JP2008159974A - 光電変換装置及びその製造方法並びにラインイメージセンサicの製造方法 - Google Patents

光電変換装置及びその製造方法並びにラインイメージセンサicの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 保護膜の膜厚を均一にすることにより、ラインイメージセンサICの各光電変換素子から出力される電気信号の値のバラツキを抑える。
【解決手段】 半導体基板101上には、互いに隙間を空けつつX,Y方向に並んで複数のラインイメージセンサIC110が形成される。ラインイメージセンサIC110の相互間の隙間が、スクライブライン102X,102Yとなる。スクライブライン102Yの形成領域のうち、任意のラインイメージセンサIC110の短辺110Sと、任意のラインイメージセンサIC110に対してX方向に隣接する他のラインイメージセンサIC110の短辺110Sとが向かい合う領域に、ダミー配線120によるパタンーを形成する。プラズマCVD法により原料ガスを生成すると、ダミーイメージセンサIC110上のみならず、ダミー配線120上にも、原料ガスが均一に堆積する。このため、ラインイメージセンサIC110上に、膜厚が均一な保護膜が形成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は光電変換装置及びその製造方法並びにラインイメージセンサICの製造方法に関し、ラインイメージセンサICに配置されている各光電変換素子から出力される電気信号の値のバラツキを低減するように工夫したものである。
イメージスキャナやファクシミリなどの画像読取機器では、画像を読み取るために、読取部にラインイメージセンサICを備えている。
ラインイメージセンサICの形状は、細長い長方形になっている。このようなラインイメージセンサICでは、複数個(例えば400個)の光電変換素子(受光素子、ピクセル)が、長手方向に沿い一列に並んだ状態で配置されると共に、光電変換素子が配置された領域に隣接する領域に、アルミニウムなどの導電材で形成した電気配線が配置されている。
ラインイメージセンサICでは、光電変換素子の受光面を保護するために、半導体基板の表面(光電変換素子の受光面)を覆う状態で、透明な保護膜が形成されている。この保護膜としては、プラズマCVD法(プラズマ化学気相成長法)により成膜した、窒化シリコン(SiN)膜等が採用されている。
ここで、複数のラインイメージセンサICを半導体基板(半導体ウエハ)上に形成してなる光電変換装置の構成について、図7及び図7のA−A断面である図8を参照して説明する。なお、図7及び図8では、構成が理解し易いように、各部材の寸法はデフォルメして示している。
図7及び図8に示すように、光電変換装置では、半導体基板(半導体ウエハ)1の表面に、複数のラインイメージセンサIC10が形成されている。例えば、半導体基板1のウエハ直径が6インチである場合には、1つの半導体基板1上に数千個のラインイメージセンサIC10が形成される。
細長い長方形となっている各ラインイメージセンサIC10には、複数個(例えば400個)の光電変換素子11が、長手方向(X方向)に沿い一列に並んだ状態で配置されている。
ラインイメージセンサIC10の寸法は、例えば横方向寸法(X方向寸法)が10mm〜20mmであり、縦方向寸法(Y方向寸法)が0.3mm〜0.5mmとなっている。このようなラインイメージセンサIC10は、半導体基板1の表面において、互いに隙間を空けて、横方向(X方向)及び縦方向(Y方向)に並んだ状態で形成されている。
そして、隣接するラインイメージセンサIC10間の隙間が、スクライブライン2X,2Yとなっている。横方向(X方向)に伸びるスクライブライン2Xは、長方形のラインイメージセンサIC10の長辺10Lに沿って形成されており、縦方向(Y方向)に伸びるスクライブライン2Yは、長方形のラインイメージセンサIC10の短辺10Sに沿って形成されている。
換言すると、スクライブライン2Xとスクライブライン2Yとが格子状に形成されており、縦横方向(YX方向)に並んだ各ラインイメージセンサIC10は、その周囲が、スクライブライン2X,2Yに囲まれている。
なお、各スクライブライン2X、2Yの幅WX,WYは、それぞれ、例えば50μm〜200μmとなっている。
半導体基板1の表面には、透明な絶縁分離膜(酸化膜)3が形成されている。この絶縁分離膜3の表面のうち、ラインイメージセンサIC10が形成されている領域内であって、光電変換素子11が形成されている領域に隣接する領域(光電変換素子11が形成されていない領域)には、アルミニウムからなる電気配線12が形成されている。この電気配線12は、光電変換素子11に電気的に接続されている。なお、図7では、電気配線12は図示省略している。
絶縁分離膜3の表面のうち、ラインイメージセンサIC10が形成されている領域内であって、隣接する光電変換素子11の間の位置には、遮光用の画素間遮光アルミニウム(図示省略)が配置されている。
絶縁分離膜3の表面には、プラズマCVD法により、窒化シリコン(SiN)等による透明な保護膜4が形成されている。即ち、保護膜4は、絶縁分離膜3を間に介して、光電変換素子11の受光面11aを覆う状態で形成されている。
そして、ダイシング装置(切断装置)により、スクライブライン2X,2Yに沿って切断をすることにより、個々の独立したラインイメージセンサIC10が製造される。
イメージスキャナ等の画像読取装置に組み込んだラインイメージセンサIC10により、画像を正確に読み取るためには、各光電変換素子11に向かって同一光量の光が入射した場合、各光電変換素子11から出力される電気信号の値が同一であることが必要である。
しかし、保護膜4はプラズマCVD法により成膜されるため、その膜厚は電気配線12や画素間遮光アルミニウムの配置状態によってバラツク。保護膜4の膜厚がバラツクと、保護膜4や絶縁分離膜3での反射・干渉条件が変化し、各光電変換素子11に実際に入射される光量が変化してしまう。このような状況下では、各光電変換素子11に向かって同一光量の光が入射したとしても、各光電変換素子11に実際に入射される光量が異なってしまい、各光電変換素子11から出力される電気信号の値にバラツキが生じてしまう。
ここで、保護膜4の膜厚が異なることにより、保護膜4や絶縁分離膜3での反射・干渉条件が変化する理由を更に説明する。
ラインイメージセンサIC10の外側から、光電変換素子11に向かって光が入射されると、入射した光の一部は、保護膜4と絶縁分離膜3との界面、並びに、絶縁分離膜3と光電変換素子11の受光面11aとの界面で反射し、反射した光は、保護膜4の表面、並びに、保護膜4と絶縁分離膜3との界面で再び反射して多重干渉を起こす。このとき、保護膜4の膜厚がバラツクと反射・干渉条件が膜厚によって変化し、各光電変換素子11に実際に入射される光量が異なってしまい、各光電変換素子11から出力される電気信号の値(電圧値)にバラツキが生じてしまうのである。
図9は、従来のラインイメージセンサIC10において、保護膜4の膜厚が変化したときの各光電変換素子(ピクセル:Pixel)11の出力特性を示している。
即ち、実線は、各光電変換素子11から出力される電気信号の電圧比を示しており、点線は、各光電変換素子11の上に形成した保護膜4の膜厚比を示している。
図9から分かるように、保護膜4の膜厚が変化することにより、各光電変換素子11から出力される電気信号の電圧値が変化することが理解される。
なお、図9では、保護膜4の膜厚比(膜厚)が増加すると、光電変換素子11から出力される電気信号の値が増加しているが、反射・干渉条件によっては、保護膜4の膜厚比(膜厚)が増加すると、光電変換素子11から出力される電気信号の値が減少することもある。
保護膜の膜厚のバラツキを原因とした、各光電変換素子の電気信号の値のバラツキを抑える技術として、保護膜の表面に凹凸を設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。この技術では、保護膜の表面に設けた凹凸の1ピッチの寸法を、光電変換素子の受光面の縦方向寸法や横方向寸法よりも、小さくしている。このため、一つの光電変換素子には、干渉条件が異なる多数の光線が入射されて、それぞれの光線の干渉効果が相殺される。この結果、各光電変換素子に実際に入射される光量が均一化され、各光電変換素子から出力される電気信号の値が均一化する。
また、保護膜の膜厚のバラツキを原因とした、各光電変換素子の電気信号の値のバラツキを抑える他の技術としては、保護膜のうち、光電変換素子の受光面の真上に位置する部分を取り除く技術がある。
特開平6−260625号公報
ところで、特許文献1に示す技術のように、保護膜の表面にピッチ寸法の短い凹凸を形成することは、実際には極めて困難な作業であった。また、凹凸の寸法や、凹凸の形状によっては、逆に、電気信号の値のバラツキが大きくなる恐れがある。
また、保護膜のうち、光電変換素子の受光面の真上に位置する部分を取り除く技術では、光電変換素子の保護を目的とする保護膜を取り除くため、光電変換素子の保護が不十分になるという問題がある。
更に根本的な問題は、保護膜4の膜厚がバラツク原因やメカニズムが正確に解明されていないことである。
つまり、従来予想できていたことは、次の(1)(2)のみである。
(1)半導体基板1を成膜室内に設置してプラズマCVD法により保護膜4を成膜する際においては、成膜室内における原料ガス(プラズマ化した原料)の密度は、成膜室内での電界条件が異なることにより変化する。
(2)電気配線12や画素間遮光アルミニウムは、導電材(アルミニウム)であるため、この電気配線12や画素間遮光アルミニウムの配置状態によって、成膜室内の電界条件が変化してしまう。
従来では、上記(1),(2)に示すことは予想できていたが、導電材の配置状況により、保護膜4のどの部分において、どのようなメカニズムにより、膜厚が増減するのかが解明されていなかった。
本願発明者は、保護膜4の膜厚の変化(バラツキ)と、導電材の配置との関係を鋭意研究した結果、保護膜4の膜厚の変化と導電材の配置との因果関係を突き止めた。
ここで、本願発明者が突き止めた、保護膜4の膜厚の変化(バラツキ)と導電材の配置との因果関係を、図7のB−B断面である図10を参照して説明する。
図10において、1は半導体基板(半導体ウエハ)、2Yはスクライブライン、3は絶縁分離膜、4は保護膜、10はラインイメージセンサIC、10SはラインイメージセンサIC10の短辺、11は光電変換素子、13は画素間遮光アルミニウムである。
画素間遮光アルミニウム13は、絶縁分離膜3の表面のうち、ラインイメージセンサIC10が形成されている領域内であって、隣接する光電変換素子11の間の位置に配置されている。
なお、図10では、電気配線12は、図面上には示されないが、電気配線12も存在している。
図10に示すように、各ラインイメージセンサIC10には、複数個(例えば400個)の光電変換素子11が、長手方向(X方向)に沿い一列に並んだ状態で配置されている。保護膜4は、絶縁分離膜3を間に介して、光電変換素子11の受光面11aを覆う状態で形成されている。
本願発明者は、実験と観察を重ねることにより、図10に示すように、保護膜4の膜厚は、ラインイメージセンサIC10の長手方向(X方向)の端部での厚さが、ラインイメージセンサIC10の長手方向(X方向)の中央部での厚さに比べて厚くなっている、という事実を把握した。
即ち、長手方向(X方向)に沿い一列に並んだ光電変換素子11のうち端部(短辺10S側)側に位置する光電変換素子11の上に成膜された保護膜4の厚さは、長手方向(X方向)に沿い一列に並んだ光電変換素子11のうち中央部(長辺10Lの中央部分)に位置する光電変換素子11の上に成膜された保護膜4の厚さに比べて厚くなっている、という事実を把握した。
このように保護膜4の膜厚が変化する原因は、半導体基板1上に導電材(アルミニウム)が存在するか否か、そして、導電材が存在する場合には導電材の配置密度や配線密度の状態によることを、本願発明者は解明した。
つまり、半導体基板1上に導電材が存在しない部分では、成膜室の空間のうち当該部分に近い空間の電界条件は変化せず、導電材が存在しない部分の表面では、保護膜4の膜厚が相対的に薄くなることを解明した。
また、半導体基板1上に導電材が存在する部分では、導電材がアンテナと同様な作用を果たすため、成膜室の空間のうち当該部分に近い空間の電界強度が強くなり、導電材が存在する部分の表面に成膜される保護膜4の膜厚が厚くなることを解明した。
しかも、導電材の配置密度や配線密度が高ければ高い程、導電材によるアンテナと同様な作用が強くなり、保護膜4の膜厚が厚くなることを解明した。
一方、導電材の配置密度や配線密度が低かったり、導電材が平面であったりした場合には、導電材によるアンテナと同様な作用が弱くなり、保護膜4の膜厚は、導電材が存在しない場合に比べては厚いが、膜厚の増加が抑えられることを解明した。
図10を基に説明すると、半導体基板1の表面のうちスクライブライン2Yが形成されている部分には、導電材(アルミニウム)が存在しないので、原料ガス(プラズマ化した原料)の堆積(成膜)は相対的に薄く成膜がなされる。
一方、半導体基板1の表面のうちラインイメージセンサIC10が形成される部分には、導電材(アルミニウム)である画素間遮光アルミニウム13や電気配線12が存在するため、原料ガス(プラズマ化した原料)の成膜が促進される。
しかも、スクライブライン2Yが形成されている部分において成膜が行われないので、スクライブライン2Yに向かって進行してきた原料ガス(プラズマ化した原料)は、ラインイメージセンサIC10の長手方向(X方向)の端部に向かって進み、ラインイメージセンサIC10の長手方向(X方向)の端部において堆積して成膜される。
結局、ラインイメージセンサIC10の長手方向(X方向)の端部においては、当初からこの端部に向かって進行してきた原料ガス(プラズマ化した原料)と、当初はスクライブライン2Yに向かって進行してきたが、その後に進行方向が変化してラインイメージセンサIC10の端部に向かって進行してきた原料ガス(プラズマ化した原料)とが、重なって堆積して成膜されることになる。
この結果、ラインイメージセンサIC10の長手方向(X方向)の端部での保護膜4の膜厚が、ラインイメージセンサIC10の長手方向(X方向)の中央部での保護膜4の膜厚に比べて厚くなるということを解明した。
なお、半導体基板1の表面のうちスクライブライン2X、2Yを形成した領域の一部に、TEG(Test Element Group)を配置することもあるが、TEGの電気配線の配線密度が低いため、TEGを配置した場合であっても、スクライブライン2X、2Y上に堆積する保護膜の膜厚は薄いものとなり、ラインイメージセンサIC10の長手方向(X方向)の端部において、保護膜4の膜厚が厚くなるという現象が同様に発生する。
本発明は、図10を基に説明した、保護膜の膜厚変化と導電材の配置との間に因果関係があるという知見を基に、ラインイメージセンサICに形成する保護膜の膜厚を均一にし、これにより、各ラインイメージセンサICに配置された光電変換素子から出力される電気信号の値を均一化することができる、光電変換装置及びその製造方法並びにラインイメージセンサICの製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の光電変換装置の構成は、
半導体基板と、
前記半導体基板の表面に、互いに隙間を空けて形成された長方形の複数のラインイメージセンサICと、
隣接するラインイメージセンサICの前記隙間に形成されたスクライブラインと、
長方形の前記ラインイメージセンサICの短辺に沿い形成されたスクライブラインの形成領域であって、任意のラインイメージセンサICの短辺と、それに隣接する他のラインイメージセンサICの短辺とが向かい合う領域に形成された導電材からなるダミー配線と、
前記ダミー配線を含めて前記半導体基板の表面を覆う状態で、プラズマCVD法により形成された保護膜とを有することを特徴とする。
また本発明の光電変換装置の構成は、
半導体基板と、
前記半導体基板の表面に、互いに隙間を空けて形成された長方形の複数のラインイメージセンサICと、
隣接するラインイメージセンサICの前記隙間に形成されたスクライブラインと、
長方形の前記ラインイメージセンサICの短辺に沿い形成されたスクライブラインの形成領域であって、任意のラインイメージセンサICの短辺と、それに隣接する他のラインイメージセンサICの短辺とが向かい合う領域に形成された導電材からなるダミー配線と、
前記ダミー配線を含めて前記半導体基板の表面を覆う状態で、プラズマCVD法により形成された保護膜とを有し、
しかも、前記ダミー配線は、ダミー配線の分布密度が均一となるようなパターンに形成されると共に、前記ダミー配線の相互間の間隔は、前記ラインイメージセンサICに形成される電気配線の相互間の間隔のうち最も短い間隔と等しくなっていることを特徴とする。
また本発明の光電変換装置の構成は、
半導体基板と、
前記半導体基板の表面に、互いに隙間を空けて形成された長方形の複数のラインイメージセンサICと、
隣接するラインイメージセンサICの前記隙間に形成されたスクライブラインと、
前記スクライブラインのうち、長方形の前記ラインイメージセンサICの短辺に沿い形成されたスクライブラインの形成領域であって、任意のラインイメージセンサICの短辺と、それに隣接する他のラインイメージセンサICの短辺との間の中央部の領域に形成された導電材からなるダミー配線と、
前記ダミー配線を含めて前記半導体基板の表面を覆う状態で、プラズマCVD法により形成された保護膜とを有し、
しかも、前記ダミー配線は、ダミー配線の分布密度が均一となるようなパターンに形成されると共に、前記ダミー配線の相互間の間隔は、前記ラインイメージセンサICに形成される電気配線の相互間の間隔のうち最も短い間隔と等しくなっていることを特徴とする。
また本発明の光電変換装置の製造方法は、
前記の光電変換装置を製造する製造方法であって、
半導体基板の表面に、ラインイメージセンサICの受光部となる光電変換素子を形成し、
前記光電変換素子が形成された前記半導体基板の表面に絶縁膜を形成し、
前記絶縁膜の表面に導電材膜を堆積し、堆積した導電材膜をエッチングすることにより、電気配線と、光電変換素子の間に位置する画素間遮光導電材と、任意のラインイメージセンサICの短辺とそれに隣接する他のラインイメージセンサICの短辺との間に位置するダミー配線を形成し、
前記電気配線,前記画素間遮光導電材及び前記ダミー配線が形成された前記絶縁膜の表面に、プラズマCVD法により保護膜を形成することを特徴とする。
また本発明のラインイメージセンサICの製造方法は、
前記の光電変換装置を、スクライブラインに沿って切断して個々の独立したラインイメージセンサICを製造する製造方法であって、
半導体基板の表面に、ラインイメージセンサICの受光部となる光電変換素子を形成し、
前記光電変換素子が形成された前記半導体基板の表面に絶縁膜を形成し、
前記絶縁膜の表面に導電材膜を堆積し、堆積した導電材膜をエッチングすることにより、電気配線と、光電変換素子の間に位置する画素間遮光導電材と、任意のラインイメージセンサICの短辺とそれに隣接する他のラインイメージセンサICの短辺との間に位置するダミー配線を形成し、
前記電気配線,前記画素間遮光導電材及び前記ダミー配線が形成された前記絶縁膜の表面に、プラズマCVD法により保護膜を形成して光電変換装置を形成し、
前記光電変換装置をスクライブラインに沿って切断して個々の独立したラインイメージセンサを製造することを特徴とする。
本発明によれば、半導体基板上に形成された複数のラインイメージセンサICの相互間の隙間であるスクライブラインの形成領域であって、任意のラインイメージセンサICの短辺と、それに隣接する他のラインイメージセンサICの短辺とが向かい合う領域に、導電材からなるダミー配線を形成した。
このため、プラズマCVD法により保護膜を形成すると、保護膜は、ラインイメージセンサICの上のみならず、ダミー配線の上にも形成される。このため、プラズマ化した原料ガスのうち、ダミー配線に向かって進行したものは、ダミー配線の上で堆積して成膜され、ラインイメージセンサIC側に流れていくことはない。この結果、ラインイメージセンサICの上に形成された保護膜の膜厚は、長手方向のどの部分であっても均一化する。
このように、ラインイメージセンサIC上の保護膜の膜厚が均一化するため、長手方向のどの部分であっても、保護膜による反射・干渉条件が等しくなり、ラインイメージセンサICに備えられた複数の光電変換素子から出力される電気信号の値のバラツキを抑えることができる。
本発明を実施するための最良の形態を実施例に基づき詳細に説明する。
本発明の実施例1にかかる光電変換装置、即ち複数のラインイメージセンサICを半導体基板(半導体ウエハ)上に形成してなる光電変換装置を、図1及び図1のC−C断面である図2、図1のD−D断面である図3を参照して説明する。なお、図1〜図3では、構成が理解し易いように、各部材の寸法はデフォルメして示している。
図1〜図3に示すように、この光電変換装置では、半導体基板(半導体ウエハ)101の表面に、複数のラインイメージセンサIC110が形成されている。例えば、半導体基板101のウエハ直径が6インチである場合には、1つの半導体基板101上に数千個のラインイメージセンサIC110が形成される。
細長い長方形となっている各ラインイメージセンサIC110には、複数個(例えば400個)の光電変換素子111が、長手方向(X方向)に沿い一列に並んだ状態で配置されている。
ラインイメージセンサIC110の寸法は、例えば横方向寸法(X方向寸法)が10mm〜20mmであり、縦方向寸法(Y方向寸法)が0.3mm〜0.5mmとなっている。このようなラインイメージセンサIC110は、半導体基板101の表面において、互いに隙間を空けて、横方向(X方向)及び縦方向(Y方向)に並んだ状態で形成されている。
そして、隣接するラインイメージセンサIC110間の隙間が、スクライブライン102X,102Yとなっている。横方向(X方向)に伸びるスクライブライン102Xは、長方形のラインイメージセンサIC110の長辺110Lに沿って形成されており、縦方向(Y方向)に伸びるスクライブライン102Yは、長方形のラインイメージセンサIC110の短辺110Sに沿って形成されている。
換言すると、スクライブライン102Xとスクライブライン102Yとが格子状に形成されており、縦横方向(YX方向)に並んだ各ラインイメージセンサIC110は、その周囲が、スクライブライン102X,102Yに囲まれている。
なお、各スクライブライン102X、102Yの幅WX,WYは、それぞれ、例えば50μm〜200μmとなっている。
半導体基板101の表面には、透明な絶縁分離膜(酸化膜)103が形成されている。この絶縁分離膜103の表面のうち、ラインイメージセンサIC110が形成されている領域内であって、光電変換素子111が形成されている領域に隣接する領域(光電変換素子111が形成されていない領域)には、アルミニウムからなる電気配線112が形成されている。この電気配線112は、光電変換素子111に電気的に接続されている。
絶縁分離膜103の表面のうち、ラインイメージセンサIC110が形成されている領域内であって、隣接する光電変換素子111の間の位置には、遮光用の画素間遮光アルミニウム113が配置されている。
絶縁分離膜103の表面には、プラズマCVD法により、窒化シリコン(SiN)等による透明な保護膜104が形成されている。即ち、保護膜104は、絶縁分離膜103を間に介して、光電変換素子111の受光面111aを覆う状態で形成されている。
しかも、図2に示すように、保護膜104の膜厚は、ラインイメージセンサIC110の長手方向(X方向)のどの部分においても均一になっている。つまり、光電変換素子111の上に成膜された保護膜104の膜厚は、ラインイメージセンサIC110の長手方向(X方向)のどの部分においても均一になっている。このように、保護膜104の膜厚が均一になった理由とメカニズムは後述する。
本実施例では、絶縁分離膜103の表面であってスクライブライン102Yが形成された領域のうち、任意のラインイメージセンサIC110の短辺110S(任意のラインイメージセンサIC110の端部)と、それに隣接する(横方向(X方向)に隣接する)他のラインイメージセンサIC110の短辺110S(他のラインイメージセンサIC110の端部)とが向かい合う領域に、アルミニウム(導電材)でなるダミー配線120が形成されている。
このダミー配線120は、アルミニウム(導電材)であるダミー配線120の分布密度が均一になるようなパターン、この例では、格子状のパターンに形成されている。
なお、ダミー配線120により形成するパターンは、ダミー配線(導電材)120の分布密度が均一になるものであれば、他のパターンとすることもできる。
しかも、ダミー配線120の相互間の間隔は、ラインイメージセンサIC110に形成した電気配線112の相互間の間隔のうち、最も短い間隔と同じにしている。
つまり、半導体イメージセンサIC110を製造する半導体製造装置により、電気配線112とダミー配線120を形成する。このとき、ダミー配線120の相互間の間隔が、半導体製造装置の能力により決まる、最も短い配線相互間の間隔となるように、ダミー配線120を形成している。
具体的には、現状では、ダミー配線120の相互間の間隔を0.5μm〜1μmとしている。
しかも、ラインイメージセンサIC110の長手方向(X方向)に関しては、ダミー配線120により形成したパターンを、任意のラインイメージセンサIC110の長手方向(X方向)の端部と、これに隣接する(横方向(X方向)に隣接する)他のラインイメージセンサIC110の長手方向(X方向)の端部との間の中央部に形成している。
つまり、ダミー配線120は、任意のラインイメージセンサIC110の長手方向(X方向)の端部近傍と、これに隣接する(横方向(X方向)に隣接する)他のラインイメージセンサIC110の長手方向(X方向)の端部近傍には形成されていない。
このように、半導体基板101の表面に、スクライブライン102X,102Y、絶縁分離膜103、光電変換素子111、電気配線112、画素間遮光アルミニウム113のみならず、導電材(ダミー配線120)の分布密度が均一となり且つ線間間隔が短くなっているダミー配線120を形成したものに対して、プラズマCVD法により窒化シリコン(SiN)などを成膜していくと、長手方向(X方向)に沿い一列に並んだ光電変換素子111の上のみならず、ダミー配線120が形成された領域の上においても、保護膜104が形成される。
しかも、一列に並んだ光電変換素子111の上に形成された保護膜104、つまり、ラインイメージセンサIC110の保護膜104は、ラインイメージセンサIC110の長手方向(X方向)のどの部分においても均一になる。
上述したように、ラインイメージセンサIC110の長手方向(X方向)のどの部分においても、保護膜104の膜厚が均一になる理由とメカニズムを説明すると、次の通りである。
即ち、導電材である電気配線112、画素間遮光アルミニウム113のみならず、導電材であるダミー配線120が形成された半導体基板101に対して、プラズマCVD法により窒化シリコン(SiN)などを成膜していくことにより保護膜104が形成される。
このとき、スクライブライン102Yが形成されている領域のうち、ダミー配線120によるパターンが形成されている領域では、当該領域に向かって進行してきた原料ガス(プラズマ化した原料)が、導電材であるダミー配線120が形成されている領域において堆積して成膜が行われる。このため、ダミー配線120によるパターンの上に、保護膜104が形成される。
また、導電材(アルミニウム)である画素間遮光アルミニウム113や電気配線112が形成されている領域(つまりラインイメージセンサIC110となる領域)では、当該領域に向かって進行してきた原料ガス(プラズマ化した原料)が、ラインイメージセンサIC110となる領域において堆積して成膜が行われる。このため、ラインイメージセンサIC110となる領域の上に、保護膜104が形成される。
このため、ダミー配線120によるパターンが形成されている領域に向かって進行してきた原料ガス(プラズマ化した原料)は、当該領域で堆積し、ラインイメージセンサIC110の端部に向かって進行することはほとんどない。つまり、ダミー配線120によるパターンが形成されている領域に向かって進行してきた原料ガス(プラズマ化した原料)が、ラインイメージセンサIC110の端部で堆積することはほとんどない。
この結果、ラインイメージセンサIC110の長手方向(X方向)のどの部分においても、保護膜104の膜厚が均一になるのである。
またダミー配線120の相互間の間隔は、電気配線112の相互間の間隔のうち最も短い間隔と同じになっている、つまり、ダミー配線120の線間密度が高くなっているので、ダミー配線120によるパターンが形成されている領域に向かって進行してきた原料ガス(プラズマ化した原料)は、確実にこの領域に堆積し、ラインイメージセンサIC110の端部に向かうことを確実に防止できる。このため、ラインイメージセンサIC110の保護膜104の膜厚を確実に均一化することができる。
また、ダミー配線120によるパターンは、導電材(ダミー配線120)の分布密度が均一となるパターンとなっているため、ダミー配線120によるパターンが形成されている領域に形成される保護膜104の膜厚は均一となる。
仮に、ダミー配線120によるパターンの導電材分布密度が不均一であるとすると、この領域に形成される保護膜104の膜厚が不均一になり、膜厚不均一に起因してこの領域で堆積しなかった原料ガスの一部がラインイメージセンサIC110側に流れてしまう恐れがある。このような現象が生ずると、ラインイメージセンサIC110側に流れた原料ガスが、ラインイメージセンサIC110上に堆積して、ラインイメージセンサIC110の保護膜104の膜厚が不均一になる恐れがある。
しかし、本実施例では、ダミー配線120によるパターンは、導電材の分布密度が均一となるパターンとなっているため、ダミー配線120によるパターンが形成されている領域に形成される保護膜104の膜厚は均一となる。このため、ダミー配線120側の原料ガスの一部がラインイメージセンサIC110側に流れることはなく、ラインイメージセンサIC110の保護膜104の膜厚の均一化を確保することができる。
なお、光電変換素子111の上に形成された保護膜104と、ダミー配線120の上に形成された保護膜104は、保護膜104を堆積後に、エッチング加工により分離している。
そして、ダイシング装置(切断装置)により、スクライブライン102X,102Yに沿って切断をすることにより、個々の独立したラインイメージセンサIC110が製造される。
このようにして製造された、各ラインイメージセンサIC110に形成された保護膜104の膜厚は、長手方向(X方向)のどの部分においても均一になる。
また切断の際には、ダミー配線120や、ダミー配線120上の保護膜104も切断されるが、光電変換素子111上の保護膜104と、ダミー配線120上の保護膜104が分離しているので、ダミー配線120上の保護膜104が切断されても、光電変換素子111上の保護膜104が損傷することはない。
このように、ラインイメージセンサIC110の保護膜104の膜厚が長手方向(X方向)のどの部分においても均一になるため、長手方向(X方向)のどの部分においても保護膜104及び絶縁分離膜103の反射・干渉条件が等しくなる。
したがって、このようにして製造されたラインイメージセンサIC110の各光電変換素子111に向かって同一光量の光が入射された場合、各光電変換素子111に実際に入射される光量が等しくなり、各光電変換素子111から出力される電気信号の値が等しくなる。
図4は、実施例1のラインイメージセンサIC110において、保護膜104の膜厚と、各光電変換素子(ピクセル:Pixel)111の出力特性を示している。
即ち、実線は、各光電変換素子111から出力される電気信号の電圧比を示しており、点線は、各光電変換素子111の上に形成した保護膜104の膜厚比を示している。
図4から分かるように、保護膜104の膜厚は、ラインイメージセンサIC110の長手方向に関して略均一であり、各光電変換素子111から出力される電気信号の電圧値が略均一であることが理解される。
なお、図4では、保護膜104の膜厚比(膜厚)が増加すると、光電変換素子111から出力される電気信号の値が増加しているが、反射・干渉条件によっては、保護膜104の膜厚比(膜厚)が増加すると、光電変換素子111から出力される電気信号の値が減少することもある。
なお、ダミー配線120によるパターンは、電気配線112と同様に、半導体製造装置により簡単に形成できるため、本実施例に係る光電変換装置は、容易に製造することができる。
なお、電気配線112及び画素間遮光アルミニウム113(つまり第1層目の導電材)よりも上層に、遮光用アルミニウム(第2層目の導電材)を設け、電気配線112及び画素間遮光アルミニウム113、並びに、遮光用アルミニウムを、保護膜104により埋め込んだラインイメージセンサICもある。
遮光用アルミニウムは、ラインイメージセンサICのほぼ全域に形成され、光電変換素子111の受光面111aの真上にある部分など一部のみ開口されている。
このように第1層目の導電材のみならず、第2層目の導電材をも有しているラインイメージセンサICを備えた光電変換装置においても、実施例1で示したようなダミー配線120を形成することにより、ラインイメージセンサICに形成される保護膜104の膜厚を均一化することができる。
次に本発明の実施例3にかかる、光電変換装置の製造方法並びにラインイメージセンサICの製造方法を、図5(a)〜図5(f)を参照して説明する。
この実施例3の製造方法により、実施例1に示す光電変換装置を製造することができる。
まず、図5(a)に示すように、半導体基板(P型シリコン基板)101を用意する。
次に、図5(b)に示すように、半導体基板101の表面に、素子分離膜であるLOCOS(Local Oxidation of silicon)酸化膜103aを形成する。そして、信号処理回路を形成するCMOSトランジスタのNウエル、Pウエル、及び、光電変換素子(画素:Pixel)111を構成するN型領域をイオン注入で形成する。光電変換素子111は、ラインイメージセンサICの受光部となるものである。
次に、ゲート酸化膜を形成し、ポリシリコンをCVDにより堆積し、エッチングにより前記CMOSトランジスタのゲートを形成する。
次に、前記CMOSトランジスタのドレイン領域及びソース領域となるN型領域及びP型領域をイオン注入で形成する。
次に、図5(c)に示すように、中間絶縁膜103bとしてBPSG(Boro Phospho Silicate Glass)膜をCVD法により堆積し、コンタクトホールをエッチングにより形成する。
なお、酸化膜103a及び中間絶縁膜103bにより、絶縁分離膜103が形成される。
次に、図5(d)に示すように、中間絶縁膜103aの表面にアルミニウム(導電材)膜を堆積し、エッチングにより所望の電気配線を形成する。このとき、隣接する光電変換素子111の間の位置に画素間遮光アルミニウム113を形成すると同時に、スクライブライン102Y上にダミー配線120を形成する。このときダミー配線120は、任意のラインイメージセンサICの短辺と、それに隣接する他のラインイメージセンサICの短辺とが向かい合う領域に形成する。
次に、図5(e)に示すように、プラズマCVD法により窒化シリコン膜による保護膜104を中間絶縁膜103bの表面に形成する。このとき、光電変換素子111とダミー配線120との間の保護膜104はエッチングにより除去する。
上述した図5(a)〜図5(e)に示す工程は、ウエハ(光電変換装置)の製造工程であるが、図5(e)に示す光電変換装置をダイシング装置により切断して、個々の独立したラインイメージセンサIC110に分割する。
つまり、図5(f)に示すように、ダイシング装置により、スクライブライン102Y,102Xに沿って半導体基板101を切断する。このときに、ダミー配線120も同時に切断される。そして、個々の独立したラインイメージセンサIC110が製造される。
実施例3の説明では、素子分離層がLOCOS酸化膜103aである実施例としたが、例えば、STI(Shallow Trench Isolation)などの埋め込み酸化膜を素子分離層として用いてもよい。
また、Nウエル、Pウエル、及び、画素(Pixel)を構成するN型領域のイオン注入は、素子分離層の形成前に実施してもよい。
実施例3ではアルミニウム膜が1層の場合の製造方法であるが、アルミニウム膜が2層となっている実施例4の製造方法を、図6(a)〜図6(c)を参照して説明する。
この実施例4の製造方法により、実施例2の光電変換装置を製造することができる。
アルミニウム膜が2層の場合の製造方法では、半導体基板101の表面に、実施例3と同様に図5(a)から図5(c)までの工程処理をして、コンタクトホールまでを形成する。
コンタクトホールを形成した後に、中間絶縁膜103bの表面に、1層目のアルミニウム膜を堆積し、エッチングにより所望の電気配線を形成する。このとき、図6(a)に示すように、隣接する光電変換素子111の間の位置に画素間遮光アルミニウム113を形成する。
次に、TEOS(Tetra Ethoxy Silane)などの絶縁膜103Aを中間絶縁膜103bの表面に堆積し、CMP(Chemical Mechanical Planarization)、エッチバッグなどの方法により絶縁膜103Aを平坦化し、ビアホールを形成する。
ビアホールの形成後、絶縁膜103Aの表面に、2層目のアルミニウム膜を形成する。このとき、図6(b)に示すように、隣接する光電変換素子111の間の位置に画素間遮光アルミニウム113Aを形成すると同時に、スクライブライン102Y上にダミー配線120を形成する。
次に、図6(c)に示すように、プラズマCVD法により窒化シリコン膜による保護膜104を絶縁膜103Aの表面に形成する。このとき、光電変換素子111とダミー配線120との間の保護膜104はエッチングにより除去する。
上述した図6(a)〜図6(c)に示す工程は、ウエハ(光電変換装置)の製造工程であるが、図6(c)に示す光電変換装置をダイシング装置により切断して、個々の独立したラインイメージセンサICに分割する。
分割のためにダイシングをすると、ダミー配線120も同時に切断される。そして、個々の独立したラインイメージセンサICが製造される。
実施例4では、アルミニウム膜が2層の場合の製造方法であり、1層目のアルミニウム膜と、2層目のアルミニウム膜の両方により画素間遮光アルミニウム113,113Aを形成したが、1層目のアルミニウム膜もしくは2層目のアルミニウム膜のどちらか一方のみにより画素間遮光アルミニウムを形成するようにしても良い。
本発明の実施例1にかかる光電変換装置を示す平面図である。 図1のC−C断面を示す断面図である。 図1のD−D断面を示す断面図である。 実施例1における保護膜の膜厚と出力のバラツキを示す特性図である。 本発明の実施例3における製造方法の1ステップを示す説明図である。 本発明の実施例3における製造方法の1ステップを示す説明図である。 本発明の実施例3における製造方法の1ステップを示す説明図である。 本発明の実施例3における製造方法の1ステップを示す説明図である。 本発明の実施例3における製造方法の1ステップを示す説明図である。 本発明の実施例3における製造方法の1ステップを示す説明図である。 本発明の実施例4における製造方法の1ステップを示す説明図である。 本発明の実施例4における製造方法の1ステップを示す説明図である。 本発明の実施例4における製造方法の1ステップを示す説明図である。 従来技術にかかる光電変換装置を示す平面図である。 図7のA−A断面を示す断面図である。 従来技術における保護膜の膜厚と出力のバラツキを示す特性図である。 図7のB−B断面を示す断面図である。
符号の説明
101 半導体基板
102X,102Y スクライブライン
103 絶縁分離膜
104 保護膜
110 ラインイメージセンサIC
111 光電変換素子
111a 受光面
112 電気配線
113 画素間遮光アルミニウム
120 ダミー配線

Claims (5)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板の表面に、互いに隙間を空けて形成された長方形の複数のラインイメージセンサICと、
    隣接するラインイメージセンサICの前記隙間に形成されたスクライブラインと、
    長方形の前記ラインイメージセンサICの短辺に沿い形成されたスクライブラインの形成領域であって、任意のラインイメージセンサICの短辺と、それに隣接する他のラインイメージセンサICの短辺とが向かい合う領域に形成された導電材からなるダミー配線と、
    前記ダミー配線を含めて前記半導体基板の表面を覆う状態で、プラズマCVD法により形成された保護膜と、を有することを特徴とする光電変換装置。
  2. 半導体基板と、
    前記半導体基板の表面に、互いに隙間を空けて形成された長方形の複数のラインイメージセンサICと、
    隣接するラインイメージセンサICの前記隙間に形成されたスクライブラインと、
    長方形の前記ラインイメージセンサICの短辺に沿い形成されたスクライブラインの形成領域であって、任意のラインイメージセンサICの短辺と、それに隣接する他のラインイメージセンサICの短辺とが向かい合う領域に形成された導電材からなるダミー配線と、
    前記ダミー配線を含めて前記半導体基板の表面を覆う状態で、プラズマCVD法により形成された保護膜とを有し、
    しかも、前記ダミー配線は、ダミー配線の分布密度が均一となるようなパターンに形成されると共に、前記ダミー配線の相互間の間隔は、前記ラインイメージセンサICに形成される電気配線の相互間の間隔のうち最も短い間隔と等しくなっていることを特徴とする光電変換装置。
  3. 半導体基板と、
    前記半導体基板の表面に、互いに隙間を空けて形成された長方形の複数のラインイメージセンサICと、
    隣接するラインイメージセンサICの前記隙間に形成されたスクライブラインと、
    前記スクライブラインのうち、長方形の前記ラインイメージセンサICの短辺に沿い形成されたスクライブラインの形成領域であって、任意のラインイメージセンサICの短辺と、それに隣接する他のラインイメージセンサICの短辺との間の中央部の領域に形成された導電材からなるダミー配線と、
    前記ダミー配線を含めて前記半導体基板の表面を覆う状態で、プラズマCVD法により形成された保護膜とを有し、
    しかも、前記ダミー配線は、ダミー配線の分布密度が均一となるようなパターンに形成されると共に、前記ダミー配線の相互間の間隔は、前記ラインイメージセンサICに形成される電気配線の相互間の間隔のうち最も短い間隔と等しくなっていることを特徴とする光電変換装置。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の光電変換装置を製造する製造方法であって、
    半導体基板の表面に、ラインイメージセンサICの受光部となる光電変換素子を形成し、
    前記光電変換素子が形成された前記半導体基板の表面に絶縁膜を形成し、
    前記絶縁膜の表面に導電材膜を堆積し、堆積した導電材膜をエッチングすることにより、電気配線と、光電変換素子の間に位置する画素間遮光導電材と、任意のラインイメージセンサICの短辺とそれに隣接する他のラインイメージセンサICの短辺との間に位置するダミー配線を形成し、
    前記電気配線,前記画素間遮光導電材及び前記ダミー配線が形成された前記絶縁膜の表面に、プラズマCVD法により保護膜を形成することを特徴とする光電変換装置の製造方法。
  5. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の光電変換装置を、スクライブラインに沿って切断して個々の独立したラインイメージセンサICを製造する製造方法であって、
    半導体基板の表面に、ラインイメージセンサICの受光部となる光電変換素子を形成し、
    前記光電変換素子が形成された前記半導体基板の表面に絶縁膜を形成し、
    前記絶縁膜の表面に導電材膜を堆積し、堆積した導電材膜をエッチングすることにより、電気配線と、光電変換素子の間に位置する画素間遮光導電材と、任意のラインイメージセンサICの短辺とそれに隣接する他のラインイメージセンサICの短辺との間に位置するダミー配線を形成し、
    前記電気配線,前記画素間遮光導電材及び前記ダミー配線が形成された前記絶縁膜の表面に、プラズマCVD法により保護膜を形成して光電変換装置を形成し、
    前記光電変換装置をスクライブラインに沿って切断して個々の独立したラインイメージセンサを製造することを特徴とするラインイメージセンサICの製造方法。
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