JP2008163495A - 産業資材用ネット - Google Patents
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Abstract
従来ネットに比べ柔軟性を維持したまま、耐摩耗性、耐衝撃性等の特性に優れ、屋外環境においても長期間その機能を失うことなく好適に使用できる産業資材用ネットを提供する。
【解決手段】
合成繊維が樹脂エラストマーで被覆されてなる産業資材用ネットであって、該樹脂エラストマーの被覆量が繊維重量100重量部に対し1〜6.5重量部であることを特徴とする産業資材用ネット。合成繊維の強度が6〜9cN/dtex、伸度が15〜40%であることが好ましく、合成繊維がポリエステル繊維、またはポリアミド繊維であることがより好ましい。
【選択図】なし
Description
(a)合成繊維の強度が6〜9cN/dtex、伸度が15〜40%であること。
(b)合成繊維がポリエステル繊維および/またはポリアミド繊維であること。
(c)ネットのデュロメータ硬さがA5〜A50であること。
(d)樹脂エラストマーが天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリル−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、ウレタンゴム、レゾルシン−ホルマリンラテックスから選ばれる少なくとも1種のエラストマーであること。
試料8.0gにオルソクロロフェノール100mlを加えて、160℃×10分間加熱溶解した溶液の相対粘度ηrをオストワルド粘度計を用いて測定し、次の近似式に従い算出した。
IV=0.0242ηr+0.02634
試料1.0gを98%硫酸100mlに溶解し、25℃の条件下においてオストワルド粘度計を用いて測定した。
JIS L−1013(1999)8.3.1正量繊度a)A法に従って、所定荷重5mN/tex×表示テックス数、所定糸長90mで測定した。
総繊度をフィラメント本数で徐して求めた。
試料を気温20℃、湿度65%の温調室において、オリエンテック社製“テンシロン”(TENSILON)UCT−100でJIS L−1013(1999)8.5.1標準時試験に示される定速伸長条件で測定した。このときの掴み間隔は25cm、引張速度は30cm/min、試験回数は10回であった。なお、破断伸度はS−S曲線における最大強力を示した点の伸びから求めた。
JIS L−1013(1999)8.18.2乾熱収縮率a)かせ収縮率(A法)に従って、試料採取時の所定荷重5mN/tex×表示テックス数、処理温度150℃、また、かせ長測定時の所定荷重200mN/tex×表示テックス数として測定した。
JIS L−1013(1999)8.18.1熱水収縮率a)かせ収縮率(A法)に従って、試料採取時の所定荷重5mN/tex×表示テックス数、処理温度100℃、また、かせ長測定時の所定荷重を200mN/tex×表示テックス数として測定した。
エラストマー被覆前の繊維材から1m採取し重量Xを、エラストマー被覆後の繊維材から1m採取し重量Yをそれぞれ測定し以下式に従って算出した。
エラストマー被覆量(重量部)=(Y−X)/X×100
ASKER製デュロメータ硬度計タイプAを用いJIS K−6253(1997)5.デュロメータ硬さ試験に従って測定した。加圧面を試験片側面に密着後1秒以内に目盛りを読みとった。試験回数を5回とし、その平均値を記した。
JIS A−8960(2004)7.2網糸の引張強さ試験に従って、掴み間隔25cm、引張速度20cm/minとしてオリエンテック社製“テンシロン”(TENSILON)UCT−100を用い測定した。試験回数は10回であった。なお、破断伸度はS−S曲線における最大強力を示した点の伸びから求めた。
ネット構造体から30cm×30cmの試験片を採取した。次に50lのコンクリートミキサーに試験片、水およそ30l、割れ石およそ5kg、平均粒径およそ300μmの砂3kgを入れ、50rpmの回転速度で15min攪拌させた。攪拌後試験片を取り出し、乾燥後、ネット構造体の強伸度を測定し、次式に従いネット構造体の耐摩耗性・耐衝撃性(強力保持率)を算出した。
ネット構造体の耐摩耗性・耐衝撃性(強力保持率)(%)
=(摩耗試験後のネット強力/摩耗試験前のネット強力)×100
ネット構造体から30cm×30cmの平面形状の試験片を採取し、ちょうど半分になるように折り畳んだ。その際のネット形状を以下に記す通り ○、△、×で表した。
○:折り畳んだ状態を維持した。
△:折り畳んだ状態から若干反発した。
×:折り畳んだ状態から完全に反発し、もとの平面形状に戻った。もしくは、折り畳むことができなかった。
高純度テレフタル酸とエチレングリコールにアンチモン系触媒を添加し、減圧下において285℃まで徐々に加熱し所定の攪拌トルクとなった時点で反応系を窒素パージし常圧に戻し重縮合反応を停止した。次いで得られたポリマを冷水中に押し出しカッティングすることでポリエチレンテレフタレートのペレットを作製した。得られたペレットを130℃にて3時間の予備結晶化を行った後、真空下230℃にて10時間の固相重合を行い、固有粘度1.2のポリエチレンテレフタレートを製造した。引き続き固有粘度1.2のポリエチレンテレフタレートをエクストルーダ型紡糸機で溶融し、計量ポンプで計量した後、紡糸パック内で濾過し紡糸口金より紡出した。この際、エクストルーダ、スピンブロック、紡糸パックの各部は溶融ポリマ温度が300℃となるように温度設定した。また、紡糸口金には孔数96、円形孔型のものを使用した。
樹脂エラストマーとして昭和電工製ショウプレン400タイプのクロロプレンゴム(濃度20%)を用いた以外は実施例1と同様の方法で産業資材用ネットを製造した。得られた産業資材用ネットのエラストマー被覆量、デュロメータ硬さ、ネット強力、および耐摩耗性・耐衝撃性(強力保持率)、柔軟性を表1に記す。
樹脂エラストマーとしてGolden Hope Plantation Berhad , Malaysia製のHYTEXタイプの天然ゴム(濃度20%)を用いた以外は実施例1と同様の方法で産業資材用ネットを製造した。得られた産業資材用ネットのエラストマー被覆量、デュロメータ硬さ、ネット強力、および耐摩耗性・耐衝撃性(強力保持率)、柔軟性を表1に記す。
樹脂エラストマーとして住友精化製のCSM450タイプのクロロスルホン化ポリエチレンゴム(濃度10%)を用いた以外は実施例1と同様の方法で産業資材用ネットを製造した。得られた産業資材用ネットのエラストマー被覆量、デュロメータ硬さ、ネット強力、および耐摩耗性・耐衝撃性(強力保持率)、柔軟性を表1に記す。
樹脂エラストマーとして日本エイアンドエル製ピラテックスレゾルシン−ホルマリンゴム(濃度20%)を用いた以外は実施例1と同様の方法で産業資材用ネットを製造した。得られた産業資材用ネットのエラストマー被覆量、デュロメータ硬さ、ネット強力、および耐摩耗性・耐衝撃性(強力保持率)、柔軟性を表1に記す。
硫酸相対粘度3.5、酢酸銅を銅として70ppm、沃化カリウムを0.1重量%、臭素化カリウムを0.1重量%含有するポリヘキサメチレンアジパミドをエクストルーダ型紡糸機で溶融し、計量ポンプで計量した後、紡糸パック内で濾過し紡糸口金より紡出した。この際、エクストルーダ、スピンブロック、紡糸パックの各部は溶融ポリマ温度が295℃となるように温度設定した。また、紡糸口金には孔数72、円形孔型のものを使用した。
樹脂エラストマーとして日本エイアンドエル製ピラテックスレゾルシン−ホルマリンゴム(濃度20%)を用いた以外は実施例6と同様の方法で産業資材用ネットを製造した。得られた産業資材用ネットのエラストマー被覆量、デュロメータ硬さ、ネット強力、および耐摩耗性・耐衝撃性(強力保持率)、柔軟性を表1に記す。
実施例1と同様の方法でポリエチレンテレフタレート繊維、およびラッセル型ネットを作製し、樹脂エラストマー被覆を施さずそのまま産業資材用ネットとした。該産業資材用ネットのデュロメータ硬さ、ネット強力、および耐摩耗性・耐衝撃性(強力保持率)、柔軟性を表2に記す。
樹脂としてエラストマー特性を有さないアクリル樹脂(大日本インキ製ボーンコート・濃度40%)を用いた以外は実施例1と同様の方法で産業資材用ネットを製造した。得られた産業資材用ネットの樹脂被覆量、デュロメータ硬さ、ネット強力、および耐摩耗性・耐衝撃性(強力保持率)、柔軟性を表2に記す。
樹脂としてエラストマー特性を有さないアクリル樹脂(大日本インキ製ボーンコート・濃度10%)を用いた以外は実施例1と同様の方法で産業資材用ネットを製造した。得られた産業資材用ネットの樹脂被覆量、デュロメータ硬さ、ネット強力、および耐摩耗性・耐衝撃性(強力保持率)、柔軟性を表2に記す。
樹脂エラストマーとしてウレタン(濃度5%)を用いた以外は実施例1と同様の方法で産業資材用ネットを製造した。得られた産業資材用ネットのエラストマー被覆量、デュロメータ硬さ、ネット強力、および耐摩耗性・耐衝撃性(強力保持率)、柔軟性を表2に記す
Claims (5)
- 合成繊維が樹脂エラストマーで被覆されてなる産業資材用ネットであって、該樹脂エラストマーの被覆量が繊維重量100重量部に対し1〜6.5重量部であることを特徴とする産業資材用ネット。
- 合成繊維の強度が6〜9cN/dtex、伸度が15〜40%であることを特徴とする請求項1に記載の産業資材用ネット。
- 合成繊維がポリエステル繊維および/またはポリアミド繊維であることを特徴とする請求項1または2に記載の産業資材用ネット。
- ネットのデュロメータ硬さがA5〜A50であることを特徴とする請求項1に記載の産業資材用ネット。
- 樹脂エラストマーが天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリル−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、ウレタンゴム、レゾルシン−ホルマリンラテックスから選ばれる少なくとも1種のエラストマーであることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の産業資材用ネット。
Priority Applications (1)
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2006
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