JP2008163579A - 携帯機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】携帯機1は、制御部11と、自身の位置情報を取得する位置情報取得部13とを備えている。制御部11には、予め設定された更新位置情報と、予め設定された使用制限値とが記録されるメモリ11cを備えている。そして、制御部11は、メモリ11cから使用制限値を読み出し、経過時間(タイマカウント値)及び操作信号の送信回数(送信カウント値)が、該使用制限値に達した際に操作信号の送信を禁止する。また、制御部11は、位置情報取得部13によって取得した位置データがメモリ11cに記録された更新位置情報に一致すると判断した際には、タイマカウント値及び送信カウント値を初期状態に自動的に更新する。
【選択図】図1
Description
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1及び図2に基づき詳細に説明する。
図1に示すように、通信制御システムは、正規の所有者(ユーザ)によって所持される携帯機1と、その携帯機1と無線通信可能な通信制御装置2とを備えている。
位置情報取得部13は、例えば人工衛星から送信される電波(GPS(Global Positioning System )情報)を受信するとともに、その受信信号を復調・演算処理することにより位置データを算出して制御部11に出力する。
制御部11は、CPU、ROM、RAM等からなるコンピュータユニットによって構成され、内部にタイマ11a、カウンタ11b及びメモリ11cを有している。メモリ11cには、予め設定された固有のIDコード及び制御コード(施錠コード、解錠コード)と、ユーザ等によって設定された使用制限値及び更新位置情報と、予め設定された暗証コードとが記録されている。本実施形態において該使用制限値は、有効使用時間Tと有効使用回数とによって構成されている。なお、この使用制限値は、ユーザ等によって設定されることに限らず、予めデフォルトで設定されていてもよい。
<送信処理>
図2(a)に示すように、制御部11は、まずステップS1において初期状態であるか否かを判断する。すなわち、ここで制御部11は、メモリ11cから使用制限値を読み出しておらず、またタイマ11aの計時を行っていない状態であるか否かを判断する。
図2(b)に示すように、制御部11は、まずステップS11において位置情報取得部13から位置情報を取得する。すなわち、制御部11は、位置情報取得部13を作動させ、現在の携帯機1の位置データを取得する。そして、制御部11は、続くステップS12においてメモリ11cから更新位置情報を読み出し、ステップS13においてその更新位置情報と取得した位置データとが一致するか否かを判断する。その結果、制御部11は、更新位置情報と位置データとが一致しない場合にはここでの処理を一旦終了し、一致した場合にはステップS14の処理へ移行する。
(1)初期状態からの経過時間(タイマカウント値T1)及び操作信号の送信回数(操作カウント値C1)が使用制限値で示される有効使用時間T及び有効使用回数の範囲内にあっては、携帯機1を用いた通信制御装置2の遠隔制御が可能であるものの、使用制限値に達すると該遠隔制御が不能となる。このため、たとえ携帯機1を盗難されたり紛失したりして第三者が所持することとなっても、その携帯機1を継続的に使用することはできない。よって、携帯機1を不正利用しようとする第三者の意欲を削ぐことができ、該携帯機1の高いセキュリティレベルを確保することができる。また、携帯機1が予め設定された更新位置情報と一致する箇所に位置すると、タイマカウント値T1及び操作カウント値C1が再び初期状態に自動的に更新される。このため、携帯機1の正規の所有者(ユーザ)が日常的に位置する箇所を更新位置として設定すれば、ユーザは意識することなく初期状態への更新を行うことができ、ユーザビリティの低下も好適に抑止することができる。
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図3〜図*に基づいて説明する。ここでは第1実施形態と相違する点を主に述べ、共通する点については同一部材番号を付すのみとしてその説明を省略する。
受信部21は、該他種通信装置3から送信される送信要求信号を受信すると、その受信信号を復調して制御部11に出力する。
制御部11のメモリ11cには、IDコード及び制御コード(施錠コード、解錠コード)に加え、他種通信装置3と対応する応答コードが記録されている。また、該メモリ11cには、通信制御装置2及び他種通信装置3に対応して個別に設定された複数の使用制限値(第1使用制限値及び第2使用制限値)と、それら使用制限値と対応付けされた複数の更新位置情報(第1更新位置情報及び第2更新位置情報)が記録されている。なお、本実施形態において両使用制限値の有効使用時間は同一となっており、両有効使用回数として、それぞれ異なる値からなる第1有効使用回数と第2有効使用回数とが設定されているものとする。
<送信処理>
図4に示すように、制御部11は、前記第1実施形態と同様にステップS1〜S5の処理を行う。なお、本実施形態において制御部11は、ステップS2においてメモリ11cから第1使用制限値と第2使用制限値とを読み出す。
これに対し、制御部11は、該操作入力信号が入力されていないと判断した場合には、ステップS21の処理へ移行する。そして、ステップS21において制御部11は、カウンタ11bによる受信カウント値C2が「0」であるか否かを判断する。その結果、制御部11は、受信カウント値が「0」であればここでの処理を一旦終了し、「0」でなければステップS22の処理へ移行する。そして、ステップS22において制御部11は、受信部21に電力を供給して該受信部21を受信待機状態にする。
図5に示すように、制御部11は、まずステップS31において位置情報取得部13から位置情報を取得する。すなわち、制御部11は、位置情報取得部13を作動させ、現在の携帯機1の位置データを取得する。そして、制御部11は、続くステップS32においてメモリ11cから第1更新位置情報及び第2更新位置情報を読み出す。
(5)複数の更新位置においてタイマカウント値T1や各カウント値C1,C2を初期値に更新することができるとともに、その更新位置に応じて、更新すべきカウント値C1,C2の選択が可能となる。このため、例えば自宅などユーザのみが進入可能な箇所を第1更新位置として設定すれば、日常生活においては、携帯機1による通信制御装置2及び他種通信装置3との通信が不能となることを防止することができる。また、例えば長期出張時における出張先などユーザが一時的に存在しうる箇所を第2更新位置として設定すれば、たとえユーザが第1更新位置において不能な状態にあっても、第2更新位置によってタイマカウント値T1及び操作カウント値C1を初期値に更新することにより、通信制御装置2との通信が不能となってしまうことを防止することができる。しかもこの場合、受信カウント値C2については更新されないため、携帯機1を盗難されたり紛失したりしても、携帯機1を用いた他種通信装置3との通信を第三者によって継続的に行われてしまうのを防止することができる。よって、他種通信装置3が電子決済装置として適用された場合等に、こうした制御が特に有効となる。
・ 前記第1実施形態において、制御部11のメモリ11cには、それぞれ異なる値に設定された複数の使用制限値と、それら使用制限値と対応付けされた複数の更新位置情報とが記録されていてもよい。そして、制御部11は、位置情報取得部13によって取得した位置情報と一致する各更新位置情報に基づいて、該メモリ11cから読み出す使用制限値を変更するようになっていてもよい。
・ 前記各実施形態において制御部11は、タイマカウント値T1については時間を加算していくことにより、その加算時間が有効使用時間Tに達した際に通信制御装置2や他種通信装置3との通信を禁止するようになっている。しかしながら、制御部11は、使用制限値の読み出し処理時(ステップS2)において有効使用時間Tを読み出し、その有効使用時間Tを時間毎に減算して該時間が「0」に達した際に通信制御装置2や他種通信装置3との通信を禁止するようになっていてもよい。
(1) 請求項1〜4のいずれか1項に記載の携帯機において、前記送信制御手段は、前記更新位置情報と一致する箇所に、予め設定された時間以上滞在したと判断したことを条件として、前記自動更新制御を行うこと。この(1)に記載の技術的思想によれば、ユーザの意図しない自動更新を抑止することができる。
Claims (4)
- 対応する通信制御装置と無線通信を行い、該通信制御装置に対して操作信号を送信することにより該通信制御装置を遠隔制御する携帯機であって、
自身の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
予め設定された更新位置情報が記録されるとともに、予め設定された有効使用時間及び有効使用回数のうちの少なくとも一方を含む使用制限値が記録される記録手段と、
該記録手段から前記使用制限値を読み出し、初期状態からの経過時間または前記操作信号の送信回数が、該使用制限値に達した際に前記操作信号の送信を禁止する一方、前記位置情報取得手段によって取得した位置情報が前記更新位置情報に一致すると判断した際に、その時点までの前記経過時間または前記操作信号の送信回数を初期状態に自動的に更新する自動更新制御を行う送信制御手段とを備えることを特徴とする携帯機。 - 前記記録手段には、それぞれ異なる値に設定された複数の前記使用制限値と、それら使用制限値と対応付けされた複数の更新位置情報とを記録可能となっており、
前記送信制御手段は、前記位置情報取得手段によって取得した位置情報と一致する各更新位置情報に基づいて、前記記録手段から読み出す使用制限値を変更することを特徴とする請求項1に記載の携帯機。 - 前記通信制御装置とは異なる通信対象に対応する無線信号を送信することにより、該通信対象とも通信を行う多機能通信機能を有し、
前記記録手段は複数の更新位置情報を記録可能となっており、
前記送信制御手段は、初期状態からの経過時間、前記操作信号の送信回数、及び対応する前記無線信号の送信回数のうちの少なくとも一つが前記使用制限値に達した際に該無線信号の送信を禁止する一方、自動更新制御時にあっては、前記位置情報取得手段によって取得した位置情報が、前記記録手段に記録された各更新位置情報のうちの何れかに一致すると判断した際に、その時点までの経過時間、前記操作信号の送信回数、及び前記無線信号の送信回数のうちの一部または全てを、該一致した更新位置情報に基づいて初期状態に自動的に更新することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の携帯機。 - 前記記録手段は前記通信制御装置及び前記通信対象に対応して個別に設定された複数の前記使用制限値と、それら使用制限値と対応付けされた複数の更新位置情報とを記録可能となっており、
前記送信制御手段は、初期状態からの経過時間、前記操作信号の送信回数、及び対応する前記無線信号の送信回数が対応する使用制限値に達した際に、該操作信号または該無線信号の送信を禁止することを特徴とする請求項3に記載の携帯機。
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