JPH05249113A - 分離・分析方法及び装置 - Google Patents

分離・分析方法及び装置

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JPH05249113A
JPH05249113A JP4306014A JP30601492A JPH05249113A JP H05249113 A JPH05249113 A JP H05249113A JP 4306014 A JP4306014 A JP 4306014A JP 30601492 A JP30601492 A JP 30601492A JP H05249113 A JPH05249113 A JP H05249113A
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Japan
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auxiliary
analyte
auxiliary species
ligand
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JP4306014A
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English (en)
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Ramadan A Abuknesha
アービー アブクネシャー ラマダーン
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G II C MAAKONI Ltd
BAE Systems Electronics Ltd
Original Assignee
G II C MAAKONI Ltd
GEC Marconi Ltd
Marconi Co Ltd
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Publication date
Application filed by G II C MAAKONI Ltd, GEC Marconi Ltd, Marconi Co Ltd filed Critical G II C MAAKONI Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 免疫学的検出に使用できる分離方法、検出方
法、検出器及び試験器具の提供。 【構成】 被分析種を検出する免疫検定法に好適な、一
次種の分離方法であり、第1の補助種を使用して、これ
を第2の補助種にし、この第2の補助種を第3の種と相
互作用させて、分離を促進する。また、免疫検定による
被分析種の検出方法、免疫センサー及び試験器具も提供
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は免疫学的検査等に適用できる分離
方法、検出方法、検出器、試験器具に関する。
【0002】
【発明の要約】本発明の一態様によれば、一次種の分離
方法であって、被分析種を検出する免疫検定方法に好適
で、そして第1の補助的種を使用して、これを第2の補
助種にし、この第2の補助種を第3の種と相互作用させ
て、分離を促進できる方法を提供できる。
【0003】本発明の一の実施例では、この分離方法は
第1の補助種から第2の補助種を生成する工程、この第
2の補助種と第3の種を反応させて分離を促進する工程
を含む。
【0004】本発明の別な態様によれば、免疫検定によ
り被分析種を検出する方法であって、一次種を分離する
分離方法を含むを方法を提供できる。この分離方法で
は、第1の補助種を使用して、これを第2の補助種に
し、この第2の補助種を第3の種と相互作用させて、分
離を促進できる。
【0005】本発明の別な実施例では、この免疫検定に
よる被分析種の検出方法は一次免疫反応を起こしてか
ら、第1の補助種を第2の補助種にし、この第2の補助
種を第3の種と反応させて、免疫検定の分離工程を促進
する。
【0006】本発明の第三態様によれば、免疫学的検出
により被分析種を検出するのに好適な検出器を提供でき
る。この検出器の構成は、一次種を分離する分離方法、
あるいは一次種を分離する分離方法を含む検出方法を実
施できるようになっている。既に述べたように、後者の
検出方法では、第1の補助種を第2の補助種にし、この
第2の補助種を第3の種と反応させて、分離工程を促進
できる。
【0007】本発明の第四態様によれば、一次種を分離
する分離方法を含む検出方法を実施する試験器具を提供
できる。本発明によれば、この試験器具は第1の補助種
を使用して、これを第2の補助種にし、この第2の補助
種を第3の種と相互作用させて、分離を行うことができ
る。
【0008】第2の補助種は、例えば、配位子であれば
よい。第2の補助種が配位子の場合、第3の種は、例え
ば、配位子に対する結合体種であればよい。
【0009】第1及び第2の補助種が“補助的”である
のは、これら種がいずれも一次免疫反応に関与しないと
いう意味においてである。従って、第1及び第2の補助
種は一次種ではないと考えることができる。なお、本発
明において、一次種とは、一次免疫反応に関与すること
ができる種である。
【0010】一例として、一次免疫反応(一次免疫結合
反応と記述することもできる)は、被分析種が特異的な
結合反応を受けるか、あるいは(定義は後述する)真正
な被分析種が特異的な結合反応を受けるか、あるいは被
分析種及び真正な被分析種が共に特異的な結合反応を受
ける反応である。(なお、被分析種及び真正な被分析種
が特異的な結合反応するのは他の種であって、相互反応
ではない。)
【0011】一例として、一次種は一次抗体か配位子
(例えば抗原)であればよい。なお、例えば、一次種は
被分析種に対する抗体でもよく、あるいは真正な被分析
種に対する抗体でもよい。即ち、ある所定の免疫検定の
場合、被分析種に対する抗体及び真正な被分析種に対す
る抗体は同じ抗体である。
【0012】またなお、一次種は、例えば、被分析種か
真正な被分析種であればよい。
【0013】一例として、一次免疫反応に関与しない種
を第3の種として選択することは可能である。換言すれ
ば、このような第3の種は第3の補助種として考えるこ
とができる。例えば、(後述するように)、第3の補助
種である第3の種を一次種に結びつけてもよく、あるい
は(後述するように)支持物質に支持してもよい。
【0014】あるいは、一例ではあるが、第3の種を選
択して、第2の補助種と相互作用する種となる部分をも
つようにしてもよく、そして一次種に対する結合体であ
る一次種となる部分をもつようにしてもよい。このよう
な第3の種の例は1価以上の抗体(例えば2価抗体)で
ある。なお、例えば、第3の種が第2の補助種と相互作
用する種となる部分をもつ場合、当該部分が、それが第
2の補助種と相互作用することができる点で“補助的
価”をもつ考えることができる。なお、例えば、第3の
種が補助的価をもち、そしてそれ自体が一次種となる部
分をもつ場合には、第3の種が、それが一次種となる部
分をもつ点で一次種として考えることができる。
【0015】また、第3の種が第2の補助種に対する抗
体の場合には、第3の種は、例えば、“抗第2補助種
剤”であると考えることができる。
【0016】第1の補助種は、例えば、第2の補助種の
前駆体とみなすことができる。例えば、第1の補助種は
化学的合成により第2の補助種にすることができる。あ
るいは、一例としてではあるが、第1の補助種は第2の
補助種と本質的に同じであってもよい。ただし、第1の
補助種は第2の補助種の第3の種と相互作用(例えば、
反応)できる能力を妨害する“遮断独立体”を備えてい
る。遮断独立体を外すと、(即ち、第2の補助的独立体
を取り除くと)、第1の補助種が第2の補助種になり、
次にこれを第3の種と相互作用(例えば、反応)させる
ことができる。
【0017】なお、遮断独立体の取り外しは、“マスク
された”補助種のマスクを外すことと、あるいは補助種
の相互作用(例えば、反応)能力を“スイッチ・オン”
することと同義であると考えてもよい。
【0018】また、一例としてではあるが、本発明に従
い適当な構造変化を利用して、第1の補助種から第2の
補助種を得ることもできる。
【0019】また、一例としてではあるが、本発明の場
合、第1及び第2の補助種を与えるのに好適なものは、
配位子として作用でき、かつ一つ以上の形又は構造で存
在できる任意の物質(例えば、有機物質)である。
【0020】従って、また一例としてではあるが、配位
子である第2の補助種を得るためには、当該配位子を形
成できる好適な第1の補助種(前配位子と考えることが
できる)を利用することもできる。
【0021】例えば、第2の補助種として抗原配位子
(例えば、ハプテン)を選択してもよく、そしてこの配
位子に対する(単クローン性か多クローン性のいずれか
である)抗体を(例えば、従来から公知の適当な方法
で)育成してもよい。この場合、これら抗体は第2の補
助種と反応する第3の種を生成する結合体種である。
【0022】化学的手段や生化学的手段(例えば、酵素
手段)等の適当な手段によって第1の補助的手段から第
2の補助種を生成することができる。
【0023】なお、第1の補助種からの第2の補助種の
生成は適当な方法により達成できる(即ち、補助種の相
互作用能力のスッチング・オンは適当な方法により実施
できる。)。このためには、例えば、第1の補助種に加
えるか、第1の補助種からなにかを除くか、あるいは第
1の補助種の配位子(例えば、抗原決定基)を(例え
ば、立体配座変化)にさらすか等によればよい。
【0024】好ましくは、第1の補助種の第3の種に対
する親和力を第2の補助種と第3の種との間の親和力よ
りもかなり小さく(例えば、3倍以下、好ましくは1%
以下に)する。
【0025】第1の補助種はその保存及び使用条件下で
十分な安定性をもつように選択する。
【0026】本発明の場合、第2の補助種及び第3の種
は、例えば任意の適当な配位子−結合体種対であればよ
く、この場合、配位子が第2の補助種であり、結合体種
が第3の種である。配位子−結合体種対の例には、抗原
−抗体対、非抗原配位子−結合体種対や補助因子−蛋白
質対がある。
【0027】一例としてではあるが、第2の補助種とし
て任意の適当な配位子が使用できる。これら配位子の例
には、(ハプタン等の)抗原配位子や非抗原配位子があ
る。
【0028】抗原配位子の例には、2,4−ジニトロフ
ェノール、フルオレセイン、ジギトキシン、クマリンや
シバクロンブルーがある。非抗原配位子の例には、特異
的配位子−結合体種対の配位子(例えば、特異的配位子
−結合体種対ビオチン−アビジンの場合における配位子
ビオチン)がある。
【0029】一例としてではあるが、第3の種としては
任意の適当な結合体種を使用することができる。即ち、
結合体種は、例えば、結合蛋白質(例えば、抗体や配位
子の結合パートナー)であればよい。
【0030】従って、例えば、第2の補助種が抗原配位
子の場合、結合体種は配位子に対する抗体であればよ
い。
【0031】従って、例えば、第2の補助種が2,4−
ジニトロフェノール、フルオレセイン、ジギトキシン、
クマリンやシバクロンブルーの場合、結合体種はそれぞ
れ抗−2,4−ジギトキシン抗体、抗−フルオレセイン
抗体、抗−ジギトキシン抗体、抗−クマリン抗体や抗−
シバクロンブル−抗体である。
【0032】例えば、第2の補助種が非抗原配位子の場
合、配位子については、例えば、結合体種が非免疫グロ
ブリン(例えば、天然蛋白質)である結合パートナーに
なるようなものであればよい。即ち、結合パートナーは
配位子の結合体と考えることができる。このような結合
パートナーの例はビオチン−アビジン錯体からなる特異
的配位子−結合体種対におけるアビジンである。
【0033】従って、本発明による分離方法では、例え
ば、2,4−ジニトロフェノール/抗−ジニトロフェノ
ール抗体、フルオレセイン/抗−フルオレセイン抗体、
ジギトキシン/抗−ジギトキシン抗体、クマリン/抗−
クマリン抗体、シバクロンブルー/抗−シバクロンブル
ー抗体やビオチン/アビジン錯体からなる分離系を利用
する。
【0034】前述したように、任意の適当な方法で第1
の補助種から第2の補助種を生成することができる。例
えば、第1の補助種は酵素基質(例えば、ヒドラーゼに
対する基質)であればよく、これ基質は酵素により第2
の補助種として振る舞うことのできる成分や生成物フラ
グメントに変換することができる。酵素基質及び酵素作
用により生成した成分は、例えば、構造変化させて、第
3の種とは親和力が大きく異なるように配位してもよ
い。
【0035】酵素/酵素基質系に使用するのに好適な酵
素の例には、ガラクトシダーゼ、グルコシーダーゼやホ
スファターゼがあり、具体例にそくしていえば、ガラク
トシル−7−ヒドロキシクマリンはガラクトース+7−
ヒドロキシクマリンに、グルコシル−7−ヒドロキシク
マリンはグルコース+7−ヒドロキシクマリンに、ホス
フェート+7−ヒドロキシクマリンはホスフェート+7
−ヒドロキシクマリンにすることができる。さらにいえ
ば、(例えば、ニトロフェノール誘導体の転換により)
ニトロフェノールを生成する酵素/酵素基質系も使用す
ることができる。この例では、酵素基質が(配位子前駆
体である)第1の補助種を構成し、そして配位子7−ヒ
ドロキシクマリン及びニトロフェノールが第2の補助種
を構成する。
【0036】さらに例示すれば、本発明の場合、第1及
び第2の補助種は、補助因子I→補助因子II等の補助
因子系を使用しても得ることができる。このように、例
えば、NAD→NADHやNADP→NADも使用する
ことができる。
【0037】また例示としてではあるが、本発明の場
合、第1及び第2の補助種を得るために、還元クロマト
フォア染料や酸化クロマトフォア染料も使用することが
できる。
【0038】また、第1及び第2の補助種を得るために
使用することができる系の例には、光分解が影響するこ
とがある紫外光(UV)感受性物質や、キレート化剤/
キレート−金属錯体がある。
【0039】一例としてではあるが、本発明の場合、免
疫学的手法により使用する任意の所望補助種は適宜支持
物質に担持することもできる。例えば、所望ならば、第
1の、あるいは第2の、あるいは第3の補助種を支持物
質に支持することができる。一例としてではあるが、支
持物質それ自体に第1の、あるいは第2の補助種を担持
してもよく、あるいは支持体を直接間接をとわず、第1
の、あるいは第2の、あるいは第3の種に結合しておい
てもよい。
【0040】このように、本開示で“支持物質に担持す
る”という表現を第1、第2、あるいは第3の補助種に
関連して使用する場合、支持物質それ自体が第1、ある
いは第2の補助種を担持する場合も、そして支持物質
に、直接間接を問わず、第1、第2、あるいは第3の補
助種を結合(固定化)しておく場合も含む。したがっ
て、第1、あるいは第2の補助種は化学的群又は単位の
支持物質によって与えてもよく、あるいは例えば(共有
結合や吸着等によって)支持物質に第1、第2、あるい
は第3の補助種を結合してもよい。支持物質が、例え
ば、ポリマーの場合、このポリマーの単位は第1、ある
いは第2の補助種として振る舞う。また例示としてでは
あるが、支持物質に存在するポリスチレンや変性シリカ
等の表面基も第1、あるいは第2の補助種として振る舞
うことがある。
【0041】例示としてではあるが、所望ならば、支持
物質によってオリゴマー又はポリマーの第1、第2ある
いは第3の補助種を与えることもできる。
【0042】第1、第2あるいは第3の補助種を支持物
質に結合する場合、支持物質に直接結合してもよく、あ
るいは他の種(例えば、担体物質)を介して間接的に支
持物質に結合してもよい。
【0043】本発明の一つの実施例によれば、第1、第
2あるいは第3の補助種を支持物質に直接かあるいは間
接に結合する工程を含む方法も提供できる。
【0044】またこれも例示としてではあるが、支持物
質の表面を活性化し、これによって第1、第2あるいは
第3の補助種を結合することもできる。例えば、好適な
支持物質の表面を化学的処理によって活性化し、遊離ア
ミノ基を生成し、これに第1、第2あるいは第3の補助
種を結合することもできる。
【0045】さらにまた例示としてではあるが、(前述
のようにして生成した)遊離アミノ基に第1、第2ある
いは第3の補助種を結合するかわりに、オリゴマー又は
ポリマーの第1、第2あるいは第3の補助種を支持物質
に直接間接をとわず結合することもできる。
【0046】上述してように、例えば、オリゴマー又は
ポリマーの第1、第2あるいは第3の補助種を(例え
ば、遊離アミノ基を介して)支持物質に結合することが
できる。
【0047】また例示としてはあるが、第1、第2ある
いは第3の補助種を別な種(例えば、担体蛋白質やポリ
マー等)に(共有結合やそのたの結合手段により)結合
することができ、またこの別な種を適当な手段(例え
ば、吸着、共有結合等により、あるいは別な配位子−結
合体対を使用する等)によって支持物質に結合して、第
1、第2あるいは第3の補助種を支持物質に間接に担持
してもよい。
【0048】同様に例示としてではあるが、支持物質に
単独の第1、第2あるいは第3の補助種を間接に結合す
るかわりに、オリゴマーやポリマーのこれら複数の種を
別な種(例えば、担体蛋白質やポリマー等)に(共有結
合やそのたの結合手段により)結合することができ、ま
たこの別な種を適当な手段(例えば、吸着、共有結合等
により、あるいは別な配位子−結合体対を使用する等)
によって支持物質に結合して、第1、第2あるいは第3
の補助種を支持物質に間接に担持してもよい。
【0049】なお、第2の補助種を最初に支持物質に担
持する場合には、この第2の補助種を処理して、本発明
に使用できる第1の補助種に転換することもできる。
【0050】本発明に使用できる(例えば、第1、第2
あるいは第3の補助種に直接間接に結合しておくことが
できる)支持物質を例示すれば、反応器壁等の固相物
質、(粒状形を取ることもできる)不溶性多糖類、(粒
状ミクロセルロース等の)微粒子、酸化鉄を取り込んだ
不溶性多糖類(例えば、磁化できる微粒子状物質等の磁
化性粒子)、(例えば、ビーズ、チューブ、ウエル、微
滴定プレート、ディスク、あるいは浸漬スティック等の
を形をとる)ポリスチレン、(Sephadex等の)
架橋デキストラン、不溶性ポリマー構造体、(例えば、
免疫センサー装置等の)ガラス表面、(例えば、化学的
機能の付与されたシリル基をもつ)誘導体合成シリカ表
面、(例えば、オプチカルファイバー表面等のガラス表
面等の)適当な表面に結合した可溶性ポリマー、ナイロ
ンやポリアミド等である。また、支持物質は反応器表面
でもよい。
【0051】以上から理解できるように、支持物質は、
例えば、酵素基質、酵素補助因子、紫外線感受性独立
体、あるいはキレート化剤からなる第1の補助種に金
属、金属キレート化合物、あるいは還元クロマトフォア
染料を与えるものであり、この第1の補助種はそれぞれ
酵素処理、紫外線照射処理、金属イオン処や酸化条件処
理すると、第3の種と反応できる第2の補助種を与える
ことができる。
【0052】本発明は任意の適当なサンプル中の被分析
種の検出に使用できる。本発明の場合、被分析種を含む
サンプルは水、土壌、生物種(例えば、植物や動物)や
空気等である。本発明により被分析種を検出することが
できる生物学的サンプルは血液、血漿、血清、尿、唾
液、乳汁等である。被分析種は、例えば、水、水溶液や
抽出液等に存在しているものでもよい。また例えば、被
分析種は(ハプテン等の)配位子や(抗体等の)結合体
でもよい。
【0053】本発明により検出することができる被分析
種を以下に例示する。 (a)(例えば、血液サンプル、血清サンプル、唾液サ
ンプル、尿サンプルや乳汁サンプルに含まれている)プ
ロゲステロン、17−α−ヒドロキシプロゲステロンや
エストラジオール等のステロイドホルモン、(b)(チ
ロキシンやトリヨードチロニン等の)甲状腺ホルモン、
(c)(固体抽出物や液体抽出物等の)抽出物中のステ
ロイド類、(d)例えば、血液サンプル、血清サンプ
ル、唾液サンプルや尿サンプル等に含まれている(フェ
ノバルビタール等の常習薬等の)薬剤や(ダイオキシン
等の)治療薬、(e)例えば、血液サンプルや尿サンプ
ル等に含まれている(hCG等の)ポリペプチドホルモ
ン、(f)(例えば、血液サンプルや血清サンプル等に
含まれている)マーカー蛋白質等の腫瘍マーカー、
(g)蛋白質抗原、(h)(例えば、ヒト血清アルブミ
ン、(IgG等の)免疫グロブリン、酵素マーカーや受
容体)、(i)組織疾患や臓器疾患等のマーカー蛋白
質、(j)(例えば、水や土壌に含まれている)殺虫剤
や除草剤、(k)(飼料や食品から抽出される毒物等
の)毒物、(l)(ウィルスや細菌等の)微生物、及び
(m)微生物に対する抗体。
【0054】本発明により検出することができる被分析
種の例にはまた金属錯体がある。
【0055】このように、本発明は、例えば、(環境中
に存在している場合生物学的にみて)有毒とみなすこと
ができる強金属錯体等の金属の錯体の検出に適用するこ
とができる。
【0056】本発明により検出することができる金属錯
体の例はメチル水銀である。
【0057】さらに例示としてではあるが、本発明の場
合、(キレート化剤等の)錯化剤を使用して金属イオン
を金属の錯体にすると、生成したこの錯体を被分析種に
することができる。従って、例えば、本発明は金属イオ
ンの検出に適用することができる。
【0058】なお、本発明により金属錯体を検出しよう
とする場合には、例えば、この金属錯体に対して抗体を
使用することができる。
【0059】同様に、本発明は被分析種の定量・定性分
析・検出(測定・同定)にも適用することができる。
【0060】同様に例示としてではあるが、本発明は、
(標識種でもある)トレーサー種の結合及び非結合画分
の分離が必要な任意の免疫学的手法やセンサー装置にも
適用することができる。このような手法やセンサーに
は、低分子量や高分子量物質のヘテロジーニアスな抗原
標識化免疫検定やヘテロジーニアスな抗体標識化免疫検
定等の拮抗的免疫検定手法や(抗体による固定化が必要
な高分子量物質や微生物のヘテロジーニアス検定等の)
非拮抗的手法、そして(光信号を発信する光学的検出モ
ード装置や電気信号を発信する電気化学的検出モード装
置等の)あらゆる形式の免疫センサー装置が含まれる。
【0061】本発明の場合、任意の好適な、検出可能な
種やトレーサー種を使用することができる。
【0062】これらトレーサー種の例には、(アルカリ
性フォスファターゼ、β−ガラクトシダーゼやセイヨウ
ワサビオキシダーゼ等の)酵素類、(フロオレセイン、
クマリンやローダミン等の)蛍光団、化学ルミネッセン
ス化合物、生物発光性化合物、ラジオアイソトープや染
料がある。
【0063】実質的には、本発明は公知免疫学的手法の
問題を解決するために適用するものである。即ち、例示
としてではあるが、抗原や抗体からなる一次種を使用し
て、これを支持物質に結合し、トレーサー種の結合及び
非結合画分を分離する必要がある、ある種の公知免疫検
定の場合、検定中に支持物質を追加しなければならない
ことが多い。一部の検定の場合、支持物質を手早く取り
扱い、そして追加しなければならないので、これは不利
である。また、自動システムの場合にも、支持物質の使
用には問題がある。さらに、これも一例としていうのだ
が、一次抗体を支持物質に固定化する場合、この一次抗
体と被分析種、あるいはトレーサーやその他の種を伴う
(定義は後述する)真正な被分析種との間の免疫学的反
応の平衡状態、あるいは反応の任意の所望点に達するの
が遅い。即ち、一次免疫反応が平衡点やその他の所望点
に達するのが遅い。
【0064】同じような問題は、一次免疫反応を行うさ
いに固定化抗原(例えば、固定化した真正な被分析種)
を使用する場合に認められる。
【0065】本発明の一実施例では、溶液中で平衡点
か、あるいは任意の所望反応点まで一次免疫反応を進め
るため、固定化種が関与していても反応は抑制されな
い。本発明の場合、次に、所定の時点において、支持物
質に担持された第1の補助種から第2の補助種を生成
し、支持物質に結合する。換言すれば、支持物質に担持
された補助種の反応能力をスイッチング・オンするとい
ってもよい。このように、例えば、一次免疫反応に関与
する適当な種を支持物質に結合することができる。
【0066】第3の種を(一次抗体、又は抗原等の)一
次種に結合する場合、支持物質への結合が生じるのは、
例えば、支持物質上の(第1の補助種から生成した)第
2の補助種が一次種に結合した第3の種と(結合等の)
反応する結果である。また、第1の補助種からの第2の
補助種の生成は支持物質に担持された種の反応能力の
“スイッチング・オン”とみなすことができる。従っ
て、例えば、本発明に従って配位子−結合体対を用い、
このために抗原部位を使用したとすると、本発明は“ス
イッチング可能な”抗原部位を使用するものとみなすこ
とができる。
【0067】本発明の別な実施例によれば、溶液中で平
衡点か、あるいは任意の所望反応点まで一次免疫反応を
進めるため、固定化種が関与していても反応は抑制され
ない。本発明の場合、次に、所定の時点において、一次
種に結合された第1の補助種から第2の補助種を生成
し、支持物質に結合する。換言すれば、一次種に結合さ
れた補助種の反応能力をスイッチング・オンするといっ
てもよい。このように、例えば、一次免疫反応に関与す
る適当な種を支持物質に結合することができる。
【0068】第1の補助種を(一次抗体、又は抗原等
の)一次種に結合する場合、支持物質への結合が生じる
のは、例えば、支持物質上の(第1の補助種から生成し
た)第2の補助種が一次種に結合した第3の種と(結合
等の)反応する結果である。また、第1の補助種からの
第2の補助種の生成は支持物質に担持された種の反応能
力の“スイッチング・オン”とみなすことができる。
【0069】なお、第3の種が一次種の結合体である一
次種になる部分をもたない場合、第3の種が第3の補助
種になり、これを適当な結合によって一次種に結合すれ
ばよい。またなお、第3の種を支持物質に担持する場合
には、第3の種は第3の補助種とみなすことができる。
【0070】さらに例示としてではあるが、複数の一次
種を第1の単一補助種、あるいはオリゴマー又はポリマ
ーの第1の補助種と結合してもよい。
【0071】あるいは、さらに例示としてではあるが、
一種の一次種を第1の単一補助種、あるいはオリゴマー
又はポリマーの第1の補助種と結合してもよい。
【0072】第1の補助種(又はこれから生成した第2
の補助種)、あるいは第3の補助種を任意の適当な連鎖
によって一次種に結合してもよい。このような連鎖に
は、一つ以上の結合連鎖(例えば、一つ以上の共有連
鎖、あるいは吸着等の)一つ以上の非特異的結合連鎖、
あるいは一つ以上の特異的結合連鎖、あるいはこれら連
鎖の任意の組み合わせがある。
【0073】本発明の場合、一次免疫反応が溶液中で進
行するため、この反応の速度は従来法に比較して速く、
また支持物質が反応中ずっと存在しているため、検定時
に固体物質を加える必要はない。
【0074】本発明の場合、一次免疫反応が生起するま
で、支持物質への種の結合を遅らせることによって、例
えば、免疫検定手法の速度、感受性及び精度を改善する
ことができる。なお、免疫検定の精度は被分析種をフェ
ムトモルかピコモル単位の濃度まで検出できるような程
度である。
【0075】酵素標識化免疫吸着検定(ELISA)と
して知られているある形式の公知検定手法の場合、(ウ
エルか微滴定プレートの表面等の)検定容器の方面を使
用して、検定成分を吸着し、分離工程を実施できるよう
になっている。このような検定手法を使用する培養時間
は2〜24時間であり、検定合計時間は4〜24時間で
ある。これら時間は本発明を使用すると短縮できる。従
って、例えば、本発明は酵素標識化免疫吸着検定に使用
することができる。
【0076】第2の補助種の生成は、例えば、適当な試
薬を加えるか、エネルギーを導入すると実施することが
できる。
【0077】このように、例えば、第2の補助種は酵
素、化学試薬や、(紫外光源等の)光源等の外部要因に
よって第1の補助種から生成することができる。さらに
例示としてではあるが、第2の補助種を生成するため
に、pH変化や(例えば、金属イオンを含む)化学溶液
の添加を使用することも可能である。
【0078】なお、本発明の場合、一次免疫反応の開始
後、所定の時間が経過するまで、分離の開始を遅らせる
ように制御することもできる。
【0079】またなお、第2の補助種に生成できる第1
の補助種については、支持物質に担持する必要はない。
というのは、免疫検定に関与する任意の選択された種を
支持物質に担持することができるからである。これにつ
いては後述する。
【0080】本開示で、“真正な被分析種”とは、実質
的に同じ条件下で検出される被分析種の場合と実質的に
同じ方法で反応できる種を意味する。例えば、真正な被
分析種は検出すべき被分析種と実質的に同じ方法で検定
に使用される抗体に結合する(被分析種の誘導体等の)
抗原であればよい。
【0081】なお特記すれば、真正な被分析種は較正
器、即ち基準としても使用することができる。
【0082】例示としてではあるが、事情が許すなら、
(標識種としても考えられる)トレーサー種の場合、ト
レーサー種か標識種としてだけでなく、第1の補助種を
第2の補助種にする手段としても使用することができ
る。
【0083】このように、例えば、事情が許し、かつト
レーサー種か標識種が酵素の場合、この酵素はトレーサ
ー又は標識種として作用するだけでなく、第1の補助種
を第2の補助種に酵素転換するもの(即ち、第1の補助
種から第2の補助種を生成するもの)としても作用す
る。
【0084】従って、例えば、トレーサー又は標識種は
トレーサー又は標識種を与えるだけでなく、第1の補助
種の相互作用(例えば、反応)能力を“スイッチング・
オン”するためにも使用することができる。
【0085】例示としてではあるが、ガラクトシダーゼ
(例えば、β−ガラクトシダーゼ)やアルカリ性フォス
ファターゼを使用すると、それぞれガラクトシダーゼク
マリンやフォスフェートクマリンからなる前駆体(即
ち、前配位子)から配位子を生成することができる。
【0086】以上の説明から理解できるように、第1の
補助種(例えば、前配位子)を少なくとも1種の試薬で
処理すると、他の相互作用(例えば、一次免疫反応)を
起こす少なくとも1種以上の試薬が所望時間反応した後
に、第1の補助種から第2の補助種を生成することがで
きる。
【0087】ところが、事情が許す場合には、他の相互
作用(例えば、一次免疫反応)を起こす1種以上の試薬
と同時に、第1の補助種から第2の補助種を生成する1
種以上の試薬をすることができる。
【0088】例えば、第1の補助種(例えば、前配位
子)を支持物質に担持する場合、第1の補助種から第2
の補助種を生成する少なくとも1種以上の試薬(即ち、
第1の補助種の相互作用(例えば、反応)能力を“スイ
ッチング・オン”できる少なくとも1種以上の試薬)
と、他の相互作用(例えば、一次免疫反応)を起こす少
なくとも1種以上の試薬を同時に使用することができ
る。他の相互作用(例えば、一次免疫反応)は溶液中で
生じ(従って反応速度は比較的速い)るが、一方、第1
の補助種が支持物質に結合している理由等により、第1
の補助種からの第2の補助種の生成速度は比較的遅い。
従って、場合によっては、一部の、あるいは殆どの、あ
るいはすべての必要な試薬を同時に結合できる能力を維
持した状態で、比較的速い溶液反応を行ってから、分離
工程を“スイッチング・オン”する利点を享受すること
ができる。
【0089】以下、本発明を利用した免疫検定法の例に
より本発明をさらに詳しく説明する。 (A)例えば、本発明では、次のものを使用する。 (i) 配位子の前駆体となる支持物質。 (ii) 配位子の結合体種(例えば、配位子に対する
抗体)と共役した真正な被分析種。 (iii)被分析結合種(例えば、一次抗体)に共役し
た(後述する)トレーサー種(即ち、真正な被分析種又
は被分析種を結合する種)。
【0090】なお、この実施例では、配位子の前駆体は
第1の補助種で、配位子は第2の補助種である。そし
て、この配位子の結合体種は第3の種で、本実施例で
は、これは第3の補助種である。
【0091】検定を行うさいには、結合体種に共役した
真正な被分析種をサンプルに被分析種が存在する場合
(例えば、“既知”量、あるいは“未知”量、あるいは
“基準”量)には、これを拮抗させることによって一次
免疫反応を起こし、トレーサー種と共役した被分析結合
種と結合する。一次免疫反応が所望の点(例えば、平衡
点)まで進行すると、配位子の前駆体が配位子に転換
し、配位子と結合体が結合する。この結果、(真正な被
分析種と被分析結合種とが結合することにより)結合種
に結合したトレーサー種が支持物質に結合する。
【0092】公知の適当な方法や手段により支持物質に
結合したトレーサー種があるならば、これを検出するこ
とができる。
【0093】なお、本開示で、被分析種の量について
“未知”量という場合は、サンプルの当該種の検出量が
未知であることを意味し、また“既知”量、あるいは
“基準”量という場合は、例えば、標準被分析種溶液に
よって、被分析種の量が既にわかっているか、基準量に
なっていることを意味する。
【0094】標準被分析種の既知量を含むサンプルを使
用して求めた較正曲線を使用することによって、“未
知”サンプル中の被分析種の量を求めることができる。
【0095】(B)また、本発明は次のものを使用す
る。 (i) 配位子の前駆体になる支持物質。 (ii) 被分析結合種(例えば、一次抗体)と共役し
た配位子の結合体種(例えば、配位子に対する抗体)か
らなるハイブリッド。 (iii)トレーサーに共役した真正な被分析種。
【0096】なお、この実施例では、配位子の前駆体は
第1の補助種で、配位子は第2の補助種である。そし
て、この配位子の結合体種は第3の種で、本実施例で
は、これは第3の補助種である。
【0097】検定を行うさいには、結合体種に共役した
真正な被分析種をサンプルに被分析種が存在する場合
(例えば、“既知”量、あるいは“未知”量、あるいは
“基準”量)には、これを拮抗させることによって一次
免疫反応を起こし、トレーサー種と共役した被分析結合
種と結合する。一次免疫反応が所望の点(例えば、平衡
点)まで進行すると、配位子の前駆体が配位子に転換
し、配位子と結合体が結合する。この結果、(真正な被
分析種と被分析結合種とが結合することにより)結合種
に結合したトレーサー種が支持物質に結合する。
【0098】公知の適当な方法や手段により支持物質に
結合したトレーサー種があるならば、これを検出するこ
とができる。
【0099】なお、本実施例では、サンプルに被分析種
が存在しない場合、本発明に従い検定を実施した後、支
持物質に結合することができるトレーサー種の量が最大
量になる。即ち、支持物質に結合することができるトレ
ーサー種の量は、サンプルの被分析種の量が増加するに
つれ減少する。
【0100】標準被分析種の既知量を含むサンプルを使
用して求めた較正曲線を使用することによって、“未
知”サンプル中の被分析種の量を求めることができる。
【0101】(C)また、本発明は次のものを使用す
る。 (i) 配位子の前駆体に共役した真正な被分析種。 (ii) トレーサー種に共役した被分析結合種(例え
ば、一次抗体)。 (iii)配位子の結合体種になる支持物質。
【0102】なお、この実施例では、配位子の前駆体は
第1の補助種で、配位子は第2の補助種である。そし
て、結合体種は第3の種で、本実施例では、これは第3
の補助種である。
【0103】検定を行うさいには、結合体種に共役した
真正な被分析種をサンプルに被分析種が存在する場合
(例えば、“既知”量、あるいは“未知”量、あるいは
“基準”量)には、これを拮抗させることによって一次
免疫反応を起こし、トレーサー種と共役した被分析結合
種と結合する。一次免疫反応が所望の点(例えば、平衡
点)まで進行すると、配位子の前駆体が配位子に転換
し、配位子と結合体が結合する。この結果、(真正な被
分析種と被分析結合種とが結合することにより)結合種
に結合したトレーサー種が支持物質に結合する。
【0104】公知の適当な方法や手段により支持物質に
結合したトレーサー種があるならば、これを検出するこ
とができる。
【0105】なお、本実施例では、サンプルに被分析種
が存在しない場合、本発明に従い検定を実施した後、支
持物質に結合することができるトレーサー種の量が最大
量になる。即ち、支持物質に結合することができるトレ
ーサー種の量は、サンプルの被分析種の量が増加するに
つれ減少する。
【0106】標準被分析種の既知量を含むサンプルを使
用して求めた較正曲線を使用することによって、“未
知”サンプル中の被分析種の量を求めることができる。
【0107】(D)また、本発明では次のものを使用す
る。 (i) 分析物結合種(例えば、一次抗体)に共役し
た配位子の前駆体。 (ii) トレーサー種に共役した真正な被分析種。 (iii)配位子に結合体種になる支持物質。
【0108】なお、この実施例では、配位子の前駆体は
第1の補助種で、配位子は第2の補助種である。そし
て、結合体種は第3の種で、本実施例では、これは第3
の補助種である。
【0109】検定を行うさいには、結合体種に共役した
真正な被分析種をサンプルに被分析種が存在する場合
(例えば、“既知”量、あるいは“未知”量、あるいは
“基準”量)には、これを拮抗させることによって一次
免疫反応を起こし、トレーサー種と共役した被分析結合
種と結合する。一次免疫反応が所望の点(例えば、平衡
点)まで進行すると、配位子の前駆体が配位子に転換
し、配位子と結合体が結合する。この結果、(真正な被
分析種と被分析結合種とが結合することにより)結合種
に結合したトレーサー種が支持物質に結合する。
【0110】公知の適当な方法や手段により支持物質に
結合したトレーサー種があるならば、これを検出するこ
とができる。
【0111】なお、本実施例では、サンプルに被分析種
が存在しない場合、本発明に従い検定を実施した後、支
持物質に結合することができるトレーサー種の量が最大
量になる。即ち、支持物質に結合することができるトレ
ーサー種の量は、サンプルの被分析種の量が増加するに
つれ減少する。
【0112】標準被分析種の既知量を含むサンプルを使
用して求めた較正曲線を使用することによって、“未
知”サンプル中の被分析種の量を求めることができる。
【0113】(E)また、本発明では次のものを使用す
る。 (i) 第1の分析物結合種(例えば、被分析種に対
する第1抗体)に共役した配位子の前駆体。 (ii) 第2の分析物結合種(例えば、被分析種に対
する第2抗体)に共役したトレーサー種。 (iii)配位子の結合体種になる支持物質。
【0114】なお、この実施例では、配位子の前駆体は
第1の補助種で、配位子は第2の補助種である。そし
て、結合体種は第3の種で、本実施例では、これは第3
の補助種である。
【0115】検定を行うさいには、第1の分析物結合種
をサンプルに被分析種が存在する場合(例えば、“既
知”量、あるいは“未知”量、あるいは“基準”量)に
は、これと結合し、かつ第2の分析物結合種を任意の被
分析種に結合することによって一次免疫反応を起す。
【0116】一次免疫反応が所望の点(例えば、平衡
点)まで進行すると、配位子の前駆体が配位子に転換
し、配位子と結合体が結合する。この結果、(第1の分
析物結合種、(第1の分析物結合種により結合した)任
意の被分析種、及び(第2の分析物結合種)が結合する
ことにより配位子が支持物質に結合することになる。
【0117】公知の適当な方法や手段により支持物質に
結合したトレーサー種があるならば、これを検出するこ
とができる。
【0118】なお、本実施例では、サンプルに被分析種
が存在しない場合、支持物質にトレーサー種が結合する
ことはない。というのは、第1と第2の分析物結合種と
の間に“橋”を生成する被分析種がないからである。し
かし、サンプルの被分析種濃度が高くなると、支持物質
に結合するトレーサー種の量が増加する。標準被分析種
の既知量を含むサンプルを使用して求めた較正曲線を使
用することによって、“未知”サンプル中の被分析種の
量を求めることができる。
【0119】さらに、前記Eの(i)、(ii)及び
(iii)は別な方法でも使用することができる。
【0120】従って、例えば、第1の分析物結合種をサ
ンプルに被分析種が存在する場合(例えば、“既知”
量、あるいは“未知”量、あるいは“基準”量)には、
これと結合することによって一次免疫反応を起す。一次
免疫反応が所望の点(例えば、平衡点)まで進行する
と、配位子の前駆体が配位子に転換し、配位子と結合体
が結合する。
【0121】次に、第2の分析物結合種を導入して、間
接的に支持物質に結合している第1の分析物結合種に被
分析種が結合している場合には、これと結合させること
ができる。
【0122】本実施例では、被分析種が存在すると、
(第2の分析物結合種に共役している)トレーサー種が
支持物質に結合することになる。サンプルの被分析種の
濃度増加は支持物質上のトレーサー種の量が増加するの
でわかる。
【0123】被分析種が存在しない場合、トレーサー種
は実質的に支持物質に結合することはない。
【0124】標準被分析種の既知量を含むサンプルを使
用して求めた較正曲線を使用することによって、“未
知”サンプル中の被分析種の量を求めることができる。
【0125】以下、本発明を拮抗的免疫検定についてさ
らに詳しく説明する。使用する試薬は次の通りである。 (a)適当なトレーサー種(例えば、酵素)で標識かし
た(精製一次抗体である)被分析種の結合体。 (b)(ハプテン等の配位子からなる第2の補助種の前
駆体である)第1の補助種を担持する支持物質。 (c)第3の種、この実施例では(配位子に対する精製
抗体である)第3の補助種に共役した真正な被分析種。 (d)標準被分析種。
【0126】試薬を結合した場合に、試薬(d)が試薬
(c)と拮抗して、試薬(a)の結合体に結合するよう
に、試薬(b)を過剰に使用すると共に、試薬(a)及
び(b)を“限られた”量で存在させる。
【0127】この反応、即ち一次免疫反応が所定程度進
行したなら、試薬(b)を処理して、第1の補助種から
第2の補助種を生成し、試薬(c)の全部、あるいは実
質的な部分及びこれに結合した錯体を(b)に結合す
る。
【0128】可溶性の非結合物質の除去後、(b)に結
合したトレーサー種(例えば、酵素)活性を測定する
が、これは(d)の量に反比例している。
【0129】較正曲線を得るためには、例えば、異なる
量の標準被分析種を使用して、前記拮抗免疫検定を繰り
返せばよい。即ち、例えば、標準被分析種の量について
は、0と特定の検定に必要な範囲をカバーする最大レベ
ルとの間でかえればよい。
【0130】標準被分析種がゼロの場合に、支持物質上
のトレーサー種の活性が最大になり、この活性は、標準
被分析種の量が増加するにつれ低下する。
【0131】試薬(d)のかわりに未知量の被分析種を
含むサンプルを使用し、前記免疫検定を繰り返すと、較
正曲線との対比によりこのサンプルに含まれる被分析種
の量を求めることができる。
【0132】前記免疫検定に使用する支持物質は、例え
ば、磁化可能な粒子か反応器の表面であればよい。
【0133】例示としてではあるが、本発明の検出器は
所望に応じて再使用できるように構成することができ
る。このためには、例えば、第1免疫検定の終了後、第
1の補助種に再度転換できる第2の補助種を用意して、
第2免疫検定を実施すればよい。
【0134】なお、本開示で使用する“免疫学的検出”
とは、例えば、免疫化学的相互作用を伴う任意の検出や
分析を意味する。
【0135】本発明に使用する抗体(例えば、所定配位
子に対する抗体)を調製することが望ましい場合、この
抗体は多クローン性や単クローン性抗体を調製するのに
知られている任意の適当な方法により調製することがで
きる。例えば、配位子の適当な誘導体及びウシ血清アル
ビミンやキーホール・リンピット・ヘモシアニン等の免
疫原性担体蛋白質からなる複合体を用いて動物を免疫化
することにより抗体を調製すればよい。動物の免疫化処
理により得られる産生物については、所望に応じて、
(例えば、アフィニティークロマトグラフィー等によ
り)すれば、所要抗体を得ることができる。
【0136】本開示で使用する“抗体”には全抗体やF
abや(Fab)2等の抗体画分が含まれ、従って本発
明で使用する“抗体”は全抗体や抗体画分も含まれる。
【0137】本発明に従って免疫検定を実施する場合、
所望ならば、一つ以上の洗浄工程を使用することができ
る。
【0138】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく
説明する。 実施例1 7−ヒドロキシ−4−メチルクマリン−3−プロピオン
酸の調製 本実施例では、本発明で第2の補助種として使用する配
位子の一例として7−ヒドロキシ−4−メチルクマリン
−3−プロピオン酸を調製した。濃硫酸(50ml)中
でレゾルシン(11g)とジエチル2−アセチルグルタ
レート(23g)を縮合することにより7−ヒドロキシ
−4−メチルクマリン−3−プロピオン酸エチルエステ
ルを調製した。室温で24時間放置した後、低温の蒸留
水(2リッター)に反応混合物を注ぎ、クリーム状の白
色沈澱物を得た。このクリーム状の白色沈澱物を蒸留水
(4リッター)で洗浄し、中間生成物として回収した。
シリカプレートを使用する薄層クロマトグラフィーによ
ると、この中間生成物は純度が高かった。メタノール
(5%)中で水酸化カリウムを使用してエチルエステル
を除去して、この中間生成物から7−ヒドロキシ−4−
メチルクマリン−3−プロピオン酸を調製した。標準酸
−塩基沈澱−溶解法によって最終生成物を単離した。
【0139】実施例2 7−ヒドロキシ−4−メチルクマリン−3−プロピオン
酸に対する抗血清の調製 本実施例では、実施例1で調製した配位子に対する抗体
を調製した。この抗体は本発明における第3の種として
使用するために調製した。即ち、実施例1で調製した最
終生成物のサンプル(0.48g)をまづテトラヒドロ
フラン(THF)(24ml)に溶解してから、N−ヒ
ドロキシスクシンイミド(0.24g)を加え、ジシク
ロヘキシルカルボジイミド(0.41g)を加えた。2
4時間放置した後、生成物、即ち、7−ヒドロキシ−4
−メチルクマリン−3−プロピオン酸−N−ヒドロキシ
スクシンイミドエステルをそのまま使用した。(前記の
ようにして調製した)エステルを牛血清アルブミンに結
合することによって免疫原を調製した。0.1MのNa
HCO3(10ml;pH8.6)及びジオキサン(6
ml)に溶解したBSA(80mg)にエステルのTH
F溶液2ml(エステル50mg)を加えた。生成した
複合体を3日間にわたり4リッターの1%NaOCO3
(3回取り替えた)で透析した。標準方法を使用して、
約1.5mgの上記複合体(即ち、免疫原)でヒツジを
免疫化した。9ヶ月にわたり免疫化を繰り返すことによ
って7−ヒドロキシ−4−メチルクマリン−3−プロピ
オン酸に高い結合活性を示す抗血清を得た。
【0140】実施例3 実施例2で調製した抗体の抗体結合活性の滴定 実施例2で調製した抗体の抗体活性を評価するために、
次のようにしてプレート・コーティング抗原試薬を調製
した。0.1MのNaHCO3(5ml;pH8.6)
及びジメチルホルムアミデ(5ml)にオバルブミン
(20mg)を溶解して、オバルブミン溶液を調製し
た。実施例2で調製したN−ヒドロキシスクシンイミド
エステル(5ml)をジメチルスルホキシド(0.5m
l)に溶解し、生成溶液をオバルブミン溶液に加えた。
生成混合物を完全に混合してから、24時間放置した。
(複合体である)生成プレート・コーティング抗原試薬
を4リッターの1%NaHCO3を使用し、これを3回
取り替えて透析し、次に1%のNoritA活性炭で処
理して、精製した。ELISAを使用して、実施例2で
調製した抗体の抗体結合活性の滴定を行った。即ち、結
合活性のELISA評価は次のように行った。前記のよ
うにして調製したプレート・コーティング抗原試薬で微
滴定用ELISAプレート(ポリスチレン)をコーティ
ングした。即ち、プレート・コーティング抗原試薬15
0μlの1%NaHCO3溶液(プレート・コーティン
グ抗原試薬0.5μg/ml)をプレートの各孔に加
え、プレートを4℃で一夜放置した。余計な部分は0.
5mg/mlの馬ヘモブグロビン溶液(200μl)で
遮断した。検定緩衝液(50mMトリス−HCL緩衝
液、pH7.4、0.1MNaCl、0.1%ゼラチ
ン、0.01%チメロサール及び0.1mg/mlのロ
0ーダミンB塩基を含む)で(実施例2で調製した)抗
血清を順次希釈した。滴定検定は、150μl)の抗血
清(各種希釈液、範囲:1/100〜1/106)を加
え、室温で1時間振とうし、洗浄緩衝液(0.1MNa
Cl及び0.05%ツイーン20を含有する0.1MN
aHCO3溶液からなる)で洗浄(×3)し、(ウサギ
抗−ヒツジIgG−HRP)からなる第2の抗体−酵素
複合体を加え、37℃で1時間培養し、洗浄緩衝液で洗
浄(×3)し、そしてHRP基質及び色素原(0.5m
g/mlのABTSを含む、1.3mMH22のクエン
酸−酢酸ナトリウム緩衝液、pH4.1)を加えて行っ
た。415nmにおける光学的濃度を、基質と20分間
反応させた後、微滴定プレートELISA読み取り器で
読み取った。抗体力値は1/380,000であった。
即ち、抗血清の希釈液は415nmで1.7のELIS
A光学濃度(O.D.)を与えた。
【0141】実施例4 7−ヒドロキシ−4−メチルクマリン−3−プロピオン
酸前駆体の調製 本実施例では、実施例1で調製した配位子の前駆体を調
製した。本発明の場合、この前駆体を第1の補助種とし
て使用した。この前駆体はβ−ガラクトピラノシド−o
−(4−メチルクマリン−3−プロピオン酸であった。
即ち、0.5gの無水炭酸カリウムと共に、テトラアセ
チル−α−D−ガラクトピラノシルブロミド(5g)を
7−ヒドロキシ−4−メチルクマリン−3−プロピオン
酸エチルエステル(0.75g)のアセトン(50m
l)溶液に加えた。生成混合物を10時間還流して、後
反応混合物を得た。生成物、即ち7−ヒドロキシ−4−
メチルクマリン−3−プロピオン酸エチルエステルのテ
トラアセチルガラクトピラノシド誘導体を標準抽出法に
より単離した。即ち、後反応混合物のクロロホルム溶液
(300ml)を、微量の出発物質がクロロホルム層か
らすべて除去されるまで、0.5M水酸化ナトリウムで
反復洗浄した。生成物はクロロホルム層から回収した。
5%水酸化カリウムのメタノール溶液でアセチル基及び
エチルエステルを除去した。5%水酸化カリウム(40
ml)のメタノール溶液中で、テトラアセチル−β−D
−ガラクトピラノシド−o−(4−メチルクマリン−3
−プロピオン酸エチルエステル(0.7g)を50℃で
16時間放置した。シリカゲル・プレートを使用する調
製的液体クロマトグラフィーにより遊離グリコシデオ生
成物を精製した。拮抗ELISAを使用して、β−D−
ガラクトピラノシド−o−(4−メチルクマリン−3−
プロピオン酸)と抗−ヒドロキシ−4−メチルクマリン
−3−プロピオンさん抗血清との交差反応について評価
した。7−ヒドロキシ−4−メチルクマリン−3−プロ
ピオン酸の抗−7−ヒドロキシ−4−メチルクマリン−
3−プロピオン酸抗血清に対する結合を100%とする
と、β−D−ガラクトピラノシド−o−(4−メチルク
マリン−3−プロピオン酸)と抗血清の交差反応は0.
016%であった。
【0142】実施例5 β−D−ガラクトピラノシド−o−(4−メチルクマリ
ン−3−プロピオン酸)のデキストランへの結合 デキストランを次のようにして活性化した。1%NaH
CO3(50ml)中のデキストラン(例えば、Sig
ma;MW500,000)(2g)を過ヨウ素酸ナト
リウムで酸化した。生成した混合物を暗所に6時間放置
し、4リッターの蒸留水を用いて4℃で16時間透析し
た。デキストランを過ヨウ素酸ナトリウムで酸化する
と、デキストラン構造にアルデヒド基が導入される。ア
ルデヒド基は遊離アミノ基と反応して、共有結合連鎖を
形成する。共有結合連鎖はホウ水素化ナトリウムとの反
応により安定化することができる。連鎖アームは次のよ
うにして酸化デキストランに導入した。0.1MNaH
CO3(25ml;pH7.4)中の酸化デキストラン
(0.5g)をビス(ヘキサチレン)トリアミン(H2
N−(CH26−NH−(CH26−NH2))0.2
5g)と反応させた。濃HCLで、生成した反応混合物
を7.2に調節し、反応混合物を室温で24時間攪拌し
た。ボロ水素化ナトリウム(0.2g)を加え、4時間
混合した後、生成混合物を1%NaHCO3で透析し、
低分子量物質を除去した。β−D−ガラクトピラノシド
−o−(4−メチルクマリン−3−プロピオン酸)とデ
キストランの結合は次のようにしておこなった。β−D
−ガラクトピラノシド−o−(4−メチルクマリン−3
−プロピオン酸)をβ−D−ガラクトピラノシド−o−
(4−メチルクマリン−3−プロピオン酸)−N−ヒド
ロキシスクシンイミドエステルに転換した。則ち、β−
D−ガラクトピラノシド−o−(4−メチルクマリン−
3−プロピオン酸)(0.4mg)をメタノール(20
ml)及びジオキサン(30ml)に溶解した。次に、
N−ヒドロキシスクシンイミド(0.12g)及びジシ
クロヘキシルカルボジイミド(0.22g)を加えた。
生成した反応混合物を冷所に少なくとも7日間放置し
た。このようにした得たエステル(100mg)のサン
プルを前記のデキストラン−NH−(CH26−NH−
(CH26−NH2(200mg)(0.1MNaHC
3(10ml;pH8.6)中)を加えた。生成した
反応混合物を反応させ、24時間、ハプテン誘導体を、
実施例6に記載するように、加えた。
【0143】実施例6 ポリスチレンに結合するためのデキストランの調製 (デキストラン等の)一部の担体物質は、例えば、配位
子や配位子前駆体を結合することができる好適な親水性
物質であるが、別な一部の担体物質は(例えば、ポリス
チレン微滴定プレート表面等の)ポリスチレン表面に十
分吸着しない。ところが、(デキストラン等の)担体物
質は、例えば、吸着性蛋白質を介して任意の適当な共有
結合連鎖によってポリスチレン表面に結合することがで
きる。あるいは、例示としてではあるが、配位子−結合
体種対によって(ポリスチレン表面等の)表面に(デキ
ストラン等の)担体物質を結合することができる。例え
ば、(抗体からなる)結合体種を表面に吸着することが
でき、そして結合体種の配位子表面を(デキストラン等
の)担体物質に結合することができる。 本実施例で
は、それぞれが5(6)−カルボキシフオレセインから
なる複数の配意をデキストラン−NH−(CH26−N
H−(CH26−NH2に結合した。24時間後、5
(6)−カルボキシフオレセイン−N−ヒドロキシスク
シンイミド(10mg)を、実施例5に示した反応混合
物を反応させることにより生成した混合物に加え、反応
混合物を4時間放置した。このようにして得た後反応混
合物を低所で3日間透析して、低分子量物質を除去し
た、最終沈澱を1%NoritA活性炭で処理すること
によりおこなった。β−D−ガラクトピラノシド−o−
(4−メチルクマリン−3−プロピオン酸)独立体に対
する5(6)−カルボキシフオレセイン独立体に対する
比は、例えば、1:1以上で、例えば、100:1であ
るのが遊離である。
【0144】実施例7 実施例2と同様にして調製した抗体の精製 (実施例2と同様にして調製した)抗血清のIgG画分
をイオン交換クロマトグラフィーによって調製した。精
製は免疫アフィニティークロマトグラフィーによって行
った。この免疫アフィニティークロマトグラフィーの免
疫吸着剤は、臭化シアン活性化Sepharose4B
に7−アミノ−4−メチルクマリン−3−酢酸/オバル
ブミン複合体を結合することによって調製した。抗血清
を免疫吸着剤に接触させた後、免疫吸着剤に結合した抗
体を20%アセトニトリル及び1%プロピオン酸の蒸留
水溶液のグラジエントで溶離した。このようにして溶離
した抗体を、0.1MNaClを含んだ、0.05MN
aリン酸緩衝液(pH7.0)で透析した。 ELIS
Aに結合活性の滴定によると、生成した抗体は力値は高
かった。0.5ngの抗体により1.7のO.D.(4
15nm)が得られた。
【0145】実施例8 17β−エストラジオール及び抗−7−ヒドロキシ−4
−メチルクマリン−3−プロピオン酸抗体の調製 例示としてではあるが、本発明による検出を説明するた
に被分析種として17β−エストラジオールを選択し
た。17β−エストラジオール及び抗−7−ヒドロキシ
−4−メチルクマリン−3−プロピオン酸抗体を調製し
た。即ち、17β−エストラジオール−3−o−カルボ
キシブチリルエーテル−N−ヒドロキシシクシンイミド
エステル(0.15mg)のジオキサン(75μl)溶
液を0.1MNaClを含む0.1MNaHCO3(4
ml;pH8.6)中の、実施例7と同様にして調製し
た抗体(IgG画分)に加えた。4時間放置した後、生
成した反応混合物を0.5%NortiA活性炭で処理
し、生成溶液を一夜冷所で50mMNaリン酸(pH
7.4)で透析した。
【0146】実施例9 抗−17β−エストラジオール抗体の調製 7ヶ月にわたる免疫化により、17β−エストラジオー
ル−3−カルボキシメチルエーテルとKLH(キーホル
・リンピット・ヘモシアニン)の複合体である免疫原で
ウサギ抗−17β−エストラジオール抗血清を育成し
た。この抗血清を標準法により回収した。
【0147】実施例10 抗−5(6)−カルボキシフルオレセイン抗体の調製 7ヶ月にわたる免疫化により、5(6)−カルボキシフ
ロオレセインとKLHの複合体である免疫原でヒツジ抗
−フロオレセイン抗血清を育成した。ヒツジ抗血清のI
gG画分をイオン交換クロマトグラフィーによって精製
した。 免疫アフィニティークロマトグラフィーにより
羊抗血清のIgG画分を回収し、精製した。この免疫ア
フィニティークロマトグラフィーの免疫吸着剤は、臭化
シアン活性化Sepharose4Bに2’,7’−ジ
クロロー5(6)ーカルボキシフルオレセイン/オバル
ブミン複合体を結合することによって調製した。抗血清
を免疫吸着剤に接触させた後、免疫吸着剤に結合した抗
体を20%アセトニトリル及び1%プロピオン酸の蒸留
水溶液のグラジエントで溶離した。このようにして溶離
した抗体を、0.1MNaClを含んだ、50mMNa
リン酸緩衝液(pH7.0)で透析した。
【0148】実施例11 第1の補助種、第2の補助種及び第3の種を用いる17
β−エストラジオール−3−o−カルボキシブチリルエ
ーテル−N−ヒドロキシシクシンイミ酵素免疫検定 本実施例の場合、第1の補助種はβ−D−ガラクトピラ
ノシド−o−(4−メチルクマリン−3−プロピオン
酸)であり、これは7−ヒドロキシ−4−メチルクマリ
ン−3−プロピオン酸出ある第2の補助種にすることが
できる。本実施例の場合、第3の種は7−ヒドロキシ−
4−メチルクマリン−3−プロピオン酸に対する抗体で
ある。(ポリスチレン微滴定プレートの形をとる)支持
物質を実施例10と同様にして調製した、精製5(6)
−カルボキシフルオレセイン抗体(IgG画分)でコー
ティングした。このために、実施例10と同様にして調
製した抗体(IgG画分)を、この抗体を含む溶液15
0μlを微滴定プレートの孔に容れることによりプレー
トに導入した。この溶液は、10μg/mlの抗体とP
BS(0.9%NaClを含む0.01Mリン酸ナトリ
ウム(pH7.4))で構成した。溶液を4℃で16時
間放置してから、孔を空にし、余計な部分を孔をウマの
ヘモグロビン1時間さらすことにより遮断した(孔1個
につき0.5mg/mlのウマヘモグロビンの1%Na
HCO3溶液200μl)。次に、第1の補助種をも
ち、そして(前期のようにして調製した)5(6)−カ
ルボキシフルオレセインからなる複数の配位子をもつデ
キストランを孔に導入して、プレート上の抗体とデキス
トランの配位子とを結合することによってプレートにデ
キストランを結合した。即ち、実施例6の場合と同様
に、(第1の補助種に、そして5(6)−カルボキシフ
ルオレセイン配位子に結合した)デキストランの溶液
(150μl)の検定緩衝溶液(5μg/ml)を微滴
定プレートの孔に導入し、振とうしながら30分間放置
して、デキストランをプレートに結合した。使用した検
定緩衝液は実施例6と同じものである。洗浄緩衝液でプ
レートを4度洗浄した。この洗浄緩衝液は実施例3と同
じものである。次に、(17β−エストラジオールを含
まない検定緩衝液からなる)ブランク(50μl)及び
17β−エストラジオールを含む17β−エストラジオ
ー標準液(それぞれ50ml)の検定緩衝液(濃度:検
定緩衝液50μlにつき17β−エストラジオール10
pg〜250pg)を孔に導入した。また、各孔には実
施例8と同様にして調製し、好適には(免疫検定法に従
い1/8000に)検定緩衝液で希釈した複合体からな
る溶液50μl及び実施例9と同様にして調製し、好適
には(免疫検定法に従い1/18,000に)検定緩衝
液で希釈した溶液50μlを導入した。なお、この点で
一次免疫反応は、実施例8と同様にして調製した複合体
と拮抗する17β−エストラジオールが存在するなら
ば、これに対して生じて、実施例9と同様にして調製し
た抗体に結合する。20分間(プレートを振とうするこ
とによって)混合した安登、試薬を加えて、第1の補助
種を第2の補助種に転換した(本実施例の場合、β−D
−ガラクトピラノシド−o−(4−メチルクマリン−3
−プロピオン酸の7−ヒドロキシ−4−メチルクマリン
−3−プロピオン酸への転換)。この転換のための試薬
は、MgCl2(10μM)及びメタノール(15%)
v/v)を加えた、E.coliβ−D−ガラクトシダ
ーゼ(例えば、Sigma)(検定緩衝液中0.5単
位)であった。プレートを20分間振とうした後、プレ
ートを洗浄緩衝液で6回洗浄した。この点で、実施例8
と同様にして調製した複合体が(これに結合した任意の
兎抗−17β−エストラジオール抗体と共に)、抗−7
−ヒドロキシ−4−メチルクマリン−3−プロピオン酸
抗体とβ−D−ガラクトピラノシド−o−(4−メチル
クマリン−3−プロピオン酸)への酵素作用により精製
した7−ヒドロキシ−4−メチルクマリン−3−プロピ
オン酸配位子との間に生じる結合によりプレートに結合
する。次に、市販の第2の抗体−酵素複合体(ヤギ抗−
ウサギ−HRP複合体(Sigma))を加え(孔1個
につき150μl)、放置して、プレートに結合した任
意の−17β−エストラジオール抗体と反応させた。プ
レートを洗浄緩衝液で洗浄し、0.5mg/mlのAB
TSを含む、1.3mMH22の酢酸/クエン酸緩衝液
(pH4.1)からなるHRP基質(孔1個につき15
0μl)を使用して、検定信号を発信した。結果を以下
の表に示す。(光学的濃度)O.D.結果は2つの測定
値の平均である。
【表1】 表 17β−エストラジオール濃度(pg) O.D.(415nm) 0 1.30 10 1.10 25 0.80 50 0.55 100 0.35 250 0.06 以上の結果から、被分析種(本実施例では、17β−エ
ストラジオール)の濃度が増加するにつれ、支持物質に
結合することができる一次抗体量を低下することが確認
できる。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一次種の分離方法であって、被分析種を
    検出する免疫検定方法に好適な方法において、第1の補
    助種を使用して、これを第2の補助種にし、この第2の
    補助種を第3の種と相互作用させて、分離を促進させる
    ことを特徴とする分離方法。
  2. 【請求項2】 第1の補助種から第2の補助種を生成す
    る工程、この第2の補助種と第3の種を反応させて分離
    を促進する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載
    の分離方法。
  3. 【請求項3】 免疫検定により被分析種を検出する方法
    において、一次種を分離する分離方法を含み、この分離
    方法において第1の補助種を使用して、これを第2の補
    助種にし、この第2の補助種を第3の種と相互作用させ
    て、分離を促進促進させることを特徴とする検出方法。
  4. 【請求項4】 一次免疫反応を起こしてから、第1の補
    助種を第2の補助種にし、この第2の補助種を第3の種
    と反応させて、免疫検定の分離工程を促進させることを
    特徴とする請求項3に記載の検出方法。
  5. 【請求項5】 第3の種が補助種であることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 第2の補助種が配位子であることを特徴
    とする請求項1〜5項のいずれか1項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 第3の種が配位子の結合体種であること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 第3の種がひとつ以上の機能をもつ抗体
    であることを特徴とする請求項1、2、3、4、6又は
    7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 抗原−抗体対、あるいは非抗原性配位子
    −結合体種対、あるいは蛋白質−補助因子対が第2の補
    助種及び第3の補助種を与えることを特徴とする請求項
    1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  10. 【請求項10】 第2の補助種を第1の補助種から酵素
    により生成することを特徴とする請求項1〜9のいずれ
    か1項に記載の方法。
  11. 【請求項11】 酸化条件及び還元クロモフォア染料/
    酸化クロモフォア染料系を使用するか、あるいは紫外光
    を使用するか、あるいは金属イオン又はpH変化を使用
    することによって第1の補助種から第2の補助種を生成
    することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記
    載の方法。
  12. 【請求項12】 支持物質を使用することを特徴とする
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 支持物質が反応器の表面、不溶性多糖
    類、微粒子、酸化鉄を取り込んだ不溶性多糖類、ポリス
    チレン、架橋デキストラン、不溶性ポリマー構造体、ガ
    ラス表面、誘導体合成シリカ表面、適当な表面に結合し
    た可溶性ポリマー、ナイロン又はポリアミドであること
    を特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 被分析種がホルモン、ステロイド、薬
    剤、ポリペプチドホルモン、腫瘍マーカー、蛋白質抗
    原、血液蛋白質、マーカー蛋白質、殺虫剤、毒物、微生
    物又は微生物に対する抗体であることを特徴と請求項1
    〜13のいずれかに記載の方法。
  15. 【請求項15】 トレーサー種を使用することを特徴と
    する請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 【請求項16】 拮抗免疫検定法、あるいは非拮抗免疫
    検定法を含む請求項3〜15のいずれか1項に記載の方
    法。
  17. 【請求項17】 請求項1〜16のいずれか1項に記載
    の分離方法、あるいは検出方法を実施できるように構成
    した検出器。
  18. 【請求項18】 第1の補助種を使用して、これを第2
    の補助種にし、この第2の補助種を第3の種と相互作用
    させて、分離を促進させるようにした、請求項3〜16
    のいずれか1項に記載の検出方法を実施するための試験
    器具。
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