JP2008162237A - 木質板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】木質板の原料である木質材料において、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、ピロ亜硫酸塩類または亜二チオン酸塩の常温で固体のアルデヒド類捕集用化合物を、酸と反応させて亜硫酸ガスを発生させることによってホルムアルデヒド系接着剤から発生するアルデヒド類を低減させる工程を設ける。
【選択図】なし
Description
本発明のアルデヒド類捕集剤は、木質板の作製において、使用時にアルデヒド類を放出しながら接着が行われるホルムアルデヒド系接着剤を使用する場合に、前記接着剤とともに用いると好適なアルデヒド類捕集効果を奏するものである。
ホルムアルデヒド系接着剤とはホルムアルデヒドを成分として含有する接着剤全般を指し、代表的なホルムアルデヒド系接着剤としては、尿素とホルムアルデヒドを主成分とする尿素系接着剤(U系接着剤)、メラミン、尿素及びホルムアルデヒドを主成分とするメラミン系接着剤(M系接着剤)、フェノールとホルムアルデヒドを主成分とするフェノール系接着剤(P系接着剤)を挙げることができる。これらのホルムアルデヒド系接着剤は、木質板の製造に好んで用いられる。また、これらホルムアルデヒド系接着剤とホルムアルデヒド系以外の接着剤(例えばイソシアネート系接着剤)と併用して使用することもある。
本発明の製造方法に用いることのできるアルデヒド類捕集用化合物は、常温では安定であるが、酸と反応して分解することにより亜硫酸ガスを発生する性質を有する化合物である。なお、常温の語は、一般的な意味あいで用いるものあるが、厳密に定義すれば、25℃を指す。具体的には、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、ピロ亜硫酸塩、亜二チオン酸塩であり、これら化合物は単独でも混合しても使用できる。このうち好ましい塩としては、金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩が好適に使用できる。具体的な金属塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、アルミニウム塩、亜鉛塩を挙げることができ、具体的な有機アミン塩としては、アルカノールアミン塩(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン)を挙げることができる。
例)亜硫酸ナトリウムと塩酸の接触による分解反応
Na2SO3 + HCl → NaHSO3 + NaCl
NaHSO3 + HCl → SO2↑ + H2O + NaCl
例)亜硫酸ナトリウムの熱分解
Na2SO3 + HCl → NaHSO3 + NaCl
2NaHSO3 →(heat)→ Na2SO3 + SO2↑ + H2O
例)ピロ亜硫酸ナトリウムの加水分解反応
Na2S2O5 + H2O → 2NaHSO3
NaHSO3 + HCl → SO2↑ + H2O + NaCl
例)亜二チオン酸ナトリウムの酸化分解反応
Na2S2O4 + O2+ H2O → NaHSO3 + NaHSO4
NaHSO3 + HCl → SO2↑ + H2O + NaCl
ただし、上記例示した反応経路は、全体の反応経路の一部であり、実際にはさらに多くの反応経路を辿って亜硫酸ガスを発生するものと考えられる。
前記アルデヒド類捕集用化合物の好ましい平均粒子径は3mm以下、更に好ましくは2mm以下、最適には1mm以下とする。粒子径が大きいと酸性物質と接触する表面積が少なくなり、目的とする反応が少なくなる。また、木質材料中に均一に分散しにくくなり、木質板の表面に粒子が存在した場合は、白斑となって木質板の外観を損ねるので好ましくない。
まず分級操作で平均粒子径を測定し、その平均粒子径が250μm以上の粉末の場合、当該粉末の平均粒子径の値は、その分級操作での測定値を採用し、一方、分級操作による平均粒子径が250μm未満粉末の場合は、更にレーザー回折/散乱式粒度分布測定装置で平均粒子径を測定し、そのレーザー回折/散乱式粒度分布測定装置の測定値を採用する。
受け皿と各篩との質量頻度を積算していくと、積算の質量頻度が、50%以上となる最初の篩の目開きをaμmとし、aμmよりも一段大きい篩の目開きをbμmとし、受け皿からaμmの篩までの質量頻度の積算をc%、またaμmの篩上の質量頻度をd%として、次式(数1)により被測定物の平均粒子径(重量50%)が求められる。
木質材料において、前記アルデヒド類捕集用化合物と酸とを反応させて亜硫酸ガスを発生させる手段としては下記の手段(1)及び(2)がある。
手段(1)は、予め、前記木質材料に酸を含有させておき、前記アルデヒド類捕集用化合物が前記木質材料に添加された際に、前記木質材料に含有された酸と前記アルデヒド類捕集用化合物を反応させ、亜硫酸ガスを発生させる方法である。
手段(2)は、予め前記アルデヒド類捕集用化合物と常温で固体の酸性化合物或いはホルムアルデヒドとの反応で酸を発生する常温で固体の化合物とを混合し、これを木質材料の添加する手段である。
[1-1] 無機酸または有機酸を木質材料に添加して、前記木質材料に酸を含有させる方法
[1-2] 酸性化合物を木質材料に添加して、前記酸性化合物が、前記木質材料または前記ホルムアルデヒド系接着剤に含まれる水によって加水分解されて発生する酸によって、前記木質材料に酸を含有させる方法
[1-3] ホルムアルデヒドとの反応で酸を発生する化合物を木質材料に添加して、前記酸性化合物が、前記ホルムアルデヒド系接着剤に含まれるホルムアルデヒドとの反応により発生する酸によって、前記木質材料に酸を含有させる方法
を挙げることができる。
好適な酸の具体的例としては、無機酸として、塩酸、リン酸、硫酸、硝酸などを挙げることができ、有機酸として、酢酸や脂肪酸等のカルボキシル基含有化合物、メチルリン酸モノエスエル、メチルリン酸ジエスエル、オレイルリン酸モノエステル、オレイルリン酸ジエステル等のアルキルリン酸のモノエステルまたはジエステル、アルキルベンゼンスルホン酸等のアルキル硫酸などを挙げることができる。
好適な酸性化合物の具体的例としては、第一リン酸塩、塩化アルミニウム、塩化鉄などを挙げることができる。
〔低温での反応〕
NH4Cl+ 4HCHO(aq.) → (CH3) 2NH・HCl + 2HCOOH
〔高温での反応〕
4NH4Cl+ 6HCHO → C6H12NH4+ 2HCl + 6H2O
注)C6H12NH4はヘキサメチレンテトラミン
かかる化合物であると、木質材料に添加した際に、或いは更にホルムアルデヒド系接着剤を添加した際に、木質材料や接着剤に含まれる水に一部が加水分解して、或いは接着剤のホルムアルデヒドと反応して酸を発生し、次いで該酸と前記アルデヒド類捕集用化合物が反応し、亜硫酸ガスが発生する。
無機酸、有機酸、酸性化合物又はホルムアルデヒドとの反応で酸を発生する化合物(以下、これらを「酸性物質」と表記する。)は、結局前記アルデヒド類捕集用化合物と反応する酸として働くために用いる化合物であるから、これらの好ましい含有量は、前記アルデヒド類捕集用化合物との当量比によって規定することができる。
前記アルデヒド類捕集用化合物と前記酸性物質の好ましい当量比(アルデヒド類捕集用化合物/酸性物質)は、1/0.1〜1.2であり、1/0.2〜1.0がさらに好ましい。酸性物質の比率が少なすぎると目的とする反応が十分でなくホルムアルデヒド捕集能が低下する。逆に必要以上に多くても余剰分が目的とする反応に寄与するわけではない。なお、前記アルデヒド類捕集用化合物と前記酸性物質とを木質材料に添加する場合であっても、予め両者を混合する場合であっても前記好ましい当量比は同じである。
上記反応によってアルデヒド類捕集用化合物から発生した亜硫酸ガスが、アルデヒド類を捕集する機構は、次のような化学反応を辿ることによるものと推測される。アルデヒド類としてホルムアルデヒドの場合を例にとって説明する。
HCHO+SO2+H2O → HOCH2SO3H・・・不安定な酸を生成
HOCH2SO3H+Na2SO3 → HOCH2SO3Na+NaHSO3
なお、前記酸性物質と接触により亜硫酸ガスを発生させる場合、亜硫酸ガスの発生量は何れの場合も、木質材料に添加したアルデヒド類捕集剤からホルムアルデヒドを低減するのに必要な量を発生すればよく、前記アルデヒド類捕集剤に含まれるアルデヒド類捕集用化合物の全量について、上記のような分解反応が行われる必要はない。
本発明の製造方法によって、製造可能な木質板としては、例えばパーティクルボード(PB)、OSB、木質繊維板(例えばMDF)、合板などがある。パーティクルボード(PB)の場合、木質原料を一般的にはチップ状にし、粉砕後、篩い分けして使用する。OSBの場合、木質材料を切削し、ストランドにして使用する。MDFの場合、木質材料を一般的にはチップ状にし、解繊して使用する。合板の場合は、木材を薄く切削した板(単板、ベニヤ)を使用する。
ホルムアルデヒド系接着剤を用いて木質板を製造するには、一般に木質材料にホルムアルデヒド系接着剤を添加した上(接着剤添加工程)、圧力を与えながら加熱することにより木質材料を接着する工程(熱圧工程)を経る。
本発明の製造方法では、前記熱圧工程に先立って、前記アルデヒド類捕集用化合物と前記酸性物質を木質材料に添加する。ただし、接着剤添加工程の前後は問わない。接着剤添付前若しくは後或いは同時に、接着される木質材料側に添加させて使用することもできる。
前記アルデヒド類捕集用化合物の添加は、ホルムアルデヒド系接着剤の添加前でも後でも或いは同時でも特に限定されないが、ホルムアルデヒド系接着剤添加直前直後に、或いは同時に木質材料中に前記アルデヒド類捕集用化合物を添加する方が工程上望ましい。
なお木質繊維板(MDF)や他の木質板を製造する場合も、同様にして前記アルデヒド類捕集用化合物と前記酸性物質を添加して木質板を製造することができる。
本発明の木質板の製造方法では、前記アルデヒド類捕集用化合物と酸を発生させるための成分である前記酸性物質の添加が必須となるが、その他有用な化合物を更に添加することもできる。なかでも、前記アルデヒド類捕集用化合物は、後述の撥水性化合物、流動性改善剤とともに用いることが好ましい。
アルデヒド類捕集用化合物の中でも、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウムのような比較的吸湿性の大きい化合物を添加した木質材料で作製した木質板は、吸水膨張しやすいという欠点がある。前記のような比較的吸湿性の大きいアルデヒド類捕集用化合物を木質材料に添加する場合は、前記木質材料に、更に撥水性化合物を添加して木質板の作製を行うことが好ましい。撥水性化合物は、前記アルデヒド類捕集用化合物とは別に木質材料に添加してもよいし、まず、前記アルデヒド類捕集用化合物と混合して、該混合物を木質材料に添加してもよい。更に前記アルデヒド類捕集用化合物の粒子表面に撥水性化合物を被覆させた上で、該被覆されたアルデヒド類捕集用化合物を木質材料に添加してもよい。
一方、亜硫酸カルシウムなど吸湿性の比較提起低い化合物をアルデヒド類捕集用化合物として用いる場合は、積極的に撥水性化合物を添加する必要はない。
前記アルデヒド類捕集剤は、粉末としての流動性が悪い場合がある。粉末の流動性が悪いと生産時、製品保管時、製品使用時に取り扱いが困難である。このような場合には前記アルデヒド類捕集剤粉末に、更に流動性改善剤を添加することが好ましい。
なかでもホワイトカーボン、ゼオライト、ステアリン酸カルシウム、タルク或いはベントナイトが好ましい。より効果的に流動性向上効果が得られるからである。これら化合物は、単独でも使用できるが、2種以上を組み合わせて使用することもできる。
本発明の木質板の製造法では、上記添加物の他にも、必要に応じて、更に酸化防止剤、防腐剤、着色剤、防錆剤の他、製造工程上必要な薬剤を添加することもできる。例えば、残存した亜硫酸ガスを消去させるため、尿素のような加温により塩基性ガスを発生する性質を有する化合物を含有させることもできるし、また酸化カルシウムや水酸化アルミニウムのような塩基性化合物を添加することもできる。
本発明の木質板製造方法において、前記酸性物質が常温で固体である場合は、前記アルデヒド類捕集用化合物と予め混合しておくことができる。そこで該混合物を本発明のアルデヒド類捕集剤とする。本発明のアルデヒド類捕集剤によれば、木質材料に添加するだけでアルデヒド類捕集効果を発揮することができる。本発明のアルデヒド類捕集剤の性状は常温で粉末である。
また本発明のアルデヒド類捕集剤粉末においては、効率のよいアルデヒド類捕集能を付与し、また本発明のアルデヒド類捕集剤粉末を用いて製造した木質板の外観を向上させるため、前記粉末の平均粒子径は3mm以下であることが好ましい。更に好ましくは2mm以下、最適には1mm以下である。一方、平均粒子径があまりに小さすぎると、粉末として取り扱いづらくなるだけでなく、アルデヒド捕集能が却って悪くなったり、凝集が発生し却って外観上の問題を発生させたりする可能性があるため、20μm以上、更には50μm以上であることが好ましい。なお平均粒子径の測定法方法は、上記アルデヒド類捕集用化合物における方法に準ずるものとする。
〔接着剤の調製〕
尿素樹脂(不揮発分65%、尿素:ホルムアルデヒド=1:1.2mol)を接着成分して用い、これに55%ワックスエマルション、硬化剤として塩化アンモニウム、及び水をそれぞれ20部、1部、0.5部、2部の割合で混合し、実施例、比較例で用いる接着剤を得た。
木片等の木質原料をフレーカーで粉砕し、目開き寸法1.7mmの篩で篩い分けをして、篩下の木質材料を表裏層用木質材料、篩上の木質材料を芯層用木質材料とした。篩い分けした木質材料は90℃の熱風乾燥機中で乾燥し、水分を3%以下とした。
次に、30cm角の型枠に裏層用材料250部、芯層用材料650部、表層用材料250部を順次敷き詰め、200℃の熱板に挟み40kgf/cm2の圧力で120秒間熱圧して実施例1の木質板を得た。
前記で得られた実施例1の木質板のホルムアルデヒド放散量は、パーティクルボード(JIS A 5908:2003)及び建築用ボード類のホルムアルデヒド放散量の試験方法(JIS A 1460:2001)に準じてデシケーター法により捕集し測定した。評価基準は次のとおりである。
◎ 0.3mg/L未満
○ 0.3mg/L以上,0.6mg/L未満
△ 0.6mg/L以上,1.0mg/L未満
× 1.0mg/L以上,1.5mg/L未満
×× 1.5mg/L以上
アルデヒド類捕集用化合物及び酸性物質の種類、添加量を表2のように変更した以外は実施例1と同様にして実施例2〜7の木質板を作製し、実施例1と同じくアルデヒド類放散量の測定を行った。
なお、実施例2で酸性物質として用いた第一リン酸ナトリウム(粉末)は目開き0.5mmの篩いで篩い分け、篩を通過した部分を使用した。
アルデヒド類捕集用化合物として亜硫酸ナトリウム粉末を70%、前記酸性物質として第一リン酸ナトリウム粉末30%を目開き0.5mmの篩で篩い分けた後に混合してアルデヒド類捕集剤とした。
実施例1のアルデヒド類捕集化合物を上記で調製したアルデヒド類捕集剤に代え、その添加量を表裏層用木質材料及び芯層用木質材料100部に対して5部添加に代え、更にポリ塩化アルミニウム液を添加しなかったこと以外は、実施例1と同様にして実施例8の木質板を作製した。
酸性物質(ポリ塩化アルミニウム液)を添加しなかったこと以外は実施例1と同様の操作を行い、比較例1の木質板を作製した。
アルデヒド類捕集用化合物の種類を表2の様に変更した以外は、比較例1と同様にして比較例2及び3の木質板を作製した。
アルデヒド類捕集用化合物を添加しなかったこと以外は、比較例1と同様にして比較例4の木質板を作製した。
次に、参考として液状のアルデヒド類捕集剤について同様の試験を行った。実施例4記載の亜硫酸ナトリウム粉末を7.5%、及び12.5%の水溶液に変更し、木質材料(表裏層及び芯層それぞれ)100部に対して固形分で3部となるように添加した以外は実施例4と同様にして木質板の作製を試みた。しかし、参考例の手法では何れも木質材料が接着せず、木質板は作製できなかった。
亜硫酸カルシウム2水和物(固体状)を粉砕した後、分級操作によって、それぞれ平均粒子径が表3記載されたものに分けられた実施例9〜13のアルデヒド類捕集用化合物を得た。前記各実施例9〜13のアルデヒド類捕集用化合物を用いた以外は、実施例5と同様にして実施例9〜13の木質板を作製した。
実施例9〜13の木質材料へ添加した配合、アルデヒド類捕集用化合物の平均粒子径、得られた木質材料からのアルデヒド放散量の評価についてまとめて表3に示す。
アルデヒド類捕集用化合物として粒子径0.5mm以下の亜硫酸ナトリウム(粉末)を使用し、木質材料(表裏層及び芯層それぞれ)100部に対して3部添加し、前記酸性物質の添加量を表4のように変更した以外は実施例4と同様にして木質板を作製した。実施例14〜18の木質材料へ添加した配合、アルデヒド類捕集用化合物と前記酸性物質との当量比、得られた木質材料からのアルデヒド放散量の評価についてまとめて表4に示す。
Claims (7)
- ホルムアルデヒド系接着剤を使用して、木質材料から木質板を製造する方法であって、
前記木質材料に酸を含有させ、
亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、ピロ亜硫酸塩及び亜二チオン酸塩の群から選ばれる1または2以上の常温で固体のアルデヒド類捕集用化合物を、前記酸を含有する木質材料に添加することで、亜硫酸ガスを発生させて、前記ホルムアルデヒド系接着剤から発生するアルデヒド類を低減させる工程を少なくとも有する木質板の製造方法。 - 無機酸または有機酸を木質材料に添加して、前記木質材料に酸を含有させる請求項1記載の木質板の製造方法。
- 酸性化合物を木質材料に添加して、前記酸性化合物が、前記木質材料または前記ホルムアルデヒド系接着剤に含まれる水によって加水分解されて発生する酸によって、前記木質材料に酸を含有させる請求項1記載の木質板の製造方法。
- ホルムアルデヒドとの反応で酸を発生する化合物を木質材料に添加して、前記酸性化合物が、前記ホルムアルデヒド系接着剤に含まれるホルムアルデヒドとの反応により発生する酸によって、前記木質材料に酸を含有させる請求項1記載の木質板の製造方法
- ホルムアルデヒド系接着剤を使用して、木質材料から木質板を製造する方法であって、
亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、ピロ亜硫酸塩及び亜二チオン酸塩の群から選ばれる1或いは2以上の常温で固体のアルデヒド類捕集用化合物と
常温で固体の酸性化合物或いはホルムアルデヒドとの反応で酸を発生する常温で固体の化合物とを混合し、
前記混合物を前記木質材料に添加して、亜硫酸ガスを発生させて、前記ホルムアルデヒド系接着剤から発生するアルデヒド類を低減させる工程を少なくとも有する木質板の製造方法。 - 請求項1〜5のいずれか項に記載された製造方法によって製造された木質板。
- 亜硫酸塩、亜硫酸水素塩、ピロ亜硫酸塩及び亜二チオン酸塩の群から選ばれる1または2以上の常温で固体のアルデヒド類捕集用化合物と、常温で固体の酸性化合物或いはホルムアルデヒドとの反応で酸を発生する常温で固体の化合物とを少なくとも含有する、常温で粉末の木質板製造用アルデヒド類捕集剤。
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