JP2008161481A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、止着テープ及び止着テープを備える止着式おむつに関する。
前身頃と後身頃のいずれかの両脇部に設けられた止着テープを、他方の身頃の外面に止着することで装着する止着式のおむつは、よく知られるものである。
この止着式おむつは、床に寝た状態で介護者等が他人に着せたり脱がせたりするのが容易であるというメリットはあるものの、止着テープの止着を解除した状態では、前身頃と後身頃とが分離した状態となるため、装着者自身が立位の状態で装着したり脱いだりしたりするのには向かないとされていた。
止着式のおむつと比較して、一般的に立位の状態で装着したり脱いだりしやすいとされているおむつとして、両脇部が予め接合されているとともに、胴回りに弾性伸縮部材を配した所謂パンツ型のおむつがある。
特開2006−204698
特開2006−305377
特開2004−298499
この止着式おむつは、床に寝た状態で介護者等が他人に着せたり脱がせたりするのが容易であるというメリットはあるものの、止着テープの止着を解除した状態では、前身頃と後身頃とが分離した状態となるため、装着者自身が立位の状態で装着したり脱いだりしたりするのには向かないとされていた。
止着式のおむつと比較して、一般的に立位の状態で装着したり脱いだりしやすいとされているおむつとして、両脇部が予め接合されているとともに、胴回りに弾性伸縮部材を配した所謂パンツ型のおむつがある。
しかし、パンツ型おむつは、胴周りに配した弾性伸縮部材により、着用者の胴回りにフィットさせる構成をとるがゆえに、通常、胴回り部を緩めるには、弾性伸縮部材を伸張させる以外にない。
このため、手の握力が弱い場合や、一方の手や腕が不自由な場合に装着したり脱いだりするのに極めて手間がかかることがある。
そこで、本発明の主たる課題は、このような手の握力が弱い場合や、一方の手や腕が不自由な場合においても、自身で装着したり脱いだりすることが容易なおむつ、特に止着式のおむつと、これに用いる止着テープを提供することとする。
このため、手の握力が弱い場合や、一方の手や腕が不自由な場合に装着したり脱いだりするのに極めて手間がかかることがある。
そこで、本発明の主たる課題は、このような手の握力が弱い場合や、一方の手や腕が不自由な場合においても、自身で装着したり脱いだりすることが容易なおむつ、特に止着式のおむつと、これに用いる止着テープを提供することとする。
上記課題を解決した本発明及び作用効果は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
使い捨ておむつの前身頃と後身頃とを係合するために、当該使い捨ておむつの脇部に配される止着テープであって、
この止着テープは、基材シートの一方面に第1の係止部と第2係止部とが配され、
その第1係止部が、テープ先端に配され、
第2係止部が、第1係止部よりもテープ基端側において、テープ先端側に向かって凸形状をなす切り込み線により形成される摘み片に配されており、
第1係止部と第2係止部とが、テープ先端から基端に至る方向に直列に配置されている、ことを特徴とする止着テープ。
<請求項1記載の発明>
使い捨ておむつの前身頃と後身頃とを係合するために、当該使い捨ておむつの脇部に配される止着テープであって、
この止着テープは、基材シートの一方面に第1の係止部と第2係止部とが配され、
その第1係止部が、テープ先端に配され、
第2係止部が、第1係止部よりもテープ基端側において、テープ先端側に向かって凸形状をなす切り込み線により形成される摘み片に配されており、
第1係止部と第2係止部とが、テープ先端から基端に至る方向に直列に配置されている、ことを特徴とする止着テープ。
(作用効果)
本発明の止着テープを用いた止着式のおむつでは、まずテープ先端を摘んでおむつ脇部を引っ張り、第1係止部をおむつ外面に止着した後、さらに摘み片を摘んでおむつ脇部を引っ張ることができ、さらに第1係止部で止着した位置よりも、おむつの幅方向中心側に第2係止部を係止させることができる。
従って、予めテープ先端部によって、体に対して余裕をもって前身頃と後身頃とを連接しておき、さらに、摘み片によりしっかりと止着する装着方法を採ることができるようになる。
そして、第1係止部のみで連接させた状態では、所謂パンツ型と同様の前身頃と後身頃と脇部で連接させた形態となり、しかも、体に対して余裕をもって前身頃と後身頃とを連接すれば、胴回りへの締付力が弱い状態となるため、この状態では、立位の状態でしかもさほどの力を要せずに装着したり脱いだりすることができる。
さらに、第1係止部が係止されていれば、摘み片の付け剥がしは前後身頃の分離に関係なくなるから、摘み片の係止を左右一方ずつ余裕をもって行うことができる。
してみると、本発明では、左右一方ずつの操作が可能な摘み片の付け剥がし操作により、第1止着部片のみによる締付力の弱い余裕止着状態にすることができ、もって、握力が弱かったり、片手であっても脱いだり、はいたりすることがきわめて容易に行えるようになる。
本発明の止着テープを用いた止着式のおむつでは、まずテープ先端を摘んでおむつ脇部を引っ張り、第1係止部をおむつ外面に止着した後、さらに摘み片を摘んでおむつ脇部を引っ張ることができ、さらに第1係止部で止着した位置よりも、おむつの幅方向中心側に第2係止部を係止させることができる。
従って、予めテープ先端部によって、体に対して余裕をもって前身頃と後身頃とを連接しておき、さらに、摘み片によりしっかりと止着する装着方法を採ることができるようになる。
そして、第1係止部のみで連接させた状態では、所謂パンツ型と同様の前身頃と後身頃と脇部で連接させた形態となり、しかも、体に対して余裕をもって前身頃と後身頃とを連接すれば、胴回りへの締付力が弱い状態となるため、この状態では、立位の状態でしかもさほどの力を要せずに装着したり脱いだりすることができる。
さらに、第1係止部が係止されていれば、摘み片の付け剥がしは前後身頃の分離に関係なくなるから、摘み片の係止を左右一方ずつ余裕をもって行うことができる。
してみると、本発明では、左右一方ずつの操作が可能な摘み片の付け剥がし操作により、第1止着部片のみによる締付力の弱い余裕止着状態にすることができ、もって、握力が弱かったり、片手であっても脱いだり、はいたりすることがきわめて容易に行えるようになる。
<請求項2記載の発明>
前記止着テープは、第2係止部がメカニカルファスナーの雄材又は雄材であるとともに、この第2係止部に係合するメカニカルファスナーの雌材又は雄材を備え、
その雌材又は雄材は、第2係止部と対面するように配され、かつ、摘み片を囲む位置で基材シートに剥離不能に接着されている、請求項1記載の止着テープ。
前記止着テープは、第2係止部がメカニカルファスナーの雄材又は雄材であるとともに、この第2係止部に係合するメカニカルファスナーの雌材又は雄材を備え、
その雌材又は雄材は、第2係止部と対面するように配され、かつ、摘み片を囲む位置で基材シートに剥離不能に接着されている、請求項1記載の止着テープ。
(作用効果)
第2係止部をメカニカルファスナーの雄材又は雌材としたので、複数回の付け剥がしに適するようになる。本発明では、摘み片の付け剥がしによって装着者が容易に脱いだりはいたりすることを可能とするものであるため、おむつの基本的機能である吸収機能を発揮させるまでに、数回の付け剥がしが行われることが想定される。従って、第2係止部としてメカニカルファスナーを採用することに大きな利点がある。
また、摘み片を摘み挙げたときに、切り込み線及び摘み片の基部によって形成される抜け部分が雌材等によって被覆されるようになり、摘み片の形成による強度低下のないものとなる。
第2係止部をメカニカルファスナーの雄材又は雌材としたので、複数回の付け剥がしに適するようになる。本発明では、摘み片の付け剥がしによって装着者が容易に脱いだりはいたりすることを可能とするものであるため、おむつの基本的機能である吸収機能を発揮させるまでに、数回の付け剥がしが行われることが想定される。従って、第2係止部としてメカニカルファスナーを採用することに大きな利点がある。
また、摘み片を摘み挙げたときに、切り込み線及び摘み片の基部によって形成される抜け部分が雌材等によって被覆されるようになり、摘み片の形成による強度低下のないものとなる。
<請求項3記載の発明>
少なくとも摘み片よりもテープ先端側であって、かつ、止着部形成面と反対の面に、第2係止部が係止可能な係止部材が配されている、請求項1記載の止着テープ。
少なくとも摘み片よりもテープ先端側であって、かつ、止着部形成面と反対の面に、第2係止部が係止可能な係止部材が配されている、請求項1記載の止着テープ。
(作用効果)
第1止着片部の係止したのち、その第1止着片部上に重ねて第2係止部を係止することが可能になる。第2係止部の係止可能範囲が広範となり、摘み片による胴回りの締付力等の調整量が広がる。
第1止着片部の係止したのち、その第1止着片部上に重ねて第2係止部を係止することが可能になる。第2係止部の係止可能範囲が広範となり、摘み片による胴回りの締付力等の調整量が広がる。
<請求項4記載の発明>
前記止着テープは、第1止着部とテープ基端との間及び第2係止部とテープ基端との間の少なくとも一方に弾性伸縮部を有し、この弾性伸縮部材によってテープ先端から基端に至る方向に弾性伸縮性が付与されている、請求項1又は2記載の止着テープ。
前記止着テープは、第1止着部とテープ基端との間及び第2係止部とテープ基端との間の少なくとも一方に弾性伸縮部を有し、この弾性伸縮部材によってテープ先端から基端に至る方向に弾性伸縮性が付与されている、請求項1又は2記載の止着テープ。
(作用効果)
弾性伸縮部を設けたので、前身頃と後身頃とが弾性伸縮可能に連接され、フィット性及び装着感に優れるものとなる。
弾性伸縮部を設けたので、前身頃と後身頃とが弾性伸縮可能に連接され、フィット性及び装着感に優れるものとなる。
<請求項5記載の発明>
摘み片を複数有する、請求項1〜4の何れか1項に記載の止着テープ。
摘み片を複数有する、請求項1〜4の何れか1項に記載の止着テープ。
(作用効果)
第2係止部による係止を一層しっかりとしたものとすることができる。
また、第2係止部を幅方向に複数配置すれば、幅広の止着テープを形成でき、幅広の脇部を有するおむつに好適に用いることができる。さらに、テープ先端から基端側に向かって複数の摘み片を設ければ、胴回り部のより細かな調整ができるようなる。
第2係止部による係止を一層しっかりとしたものとすることができる。
また、第2係止部を幅方向に複数配置すれば、幅広の止着テープを形成でき、幅広の脇部を有するおむつに好適に用いることができる。さらに、テープ先端から基端側に向かって複数の摘み片を設ければ、胴回り部のより細かな調整ができるようなる。
<請求項6記載の発明>
テープ先端が複数に分かれているとともに分、各先端部に第1係止部が配されている、請求項1〜5の何れか1項に記載の止着テープ。
テープ先端が複数に分かれているとともに分、各先端部に第1係止部が配されている、請求項1〜5の何れか1項に記載の止着テープ。
(作用効果)
第1係止分を有するテープ先端が複数形成されるので、幅広の止着テープを形成したときに先端部の係止力を確実に確保できる。これにより、幅広の脇部を有するおむつに好適に用いることができる。
さらに、テープ先端部の数及び摘み片の数の選択により種々の設計のおむつを構成することができるようになる。例えば、摘み片よりテープ先端部の数を多くすれば、テープ先端部の係止力が、摘み片による係止力より強まり、もって、摘み片の付け剥がしに起因する第1止着片部の剥離のおそれが小さくなる。
第1係止分を有するテープ先端が複数形成されるので、幅広の止着テープを形成したときに先端部の係止力を確実に確保できる。これにより、幅広の脇部を有するおむつに好適に用いることができる。
さらに、テープ先端部の数及び摘み片の数の選択により種々の設計のおむつを構成することができるようになる。例えば、摘み片よりテープ先端部の数を多くすれば、テープ先端部の係止力が、摘み片による係止力より強まり、もって、摘み片の付け剥がしに起因する第1止着片部の剥離のおそれが小さくなる。
<請求項7記載の発明>
前記請求項1〜6の何れか1項に記載の止着テープが、前身頃又は後身頃の両脇部に設けられている、ことを特徴とする止着式おむつ。
前記請求項1〜6の何れか1項に記載の止着テープが、前身頃又は後身頃の両脇部に設けられている、ことを特徴とする止着式おむつ。
(作用効果)
上記各請求項1〜5に記載の発明の作用効果を有する止着式のおむつが提供される。
上記各請求項1〜5に記載の発明の作用効果を有する止着式のおむつが提供される。
以上のとおり、本発明によれば、特に、手の握力が弱い場合や、一方の手や腕が不自由な場合でも、極めて容易に装着したり脱いだりすることができる止着式のおむつと、これに用いる止着テープが提供される。
次いで、本発明の吸収性物品の実施の形態を図面を参照しながら以下に詳述する。
『第1の実施の形態』
(止着テープ)
第1の実施の形態の止着テープを、図1〜4に示す。図1は、本形態の止着テープの平面図、図2はそのII−II断面図、図3は本形態に係る止着テープの底面図である。また、図4は、摘み片を捲り挙げた状態の平面図である。なお、図中における×は、剥離不能に接着されている接着部を示す。
本形態の止着テープSは、図にも示されるとおり、基材シート1の一方面に、メカニカルファスナーの雄材で構成された、実質的におむつの外面に対して係合される第1係止部11と第2係止部12とが配されている。
基材シート1は、止着テープSの外形を成すものであり、図示の形態では、おむつ脇部に対して固定される基端部が略方形であるとともに、先端部が山形に狭窄された形状となっている。ただし、本発明においては、図示の形態に限らず、既知の止着式おむつに用いられている形状を採用することができる。
ここで、本発明及び本明細書において、止着テープS(基材シート1)の基端Sbとは、おむつ本体の脇部に剥離不能に固定される側の端をいい、止着テープSの先端Stとは、前記基端Sbと反対側の端をいう。
前記基材シート1は、既知の止着テープに用いられているシート材を用いることができ、肌触りが良好なことから、不織布シート又は樹脂製シートの両面に不織布を積層した不織布積層シートが好適である。
前記不織布シートとしては、例えば、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を繊維素材として、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって加工したものが挙げられる。
前記樹脂製シートとしては、ポリプロピレン、ポリエチレン等の樹脂製シートが挙げられる。
ここで、前記第1係止部11は、山形に狭窄しているテープ先端部Stに配されている。テープ先端部Stとは、少なくとも止着テープSの先端側1/2の範囲、好適には1/3の範囲である。
第1係止部11は、テープ先端Seよりも若干基端側に離間して配されており、第1係止部11をおむつ外面に係止させたときに、当該テープ先端縁部3がおむつ外面から浮いて、テープ先端縁部3を摘みやすいように構成されている。
かかる先端縁部3としては先端Seから基端側に1〜20mm、好適5〜10mmあればよく、この程度先端縁部3があれば摘まみ性が向上される。
他方、第2係止部12は、第1係止部11よりもテープ基端Sb側に形成された摘み片2に配されており、且つ第1係止部に対して、テープ先端から基端に至る方向に直列に配置されている。摘み片2は、第1係止部11よりもテープ基端Sb側に形成された、テープ先端側に向かって凸形状となる切り込み線2Cにより形成される。
摘み片2の形状は、図示例では、テープの先端形状と同様のテープ先端側に向かって狭窄する山形形状をしているが、必ずしも摘み片2は、先端形状と同様にする必要はない。
切り込み線によって、先端側に向かって凸型の円弧形状、湾曲形状、コ字状、V字状、U字状などの形状とすることができる。
他方、第1係止部11及び第2係止部12は、上述のとおり本形態では代表的にメカニカルファスナーの雄材としているが、その他、メカニカルファスナーの雌材や粘着剤塗布部により構成できる。係止部11,12を雄材、雌材にするか、粘着剤塗布部とするかは、おむつ外面に設ける被係止部との関係で適宜定める。
ただし、複数回の付け剥がしによって粘着力の低下のおそれがある粘着剤を用いて構成するよりも、メカニカルファスナーを採用するほうが好ましい。
メカニカルファスナーの雄材としては、対となる雌材の雌形素子と係止する鈎形あるいはきのこ状の膨頭形等の立毛状雄形素子を一方面に有する一般的な雄材を用い得る。
雄材を配するには、例えば、当該雄材を適宜の大きさに裁断した後、既知の非剥離性接着剤によって基材シート1に接着することで配することができる。
また、本形態の止着テープSでは、好ましい形態として、第2係止部11と対面し、かつ、摘み片2を取り囲む位置で非剥離性接着剤によって基材シート1に対して剥離不能に接着される雌材13を備える。
かかる雌材13は雄材である第2係止部12と係止関係を築くメカニカルファスナーの雌材であり、かかる雌材13の配置により、第2係止部12が使用時以外、当該雌材13に係止された状態となるため、摘み片2が不必要に自由とならず、取り扱い性が向上する。
そして、このように雌材13を配するのであれば、特に、第2係止部12を、摘み片2の先端縁よりも若干基端側に離間した位置に配するのがよい。離間距離は、先端縁から基端側に1〜20mm、好適5〜10mmあればよい。かかる係止状態において、摘み片2の先端縁部4が当該雌材から浮き、引き剥がしがしやすくなる。
雌材13としては、対応する雄材(第2係止部11)との係止に適した多数の雌形素子を備える既知の雌材が用いられる。具体的には、一方面にループ状またはアーチ状の雌形素子を多数形成した織布、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などからなるウェブを、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、熱収縮法等の適宜の加工法を施して片面にループ状、アーチ状の雌形素子を形成した不織布等である。
『第1の実施の形態』
(止着テープ)
第1の実施の形態の止着テープを、図1〜4に示す。図1は、本形態の止着テープの平面図、図2はそのII−II断面図、図3は本形態に係る止着テープの底面図である。また、図4は、摘み片を捲り挙げた状態の平面図である。なお、図中における×は、剥離不能に接着されている接着部を示す。
本形態の止着テープSは、図にも示されるとおり、基材シート1の一方面に、メカニカルファスナーの雄材で構成された、実質的におむつの外面に対して係合される第1係止部11と第2係止部12とが配されている。
基材シート1は、止着テープSの外形を成すものであり、図示の形態では、おむつ脇部に対して固定される基端部が略方形であるとともに、先端部が山形に狭窄された形状となっている。ただし、本発明においては、図示の形態に限らず、既知の止着式おむつに用いられている形状を採用することができる。
ここで、本発明及び本明細書において、止着テープS(基材シート1)の基端Sbとは、おむつ本体の脇部に剥離不能に固定される側の端をいい、止着テープSの先端Stとは、前記基端Sbと反対側の端をいう。
前記基材シート1は、既知の止着テープに用いられているシート材を用いることができ、肌触りが良好なことから、不織布シート又は樹脂製シートの両面に不織布を積層した不織布積層シートが好適である。
前記不織布シートとしては、例えば、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を繊維素材として、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって加工したものが挙げられる。
前記樹脂製シートとしては、ポリプロピレン、ポリエチレン等の樹脂製シートが挙げられる。
ここで、前記第1係止部11は、山形に狭窄しているテープ先端部Stに配されている。テープ先端部Stとは、少なくとも止着テープSの先端側1/2の範囲、好適には1/3の範囲である。
第1係止部11は、テープ先端Seよりも若干基端側に離間して配されており、第1係止部11をおむつ外面に係止させたときに、当該テープ先端縁部3がおむつ外面から浮いて、テープ先端縁部3を摘みやすいように構成されている。
かかる先端縁部3としては先端Seから基端側に1〜20mm、好適5〜10mmあればよく、この程度先端縁部3があれば摘まみ性が向上される。
他方、第2係止部12は、第1係止部11よりもテープ基端Sb側に形成された摘み片2に配されており、且つ第1係止部に対して、テープ先端から基端に至る方向に直列に配置されている。摘み片2は、第1係止部11よりもテープ基端Sb側に形成された、テープ先端側に向かって凸形状となる切り込み線2Cにより形成される。
摘み片2の形状は、図示例では、テープの先端形状と同様のテープ先端側に向かって狭窄する山形形状をしているが、必ずしも摘み片2は、先端形状と同様にする必要はない。
切り込み線によって、先端側に向かって凸型の円弧形状、湾曲形状、コ字状、V字状、U字状などの形状とすることができる。
他方、第1係止部11及び第2係止部12は、上述のとおり本形態では代表的にメカニカルファスナーの雄材としているが、その他、メカニカルファスナーの雌材や粘着剤塗布部により構成できる。係止部11,12を雄材、雌材にするか、粘着剤塗布部とするかは、おむつ外面に設ける被係止部との関係で適宜定める。
ただし、複数回の付け剥がしによって粘着力の低下のおそれがある粘着剤を用いて構成するよりも、メカニカルファスナーを採用するほうが好ましい。
メカニカルファスナーの雄材としては、対となる雌材の雌形素子と係止する鈎形あるいはきのこ状の膨頭形等の立毛状雄形素子を一方面に有する一般的な雄材を用い得る。
雄材を配するには、例えば、当該雄材を適宜の大きさに裁断した後、既知の非剥離性接着剤によって基材シート1に接着することで配することができる。
また、本形態の止着テープSでは、好ましい形態として、第2係止部11と対面し、かつ、摘み片2を取り囲む位置で非剥離性接着剤によって基材シート1に対して剥離不能に接着される雌材13を備える。
かかる雌材13は雄材である第2係止部12と係止関係を築くメカニカルファスナーの雌材であり、かかる雌材13の配置により、第2係止部12が使用時以外、当該雌材13に係止された状態となるため、摘み片2が不必要に自由とならず、取り扱い性が向上する。
そして、このように雌材13を配するのであれば、特に、第2係止部12を、摘み片2の先端縁よりも若干基端側に離間した位置に配するのがよい。離間距離は、先端縁から基端側に1〜20mm、好適5〜10mmあればよい。かかる係止状態において、摘み片2の先端縁部4が当該雌材から浮き、引き剥がしがしやすくなる。
雌材13としては、対応する雄材(第2係止部11)との係止に適した多数の雌形素子を備える既知の雌材が用いられる。具体的には、一方面にループ状またはアーチ状の雌形素子を多数形成した織布、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などからなるウェブを、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、熱収縮法等の適宜の加工法を施して片面にループ状、アーチ状の雌形素子を形成した不織布等である。
(止着式おむつ)
次いで、本形態の止着テープSを具備する止着式のおむつXについて説明する。
本形態にかかる使い捨ておむつXは、図5に示されるとおり、前身頃Fと後身頃Bとが股間部で連接されたおむつ本体Zの、前記後身頃側Bの左右両脇部に、それぞれ上記説明の止着テープS,Sを具備する。
おむつ本体Zは、透液性表面シート31と不透液性裏面シート32との間に吸収体33が介在された構造を有し、前記透液性表面シート31及び不透液裏面シート32の前後端部及び両側部が前記吸収体33よりも外方に延出され、これら延出した部位において両シートが接合されて形成されている。接合の方法は、特に限定されない。既知の方法による。例えば、ホットメルト接着、超音波シール、ヒートシール(熱融着)、ヒートプレス(熱圧着)又はこれらの組み合わせによることができる。
また、このおむつ本体Zの平面外形は、図示のとおり、両側の前後方向中央部が凹欠されて幅方向中心側に湾曲する脚周り縁EL,ELを有し、この脚周り縁EL,ELより前後方向縁側に、両側脚周り縁EL,EL間よりも幅広の腹側胴回り部、背側胴回り部を有する略砂時計型の平面外形をなしている。
そして、その幅方向両側部には、前後方向に沿って、脚周り弾性伸縮部材34,34…がホットメルト接着剤により伸張状態で固定されており、脚周り縁部のフィット性が高められている。
一方、おむつ本体の前身頃側の胴回り部外面には、止着テープS,Sが係止される被係止部40が配されている。本形態では、止着テープSに配された各係止部11,12がメカニカルファスナーの雄材で構成されていることから、被係止部40はメカニカルファスナーの雌材で構成されている。
かかる雌材は、対応する雄材(第1係止部11及び第2係止部12)との係止に適した多数の雌形素子を備える既知の雌材が用いられる。具体例は、先に例示した摘み片を被覆するようにして配する雌材13と同様のものを用い得る。すなわち、一方面にループ状またはアーチ状の雌形素子を多数形成した織布、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などからなるウェブを、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、熱収縮法等の適宜の加工法を施して片面にループ状、アーチ状の雌形素子を形成した不織布等である。
被係止部40の配置範囲については、特に限定されず、従来の止着式のおむつXにしたがって、前身頃Fの胴回り部の適当範囲に設けることができる。ただし、係止部11,12の係止範囲が広範となり、もって係止部11,12による締付調整が広くなることから、前身頃Fの胴回り部の幅方向に略全範囲設けるのがよい。
なお、おむつ本体Zを構成する透液性表面シート31は、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート等の糸を平織り等したネット状のシート素材、多数の透孔を形成したフィルムシート材、ポリエチレンやポリプロピレン等のフィルムシート材、透液性を有する織布、不織布が適し、特に不織布が適する。不織布としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を繊維素材として、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって加工したものを用い得る。
また、不透液性裏面シート32は、ポリエチレンやポリプロピレン等の既知の樹脂シート、特には、ポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂中に無機充填剤を混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性の樹脂シートが好適に用いられる。不透液性裏面シート32は、肌触り性向上のために樹脂性シートの外面に不織布等からなる外装シートを積層したものが特に好適である。外装シートに用いうる不織布シートは、上記透液性表面シート31に用いられるのと同様である。
さらに。吸収体33は、積繊パルプ、不織布などの繊維内に吸収性ポリマーが散在されている吸収コアをクレープ紙、不織布シート、孔開きシート等の透液性シートによって包皮した既知の構成を採ることができる。
高吸収性ポリマーとしては、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸およびその塩類、アクリル酸塩重合体架橋物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、ポリオキシエチレン架橋物、カルボキシメチルセルロース架橋物、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド等の水膨欄性ポリマーを部分架橋したもの、あるいはイソブチレンとマレイン酸との共重合体等が好適に用いられる。
次いで、本形態の止着テープSを具備する止着式のおむつXについて説明する。
本形態にかかる使い捨ておむつXは、図5に示されるとおり、前身頃Fと後身頃Bとが股間部で連接されたおむつ本体Zの、前記後身頃側Bの左右両脇部に、それぞれ上記説明の止着テープS,Sを具備する。
おむつ本体Zは、透液性表面シート31と不透液性裏面シート32との間に吸収体33が介在された構造を有し、前記透液性表面シート31及び不透液裏面シート32の前後端部及び両側部が前記吸収体33よりも外方に延出され、これら延出した部位において両シートが接合されて形成されている。接合の方法は、特に限定されない。既知の方法による。例えば、ホットメルト接着、超音波シール、ヒートシール(熱融着)、ヒートプレス(熱圧着)又はこれらの組み合わせによることができる。
また、このおむつ本体Zの平面外形は、図示のとおり、両側の前後方向中央部が凹欠されて幅方向中心側に湾曲する脚周り縁EL,ELを有し、この脚周り縁EL,ELより前後方向縁側に、両側脚周り縁EL,EL間よりも幅広の腹側胴回り部、背側胴回り部を有する略砂時計型の平面外形をなしている。
そして、その幅方向両側部には、前後方向に沿って、脚周り弾性伸縮部材34,34…がホットメルト接着剤により伸張状態で固定されており、脚周り縁部のフィット性が高められている。
一方、おむつ本体の前身頃側の胴回り部外面には、止着テープS,Sが係止される被係止部40が配されている。本形態では、止着テープSに配された各係止部11,12がメカニカルファスナーの雄材で構成されていることから、被係止部40はメカニカルファスナーの雌材で構成されている。
かかる雌材は、対応する雄材(第1係止部11及び第2係止部12)との係止に適した多数の雌形素子を備える既知の雌材が用いられる。具体例は、先に例示した摘み片を被覆するようにして配する雌材13と同様のものを用い得る。すなわち、一方面にループ状またはアーチ状の雌形素子を多数形成した織布、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維などからなるウェブを、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法、熱収縮法等の適宜の加工法を施して片面にループ状、アーチ状の雌形素子を形成した不織布等である。
被係止部40の配置範囲については、特に限定されず、従来の止着式のおむつXにしたがって、前身頃Fの胴回り部の適当範囲に設けることができる。ただし、係止部11,12の係止範囲が広範となり、もって係止部11,12による締付調整が広くなることから、前身頃Fの胴回り部の幅方向に略全範囲設けるのがよい。
なお、おむつ本体Zを構成する透液性表面シート31は、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート等の糸を平織り等したネット状のシート素材、多数の透孔を形成したフィルムシート材、ポリエチレンやポリプロピレン等のフィルムシート材、透液性を有する織布、不織布が適し、特に不織布が適する。不織布としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を繊維素材として、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって加工したものを用い得る。
また、不透液性裏面シート32は、ポリエチレンやポリプロピレン等の既知の樹脂シート、特には、ポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂中に無機充填剤を混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性の樹脂シートが好適に用いられる。不透液性裏面シート32は、肌触り性向上のために樹脂性シートの外面に不織布等からなる外装シートを積層したものが特に好適である。外装シートに用いうる不織布シートは、上記透液性表面シート31に用いられるのと同様である。
さらに。吸収体33は、積繊パルプ、不織布などの繊維内に吸収性ポリマーが散在されている吸収コアをクレープ紙、不織布シート、孔開きシート等の透液性シートによって包皮した既知の構成を採ることができる。
高吸収性ポリマーとしては、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸およびその塩類、アクリル酸塩重合体架橋物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、ポリオキシエチレン架橋物、カルボキシメチルセルロース架橋物、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド等の水膨欄性ポリマーを部分架橋したもの、あるいはイソブチレンとマレイン酸との共重合体等が好適に用いられる。
(止着方法)
次いで、本形態の止着テープSによる止着方法を、図6〜8に示す模式図を参照しながら説明する。まず、図6に示すように、第1係止11をおむつ本体Zの前身頃側の胴回り部外面に設けられた被係止部40に対して係止させるようにして、前身頃Fと後身頃Bとを連接させる。
このとき、例えば、脚周りの弾性伸縮部材のみの軽いフィット力で装着状態が維持される程度にし、胴回りに関しては余裕のある状態としておく。
次いで、図7に示すように、摘み片2を雌材13から引き剥がし、さらに、図8に示すように、摘み片2を第1係止部11の係止領域を超えて、おむつ本体の幅中心方向側位置に引き寄せ、当該位置で被係止部40に係止させるようにする。
この係止状態では、第1係止部11のみの係止と比較して、胴回り部が絞られることから、フィット性が向上する。なお、止着式のおむつでは、胴回り部の絞りとともに、脚周り部も絞られるため、胴回り及び脚周りで漏れ防止を十分に発揮できるフィット力とすることができる。この摘み片2(第2係止部12)による係止によって完全な装着状態とする。
この止着方法を採れば、着用者は、摘み片2をつまんで第2係止部12を被係止部40から引き剥がす操作を、左右で順に行っても、第1係止部により前後身頃は分離しない。
そしてかかる第2係止部12の解除により、第1係止部11のみ係止された、胴回りに余裕があり、脚周りも緩められた状態となるため、比較的弱い力でも脱いだり、はいたりすることが可能な状態となる。
次いで、本形態の止着テープSによる止着方法を、図6〜8に示す模式図を参照しながら説明する。まず、図6に示すように、第1係止11をおむつ本体Zの前身頃側の胴回り部外面に設けられた被係止部40に対して係止させるようにして、前身頃Fと後身頃Bとを連接させる。
このとき、例えば、脚周りの弾性伸縮部材のみの軽いフィット力で装着状態が維持される程度にし、胴回りに関しては余裕のある状態としておく。
次いで、図7に示すように、摘み片2を雌材13から引き剥がし、さらに、図8に示すように、摘み片2を第1係止部11の係止領域を超えて、おむつ本体の幅中心方向側位置に引き寄せ、当該位置で被係止部40に係止させるようにする。
この係止状態では、第1係止部11のみの係止と比較して、胴回り部が絞られることから、フィット性が向上する。なお、止着式のおむつでは、胴回り部の絞りとともに、脚周り部も絞られるため、胴回り及び脚周りで漏れ防止を十分に発揮できるフィット力とすることができる。この摘み片2(第2係止部12)による係止によって完全な装着状態とする。
この止着方法を採れば、着用者は、摘み片2をつまんで第2係止部12を被係止部40から引き剥がす操作を、左右で順に行っても、第1係止部により前後身頃は分離しない。
そしてかかる第2係止部12の解除により、第1係止部11のみ係止された、胴回りに余裕があり、脚周りも緩められた状態となるため、比較的弱い力でも脱いだり、はいたりすることが可能な状態となる。
『第2の実施の形態』
第2の実施の形態は、図9に断面図を示すとおり、基材シート1の係止部配設面と反対の面全体に第2係止部12が係止しうるメカニカルファスナーの雌材15を配した止着テープSである。その他の構成は第1の実施の形態にかかる止着テープSと同様である。
この雌材15としては、上記第1の実施の形態において摘み片2を被覆するようにして配した雌材13と同様のものを用いることができ、また、基材シート1への接着に際しては、既知の非剥離性接着剤を用いることができる。
なお、本形態では、雌材15を全面に配しているが、必ずしも全面に配する必要はなく、摘み片2よりもテープ先端側に配されていればよい。
本形態では、第1係止部11を介してテープ先端部Stをおむつ本体Z外面の被止着部40に係止した後、さらに摘み片2の第2係止部12を係止するにあたって、第2係止部12をそれよりもテープ先端側に重ねて係止することができるようになり、第2係止部12の係止範囲が広がるので胴回り長の調整範囲が広がる。
ここで、摘み片2をテープ先端側上に重ねて止着した後に、摘み片2のみを容易に剥離させることができるように、第1係止部11と被止着部40との係合力と比較して、第2係止部12と当該雌材15との係合力が、小さくなるように構成するのがよい。
第2の実施の形態は、図9に断面図を示すとおり、基材シート1の係止部配設面と反対の面全体に第2係止部12が係止しうるメカニカルファスナーの雌材15を配した止着テープSである。その他の構成は第1の実施の形態にかかる止着テープSと同様である。
この雌材15としては、上記第1の実施の形態において摘み片2を被覆するようにして配した雌材13と同様のものを用いることができ、また、基材シート1への接着に際しては、既知の非剥離性接着剤を用いることができる。
なお、本形態では、雌材15を全面に配しているが、必ずしも全面に配する必要はなく、摘み片2よりもテープ先端側に配されていればよい。
本形態では、第1係止部11を介してテープ先端部Stをおむつ本体Z外面の被止着部40に係止した後、さらに摘み片2の第2係止部12を係止するにあたって、第2係止部12をそれよりもテープ先端側に重ねて係止することができるようになり、第2係止部12の係止範囲が広がるので胴回り長の調整範囲が広がる。
ここで、摘み片2をテープ先端側上に重ねて止着した後に、摘み片2のみを容易に剥離させることができるように、第1係止部11と被止着部40との係合力と比較して、第2係止部12と当該雌材15との係合力が、小さくなるように構成するのがよい。
『第3の実施の形態』
第3の実施の形態は、止着テープSに弾性伸縮部5を設けた形態である。図10に示す例では、第1係止部11と摘み片2との間、摘み片2とテープ基端Sbとの間の2箇所に弾性伸縮部5を設けている。この弾性伸縮部5としては、例えば、シート状の弾性伸縮部材を当該位置に基材シート1を先端側と基端側とに分断するようにして配して形成することができる。
また、基材シート1に、糸ゴムなどの紐状の弾性伸縮部材を、テープ先端から基端に至る方向に沿って、ホットメルト接着剤などにより、伸張状態で複数本固定することによっても形成することができる。
なお、本形態は、図示の形態に限らず、第1止着部11とテープ基端Sbとの間及び第2係止部12とテープ基端Sbとの間の少なくとも一方に弾性伸縮部を有していればよく、図示例のように必ずしも2箇所に設ける必要もない。
第3の実施の形態は、止着テープSに弾性伸縮部5を設けた形態である。図10に示す例では、第1係止部11と摘み片2との間、摘み片2とテープ基端Sbとの間の2箇所に弾性伸縮部5を設けている。この弾性伸縮部5としては、例えば、シート状の弾性伸縮部材を当該位置に基材シート1を先端側と基端側とに分断するようにして配して形成することができる。
また、基材シート1に、糸ゴムなどの紐状の弾性伸縮部材を、テープ先端から基端に至る方向に沿って、ホットメルト接着剤などにより、伸張状態で複数本固定することによっても形成することができる。
なお、本形態は、図示の形態に限らず、第1止着部11とテープ基端Sbとの間及び第2係止部12とテープ基端Sbとの間の少なくとも一方に弾性伸縮部を有していればよく、図示例のように必ずしも2箇所に設ける必要もない。
『その他の実施の形態』
上記第1〜3の形態は、第1係止部11及び第2係止部12を各一つずつ有する形態であるが、本発明はこれに限定されず、何れか又は両方の係止部11,12、摘み片2を複数設けた形態とすることができる。
例えば、図11に示すように、テープ先端側が二股に別れて複数のテープ先端部St,Stを有し、各先端部St,Stに第1係止部11,11が配され、さらに、それら各第1係止部11,11の基端側にそれぞれ摘み片2,2が設けられ、その各摘み片2,2に第2係止部12,12が配されている形態とすることができる。
この形態では、例えば、胴回り幅が広いおむつに用いるのに適する。
この形態とするには、基材シートの外形及び切り込み線を適宜の形状にするとともに、適当位置に雄材、雌剤を配置すればよい。なお。各部の素材や層構造については第1の実施の形態と同様である。
さらに、図12に示すような、二股のテープ先端部St,Stと、一つの摘み片2を有する形態は本発明に含まれないが、図13に示すような、テープ先端側から基端側に向かって複数の摘み片2,2が形成され、それらにそれぞれ第2係止部12,12を配した形態など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜の形態を採ることができる。
上記第1〜3の形態は、第1係止部11及び第2係止部12を各一つずつ有する形態であるが、本発明はこれに限定されず、何れか又は両方の係止部11,12、摘み片2を複数設けた形態とすることができる。
例えば、図11に示すように、テープ先端側が二股に別れて複数のテープ先端部St,Stを有し、各先端部St,Stに第1係止部11,11が配され、さらに、それら各第1係止部11,11の基端側にそれぞれ摘み片2,2が設けられ、その各摘み片2,2に第2係止部12,12が配されている形態とすることができる。
この形態では、例えば、胴回り幅が広いおむつに用いるのに適する。
この形態とするには、基材シートの外形及び切り込み線を適宜の形状にするとともに、適当位置に雄材、雌剤を配置すればよい。なお。各部の素材や層構造については第1の実施の形態と同様である。
さらに、図12に示すような、二股のテープ先端部St,Stと、一つの摘み片2を有する形態は本発明に含まれないが、図13に示すような、テープ先端側から基端側に向かって複数の摘み片2,2が形成され、それらにそれぞれ第2係止部12,12を配した形態など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜の形態を採ることができる。
本発明は、例えば、パンツ型、テープ式の使い捨ておむつのほかに、これらと併用される補助吸収パッドなど股間部を含む範囲に配して用いる吸収体を具備する物に対して利用の可能性がある。
1…基材シート、2…摘み片、2C…摘み片形成切り込み線、3…テープ先端縁部、4…摘み片先端縁部、5…弾性伸縮部、11…第1係止部(雄材)、12…第2係止部(雄材)、13,15…雌材、14…非剥離性接着剤塗布部、31…透液性表面シート、32…不透液性裏面シート、33…吸収体、34…脚周り弾性伸縮部材、40…被係止部、S…止着テープ、St…止着テープ先端部、Se…止着テープ先端、Sb…止着テープ基端、LE…脚周り縁,Z…おむつ本体、X…止着式の使い捨ておむつ。
Claims (7)
- 使い捨ておむつの前身頃と後身頃とを係合するために、当該使い捨ておむつの脇部に配される止着テープであって、
この止着テープは、基材シートの一方面に第1の係止部と第2係止部とが配され、
その第1係止部が、テープ先端に配され、
第2係止部が、第1係止部よりもテープ基端側において、テープ先端側に向かって凸形状をなす切り込み線により形成される摘み片に配されており、
第1係止部と第2係止部とが、テープ先端から基端に至る方向に直列に配置されている、ことを特徴とする止着テープ。 - 前記止着テープは、第2係止部がメカニカルファスナーの雄材又は雌材であるとともに、この第2係止部に係合するメカニカルファスナーの雌材又は雄材を備え、
その雌材又は雄材は、第2係止部と対面するように配され、かつ、摘み片を囲む位置で基材シートに剥離不能に接着されている、請求項1記載の止着テープ。 - 少なくとも摘み片よりもテープ先端側であって、かつ、止着部形成面と反対の面に、第2係止部が係止可能な係止部材が配されている、請求項1記載の止着テープ。
- 前記止着テープは、第1止着部とテープ基端との間及び第2係止部とテープ基端との間の少なくとも一方に弾性伸縮部を有し、この弾性伸縮部材によってテープ先端から基端に至る方向に弾性伸縮性が付与されている、請求項1又は2記載の止着テープ。
- 摘み片を複数有する、請求項1〜4の何れか1項に記載の止着テープ。
- テープ先端が複数に分かれているとともに、各先端部に第1係止部が配されている、請求項1〜5の何れか1項に記載の止着テープ。
- 前記請求項1〜6の何れか1項に記載の止着テープが、前身頃又は後身頃の両脇部に設けられている、ことを特徴とする止着式おむつ。
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