JP2008159932A - 基板保持体及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボルト止めによる破損を抑制し、信頼性の高い基板保持体及びその製造方法を提供する。
【解決手段】被処理基板載置領域14の外縁領域20に設けられた複数の貫通孔28を有するセラミックス基体12と、貫通孔28のそれぞれに挿入され、ボルト穴24を有する複数の円筒状金属ソケット22と、円筒状金属ソケット22及び貫通孔28の間に設けられ、円筒状金属ソケット22及びセラミックス基体12を接合する第1ロウ材と、セラミックス基体12の外周側壁に嵌めこまれた、セラミックス基体12より大きな熱膨張係数を有する金属リング26と、金属リング26及びセラミックス基体12の外周側壁の間に設けられ、金属リング26及びセラミックス基体12を接合する第2ロウ材とを備える。外縁領域20の表面側において円筒状金属ソケット22の端部が、外縁領域20の表面よりも高い。
【選択図】図1

Description

本発明は、製造装置の基板保持体及びその製造方法に関する。
半導体装置や液晶装置等の電子装置の製造工程で用いられる半導体基板やガラス基板等の基板は、製造装置で処理される。例えば、反応性イオンエッチング(RIE)等のプラズマエッチング装置では、基板を耐蝕性の高いセラミックス製の基板保持体に載置して処理が行われる。例えば、基板は基板保持体に埋め込まれた電極により静電チャックされる。基板保持体は、処理により基板に発生する熱を奪うための冷却板に取り付けられる。
基板保持体の冷却板への取り付け方法として、接着材による貼り付けやボルト止めが採用されている(例えば、特許文献1参照。)。耐プラズマ性や電気絶縁性、コンタミネーションフリー、熱伝導性の観点から、基板保持体には窒化アルミニウム(AlN)やアルミナ(Al)等が用いられる。
接着材による取り付けでは、接着材の熱伝導率が小さいため、熱を奪う機能が劣る。一般に、接着材として多用される有機物の熱伝導率はセラミックスの数十分の一である。そのため、接着材層が大きな熱抵抗となって、効率よく基板の温度を下げることが困難となる。また、接着材のプラズマ耐性や熱耐性が低いので、長期間の使用中に接着強度が劣化してしまう。そのため、気密性劣化や熱伝達率の面内分布等が発生し、基板保持体として使用ができなくなる恐れがある。
一方、ボルト止めによる取り付けでは、ボルトの締め付け力によりセラミックス基体にクラックが発生しやすく、取り扱いが難しい。基板保持体は、ボルト止めで取り付けられる処理室等の面との間で気密シールを取る。具体的には、静電チャック用電極の端子部等の外部との接続が必要な部分と基板保持体の基板載置面との間の気密隔離のため、基板保持体と対向面との間にOリング等のガスケットが設けられる。このようなガスケットによって、基板保持体の取り付けの際のボルトの締め付け作業においてボルトの片当たりが生じることが多い。片当たりにより、セラミックス基体のボルトと接触している部分に局所的に力が加わり、セラミックス基体の角部が破損してしまう。また、片当たりがおこると、ヤング率の非常に高いセラミックス基体では局所的に過大な応力が発生して基板保持体が割れてしまうこともある。一旦クラックが発生すると、セラミックス基体は修復不可能で、使用できなくなる。
しかしながら、ボルト止めによる取り付け方法は、クラックの発生を防止することができるならば、セラミックス自体の強度は高いので、安定的に使用可能である。また、セラミックス基体と冷却板を直接接触させることができるので、良好な熱伝導を得ることができ熱を奪う機能は高い。また、ボルトやセラミックスには耐蝕性の高い材料を用いることができるので、プラズマ等による劣化の心配が少ない。
更に、基板保持体には気密シールの内外の気圧差で、大気圧が基板保持体に作用し、基板保持体に応力が発生する。このような応力は、外縁領域と基板の載置領域との境界部分で極大となり、セラミックス基体の強度を越えた時点で破損が生じる。したがって、強度確保のため外縁領域の厚さを薄くすることができず、信頼性に乏しいという問題がある。
特開平7−183277号公報
本発明の目的は、ボルト止めによる破損を抑制し、信頼性の高い基板保持体及びその製造方法を提供することにある。
本発明の第1の態様によれば、(イ)被処理基板載置領域の外縁領域に設けられた複数の貫通孔を有するセラミックス基体と、(ロ)貫通孔のそれぞれに挿入され、ボルト穴を有する複数の円筒状金属ソケットと、(ハ)円筒状金属ソケット及び貫通孔の間に設けられ、円筒状金属ソケット及びセラミックス基体を接合する第1ロウ材と、(ニ)セラミックス基体の外周側壁に嵌めこまれた、セラミックス基体より大きな熱膨張係数を有する金属リングと、(ホ)金属リング及びセラミックス基体の外周側壁の間に設けられ、金属リング及びセラミックス基体を接合する第2ロウ材とを備え、(へ)外縁領域の表面側において円筒状金属ソケットの端部が、外縁領域の表面よりも高い基板保持体が提供される。
本発明の第2の態様によれば、(イ)第1及び第2ロウ材により円筒状金属ソケット及び金属リングとセラミックス基体とを接合するロウ付け温度が500℃以上であり、(ロ)金属リングのロウ付け温度における内径が前記セラミックス基体のロウ付け温度における外径と第2ロウ材の厚みの和と実質的に等しい基板保持体の製造方法が提供される。
本発明によれば、ボルト止めによる破損を抑制し、信頼性の高い基板保持体及びその製造方法を提供することが可能となる。
以下図面を参照して、本発明の形態について説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号が付してある。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
本発明の実施の形態に係る基板保持体10は、図1及び図2に示すように、セラミックス基体12と、円筒状金属ソケット22と、金属リング26、電極16等を備える。セラミックス基体12は、被処理基板を載置する載置領域14の外縁領域20に設けられた複数の貫通孔28を有する。円筒状金属ソケット22は、複数の貫通孔28のそれぞれに挿入され、処理室に固定するためのボルト穴24を有する。金属リング26は、セラミックス基体12の外周側壁に嵌めこまれる。電極16は、載置領域14に載置される被処理基板を静電チャックするようにセラミックス基体12の内部に埋め込まれる。電極16には、電極端子18が接続される。
図3に示すように、円筒状金属ソケット22と貫通孔28の間に、円筒状金属ソケット22とセラミックス基体12とを接合する第1ロウ材30が設けられる。また、金属リング26とセラミックス基体12の外周側壁との間に、金属リング26とセラミックス基体12とを接合する第2ロウ材32が設けられる。セラミックス基体12の外縁領域20の表面側において、円筒状金属ソケット22の端部は、外縁領域20の表面よりも高さHだけ高い。高さHとしては、約0.2mm以上が望ましい。
図4に示すように、図1及び図2に示した基板保持体10は、例えばプラズマエッチング装置の処理室40の下部電極42上に取り付けられる。基板保持体10は、ボルト穴24を通して下部電極42に設けられたネジ穴44にボルト60を締めこんで取り付けられる。
基板70が、基板保持体10の載置領域14に載置され、電極16により静電チャックされる。電極16は、電極端子18を介して処理室40外部の直流電源62に接続される。 下部電極42のガスケット溝46に設けられたOリング等のガスケット48により、基板保持体10の外部に通じた裏面側に対して、処理室40内の載置領域14の表面側が気密シールされる。
下部電極42の内部には、基板保持体10の載置領域14に載置された基板70に発生する熱を奪うための冷却板として機能させるため、温度調整部50が設けられる。基板70と対向するように、上部電極54が設けられる。上部電極54の内部にはガス配管58より、エッチングガス等が導入される。上部電極54の基板70と対向する面には、複数のガス導入孔56が設けられる。ガス導入孔56から処理室40内にエッチングガスを導入し、下部電極42に接続された高周波電源64により基板70表面と接地された上部電極54との間にプラズマを励起する。
セラミックス基体12として、AlN、Al、窒化シリコン(Si)、炭化シリコン(SiC)、窒化ボロン(BN)等のセラミックス材料が用いられる。セラミックス基体12には、円筒状金属ソケット22及び金属リング26が、それぞれ第1及び第2ロウ材30、32によりロウ付けで接合される。
円筒状金属ソケット22として、セラミックス基体12と同程度の熱膨張係数を有する金属が望ましい。例えば、セラミックス基体12がAlNであれば、円筒状金属ソケット22としてモリブデン(Mo)等が用いられる。セラミックス基体12がAl2O3であれば、円筒状金属ソケット22としてチタン(Ti)等が用いられる。
金属リング26として、セラミックス基体12より熱膨張係数の大きく塑性変形しにくく耐蝕性の高い比較的硬質な金属を用いるのが好ましい。室温からロウ付け温度までの熱膨張率がセラミックスに対し、0.1×10−6〜2.2×10−6/K大きく、強度600MPa以上、ヤング率80GPa以上であることが好ましい。 具体的には、セラミックス基体が窒化アルミニウムである場合、コバール、パーマロイ等の低膨張合金、モリブデンもしくはその合金が好適に用いられる。セラミックス基体がアルミナである場合にはチタン、クロム、ニッケル等の金属もしくは合金が好適に用いられる。第2ロウ材32のロウ付け温度、例えば約500℃以上で、金属リング26の内径は、セラミックス基体12の外周側壁に巻かれた第2ロウ材32の外径と実質的に等しいことが好ましい。ロウ付け温度に加熱した金属リング26を、ロウ付け温度以下の温度の第2ロウ材32を巻いたセラミックス基体12に嵌めこみロウ付けを行うと、室温では金属リング26の熱収縮によりセラミックス基体12に残留圧縮応力が発生する。
図4に示したように、基板保持体10を処理室40の下部電極42にボルト止めする際に、ボルト60は円筒状金属ソケット22の上端にだけ接触し、セラミックス基体12とは直接接触しない。したがって、セラミックス基体12のクラックの発生を防止することができる。また、ボルト60を締めこむと、円筒状金属ソケット22の径方向に拡がるように力が発生する。しかし、セラミックス基体12には金属リング26による残留圧縮応力があるため、ボルト穴24と金属リング26との間の外縁領域20でのクラックの発生が抑制される。
また、ボルト穴24と金属リング26との間の外縁領域20にクラックが発生しても、金属リング26がセラミックス基体12の外周側壁に設けられているため、セラミックス基体12が破損することを防止することが可能となる。なお、金属リング26は、少なくともセラミックス基体12の外周側壁全体を覆うように設けることが望ましい。外縁領域20の残留圧縮応力分布を均一化して、セラミックス基体12の強度を確保することができるからである。
第1及び第2ロウ材30、32として、Alロウ、Agロウ、Auロウ等が用いられる。Alロウは、ロウ付け温度が約500℃〜約600℃の範囲であり、取り扱いが容易である。Agロウ及びAuロウは、それぞれロウ付け温度が約600℃以上及び約1000℃以上と高いため、製造工程としては不利である。しかし、金属リング26によるセラミックス基体12に対する圧縮応力がより高くなるので、より信頼性の高い基板保持体10を実現することが可能となる。
次に、図1及び図2に示した基板保持体10の製造方法を、図5及び図6を用いて説明する。
(イ)AlN等のセラミックス粉末を加圧成形機の内部に充填して加圧成形することにより、予備成形体を製造する。予備成形体の上に金属膜を載せる。次いで、金属膜を埋め込むように予備成形体の上にAlN等のセラミックス粉末を充填して加圧成形することにより、成形体を製造する。成形体をホットプレス法等により焼成して金属膜が埋設された焼結体を得る。
(ロ)図5に示すように、焼結体の機械加工により載置領域14及び外縁領域20を有するセラミックス基体12を形成する。金属膜は、載置領域14の中に埋め込まれた電極16となる。載置領域14の中央部に裏面から電極16に至る掘削孔118を形成する。更に、外縁領域20に貫通孔28を形成する。
(ハ)掘削孔118及び貫通孔28の内壁面、並びにセラミックス基体12の外周壁面に、無電界メッキにより約1μm〜約2μmの厚さでニッケル(Ni)等のメッキ層を形成する。その後、図6に示すように、第1ロウ材30を巻いたMo等の円筒状金属ソケット22を貫通孔28に挿入する。第2ロウ材32をセラミックス基体12の外周側壁に巻く。また、第3ロウ材34を巻いた金属製の電極端子18を掘削孔118に挿入する。第1〜第3ロウ材30、32、34として、Alロウ材が用いられる。次いで、Alロウ材のロウ付け温度、例えば約500℃〜約600℃において、セラミックス基体12に巻かれた第2ロウ材32の外径と実質的に等しい内径を有するコバール合金製の金属リング26が準備される。金属リング26を約250℃のオーブンで加熱して、室温のセラミックス基体12に嵌める。
(ニ)円筒状金属ソケット22、金属リング26、及び電極端子18が設けられたセラミックス基体12を真空炉の中に載置する。例えば、真空炉を約570℃に昇温して約15分加熱する。第1〜第3ロウ材30、32、34が溶解して円筒状金属ソケット22、金属リング26、及び電極端子18がセラミックス基体12と接合される。このようにして、図1及び図2に示した基板保持体10が製造される。
製造された基板保持体10は、例えばセラミックス基体12の外径が約360mm、載置領域14の直径が約290mm、外縁領域20の幅が約35mmである。貫通孔28は、直径が約10.15mmで、ピッチ円径(PCD)約330mm上に均等に16個設けられている。載置領域14の厚さは約16mmで、外縁領域20の厚さは約8mmである。 円筒状金属ソケット22は、高さが約8.5mm、外径約10mm、内径約8mmである。即ち、円筒状金属ソケット22端部は、外縁領域20の表面より約0.5mm高い。
金属リング26は、内径が約360.1mm、厚さが約1.3mmである。金属リング26をセラミックス基体12に嵌める際に、金属リング26は約250℃に加熱されている。加熱によって金属リング26が膨張して内径が拡がる。したがって、第2ロウ材32を巻かれたセラミックス基体12に容易に嵌めることができる。
また、金属リング26をセラミックス基体12に接合するロウ付け温度において、金属リング26とセラミックス基体12の外周側壁の間に溶解した第2ロウ材32が充填される。室温まで冷却されると、金属リング26とセラミックス基体12の熱膨張係数の違いに対応して金属リング26の収縮量が大きいため、セラミックス基体12に残留圧縮応力が発生する。
製造された基板保持体10を、図7に示すように、対向フランジ142に取り付けてボルト止め強度の評価を行っている。対向フランジ142は、ステンレス鋼製で、直径が約290mmの中心部を外縁部よりも約2mm高くしてある。基板保持体10は、ボルト穴24に通したJIS規格M7のボルト60を対向フランジ142のネジ穴144に締めこんで取り付けられる。ボルト60の締めトルクを徐々に増加させてセラミックス基体12にクラックが発生するトルクを調べている。このような評価方法により、ボルト止め時のトルクによって、発生する応力や衝撃力、オーリング等の気密シールの内外で発生する気圧差による応力、による破壊を模擬することが可能である。
比較例として、図8に示すように、基板保持体10と同様のセラミックス基体12を有し、円筒状金属ソケット及び金属リングを使用しない構造の基板保持体110を製造している。なお、基板保持体110のボルト穴124は、内径が約8mmであり、端部には面取り加工が施されている。
図7に示した基板保持体10では、約120kg・cm以上の締めトルクでクラックが発生する。クラックはボルト穴24から外周端に向かって直線的に延びている。クラックが発生しても、セラミックス基体12が欠け落ちることはない。
一方、図8に示した基板保持体110の場合、約27kg・cmの締めトルクでクラックが発生している。一部のボルト穴124においては、セラミックス基体12の厚さ方向にクラックが発生し、ボルト穴124の外周部が欠け落ちている。
このように、本発明の実施の形態に係る基板保持体10では、ボルト止めの際にボルト60は円筒状金属ソケット22の上端にだけ接触し、セラミックス基体12とは直接接触しない。したがって、セラミックス基体12のクラックの発生を防止することができる。また、ボルト60を締めこむと、円筒状金属ソケット22の径方向に拡がるように力が発生する。しかし、セラミックス基体12には金属リング26による残留圧縮応力があるため、ボルト穴24とセラミックス基体12の外周端の間でのクラックの発生を抑制することが可能となる。さらには、セラミックス基体12に印加される気圧差による応力に対し、気密を保持するに十分な締め付けトルクを掛けることを可能ならしめる。したがって、基板保持体10を半導体製造装置等の圧力隔壁に直接使用することが可能となる。
なお、上記説明では、セラミックス基体12の表面に対して垂直に切った断面において、貫通孔28の内壁面及び円筒状金属ソケット22の外周面は垂直である。しかし、段差を有する貫通孔28を用いることも可能である。例えば、図9に示すように、貫通孔28は、外縁領域20の裏面側に比べて外縁領域20の表面側で開口径が大きい。段差を有する貫通孔28に合わせて、円筒状金属ソケット22aの外周面にも、外縁領域20の裏面側に比べて外縁領域20の表面側で直径が大きくなるような段差が付けられる。例えば、円筒状金属ソケット22aは、表面側の外径が約11mm、裏面側の外径が約9mmであり、内径は約8mmである。
図9に示した段付き円筒状金属ソケット22aを用いた基板保持体に対する締めトルクを評価している。締めトルクが約120kg・cm以上でクラックが発生している。このように、段付き円筒状金属ソケット22aを用いても、セラミックス基体12のクラックの発生を防止することができる。
また、上記の説明では、静電チャック用の電極16がセラミックス基体12に埋め込まれた構造を示している。しかし、セラミックス基体12に温度調整が可能な加熱源等が埋め込まれていてもよい。あるいは、電極等が埋め込まれていないセラミックス基体だけの構造を用いてもよい。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明の実施の形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者にはさまざまな代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
本発明の実施の形態においては、基板保持体10はプラズマエッチング装置に用いられている。しかし、基板保持体10は、プラズマエッチング装置に限定されず、他の製造装置に用いることが可能である。例えば、ガスフローエッチング装置、プラズマ化学気相成長(CVD)装置、熱CVD装置等の製造装置に用いてもよい。
このように、本発明はここでは記載していないさまざまな実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係わる発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の実施の形態に係る基板保持体の一例を示す図である。 図1に示した基板保持体のA−A断面を示す概略図である。 本発明の実施の形態に係る基板保持体の外縁領域の一例を示す断面図である。 本発明の実施の形態の説明に用いる製造装置の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る基板保持体の製造方法の一例を示す断面図(その1)である。 本発明の実施の形態に係る基板保持体の製造方法の一例を示す断面図(その2)である。 本発明の実施の形態に係る基板保持体のボルト止め強度の評価の一例を示す図である。 比較例による基板保持体のボルト止め強度の評価の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る基板保持体の他の例を示す図である。
符号の説明
10…基板保持体
12…セラミックス基体
14…載置領域
16…電極
20…外縁領域
22…円筒状金属ソケット
24…ボルト穴
26…金属リング
28…貫通孔
30…第1ロウ材
32…第2ロウ材

Claims (4)

  1. 被処理基板載置領域の外縁領域に設けられた複数の貫通孔を有するセラミックス基体と、
    前記貫通孔のそれぞれに挿入され、ボルト穴を有する複数の円筒状金属ソケットと、
    前記円筒状金属ソケット及び前記貫通孔の間に設けられ、前記円筒状金属ソケット及び前記セラミックス基体を接合する第1ロウ材と、
    前記セラミックス基体の外周側壁に嵌めこまれた、前記セラミックス基体より大きな熱膨張係数を有する金属リングと、
    前記金属リング及び前記セラミックス基体の外周側壁の間に設けられ、前記金属リング及び前記セラミックス基体を接合する第2ロウ材とを備え、
    前記外縁領域の表面側において前記円筒状金属ソケットの端部が、前記外縁領域の表面よりも高いことを特徴とする基板保持体。
  2. 前記貫通孔が、段差を有し、前記外縁領域の裏面側に比べ、前記表面側で開口径が大きいことを特徴とする請求項1に記載の基板保持体。
  3. 前記セラミックス基体の内部に前記被処理基板を静電チャックするための電極を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の基板保持体。
  4. 前記第1及び第2ロウ材により前記円筒状金属ソケット及び前記金属リングと前記セラミックス基体とを接合するロウ付け温度が500℃以上であり、前記ロウ付け温度において、前記金属リングの内径が前記セラミックス基体の外周側壁に巻かれた前記第2ロウ材の外径と実質的に等しいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の基板保持体の製造方法。
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