に位置ずれし、かつタイヤ最大幅位置を通る円周線上における磁性体の位置ずれ距離Lcを3〜30mmとするとともに、

    前記第1の磁性体の磁極方向と、第2の磁性体の磁極方向とをそれぞれタイヤ半径方向としたことを特徴とする請求項3又は4記載の空気入りタイヤ。
  6. 複数の磁性体セットが周方向に配されるとともに、周方向に隣り合う磁性体セットは、前記磁性体の位置ずれ距離Lcが相違することを特徴とする請求項5記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記第1の円周線と第2の円周線とは、タイヤ最大幅位置を挟んだ半径方向内外に配されることを特徴とする請求項3〜6の何れかに記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記突出部は、第1の磁性体、第2の磁性体から該突出部の表面までのびる孔部を具えることを特徴とする請求項3〜7の何れかに記載の空気入りタイヤ。
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