JP3916853B2 - オープン型の使い捨て着用物品 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オープン型の使い捨て着用物品に関し、詳細には、いずれもオープン型の、使い捨ておむつやおむつカバー、トレーニングパンツ、失禁パンツ等の使い捨て着用物品に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平10−155834号公報は、縦方向に前後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域とを有し、後胴周り域の両側縁部の内面に止着部材が取り付けられ、前胴周り域の両側縁部の外面に被止着域が形成されたオープン型の使い捨ておむつを開示している。このおむつは、透液性表面シートと、不透液性裏面シートと、それらシートの間に介在する吸液性コアとから形成されている。このおむつでは、止着部材としてマジックテープやベルクロテープ等の商品名で知られる矩形のフック部材が使用され、被止着域に矩形のループ部材が取り付けられている。おむつは、後胴周り域の両側縁部と前胴周り域の両側縁部とを重ね合わせ、フック部材をループ部材に係脱可能に止着して前後胴周り域を連結する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
同号公報に開示のおむつは、止着部材が常に露出しているので、表面シートと裏面シートとが不織布や織布から形成されていると、おむつの非着用時に止着部材が表面シートや裏面シートに係合してしまうことがある。止着部材がそれらシートに係合すると、それを強制的に剥離させなければならず、手間を要する。また、止着部材を剥離させる際に表面シートや裏面シートが破断したり、毛羽立っておむつを痛めてしまうことがある。
【0004】
本発明の課題は、非着用時において、止着部材が表面シートや裏面シート等に不用意に係合することを防ぎ、止着部材によってシートを痛めてしまうことがないオープン型の使い捨て着用物品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本発明の前提は、互いに並行して縦方向へ延びる両側縁部と、互いに並行して横方向へ延びる両端縁部とを有し、前記縦方向に前胴周り域と、後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域とを備え、前記前後胴周り域を連結する止着部材が、前記前後胴周り域いずれか一方の両側縁部の肌当接面に取り付けられ、前記止着部材を係脱可能に止着する被止着域が、他方の肌非当接面に形成されたオープン型の使い捨て着用物品である。
【0006】
かかる前提において、本発明の特徴は、前記止着部材の外面を被う被覆部が、可撓性の被覆シートから形成され、前記止着部材の外側に位置する前記両側縁部に固着された基端部と、前記基端部に連なり前記物品の横方向内方へ延びて前記止着部材を被う自由端部とを有することにある。
【0007】
ここで、肌当接面とは、着用者の肌に当接する側の物品の面をいい、肌非当接面とは、着用者の肌に当接しない側の物品の面をいう。また、連なるとは、両側縁部が被覆部となる場合、止着部材の一部が被覆部となる場合、被覆部が後記する被覆シートから形成され、被覆シートが両側縁部に直接的また他の部材を介して間接的に連接される場合、のいずれかを意味する。
【0008】
【0009】
本発明の実施の態様の他の一例としては、前記止着部材が、該止着部材から前記物品の横方向外方へ延びる外側領域を有し、前記被覆部が、可撓性の被覆シートから形成され、前記被覆シートが、前記外側領域に固着された基端部と、前記基端部に連なり前記止着部材を被う自由端部とを有する。
【0010】
本発明の実施の態様の他の一例としては、前記被覆シートの自由端部が、前記止着部材を前記物品の横方向内方へ越える寸法を有する。
【0011】
本発明の実施の態様の他の一例としては、前記止着部材が、該止着部材から前記物品の横方向外方へ延びていて前記両側縁部に非固着の外側領域を有し、前記外側領域が、前記止着部材の方向へ折曲されて該止着部材を被う前記被覆部を形成し、かつ、前記止着部材を前記物品の横方向内方へ越える寸法を有する。
【0012】
【発明の実施の形態】
添付の図面を参照し、本発明にかかるオープン型の使い捨て着用物品の詳細を使い捨ておむつを例として説明すると、以下のとおりである。
【0013】
図1,2は、一部を破断して示す使い捨ておむつ1の斜視図と、後胴周り域22を示すおむつ1の部分斜視図とであり、図3は、図2のA−A線切断面図である。図1,2では、一方の被覆シート6を止着部材5からめくった状態で示す。なお、以後の説明では、表面シート2をパネル4の上方へ、裏面シート3をパネル4の下方へそれぞれ引き離したときの、各部材のパネル4に対向する面を内面とし、パネル4に対向する面の反対面を外面とする。
【0014】
おむつ1は、透液性表面シート2と、不透液性裏面シート3と、表面シート2と裏面シート3との間に介在し、全体が透水性のティッシュペーパー(図示せず)に被覆、接合された吸液性パネル4とを主要な構成部材とする。パネル4は、ティッシュペーパーを介して表面シート2と裏面シート3との少なくとも一方の内面に接合されている。
【0015】
おむつ1は、着用者の腹部の側に位置する前胴周り域20と、着用者の背部の側に位置する後胴周り域22と、前後胴周り域20,22の間に位置する股下域21とを備え、互いに並行して縦方向へ延び、股下域21においておむつ1の横方向内方へ向かって弧を画く両側縁部1aと、互いに並行して横方向へ延びる両端縁部1bとを有する。
【0016】
おむつ1の両側縁部1aには、縦方向へ延びる液抵抗性の側部シート7が取り付けられている。おむつ1では、後胴周り域22における両側縁部1aの肌当接面に止着部材5が取り付けられ、前胴周り域20の肌非当接面に止着部材5を係脱可能に止着する被止着域が形成されている。
【0017】
おむつ1の両側縁部1aでは、表面シート2の両側部分2aから横方向外方へ裏面シート3の両側部分3aと側部シート7の外側部分7dとが延び、両側部分3aと外側部分7dとが互いに重なり合った状態で、それら部分3a,7dが接着剤8を介して間欠的に固着されている。表面シート2の両側部分2aは、両側部分3aと外側部分7dとの間に介在し、それら部分3a,7dに接着剤9を介して間欠的に固着されている。
【0018】
止着部材5は、矩形の不織布5aと、おむつ1の横方向中央部寄りに位置する矩形のフック部材5bとから形成されている。止着部材5では、フック部材5bからおむつ1の横方向外方へ不織布5aが延びて外側領域5cを形成している。止着部材5では、フック部材5bの内面が接着剤10を介して不織布5aの外面に固着され、不織布5aの内面が接着剤11を介して側部シート7の外側部分7dに固着されている。フック部材5bは、その外面が不織布からなる矩形の被覆シート6に被覆されている。
【0019】
被覆シート6は、外側領域5cの外面に合掌状に重なり合う基端部6aと、基端部6aにつながっておむつ1の横方向内方へ延びる自由端部6bとを有する。基端部6aは、その内面が外側領域5cに接着剤12を介して固着されている。自由端部6bは、フック部材5bをおむつ1の横方向内方へ越える寸法を有し、フック部材5bの外面全域が自由端部6bによって被覆されている。自由端部6bでは、フック部材5bを横方向内方へ越える部位が自由端部6bを摘持するときの摘み6cを形成する。
【0020】
被止着域は、フック部材5bが係脱可能な矩形のループ部材13から形成され、ループ部材13の内面が裏面シート3の外面に接着剤(図示せず)を介して固着されている。
【0021】
おむつ1では、図2に示すように、被覆シート6の摘み6cを指で摘持して自由端部6bを矢印X方向へめくり、フック部材5bを露出させる。後胴周り域22の両側縁部1aが前胴周り域20の両側縁部1aの外側になるように重ね合わせ、フック部材5bをループ部材13に係合させる。前後胴周り域20,22の両側縁部1aが連結されたおむつ1には、胴周り開口と、一対の脚周り開口とが画成される。
【0022】
おむつ1の非着用時では、被覆シート6がフック部材5bを被っているので、フック部材5bが表面シート2や裏面シート3、側部シート7に不用意に係合してしまうことはない。また、被覆シート6が不織布で形成されているので、被覆シート6がフック部材5bを被覆したときに、被覆シート6にフック部材5bが係合し、被覆シート6のめくれを防ぐことができる。なお、おむつ1では、被覆シート6がフック部材5bを被っていればよく、フック部材5bが被覆シート6に係合することは必ずしも必要ではないので、被覆シート6がフック部材5bと非係合の可撓性プラスチックシートから形成されていてもよい。
【0023】
おむつ1では、止着部材5の外側領域5cに被覆シート6の基端部6aが合掌状に重なり合って固着されているので、自由端部6bがフック部材5bの外面からめくれ難い。
【0024】
止着部材5では、フック部材5bと被覆シート6の基端部6aとが近接していると、被覆シート6の自由端部6bがめくれ易くなってしまうことから、フック部材5bと基端部6aとが所与寸法離間していることが好ましい。フック部材5bと基端部6aとの離間寸法L1は、3〜10mmの範囲、好ましくは、4〜5mmの範囲である。
【0025】
側部シート7は、表面シート2に固着された固着側部7aと、固着側部7aと並行して縦方向へ延びる自由側部7bと、おむつ1の横方向内方へ倒伏された状態で表面シート2に固着された両端部7cとを有し、固着側部7aから横方向外方へ外側部分7dが延びている。側部シート7の自由側部7bには、縦方向へ延びる弾性伸縮性部材14が自由側部7bの一部に被覆された状態で伸長下に固着されている。側部シート7は、その自由側部7bが表面シート2の上方へ起立性向を有する。
【0026】
おむつ1の両側縁部1aには、縦方向へ延びる複数条の脚周り用弾性伸縮性部材15が伸長状態で取り付けられている。脚周り用弾性部材15は、裏面シート3の両側部分3aと側部シート7の外側部分7dとの間に介在し、裏面シート3と側部シート7との少なくとも一方の内面に固着されている。
【0027】
おむつ1の両端縁部1bには、横方向へ延びる胴周り用弾性伸縮性部材16が伸長状態で取り付けられている。胴周り用弾性部材16は、おむつ1の両側縁部1bに位置する部分が裏面シート3の両側部分3aと側部シート7の外側部分7dとの間に介在し、裏面シート3と側部シート7との少なくとも一方の内面に固着され、残余の部分が表面シート2と裏面シート3との間に介在し、それらシート2,3の少なくとも一方の内面に固着されている。
【0028】
図1では、弾性部材14,15,16各々が収縮し、おむつ1の両側縁部1aおよび両端縁部1bと側部シート7の自由側部7bとに多数のギャザーが形成され、側部シート7の自由側部7bが図1の上方へ起立している。
【0029】
図4,5は、他の実施の形態を示すおむつ1の部分斜視図と、図4のB−B線切断面図とである。おむつ1の基本的な構成は、図1のそれと同一であるので、その説明は省略する。図4に示すおむつ1が図1のそれと異なる点は、以下のとおりである。
【0030】
図4のおむつ1において、後胴周り域22の両側縁部1aの内面に取り付けられた止着部材5は、その外面に粘着剤5eが塗布されたプラスチックシート5dから形成され、プラスチックシート5dの内面が側部シート7の外側部分7dに接着剤11を介して固着されている。止着部材5は、その外面が不織布からなる矩形の被覆シート6に被覆されている。
【0031】
被覆シート6は、止着部材5の外側に延びる後胴周り域22の両側縁部1aの肌当接面に合掌状に重なり合う基端部6aと、基端部6aに連なって横方向内方へ延びる自由端部6bとを有する。基端部6aは、その内面が側部シート7の外側部分7dに熱融着手段17によって固着されている。自由端部6bは、止着部材5をおむつ1の横方向内方へ越える寸法を有し、止着部材5の外面全域が自由端部6bによって被覆されている。自由端部6bの内面における粘着剤5eと重なる部位には、粘着剤5eを被覆、保護する剥離シート6dが接着剤18を介して固着されている。
【0032】
前胴周り域20における裏面シート3の外面には、被止着域を形成する矩形のプラスチックフィルム(図示せず)が接着剤を介して固着されている。
【0033】
おむつ1では、図1のそれと同様に、プラスチックシート5dと被覆シート6の基端部6aとが所与寸法離間していることが好ましく、その離間寸法L1が3〜10mmの範囲にあることが好ましい。また、被覆シート6が可撓性プラスチックシートから形成されていてもよい。
【0034】
おむつ1を着用する時では、被覆シート6の摘み6cを指で摘持し、剥離シート6dを粘着剤5eから剥離させ、被覆シート6をめくって粘着剤5eを露出させる。後胴周り域22の両側縁部1aが前胴周り域20の両側縁部1aの外側になるように重ね合わせ、止着部材5を粘着剤5eを介してプラスチックフィルムに止着する。
【0035】
図6,7は、他の実施の形態を示すおむつ1の部分斜視図と、図6のC−C線切断面図とである。おむつ1の基本的な構成は、図1のそれと同一であるので、その説明は省略する。図6に示すおむつ1が図1のそれと異なる点は、以下のとおりである。
【0036】
図6のおむつ1において、後胴周り域22の両側縁部1aの内面に取り付けられた止着部材5は、矩形の不織布5aと、おむつ1の横方向中央部寄りに位置する矩形のフック部材5bとから形成されている。止着部材5では、フック部材5bからおむつ1の横方向外方へ不織布5aが延びて外側領域5cを形成している。止着部材5では、フック部材5bの内面が接着剤10を介して不織布の外面に固着され、不織布5aの内面が接着剤11を介して側部シート7の外側部分7dに固着されている。
【0037】
止着部材5では、外側領域5cのうち、側部シート7の外側部分7dに非固着の領域5cがフック部材5bの方向へ折曲され、フック部材5bの外面を被覆する被覆部19を形成している。外側領域5cは、それが不用意にめくれてしまうことを防ぐため、折曲部位の近傍が熱融着手段17によって固着されている。外側領域5cは、フック部材5bを被覆したときに、フック部材5bをおむつ1の横方向内方へ超える寸法を有する。
【0038】
図8,9は、他の実施の形態を示すおむつ1の部分斜視図と、図8のD−D線切断面図とである。おむつ1の基本的な構成は、図1のそれと同一であるので、その説明は省略する。図8に示すおむつ1が図1のそれと異なる点は、以下のとおりである。
【0039】
図8のおむつ1では、後胴周り域22の両側縁部1aの内面に矩形の止着部材5が取り付けられ、止着部材5から横方向外方へ延びる後胴周り域22の両側縁部1aが、止着部材5の側へ折曲されて止着部材5の外面全域を被覆する被覆部19を形成している。
【0040】
止着部材5は、フック部材5bから形成され、フック部材5bの内面が接着剤11を介して側部シート7の外側部分7dに固着されている。被覆部19を形成する両側縁部1a各々は、それが不用意にめくれてしまうことを防ぐため、折曲部位の近傍が熱融着手段17によって固着されている。被覆部19は、フック部材5bを被覆したときに、フック部材5bをおむつ1の横方向内方へ越える寸法を有する。
【0041】
図8のおむつで1は、後胴周り域22の両側縁部1aにおいて、裏面シート3の両側部分3aと側部シート7の外側部分7dとのうちのいずれか一方が他方よりもおむつ1の横方向外方へ延び、裏面シート3の両側部分3aまたは側部シート7の外側部分7dが止着部材5の方向へ折曲されて止着部材5の外面全域を被覆する被覆部19を形成していてもよい。
【0042】
図6と図8とに示すおむつ1では、フック部材5bと熱融着部分17とが所与寸法離間していることが好ましく、その離間寸法L2が3〜10mmの範囲にあることが好ましい。図6と図8とに示すおむつ1を着用する時では、被覆部19の摘み19aを指で摘持し、被覆部19をめくってフック部材5bを露出させ、フック部材5bを前胴周り域20の外面に取り付けられたループ部材(図示せず)に係合させる。
【0043】
それら図示例のおむつ1では、後胴周り域22の側縁部1aに二つ以上の止着部材5が取り付けられていてもよい。また、止着部材5の止着手段としては、フック部材と粘着剤とのいずれでもよく、止着部材5の形状についても特に限定はない。おむつ1では、止着部材5が前胴周り域20の両側縁部1aの肌当接面に取り付けられ、被止着域が後胴周り域22の肌非当接面に形成されていてもよい。なお、止着部材5の外面が被覆シート6や被覆部19によって被覆されていることはいうまでもない。止着手段としてフック部材を使用する場合は、被止着域としてループ部材が使用され、止着手段として粘着剤を使用する場合は、被止着域としてプラスチックフィルムが使用される。
【0044】
表面シート2には、不織布や開孔プラスチックフィルム等の透液性のシート、好ましくは透液性であって親水性のシートを使用することができる。裏面シート3には、疎水性不織布や不透液性のプラスチックフィルム、または、疎水性不織布とプラスチックフィルムとのラミネートシート、好ましくは通気不透液性のシートを使用することができる。また、裏面シート3としては、高い耐水性を有するメルトブローン不織布を、高い強度を有しかつ柔軟性に富んだスパンボンド不織布で挟んだ複合不織布(SMS不織布)を使用することもできる。側部シート7には、疎水性不織布、好ましくは通気不透液性のシートを使用することができる。
【0045】
不織布としては、スパンレース、ニードルパンチ、メルトブローン、サーマルボンド、スパンポンド、ケミカルボンド等の不織布を使用することができる。不織布の構成繊維としては、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系の各繊維、ポリエチレン/ポリプロピレンやポリエチレン/ポリエステル等で形成された芯鞘型複合繊維、サイドバイサイド型複合繊維を使用することができる。
【0046】
プラスチックシート5dや剥離シート6d、被止着域となるプラスチックフィルムとしては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性合成樹脂を使用することができる。
【0047】
パネル4は、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子と熱可塑性合成樹脂繊維との混合物であり、所要の厚みに圧縮されている。高吸収性ポリマーとしては、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系のものを使用することができる。
【0048】
表裏面シート2,3の固着や側部シート7の固着、パネル4の接合、弾性部材14,15,16の固着には、ホットメルト接着剤等の接着剤の他に、熱溶着手段を利用することもできる。
【0049】
この発明は、オープン型の使い捨ておむつの他に、いずれもオープン型の、おむつカバーやトレーニングパンツ、失禁パンツでも実施することができる。
【0050】
【発明の効果】
本発明にかかる使い捨て着用物品によれば、止着部材の外面全域が、止着部材の外側に位置する後胴周り域の両側縁部から物品の横方向内方へ延びる被覆部によって被覆されているので、物品の非着用時において、止着部材が表面シートや裏面シート等に不用意に係合してしまうことを防ぐことができ、止着部材によって表面シートや裏面シート等を痛めてしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一部を破断して示す使い捨ておむつの斜視図。
【図2】 後胴周り域を示すおむつの部分斜視図。
【図3】 図2のA−A線切断面図。
【図4】 他の実施の形態を示すおむつの部分斜視図。
【図5】 図4のB−B線切断面図。
【図6】 他の実施の形態を示すおむつの部分斜視図。
【図7】 図6のC−C線切断面図。
【図8】 他の実施の形態を示すおむつの部分斜視図。
【図9】 図8のD−D線切断面図。
【符号の説明】
1 オープン型の使い捨ておむつ(オープン型の使い捨て着用物品)
1a 両側縁部
1b 両端縁部
2 透液性表面シート
3 不透液性裏面シート
4 吸液性パネル
5 止着部材
5a 不織布
5b フック部材
5c 外側領域
5d プラスチックシート
5e 粘着剤
6 被覆シート
6a 基端部
6b 自由端部
13 ループ部材(被止着域)
19 被覆部
20 前胴周り域
21 股下域
22 後胴周り域

Claims (5)

  1. 互いに並行して縦方向へ延びる両側縁部と、互いに並行して横方向へ延びる両端縁部とを有し、前記縦方向に前胴周り域と、後胴周り域と、それら胴周り域の間に位置する股下域とを備え、前記前後胴周り域を連結する止着部材が、前記前後胴周り域いずれか一方の両側縁部の肌当接面に取り付けられ、前記止着部材を係脱可能に止着する被止着域が、他方の肌非当接面に形成されたオープン型の使い捨て着用物品において、
    前記止着部材の外面を被う被覆部が、可撓性の被覆シートから形成され、前記止着部材の外側に位置する前記両側縁部に固着された基端部と、前記基端部に連なり前記物品の横方向内方へ延びて前記止着部材を被う自由端部とを有することを特徴とする前記物品。
  2. 前記止着部材が、該止着部材から前記物品の横方向外方へ延びる外側領域を有し、前記被覆部が、可撓性の被覆シートから形成され、前記被覆シートが、前記外側領域に固着された基端部と、前記基端部に連なり前記止着部材を被う自由端部とを有する請求項1記載の物品。
  3. 前記被覆シートの自由端部が、前記止着部材を前記物品の横方向内方へ越える寸法を有する請求項1又は2に記載の物品。
  4. 前記止着部材が、該止着部材から前記物品の横方向外方へ延びていて前記両側縁部に非固着の外側領域を有し、前記外側領域が、前記止着部材の方向へ折曲されて該止着部材を被う前記被覆部を形成し、かつ、前記止着部材を前記物品の横方向内方へ越える寸法を有する請求項1記載の物品。
  5. 前記止着部材が係脱可能なフック部材を有し、前記フック部材と前記被覆部の前記基端部とが所与寸法離間している請求項1記載の物品。
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