JP2008157908A - 磁場透過率測定装置の磁界検出器保持機構 - Google Patents

磁場透過率測定装置の磁界検出器保持機構 Download PDF

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Abstract

【課題】PTF測定中に磁界検出器又は測定されるスパッタターゲットの表面にダメージを与えないようにする。
【解決手段】手動操作式又は自動式PTF測定装置に適用可能な磁界検出器保持機構400であって、磁界検出器410が配置可能な長溝を有し、磁界検出器保持機構本体内に保持される挿入部420と、磁界検出器保持機構本体に形成された少なくとも一つの孔に挿通され、挿入部420に機械的に接触して該挿入部420を磁界検出器保持機構本体内の所定位置に保持するように調整可能にされた少なくとも一つの留め具430と、を備えた構成とした。これにより、挿入部430で留め具430によって過度に締め付けられることによって磁界検出器410が損傷を受けるのを防止し、測定されるスパッタターゲット表面が引っ掻かれるのを防止することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、磁場透過率(以下、簡略のために、「Pass-Through Flux」の短縮形であるPTFと記載する)測定装置の磁界検出器保持機構に関し、特に、手動操作式又は自動式PTF測定装置の磁界検出器保持機構に関する。
スパッタリングプロセスは、所望の基板上に材料の薄膜を成膜するために広く使用されている。代表的なスパッタリング装置は、電子やイオンビームの発生源と、原子の状態にされる材料を含むターゲット材と、スパッタされた材料が成膜される基板とを含んで構成されている。そのプロセスにおいては、ターゲット材がスパッタされ又は侵食される角度でターゲット材に電子やイオンビームを衝突させる。その結果、基板上にスパッタターゲット材が薄膜状又は層状に成膜される。スパッタターゲット材は、純金属から様々な複雑な合金までの範囲に渡って製造される。
マグネトロンスパッタリングは、ターゲット材(カソード)の背後に永久磁石又は電磁石を配置し、ターゲットに磁界を作用させることができるようになっている。印加磁界は、ターゲットを透過し、ターゲットの表面に放電プラズマを集中させる。これにより、ターゲットの最表面は、ターゲット原子の状態にされ、その後、このターゲット原子がターゲットに隣接して配置された薄膜デバイス上に堆積される。
磁気ターゲット材のマグネトロンスパッタリングは、エレクトロニクス産業、特に、半導体やデータ記憶装置の製造分野においてに非常に普及している。しかしながら、ターゲット材が磁性合金の場合には、その軟磁気特性により、ターゲット材内部で印加磁界の大部分が短絡される。これにより、磁界が短絡して形成された侵食溝内に透過した磁界が集中するため、ターゲット利用率が低下する。上記磁界の集中による悪影響は、材料の透磁率が上昇して材料のPTFが低下するほど大きくなる。
一方、ターゲット材の透磁率が下がると、侵食の形態はあまり深刻な状態とならない。したがって、ターゲット材の利用効率が向上し、原料コストの低減に寄与する。また反対に、ターゲットの侵食形態が深刻な状態となると、スパッタリング現象が一点を起点に発生し、最適な成膜厚みの均一性を損なうことになる。したがって、ターゲット材の透磁率を下げることは、成膜厚みを均一にさせることにも役立つ。
スパッタターゲットのPTFは、印加磁界に対する透過した磁界の比率により決まる。PTF値の100%は非磁性体を示す。この場合、印加磁界の殆どがターゲット材で短絡されない。磁性ターゲット材のPTF値は、一般に0%〜100%の範囲にあり、商業的に生産される大部分の材料はPTF値が30%〜100%のものである。
PTFを測定するには異なった様々な技術がある。その技術の一つは、0.44(+/−0.04)テスラの棒磁石をターゲット材の一面に接触させて配置し、ターゲット材の反対面に接触させた軸状のホールプローブを使用して、透過した磁界を検出するものである。PTFは、ターゲット材を透過した磁界の最大値を磁石とプローブとの間にターゲットがない場合の印加磁界の強度で除算したもので定義される。なお、ターゲットがない場合の磁石とプローブとの間の距離は、ターゲットがある場合と同じ距離に維持されている。PTFは、割合又はパーセントのいずれかで表現される。
PTFを測定するための他の技術は、馬蹄形磁石と横型、つまりトランスバース型ホールプローブを使用して行なうものである。磁石とプローブとの配置を異ならせて測定されたPTF値は、産業界で一般的に利用されている磁界強度の値とよい直線的相関性を呈することが分かっている。PTFの測定技術は、実際のマグネトロンスパッタリング装置において発生する印加磁界に近づけるべく構築されている。したがって、PTFの測定結果は、マグネトロンスパッタリング中におけるターゲット材の性能に対する直接指標として適用することができる。
磁性材料のPTFや透磁率は、相互排他的なものではない。それよりもむしろ、磁性材料のPTFと最大透磁率との間には、非常に強い逆の相関性がある。材料の透磁率の値は、ASTM標準のA894−89による振動試料型磁力計(VSM)技術を使用して極めて正確に測定することができる。
現在、PTFの測定は手動操作されるPTF装置によって遂行されている。ASTM(米国材料試験協会規格)のF1761−00及びASTMのF2086−01標準には、磁場透過率の試験方法及び複数の手動操作式試験治具が説明されている。これらの試験治具は、磁界検出器が筒状支持部材の中にねじで固定されるようになっている。この場合、ねじが過度に締められると、磁界検出器が容易に損傷を受けることがある。さらに、筒状支持部材の長さよりも長く伸びた状態で磁界検出器が筒状支持部材内に取り付けられているため、被試験体であるスパッタターゲットと磁界検出器が接触すると、損傷を受けることがあり、また磁界検出器がターゲットの表面を引っ掻くことがある。
そこで、磁界検出器を保持し、それをPTF測定装置に取り付けるための改善された磁界検出器保持機構が求められている。さらに、手動操作式又は自動式PTF測定装置のいずれか一方を使用したPTF測定作業中に磁界検出器又は被測定スパッタターゲットの表面に損傷を与えないような磁界検出器保持機構が求められている。本発明は、このような求めに応じ得る磁場透過率測定装置の磁界検出器保持機構を提供することを目的とするものである。
すなわち、本発明の様々な実施形態は、代表的なPTF測定装置及び方法における上述の諸問題点の解決に対処せんとするものである。
本発明の少なくとも一つの代表的な実施形態においては、スパッタターゲット測定用の手動操作式又は自動操作式磁場透過率測定装置の磁界検出器保持機構であって、磁界検出器を配置可能にする長溝を備え、かつ磁界検出器保持機構本体内に保持される挿入部と、前記磁界検出器保持機構本体に形成された少なくとも一つの孔に挿通され、前記挿入部に機械的に結合して該挿入部を前記磁界検出器保持機構内の所定位置に保持するように調整可能にされた少なくとも一つの留め具と、を備えて構成したものである。そして、前記挿入部は、留め具を過度に締め付けることにより磁界検出器が損傷を受けるのを防止し、さらに、被試験スパッタターゲットの表面が引っ掻かれるのを防止するものである。
本発明の様々な実施形態は、スパッタターゲットの磁場透過率を測定する装置であって、前記スパッタターゲットを通り抜ける磁界を発生する磁界発生源と、磁界検出器を配置可能にする長溝を備えた挿入部を磁界検出器保持機構本体内部に具備する磁界検出器保持機構と、前記スパッタターゲット又は磁界検出器保持機構のいずれか一方又は両方を移動させるように構成されたスタンドと、を備えて構成したものである。
本発明の代表的な実施形態の様々な効果には、磁界検出器保持機構本体内に磁界検出器をしっかりと保持することが含まれるが、これに限定されるものではない。本発明の代表的な磁界検出器保持機構は、磁界検出器保持機構本体内に磁界検出器を固定するために留め具が過度に締め付けられることにより、磁界検出器が損傷を受けるのを最小にすることができる。さらに、本発明の代表的な実施形態は、磁界検出器でスパッタターゲットの表面が引っ掻かれるのを防止することができる。また、磁界検出器は所定位置に配置され、磁界検出器保持機構とスパッタターゲットとが接触しても、被測定スパッタターゲットが磁界検出器の接触によって損傷を受けないように構成されている。本発明の種々な実施形態においては、磁界検出器は挿入部の長溝内部に挿入、配置され、磁界検出器が挿入部の外に食み出さないように配設される。さらに、本発明の磁界検出器保持機構は、スパッタターゲットの測定をする手動操作式又は自動式のPTF測定装置のいずれにも適用することができる。
本発明の他の実施形態は、実例により本発明の実施形態を説明し又記載した以下の詳細な説明に基づいて、その技術に精通した者が容易に想到することができるであろう。本発明に基づいて他の実施形態及び異なった実施形態を実現することができることは自明である。また、本発明の技術的思想及び範囲を逸脱しなければ、各箇所を変形することができる。したがって、図面及び詳細な記載は、具体的な実例として見なされるべきであり、限定的なものとしてみなされるべきでない。
添付図面に基づいて以下に詳述されている事項は、本発明の様々な実施形態の説明を意図としたものであり、本発明の実施が可能なただ一つの実施形態を表わすように意図したものではない。詳述された事項には、本発明の理解を深めるために特定の事項を含んでいる。しかし、本発明がこれらの特定事項に限定されないことは、当該技術に精通した者にとって自明である。いくつかの例示において、周知な構造及び構成要素は、本発明の概念を不明瞭にしないために、ブロックダイヤグラム形式又は部分的な概要図で示されている。
図1(a)〜(c) は、従来の機械操作式のPTF測定装置100を示し、ASTM標準F1761−00規格に規定されたPTF測定を行なうためのものである。ベース部材102及びテーブル支持部材104によって、ターゲットテーブル106が支持されている。支柱108には、ターゲットテーブル106と支柱108を接続するためのカラー110が設けられている。また、支柱108は、腕金112及び図7(a)に示す磁界検出器115を備えた筒状支持部材114を支持するようになっている。腕金112及び筒状支持部材114は、オペレータによって機械的に矢印A方向又はA′方向に移動させることができるようになっている。ここで、腕金112は、調整ねじ116を緩めることによって、支柱108に沿って矢印A方向又はA′方向に移動させることができる。オペレータによって、ターゲットテーブル106上のアラインメントハブ120に位置合わせされたスパッタターゲット118の所望の位置に対して、腕金112及び図7(a)に示す磁界検出器115を備えた筒状支持部材114が位置決めされると、調整ねじ116を締めて腕金112が支柱108に固定される。したがって、被測定スパッタターゲット118は、例えば馬蹄形磁石からなる磁界発生源122と筒状支持部材114内にある磁界検出器115との間に位置することになる。磁界発生源122は、ベース部材102上の磁石用シム124の上に置かれている。磁界発生源122は、磁石固定部材128の留め具126を緩めることによってオペレータが手動により、軸周りに時計方向又は半時計方向に所望量だけ回転させることができる。磁界発生源122が所望の位置に位置付けられると、留め具126が締め付けられ、磁石クランプ128によって磁界発生源122が固定される。なお、磁界検出器115を矢印A方向又はA′方向に移動可能とする上述のような機構を機械式スタンドと解することができる。
磁界検出器115は、図7(a)に示すように、筒状支持部材114内に備えられている。筒状支持部材114は、ねじ又は他の適当な留め具から成る調整可能な留め具130によって腕金112に固定されている。磁界検出器115は、二本の留め具132によって、筒状支持部材114内に固定されている。
図2(a)〜(c)は、従来の機械操作式のPTF測定装置100を示し、ASTM標準F2086−01の規格に規定されたPTF測定を行なうためのものである。このPTF測定装置100は、図1(a)〜(c)に示され、上述されたものと同じである。しかしながら、磁界発生源122及び筒状支持部材114内の磁界検出器115は、F2086−01に指定されているPTF標準試験測定法によるPTF測定を可能にするように図1(a)〜(c)における位置と異なった配置となっている。
図3は、本発明のコンピュータ制御PTF測定装置200の側面図である。このコンピュータ制御PTF測定装置200は、ベース部材202を備えている。テーブル支持部材204が一端部をベース部材202上に固定し、他端部をターゲットテーブル206に固定して設けられている。このテーブル支持部材204はベース部材202と共にターゲットテーブル206を支持するものである。また、プローブ滑り棒支持構造体208がベース部材202に固定されており、テーブル支持部材204と同様にターゲットテーブル206を支持するようになっている。本実施形態において、装置の構成部材、例えばベース部材202、テーブル支持部材204、ターゲットテーブル206、プローブ滑り棒支持構造体208には、非磁性材が使用され、例えば磁界発生源260などの磁界発生源の磁気特性に影響を与えることなく装置を動作させることができるように成っている。
コンピュータ制御PTF測定装置200は、スパッタターゲットのPTFを測定するために磁界検出器を移動できるように成っている。磁界検出器210は、磁界検出器保持機構212内に設けられている。この磁界検出器210は、ガウスメータや、テスラメータ、又は他の適当な磁界測定装置から成っている。図6に示すようないくつかの代表的な実施形態においては、磁界検出器は、磁界を検知する磁界プローブ及び磁界を測定するガウスメータ又はテスラメータの両方で構成される。
磁界検出器210は、垂直面内を矢印A方向又はA′方向に移動可能とされ、ターゲットテーブル206上または上方に置かれたスパッタターゲットの測定位置に位置付けることができるようになっている。調整モータ214は、図6に示すコンピュータ340によって制御され、磁界検出器210を矢印A方向又はA′方向に移動させる駆動力を供給するものである。
磁界検出器保持機構212は、腕金213によって滑り棒軸受組立体218に接続されている。磁界検出器調整アーム212は、滑り棒軸受組立体218に接続されている。滑り棒軸受組立体218は、プローブ滑り棒支持構造体208に固定された滑り棒220の途中に停止している。また、滑り棒軸受組立体218は、磁界検出器調整アーム216によって案内されて滑り棒220に沿った垂直方向に移動するようになっている。調整モータ214によって歯車222が回転すると、調整送りねじ224が回転して磁界検出器調整アーム216を矢印A方向又はA′方向に移動させる。したがって、調整モータ214によって歯車222が回転されて調整送りねじ224が回転すると、磁界検出器調整アーム216は滑り棒220に沿って滑り棒軸受組立体218を移動させる。磁界検出器保持機構212が滑り棒軸受組立体218に接続されているので、磁界検出器210は矢印A方向へ移動することになる。また、調整モータ214が反転した場合には、磁界検出器210はA′方向に移動する。
さらに、調整モータ214が駆動されて磁界検出器調整アーム216が矢印A方向又はA′方向に移動すると、位置エンコーダ226は磁界検出器202の移動を追跡する。調整モータ214には、ホームスイッチが設けられており、スパッタターゲットの移動又は測定開始前に、滑り棒軸受組立体218を滑り棒220に沿って少なくとも一つ予め設定された位置まで移動させてスタート位置を初期化することができるようになっている。これにより、位置エンコーダ226は、調整モータ214の駆動を記録すると共にその初期位置を記録する。
図6に示すコンピュータ340からの指令を受信すると、横移動モータ228は、回転板230を矢印B方向又はB′方向に移動させ、スパッタターゲットを磁界検出器の下にて磁界発生源の上方に位置付けてPTF測定が行えるようにする。
回転板横移動部232は、ターゲットテーブル206の下に設けられている。回転板230は回転板横移動軸受組立体234につながれており、この回転板横移動軸受組立体234は回転板横移動部232の途中に停止している。この回転板横移動軸受組立体234は、回転板230を回転板横移動部232に沿って矢印B方向又はB′方向に移動させることができる。回転板横移動アーム236がその一端部を回転板230に固定し、反対側端部を横送りねじ238に接続して設けられている。横移動モータ228は、回転板横移動アーム236及び回転板230を動かす横送りねじ238に接続された横送り歯車240を回転させる。
横移動モータ228には、ホームスイッチが設けられており、スパッタターゲットの移動又は測定開始前に、横移動モータ228のスタート位置を初期化することができるようになっている。横移動モータ228のホームスイッチは、回転板横移動軸受組立体234を回転板横移動部232に沿って少なくとも一つ予め設定された位置まで移動させてスタート位置を初期化するためのものである。横移動モータ228は、図6に示すコンピュータ340からの指令を受けて横送り歯車240を回転させる。横送りエンコーダ242は、横移動モータ228の駆動を記録すると共にその初期位置を記録する。横移動モータ228が駆動されて回転板横移動アーム236が矢印B方向又はB′方向へ移動すると、横送りエンコーダ242は回転板230の移動を追跡する。
回転板230の上面側には、様々な大きさのスパッタターゲットを保持することができるように、ドライブホイール244及びアイドラーホイール246が締結されている。図3、図4には、ドライブホイール244が一つだけで示されているが、スパッタターゲットを保持し、また回転させるために複数のドライブホイールを使用してもよい。この場合、回転モータ248から追加されたドライブホイールまで動力を供給するために必要に応じて駆動歯車を追加してもよい。同様に、スパッタターゲットを保持するために少なくとも二つのアイドラーホイールを使用してもよい。ターゲットテーブル214の面には、例えば図5に示すような楕円形の穴256が形成されており、ドライブホイール244及びアイドラーホイール246が通り抜けできるようになっている。ドライブホイール又はアイドラーホイールの追加に伴い、楕円形の穴を追加して設けてもよい。回転モータ248及び回転エンコーダ250が回転板230の下側に設けられている。また、ドライブホイール244を移動させる回転台調整部252が設けられている。この回転台調整部252は、ドライブホイール244と少なくとも二つのアイドラーホイール246との接点内に大きさの異なるスパッタターゲットを配置できるようにするものである。ドライブホイールの追加に対応するように、回転台調整部をさらに設けてもよい。駆動歯車254は、ドライブホイール244を回転させてスパッタターゲットを回転し、予め設定された複数の位置で異なるPTF測定を可能にするものである。
図4は、コンピュータ制御PTF装置200の平面図である。ターゲットテーブル214に形成された楕円形の穴256によって、回転板230上に取り付けられたドライブホイール244及びアイドラーホイール246は、スパッタターゲットをターゲットテーブル214の表面上方に位置付け、保持することができる。ターゲットテーブル214の下方に配置され、ドライブホイール244及びアイドラーホイール246を備えた回転板230は、上記楕円形の穴256によって矢印B方向又はB′方向に移動可能となる。これにより、大きさの異なったスパッタターゲットを載置して、このスパッタターゲット上の異なる位置における測定が可能となる。このようなコンピュータ制御PTF装置200によれば、回転板230が矢印B方向又はB′方向に移動されてスパッタターゲットの所定位置が磁界検出器226の下側に位置付けられ、そこで測定が行なわれる。
図5に示すように、スパッタターゲット258は、磁界発生源260と磁界検出器226との間に配置される。磁界発生源260は、ベース部材210上に備えられた回転可能な台座262上に設けられている。磁界発生源260は、好ましくは馬蹄形磁石である。コンピュータ制御PTF装置200のオペレータは、例えば、ASTM1761又はASTM2086によって規定されているように磁界発生源260を回転して測定することができる。スパッタターゲット258は、好ましくはドライブホイール244及びアイドラーホイール246によって保持される。このように配置することによって、ドライブホイール244が駆動し、対応するアイドラーホイール246が駆動すると、スパッタターゲット258はターゲットテーブル106と接触することなく回転する。これにより、スパッタターゲット258は、回転中に、スパッタターゲット258によって擦られない。さらに、上述したように、回転板230は、磁界検出器226の下側にスパッタターゲット258を位置付けるために、矢印B方向又はB′方向に水平に移動される。磁界検出器は、スパッタターゲット258及び磁界発生源260に対して矢印A方向又はA′で示す垂直方向に移動される。なお、磁界検出器210を矢印A方向又はA′方向に、また回転板230を矢印B方向又はB′方向に移動可能とする上述のような機構を自動式スタンドという。
図6は、本発明のPTF測定装置200の動作を制御するコンピュータ制御システム300のブロック図である。図6に示すように、横送りエンコーダ242、横移動モータ228、位置エンコーダ226、調整モータ214、回転エンコーダ250及び回転モータ248が制御プロセサ310に通信可能に接続されている。したがって、各エンコーダ226,242,250、及び各モータ214,228,248と制御プロセサ310との間でデータ及び指令のやり取りが行なわれる。制御プロセサ310は、通信手段320によって通信網330と通信可能に接続されている。制御プロセサ310は、コンピュータ340からの指令を受信し、各モータ214,228,248に適宜オン又はオフの指示を出し、各エンコーダ226,242,250によって集められたデータを読み込み、又は「ホーム」から、或は横移動モータ228及び調整モータ214のホームスイッチから初期化情報を受け取るようになっている。コンピュータ340は、通信手段320を使用して通信網330に接続され、外部のデータベース350と通信可能となっている。
データベース350には、スパッタターゲットを測定して得られたデータを保存することができる。上記データには、部品番号、ロット番号、プレートナンバー、ターゲット番号、印加磁界、平均ガウス、磁束密度の範囲、最小磁束密度、最大磁束密度、又は平均PTF%、それらいくつかの組合せ、或は他の適当な測定、又はデータが含まれる。また、データベース350には、コンピュータ340によって作成されたスパッタターゲットPTF地図が保存される。さらに、データベース350には、所定の特性が保存されてスパッタターゲットの測定中に利用することができるようになっている。例えば、データベース350には、測定されるスパッタターゲット上の位置、測定数、磁界発生源の印加磁界、平均PTF%、平均ガウス、ガウスの範囲、それらいくつかの組合せ、或は他の適当な情報に関するデータが保存される。
コンピュータ340は、パーソナルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、メインフレームコンピュータ、ダムターミナル、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、無線ターミナル、携帯電話、又はネットワーク化されたパーソナルコンピューティング装置の何らかの他の形式のものである。コンピュータ340は、データを送受信すべく通信網330に接続するためのネットワークカード342を含む。さらに、コンピュータ340は、制御プログラムを実行するプロセッサ344を備え、横送りエンコーダ242、横移動モータ228、位置エンコーダ226、調整モータ214、回転エンコーダ250、回転モータ248、制御プロセッサ310、データベース350又は通信網330に接続された他のデータ記憶装置、例えば磁界検出器210、テスラメータ360、磁界プローブ370等の磁界検出器、それらいくつかを組み合わせたもの、或は他の適当な装置からデータを取得する。PTF測定データ、スパッタターゲットの地図、又は他の適当なデータや情報は、ディスプレイ346上に表示されてオペレータに提示される。
図6に示す実施形態においては、コンピュータ340は、テスラメータ360及び磁界プローブ370に通信可能に接続されている。この場合、磁界プローブ370はスパッタターゲットを透過した磁界強度を検出し、テスラメータ360はプローブから入力した磁界情報を解釈して定量化し、コンピュータ340へその集めたデータを送る。他の実施形態においては、テスラメータ360及び磁界プローブ370は、図3及び図5に示す磁界検出器210のような磁界検出器として一つの装置の中に組み込まれている。他の実施形態においては、テスラメータ360はガウスメータに置き換えることができる。
図7は、図1及び図2に示す機械式のPTF測定装置及び図3〜図6に示す自動式のPTF測定装置に使用される磁界検出器及び磁界検出器保持機構の部分概要図である。図7において、図1及び図2の構成要素と同一の要素には、同一の符号を用いて示す。図7(a)に示すように、磁界発生源122は、ターゲットテーブル106の下方に配置されている。磁界発生源122は、留め具126及び磁石固定部材128によって所定の位置に保持されている。被測定ないし被試験スパッタターゲット118は、ターゲットテーブル106の表面又は同表面に近接した上方位置に設置される。磁界検出器115は、留め具132によって筒状支持部材114内に保持される。筒状支持部材は、腕金112によって保持されており、スパッタターゲット118に対して矢印A又はA′方向に移動可能となっている。
図7(b)は、本発明の種々の実施形態に係る、図1及び図2に示す機械式PTF測定装置、及び図3〜図5に示す自動式PTF測定装置に使用される改善された磁界検出器保持機構の部分概要図である。図7(a)と同様に、図7(b)には、磁界発生源122、ターゲットテーブル106及びスパッタターゲット118が示されている。さらに、図7(b)には、本発明の実施形態の改善された磁界検出器保持機構400が示されており、図7(c)には、上記磁界検出器保持機構400が拡大して詳示されている。
図7(c)は、本発明の代表的な実施形態による改善された磁界検出器保持機構の縦断面図である。図7(c)に拡大して示すように、磁界検出器410は、挿入部420内に保持され、さらに同挿入部が、磁界検出器保持機構400内に保持されている。適当なねじ又は調整機能を持った他の留め具のような留め具430は、磁界検出器保持機構400内の挿入部420に接触し、該挿入部420をそこにそのまま留まらせるように調整可能となっている。代表的な実施形態において、留め具430はプラスチック製のねじであることが望ましい。図7(c)に示すように、磁界検出器410は、挿入部420および磁界検出器保持機構400内に位置決めされ、磁界検出器410の一端部、即ち、スパッタターゲットに隣接する磁界検出器410の端部と挿入部420の一端部、即ち、スパッタターゲットに隣接する挿入部420の端部との間に所定の空隙440が存在するように配設される。空隙440を設けることによって、磁界検出器保持機構400又は挿入部420がスパッタターゲット118に接触した場合にも、磁界検出器410が受ける損傷を極力、低減化することができる。空隙440は、0.0254mm以上であるとよいが、この空隙は、磁界検出器410の損傷を防止でき、かつ磁界検出器410で磁界を検知することができる適当な大きさなら他の大きさに設定してもよい。磁界検出器410は、テスラメータ、ガウスメータ、或は他の適当な装置であってもよい。又は、磁界検出器410は、磁界プローブとテスラメータ或はガウスメータとの組合せとしてもよい。
図8は、本発明の実施形態による磁界検出器保持機構本体の縦断面図である。磁界検出器保持機構本体500は、上部材510と下部材520に分けられる。この場合、上部材510の長さは約76.2mmに、下部材520の長さは約38.1mmに形成するとよい。上部材510は、円筒部530と内部領域540とから成る。この内部領域540には、例えば図7(c)に示す磁界検出器410のような磁界検出器が収容される。
図8(b)は、上部材510の横断面図であり、円筒部530及び内部領域540を示している。この場合、例えば、内部領域540の直径は約4.8mmに、円筒部530の直径は約12.6mmに形成するとよい。
下部材520は、円筒部550と内部領域560とから成る。この内部領域560には、例えば図7(c)に示すような挿入部410、及び磁界検出器410等の挿入部や磁気検出器が収容される。内部領域560の長さ570は、約33mmに形成される。孔580が円筒部550の外周面から内部領域560まで形成されている。さらに、孔580には、例えば図7(c)に示す留め具430のような留め具が孔に挿通されており、例えば図7(c)に示す挿入部420のような挿入部を固定できるように成っている。そして、孔580には、例えば10−32タップ又は他の適当なねじ条によるねじ山が形成されており、例えばねじ又は他の適当な締結装置のようなねじ留め具が収容できるように成っている。円筒部530,550は、0.750黄銅ロッドから形成するのが望ましいが、他の適当な非磁性材料で形成してもよい。磁界検出器保持機構本体500の各構成要素(例えば、構成要素510〜580等)の製造においては、それぞれ異なる許容範囲が適用されてもよい。
図9は、本発明の実施形態による磁界検出器の挿入部を示す図であり(a)は正面図、(b)は底面図である。図9(a)に示すように、挿入部600には、開口状の長溝610が形成されており、該長溝610に磁界検出器が配置可能となっている。例えば、図9(a)に示すように、長溝610の寸法Cは、約幅1.5mmである。また、挿入部600の寸法Dは、約直径10.2mmである。また、同図(a)に示すように、挿入部600の一端部にはキャップ部620が設けられており、このキャップ部620の直径寸法Eは、約15.2mmとなっている。そして、同図(a)に示すように、挿入部600の長さ寸法Fは、25.4mmであり、キャップ620の高さ寸法Gは、約3.8mmである。好ましくは、挿入部600又はキャップ部620は、デルリン(デュポン社の登録商標)、テフロン(デュポン社の登録商標)、プラスチック、ナイロン、非磁性材料、又は他の適当な材料から作られる。これにより、挿入部600又はキャップ部620がスパッタターゲットに接触してもスパッタターゲットが引っ掻かれることがない。また、挿入部600は、留め具の締め付けによって機械的に変形するが、留め具が過度に締め付けられても磁界検出器が損傷を受ける可能性を最小にすることができる。図9(b)に示すように、長溝610の深さHは、約9.9mmである。挿入部600、長溝610、又はキャップ部620の形成においては、それぞれ異なる許容範囲が適用されてもよい。
添付図面に関する記載は、本発明の様々な実施形態を説明することを意図したものであって、本発明を実施可能な唯一の実施形態を示したものではない。以上の説明においては、本発明の理解を深めることを目的として特定事項を含んでいるが、本発明はこれら特定事項がなくても実施でき、それは技術に精通している者に自明である。一部、周知な構造及び要素が本発明の概念を明瞭にするためにブロック図で示されている。
開示されているプロセスにおいて、各ステップの特定の順番又は階層は、代表例を示したものである。設計を優先する場合には、本開示の範囲を維持しながらも、プロセスの各ステップの特定の順番又は階層を入れ替えてもよい。他の方法においては、一順番例として開示された上記各ステップの要素を要求するが、開示された特定の順番又は階層に制限されない。
様々な実例となる論理ブロック、モジュール、回路、要素、及び/又はここに開示された実施形態に関して記載された構成要素は、汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向けIC(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラマブルロジック要素、離散的なゲート又はトランジスタロジック、離散的なハードウェアの構成、又はここに記載された機能を実行することを意図してそれらのいくつかを組み合わせて実施できる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよく、別の方法では、プロセッサはいくつかの従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、或は状態機械であってもよい。さらに、プロセッサは、演算器の組み合わせ、例えばDSPと、マイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに接続された1個以上のマイクロプロセッサ、又は他の同様な構成との組合せとして実施してもよい。
ここに開示された実施形態に関して記載されている方法又はアルゴリズムは、ハードウェア、プロセッサによって実行されたソフトウェアモジュール、又は上記二つの組合せでそのまま実施されてもよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスター、ハードディスク、可搬性ディスク、CD−ROM、又は技術的に周知の他の形式の記憶媒体に保存されていてもよい。記憶媒体をプロセッサに接続して、このプロセッサによって記憶媒体から情報を読出し、記憶媒体に情報を書き込むようにしてもよい。別の方法では、記憶媒体はプロセッサに不可欠なものである。
以上の説明によれば、当業者はここに記載された様々な実施形態を実行することができる。これら実施形態の様々な改良は、技術に精通している者にとって容易である。また、ここに規定されている一般的な原理は、他の実施形態においても適用することができる。したがって、請求項は、ここに示された実施形態に制限されることを意図していないが、請求項の文言と一致する十分な範囲を許容する。ここで、単数の要素への言及は、特にそのような状態にある場合を除いて、「一つ及び一つだけ」を意味するものでなく、むしろ「一つ以上」を意味するものである。当業者に周知の又は周知となった後のこの開示の中に記載された様々な実施形態の要素に等価な全ての構造及び機能は、参照することによりここに組み込まれ、請求項に包含される。さらに、ここに開示されていないものは、そのような開示が請求項で明示的に記載されているかどうかにかかわらず公にするように意図されている。請求項に記載されていない要素は、その要素が「手段」の文言を使用して明示的に記載され、又は方法の請求項の場合には「ステップ」の文言を使用して記載されているときを除いて、米国特許法第35巻第112条第6項に基づいて解釈される。
(a)〜(c)の図は、それぞれASTM規準F1761−00のPTF測定に使用される従来の機械操作式PTF測定装置を示す三面図である。 (a)〜(c)の図は、ASTM規準F2086−01のPTF試験に使用される従来の機械操作式PTF測定装置を示す三面図である。 本発明のコンピュータ制御PTF測定装置の側面略図である。 図3の平面図である。 図4の部分拡大図であり、磁界発生源と磁界検出器との間にスパッタターゲットを配置した状態を示す図である。 図3のPTF測定装置の動作を制御するコンピュータ制御システムのブロック図である。 機械操作式PTF測定スタンド及び自動式PTF測定スタンドに使用される磁界検出器保持機構を示す説明図であり、(a)は改善前の磁界検出器保持機構の側面図、(b)は本発明による改善された磁界検出器保持機構の側面図、(c)は(b)の縦断面図である。 (a)〜(c)の図は、本発明の代表的な実施形態による磁界検出器保持機構本体の縦断面図である。 (a)、(b)の図は、本発明の代表的な実施形態による磁界検出器の挿入部の縦断面図である。
符号の説明
118…スパッタターゲット
122…磁界発生源
400…磁界検出器保持機構
410…磁界検出器
420,600…挿入部
430…留め具
440…空隙
500…磁界検出器保持機構本体
580…孔
610…長溝

Claims (22)

  1. ターゲットを測定する磁場透過率測定装置の磁界検出器保持機構であって、
    磁界検出器を配置することが可能な長溝を有して前記磁界検出器保持機構内に保持される挿入部と、
    前記磁界検出器保持機構に形成された少なくとも一つの孔に装設され、前記挿入部に機械的に接触して該挿入部を前記磁界検出器保持機構内の所定位置に保持するように調整可能に設けられた少なくとも一つの留め具と、
    を備えて構成したことを特徴とする磁界検出器保持機構。
  2. 前記挿入部は、非金属材料で形成されたことを特徴とする請求項1記載の磁界検出器保持機構。
  3. 前記挿入部は、デルリン(デュポン社の登録商標)、テフロン(デュポン社の登録商標)、プラスチック、ナイロン、又は非磁性材料で形成されたことを特徴とする請求項2記載の磁界検出器保持機構。
  4. 前記磁界検出器保持機構に形成された少なくとも一つの孔には、ねじ山が削設されて成ることを特徴とする請求項1記載の磁界検出器保持機構。
  5. 前記少なくとも一つの留め具は、前記少なくとも一つの孔に螺入されたねじであることを特徴とする請求項4記載の磁界検出器保持機構。
  6. 前記磁界検出器の一端部と前記挿入部の一端部との間に空隙を設けたことを特徴とする請求項1記載の磁界検出器保持機構。
  7. 前記磁界検出器保持機構は、黄銅又は非磁性材料で形成されたことを特徴とする請求項1記載の磁界検出器保持機構。
  8. 前記磁界検出器保持機構は、上部材及び下部材からなり、上部材の外径寸法を下部材の外径寸法以下としたことを特徴とする請求項1記載の磁界検出器保持機構。
  9. 前記磁界検出器保持機構本体は、第1の内径を有する上部材と、第2の内径を有する下部材とからなり、前記第1の内径寸法を第2の内径寸法以下としたことを特徴とする請求項1記載の磁界検出器保持機構。
  10. スパッタターゲットの磁場透過率を測定する装置であって、
    前記スパッタターゲットを通り抜ける磁界を発生する磁界発生源と、
    磁界検出器を配置することが可能な長溝を備えた挿入部を磁界検出器保持機構内部に具備する磁界検出器保持機構と、
    前記スパッタターゲット又は前記磁界検出器保持機構のいずれか一方又は両方を移動させるように構成されたスタンドと、
    を備えて構成したことを特徴とする磁場透過率測定装置。
  11. 前記スタンドは、手動操作される機械式スタンドであることを特徴とする請求項10記載の磁場透過率測定装置。
  12. 前記スタンドは、自動式の磁場透過率測定スタンドであることを特徴とする磁場透過率測定装置。
  13. 前記磁界発生源は、回転可能にされたことを特徴とする請求項10記載の磁場透過率測定装置。
  14. 前記挿入部は、非金属材料で形成されたことを特徴とする請求項10記載の磁場透過率測定装置。
  15. 前記挿入部は、デルリン(デュポン社の登録商標)、テフロン(デュポン社の登録商標)、プラスチック、ナイロン、又は非磁性材料で形成されたことを特徴とする請求項14記載の磁場透過率測定装置。
  16. 前記磁界検出器保持機構は、前記磁界検出器保持機構に形成された少なくとも一つの孔に挿通され、前記挿入部に機械的に接触して該挿入部を前記磁界検出器保持機構本体内の所定位置に保持するように調整可能に構成された少なくとも一つの留め具を備えたことを特徴とする請求項10記載の磁場透過率測定装置。
  17. 前記磁界検出器保持機構本体に形成された少なくとも一つの孔には、ねじ山が削設されていることを特徴とする請求項16記載の磁場透過率測定装置。
  18. 前記少なくとも一つの留め具は、前記少なくとも一つの孔に螺入されたねじから成ることを特徴とする請求項16記載の磁場透過率測定装置。
  19. 前記磁界検出器の一端部と前記挿入部の一端部との間に空隙を設けたことを特徴とする請求項10記載の磁場透過率測定装置。
  20. 前記磁界検出器保持機構は、黄銅又は非磁性材料で形成されたことを特徴とする請求項10記載の磁場透過率測定装置。
  21. 前記磁界検出器保持機構は、上部材及び下部材からなり、上部材の外径寸法を下部材の外径寸法以下に形成したことを特徴とする請求項10記載の磁場透過率測定装置。
  22. 前記磁界検出器保持機構本体は、第1の内径を有する上部と、第2の内径を有する下部とからなり、前記第1の内径寸法を第2の内径寸法以下に形成したことを特徴とする請求項10記載の磁場透過率測定装置。
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