JP2008161410A - 洗濯機 - Google Patents

Abstract

【課題】給水前に水槽内の電子機器を検知して報知することにより、衣類から取り出し忘れた電子機器の破損を防止する洗濯機を提供することである。
【解決手段】洗濯機１０は、水槽１１の投入口に設けられ水槽１１内の金属を探知する金属探知機１６を備え、金属探知機１６は、水槽１１の外周に沿った送信コイルと、水槽１１の外周に沿って且つ送信コイルの両側に間隔を有してそれぞれ設けられた第１及び第２の受信コイルとを有し、送信コイルに電流を流し、検体が通過したときの第１及び第２の受信コイルの起電力の変化に基づいて金属を探知し、金属を探知した場合、スピーカ１４が警報音を発するとともに警報ランプ１３ａが警報光を発する構成とする。
【選択図】図１

Description

本発明は、洗濯機に関する。

近年、携帯型電子機器の小型・軽量化が進んでおり、例えば携帯電話機や携帯型オーディオなどは衣類のポケットに入れて携帯する人も多い。それに伴い、衣類を洗濯する際にそれらの電子機器を取り出すのを忘れて一緒に洗濯してしまい、電子機器を破損させてしまうことが想定される。

そこで例えば特許文献１には、データキャリアを導入し、出荷の際に折れ針の有無を検査するための金属探知機を用いることができるようにした洗濯物管理システムが開示されている。
特開平１１−１４４０１１号公報

しかしながら、特許文献１は、一般的な金属探知機を用いて通常の方法で衣類の金属を探知しているだけであり、金属探知に関して新たな技術は開示されていない。したがって、洗濯前に金属探知機を使用して携帯機器の有無を検査するのであれば、洗濯前に衣類のポケットを点検する手間とほとんど変わりがなく、あえて金属探知機を使うまでもない。また、洗濯前に金属探知機で検査することを忘れるおそれもある。

本発明は、給水前に水槽内の電子機器を検知して報知することにより、衣類から取り出し忘れた電子機器の破損を防止する洗濯機を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために本発明は、衣類を洗濯する水槽と、該水槽へ給水する給水手段と、警報を発する警報手段と、各部を制御する制御手段とを備えた洗濯機において、前記水槽内の金属を探知する金属探知機を備えたことを特徴とする。

上記の洗濯機において、前記金属探知機が金属を探知した場合、前記警報手段が警報を発することにより、ユーザに電子機器の取り出し忘れを報知することができる。

また上記の洗濯機において、効果的な前記警報手段としては、警報音を発するスピーカ又は警報光を発する警報ランプを採用することができる。

また上記の洗濯機において、前記警報手段の警報を停止させるための停止ボタンを備えることにより、ユーザの意志で警報を停止させることができる。

また上記の洗濯機において、前記金属探知機が金属を探知した場合、前記警報を停止させるまでは給水を不可とすることにより、給水前に確実に電子機器を取り出すことができる。

また上記の洗濯機において、前記金属探知機は、給水前に動作することにより、給水前に確実に電子機器を探知することができる。

また上記の洗濯機において、前記金属探知機の動作をオン／オフ制御する金属探知スイッチを備えたことにより、不要な場合は金属探知機をオフにできる。

また上記の洗濯機において、前記金属探知機は、例えば、前記水槽の外周に沿った送信コイルと、前記水槽の外周に沿って且つ前記送信コイルの両側に間隔を有してそれぞれ設けられた第１及び第２の受信コイルとを備え、前記送信コイルに電流を流し、検体が通過したときの前記第１及び第２の受信コイルの起電力の変化に基づいて金属を探知する構成とすることができる。

また上記の洗濯機において、前記金属探知機は、前記水槽の投入口に設けることにより、投入中に金属を探知することができるので、金属が探知された場合でもどの衣類に電子機器が入っているか容易に見当を付けることができる。

本発明を具体化すると、衣類を洗濯する水槽と、該水槽へ給水する給水手段と、警報を発する警報手段と、各部を制御する制御手段とを備えた洗濯機において、前記水槽の投入口に設けられ前記水槽内の金属を探知する金属探知機と、前記警報手段の警報を停止させるための停止ボタンと、前記金属探知機の動作をオン／オフ制御する金属探知スイッチとを備え、前記警報手段が、警報音を発するスピーカ及び警報光を発する警報ランプであり、前記金属探知機は、前記水槽の外周に沿った送信コイルと、前記水槽の外周に沿って且つ前記送信コイルの両側に間隔を有してそれぞれ設けられた第１及び第２の受信コイルとを有し、前記送信コイルに電流を流し、検体が通過したときの前記第１及び第２の受信コイルの起電力の変化に基づいて金属を探知し、前記金属探知機は給水前に動作し、金属を探知した場合、前記スピーカが警報音を発するとともに前記警報ランプが警報光を発し、前記警報を停止させるまでは給水を不可とした構成となる。

本発明の洗濯機によれば、水槽内の金属を探知する金属探知機を備え、給水前に水槽内の電子機器を検知して報知することにより、衣類から取り出し忘れた電子機器の破損を防止することができる。

図１は、本発明の洗濯機の要部構成を示すブロック図である。洗濯機１０は、水槽１１と、給水手段である給水装置１２と、表示部１３と、スピーカ１４と、操作部１５と、金属探知機１６と、金属探知スイッチ１７と、制御手段であるマイコン１８とを備えている。

水槽１１は、衣類を洗濯するための有底円筒状の槽が複数重なったものであり、ステンレスなどからなる。給水装置１２は、水槽１１へ給水する装置であり、水道栓に繋がっている。表示部１３は、洗濯機１０の状態を表示するための液晶表示画面などからなり、金属を探知した際の警報手段として警報光を発するＬＥＤ等の警報ランプ１３ａも備えている。スピーカ１４は、洗濯完了時の報知などに利用されるものであるが、本発明では金属探知の警報手段として警報音を発する際にも利用される。

操作部１５は、ユーザによって操作される複数のボタンからなり、警報停止ボタン１５ａや金属探知機オン／オフボタン１５ｂなどを備えている。警報停止ボタン１５ａは、警報ランプ１３ａ又はスピーカ１４の警報手段の警報を停止させるためのボタンであり、警報が発せられているときに押下されれば警報が停止する。金属探知機オン／オフボタン１５ｂは、金属探知機１６の動作をオン／オフ制御する金属探知スイッチ１７を操作するボタンであり、押下する度に金属探知機１６のオン／オフが切り替わる。

金属探知機１６は、従来からある金属探知機を採用することができる。図２は、金属探知機の構成の一例を説明する図である。金属探知機１６は、水槽１１の投入口１１ａに設けられる。その構成は、水槽１１の外周に沿った送信コイル１６ａと、水槽の外周に沿って且つ送信コイル１６ａの両側に間隔を有してそれぞれ設けられた第１及び第２の受信コイル１６ｂ、１６ｃとを備え、送信コイル１６ａは電流供給装置（不図示）へ接続され、第１及び第２の受信コイル１６ｂ、１６ｃは起電力検出器（不図示）へ接続されている。

この金属探知機１６がオンの状態、つまり、送信コイル１６ａに電流が流れている状態では、送信コイル１６ａの周りに磁界が発生し、第１及び第２の受信コイル１６ｂ、１６ｃで起電力が発生する。このとき、第１及び第２の受信コイル１６ｂ、１６ｃの起電力は一定であり等しい。そして、検体である洗濯物が水槽１１に投入されると、洗濯物は第１の受信コイル１６ｂ、送信コイル１６ａ、第２の受信コイル１６ｃの順に通過するが、洗濯物に電子機器などが含まれていると、磁束が乱れて第１及び第２の受信コイル１６ｂ、１６ｃで発生する起電力が変化する。つまり、第１及び第２の受信コイル１６ｂ、１６ｃで発生する起電力の大きさに差が生じる。この起電力の差を検出した場合にマイコン１８は金属を探知したと判断し、警報手段から警報が発せられる。

図３は、洗濯機１０の動作を示すフローチャートである。ユーザによって洗濯物が投入される際、まず、洗濯機１０はステップＳ１０において金属探知機１６がオンであるか否かを判別する。金属探知機１６のオン／オフは予めユーザによって金属探知機オン／オフボタン１５ｂが操作されることにより、マイコン１８が金属探知スイッチ１７を制御して設定されている。

ステップＳ１０において金属探知機１６がオンである場合は、ステップＳ１１へ進んで金属を探知したか否かを判別する。金属探知機１６がオンになった後に投入された洗濯物に電子機器などの金属が含まれている場合は探知され、金属のない洗濯物は探知されない。

ステップＳ１１において金属を探知した場合は、ステップＳ１２へ進んで警報を発する。警報は、警報ランプ１３ａの警報光であってもよいし、スピーカ１４からの警報音であってもよい。また両者を組み合わせてもよい。

そして警報発生中に、ステップＳ１３へ進んで警報停止ボタン１５ａが押下されたか否かを判別する。警報停止ボタン１５ａが押下されればステップＳ１４へ進んで警報を停止させる。なお、警報は警報停止ボタン１５ａが押下されるまで継続して出力される。したがって、警報が発せられた場合、ユーザは水槽１１内の衣類のポケット内などに電子機器がないかを調べ、水槽１１から電子機器を取り出した後に警報停止ボタン１５ａを押下すればよい。

続いて、ステップＳ１４からステップＳ１５へ進んで洗濯スタートの指示があったか否かを判別する。洗濯スタートの指示は操作部１５の例えばスタートボタン（不図示）が押下されることで行われる。

ステップＳ１５において洗濯スタートの指示があれば、ステップＳ１６へ進んで給水を開始し、以降は通常の洗濯動作を実行する。一方、ステップＳ１５において洗濯スタートの指示がない場合は、ステップＳ１０に戻る。

一方、ステップＳ１０において金属探知機１６がオフの場合は金属探知は行わないのでステップＳ１５へ進む。また、ステップＳ１１において金属を探知しなかった場合はそのまま洗濯可能であるのでステップＳ１５へ進む。

このように、給水前に水槽１１内の金属を検知して警報を発し、警報が停止した後に給水可能とすることにより、ユーザは衣類から取り出し忘れた電子機器を取り出すことができるので、電子機器の破損を防止することができる。

なお、上記の実施形態において、金属探知機１６のオン／オフは洗濯機の蓋（扉）の開閉に連動するようにしてもよい。つまり、蓋が開いているときにオンとなり、蓋が閉まっているときにはオフとなるようにしてもよい。これによれば、金属探知機１６の付け忘れや消し忘れを防止できる。

本発明は、撹拌式、パルセータ式、ビートウォッシュ式、ドラム式など洗濯機の構造に関係なく採用でき、乾燥機付き洗濯機にも利用できる。

本発明の洗濯機の要部構成を示すブロック図である。 金属探知機の構成の一例を説明する図である。 洗濯機の動作を示すフローチャートである。

符号の説明

１０ 洗濯機
１１ 水槽
１２ 給水装置（給水手段）
１３ａ 警報ランプ（警報手段）
１４ スピーカ（警報手段）
１５ａ 警報停止ボタン
１５ｂ 金属探知機オン／オフボタン
１６ 金属探知機
１７ 金属探知スイッチ
１８ マイコン（制御手段）

Claims (10)

1. 衣類を洗濯する水槽と、該水槽へ給水する給水手段と、警報を発する警報手段と、各部を制御する制御手段とを備えた洗濯機において、
   前記水槽の投入口に設けられ前記水槽内の金属を探知する金属探知機と、前記警報手段の警報を停止させるための停止ボタンと、前記金属探知機の動作をオン／オフ制御する金属探知スイッチとを備え、
   前記警報手段が、警報音を発するスピーカ及び警報光を発する警報ランプであり、
   前記金属探知機は、前記水槽の外周に沿った送信コイルと、前記水槽の外周に沿って且つ前記送信コイルの両側に間隔を有してそれぞれ設けられた第１及び第２の受信コイルとを有し、
   前記送信コイルに電流を流し、検体が通過したときの前記第１及び第２の受信コイルの起電力の変化に基づいて金属を探知し、
   前記金属探知機は給水前に動作し、金属を探知した場合、前記スピーカが警報音を発するとともに前記警報ランプが警報光を発し、前記警報を停止させるまでは給水を不可としたことを特徴とする洗濯機。
2. 衣類を洗濯する水槽と、該水槽へ給水する給水手段と、警報を発する警報手段と、各部を制御する制御手段とを備えた洗濯機において、
   前記水槽内の金属を探知する金属探知機を備えたことを特徴とする洗濯機。
3. 前記金属探知機が金属を探知した場合、前記警報手段が警報を発することを特徴とする請求項２記載の洗濯機。
4. 前記警報手段は、警報音を発するスピーカ又は警報光を発する警報ランプであることを特徴とする請求項３記載の洗濯機。
5. 前記警報手段の警報を停止させるための停止ボタンを備えたことを特徴とする請求項３又は４記載の洗濯機。
6. 前記金属探知機が金属を探知した場合、前記警報を停止させるまでは給水を不可とすることを特徴とする請求項５記載の洗濯機。
7. 前記金属探知機は、給水前に動作することを特徴とする請求項２〜６の何れかに記載の洗濯機。
8. 前記金属探知機の動作をオン／オフ制御する金属探知スイッチを備えたことを特徴とする請求項２〜７の何れかに記載の洗濯機。
9. 前記金属探知機は、前記水槽の外周に沿った送信コイルと、前記水槽の外周に沿って且つ前記送信コイルの両側に間隔を有してそれぞれ設けられた第１及び第２の受信コイルとを備え、
   前記送信コイルに電流を流し、検体が通過したときの前記第１及び第２の受信コイルの起電力の変化に基づいて金属を探知することを特徴とする請求項２〜８の何れかに記載の洗濯機。
10. 前記金属探知機は、前記水槽の投入口に設けることを特徴とする請求項９記載の洗濯機。

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