JP2008164334A - 酵素免疫検定方法およびこれに用いる展開用組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発色試薬としてベンジジン系誘導体を用い、該ベンジジン系誘導体を基質とする酵素によって標識化された免疫系物質を用いて被検物質を検出する酵素免疫検定方法において、移動相中にカルボキシメチルセルロースを含有させることを特徴とする。これにより、増感された発色反応を発現できる。
【選択図】なし
Description
前記固定相の上流側において、試料中の被検物質に対し、当該被検物質と結合し得る酵素標識化された第2免疫性物質を接触させて反応系を形成し、
さらに上流側より、ベンジジン系誘導体およびカルボキシメチルセルロースを含有する移動相を流下して前記反応系を下流側へと展開し、
酵素標識化された第2免疫性物質と反応した被検物質を前記固定化第1免疫性物質と結合させ、ベンジジン系誘導体と第2免疫性物質に標識化されている酵素との反応により発色させ、試料中の被検物質を検出する上記酵素免疫検定法を示すものである。
前記固定相の上流側において、試料中の被検物質に対し、当該被検物質と競合し得る、酵素標識化された第2免疫性物質を混合して混合系を形成し、
さらに上流側より、ベンジジン系誘導体およびカルボキシメチルセルロースを含有する移動相を流下し、前記混合系を下流側へと展開し、
酵素標識化された第2免疫性物質と被検物質を前記固定化第1免疫性物質と競合的に結合させ、ベンジジン系誘導体と第2免疫性物質に標識化されている酵素との反応により発色させ、その程度もしくは有無により、試料中の被検物質を検出する上記酵素免疫検定法を示すものである。
なお、カルボキシメチルセルロースの平均置換度が比較的低い場合(例えば、0.6〜0.9)であっても、分子量を大きくすれば、有効な増感効果が期待できる。
実施例1
表1に示す2種の検出用抗体(1 mg/ml)と、それぞれの検出対象物を用い、検出を行った。検定は、それぞれの検出対象物を含む血漿試料20 μlをコンジュゲートパッドに滴下し、直ちに上流側より上記展開液を固定相に流すことにより開始した。得られた結果を表1および図1に示す。
次に、カルボキシメチルセルロース(CMC)の置換度の違いが検出感度に与える影響ついて検討を行った。
(A)検出条件
検出用抗体:抗FDP D dimmer モノクローナル抗体
検出時間:5分
検出物:FDP D dimmer、20 μl(500 ng/ml)
なお、その他の検出条件(検出液組成、コンジュゲート組成およびメンブレート上の組成)は、実施例1と同様のものとした。
(B)検出方法
実施例1と同様の方法により行った。
得られた結果を、図2に示す。図2に示すように、CMCの置換度は、1.3以上ではっきりとした検出ラインが確認できた。さらに、>2.3ではよりはっきりとしたラインが発現した。
実施例3
次に、CMCの濃度の違いが検出感度に与える影響ついて検討を行った。
CMC置換度は>2.3(分子量は20万)とし、下記の検出条件のもと、CMC濃度を0、0.001、0.003、0.010、0.032および0.100%の6通り作成し、それぞれの違いを観察した。
(A)検出条件
検出用抗体:抗FDP D dimmer モノクローナル抗体
検出時間:5分
検出物:FDP D dimmer、20 μl(500 ng/ml)
なお、その他の検出条件(検出液組成、コンジュゲート組成およびメンブレート上の組成)は、実施例1と同様のものとした。
(B)検出方法
実施例1と同様の方法により行った。
得られた結果を、図2に示す。
図2に示すように、CMCを添加しない場合は検出ラインが見られなかった。また、CMCの濃度は0.003%以上で検出ラインを確認することができるが、0.01%でよりはっきりとしたラインを得ることができるようになる。なお、CMC濃度を上げても実質的に増感効果の向上は見られなかった。
実施例3
次に、カルボキシメチルセルロース(CMC)の分子量の違いが検出感度に与える影響ついて検討を行った。
CMC置換度は0.7〜0.9とし、CMC濃度は0.01%とした。
下記の検出条件のもと、CMCの分子量を90,000、250,000および700,000の3通り作成し、それぞれの違いを観察した。
(A)検出条件
検出用抗体:抗FDP D dimmer モノクローナル抗体
検出時間:5分
検出物:FDP D dimmer、20 μl(500 ng/ml)
なお、その他の検出条件(検出液組成、コンジュゲート組成およびメンブレート上の組成)は、実施例1と同様のものとした。
(B)検出方法
実施例1と同様の方法により行った。
Claims (10)
- 発色試薬としてベンジジン系誘導体を用い、該ベンジジン系誘導体を基質とする酵素によって酵素標識された免疫性物質を用いて被検物質を検出する酵素免疫検定方法において、移動相中にカルボキシメチルセルロースを含有させたことを特徴とする酵素免疫検定方法。
- ベンジジン系誘導体が、3,3',5,5'−テトラメチルベンジジンである請求項1に記載の酵素免疫検定方法。
- 吸水性基材からなる固定相の下流側に、試料中の被検物質に特異的に反応する第1免疫性物質を固定化し、
前記固定相の上流側において、試料中の被検物質に対し、当該被検物質と結合し得る酵素標識化された第2免疫性物質を接触させて反応系を形成し、
さらに上流側より、ベンジジン系誘導体およびカルボキシメチルセルロースを含有する移動相を流下して前記反応系を下流側へと展開し、
酵素標識化された第2免疫性物質と反応した被検物質を前記固定化第1免疫性物質と結合させ、ベンジジン系誘導体と第2免疫性物質に標識化されている酵素との反応により発色させ、試料中の被検物質を検出する請求項1または2に記載の酵素免疫検定法。 - 吸水性基材からなる固定相の下流側に、試料中の被検物質に特異的に反応する第1免疫性物質を固定化し、
前記固定相の上流側において、試料中の被検物質に対し、当該被検物質と競合し得る、酵素標識化された第2免疫性物質を混合して混合系を形成し、
さらに上流側より、ベンジジン系誘導体およびカルボキシメチルセルロースを含有する移動相を流下し、前記混合系を下流側へと展開し、
酵素標識化された第2免疫性物質と被検物質を前記固定化第1免疫性物質と競合的に結合させ、ベンジジン系誘導体と第2免疫性物質に標識化されている酵素との反応により発色させ、その程度もしくは有無により、試料中の被検物質を検出する請求項1または2に記載の酵素免疫検定法。 - ベンジジン系誘導体を基質とする標識酵素が、ペルオキシダーゼである請求項1〜4のいずれか1つに記載の酵素免疫検定法。
- 固定相の前記第1免疫性物質が固定化された位置より上流位置に、オキシダーゼを固定化しておき、一方、前記展開液中にこのオキシダーゼの基質物質を添加しておき、展開液が固定化されたオキシダーゼと接触することによって活性酸素を発生させるものである請求項3〜5のいずれか1つに記載の酵素免疫検定法。
- 発色試薬としてベンジジン系誘導体を用い、該ベンジジン系誘導体を基質とする酵素によって標識化された第2免疫系物質を用いて被検物質を検出する酵素免疫検定方法において用いられる展開液組成物であって、カルボキシメチルセルロースを含有することを特徴とする展開液組成物。
- ベンジジン系誘導体が、3,3',5,5'−テトラメチルベンジジンである請求項7に記載の展開液組成物。
- 前記カルボキシメチルセルロースは、展開液中に0.003質量%以上の割合で配合されてなるものである請求項7または8に記載の展開液組成物。
- 前記カルボキシメチルセルロースは、平均置換度(グルコース単位当りのカルボキシチル基の数)が、0.6以上のものである請求項7〜9のいずれか1つに記載の展開液組成物。
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