JP5530713B2 - 尿吸収物品 - Google Patents

尿吸収物品 Download PDF

Info

Publication number
JP5530713B2
JP5530713B2 JP2009283895A JP2009283895A JP5530713B2 JP 5530713 B2 JP5530713 B2 JP 5530713B2 JP 2009283895 A JP2009283895 A JP 2009283895A JP 2009283895 A JP2009283895 A JP 2009283895A JP 5530713 B2 JP5530713 B2 JP 5530713B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
joint
urine
bag body
male
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009283895A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011125388A (ja
Inventor
浩史 三宅
亜希子 立川
弘明 三好
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Livedo Corp
Original Assignee
Livedo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Livedo Corp filed Critical Livedo Corp
Priority to JP2009283895A priority Critical patent/JP5530713B2/ja
Publication of JP2011125388A publication Critical patent/JP2011125388A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5530713B2 publication Critical patent/JP5530713B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Description

本発明は、男性器に装着されて男性器から排泄される尿を吸収する尿吸収物品に関する。
従来、おむつや下着の内側で男性器に装着され、男性器から排泄される尿を吸収する尿吸収物品が知られている。このような尿吸収物品の例として、特許文献1には、開口形成部を有する袋体を構成し、開口形成部を介して袋体の内部に男性器を挿入するものが記載されている。
特開2004−159724号公報
従来の尿吸収物品では、袋体の開口形成部に埋設された弾性部材によって男性器を保持することにより、袋体を男性器に装着するようにしていた。そのため、男性器から袋体が外れやすくなっており、未吸収の尿が開口部から溢れ出すおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、尿吸収物品の袋体を、男性器にしっかりと装着するための技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、第1の態様は、男性器に装着されて男性器から排泄される尿を吸収する尿吸収物品であって、内側面を構成する液透過性のトップシートと、外側面を構成する液不透過性のバックシートと、前記トップシートおよび前記バックシートの間に介在する吸収体とを有し、第1方向に開口する第1開口と、前記第1開口に空間的に繋がっており、前記第1方向に交差する第2方向に開口する第2開口とを形成する開口形成部を有する袋体と、前記第1開口と前記第2開口とによって左右に分離された前記開口形成部の両側の側面部の一方側に基端部が固定されており、前記袋体の側面に接合可能な接合部を有し、前記開口形成部の周囲に巻き付けられることによって、前記開口形成部の開口の大きさを固定する開口固定部と、を備え、前記接合部は、前記開口固定部の前記一方側の側面部から突出する部分において前記基端部側に偏在し、前記両側の側面部の他方側に接合される第1接合部と、前記開口固定部における前記第1接合部よりも他端側の位置に、前記袋体の側面に接合しない部分を介して前記第1接合部から分離して設けられる第2接合部とを含む。
また、第2の態様は、第1の態様に係る尿吸収物品において、前記開口固定部が帯状体であり、前記第1接合部と前記第2接合部とが、同一の前記帯状体の表面上に設けられており、前記第1接合部が前記第2接合部よりも前記基端部側の位置に設けられている。
また、第の態様は、第1またはの態様に係る尿吸収物品において、前記第1接合部は、前記第2接合部よりも小さい。
また、第の態様は、第1から第の態様までのいずれか1態様に係る尿吸収物品において、前記接合部がフック材を含む面ファスナーで構成されている。
第1から第の態様に係る尿吸収物品によれば、基端部側に偏在する第1接合部を袋体の他方側の側面部に接合させて仮止めすることにより、基端部が固定された一方側の側面部と、第1接合部に接合させた他方側の側面部とを一緒に引っ張りあげることができる。したがって、両側の側面部を共に男性器の周囲に巻き付けることができるため、袋体を男性器に良好に装着させることができる。
特に、第2の態様に係る尿吸収物品によれば、第2の態様に係る尿吸収物品によれば、1の部材で仮止め及び本止めが実現できるため、加工の工程数や材料コストを抑えることができる。したがって、製造コストを低減できる。
また、第1から第4の態様に係る尿吸収物品によれば、第1接合部と第2接合部とに分離されている接合部を設けることにより、開口固定部表面における接合部の面積を小さくできる。したがって、開口固定部の柔軟性を確保することができる。
特に、第の態様に係る尿吸収物品によれば、第1接合部を第2接合部よりも小さくすることで、第1接合部近傍の柔軟性を確保することができる。
特に、第の態様に係る尿吸収物品によれば、接合部を安価に構成することができる。
第1実施形態に係る採尿パッドの全体図である。 図1に示すII−II位置から見た採尿パッドの断面図である。 図2に示すIII−III位置から見た袋体の断面図である。 張り出し部の上部を拡大して示す側面図である。 採尿パッドの展開図である。 採尿パッドを男性器に装着している様子を示す図である。 おむつがさらに着用されたときの、男性器に装着された採尿パッドを示す図である。 第2実施形態に係る採尿パッドの全体図である。 第3実施形態に係る採尿パッドの全体図である。 第4実施形態に係る採尿パッドの全体図である。
以下、実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る採尿パッド1の全体図である。また、図2は、図1に示すII−II位置から見た採尿パッド1の断面図である。採尿パッド1は、男性器(ペニス)に装着されて男性器から排泄される尿を吸収する尿吸収物品である。着用者は、この採尿パッド1を装着し、その上におむつや下着などのアウターを着用することができる。採尿パッド1を着用した場合、軽度の排尿であれば、アウターを交換することなく、採尿パッド1のみを交換すればよい。そのため、着用者の経済的負担や介護者の介護負担が軽減されるとともに、環境保護にも資する。
図1に示すように、本実施形態の採尿パッド1は、略矩形状の面を重ね合わせた形態の袋体10を有している。また図2に示すように、袋体10は、その内側面を構成するトップシート11と、外側面を構成する液不透過性のバックシート12と、トップシート11およびバックシート12の間に介在する吸収体13とを有する。
袋体10の内部に排泄された尿は、常圧下において、トップシート11を透過するものの、バックシート12を透過することはできず、トップシート11およびバックシート12の間において、吸収体13に吸収保持される。
トップシート11は、例えば、親水性繊維(セルロース、レーヨン、コットン等)を用いた不織布により構成される。なお、トップシート11は、疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等)の表面を界面活性剤により処理して液透過性とした不織布により構成されていてもよい。
バックシート12は、例えば、疎水性繊維(ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等)を用いた撥水性の不織布により構成される。なお、バックシート12は、プラスチックフィルムにより構成されていてもよく、また、プラスチックフィルムとその外側に貼着された柔軟性の高い不織布とにより構成されていてもよい。
吸収体13は、例えば、顆粒状の高分子吸収体により構成される。図2に示すように、本実施形態では、バックシート12の内側面に、接着剤(図示省略)を介して高分子吸収体が固定され、その内側に、高分子吸収体を被覆する液透過性の補助シート14が設けられている。これにより、バックシート12と補助シート14との間に、高分子吸収体がシート状に分布した状態となっている。
なお、吸収体13は、トップシート11とバックシート12との間において、補助シート14を介することなく保持されていてもよい。また、吸収体13は、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維などの親水性繊維の集合層に、顆粒状の高分子吸収体を混合した塊を、ティッシュペーパーなどの紙シートまたは透液性の不織布シートで被覆したものにより構成されていてもよい。ただし、吸収体13の嵩張りを抑制するためには、吸収体13を、パルプ非存在の高分子吸収体により構成することが望ましい。
図1に示すように、袋体10は、幅方向に延びる上辺部15と、袋体10の一方の側辺を構成し長手方向に延びる側辺部16とを有している。この側辺部16のうち、袋体10の上側(底部10cとは反対側の部分)の位置に、幅方向に突出する張り出し部17が形成されている。なお、袋体10の側辺部16のうち、張り出し部17の側辺を第1側辺部16aとし、張り出し部17以外の側辺部分を第2側辺部16bとする。
本実施形態では、上辺部15の長さを、側辺部16の長さよりも短くしているが、上辺部15の長さを側辺部16の長さよりも長くしてもよい。ただし、側辺部16を長く形成することによって、袋体10内部の開口部10Pよりも下側部分に、尿を収容するための空間をより広く確保できるとともに、吸収体13をより多く配置することができる。
張り出し部17の第1側辺部16aは、長手方向に切り込まれており、幅方向に向けて開口する第1開口部10Paを形成している。また、張り出し部17の上部においても、幅方向に切り込まれており、長手方向に向けて開口する第2開口部10Pbが形成されている。なお、上辺部15の切り込みと側辺部16の切り込みは、互いに繋がっており、第1開口部10Paと第2開口部10Pbとで、連続する一つの開口部10Pが形成されている。張り出し部17は、この開口部10Pを形成する切り込みによって、側面部171aと側面部171bとに左右に分離されている。
このように、本実施形態では、張り出し部17が、開口部10Pを形成する開口形成部を構成している。この開口部10Pにより、袋体10の内部空間が外部空間に連通する。そして開口部10Pのうち、側辺部16の第1開口部10Paから、袋体10の内部に男性器Pが挿入される(図6参照)。袋体10では、第2開口部10Pbが形成されていることにより、開口部10Pを大きく拡げることができるため、男性器Pを挿入しやすくなっている。また、張り出し部17のように、特徴的な構造を袋体10に形成することによって、着用者または介護者が男性器Pを挿入する部分を容易に認識することができる。
図2に示すように、袋体10の底部10c(上辺部15の反対側部分)には、袋体10の内部へ向けて折り込まれた折り込み部18が設けられている。折り込み部18は、トップシート11、補助シート14,吸収体13、及びバックシート12が、袋体10の内部へ向けて折り込まれることによって形成されている。
採尿パッド1に折り込み部18を設けることにより、袋体10の長手方向の寸法が長くなることを抑制しつつ、袋体10の内側面の表面積を広く確保している。また、このような折り込み部18を設けることにより、トップシート11とバックシート12との間に多くの吸収体13を保持できるようにしている。
袋体10の底部10cは、排尿前の状態においても、折り込み部18を構成する各シート部分の嵩や、その弾性によって、若干拡がった状態に維持されている。これにより、袋体10の上部においても、内側面同士が接触し難くなるため、袋体10の内部により広い空間を確保することができる。
また、袋体10の内部に尿が排泄されると、吸収体13は、尿を吸収して膨潤する。これにより、折り込み部18が展開して、袋体10の底部10cがさらに拡がることとなる。その結果、袋体10の内部にさらに広い空間が確保される。
採尿パッド1は、折り込み部18を有することにより、袋体10の内部空間を広く確保できる構造となっている。このため、着用者が尿を排泄したときに、未吸収の尿が袋体10から溢れ出してしまうことを軽減できる。
本実施形態では、折り込み部18の折り込み深さは、袋体10の長手方向の寸法の半分以下とされている。そして、袋体10の内部の、折り込み部18の頂部181より上辺部15側に、男性器の全体を収容できる程度の空間Sが確保されている。このため、着用者の男性器Pから排泄された尿が、折り込み部18の頂部181に直接当たりやすくなっている。これにより、吸収体13の折り込まれた部分を効率よく膨潤させることができるため、袋体10の底部10cを良好に拡げることができる。
図1に戻って、張り出し部17には、長手方向に沿って延びる糸状の弾性部材19が複数本設けられている。弾性部材19は、バックシート12に取り付けられている。これら複数本の弾性部材19は、自然長よりも伸長された状態で、接着剤などによりバックシート12に取り付けられている。このため、複数本の弾性部材19は、開口部10Pを縮める(すなわち、開口サイズを小さくさせる)弾性力を発生させる。一方、採尿パッド1の着用者又は介護者は、弾性部材19の弾性力に抗して、開口部10Pを長手方向に容易に広げることもできる。弾性部材19は、例えば、ポリウレタン糸で構成できるが、ポリウレタンフィルムや天然ゴムなど、その他の素材が用いられてもよい。
また、張り出し部17の開口部10P近傍は、開口部シート20によって覆われている。すなわち、張り出し部17は、最外部の開口部シート20とトップシート11とバックシート12とで構成される。この開口部シート20は、トップシート11の内側面からバックシート12の外側面に跨って、接着剤などを介して取り付けられている。開口部シート20は、着用者の肌への当たりを和らげ、肌に対する刺激を低減させる役割を果たす。開口部シート20は、例えば、比較的柔軟な繊維を用いた不織布により構成されるが、不織布に限定されるものではない。
図1および図2に示すように、袋体10の長手方向中央部付近には、幅方向に沿って延びる糸状の弾性部材21が複数本配置されている。なお、これら複数の弾性部材21は、トップシート11と補助シート14との間の位置に配置されている。これら複数本の弾性部材21は、自然長よりも伸長された状態で、接着剤を介してトップシート11(もしくは補助シート14)に貼付けられている。また、複数の弾性部材21は、袋体10を構成する両側の側面のそれぞれに対して、少なくとも吸収体13を幅方向に跨ぐようにして設けられている。
図3は、図2に示すIII−III位置から見た袋体10の断面図である。図3に示すように、弾性部材21が配置された部分およびその近傍部分は、弾性部材21の弾性力によって幅方向に縮められる。すなわち、弾性部材21は、袋体10に対して、幅方向に縮めるように付勢する。弾性部材21は、袋体10の幅方向のほぼ全幅に渡って設けられている。そのため、袋体10の両側部分が、図3中ブロック矢印で示すように、袋体10の内側へ引っ張られることとなる。そのため、袋体10の両側面が外側へ突出するように、袋体10が袋状に膨らみやすくなる。
なお、本実施形態では、弾性部材21を幅方向に沿って設けているが、任意の方向に延びるように配置することが可能である。弾性部材21を設けることによって、その延びる方向に沿って袋体10が縮められ、袋体10が袋状に膨らみやすくなる。
また、弾性部材21は、吸収体13が配置されている部分に設けることが好ましい。吸収体13が配置されている部分は、その他の部分よりも剛性が高いため、弾性部材21によって袋体10の形が崩れることを抑制することができる。
なお、弾性部材21は、バックシート12と吸収体13との間に設けてもよい。ただし、吸収体13と補助シート14との間の接着力を弱めないために、バックシート12と吸収体13との間よりも、トップシート11と補助シート14との間に設ける方が好ましい。
開口部10Pの縁近傍には、男性器Pのサイズに応じて開口部10Pの長手方向の大きさを固定する固定部材22(開口調整部)が設けられている。固定部材22は、袋体10の長手方向に沿って延びるとともに、張り出し部17の側面部171aの側にその基端部が接着剤などで取り付けられた基材シート221と、基材シート221に設けられた雄部材222a,222bとを有する。基材シート221は、袋体10の長手方向に沿って延びている。
図4は、張り出し部17の上部を拡大して示す側面図である。図4に示すように、基材シート221は帯状体であり、張り出し部17よりも長手方向上方に突出する他端側(上端側)の突出部221aと、張り出し部17(詳細には、開口部シート20)に対してその一部または全部が取り付けられた基端側(下端側)の基部221bとで構成されている。突出部221aのうち、基端側に偏った位置(突出部221aの長手方向の中央付近Mよりも基端側の位置)に雄部材222aが設けられており、突出部221aの他端側の所定位置に雄部材222bが設けられている。このように、雄部材222bは、雄部材222aとは異なる位置に設けられている。
雄部材222a,222bは、例えば、面ファスナーのフック材により構成されており、開口部シート20の表面の任意の位置に対して、着脱可能となっている。なお、バックシート12を不織布とした場合には、雄部材222は、バックシート12の任意の位置に対しても着脱自在となる。このように、面ファスナーを採用することによって、接合部分を安価に構成することができる。
なお、固定部材22は、必ずしも開口部シート20に対して雄部材222a,222bを付着させる構成とする必要はない。例えば、開口部10Pの近傍のバックシート12の外側面に雌部材(例えば、面ファスナーのループ材)を設け、該雌部材に対して雄部材222を付着させるようにしてもよい。また、雄部材222a,222bとして粘着テープを採用してもよい。
図5は、採尿パッド1の展開図である。採尿パッド1は、トップシート11、補助シート14、吸収体13、及びバックシート12をこの順に積層させた、略矩形(長方形)状の積層体30から形成される。ただし、張り出し部17を構成する部分(図5中、左側側辺の上端部分および下端部分)については、少なくともバックシート12が幅方向に突出するように積層体30が形成されている。
図1に示す採尿パッド1を製造する際には、まず、トップシート11が内側となり、かつ、底部10cに折り込み部18が形成されるように、積層体30が折曲げられる。具体的には、図5に示すようにバックシート12を表向きにした場合、積層体30の長手方向中央部に設定された幅方向に延びる折曲線31aにおいて、積層体30が裏方向に突出するように谷折りされる。さらに、折曲線31aを挟んだ両側の位置に設定された幅方向に延びる折曲線31b,31cにおいて、積層体30が表向きに突出するように山折りされる。
このようにして折り曲げられた積層体30に対して、シール領域32が熱シール等で接合される。このとき、張り出し部17の第1側辺部16aに相当する部分と、上辺部15の張り出し部17側の一部に相当する部分とについて、シール接合をしないようにすることで、これらの部分に開口部10Pが形成される。
本実施形態では、積層体30の折り込み部18となる部位を折り曲げた後に、熱シールによる接合が行われる。これにより、折り込み部18を容易に形成することができる。また、折り込み部18の両側部分も、内側へ折り込まれた状態で、熱シールにより固定される。このため、内側に折り込まれた折り込み部18が、袋体10の外側へ自然に展開してしまうことを抑制することができる。
図6は、採尿パッド1を男性器Pに装着している様子を示す図である。採尿パッド1を装着する際には、まず、着用者又は介護者によって、採尿パッド1の開口部10Pが拡げられる。そして、拡げられた開口部10Pのうち、第1側辺部16aの第1開口部10Paに男性器Pが挿入される。なお、張り出し部17の下端に男性器Pの下部を当接させることで、男性器Pとの間に隙間が生じることを抑制しつつ、開口部10Pを閉じることができる。
男性器Pが挿入されると、着用者又は介護者によって、固定部材22の雄部材222aが、側面部171bを構成する開口部シート20に接合され、仮止めされる。雄部材222aは、基材シート21の突出部221aの基端側に偏在しているため、固定部材22に弛みが生じることを抑制しつつ、良好に仮止めを行うことができる。なお、図6では、雄部材222aが側面部171bの内側面に接合されているが、外側面に接合されてもよい。この状態で基材シート221が上方に引っ張られると、側面部171aとともに、側面部171bが引っ張りあげられ、側面部171a,171bの内側が互いに密着される。そして側面部171a,171bとともに、固定部材22が男性器Pの周囲に巻き付けられて、雄部材222bが開口部シート20に接着され、本止めされる。
このように、開口部10Pによって左右に分離された両側の側面部171a,171bを雄部材222aによる仮止めによって共に引っ張り上げて、これらを男性器Pの周囲に巻き付けることによって、袋体10を男性器Pに強固に固定することができる。また、開口部10Pを男性器Pのサイズに合わせてしっかりと閉じることができるため、未吸収の尿が開口部10Pから溢れ出ることを抑制できる。
なお、仮止めのための接合力は、本止めの場合と比べて、比較的弱い力でもよい。そのため、雄部材222aの設置面積を雄部材222bよりも小さくすることができる。これにより、雄部材222a近傍における基材シート221の柔軟性を確保できる。また、必要な材料を減らせるため、製造単価を抑制でき、環境にも良好である。
また、本実施形態では、張り出し部17に開口部10Pを設けているため、男性器Pの大きさに応じて、固定部材22の基材シート221を、幅方向に突出した張り出し部17の周囲に巻き付けることができる。したがって、採尿パッド1を男性器Pにしっかりと固定することができる。
本実施形態では、基材シート221は、男性器Pを挿入する方向(幅方向)に直交する長手方向に延在するため、男性器Pに巻き付けやすくなっている。なお、男性器Pの挿入方向と基材シート221の延在方向とは、必ずしも互いに直交する方向である必要は無いが、巻き付けを容易にするため、少なくとも互いに交差する方向であることが望ましい。
なお、張り出し部17は、必ずしも設けなければならないものではない。例えば、袋体10を、張り出し部17を省略して矩形状に形成して、その矩形状の袋体に対し、一方の側辺部と上辺部とに跨る開口を形成していてもよい。
図7は、おむつ40がさらに着用されたときの、男性器Pに装着された採尿パッド1を示す図である。図7に示すように、本実施形態の採尿パッド1では、男性器Pを挿入する方向が、袋体10の幅方向となっている。そのため、採尿パッド1を装着した際に、袋体10の底部10cが男性器Pの下方に配置されやすくなる。したがって、おむつ40などがさらに着用された際に、底部10c周辺が折れ曲がることを抑制できるため、底部10cへ続く通路が確保されやすくなり、男性器Pから排泄された尿が開口部10Pから漏れ出すことを効果的に抑制できる。
また、袋体10の幅方向の長さは、長手方向の長さよりも短い。すなわち、長手方向に折り曲げられる場合よりも、幅方向に折り曲げられた場合の方が袋体10に生じる皺の大きさが小さいため、排泄された尿が開口部10Pから漏れ出すことを抑制できる。
<2.第2実施形態>
上記実施形態では、採尿パッド1Aを男性器Pに固定する際に、固定部材22の雄部材222aによって仮止めを行い、雄部材222bによって強固に固定するようにしていたが、固定部材22の構成は、このようなものに限られるものではない。なお、以下の説明において、第1実施形態と同様の機能を有する要素については適宜共通の符号を付して、その説明を省略する。
図8は、第2実施形態に係る採尿パッド1Aの全体図である。採尿パッド1Aには、第1実施形態の固定部材22の代わりに、1つの雄部材222Aを有する固定部材22Aが設けられている。この雄部材222Aは、基材シート221のうち、第1実施形態の雄部材222aが設けられていた部分から雄部材222bが設けられていた部分までの範囲の全部を覆うように設けられている。
このような雄部材222Aが設けられた採尿パッド1Aを、男性器Pに固定する場合には、第1実施形態の採尿パッド1の場合と同様に、男性器Pが開口部10Pに挿入された後、固定部材22Aの雄部材222Aのうち、基端側の部分(雄部材222aの位置に相当する部分)が側面部171bの開口部シート20に接合される。この状態で固定部材22Aが長手方向に引っ張られた後、男性器Pの周囲に巻き付けられ、雄部材222Aの残りの部分が開口部シート20に貼り付けされる。
本実施形態の採尿パッド1Aの場合、固定部材22Aに対して、1つの雄部材222Aを設ければよいため、採尿パッド1Aの製造工程を簡略化することができる。ただし、第1実施形態の場合、基材シート221に、雄部材222aと雄部材222bとを分離して設けているため、この離間部分において柔軟性を確保することができる。したがって、第1実施形態の固定部材22の方が扱いやすいという点で有利である。
<3.第3実施形態>
上記実施形態では、1つの固定部材22,22Aを使って、開口部10Pの開口サイズを固定するようにしているが、固定部材の構成は、このようなものに限られるものではない。
図9は、第3実施形態に係る採尿パッド1Bの全体図である。採尿パッド1Bの固定部材22Bでは、第1実施形態の雄部材222a,222bのそれぞれと同様の機能を有する雄部材222Ba,222Bbを備えている。ただし、本実施形態では、図9に示すように、雄部材222Ba,221Bbが、互いに分離された基材シート221Ba,221Bbの端部にそれぞれ設けられている。基材シート221Ba,221Bbの基端部は、基材シート221と同様に、袋体10の側面部171aに取り付けられている。
このように雄部材222Bbは、基材シート221Baとは別体である基材シート221Bb上に設けられている。図9に示すように、基材シート221Ba,221Bbのうち、側面部171aよりも長手方向上側に突出する部分を、1つの突出部223として想定したときに、雄部材222Baの位置は、突出部223の中央付近MBよりも基材シート221Ba,221Bbの基端側に偏った位置に設定されている。
なお、第1実施形態のように、固定部材22が1つの基材シート221で構成されている方が、加工の工程数を削減できるという点で有利である。しかしながら、本実施形態においても、採尿パッド1Bを男性器Pに固定する際に、雄部材222Baを側面部171bに貼り付けて仮止めを行い、その状態で基材シート221Bbを長手方向上方に引っ張ることで、側面部171a,171bの内側を密着させることができる。そして固定部材22Bを男性器Pに巻き付けた後に雄部材222Bbを貼り付けて固定することによって、開口部10Pと男性器Pとの間に隙間が発生することを抑制しつつ、採尿パッド1Bを男性器Pに固定できる。
<4.第4実施形態>
上記実施形態では、袋体の側辺部に形成された開口部から男性器Pを挿入するようにしていたが、袋体の構成はこのようなものに限られるものではない。
図10は、第4実施形態に係る採尿パッド1Cの全体図である。採尿パッド1Cは、底部10cと対向する上辺部15Cに、袋体10Cの長手方向に開口する第1開口部10CPaが形成されている。そして両側の側辺部のうち、上辺部15Cに連続する一方の側辺部16Cに、第1開口部10CPaと空間的に繋がる第2開口部10CPbが形成されている。第2開口部10CPbは、長手方向に略直交する幅方向に開口している。袋体10Cにおいても、第1開口部10CPaおよび第2開口部10CPbによって、1つの開口部10CPが形成されている。
固定部材22は、その基端部が第2開口部10CPbにより左右に分離された側面部171Ca,171Cbのうちの一方の側面部171Caに固定されている。固定部材22は、側辺部16Cよりも幅方向に突出するように設けられており、その突出する部分に、雄部材222a,222bが設けられている。
このような採尿パッド1Cを男性器Pに装着させる場合について説明する。本実施形態では、男性器Pが長手方向に開口する第1開口部10CPaに挿入され、その状態で雄部材222aが反対側の側面部171Cbの開口部シート20に貼り付けられる。そして基材シート221が幅方向に引っ張られることによって、側面部171Ca,171Cbの内側面が密着する。この状態で固定部材22が男性器Pの周りに巻き付けられることによって、開口部10CPの開口サイズが男性器Pに合わせて固定される。
以上のように、男性器Pを挿入する方向が長手方向の場合においても、固定部材22を設けることによって、採尿パッド1Cを男性器Pにしっかりと固定することができるとともに、排泄された尿が開口部10CPから溢れ出ることを抑制することができる。
なお、第1実施形態の採尿パッド1では、第1側辺部16aに開口部を設けるため、尿の重みなどの影響で袋体10が下側に引っ張られた場合に、袋体10の内側上部が男性器に引っ掛かりやすい。したがって、本実施形態のように男性器Pが上部から挿入されて固定される袋体10Cに比べて、第1実施形態の袋体10は、男性器Pから外れ難くなっている。
<5.変形例>
以上、実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。なお、以下の説明において、上記実施形態と同様の機能を有する要素については適宜同一符号を付して、その説明を省略する。
例えば上記実施形態では、張り出し部17を除く袋体10の部分を矩形状に構成するとしているが、このような形状に限られるものではない。袋体10が、例えば菱形状等に形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、積層体30を折曲した後に、熱シールによる接合を行っていたが、積層体30を二つ折りにして先に両側辺および上辺部15をシールした後、袋体10の底部を袋体の内部へ向けて折り込んで、折り込み部18を形成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、張り出し部17を設けることによって、着用者や介護者が男性器Pを挿入する開口部10Pの位置を容易に認識できるようにしている。ここで、開口部10P近傍を周囲とは異なる色で彩色したり、開口部を矢印などで指し示したりするなど、視覚的に開口部の位置を認識し得る標識手段を袋体に付与することによって、開口部10Pの位置を分かりやすくしてもよい。
また、上記実施形態では、略矩形状の積層体30を折曲してその両側辺をシールすることにより、袋体10が構成されていたが、袋体10は、必ずしも単一の積層体30から形成されたものでなくてもよい。例えば、複数枚の積層体を接合することで連結し、1つの袋体10を構成するようにしてもよい。
1,1A,1B,1C 採尿パッド
10,10C 袋体
10P,10CP 開口部
10Pa,10CPa 第1開口部
10Pb,10CPb 第2開口部
11 トップシート
12 バックシート
13 吸収体
15,15C 上辺部
16,16a,16b,16C 側辺部
16a 側辺部
16b 側辺部
17 張り出し部
171a,171b,171Ca,171Cb 側面部
18 折り込み部
181 頂部
22,22A,22B 固定部材
221,221Ba,221Bb 基材シート
221a 突出部
221b 基部
222,222a,222b,222A,222Ba,222Bb 雄部材
30 積層体
31a,31b,31c 折曲線
32 シール領域
P 男性器
S 空間

Claims (4)

  1. 男性器に装着されて男性器から排泄される尿を吸収する尿吸収物品であって、
    内側面を構成する液透過性のトップシートと、外側面を構成する液不透過性のバックシートと、前記トップシートおよび前記バックシートの間に介在する吸収体とを有し、第1方向に開口する第1開口と、前記第1開口に空間的に繋がっており、前記第1方向に交差する第2方向に開口する第2開口とを形成する開口形成部を有する袋体と、
    前記第1開口と前記第2開口とによって左右に分離された前記開口形成部の両側の側面部の一方側に基端部が固定されており、前記袋体の側面に接合可能な接合部を有し、前記開口形成部の周囲に巻き付けられることによって、前記開口形成部の開口の大きさを固定する開口固定部と、
    を備え、
    前記接合部は、
    前記開口固定部の前記一方側の側面部から突出する部分において前記基端部側に偏在し、前記両側の側面部の他方側に接合される第1接合部と、
    前記開口固定部における前記第1接合部よりも他端側の位置に、前記袋体の側面に接合しない部分を介して前記第1接合部から分離して設けられる第2接合部と
    を含む尿吸収物品。
  2. 請求項1に記載の尿吸収物品において、
    前記開口固定部が帯状体であり、
    前記第1接合部と前記第2接合部とが、同一の前記帯状体の表面上に設けられており、前記第1接合部が前記第2接合部よりも前記基端部側の位置に設けられている尿吸収物品。
  3. 請求項1または2に記載の尿吸収物品において、
    前記第1接合部は、前記第2接合部よりも小さい尿吸収物品。
  4. 請求項1から3までのいずれか1項に記載の尿吸収物品において、
    前記接合部がフック材を含む面ファスナーで構成されている尿吸収物品。
JP2009283895A 2009-12-15 2009-12-15 尿吸収物品 Expired - Fee Related JP5530713B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009283895A JP5530713B2 (ja) 2009-12-15 2009-12-15 尿吸収物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009283895A JP5530713B2 (ja) 2009-12-15 2009-12-15 尿吸収物品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011125388A JP2011125388A (ja) 2011-06-30
JP5530713B2 true JP5530713B2 (ja) 2014-06-25

Family

ID=44288666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009283895A Expired - Fee Related JP5530713B2 (ja) 2009-12-15 2009-12-15 尿吸収物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5530713B2 (ja)

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6274814U (ja) * 1985-09-28 1987-05-13
JPS63201525U (ja) * 1987-06-19 1988-12-26
JP3049606U (ja) * 1997-11-28 1998-06-19 井上 久子 男性用尿取り補助おむつ
US6648866B2 (en) * 2001-11-26 2003-11-18 The Procter & Gamble Company Absorbent article fastening device
JP2004261346A (ja) * 2003-02-28 2004-09-24 Yoshie Usui 使い捨て用排尿サック
JP2005177411A (ja) * 2003-12-18 2005-07-07 Eeteku Kk 男性用尿漏れサック
JP2006034402A (ja) * 2004-07-23 2006-02-09 Livedo Corporation 使い捨てパンツ
JP2006034545A (ja) * 2004-07-26 2006-02-09 Yukie Nakagaki 男性用の受尿器具
JP4938442B2 (ja) * 2006-12-28 2012-05-23 大王製紙株式会社 止着テープ及び止着式おむつ
JP4869995B2 (ja) * 2007-03-20 2012-02-08 株式会社リブドゥコーポレーション 吸収性物品
JP4949985B2 (ja) * 2007-09-20 2012-06-13 株式会社リブドゥコーポレーション 吸収性物品
JP5099916B2 (ja) * 2008-10-31 2012-12-19 王子ネピア株式会社 尿パッド
JP5464877B2 (ja) * 2009-03-19 2014-04-09 大王製紙株式会社 吸収性物品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011125388A (ja) 2011-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5438479B2 (ja) 尿吸収物品
JP4996507B2 (ja) 吸収性物品
JP5117249B2 (ja) インナー吸収性物品
JP2010115218A (ja) 吸収性物品
JP4934610B2 (ja) 使い捨ておむつ
MX2012011578A (es) Producto absorbente.
JP5102106B2 (ja) 吸収性物品
JP5237229B2 (ja) 吸収性物品、及び吸収性包装体
JP5243079B2 (ja) インナー吸収性物品
WO2007141960A1 (ja) 母乳パッド
JP5379521B2 (ja) 尿吸収物品
JP5612853B2 (ja) 吸収性物品
JP5470953B2 (ja) 男性用軽失禁パッド
JP2007167210A (ja) 使い捨て男性用おむつ及びその使用方法
JP5530713B2 (ja) 尿吸収物品
JP5318622B2 (ja) 男性用軽失禁パッド
WO2013114839A1 (en) Male incontinece pad and packaging
JP4982195B2 (ja) テープ型おむつ
JP2011041678A (ja) 尿吸収物品
JP6237562B2 (ja) 吸収性物品
JP5386310B2 (ja) 尿吸収物品
JP2010022776A (ja) 男性用尿パッド
JP4949985B2 (ja) 吸収性物品
JP6201802B2 (ja) 使い捨ておむつ
JP5545807B2 (ja) 尿吸収物品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120921

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131001

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140415

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140421

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5530713

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees