JP2008162177A - 接着剤塗布装置及びこれを備えた製本装置並びに画像形成システム - Google Patents

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Yoshito Nakagome
良人 中込
Hideya Fujiwara
英也 藤原
Shigeyuki Sannomiya
茂之 三宮
Atsushi Tsuchiya
淳志 土屋
Hiroshi Nakagome
浩 中込
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Abstract

【課題】シート束の厚さに応じてシート端面と塗布手段との相対的な位置関係を調整することによって確実な製本綴じが可能である接着剤塗布装置を提供する。
【解決手段】シート集積手段と、シート束を所定の糊塗布位置に位置決めセットするシート束保持手段と上記シート集積手段上に集積されたシート束の厚さを判別する束厚さ認識手段と上記糊塗布位置に配置され接着剤を収容する糊容器と上記糊容器に配置されシート束に接着剤を塗布する接着剤塗布手段と上記糊塗布位置のシート束の背綴じ端面に接着剤を塗布するため上記接着剤塗布手段又は上記シート束保持手段を移動するシフト手段を備える。上記シート束保持手段と上記接着剤塗布手段とは少なくとも一方が上記シート束の厚さ方向に於ける相対位置を調整可能に構成し上記束厚さ認識手段からのシート束の厚さ情報に基づいて背綴じ端面と接着剤塗布手段との束厚さ方向の相対位置を調整する位置制御手段を備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、束状に整合した一連のシート束の一端縁に接着剤を塗布して表紙シートに綴じ合わせる製本装置或いは画像形成装置で印刷したシートを順次束状に集積してその一端縁に接着剤を塗布し、表紙シートに綴じ合わせて冊子状に製本処理する製本システムにおける製本装置に係わり、詳細にはシート束の背部端面に均一に接着剤を塗布して表紙シートで正しく装丁することが可能な装置の改良に関する。
一般にこの種の製本装置はプリンタ、印刷機などの画像形成装置の端末装置として、画像形成されたシートをページ順に積重ねて束状に整合した後、その端面に接着剤を塗布して表紙シートに綴じ合せる装置として広く使用されている。特に最近電子出版などのオンデマンド印刷として、所定の情報の印刷と同時に、これを自動的に綴合わせて表装するシステムが種々提案されている。
このような製本装置は、画像形成装置とは分離した装置として印刷済みシートを束状に集積してその端縁(背部)に接着剤を塗布して別途給送する表紙シートと綴合わせて表装するスタンドアロン装置として使用される場合と、画像形成装置の排紙口に連結され印刷済みのシートを順次受取って冊子状に表装するシステム装置として使用される場合とがある。例えば後者のシステム装置として特許文献1には画像形成装置から出力されたシートを自動的に表装仕上げするシステムが提案されている。同文献には、画像形成装置から出力されたシートを、その排紙口から受取って排紙経路に導き、この排紙経路の下流側に設けたトレイに積載収納し、このトレイ上に集積された水平姿勢のシート束を90度旋回させて鉛直姿勢で接着剤塗布装置に導いて接着剤塗布処理を実行するシステムが開示されている。
従来このような特許文献1に開示されているシステムにおいて、シート束をグリッパ手段などで鉛直姿勢に保持したシート束に糊付けする場合には、シート束の下端縁に接着剤を収容した容器を設け、この容器内に配置した塗布ロールに接着剤を含侵させこのローラをシート端縁に沿って走行移動させることによって糊付けしている。そして接着剤としては熱溶融性(ホットメルト)の接着剤が用いられている。この接着剤は容器に充填される迄は固形形態でその取扱いが容易であり、容器内に装填した後は溶融液化されローラに含浸してシート束に塗布される。そして塗布後は固化して接着する特性を有している。
そこでシート束端面に接着剤を塗布する場合にその塗布層の厚さを加減することが必要となり、例えばシート束が厚い場合には接着剤層を厚くすることがシートの葉間に浸入して確実な接着が得られ、逆にシート束が薄い場合には接着層を薄くすることが表紙シートに折り畳んだときに接着剤が表紙の表裏面に漏れ出すことがない。そこで塗布ロールとシート束端面との間の間隔(ギャップ)を調整して塗布する接着剤層を加減することが試みられている。
特開2004−209869号公報
上述のように塗布位置にセッとしたシート束に塗布ロールなどで接着剤を塗布する際に接着剤を適切な厚さで均一に塗布しなければその後の表紙綴じ製本で落丁などの問題を引き起こす。例えば接着剤層が薄過ぎると不完全な綴じ合わせとなり、逆に接着剤層が厚過ぎると表裏の表紙裏面に接着剤が漏れ出すことが知られている。同様にシート束の端面に塗布した接着剤層が不均一であると部分的に不完全な接着、或いは背表紙面に凹凸、皺などが発生することがある。
このような接着剤層の不均一をなくすためにはシート束と接着剤塗布手段(塗布ロールなど)とを正確な位置関係で塗布動作を行うように構成する必要がある。従来この接着剤塗布手段とシート束との位置関係は束厚さが厚いときには接着剤層を厚く、薄いときには接着剤層を薄くするように間隔調整することが試みられている。また塗布ロールなどの塗布手段に塗布する接着剤層を均一にするため厚さ調整用のブレードを設けることも知られている。
ところが、塗布する接着剤層を均一厚さに形成するため、例えば塗布ロールに含浸された層をブレードなどで均一化する際に接着剤の粘性で凹凸が生ずることがあり製本後の背表紙に凹凸、皺などが発生することがあった。
そこで本発明者は製本時に発生する背表紙面の凹凸、皺など製本品位を劣化させる原因を種々実験した処、塗布ローラなどの塗布手段に不均一な接着剤層が形成されることを究明するに至った。この不均一の接着剤層は図12(a)に示すように塗布手段に形成された接着剤層が図示のようにロール端面から山盛り状に形成されることに原因している。従って同図(b)に示すように厚いシート束では背綴じ端面にほぼ等しい接着剤層が形成されるが同図(c)のように薄いシート束では厚さ方向に接着剤層が不均一となり、図示右端部では厚く、左端部では薄く形成されることが判明した。
そこで本発明はシート束の厚さに応じてシート端面と塗布手段との相対的な位置関係を調整することによって、束厚さに左右されることなく確実な製本綴じが可能である接着剤塗布装置の提供をその主な課題としている。
更に本発明は、シート束の厚さに応じて確実な綴じ合わせと製本品位に富んだ製本装置及び画像形成システムの提供をその課題としている。
本発明は、上記課題を解決するために以下の構成を採用する。
順次給送されるシートを束状に集積するシート集積手段と、上記シート集積手段からのシート束を所定の接着剤塗布位置に位置決めセットするシート束保持手段と、上記シート集積手段上に集積されたシート束の厚さを判別する束厚さ認識手段と、上記接着剤塗布位置に配置され接着剤を収容する接着剤容器と、上記接着剤容器に配置され上記シート束に接着剤を塗布する接着剤塗布手段と、上記接着剤塗布位置のシート束の背綴じ端面に接着剤を塗布するため上記接着剤塗布手段又は上記シート束保持手段を移動するシフト手段とを備える。上記シート束保持手段と上記接着剤塗布手段とは少なくとも一方が上記シート束の厚さ方向に於ける相対位置を調整可能に構成し、この位置調整可能なシート束保持手段及び/又は接着剤塗布手段は上記束厚さ認識手段からのシート束の厚さ情報に基づいて上記シート束の背綴じ端面と接着剤塗布手段との束厚さ方向の相対位置を調整する位置制御手段を備える。
前記シート束保持手段と接着剤塗布手段とは、前記接着剤塗布位置のシート束の厚さ方向に、(1)シート束保持手段を位置移動可能に構成するか、又は(2)前記接着剤容器を位置移動可能に構成するか、又は(3)接着剤塗布手段を位置移動可能に構成する。そして前記位置制御手段は、前記束厚さ認識手段からのシート束の厚さ情報に基づいてシート束の背綴じ端面と接着剤塗布手段とが所定の基準位置で互いに対向するように位置調整する。
前記接着剤塗布手段は、前記接着剤塗布位置にセットされたシート束の束厚さ方向に位置するロール部材で構成し、このロール部材は前記接着剤容器にシート束厚さ方向に位置調整可能に取付けられ、前記位置制御手段は、上記ロール部材をシート束厚さ方向に位置移動するロール支持部材で構成する。
前記接着剤塗布手段は前記接着剤容器に内蔵され、この接着剤容器は前記接着剤塗布位置のシート束の背綴じ端面に沿って移動自在で、且つシート束の厚さ方向に位置移動可能に装置フレームに取付ける。更に前記位置制御手段は、前記束厚さ認識手段からのシート束の厚さ情報に基づいて上記接着剤容器をシート束厚さ方向に位置移動する。
前記シート束保持手段は前記シート集積手段からシート束を前記接着剤塗布位置に搬送セットするグリップ搬送手段で構成し、上記グリップ搬送手段は固定グリップ部材と可動グリップ部材との間にシート束を把持すると共にこの固定グリップ部材は束厚さ方向に位置調整可能に構成する。前記位置制御手段は、前記束厚さ認識手段からのシート束の厚さ情報に基づいて上記固定グリップ部材をシート束厚さ方向に位置移動する。
前記位置制御手段は、接着剤塗布位置にセットされたシート束の厚さ方向中央が前記接着剤塗布手段の所定基準位置と略々一致するように束厚さに応じて位置移動する。
前記接着剤容器は前記接着剤塗布位置のシート束の背綴じ端面に沿って移動自在に配置し、前記接着剤塗布手段は上記接着剤容器にシート束の厚さ方向に位置調整可能に取付ける。上記接着剤塗布手段をシート束の厚さ方向に位置調整する位置制御手段と、上記接着剤容器をシート束の背綴じ端面に沿って移動する塗布駆動手段とは、上記接着剤容器を待機位置からシート束の接着剤塗布位置に移動する動作と、上記接着剤塗布手段をシート束の厚さ方向に位置調整する動作とを同時に実行するように構成する。
本発明に係わる製本装置は、シートを束状に集積するシート集積手段と、上記シート集積手段からのシート束の背部に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、上記接着剤塗布装置からのシート束と表紙シートとを綴じ合わせる表紙綴じ手段とを備え、上記接着剤塗布装置は上述のいずれかの構成を備える。
順次シート上に画像形成する画像形成装置と、上記画像形成装置からのシート束を束状に部揃えして綴じ処理する製本装置とを備えた画像形成システムに於いて、上記製本装置は上述の構成を備える。
本発明は、接着剤塗布位置にシート束を位置決めセットするシート束保持手段と接着剤塗布手段とをシート束の厚さに応じて厚さ方向の位置関係を調整するようにしたものであるから、シート束の背綴じ端面には略々均一厚さの接着剤層が形成され、その後の製本処理において、落丁の原因となる不完全接着、背表紙面の凹凸、皺及び背折り線の歪曲などの問題がなく美観に富んだ品位の良い製本処理が可能である。
特に、塗布手段を接着剤容器に装備した塗布ロールで構成する場合には、この塗布ロールをシート束の厚さ方向に位置調整可能に構成することによって簡単な構造でシート束の塗布面に対して正確に位置調整することが出来る。
以下図示の好適な実施の態様に基づいて本発明を詳述する。図1は本発明に係わる接着剤塗布ユニットの概略構成を示し、図2はそのシート束保持ユニットの斜視図であり、図3は接着剤塗布ユニットの斜視図である。
本発明の接着剤塗布ユニットEは図1に示すようにシート束を所定姿勢で保持するシート束保持手段30と、この保持手段に保持されたシート束の端縁(下端縁)S1に接着剤を塗布する塗布ロール手段(接着剤塗布手段;以下同様)51と、このロール手段を組み込んだ糊容器(接着剤容器;以下同様)50とで構成される。シート束保持手段30はシート束を鉛直姿勢、水平姿勢その他所定の姿勢で保持し、図示のものは固定グリップ部材33bと可動グリップ部材33aとでシート束を把持するグリップ機構で構成され、シート束を鉛直姿勢で保持するようになっている。上記塗布ロール手段51は糊容器50に次のように内蔵され、上記シート束の下端縁S1に沿って移動自在に配置されている。
糊容器50は内部に熱溶融性接着剤を収容するトレイで構成され、この容器の側壁に軸支持された回転軸51aに塗布ロール手段51が取り付けられている。そして上記シート束と上記塗布ロール手段51とは相対的に移動することによってシート束の下端縁S1に接着剤を塗布するように構成され、図示のものは塗布ロール手段51がシート束の下端縁S1に沿って移動するようになっている。この場合糊容器50をシート束の下端縁長さより大きく構成し、この容器内で塗布ロール手段51が往復動するように構成しても良いが図示のものは糊容器50とこれに内蔵した塗布ロール手段51がシート束の下端縁S1に沿って移動するように構成してある。
このため糊容器50は装置フレームに配置したガイドレール52に摺動自在に支持され、駆動モータM9を備えたタイミングベルト53に連結されている。この駆動モータM9とタイミングベルト53が塗布ロール手段51の移動手段を構成している。図示HSはホームポジションセンサであり上記糊容器50のホームポジションを検出し、上記駆動モータM9を制御する。
上記糊容器50の構成を図3に従って説明すると、糊容器50は適宜の桶形状に合成樹脂などで構成され、図示のものは糊収容槽55aと糊充填槽55bに区割されている。糊充填槽55bに固形接着剤を充填し、これを図示しない加熱ヒータで溶解した後、糊収容槽55aに導く。糊収容槽55aには塗布ロール手段51が回転軸51aで回転自在に軸受支持され、回転軸51aには駆動モータM8が連結されている。塗布ロール手段51は耐熱性の含浸ゴム質材で形成され内部に接着剤を含浸し、外周に接着剤層を形成する。図示56はドクターブレードであり、ロール外周と所定のキャップを有する板状部材で構成され、ロールの回転方向上流側でロール外周に形成される接着剤の盛上がり層を一定に調整する。
また図示57はロール回転方向下流側に配置されローラ外周の接着剤層を堰止める堰止め部材である。従って駆動モータM8で図3時計方向に回転する塗布ロール手段51はドクターブレード56で外周の接着剤層は一定に調整され、ロール最上部に位置する塗布部とその下流側には堰止め部材57で接着剤の貯留層が形成される。上述のように形成された糊容器50にはシート束の下端面S1に塗布された余剰接着剤を除去する掻取りブレード58が配置されている。図示のものは塗布ロール手段51と距離を隔てた上記糊収容槽55aの上方に設けてある。図3及び図4に示すようにこの掻取りブレード58は糊容器50の両側壁に軸58a,58bで軸支され、シート束の下端面S1の背幅方向に所定角度で沿うように配置されたナイフエッジ58cを有する板状部材で構成されている。また上記掻取りブレード58はレバー状側壁58dが一体に形成され、前記シート束保持手段30の位置によって図3作動位置と、この位置から降下した非作動位置に上記軸58a,58bを中心に揺動するようになっている。
上述のように構成された塗布ロール手段51は前述のシート束保持手段30に支持されたシート束の下端縁S1に沿って移動しながら塗布ロール手段51の外周に層状に形成された接着剤を塗布する。図示の塗布ロール手段51は図5(a)に示すようにホームポジションHPからシート束の終端部のリターンポジションRPとの間で往復動し、その往路(HP→RP)ではシート束と強く接してシート束の下端縁S1をバラけさせ、復路(RP→HP)で接着剤を塗布するように制御している。図5(a)に示す往路では塗布ロール手段51の頂部(塗布部)とシート束の下端縁S1とのギャップGa1はロール側が高くシート束の下端縁S1が低くなるように設定(Ga1<0)され、シート束の下端縁S1は同図(c)のように末広がりにバラける。そして復路では図6(a)のようにギャップGa2は所定の間隔に距離を隔てるように設定(Ga2>0)されている。従ってシート束は往路では下端縁がバラけられ、復路でそのシート束の下端縁S1に接着剤が塗布されることとなる。
そこで本発明は上述のシート束保持手段30と塗布ロール手段(接着剤塗布手段)51とを、シート束の厚さ方向に(1)シート束保持手段を位置移動可能に構成するか、(2)糊容器50を位置移動可能に構成するか、(3)塗布ロール手段51を糊容器50に対して位置移動可能に構成する。そしてこのように位置移動可能に構成された位置調整手段をシート束の厚さ情報に基づいてシート束の塗布端面(背綴じ端面)と接着剤塗布手段51が所定の基準位置で互いに対向するように構成することを特徴としている。以下これを説明する。
[位置調整手段をシート束保持手段で構成する態様(図7参照)]
シート束保持手段30は図2に基づいて説明したように可動グリップ部材33aと固定グリップ部材33bで構成されている。そして固定グリップ部材33bはユニットフレーム32に固定支持され、可動グリップ部材33aはこの固定グリップ部材33bに対して接近離反するようにユニットフレーム32に取付けられ、グリップモータM6でニップ動作するようになっている。そこで上記固定グリップ部材33bをユニットフレーム32に対して位置調整自在に取付ける。その構成は図7(a)に示すように固定グリップ部材33bをユニットフレーム32に設けたガイドレバー32gに束厚さ方向(同図左右方向)に摺動自在に支持し、常時同図左側にスプリング32Sで付勢してある。そしてこの固定グリップ部材33bはスプリング32Sの付勢力で偏心カム軸32yに当接支持されている。
従ってこのようにユニットフレーム32に支持された固定グリップ部材33bは偏心カム軸32yを回転することによって束厚さ方向に移動自在となる。そしてこの偏心カム軸32yは制御モータMo1に連結され、制御モータを回転駆動することにより束厚さ方向の位置が同図(b)に示すようにシフトすることとなり、偏心カム軸32yの回転角度調整でシート束を把持する位置が調整可能となる。一方可動グリップ部材32aは前述の通りグリップモータM6の回転で待機位置Tpからニップ位置Npにシート束の厚さに応じて移動することとなる。上記固定グリップ部材33bの位置調整の制御については後述する。
[位置調整手段を糊容器で構成する態様(図8参照)]
図8に示す態様は前述の糊容器50をシート束の厚さに応じて位置調整するようにしたものである。糊容器50には前述と同様に塗布ロール手段51が回転自在に装備され、駆動モータM8で塗布ロール手段51が回転するようになっている。そしてこの糊容器50は装置フレームに設けたガイドレール52に摺動自在に支持され、駆動モータM9を備えたタイミングベルト53に連結されている。そこで図8(a)に示すように糊容器50は装置フレームのガイドレール52に摺動自在に支持されたブラケット50bに束厚さ方向に位置調節自在に支持されている。ブラケット50bにはガイドレール50gが設けられ、このレールに糊容器50が摺動支持されている。そしてブラケット50bに制御モータMo2が搭載してあり、この制御モータMo2と糊容器50とが歯車連結され制御モータMo2の回転で糊容器50は束厚さ方向に同図(b)のように位置調整自在となる。制御モータMo2の制御については後述する。
[位置調整手段を塗布ロール手段で構成する態様(図9参照)]
次に図9に示す態様は前述の糊容器50に塗布ロール手段51を回転自在に装備する際に、この塗布ロール手段51を束厚さ方向に位置調自在にしたものである。同図(a)に示すように前述の駆動モータM8に連結した回転軸51aは糊容器50に回転自在に軸承され、この回転軸51aに塗布ロール手段51が軸方向に移動可能に軸承してある。つまり回転軸51aは断面矩形状の軸形状に形成され、この軸に塗布ロール手段51が遊嵌してある。これによって塗布ロール手段51は軸方向に移動可能であり同時に回転軸51aの回転でこれと一体に回転することとなる。そこでこのように軸支持された塗布ロール手段51にはシフト部材51fが連結してあり、このシフト部材51fは束厚さ方向(回転軸51aの軸方向)にタイミングベルト51Tで位置移動可能になっている。そしてタイミングベルト51Tには制御モータMo3が連結されている。従って制御モータMo3を回転駆動することによって塗布ロール手段51は束厚さ方向に位置調整可能となる。制御モータMo3の制御については後述する。
[束厚さ認識手段]
上述の接着剤を塗布するシート束の厚さは後述するように例えばシートを部揃え集積する集積トレイ22に束厚さ検出手段Stを設ける。この検出手段Stはトレイ上に集積された最上シートと当接する検出片を積載方向に上下動自在に配置し、この検出片の位置をスライダックセンサなどで検知する構成を採用する。その他束厚さ検出手段Stは例えば後述する製本装置側の排紙口20のシートセンサSeでシート枚数をカウントし、平均的なシートの紙厚を乗算することで構成するなど種々の厚さ検知方法が採用可能である。そしてこのように構成された束厚さ検出手段で識別したシート束の厚さ情報に基づいて上述の制御モータMo1乃至Mo3を次のように制御する。
まず上述の図7に示す(1)の態様では前述の制御モータMo1を例えばステッピングモータで構成し、後述する位置制御手段(制御CPU)は束厚さ検出手段Stからの束厚さ情報に基づいて所定パルスを電源供給する。すると制御モータMo1は偏心カム軸32yを所定量回転する。これにより固定グリップ部材33bはシート束を支持する面が束厚さ方向に位置移動する。そこで可動グリップ部材33aとの間に把持されたシート束は図7(b)に示すように束厚さに応じて塗布ロール手段51の基準位置x、に一致するようにシート束を塗布位置Xにセットすることとなる。尚図示のものは基準位置xをシート束の厚さ方向中心と塗布ロール手段51の中心が略々一致する位置に設定してある。
上述の図8に示す(2)の態様では前述の制御モータMo2を例えばステッピングモータで構成し、後述する位置制御手段(制御CPU)は束厚さ検出手段Stからの束厚さ情報に基づいて所定数の電源パルスを供給する。すると制御モータMo2は所定回転し、前記糊容器50を束厚さ方向に所定量位置移動させる。するとこの糊容器50に支持された塗布ロール51は回転軸51aの方向に所定量移動し塗布位置Xにセットされているシート束の基準位置xにロール中心yが一致する。尚この基準位置xはシート束の厚さ方向の中心とロール中心が一致するように設定してある。
上述の図9に示す(3)の態様では前述の制御モータMo3を例えばステッピングモータで構成し、後述する位置制御手段(制御CPU)は束厚さ検出手段Stからの束厚さ情報に基づいて所定数の電源パルスを供給する。すると制御モータMo3はシフト部材51fを所定量移動する。これにより塗布ロール手段51は回転軸51aに沿ってその位置を移動しロール中心yが塗布位置Xにセットされたシート束の厚さ方向中心xと一致することとなる。
上述の位置制御手段は図1で説明した糊容器50のホームポジション(同図実線)からシート束の塗布端面(下端縁)S1に移動する動作、つまり前述の駆動モータM9の起動から塗布ロール手段51がシート束の下端縁S1に塗布動作を開始するまでの間に上記各制御モータMo1、Mo2、Mo3を駆動制御して位置調整を実行する。これによって処理時間を短縮することが可能となる。
[製本装置の説明]
次に図10に示す上述の接着剤塗布ユニットを内蔵した製本装置Bについて説明する。図示の製本装置Bは、例えば同図に示すような画像形成装置Aに連結され、この画像形成装置Aから画像形成されたシートを束状に部揃えし、このシート束の端面に糊などの接着剤を塗布し、これに表紙シートを接合して背折プレス成形して製本綴じする。この表紙シートはシート束の搬送経路と交差する方向から画像形成装置或いはインサータ装置から供給する。図10はこのような画像形成システムを示し、以下画像形成装置A、製本装置Bの順に説明する。
画像形成装置Aについて説明すると、この画像形成装置Aはコンピュータ、ワードプロセッサなどのシステムに組込まれ、一連の文書をシート上に印刷して排紙口9から搬出する。この印刷手段としてはレーザ、インクジェット、オフセット印刷などの手段が採用可能である。図示のものは、静電ドラムなどの印刷ドラム10と、この印刷ドラム10にシートを供給する給紙カセット2と、印刷ドラム10に画像を形成するレーザなどの印刷ヘッド8と、現像器4と定着器5とから構成されている。給紙カセット2から所定サイズのシートを給紙経路3に供給し、この経路3には印刷ドラム10が配置されている。この印刷ドラム10に印刷ヘッド8で静電潜像を形成し、この潜像に現像器4でトナーインクを付着する。この印刷ドラム10上に形成されたトナー像をシート上に転写した後、定着器5で定着して排紙口9から排出する。
図示6は反転経路で片面に画像印刷されたシートを表裏反転して再び印刷ドラム10に導きシートの裏面側に印刷するデュープレックスパスである。図示11は画像読取装置であり、原稿シートをセットするプラテンと、このプラテンに沿って往復動するスキャニングキャリッジと、このキャリッジで走査した原稿画像を光電変換するCCDなどの光電変換素子で構成されている。また図示12は原稿供給送置であり、上記プラテンに原稿を自動的に供給するため、原稿をセットするトレイと、このトレイから原稿を上記プラテンに案内する搬送経路と、排紙トレイとを備えている。上記画像読取装置11で読み取った原稿データは上記印刷ヘッド8のデータ記憶部に転送される。一方、このデータ記憶部はコンピュータ、ワードプロセッサなどの外部機器に接続され、この外部機器から原稿データの供給を受ける。
そこで製本装置Bは、前記画像形成装置Aの排紙口9から順次搬出されるシートをページ順に上下に積重ねて束状に部揃いする「集積トレイユニットC」と、このトレイユニットからシート束を製本経路に沿って移送する「束搬送ユニットD」と、製本経路の糊塗布位置に配置され上記シート束の一端背部に接着剤を塗布する「接着剤塗布ユニットE」と、上記糊塗布位置の下流側に配置された綴合せ位置に表紙シートを給送セットする「表紙シート搬送ユニットF」と、上記綴じ合せ位置に配置され表紙シートとシート束とを接合する「綴合せユニットG」と、製本仕上げされたシート束を収納する「収納スタックユニットH」とから構成されている。上記接着剤塗布ユニットEは前述の構成を用いる。
「集積トレイユニット」
図10に示すように前述の画像形成装置Aの排紙口9にはシート搬入経路P1が連結され、このシート搬入経路P1は略々水平方向に配置され、装置中央を横断するパスで構成されている。上記シート搬入経路P1には、表紙シートを給送するインサータ装置J(後述する)の給紙経路P2と、上記画像形成装置Aからのシートを搬送する中綴じシート搬送経路P3が連接してある。そしてこれらの経路分岐部には経路切換フラッパ15が設けられている。上記中綴じシート搬送経路P3は装置中央に配置されたシート搬入経路P1からシートを装置上方に案内するように配置され、その排紙口20には排紙ローラ21(シート搬送手段)、シートセンサSeが設けられている。
上記中綴じシート搬送経路P3の下流側には集積トレイ22が排紙口20の下方に段差を形成して配置されている。この集積トレイ22にはシートガイド25と、整合ローラ24と、シート後端を位置規制する後端規制部材23が配置されている。シートガイド25は排紙口20からシートを集積トレイ22上に案内するガイド部材で構成され、整合ローラ24はシートガイド25に沿ってトレイ上に進入したシートを排紙方向(図11左方向)移送し、シート後端がトレイ上に進入した後は、逆方向(図11右方向)にシートをスッチバックさせてその後端を後端規制部材23に突き当て整合する。このため整合ローラ24は正逆転可能な駆動モータM2に連結されている。また上記シートガイド25はトレイ上のシートをスイッチバックさせて後端規制部材23に整合する際は排紙口20からトレイ上に移動してシートをガイドするように揺動自在に構成され図示しない作動ソレノイドなどの駆動手段が連結してある。
また上記集積トレイ22には図示しないがシートの幅方向姿勢を幅寄せ整合する整合手段が備えられている。この整合手段はシートを片側基準若しくはセンタ基準で幅寄せするように例えば左右一対の整合板をトレイ上に幅方向に移動自在に配置し、少なくともいずれか一方の整合板を駆動モータなどで往復移動させるように構成する。上述の集積トレイ22は装置フレームに固定して装備しても良いが図示のものは図10上下方向に積載位置と搬出位置との間で昇降可能に装置フレームに取り付けてある。そしてトレイ側に設けたラック歯車28をトレイ昇降モータM4に連結したピニオン27に歯合し、昇降モータM4の正逆転で集積トレイ22を積載位置(図11実線)と搬出位置(同図破線)との間で昇降移動するようになっている。従って集積トレイ22上に集積されたシートは積載位置から矢印a方向に降下移動し、次いで矢印b方向に移送して後続するシート束保持手段30(前述のシート束保持手段)に転送されることとなる。
[束厚さ認識手段]
上述の集積トレイ22には積載されたシート束の厚さを検知するシート束厚さ検出手段Stが配置されている。この検出手段は例えばスライダックセンサで、集積トレイ上のシートを把持するグリッパの位置を検出し、例えば抵抗値からシート束の厚さを検出する。このシート束厚さ検出手段Stは前記集積トレイ22で集積されたシート束の厚さを検出して前述した図7乃至図9で説明した位置調整を実行する。この他後述する(1)接着剤塗布ロールとシート束とのギャップGa2をシート束の厚さに応じて設定する。また(2)表紙シートのセット位置をその送り量をシート束の厚さに応じて調整してシート束Saが表紙シートのセンタと一致するようにする、など後続する処理動作に使用する。
「束搬送ユニット」
上記集積トレイ22からのシート束を下流側の糊塗布位置に搬送する束搬送ユニットDは図2に示すようなシート束保持手段30で構成されている。この搬送手段30は図1上下方向に装置を縦断するように配置された製本経路P5に配置され、上述の集積トレイ22から略々水平姿勢で受取ったシート束を90度旋廻させて鉛直姿勢に偏向し、下流側の糊塗布位置に移送する。この為、シート束保持手段30はシート束を把持する一対のグリップ部材33a、33bと、この両グリップ部材を備えたユニットフレーム32から構成されている。そしてこのユニットフレーム32は装置フレームに軸31で回転自在に支持され、装置フレーム側に設けた旋回モータM5で軸31に設けた扇形ギア35を回転駆動動することによってユニットフレーム32は図2時計方向及び反時計方向に旋回動する。
このように装置フレームに回動自在に軸承されたユニットフレーム32に設けられたガイドレール36a(図2にその一部を示す)に可動フレーム36が上下方向に移動自在に嵌合支持されている。そしてユニットフレーム32側に設けた昇降モータM7に連結したピニオン41と可動フレーム36側に設けたラック歯車42とが歯合している。この可動フレーム36に一対のグリップ部材33a、33bが次のように取り付けられている。固定側のグリップ部材33bはシートを把持する幅サイズで可動フレーム36を構成する左右の側枠に固定され、可動側のグリップ部材33aにはロッド38が設けられ、このロッド38は可動フレーム36に設けた軸受37に嵌合支持されている。そしてロッド38に一体形成されたラック歯車39にグリップモータM6のピニオンが歯合連結してある。
従って、グリップ部材33a、33bはシート束Saを把持するグリップ動作を上記グリップモータM6によって実行し、グリップしたシート束を上記旋回モータM5によって水平姿勢から鉛直姿勢に偏向し、次いでこの鉛直姿勢のシート束を上記昇降モータM7によって製本経路P5に沿って下流側の糊塗布位置Xに移送することとなる。図示Sgはグリップエンドセンサであり、上記可動側のグリップ部材33aに配置されシート束が所定圧力で確実に把持されたか否かを検出する。上記駆動モータM6で可動グリップ部材33aを、シート束を把持する方向に移動すると固定グリップ部材33bに接近してシート束と係合する。この係合でグリップエンドセンサSgがONし、その信号から所定量グリップモータM6を駆動する。すると可動グリップ部材33aはシート束を挟んだ状態で図示しない蓄勢スプリングに蓄力しながら固定グリップ部材33bに更に接近して停止することによって所定圧力でシート束を把持することが可能となる。この状態で昇降モータM7を駆動するとシート束保持手段30は図11下方向にシート束を把持した状態で移動し、下流側の糊塗布位置Xにシート束を移送する。
「接着剤塗布ユニット」
接着剤塗布ユニットEは、前述の構成であり、上記束搬送ユニットDで搬送され糊塗布位置Xに位置付け保持されたシート束の下端縁S1に接着剤を塗布する。このとき上述のシート束保持手段30によるシート束の送り量Fxを上記昇降モータM7で異ならせて接着剤の塗布量を調整する。このシート束の送り量Fxによる塗布量調整は前述のシート束厚さ検出手段Stからの束厚さ情報に基づいて、束厚さが厚いときには図6(b)で説明したギャップGa2とギャップGb2を大きくして塗布量を多く設定し、束厚さが小さいときにはギャップGa2とギャップGb2を小さくして塗布量を少なく設定している。このように前記シート束保持手段30の昇降モータM7の制御でシート束の送り量Fxを大小調整する代わりに上記塗布ロール手段51の位置を上下調整するロール位置制御手段を設けても良い。また駆動モータM9は待避指示信号でシート束に接着剤を塗布する作動位置から距離を隔てて待避した待避位置EP(図1参照)に移動し、この待避位置EPに配置された接着剤タンク54から接着剤の補給を受けるようになっている。
「インサータ装置」
次に上記接着剤塗布ユニットEで糊付けされたシート束は表紙シートと綴合わせることとなるが、この表紙シートの給送について説明する。画像形成装置Aの排紙口9には順次画像形成済みのシートが搬出され、通常はこの排紙口9に排紙スタッカが準備される。本発明はこの排紙口9に後述する製本装置Bとしてのシート搬入経路P1が連結され、このシート搬入経路P1にインサータ装置Jが取り付けられる。インサータ装置Jはシートをスタックする1段若しくは複数段、図示のものは2段のスタックトレイ16と、このスタックトレイ16上のシートを1枚ずつ分離するピックアップ手段17と、このピックアップ手段17からのシートをシート搬入経路P1に案内する給紙経路P2とから構成される。
そしてスタックトレイ16上にセットされたシートは画像形成装置Aの排紙口9から順次搬出されるシートの間にシート搬入経路P1に供給される。つまり画像形成装置Aから一連のシートが画像形成されて搬出された後、この最終シートの後にスタックトレイ16からシートが供給される。従ってスタックトレイ16には表紙シートとして厚紙或いはコーティング紙などの特殊シートが準備され、後述する製本装置Bからの制御信号でスタックトレイ16上のシートはシート搬入経路P1に搬入される。またスタックトレイ16を2段設けたのは、種類の異なる表紙シートを予めスタッカに準備出来るようにしたものであり、選択された1つのスタッカから表紙シートが供給される。
「表紙シート搬送ユニット」
図10のシステムにおいて、シート搬入経路P1にはインサータ装置Jの給紙経路P2が連結され、この経路からの表紙シートは経路切換フラッパ15を介して表紙シート給送経路P4に導かれるようになっている。この表紙シート給送経路P4は前述の製本経路P5と直交するように交わり、交差部(以下、「綴合せ位置K」という)で製本経路からのシート束と表紙シートとを逆T状に接合して綴じ合わせるようになっている。上記表紙シート給送経路P4は上下に所定間隔で対向する上部搬送ガイド63a,63bと下部搬送ガイド63cで構成され、上部搬送ガイド63a,63bは製本経路P5との交差部を境に右側の第1上部搬送ガイド63aと左側の第2上部搬送ガイド63bに区割され左右の搬送ガイドが個別に開閉動するようになっている。
そして上記表紙シート給送経路P4には、表紙シートを搬送方向と搬送直交方向でそれぞれ位置合わせするレジスト手段と、このレジスト手段で位置合わせした表紙シートを綴合せ位置Kに移送する表紙シート搬送手段が配置されている。この表紙シート搬送手段は経路P4に配置された搬送ローラ対で構成され、下部搬送ガイド63cに取り付けられた駆動ローラ69aと上部搬送ガイド63a,63bに取り付けられた従動ローラ69bとから構成されている。駆動ローラ69aには駆動モータM10が連結してある。一方上部搬送ガイド63a,63bと従動ローラ69bとは、駆動ローラ69aに圧接する位置と上方に浮上して離間する位置との間で移動可能にカムレバーなどで装置フレームに取り付けられている。
従って、上部搬送ガイド63a,63bと従動ローラ69bとは図示しないカムレバーの駆動モータによって経路中の表紙シートと圧接してこれを図11左側に移送する作動位置と、表紙シートから離間して浮上した退避位置との間で移動可能に構成されている。このように表紙シートは表紙シート給送経路P4と前記製本経路P5との交点である綴合せ位置Kに搬送され所定位置にセットされる。この綴合せ位置Kの上部搬送ガイド63a,63bは開閉ガイド板で構成され、製本経路P5を遮り、表紙シートの上部を案内する位置と、この製本経路P5から退避した退避位置との間で移動自在に構成されている。そしてこの上部搬送ガイド63bは図11に示すように表紙シートを案内した後は、製本経路P5を開放するように上方に退避する。
「綴合せユニット」
上記綴合せ位置Kには、表紙接合手段64と表紙折り手段65が設けられ、製本経路P5からのシート束と表紙シート給送経路P4からの表紙シートとが逆T字状に接合される。まず製本経路P5ではシート束保持手段30に把持されたシート束に接着剤塗布ユニットEでシート束の下端縁S1に糊付けが施され、糊容器50は経路外のホームポジションHPに退避する。そしてシート束保持手段30はシート束を糊塗布位置Xから綴じ合わせ位置Kに製本経路P5に沿って移送する。これと同時に表紙シート給送経路P4では綴合せ位置Kに表紙シートが給送され静止セットされている。
そこで上記表紙接合手段は図11に示すような背当プレート64で構成され、この背当プレート64は製本経路P5に進入したバックアップ位置と経路外に退避した退避位置との間で進退自在に設けられている。そして背当プレート64はバックアップ位置では表紙シート給送経路P4に静止セットしている表紙シートをバックアップ支持し、製本経路P5から前記シート束保持手段30で移送されるシート束と表紙シートとを逆T字状に接合する。また背当プレート64は退避位置では製本経路P5を開放し、この製本経路P5から背当プレート64が退避することによって下流側に位置する折ロール70に向けて前記シート束保持手段30がシート束を搬出することが可能となる。
従って背当プレート64は製本経路P5を直交方向に横切るように移動自在に装置フレームに支持され、図示しない駆動手段(電磁ソレノイド、モータなど)に連結されている。特に図示の背当プレート64は熱伝導率が高く放熱効果の大きい金属板で形成してあり、シート束Saに塗布した接着剤(図示のものは熱溶融性接着剤)を冷却するようになっている。このように背当プレート64でバックアップ支持された状態で表紙シートとシート束Saが逆T字状に接合され、この状態で表紙シートの背部を折り曲げる表紙折り手段65が上記プレート64の上流側に配置されている。
尚本発明にあって画像形成装置から送られるシ−トを順次集積して束にして、この束に接着剤を塗布する装置について説明したが、操作者がシ−トを束状に集積し、このシート束を装置内にセットし、このシ−ト束に対して接着剤を塗布するように構成しても良いことは勿論である。
本発明に係わる接着剤塗布装置の全体構成を示す説明図。 図1の装置のシート束保持手段(シート束保持手段)の斜視説明図。 本発明に係わる接着剤塗布ユニットの斜視図。 図3の装置の要部構成を示す斜視図。 図1の装置における接着剤塗布手段の概念構成図を示し、同図(a)は往路の容器の移動状態を示し、同図(b)はシート束と糊容器との位置関係図、同図(c)は同図(a)の断面図。 図1の装置における接着剤塗布手段の概念構成図を示し、同図(a)は復路の容器の移動状態を示し、同図(b)はシート束と糊容器との位置関係図、同図(c)は同図(a)の断面図。 位置調整手段の第1態様を示し、同図(a)は構成を示す説明図であり、同図(b)はシート束が薄い場合の状態図であり、同図(c)はシート束が厚い場合の状態図。 位置調整手段の第2態様を示し、同図(a)は構成を示す説明図であり、同図(b)はシート束が薄い場合の状態図であり、同図(c)はシート束が厚い場合の状態図。 位置調整手段の第3態様を示し、同図(a)は構成を示す説明図であり、同図(b)は部分断面図。 本発明の製本装置を備えた画像形成システムの全体構成図。 図1の装置の要部(製本装置)を示す細部説明図。 従来の装置に於ける接着剤塗布状態の説明図であり、(a)はシート束端面の接着剤層の形状を示し、(b)は厚いシート束の場合を示し、(c)は薄いシート束の場合を示し、(d)は製本状態の背表紙の状態を示す。
符号の説明
22 集積トレイ
30 シート束保持手段
32 ユニットフレーム
32g ガイドレバー
32S スプリング
32y 偏心カム軸
33a 可動グリップ部材
33b 固定グリップ部材
50 糊容器
50b ブラケット
50g ガイドレール
51 塗布ロール手段
51a 回転軸
51f シフト部材
51T タイミングベルト
52 ガイドレール
53 タイミングベルト
E 接着剤塗布ユニット
X 塗布位置
x 基準位置(シート束)
y ロール中心
S1 シート束の下端縁
M6 グリップモータ
M8 駆動モータ(塗布ロール手段)
M9 駆動モータ(糊容器)
Mo1〜Mo3 制御モータ
St 束厚さ検出手段

Claims (11)

  1. 順次給送されるシートを束状に集積するシート集積手段と、
    上記シート集積手段からのシート束を所定の接着剤塗布位置に位置決めセットするシート束保持手段と、
    上記シート集積手段上に集積されたシート束の厚さを判別する束厚さ認識手段と、
    上記接着剤塗布位置に配置され接着剤を収容する接着剤容器と、
    上記接着剤容器に配置され上記シート束に接着剤を塗布する接着剤塗布手段と、
    上記接着剤塗布位置のシート束の背綴じ端面に接着剤を塗布するため上記接着剤塗布手段又は上記シート束保持手段を移動するシフト手段と、
    を備え、
    上記シート束保持手段と上記接着剤塗布手段とは少なくとも一方が上記シート束の厚さ方向に於ける相対位置を調整可能に構成され、
    この位置調整可能なシート束保持手段及び/又は接着剤塗布手段は上記束厚さ認識手段からのシート束の厚さ情報に基づいて上記シート束の背綴じ端面と接着剤塗布手段との束厚さ方向の相対位置を調整する位置制御手段を備えていることを特徴とする接着剤塗布装置。
  2. 前記シート束保持手段と接着剤塗布手段とは、前記接着剤塗布位置のシート束の厚さ方向に、
    (1)シート束保持手段を位置移動可能に構成するか、又は(2)前記接着剤容器を位置移動可能に構成するか、又は(3)接着剤塗布手段を位置移動可能に構成され、
    前記位置制御手段は、
    前記束厚さ認識手段からのシート束の厚さ情報に基づいてシート束の背綴じ端面と接着剤塗布手段とが所定の基準位置で互いに対向するように位置調整することを特徴とする請求項1に記載の接着剤塗布装置。
  3. 前記接着剤塗布手段は、前記接着剤塗布位置にセットされたシート束の束厚さ方向に位置するロール部材で構成され、
    このロール部材は前記接着剤容器にシート束厚さ方向に位置調整可能に取付けられ、
    前記位置制御手段は、上記ロール部材をシート束厚さ方向に位置移動するロール支持部材で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の接着剤塗布装置。
  4. 前記接着剤塗布手段は前記接着剤容器に内蔵され、
    この接着剤容器は前記接着剤塗布位置のシート束の背綴じ端面に沿って移動自在で、且つシート束の厚さ方向に位置移動可能に装置フレームに取付けられ、
    前記位置制御手段は、前記束厚さ認識手段からのシート束の厚さ情報に基づいて上記接着剤容器をシート束厚さ方向に位置移動することを特徴とする請求項1に記載の接着剤塗布装置。
  5. 前記シート束保持手段は前記シート集積手段からシート束を前記接着剤塗布位置に搬送セットするグリップ搬送手段で構成され、
    上記グリップ搬送手段は固定グリップ部材と可動グリップ部材との間にシート束を把持すると共にこの固定グリップ部材は束厚さ方向に位置調整可能に構成され、
    前記位置制御手段は、前記束厚さ認識手段からのシート束の厚さ情報に基づいて上記固定グリップ部材をシート束厚さ方向に位置移動することを特徴とする請求項1に記載の接着剤塗布装置。
  6. 前記位置制御手段は、接着剤塗布位置にセットされたシート束の厚さ方向中央が前記接着剤塗布手段の所定基準位置と略々一致するように束厚さに応じて位置移動することを特徴とする請求項1乃至5の何れかの項に記載の接着剤塗布装置。
  7. 前記接着剤容器は前記接着剤塗布位置のシート束の背綴じ端面に沿って移動自在に配置され、
    前記接着剤塗布手段は上記接着剤容器にシート束の厚さ方向に位置調整可能に取付けられ、
    上記接着剤塗布手段をシート束の厚さ方向に位置調整する位置制御手段と、
    上記接着剤容器をシート束の背綴じ端面に沿って移動する塗布駆動手段とは、
    上記接着剤容器を待機位置からシート束の接着剤塗布位置に移動する動作と、上記接着剤塗布手段をシート束の厚さ方向に位置調整する動作とを同時に実行するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の接着剤塗布装置。
  8. シートを束状に集積するシート集積手段と、
    上記シート集積手段からのシート束の背部に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、
    上記接着剤塗布装置からのシート束と表紙シートとを綴じ合わせる表紙綴じ手段と、
    を備え、
    上記接着剤塗布装置は請求項1乃至7の何れかの項に記載の構成を備えていることを特徴とする製本装置。
  9. シートを束状に集積するシート集積手段と、
    上記シート集積手段からのシート束の背部に接着剤を塗布する接着剤塗布装置と、
    を備え、
    上記接着剤塗布装置は請求項1乃至7の何れかの項に記載の構成を備えていることを特徴とする製本装置。
  10. 順次シート上に画像形成する画像形成装置と、
    上記画像形成装置からのシート束を束状に部揃えして綴じ処理する製本装置と、
    を備え、
    上記製本装置は請求項8又は9に記載の構成を備えていることを特徴とする画像形成システム。
  11. シート束をセットするシート束セット手段と、
    上記シート束セット手段からのシート束を所定の接着剤塗布位置に位置決めセットするシート束保持手段と、
    上記シート束セット手段上のシート束の厚さを判別する束厚さ認識手段と、
    上記接着剤塗布位置に配置され接着剤を収容する接着剤容器と、
    上記接着剤容器に配置され上記シート束に接着剤を塗布する接着剤塗布手段と、
    上記接着剤塗布位置のシート束の背綴じ端面に接着剤を塗布するため上記接着剤塗布手段又は上記シート束保持手段を移動するシフト手段と、
    を備え、
    上記シート束保持手段と上記接着剤塗布手段とは少なくとも一方が上記シート束の厚さ方向に於ける相対位置を調整可能に構成され、
    この位置調整可能なシート束保持手段及び/又は接着剤塗布手段は上記束厚さ認識手段からのシート束の厚さ情報に基づいて上記シート束の背綴じ端面と接着剤塗布手段との束厚さ方向の相対位置を調整する位置制御手段を備えていることを特徴とする接着剤塗布装置。
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