JP2008159692A - 半導体基板の製造方法 - Google Patents

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Akiko Narita
明子 成田
Takeshi Senda
剛士 仙田
Eiji Toyoda
英二 豊田
Hiromichi Isogai
宏道 磯貝
Koji Sensai
宏治 泉妻
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Abstract

【課題】2枚の半導体ウェーハが直接接合した半導体基板の製造方法であって、接合熱処理条件を最適化することにより、接合界面でのボイドの発生を効果的に抑制する半導体基板の製造方法を提供する。
【解決手段】2枚の半導体ウェーハが直接接合した半導体基板の製造方法であって、第1および第2の半導体ウェーハを準備する工程と、第1および第2の半導体ウェーハの表面を鏡面研磨する工程と、第1および第2の半導体ウェーハの鏡面研磨された面同士を重ね合わせて接合する工程と、接合された半導体ウェーハを不活性ガス等の雰囲気中で熱処理する第1の熱処理工程と、第1の熱処理工程後、連続して、第1の熱処理工程よりも高温で、不活性ガス等の雰囲気中で熱処理する第2の熱処理工程とを有することを特徴とする半導体基板の製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体基板の製造方法に関し、特に2枚の半導体ウェーハを直接接合することによって形成される半導体基板の製造方法に関する。
現在の半導体製品の製造においては、一般に、表面が単一の結晶面方位を有するシリコンウェーハなどの半導体ウェーハが使用される。特に、金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(MOSFET:Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)で構成されるLSI(Large Scale Integrated circuit)においては、結晶面方位が(100)のシリコンウェーハを使用することが主流となっている。
シリコンウェーハにおいては、MOSFETのキャリアのうち、電子は(100)結晶面方位の<110>方向で、正孔は(110)結晶面方位の<110>方向で高い移動度を有することが知られている。すなわち、(100)結晶面方位での正孔移動度は、電子移動度にくらべて1/2〜1/4になる。このアンバランスを補うため、通常、正孔をキャリアとするpMOSFETのチャネル幅は、電子をキャリアとするnMOSFETに対し幅広くなるように設計されている。この設計により、nMOSFETとpMOSFETの駆動電流のバランスが保たれ、均一な回路動作が保障されている。もっとも、この場合には、幅広のpMOSFETによりLSIのチップ面積が増大するという別の問題がある。
他方、(110)結晶面方位での<110>方向の正孔移動度は、(100)結晶面方位での正孔移動度に比べて約2倍になる。したがって、(110)面上に形成されたpMOSFETは、(100)面上に形成されたpMOSFETに比べて高い駆動電流を示す。しかし、残念ながら、(110)結晶面方位での電子移動度は、(100)結晶面方位に比べて大幅に劣化するためnMOSFETの駆動能力は劣化する。
このように、表面が(110)結晶面方位を有するシリコンウェーハは、正孔移動度に優れるためpMOSFETにとって最適であるが、電子移動度に劣るためnMOSFETには適していない。逆に、表面が(100)結晶面方位を有するシリコンウェーハは、電子移動度に優れるためnMOSFETにとって最適であるが、正孔移動度に劣るためpMOSFETには適していない。
そこで、2枚のウェーハの接合(貼り合わせ)によって、シリコンウェーハ表面に相異なる結晶面方位を有する領域を作成し、nMOSFETとpMOSFETをそれぞれ最適な結晶面方位の上に作成する様々な技術が提案されている。すなわち、例えば、シリコンウェーハ表面に(100)面と(110)面の領域を作成し、(100)面上にnMOSFETを、(110)面上にpMOSFETを形成することにより、高性能かつ高集積化されたLSIの実現を可能とする技術が提案されている。
その技術の一つとして、異なる結晶面方位を表面に有するシリコンウェーハ同士を直接接合したのち、シリコン等のイオン注入によって、上層のシリコン単結晶層を下層との接合界面までアモルファス化し、アニールで下層の結晶方位情報をもとに再結晶化することによって、シリコンウェーハ表面に相異なる結晶面方位を有する領域を作成する方法(ATR法:Amorphization/Templated Recrystalization法)が、例えば、特許文献1に開示されている。
そして、2枚のウェーハを直接接合した半導体基板は、上記LSIのみならず、半導体パワーデバイス、半導体圧力変換器、あるいはMEMS(メムス、Micro Electro Mechanical Systems)等さまざまな素子への適用が行われている。
このような、2枚のウェーハを直接接合した半導体基板の製造方法(例えば、特許文献2)においては、ウェーハの接合を強化する接合熱処理の際に、界面に存在するOH基が界面からH0あるいはHとして抜け出る際に凝集してボイドが発生するという問題があった。
このような、接合界面のボイドは、半導体基板を用いた素子形成の際に、界面高抵抗、ジャンクションリークの増大、機械的強度の低下等を生じさせ、さまざまな初期不良、信頼性不良の原因となる。したがって、ボイドの発生を抑制するための効果的な製造方法が切望されている。
上記、ボイドの発生を低減させるために、希HF(弗酸)洗浄を施したウェーハ同士を接合した後に、880℃〜1100℃で20〜120分間の熱処理を行う方法が特許文献3に開示されている。この方法によれば、接合前のウェーハ表面をH基で終端させ、ウェーハ表面に存在するOH基の量を減らすことによって、ボイドの発生が低減するとされている。
US 7,060,585 B1 特開昭60−51700号公報 特開平10−303089号公報
もっとも、例えば、特許文献3の方法においても、ウェーハ界面からOH基を完全に排除することは困難である。また、接合熱処理時にH基が抜ける際にもボイドは形成される。したがって、従来の方法での接合界面でのボイド発生の抑制は、直接接合した半導体基板の製造において必ずしも十分とはいえなかった。
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的とするところは、2枚の半導体ウェーハが直接接合した半導体基板の製造方法であって、接合熱処理条件を最適化することにより、接合界面でのボイドの発生を効果的に抑制する半導体基板の製造方法を提供することにある。
本発明の一態様の半導体基板の製造方法は、
2枚の半導体ウェーハが直接接合した半導体基板の製造方法であって、
第1の半導体ウェーハおよび第2の半導体ウェーハを準備する工程と、
前記第1の半導体ウェーハの表面および前記第2の半導体ウェーハの表面を鏡面研磨する工程と、
前記第1の半導体ウェーハの鏡面研磨された面と、前記第2の半導体ウェーハの鏡面研磨された面とを重ね合わせて、前記第1の半導体ウェーハと前記第2の半導体ウェーハとを接合する工程と、
前記接合する工程において接合された半導体ウェーハを還元性ガス、不活性ガス、または、還元性ガスと不活性ガスとの混合ガス雰囲気中で熱処理する第1の熱処理工程と、
前記第1の熱処理工程後、連続して、前記接合された半導体ウェーハを、前記第1の熱処理工程よりも高温で、還元性ガス、不活性ガス、または、還元性ガスと不活性ガスとの混合ガス雰囲気中で熱処理する第2の熱処理工程とを有することを特徴とする。
ここで、前記第1の熱処理工程において、80℃以上600℃未満の温度で、5分以上の熱処理を行うことが望ましい。
ここで、前記第2の熱処理工程において、600℃以上1350℃以下の温度で、5分以上の熱処理を行うことが望ましい。
ここで、前記第1の熱処理工程において、400℃以上550℃未満の温度で熱処理を行うことが望ましい。
ここで、前記第1の熱処理工程において、10Pa以下の圧力下で熱処理を行うことが望ましい。
また、前記第1の半導体ウェーハおよび前記第2の半導体ウェーハのいずれか一方の表面が、概ね{100}の結晶面方位を有し、他方の表面が概ね{110}の結晶面方位を有することが望ましい。
本発明によれば、2枚の半導体ウェーハが直接接合した半導体基板の製造方法であって、接合熱処理条件を最適化することにより、接合界面でのボイドの発生を効果的に抑制する半導体基板の製造方法を提供することが可能になる。
以下、本発明に係る半導体基板の製造方法についての実施の形態につき、添付図面に基づき説明する。
なお、実施の形態においては、半導体基板としてシリコンウェーハを用いる場合を例にして説明するが、本発明は必ずしもシリコンウェーハを用いた半導体基板の製造方法に限定されるわけではない。
また、実施の形態においては、LSIを表面に製造するための、異なる結晶面方位を有するシリコンウェーハを重ね合わせたシリコン基板、いわゆるHOT(Hybrid Orientation Technology)基板を例に説明するが、本発明の適用は必ずしもHOT基板に限られるものではない。
そして、本明細書中においては、(100)面、(110)面と結晶学的に等価な面を代表する表記として、それぞれ、{100}面、{110}面という表記を用いる。そして、〔100〕方向、〔110〕方向と結晶学的に等価な方向を代表する表記として、それぞれ<100>方向、<110>方向という表記を用いる。
〔第1の実施の形態〕
本実施の形態の半導体基板の製造方法は、2枚のシリコンウェーハが直接接合したシリコン基板の製造方法であって、第1のシリコンウェーハおよび第2のシリコンウェーハを準備する工程と、これらの第1のシリコンウェーハの表面および第2のシリコンウェーハの表面を鏡面研磨する工程と、第1のシリコンウェーハの鏡面研磨された面と、第2のシリコンウェーハの鏡面研磨された面とを重ね合わせて、第1のシリコンウェーハと第2のシリコンウェーハとを接合する工程と、この接合する工程において接合されたシリコンウェーハを還元性ガス、不活性ガス、または、還元性ガスと不活性ガスとの混合ガス雰囲気中で熱処理する第1の熱処理工程と、第1の熱処理工程後、連続して、接合されたシリコンウェーハを、第1の熱処理工程よりも高温で、還元性ガス、不活性ガス、または、還元性ガスと不活性ガスとの混合ガス雰囲気中で熱処理する第2の熱処理工程とを有することを特徴とする。
ここで、連続して熱処理をするとは、第1の熱処理工程後、第2の熱処理工程との間に、実質的に第1の熱処理工程や第2の熱処理工程と無関係な処理工程を行うことなく熱処理することをいう。例えば、熱処理工程の後処理や前処理等の洗浄処理が間に入ったとしても、これらの処理は実質的に熱処理と関係するため、連続して処理する範疇にはいることとする。
また、直接接合するとは、2枚のウェーハの接合界面に厚いシリコン酸化膜がない状態、すなわち、明瞭に連続したシリコン酸化膜層が界面に形成されていない状態をいう。より厳密には、2枚のウェーハの少なくとも一部の領域で、界面を挟んで上側のシリコン原子と、下側のシリコン原子が酸素を介さずに結合している状態をいう。
以下、本実施の形態の半導体基板の製造方法について、図1の製造工程フロー図を参照しつつ、より具体的に記載する。
まず、図1(a)に示す工程で、例えば、チョクラルスキー法(CZ法)により引上げた結晶方位{100}のシリコン単結晶インゴットを、切り出されるシリコンウェーハの表面が概ね{100}面の結晶面方位を有するようにスライスする。ここで、概ね{100}面の結晶面方位を有するとは、具体的には{100}面に対して0度以上5度以下の傾斜角(オフ角)を有することをいう。
このスライスによって、表面が{100}面に対して所定の傾斜角(オフ角)を有するベースウェーハ(第1のシリコンウェーハ)102を準備する。
次に、やはり、図1(a)に示す工程で、例えば、チョクラルスキー法(CZ法)により引上げた結晶方位{110}のシリコン単結晶インゴットを、切り出されるシリコンウェーハの表面が概ね{100}面の結晶面方位を有するようにスライスする。ここで、概ね{100}面の結晶方位を有するとは、具体的には{100}面に対して0度以上5度以下の傾斜角(オフ角)を有することをいう。
このスライスによって、表面が{110}面に対して所定の傾斜角(オフ角)を有するボンドウェーハ(第2のシリコンウェーハ)104を準備する。
次に、図1(b)に示す工程で、これらのシリコンウェーハを、例えば、RCA洗浄等の前処理を行った後に、鏡面研磨する。
なお、{100}面および{110}面に対する傾斜角を0度以上5度以下とするのは、この範囲を超えると、nMOSFET、pMOSFETそれぞれについて、キャリアの移動度の増大効果を十分に享受できなくなる可能性があるためである。また、この範囲を超えると、後述する接合前の表面平坦化熱処理を付加した場合に、ウェーハ表面の平坦面が結晶面となる段差構造の形成が困難となるため、ウェーハ表面の平坦性向上効果が期待できなくなるためである。
次に、図1(c)に示す工程で、RCA洗浄等の洗浄処理を行い、ウェーハ表面の付着物等を除去すると共に、1〜2nm程度の厚さのシリコン酸化膜(ケミカルオキサイド)をそれぞれの表面に成長させる。このシリコン酸化膜が界面に無い場合には、後述する室温、大気圧下での接合は困難である。
次に、図1(d)に示す工程で、ベースウェーハ102の鏡面研磨された表面と、ボンドウェーハ104の鏡面研磨された表面とを重ね合わせて接合する。この接合は、例えば、室温、清浄な雰囲気中の大気圧中で行われる。
重ね合わせの前は、ウェーハ表面に薄い酸化膜が存在することにより、ウェーハ表面が親水性となり、ベースウェーハ102とボンドウェーハ104の表面はOH基によって覆われている。そして、この状態で重ね合わせることにより、OH基に基づく水素結合により2枚のウェーハが接合されることになる。
この接合する工程において、界面酸化膜108の厚さが、10nm以下となるようにする。この界面酸化膜108の調整は、接合前の洗浄処理による自然酸化膜の形成および形成された自然酸化膜の希弗酸(HF)による除去等により調整される。なお、ここで界面酸化膜108の厚さを10nm以下とするのは、これ以上厚くなると後の熱処理により、界面酸化膜を除去することが極めて困難となるためである。
次に、図1(e)に示す工程で、図1(d)の接合する工程で接合されたシリコンウェーハを、還元性ガス、不活性ガス、または、還元性ガスと不活性ガスとの混合ガス雰囲気中、例えば、アルゴンガス雰囲気中で熱処理を行う。
この第1の熱処理工程により、ベースウェーハ102とボンドウェーハ104が完全に接合される前に、界面にHOやHのガスを発生させる。そして、HOやHのガスを界面からシリコン基板外へと離脱させる。
次に、図1(f)に示す工程で、図1(e)の第1の熱処理工程の後に、連続して、第1の熱処理工程よりも高温で、還元性ガス、不活性ガス、または、還元性ガスと不活性ガスとの混合ガス雰囲気中、例えば、アルゴンガス雰囲気中で熱処理を行う。
この第2の熱処理により、主に水素結合により接合されていた2枚のウェーハが、熱エネルギーにより対向した原子同士の反応が進み、シリコン(Si)同士、あるいは、シリコン(Si)と酸素(O)間で結合されることにより、強固な接合が形成される。
なお、第1の熱処理工程および第2の熱処理工程における熱処理の雰囲気を、還元性ガス、不活性ガス、または、還元性ガスと不活性ガスとの混合ガス雰囲気とするのは、酸化性ガスが存在する雰囲気中で処理を行った場合、ウェーハ表面あるいは接合界面が酸化されることを避けることが主な理由である。すなわち、表面の酸化膜を除去するための付加的工程により工程数が増大すること、あるいは、後の界面酸化膜108除去の熱処理により、界面酸化膜108を除去することが困難になることを回避するためである。
次に、図1(g)に示す工程で、半導体デバイス製造工程で素子が表面に形成されるボンドウェーハ104を、研削装置および研磨装置により研削、研磨することにより、例えば、200nm〜1μm程度に薄膜化し、シリコン基板上側層112を形成する。
この工程において、シリコン基板上側層112の表面を平坦化する処理を付加してもかまわない。この平坦化処理は、例えば、研磨装置による表面研磨、あるいは、ウェットエッチング等により行うことが考えられる。
なお、この薄膜化によるシリコン基板上側層112の形成は、半導体デバイス製造工程において、ATR法等により、異なる結晶面方位をウェーハ表面に現出させる場合には不可欠である。
次に、図1(h)に示す工程において、シリコン基板114を、例えば、900℃以上1350℃以下の温度、30分以上5時間以下の時間、還元性ガス、不活性ガス、または、還元性ガスと不活性ガスとの混合ガス雰囲気中で熱処理する。この熱処理は、シリコン基板114表面の平坦化および界面酸化膜108のウェーハ表面への酸素拡散による除去を一括して行うための熱処理である。この熱処理は、例えば、ヒーター加熱による縦型熱処理炉を用いて行う。
ここで、熱処理の雰囲気を、還元性ガス、不活性ガス、または、還元性ガスと不活性ガスとの混合ガス雰囲気中とするのは、これ以外の雰囲気では、シリコンウェーハ表面の原子の再構成が行われないため、シリコンウェーハ表面の平坦化されにくいためである。特に、酸化性ガスが混入すると、シリコンウェーハ表面が酸化されることにより、シリコン表面の原子の再構成が極めて困難になる。
また、熱処理を900℃以上1350℃以下の温度、30秒以上5時間以下の時間とするのは、これより低温または短時間の範囲では、熱処理による平坦化の実現が困難となるからである。また、これより高温または長時間の範囲では、シリコンウェーハの金属汚染が増大するからである。さらに、高温または長時間の範囲では、シリコンウェーハへのスリップ発生の可能性が高くなり、かつ、熱処理装置の部材寿命が短くなり現実的でないからである。
なお、本実施の形態においては、接合強度をあげる第2の接合熱処理と、この平坦化・界面酸化膜除去熱処理を別個の熱処理としている。しかし、シリコン基板114の製造工程を簡略化する観点からは、第2の接合熱処理と平坦化・界面酸化膜除去熱処理を1回の熱処理で行うことも可能である。
このようにして、図1(i)に示されるように、平坦化された表面が概ね{110}の結晶面方位を有するシリコン基板上側層112と、表面が概ね{100}の結晶面方位を有するベースウェーハ102が、シリコン酸化膜のない界面116で接合されたシリコン基板114が形成される。
以上の本実施の形態の半導体基板の製造方法によれば、接合界面でのボイドの発生が効果的に抑制されるという作用・効果が得られる。
この点について、以下説明する。
図2に、RCA洗浄を行い、表面にシリコン酸化膜(ケミカルオキサイド)を形成したシリコンウェーハにDHF洗浄をほどこした後の昇温脱離ガス挙動を示す。測定は、通常のAPI−MS法(Atomospheric Pressure Ionization−Mass Spectroscopy、大気圧イオン化質量分析法)により行った。横軸には温度、縦軸には質量分析により検出されたHOおよびHの濃度を示す。
まず、Hについて見れば、150℃〜250℃の範囲でSiHの脱離ピークが、250℃〜500℃の範囲でSiH2の脱離ピークが、350℃〜600℃の範囲でSiHの脱離ピークが見られる。したがって、これを水素同士の結合により接合されている界面について適用すれば、例えば、SiHの場合、Si−H+H−Si→Si−Si+Hの反応、すなわち、水素同士の結合によるウェーハ同士の結合が共有結合に変化することによりにより生じたHガスが界面にあらわれることになる。
また、HOに付いて見れば、100℃〜400℃の範囲で、脱離ピークが見られる。したがって、これを水素同士の結合により接合されている界面について適用すればSi−OH+OH−Si→Si−O+HOの反応、すなわち、水素同士の結合によるウェーハの結合が共有結合に変化することにより生じたHOガスが界面にあらわれることになる。
このように、2枚のシリコンウェーハ界面におけるHOおよびHの脱ガスは600℃未満の温度でほぼ終了することが予測できる。
図3は、2枚のシリコンウェーハを接合したシリコン基板の接合強度の熱処理温度依存性を示す図である。接合強度は、接合部に治具を挿入していくことにより、接合の機械的強度を表面エネルギーとして評価する、いわゆるクラックオープニング法を用いることによって測定した。熱処理時間は15分に固定した。
図から明らかなように、600℃以上の熱処理温度において、接合強度が大きくなる。
このように、ボイドの原因となるHOおよびHのシリコンウェーハからの脱ガスは、接合強度が大きくなる温度よりも低温側で生じる。したがって、本実施の形態のように、第2の熱処理工程を、第1の熱処理工程よりも高温側で行うことによって、接合強度が大きくなる前、すなわち、脱ガスしたHOおよびHのシリコン基板外へ抜け出る経路(パス)が遮断される前、すなわち、共有結合が進行する前に、第1の熱処理工程により効率よくHOおよびHをシリコン基板外へ排出することが可能となる。そして、ボイドの原因となるHOおよびHが界面から除外された状態で、第2の熱処理工程により界面の接合強度をあげることにより、ボイドのない接合強度の高い界面を有するシリコン基板の製造が可能となる。
なお、第1の熱処理工程においては、80℃以上600℃未満の温度で、5分以上の熱処理をおこなうことが望ましい。上記範囲よりも、低温の場合には、界面での脱ガスが期待できないからである。また、上記範囲よりも、高温の場合には、共有結合が顕著に進行するためシリコン基板外へガスが出る経路がふさがれるため、脱ガスしたガスの十分な除去効果が期待できないおそれが高いからである。また、上記時間よりも処理時間が短いと、脱ガスおよびガスの除去が、ボイド減少のために十分でない可能性があるからである。
さらに、第1の熱処理工程において、熱処理を400℃以上550℃未満の温度でおこなうことがより望ましい。なぜなら、上記範囲よりも低温の場合には、SiHの脱離が生じないため、脱ガスが不十分となる恐れがあるからである。また、上記範囲よりも、高温の場合は、共有結合が進行するためシリコン基板外へ出るガスの経路がふさがれ、脱ガスしたガスの十分な除去効果が期待できないおそれがあるからである。
また、脱ガスおよび脱ガスしたガスのシリコン基板外への除去を一層十分なものとするために、第1の熱工程における熱処理を15分以上行うことが一層望ましい。
また、第2の熱処理工程においては、600℃以上1350℃以下の温度で、5分以上の熱処理をおこなうことが望ましい。上記範囲よりも、低温の場合には、共有結合が十分進まず所望の接合強度が得られないおそれがあるからである。また、上記範囲よりも、高温の場合には、シリコンウェーハの金属汚染が増大するからである。さらに、シリコンウェーハへのスリップ発生の可能性が高くなり、かつ、熱処理装置の部材寿命が短くなり現実的でないからである。
そして、上記時間よりも処理時間が短いと、接合強度が十分大きくならないおそれがあるからである。さらに、接合強度を一層十分なものとするために、処理時間が1時間以上であることが一層望ましい。
さらに、第1の熱処理工程および第2の熱処理工程は同一チャンバー内で、洗浄処理等も挟むことなく、連続した処理で行われることが望ましい。
このように、同一チャンバー内での連続処理で処理を行うことにより、処理時間の短縮、シリコン基板へのパーティクルや汚染等の低減、界面へのガスの外方向からの侵入によるボイドの発生等の問題を抑制することが可能となるからである。
また、第1の熱処理工程において、10Pa以下の圧力下で熱処理を行うことが望ましい。
なぜなら、炉内の雰囲気を上記低圧化で行うことにより、シリコン基板の界面で脱ガスにより発生する相対的に炉内の雰囲気より高圧のHOおよびHを、圧力差によりシリコン基板外へ除去しやすくなるからである。
また、第2の熱処理工程において、10Pa以下の圧力下で熱処理を行うことが望ましい。
なぜなら、脱ガスしたガスの量が少ないため、第1の熱処理よりも効果は劣る可能性はあるが、第1の熱処理同様に炉内の雰囲気を上記低圧化で行うことにより、シリコン基板の界面で脱ガスにより発生する相対的に炉内の雰囲気より高圧のHOおよびHを、圧力差によりシリコン基板外へ除去しやすくなるからである。
なお、ここで、用いられるシリコン単結晶インゴットは、必ずしも、チョクラルスキー法(CZ法)により引上げた単結晶でなくとも、例えば、フローティングゾーン法(FZ法)により引上げられたものであっても構わない。
また、本実施の形態の製造方法で使われる熱処理装置も特に限定されるものではなく、例えば、バッチ式の縦型熱処理炉を用いても、あるいは、枚葉式のRTP(Rapid Thermal Processing)装置を用いても構わない。
そして、本実施の形態においては半導体基板がシリコン(Si)である場合について記述したが、基本的にシリコン同様の結晶構造を有するSixGe1−x(0≦x<1)であっても同様の作用・効果を得ることが可能である。加えて、SixGe1−x(0≦x<1)を材料として用いることにより、キャリア特に、pMOSFETのキャリアであるホールの移動度が向上する。よって、半導体基板上に形成されるLSIがより高性能化するという効果が得られる。
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明の半導体基板の製造方法の第2の実施の形態について説明する。
本実施の形態の半導体基板の製造方法は、ボンドウェーハの薄膜化を、ボンドウェーハへの水素イオン等のイオン注入を用いる、いわゆる水素イオン剥離法(スマートカット法ともいう)による以外は第1の実施の形態と同様であるので、記述を省略する。
以下、本実施の形態の半導体基板の製造方法について、図4の製造工程フロー図を参照しつつ、より具体的に記載する。
まず、図4(a)に示す工程で、例えば、チョクラルスキー法(CZ法)により引上げた結晶方位{100}のシリコン単結晶インゴットを、切り出されるシリコンウェーハの表面が概ね{100}面の結晶面方位を有するようにスライスする。ここで、概ね{100}面の結晶面方位を有するとは、具体的には{100}面に対して0度以上5度以下の傾斜角(オフ角)を有することをいう。続いて、このシリコンウェーハを、例えば、RCA洗浄を行った後に、鏡面研磨する。そうすることによって、表面が{100}面に対して所定の傾斜角(オフ角)を有するベースウェーハ(第1のシリコンウェーハ)102を準備する。
次に、やはり図4(a)に示す工程で、例えば、チョクラルスキー法(CZ法)により引上げた結晶方位{110}のシリコン単結晶インゴットを、切り出されるシリコンウェーハの表面が概ね{110}面の結晶面方位を有するようにスライスする。ここで、概ね{110}面の結晶面方位を有するとは、具体的には{110}面に対して0度以上5度以下の傾斜角(オフ角)を有することをいう。続いて、このシリコンウェーハを、例えば、RCA洗浄を行った後に、鏡面研磨する。そうすることによって、表面が{110}面に対して所定の傾斜角(オフ角)を有するボンドウェーハ(第2のシリコンウェーハ)104を準備する。
なお、{100}面および{110}面に対する傾斜角を0度以上5度以下とするのは、上述の通り、この範囲を超えると、nMOSFET、pMOSFETそれぞれについて、キャリアの移動度の増大効果を十分に享受できなくなる可能性があるためである。また、この範囲を超えると、後述する接合前の表面平坦化熱処理を付加した場合に、ウェーハ表面の平坦面が結晶面となる段差構造の形成が困難となるため、ウェーハ表面の平坦性向上効果が期待できなくなるためである。
次に、図4(b)に示す工程で、ボンドウェーハ104の片面に対して水素イオンまたは希ガスイオン、ここでは水素イオンを3E16〜1E17atoms/cm程度注入し、イオンの平均進入深さにおいて、ウェーハ表面に平行な微小気泡層(封入層)106を形成する。
次に、図4(c)に示す工程で、常圧あるいは減圧下において、水素イオンを注入したボンドウェーハ104の鏡面研磨された水素イオン注入面と、ベースウェーハ102の鏡面研磨された面を重ねて密着させる。
密着前に、例えばRCA洗浄等の洗浄処理を行い、ウェーハ表面の付着物等を除去すると共に、1〜2nm程度の厚さの自然酸化膜(シリコン酸化膜)をそれぞれの表面に成長させる。
次に、図4(d)に示す工程で、図4(c)の接合する工程で接合されたシリコンウェーハを、還元性ガス、不活性ガス、または、還元性ガスと不活性ガスとの混合ガス雰囲気中、例えば、アルゴンガス雰囲気中で熱処理を行う。
この第1の熱処理工程により、ベースウェーハ102とボンドウェーハ104が完全に接合される前に、界面にHOやHのガスを発生させる。そして、HOやHのガスを界面からシリコン基板外へと離脱させる。
次に、図4(e)に示す工程で、図4(d)の第1の熱処理工程の後に、連続して、第1の熱処理工程によりも高温で、還元性ガス、不活性ガス、または、還元性ガスと不活性ガスとの混合ガス雰囲気中、例えば、アルゴンガス雰囲気中で熱処理を行う。
この第2の熱処理により、主に水素同士の結合により接合されていた2枚のウェーハが、熱エネルギーにより対向した原子同士の反応が進み、シリコン(Si)同士、あるいは、シリコン(Si)と酸素(O)間で結合されることにより、強固な接合が形成される。
上記、第1の熱処理工程または第2の熱処理工程において、400℃〜500℃程度の温度に達した際に、シリコン原子の再配列と、水素気泡の凝集により、剥離ウェーハ110とシリコン基板114に分割される。
これによって、接合された図4(c)の工程で接合された2枚のウェーハは、図4(f)に示すように、微小気泡層(封入層)106を境界として、剥離ウェーハ110と、シリコン基板114に分離することが可能になる。シリコン基板114は、ボンドウェーハ104の一部であるシリコン基板上側層112と、ベースウェーハ102とが接合された基板である。この分割により、第2のシリコンウェーハであるボンドウェーハ104が薄膜化される。
次に、図4(g)に示す工程で、シリコン基板114の表面を平坦化する処理を行う。この平坦化処理は、例えば、研磨装置による表面研磨、あるいは、還元性あるいは不活性ガス雰囲気中での熱処理、あるいは、ウェットエッチング等により行うことが考えられる。
次に、図4(h)の工程において、第1の実施の形態同様、シリコン基板114を、例えば、900℃以上1350℃以下の温度、30分以上5時間以下の時間、還元性ガス、不活性ガス、または、還元性ガスと不活性ガスとの混合ガス雰囲気中で熱処理する。
このようにして、第1の実施の形態同様、図4(i)に示されるように、平坦化された表面が概ね{110}の結晶面方位を有するシリコン基板上側層112と、表面が概ね{100}の結晶面方位を有するベースウェーハ102が、シリコン酸化膜のない界面116で接合されたシリコン基板114が形成される。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態の作用・効果に加え、水素イオン剥離法を用いることにより、ボンドウェーハの薄膜化によって形成されるシリコン基板上側層112の膜厚の薄膜化および膜厚均一性の向上が可能となるという作用・効果が得られる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。実施の形態の説明においては、半導体基板、半導体基板の製造方法等で、本発明の説明に直接必要としない部分等については記載を省略したが、必要とされる半導体基板、半導体基板の製造方法等に関わる要素を適宜選択して用いることができる。
例えば、実施の形態においては、表面が概ね{110}の結晶面方位を有するシリコンウェーハと、表面が概ね{100}の結晶面方位を有するシリコンウェーハを接合するシリコン基板の製造方法について記述したが、本発明は、これ以外の異なる結晶面方位を有するシリコンウェーハ同士、あるいは、同一の結晶面方位を有するシリコンウェーハ同士を接合するシリコン基板の製造方法に適用することが可能である。
また、例えば、実施の形態においては、半導体ウェーハの材料がSi(シリコン)あるいは、SixGe1−x(0≦x<1)である場合について記述したが、本発明をその他の半導体材料とする半導体ウェーハ、例えば、SiC、GaN、GaAs、InP等を材料とする半導体ウェーハについても適用することが可能である。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての半導体基板の製造方法は、本発明の範囲に包含される。
以下、本発明の実施例について説明するが、これらによって本発明が限定されるものではない。
(実施例)
まず、チョコラルスキー法(CZ法)により、φ200mm(8インチ)の結晶面方位(100)のシリコン単結晶インゴットを製造した。そして、このシリコン単結晶インゴットを、シリコンウェーハ表面の(100)に対するオフ角が0.2度となるようにスライスしベースウェーハを準備した。
次に、チョコラルスキー法(CZ法)により、φ200mm(8インチ)の結晶面方位(110)のシリコン単結晶インゴットを製造した。そして、このシリコン単結晶インゴットを、シリコンウェーハ表面の(110)に対するオフ角が0.2度となるようにスライスしボンドウェーハを準備した。
これらのインゴットは、ボロンを不純物とするpタイプシリコン単結晶であり、抵抗率は9〜22Ωcmとした。
次に、スライスによって得られたベースウェーハおよびボンドウェーハを、RCA洗浄を行った後に、鏡面研磨した。
その後に、ベースウェーハおよびボンドウェーハを希HF処理した後、RCA洗浄を行い、2nm程度のシリコン酸化膜(ケミカルオキサイド)をウェーハ表面に形成した。そして、このベースウェーハおよびボンドウェーハを重ね合わせ、クラス1の清浄な雰囲気、100℃、1E−6Paの減圧下にて、自動貼り合わせ機にて接合させた。
次に、接合されたシリコン基板を、1Paの真空中、アルゴンガス雰囲気で、400℃、5時間の第1の熱処理を行った。次に、第1の熱処理後、連続して、1Paの真空中、アルゴンガス雰囲気で、800℃、1時間の第2の熱処理を行った。第1の熱処理および第2の熱処理は図5に示すシークエンスにより、同一のチャンバー内で、洗浄処理を挟まず、連続した処理で行った。
以上のシリコンウェーハについて、公知の超音波照射による手法(超音波探傷法)によりボイド検査を行った。ボイド検査の結果は図6(a)に示す。
(比較例)
比較例として、実施例の第1の熱処理および第2の熱処理にかえて、接合されたシリコン基板を、800℃、1時間で熱処理する以外は、実施例と同様の条件で処理したシリコンウェーハを準備した。ボイド検査の結果は図6(b)に示す。
図6は、ウェーハイメージでのボイド検査結果である。図6(a)が実施例の結果、図6(b)が比較例の結果である。図のウェーハイメージ中、白い部分がボイドを示す。図6から明らかなように、比較例の場合は多数のボイドが発生した。これに対し、実施例の場合は、ほとんどボイドが発生しなかった。
本実施例によって、本発明によれば、2枚の半導体ウェーハが直接接合した半導体基板の製造方法において、ウェーハ同士を重ね合わせた後、温度の異なる2段階の熱処理を行うことにより、接合界面でのボイドの発生を効果的に抑制することが可能であることが示された。
第1の実施の形態の半導体基板の製造方法のフロー図。 希HF洗浄し表面を水素終端させたシリコンウェーハにおける昇温脱離ガス挙動を示す図。 2枚のシリコンウェーハを接合したシリコン基板の接合強度の熱処理温度依存性を示す図。 第2の実施の形態の半導体基板の製造方法のフロー図。 実施例の熱処理シークエンスを示す図。 実施例および比較例のボイド検査結果を示す図。
符号の説明
102 ベースウェーハ(第1のシリコンウェーハ)
104 ボンドウェーハ(第2のシリコンウェーハ)
106 微小気泡層(封入層)
108 界面酸化膜
110 剥離ウェーハ
112 シリコン基板上側層
114 シリコン基板
116 シリコン酸化膜のない界面
120 薄膜単結晶シリコン層

Claims (6)

  1. 2枚の半導体ウェーハが直接接合した半導体基板の製造方法であって、
    第1の半導体ウェーハおよび第2の半導体ウェーハを準備する工程と、
    前記第1の半導体ウェーハの表面および前記第2の半導体ウェーハの表面を鏡面研磨する工程と、
    前記第1の半導体ウェーハの鏡面研磨された面と、前記第2の半導体ウェーハの鏡面研磨された面とを重ね合わせて、前記第1の半導体ウェーハと前記第2の半導体ウェーハとを接合する工程と、
    前記接合する工程において接合された半導体ウェーハを還元性ガス、不活性ガス、または、還元性ガスと不活性ガスとの混合ガス雰囲気中で熱処理する第1の熱処理工程と、
    前記第1の熱処理工程後、連続して、前記接合された半導体ウェーハを、前記第1の熱処理工程よりも高温で、還元性ガス、不活性ガス、または、還元性ガスと不活性ガスとの混合ガス雰囲気中で熱処理する第2の熱処理工程とを有することを特徴とする半導体基板の製造方法。
  2. 前記第1の熱処理工程において、80℃以上600℃未満の温度で、5分以上の熱処理を行うことを特徴とする請求項1記載の半導体基板の製造方法。
  3. 前記第2の熱処理工程において、600℃以上1350℃以下の温度で、5分以上の熱処理を行うことを特徴とする請求項1または請求項2記載の半導体基板の製造方法。
  4. 前記第1の熱処理工程において、400℃以上550℃未満の温度で熱処理を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項3記載の半導体基板の製造方法。
  5. 前記第1の熱処理工程において、10Pa以下の圧力下で熱処理を行うことを特徴とする請求項1ないし請求項4記載の半導体基板の製造方法。
  6. 前記第1の半導体ウェーハおよび前記第2の半導体ウェーハのいずれか一方の表面が、概ね{100}の結晶面方位を有し、他方の表面が概ね{110}の結晶面方位を有することを特徴とする請求項1ないし請求項5記載の半導体基板の製造方法。
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