JP2008157684A - 反応カップ収納器、及び反応測定器具セット - Google Patents

反応カップ収納器、及び反応測定器具セット Download PDF

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Abstract

【課題】自動測定装置により測定用反応カップ内の測定対象物質を検出するに際し、測定用反応カップの鍔状突起部が所定の向き・位置から変化してしまうリスクを低減する。
【解決手段】反応カップ収納器1は、筒状部10aと筒状部10a外壁から鍔状に突出した鍔状突起部10bとを備えた測定用反応カップ10を収納可能であり、測定用反応カップ10の筒状部10aを収容する窪み部2を備え、上面1aに、窪み部2内で筒状部10aが回転したときに鍔状突起部10bが当接可能な壁面3aを有する係止部3が形成されているので、測定用反応カップ10の鍔状突起部10bが所定の向き・位置から変化してしまうリスクを低減することが可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、試料中の測定対象物質を検出するための測定用反応カップを収納する窪み部を有する反応カップ収納器及び反応測定器具セットに関するものである。
従来から、試料中の測定対象物質を検出する検出方法としては、メンブレンを使用したフロースルー式検査法、イムノクロマトグラフィー式検査法、または、磁性粒子やラテックスを使用して測定する方法等が報告されている。例えば特許文献1には、定性免疫クロマトグラフィー法が開示されている。また、特許文献2には、クロマトグラフィ装置および同装置を用いる測定方法が開示されている。さらに、特許文献3には、乾式分析要素を用いた臨床検査方法が開示されている。
これら検出方法を効率的に行うために、試料中の測定対象物質との反応により検出可能になった専用の測定用反応カップが提案されている。測定用反応カップとしては、例えば特許文献4に開示されている。特許文献4には、外壁に鍔状の突起部を備えた測定用反応カップが記載されている。
測定用反応カップを使用者が販売先から入手するときには、測定用反応カップの損傷や劣化を防ぐために、通常は箱に収納されていたり、袋に包装されている。また、測定用反応カップによっては、該測定用反応カップを自動測定装置に設置するために、専用の反応カップ収納器に収納されていることもある。
使用者が測定用反応カップを用いて測定対象物質を検出する場合には、使用者自らが用手で測定用反応カップに試薬と添加し、測定用反応カップ内の反応を目視により検出・判定する。
特に、使用者が、専用の反応カップ収納器を用いる場合、自動測定装置により、試薬の分注動作や洗浄・検出を自動的に行う。以下、このような自動測定装置に使用される反応カップ収納器の構成について、図10(a)及び(b)に基づいて説明する。図10(a)及び(b)は、従来の反応カップ収納器及び測定用反応カップの概略構成を示し、図10(a)は断面図であり、図10(b)は平面図である。なお、図10(a)及び(b)では、測定用反応カップとして、特許文献4に示されるような、外壁に鍔状の突起部を備えた測定用反応カップを適用している。
図10(a)に示されるように、反応カップ収納器1’には、測定用反応カップ10を収納する窪み部2’が形成されている。この窪み部2’は、図10(b)に示されるように、横(X)方向及び縦(Y)方向に整列して配されており、互いに隣接する窪み部2’間の距離が均一になっている。
一方、窪み部2’に収納される測定用反応カップ10は、筒状部10aとその外壁に形成された鍔状突起部10bとを備えている。そして、鍔状突起部10bは、筒状部10aが窪み部2’に収納されたときに、反応カップ収納器10の上面1’aに当接するようになっている。
図10(a)及び(b)に示される反応カップ収納器1’を自動測定装置に設置するとき、使用者自らが、手動で反応カップ収納器1’を自動測定装置内の特定の測定位置に設置することがある。また、自動測定装置の種類によっては、測定用反応カップ10が収納された反応カップ収納器1’を一時貯留位置に設置しておき、自動測定装置が、自動的に測定用反応カップ10のみを測定位置へ運搬することがある。
図10(a)及び(b)に示される鍔状突起部10bは、自動測定装置が測定用反応カップ10のみを自動的に運搬するとき、自動測定装置内のアームの係合(引っ掛け)部として機能する。測定用反応カップ10の運搬の一例として、自動測定装置では、装置内のアームが鍔状突起部10bと係合する(引っ掛ける)ことにより、測定用反応カップ10を、測定位置へ運搬するようになっている。
自動測定装置内における測定用反応カップ10の運搬の別の例を、以下に説明する。すなわち、自動測定装置内には、アームが備えられており、まず、このアームが、測定用反応カップ10の鍔状突起部10bよりも上部部分をつかみ、反応カップ収納器1’から所定の位置(一時貯留位置)へ運搬するようになっている。自動測定装置は、試薬を添加する、あるいは測定対象物質の反応を測定するために、測定用反応カップ10を保持する測定窪み部が形成された基板を備えている。そして、一時貯留位置に運搬された測定用反応カップ10は、自動測定装置に備えられたピンにより押し込まれ、測定用窪み部に収容されるようになっている。測定窪み部を形成する側壁には、測定用反応カップ10の鍔状突起部10bの一端を摘む(挟む)摘み部が設けられている。この摘み部が、鍔状突起部10bを摘むことで、測定窪み部内の測定用反応カップ10が所定の方向に向くようになっている。
特許第3304350号公報(平成14(2002)年 5月10日登録) 特許第2590059号公報(平成 8(1996)年12月 5日登録) 特許第2631900号公報(平成 9(1997)年 4月25日登録) 特開2006−300523号公報(平成18(2006)年11月 2日公開)
しかしながら、図10(a)及び(b)に示されるような、従来の反応カップ収納器1’を自動測定装置に設置し、測定用反応カップ10内の試料中の測定対象物質を検出するとき、以下の問題が生じる。
すなわち、従来の構成では、使用者が反応カップ収納器1’を自動測定装置における測定位置または位置貯留場所に設置するときに、測定用反応カップ10の鍔状突起部10bの向きがずれてしまうおそれがある。また、鍔状突起部10bの向きが一定になるように反応カップ収納器1’を設置されている場合でも、自動測定装置による測定中の動作の影響で、測定用反応カップ10の鍔状突起部10bの向きや位置がずれてしまうおそれがある。
このような測定用反応カップ10の鍔状突起部の向きのずれの一例が、図10(b)に示されている。図10(b)に示されるように、窪み部2’a及び2’bに収納されている測定用反応カップ10は、その鍔状突起部10bがX方向(鍔状突起部10bの縁部により形成された四角形状の長手方向がX方向)に向いて配置されている。すなわち、鍔状突起部10bの方向が一定方向になっている。一方、窪み部2’c・2’d・2’eに収納されている測定用反応カップ10は、鍔状突起部10bの方向がX方向からずれて配置されている。
図10(b)に示すように、鍔状突起部10bの向きがずれて配置された状態で、自動測定装置が測定用反応カップ10のみを運搬すると、装置に無理な力が掛かってしまい、装置が破損するおそれがある。また、鍔状突起部10bの向きがずれた場合、装置内のアームが鍔状突起部10bと係合することができず、測定用反応カップ10を反応カップ収納器1’から測定位置へ運搬することができなくなるおそれがある。
上記「測定用反応カップ10の運搬の別の例」においては、図10(b)に示すように、鍔状突起部10bの向きがずれて配置されていると、まず、アームが鍔状突起部10bよりも上部部分をつかむことができなくなり、測定用反応カップ10を反応カップ収納器1’から一時貯留位置へ運搬できなくなるおそれがある。また、一時貯留位置に運搬された測定用反応カップ10が、自動測定装置内の測定窪み部に収容されるときに、測定窪み部に形成された摘み部が、鍔状突起部10bを摘むことができなくなるおそれがある。その結果、測定窪み部内で測定用反応カップ10が所定の方向からずれてしまい、このずれが自動測定装置内の後工程に影響し、装置が破損してしまうおそれがある。
また、このような鍔状突起部10bのずれを回避するために、測定用反応カップ10と窪み部2’とを接着剤等により固定することが考えられる。しかしながら、接着剤等で固定された構成では、装置内のアームにより測定用反応カップ10を測定位置に運搬するに際し、測定用反応カップ10を反応カップ収納器1’から離すのが困難になる。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、自動測定装置により測定用反応カップ内の測定対象物質を検出するに際し、測定用反応カップの鍔状突起部が(装置内のアームが係合可能な)所定の向き・位置から変化してしまうリスクを低減することが可能な反応カップ収納器及び反応測定器具セットを提供することにある。
本発明者らは鋭意検討した結果、以下に示すような手段により、上記課題を解決することができることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明の反応カップ収納器は、上記の課題を解決するために、筒状部と該筒状部外壁から鍔状に突出した鍔状突出部とを備えた測定用反応カップを収納可能な反応カップ収納器であって、上記測定用反応カップの筒状部を収容する窪み部を備え、上面に、窪み部内で筒状部が回転したときに鍔状突起部が当接可能な壁面を有する係止部が形成されていることを特徴としている。
上記の構成によれば、係止部には、窪み部内で筒状部が回転したときに鍔状突起部が当接可能な壁面が形成されているので、使用者が反応カップ収納器を自動測定装置における測定位置または位置貯留場所に設置するときに、鍔状突起部の向きがずれてしまうおそれを低減することができる。また、測定用反応カップの位置や向きがずれるような力が反応カップ収納器に掛かった場合においても、鍔状突起部が係止部の壁面と当接するので、鍔状突起部の方向が既定の方向からずれるのを防止することができる。
従って、本発明の反応カップ収納器を自動測定装置に適用すれば、反応カップ収納器から測定用反応カップのみを測定位置へ運搬するに際し、装置に無理な力が掛かることがなくなり、装置が破損するおそれを低減することができる。さらに、自動測定装置内のアームを鍔状突起部に確実に係合させることができる。それゆえ、複数の測定用反応カップそれぞれに対し、確実に反応カップ収納器から測定位置へ運搬することが可能になる(反応カップ収納器の窪み部に留まり、測定位置へ運搬されない測定用反応カップの数が少なくなる)。
本発明の反応カップ収納器では、少なくとも2つの上記係止部が窪み部を挟んで形成されており、上記少なくとも2つの係止部において互いに対向する壁面間の間隔は、上記鍔状突起部の縁部上の2点を結ぶ直線の中で、長さが最大になる直線の長さよりも小さくなるように設定されていることが好ましい。
上記の構成のように、少なくとも2つの係止部において互いに対向する壁面間の間隔を、上記鍔状突起部の縁部上の2点を結ぶ直線の中で、長さが最大になる直線の長さよりも小さくなるように設定することで、窪み部内で筒状部が回転したときに、鍔状突起部を確実に係止部壁面に当接させることができる。
また、本発明の反応カップ収納器では、上記少なくとも2つの係止部において互いに対向する壁面間の間隔は、上記鍔状突起部の縁部上の2点を結び、かつ上記筒状部の中心を通過する直線の中で、長さが最小になる直線の長さよりも大きくなるように設定されていることが好ましい。
本発明の反応カップ収納器では、係止部の上記壁面は、既定の向きに設置された鍔状突起部の縁部に沿った形状になっており、かつ、該縁部に近接するように形成されていることが好ましい。なお、「既定の向き」とは、自動測定装置内のアームが鍔状突起部と係合する(鍔状突起部を引っ掛ける)ために、予め設定された鍔状突起部の向きのことをいう。また、「縁部に近接する」とは、窪み部から反応カップ収納器を取り出す際に、鍔状突起部が引っ掛らないように壁面が配されていることをいう。すなわち、「縁部に近接する」ような鍔状突起部(縁部)と壁面との間隔は、鍔状突起部が引っ掛らないように、窪み部から反応カップ収納器を取り出すことが許容される許容クリアランス(間隔)である。
このように、係止部の壁面が形成されていることにより、鍔状突起部の向きをより確実に既定の方向に固定することが可能になる。
本発明の反応カップ収納器では、上記係止部には、反応カップ収納器上面に対し傾斜した傾斜面が形成されており、上記傾斜面により、係止部上に載置された鍔状突起部に対してその向きが変更し、既定の向きに保持するようになっていることが好ましい。
上記構成によれば、鍔状突起部が既定の向きからずれて係止部上に載置された場合においても、傾斜面により鍔状突起部の向きが変更可能になる。これにより、鍔状突起部を既定の向きに保持することが可能になる。それゆえ、使用者が窪み部に測定用反応カップを収納する際に、鍔状突起部が係止部上に乗ったままの状態になることが低減される。すなわち、鍔状突起部が係止部上に乗ったままの状態になっても、測定用反応カップの自重により、鍔状突起部が傾斜面を滑る。そして、鍔状突起部が既定の向きになった状態で、測定用反応カップが反応カップ収納器に収納される。それゆえ、検出すべき試料の数が多くなっても、使用者は、鍔状突起部の向きをあまり気にせずに、測定用反応カップを反応カップ収納器に収納することができる。
特に、本発明の反応カップ収納器では、上記係止部には、2つの上記傾斜面が形成されており、係止部は、2つの傾斜面により、反応カップ収納器上面に対して隆起した形状になっていることが好ましい。
これにより、鍔状突起部が係止部上に乗ったままの状態になることが、確実に低減される。
本発明の反応カップ収納器では、上記傾斜面が、平面状、または曲面状になっていてもよい。
本発明の反応カップ収納器では、反応カップ収納器上面に、複数の窪み部が形成されており、上記係止部は、窪み部毎に複数形成されていてもよい。
また、本発明の反応カップ収納器では、窪み部上部を形成する、対向する内壁同士の間隔は、測定用反応カップの筒状部の外寸よりも大きくなっており、上記窪み部を形成する、対向する内壁同士の間隔は、上部から底部に向かうに従い小さくなっていることが好ましい。
このように上記窪み部を形成する、対向する内壁同士の間隔は、上部から底部に向かうに従い小さくなっていることで、自動測定装置のアームや使用者が、容易に測定用反応カップを窪み部から取り出すことが可能になる。
また、本発明の反応カップ収納器では、窪み部底部を形成する、対向する内壁同士の間隔は、窪み部上部を形成する、対向する内壁同士の間隔よりも小さく、かつ、測定用反応カップの筒状部の外寸よりも大きくなっている構成でもよい。
また、本発明の反応カップ収納器では、上記係止部は、窪み部に筒状部が収納されたときの上記鍔状突起部の上面よりも高く形成されていることが好ましい。
これにより、上記係止部の壁面と鍔状突起部との当接面積を大きくすることが可能になり、より一層、鍔状突起部の既定の向き・位置からのずれを防ぐことができる。
また、本発明の反応カップ収納器では、複数の測定用反応カップに対して収容可能な、ただ1つの上記窪み部が形成されていることが好ましい。
これにより、反応カップ収納器の上面の面積に対し、より多くの測定用反応カップを収容することが可能になる。すなわち、測定用反応カップの収納密度が向上した反応カップ収納器を実現することができ、反応カップ収納器の小型化が可能になる。なお、「複数の測定用反応カップに対して収容可能な、ただ1つの上記窪み部が形成されている」は、1つの測定用反応カップが収納可能な窪み部が複数連結して、1つの連結窪み部を形成している」ともいえる。
「複数の測定用反応カップに対して収容可能な、ただ1つの上記窪み部が形成されている」構成としては、例えば、上記窪み部は、互いに隣接した複数の円弧状内壁と、互いに隣接する円弧状内壁同士を連結する平面状内壁とにより形成されている第1の構成が挙げられる。
また、上記窪み部は、互いに隣接した複数の円弧状内壁により形成されており、互いに隣接する円弧状内壁同士の連結により、測定用反応カップを収容する測定用反応カップ収容空間を仕切る仕切り部が形成されている第2の構成が挙げられる。
窪み部に測定用反応カップの筒状部を収納するとき、上記第2の構成は、測定用反応カップを収容する測定用反応カップ収容空間を仕切る仕切り部が形成されているので、第1の構成と比較して、測定用反応カップ収容空間内で筒状部をより安定に保持することが可能になる。つまり、測定用反応カップ収容空間においては、円弧状内壁の筒状部との接触領域を増大させることができる。その結果、上記第2の構成は、第1の構成と比較して、自動測定装置内で反応カップ収納器が搬送されるときに、測定用反応カップが窪み部から飛び出すことが低減される。
また、本発明の反応カップ収納器においては、体液中に存在する測定対象物質を抗原抗体反応により捕捉し、捕捉した測定対象物質を光学的測定により検出する検出方法に利用される測定用反応カップを収容可能な窪み部が形成されたことが好ましい。これにより、本発明の反応カップ収納器を生体試料の検出に適用することができる。
また、本発明の反応カップ収納器においては、筒状部及び筒状部外壁から突出した鍔状突起部を備えているとともに、開口部を有し、上記開口部に近接して位置する吸収要素と、上記開口部と上記吸収要素との間に配置された、液体を透過することができる構造である不溶性担体とを備え、上記不溶性担体には、測定対象物質を、直接あるいは結合対複合体を形成する物質を介して、捕捉することができる結合性の生理活性物質があらかじめ固定化されている測定用反応カップ、を収容可能な窪み部が形成されたことが好ましい。
本発明の反応測定器具セットは、試料中の測定対象物質を検出する検出方法に用いられる反応測定器具セットであって、その内部で試料中の測定対象物質を捕捉する筒状部と該筒状部外壁から鍔状に突出した鍔状突出部とを備えた測定用反応カップと、上述の反応カップ収納器と、測定用反応カップ及び反応カップ収納器を収容可能な筐体とを備えたことを特徴としている。
これにより、自動測定装置により測定用反応カップ内の測定対象物質を検出するに際し、測定用反応カップの鍔状突起部が所定の向き・位置から変化してしまうリスクを低減することが可能な反応測定器具セットを実現できる。
本発明の反応カップ収納器は、以上のように、上記測定用反応カップの筒状部を収容する窪み部を備え、上面に、窪み部内で筒状部が回転したときに鍔状突起部が当接可能な壁面を有する係止部が形成されている構成である。
また、本発明の反応測定器具セットは、以上のように、その内部で試料中の測定対象物質を捕捉する筒状部と該筒状部外壁から鍔状に突出した鍔状突出部とを備えた測定用反応カップと、上述の反応カップ収納器と、測定用反応カップ及び反応カップ収納器を収容可能な筐体とを備えた構成である。
それゆえ、自動測定装置により測定用反応カップ内の測定対象物質を検出するに際し、測定用反応カップの鍔状突起部が所定の向き・位置から変化してしまうリスクを低減することが可能な反応カップ収納器及び反応測定器具セットを実現できる。
〔実施の形態1〕
(1)本実施形態の反応カップ収納器の構成
本発明の一実施形態について図1ないし図5に基づいて説明すると以下の通りである。
図1(a)・(b)は、本実施形態の反応カップ収納器(以下、本反応カップ収納器と記す)の概略構成を示し、図1(a)は断面図であり、図1(b)は平面図である。
図1(a)に示されるように、本反応カップ収納器1には、測定用反応カップ10を収納する窪み部2が形成されている。この窪み部2は、図1(b)に示されるように、横(X)方向及び縦(Y)方向に整列して配されており、互いに隣接する窪み部2間の距離が均一になっている。本明細書においては、窪み部2の整列方向(横方向、縦方向)をX方向、Y方向としている。そして、X方向及びY方向に垂直な方向をZ方向としている。なお、Z方向は、反応カップ収納器1における測定用反応カップ10の設置面(上面1a)の法線方向とも一致している。
一方、窪み部2に収納される測定用反応カップ10は、筒状部10aを備え、筒状部10aの外壁に鍔状突起部10bが形成されている。筒状部10aは、窪み部2に収納される部分である。そして、鍔状突起部10bは、筒状部10aが窪み部2に収納されたときに、反応カップ収納器10の上面1aに当接するようになっている。
本反応カップ収納器1の上面1aには、係止部3が形成されている。この係止部3は、測定用反応カップ10が軸Oを中心として回転した際に、それに伴う鍔状突起部10bの回転を係止する機能を有する。つまり、係止部3には、筒状部10aが窪み部2内で回転する際に、鍔状突起部10bが当接可能になるように壁面3aが形成されている。
これにより、使用者が反応カップ収納器1を自動測定装置における測定位置または位置貯留場所に設置するときに、鍔状突起部10bの向きがずれてしまうおそれを低減することができる。つまり、図1(b)に示されるように、鍔状突起部10bの方向が全て、既定の方向(X方向)になっている。また、測定用反応カップ10の位置や向きがずれるような力が反応カップ収納器1に掛かった場合においても、鍔状突起部10bが係止部3の壁面3aと当接するので、鍔状突起部10bの方向が既定の方向からずれるのを防止することができる。
従って、本反応カップ収納器1を自動測定装置に適用すれば、反応カップ収納器1から測定用反応カップ10のみを測定位置へ運搬するに際し、装置に無理な力が掛かることがなくなり、装置が破損するおそれを低減することができる。さらに、自動測定装置内のアームを鍔状突起部10bに確実に係合させることができる。それゆえ、複数の測定用反応カップ10それぞれに対し、確実に反応カップ収納器1から測定位置へ運搬することが可能になる(反応カップ収納器1の窪み部2に留まり、測定位置へ運搬されない測定用反応カップ10の数が少なくなる)。
また、係止部3の(上面1aに対し垂直方向の)高さは、鍔状突起部10bの既定の向き・位置からのずれを防ぐことができる高さである必要がある。好ましくは、係止部3は、窪み部2に筒状部10aが収納されたときの鍔状突起部10bの上面よりも高く形成されている。例えば、図1(a)に示されるように、係止部3の高さは、測定用反応カップ10の筒状部10aが窪み部2に収納されたときの、上面1aと鍔状突起部10bの上面10dとの間の距離よりも大きくなっている。この係止部3の高さが、上面1aと上面10dとの間の距離よりも大きければ大きい程、鍔状突起部10bの既定の向き・位置からのずれを防ぐ効果が向上する。また、係止部3の高さが、上面1aと上面10dとの間の距離と同じであっても、鍔状突起部10bの既定の向き・位置からのずれを防ぐことができる。また、係止部3は、上面1aと上面10dとの間の距離と同一の高さ、もしくは一部を高くしたり低くしたりして、必要な箇所に連続的に形成されていてもよい。また、係止部3は、測定用反応カップ10を収容する窪み部2毎に区切られて形成されていてもよい。
また、図1(b)に示されるように、係止部3は、窪み部2を挟むように2つ設けられている。そして、2つの係止部3において、互いに対向する壁面3aの間隔は、収納される測定用反応カップ10の鍔状突起部10bのX方向の長さと略等しくなっている。以下、本反応カップ収納器1に複数の係止部3が設けられた場合における、互いに対向する壁面3aと鍔状突起部10bとの位置関係について、図2(a)〜(c)に基づいて説明する。
図2(a)〜(c)は、係止部3の壁面3aと鍔状突起部10bとの位置関係を模式的に示した平面図である。なお、図2(a)〜(c)では、鍔状突起部10bと係止部3との位置関係を明確に示すため、窪み部2を省略している。また、簡潔にするため、1つの測定用反応カップ10に対する係止部3の位置関係のみを示している。当然のことながら、図2(a)〜(c)に示された位置関係は、測定用反応カップ10を複数収納可能な反応カップ収納器1に対しても、適用可能である。
図2(a)に示された係止部3と鍔状突起部10bとの位置関係は、図1(b)にて示した位置関係になっている。具体的には、鍔状突起部10bの縁部10cにより形成された形状(以下、単に鍔状突起部10bの形状と記す)が長方形形状になっている。そして、2つの係止部3は、その互いに対向する壁面3a間の間隔Tが、鍔状突起部10bの長方形形状の長辺の長さSと略等しくなるように形成されている。
しかしながら、係止部3と鍔状突起部10bとの位置関係は、図2(a)に示された位置関係に限定されない。図2(b)及び(c)はそれぞれ、本反応カップ収納器1に適用可能な、2つの係止部3において互いに対向する壁面3a間の間隔の上限及び下限を模式的に示した平面図である。
図2(b)に示されるように、互いに対向する壁面3a間の間隔T(上限)は、鍔状突起部10bの長方形形状の対角線の長さSと略等しくなっている。すなわち、本反応カップ収納器1においては、互いに対向する壁面3a間の間隔が、鍔状突起部10bの長方形形状の対角線の長さSよりも小さくなっている。
一方、図2(c)に示されているように、互いに対向する壁面3a間の間隔T(下限)は、鍔状突起部10bの長方形形状の短辺の長さSと略等しくなっている。すなわち、本反応カップ収納器1においては、互いに対向する壁面3a間の間隔が、鍔状突起部10bの長方形形状の短辺の長さSよりも小さくなっている。
以上のように、本反応カップ収納器1においては、少なくとも2つの係止部3が窪み部2を挟むように形成されている場合、係止部3の互いに対向する壁面3aの間隔が、鍔状突起部10bの長方形形状の短辺の長さ(S)よりも大きくなっている。また、互いに対向する壁面3aの間隔は、鍔状突起部10bの長方形形状の対角線の長さ(S)よりも小さくなっている。
このように互いに対向する壁面3aの間隔を設定することで、測定用反応カップ10が回転した際に、その外壁に形成された鍔状突起部10bの回転を係止することが可能になる。
なお、図2(a)〜(c)では、鍔状突起部10bの形状が長方形形状である場合の、互いに対向する壁面3aの間隔について説明したが、鍔状突起部10bの形状が長方形形状以外の形状である場合についても、上記と同様の設定が可能である。
すなわち、反応カップ収納器1に、少なくとも2つの係止部3が窪み部2を挟んで形成されている場合、該係止部3において互いに対向する壁面3a間の間隔は、鍔状突起部10bの縁部10c上の2点を結ぶ直線の中で、その長さが最大になる直線の長さよりも小さくなるように設定されている。また、上記互いに対向する壁面3a間の間隔は、鍔状突起部10bの縁部10c上の2点を結び、かつ筒状部10aの中心を通過する直線の中で、その長さが最小になる直線の長さよりも大きくなるように設定されている。
本反応カップ収納器1に適用可能な、測定用反応カップ10の鍔状突起部10bの形状として、四角形形状以外に、具体的には、円形状、楕円形状、または、三角形や五角形等といった多角形形状が挙げられる。図3(a)〜(c)は、本反応カップ収納器1に適用可能な鍔状突起部10bの形状の一例を模式的に示した平面図である。
図3(a)に示されるように、鍔状突起部10bの形状は、三角形形状であり、その三角形形状の中心と筒状部10aの中心Oとが一致した構成になっている。このような構成において、鍔状突起部10bの縁部10c上の2点A・Bを結び、かつ筒状部10aの中心Oを通過する直線ABが、長さが最小になる直線である。また、縁部10c上の2点C・Dを結ぶ通過する直線CDが、長さが最大になる直線である。それゆえ、図3(a)に示された構成では、上記互いに対向する壁面3a間の間隔は、直線CDの長さよりも大きく、かつ直線ABの長さよりも小さくなるように設定される。
また、図3(b)に示されるように、鍔状突起部10bの形状は、楕円形形状であり、その楕円形状の中心と筒状部10aの中心Oとが一致した構成になっている。このような構成において、鍔状突起部10bの縁部10c上の2点A’・B’を結び、かつ筒状部10aの中心Oを通過する直線A’B’が、長さが最小になる直線である。また、縁部10c上の2点C’・D’を結ぶ直線C’D’が、長さが最大になる直線である(この場合、(直線C’D’は、筒状部10aの中心Oを通過する)。それゆえ、図3(b)に示された構成では、上記互いに対向する壁面3a間の間隔は、直線C’D’の長さよりも大きく、かつ直線A’B’の長さよりも小さくなるように設定される。
また、図3(a)及び(b)では、筒状部10aの中心Oと鍔状突起部10bの形状の中心とが一致している構成であったが、鍔状突起部10bの形状は、このような形状に限定されない。図3(c)は、筒状部10aの中心Oと鍔状突起部10bの形状の中心とが一致していない(偏心している)構成の一例を模式的に示した平面図である。
鍔状突起部10bの形状が円形状である場合、円形状の中心と筒状部10aの中心とが一致していれば、筒状部10aの回転に伴い鍔状突起部10bの向きが変化しない。しかしながら、図3(c)に示されるように、鍔状突起部10bの円形状の中心O’と筒状部10aの中心Oとが一致していない構成であれば、筒状部10aの回転に伴い鍔状突起部10bの向きが変化してしまい、上記と同様の問題が生じる。図3(c)に示された構成においても、本発明を適用するが可能である。この場合、鍔状突起部10bの縁部10c上の2点A’’・B’’を結び、かつ筒状部10aの中心Oを通過する直線A’’B’’が、長さが最小になる直線である。また、縁部10c上の2点C’’・D’’を結ぶ直線C’’D’’が、長さが最大になる直線である(この場合、直線C’’D’’は、筒状部10aの中心Oを通過する)。それゆえ、図3(c)に示された構成では、上記互いに対向する壁面3a間の間隔は、直線C’’D’’の長さよりも大きく、かつ直線A’’B’’の長さよりも小さくなるように設定される。
なお、図2(a)〜(c)に示されるような、鍔状突起部10bの形状が長方形形状である場合には、「鍔状突起部10bの縁部10c上の2点を結ぶ直線の中で、その長さが最大になる直線の長さ」は図2(b)に示された対角線の長さSに相当し、「上記互いに対向する壁面3a間の間隔は、鍔状突起部10bの縁部10c上の2点を結び、かつ筒状部10aの中心を通過する直線の中で、その長さが最小になる直線の長さ」は図2(c)に示された短辺の長さSに相当する。
また、反応カップ収納器1では、鍔状突起部10bの形状が四角形等の多角形形状である場合、係止部3の壁面3aは、既定の向きに設置された鍔状突起部10bにおける上記多角形形状を形成する辺(縁部10c)と平行になり、かつ該辺に近接するように形成されていることが好ましい。なお、「既定の向き」とは、自動測定装置内のアームが鍔状突起部10bと係合する(鍔状突起部10bを引っ掛ける)ために、予め設定された鍔状突起部10bの向きのことをいう(例えば、図1(b)においてはX方向が「既定の向き」に相当する)。また、自動測定装置内に測定窪み部が形成された基板が備えられている場合には、上記「既定の向き」は、測定窪み部側壁に形成された摘み部が鍔状突起部10b一端を摘むために、予め設定された鍔状突起部10bの向きのことである。また、「辺に近接する」とは、窪み部2から反応カップ収納器1を取り出す際に、鍔状突起部10bが引っ掛らないように壁面3aが配されていることをいう。すなわち、「辺に近接する」ような鍔状突起部10bと壁面3aとの間隔は、鍔状突起部10bが引っ掛らないように、窪み部2から反応カップ収納器1を取り出すことが許容される許容クリアランス(間隔)である。
例えば、鍔状突起部10bの形状が四角形形状である場合、図1(a)・(b)に示されるように、壁面3aは、X方向に設置された鍔状突起部10bにおける四角形形状の辺(短辺)と平行になるように形成されているとともに、四角形形状の短辺に近接するように配されている。このように壁面3aが配されていることにより、鍔状突起部10bの向きをより確実に既定の方向(X方向)に固定することが可能になる。
なお、上記では、鍔状突起部10bの形状が四角形等の多角形形状である場合について説明したが、「近接した」係止部3の構成は、鍔状突起部10bの形状が円形状、楕円形状等の曲線を有する形状である場合にも適用可能である。すなわち、鍔状突起部10bの形状が曲線を有する形状である場合、係止部3の壁面3aは、既定の向きに設置された鍔状突起部10bにおける上記曲線を有する形状を形成する曲線(側面)に沿った形状にし、かつ該曲線に近接するように形成されている。
反応カップ収納器1において、窪み部2は、測定用反応カップ10の筒状部10aを収容する十分な深さになっている必要がある。より好ましくは、図4に示される窪み部2の構成がある。同図に示されるように、窪み部2を形成する、互い対向する内壁間の間隔が、窪み部2の底部よりも上部が大きくなっている。すなわち、窪み部2上部における対向する内壁間の間隔をHとし、窪み部2底部における対向する内壁間の間隔をHとすると、H>Hになっている。間隔Hは、測定用反応カップ10の筒状部10aの外寸Iよりも大きくなっており、間隔Hは、筒状部10aの外寸Iよりも小さくなっている。そして、窪み部2の対向する内壁間の間隔は、窪み部2上部から底部へ向かいに従い小さくなっている。すなわち、内壁が傾斜面になっており、該傾斜面により形成された窪み部2は、筒状部10aを収容可能になっている。このように窪み部2の対向する内壁間の間隔は、窪み部2上部から底部へ向かいに従い小さくすることで、自動測定装置のアームや使用者が、容易に測定用反応カップ10を窪み部2から取り出すことが可能になる。
また、図9に示された構成では、間隔Hが筒状部10aの外寸Iよりも小さくなっていたが、反応カップ収納器1における窪み部2の構成は、この構成に限定されない。
例えば、窪み部2の対向する内壁間の間隔が、窪み部2上部から底部へ向かいに従い小さくなる(H>H)とともに、窪み部2底部における対向する内壁間の間隔Hが筒状部10aの外寸Iよりも大きくなった構成であってもよい。この場合、間隔Hは、測定用反応カップ10の反応カップ収納器1への収納に支障がない程度の間隔であることが望ましい。
また、窪み部2底部における対向する内壁間の間隔Hが筒状部10aの外寸Iよりも大きくなった構成であれば、窪み部2の対向する内壁間の間隔が、窪み部2上部から底部に渡って同じ(H=H)になっていてもよい。すなわち、窪み部2の内壁が、反応カップ収納器1の上面1aに対し垂直に形成され、対向する内壁間の間隔が筒状部10aの外寸Iよりも大きくなった構成である。このような構成であっても、自動測定装置のアームや使用者が、容易に測定用反応カップ10を窪み部2から取り出すことが可能になる。
また、窪み部2の形状(窪み部2を形成する内壁により囲まれた領域の形状)は、測定用反応カップ10の筒状部10aを収容可能な形状であれば、任意の形状であってもよい。すなわち、窪み部2の形状は、筒状部10aの形状に沿った形状(筒状部10aの形状に合わせた形状)であってもよいし、筒状部10aの形状と異なる形状であってもよい。
窪み部2の形状が筒状部10aの形状に沿った形状であるとき、筒状部10aの形状が円筒形形状である場合に、窪み部2内で筒状部10aが回転しやすくなる。それゆえ、このような場合に、本反応カップ収納器1の構成を採用することが好適である。
また、窪み部2の形状が筒状部10aの形状と異なるとき、例えば、円筒形状の窪み部2に四角形形状の筒状部10aを収容するような構成では、同様に窪み部2内で筒状部10aが回転するおそれがある。このような場合に、本反応カップ収納器1の構成を採用することが好適である。
(2)本反応カップ収納器に適用可能な反応カップについて
また、本反応カップ収納器に収容可能な反応カップは、上記の突起部を有した反応カップを有していれば、その構成が限定されるものではない。以下、本カップ収容器に適用可能な反応カップついて、さらに詳細に説明する。
本反応カップ収納器により収容される測定用反応カップの外観形状は、円筒形状、円錐形状、または直方体形状、もしくはそれらを組み合わせた形状であってもよい。また、鍔状突出部が筒状部外壁から突出する方向は、特に限定されない。すなわち、鍔状突出部は、筒状部外壁から垂直方向、上方向、または下方向の何れの方向に向いて突出していてもよい。また、鍔状突起部の突出方向は、一方向に限定されず、複数の方向が組み合わさっていてもよい。例えば、鍔状突起部は、所定の突出方向(例えば垂直方向)に突出し、その途中で該所定の突出方向と異なる突出方向(例えば上方向)に突出していてもよい。このように鍔状突起部が筒状部外壁から垂直方向に突出していない測定用反応カップを反応カップ収納器に収納する場合には、反応カップ収納器の上面は、鍔状突起部に当接していなくてもよい。係止部の高さを適宜設定することで、筒状部が回転した際に、それに伴い回転した鍔状突起部を係止部に当接させることが可能である。
また、筒状部や鍔状突起部を構成する材料は、測定用反応カップの材料として従来知られているものであれば、特に限定されるものではない。筒状部や鍔状突起部を構成する材料としては、例えば、プラスチック、ガラス、紙、金属、または木材等が挙げられる。また、適用される測定条件に応じて、上記の複数の材料を組み合わせて、反応カップに水分を透過させたり、透過させなくすることが可能である。また、測定用反応カップの外壁の色は、測定環境あるいは(自動)測定装置の構成に応じて適宜設定することができる。
また、測定用反応カップを収納する本反応カップ収納器を構成する材料は、反応カップ収納器の材料として従来知られている材料であれば特に限定されるものではない。本反応カップ収納器の材料としては、例えば、プラスチック、ガラス、紙、金属、または木材等が挙げられる。また、適用される測定条件に応じて、上記の複数の材料を組み合わせて、反応カップ収納器に水分を透過させたり、透過させなくすることが可能である。また、反応カップ収納器の色は、測定環境あるいは(自動)測定装置の構成に応じて適宜設定することができる。
なお、本発明においては、測定用反応カップ内の反応・測定に適用可能な測定対象物質は、人や動物の体内や水、大気及び土などに含まれるタンパク質等の有機物、または金属類などの無機物の物質、もしくは細菌、ウィルスなどの微生物が含まれる。
また、測定用反応カップに適用可能な試料としては、特に限定されないが、例えば、体液が好適に用いられる。試料としての体液としては、例えば、全血、血清、血漿、尿、唾液、喀痰、汗、粘着擦過物などの生体試料が挙げられる。また、測定対象物質は、上記の生体試料に含まれる物質である。また、測定用反応カップ内では、生体試料中の測定対象物質を捕捉する反応が行われる。このような補足する反応(捕捉方法)においては、通常、生体試料中の測定対象物質に結合するリガンドを用いる。そして、リガンドと測定対象物質との結合には、抗原−抗体反応を利用する。すなわち、測定対象物質が抗原である場合には、リガンドとして抗原(測定対象物質)と特異的に結合する抗体が用いられる。また、測定対象物質が抗体である場合には、リガンドとして抗体(測定対象物質)と特異的に結合する抗原が用いられる。さらに、測定対象物質を捕捉する(結合させる)リガンドを標識物質で標識し、リガンドそのものや標識物質を捕捉する第2のリガンドを使用してもよい。
また、測定用反応カップ内においては、上記の方法により捕捉された測定対象物質が発色、蛍光、または発光するようになっている。そして、この測定対象物質の発色、蛍光、または発光を光学的測定により検出することで、測定対象物質の定性または定量が可能になる。また、測定対象物質の発色、蛍光、または発光は、上述した測定対象物質に対し特異的に結合する(捕捉する)リガンド、または該リガンドに特異的に結合する第2のリガンドを標識物質で標識することで可能になる。標識物質としては、金コロイドなどの金属コロイド、セレニウムコロイドなどの非金属コロイド、着色樹脂粒子、染料コロイドおよび着色リポソームなどの不溶性粒状物質、アルカリフォスファターゼ、ペルオキシダーゼ、β−ガラクトシターゼなどの発色もしくは発光を触媒する酵素、蛍光色素、または放射性同位体等が挙げられる。
本反応カップ収納器1に適用可能な測定用反応カップ10の一例を、図5に基づいて説明する。図5は、測定用反応カップ10の構成の一例を示した断面図である。
図5に示されるように、測定用反応カップ10は、筒状部11及び筒状部11外壁から突出した鍔状突起部16を備えた構成になっている。筒状部11は、不溶性担体13および吸収要素14をその内部に挿入できるように、キャップ(ふた)17とカップ15(うつわ)との組み合わせ構造になっている。そして、測定用反応カップ10は、開口部12を有し、開口部12に近接して位置する吸収要素14と、開口部12と吸収要素14との間に配置された、液体を透過することができる構造である不溶性担体13を備えた構成になっている。そして、不溶性担体13には、測定対象物質を、直接あるいは結合対複合体を形成する物質を介して、捕捉することができる結合性の生理活性物質があらかじめ固定化されている。また、この測定用反応カップ10を用いた、生体試料中の測定対象物質を検出する方法は、流体除去手段としての吸収要素14の大きさを変えることで達成される。
図5に示された測定用反応カップ10においては、開口部12が少なくとも一つの試料添加と測定対象物質の検出を行う窓として機能している。この開口部12から必要に応じ逐次試薬を投入することで、測定対象物質を、直接あるいは結合対複合体を形成する物質を介して、捕捉することができる結合性の生理活性物質があらかじめ固定化されている不溶性担体13に到達させている。そして、測定対象物質を不溶性担体13に特定の結合対複合体を介して保持される。この保持・固定化されている特定の結合対複合体を検出することで測定を行うことが可能になる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図6及び図7(a)〜(c)に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、上記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
上記実施の形態1の反応カップ収納器1は、窪み部2内で筒状部10aが回転したときに鍔状突起部10bが当接可能な壁面3aを有する係止部が形成されていることで、鍔状突起部10bの方向が既定の方向からずれるのを防止させている。しかしながら、実施の形態1においては、反応カップ収納器1の窪み部2に測定用反応カップ10を収納するときの鍔状突起部10bの向きによっては、図6に示されるように、鍔状突起部10bが係止部3の上面で静止してしまう(鍔状突起部10bが係止部3上に乗ったままになる)おそれがある。このようになると、鍔状突起部10bの方向が既定の方向からずれるのを防止することができなくなるおそれがある。特に、このような事態は、検出すべき試料の数が多くなればなるほど、発生しやすくなる。つまり、使用者が測定用反応カップ10を収納する動作が煩雑になり、鍔状突起部10bの向きを確認せずに窪み部2に測定用反応カップ10を収納してしまう。そして、鍔状突起部10bが係止部3上に乗ったままの状態で、自動測定装置に反応カップ収納器1を設置してしまい、装置が故障してしまうという事態が発生する。
すなわち、実施の形態1の反応カップ収納器1には、使用者が窪み部2に測定用反応カップ10を収納する際の鍔状突起部10bの向きのずれという課題が残されている。本実施形態の反応カップ収納器(以下、本反応カップ収納器と記す)1は、上記の残された課題に対し工夫を行ったものである。
図7(a)・(b)は、本反応カップ収納器の概略構成を示し、図7(a)は平面図であり、図7(b)は側面図である。
図7(a)に示されるように、本反応カップ収納器1においては、係止部3は複数形成されており、各係止部3が1つの窪み部2に対応するようになっている。すなわち、係止部3は、窪み部2毎に形成されている。
そして、図7(b)に示されるように、各係止部3は、上面1aに対して隆起した形状になっている。つまり、各係止部3には、反応カップ収納器1の上面1aに対して傾斜した傾斜面3bが形成されている。これにより、使用者が窪み部2に測定用反応カップ10を収納する際に、鍔状突起部10bが係止部3上に乗ったままの状態になることが低減される。鍔状突起部10bが係止部3上に乗ったままの状態になっても、測定用反応カップ10の自重により、鍔状突起部10bが傾斜面3bを滑る。そして、鍔状突起部10bが既定の向き(X方向)になった状態で、測定用反応カップ10が反応カップ収納器1に収納される。それゆえ、検出すべき試料の数が多くなっても、使用者は、鍔状突起部10bの向きをあまり気にせずに、測定用反応カップ10を反応カップ収納器1に収納することができる。
傾斜面3bの傾斜方向・傾斜角度は、測定用反応カップ10の自重により鍔状突起部10bを回転させ、鍔状突起部10bの向きを変更し、各鍔状突起部10b間で向きを一定方向にできる傾斜方向・傾斜角度であればよい。例えば、図7(a)に示された構成では、傾斜面3bは、Y方向に傾斜しており、測定用反応カップ10の自重により、鍔状突起部10bの向きを一定方向(X方向)にしている。
図7(b)では、Y方向に傾斜した傾斜面3bが2つ形成されており、該2つの傾斜面3bにより三角形形状を形成するようになっていた。しかしながら、係止部3に形成される傾斜面3bの数は、これに限定されず、1つだけ形成されていてもよい。
また、傾斜面3bに形成される形状に関しても、三角形形状に限定されず、例えば、図7(c)に示されるような、楕円形状であってもよい。つまり、係止部3に形成される傾斜面3bは、直線状であってもよいし、曲線状になっていてもよい。
さらに、係止部3では、傾斜面3bに加え、窪み部2側に向かって下方に傾斜した傾斜面(この傾斜面と上面1aとが結合する箇所が係止部3に対し窪み部2側にある)が形成されていてもよい。
なお、上記の傾斜面3bの形状、傾斜方向、または傾斜方向は、反応カップ収納器1のサイズや設計等に応じて適宜設定可能である。
ところで、自動測定装置では、その内部で反応カップ収納器1が搬送されるときに、測定用反応カップ10が窪み部2から飛び出す事態が発生することがある。本反応カップ収納器1は、このように窪み部2から飛び出した測定用反応カップ10の鍔状突起部10bの向きを既定の方向にするという効果も奏する。窪み部2から飛び出した測定用反応カップ10は落下し、鍔状突起部10bが係止部3に当接することになる。本反応カップ収納器1では、係止部3に傾斜面3bが形成されているので、鍔状突起部10bが既定の向きになった状態で、測定用反応カップ10が反応カップ収納器1に収納されることになる。
また、上述の「測定用反応カップ10が窪み部2から飛び出す事態」は、窪み部2の形状が筒状部10aの形状に沿った形状である場合に限らず、窪み部2の形状が筒状部10aの形状と異なる場合にも発生する。さらに、窪み部2の形状が筒状部10aの形状に沿った形状であるときには、筒状部10aが円筒形状である場合に限らず、筒状部10aの形状が四角形形状等の円筒以外の形状である場合にも発生する。それゆえ、本反応カップ収納器1の構成は、これらの場合においても好適に採用されうる。
(3)窪み部2について
ところで、上記実施の形態1及び2の反応カップ収納器1においては、窪み部2は、収納すべき反応カップ収納器毎に複数形成されていた。そして、各窪み部2が互いに、反応カップ収納器1を構成する部材により隔離されている構成であった。しかしながら、本反応カップ収納器1は、測定すべき測定用反応カップ10の数と同数の窪み部2が形成された構成に限定されない。複数の測定用反応カップ10に対して収容可能なただ1つの窪み部2が形成された構成であってもよい。図8及び図9は、複数の測定用反応カップ10に対して収容可能なただ1つの窪み部2の構成の一例を模式的に示した平面図である。なお、図8及び図9では、窪み部2の構成を明確にするため、係止部3を省略している。
図8に示されるように、窪み部2は、10個の測定用反応カップ10に対して収容可能なただ1つの窪み部2aを備えた構成になっている。窪み部2aを形成する内壁の形状は、平面視において(Z軸方向から見ると)、複数の円弧状内壁2aがY方向に連なって形成されており、各円弧状内壁2aを連結するようにY方向に延びた平面状内壁2aが形成されている。図8に示された窪み部2aにおいては、円弧状内壁2aにより形成された空間内に測定用反応カップ10の筒状部10aを収容することが可能である。以下、円弧状内壁2aにより形成された空間を測定用反応カップ収容空間と記す。
図8のように、複数の測定用反応カップ10に対して収容可能なただ1つの窪み部2aを備えた構成とすることで、反応カップ収納器1の上面1aの面積に対し、より多くの測定用反応カップ10を収容することが可能になる。すなわち、測定用反応カップ10の収納密度が向上した反応カップ収納器1を実現することができ、反応カップ収納器1の小型化が可能になる。
また、図9に示される構成は、図8中の各円弧状内壁2aが、平面状内壁2aにより連結されていない構成の一例である。すなわち、同図に示されるように、窪み部2bは、円弧状内壁2b同士が互いに連結しながら連なった構成になっている。その結果、円弧状内壁2b同士が連結された部分では、円弧状内壁2bにより、測定用反応カップ収容空間を区切るように、区切り部2bが形成されるようになる。このように円弧状内壁2bが連結した構成とすることにより、図8の構成と比較して、測定用反応カップ収容空間内で筒状部10aをより安定に保持することが可能になる。つまり、測定用反応カップ収容空間においては、円弧状内壁の筒状部10aとの接触領域を増大させることができる。その結果、図8の構成と比較して、自動測定装置内で反応カップ収納器1が搬送されるときに、測定用反応カップ10が窪み部から飛び出すことが低減される。
なお、図9の構成では、区切り部2bは、円弧状内壁2b同士の連結により形成されたものであったが、これに限定されず、測定用反応カップ収容空間を区切ることが可能な構成であれば、上記と同様の効果を奏する。例えば、円弧状内壁2bにより形成された測定用反応カップ収容空間同士の連結部分に、X方向に延びた平面状内壁が形成された構成であってもよい。このような区切り部2bの構成は、反応カップ収納器1当たりの測定用反応カップ10収容数、反応カップ収納器1のサイズ等に応じて、適宜設定可能である。
(4)本発明の反応測定器具セットについて
本発明の反応測定器具セット(以下、本反応測定器具セット)は、試料中の測定対象物質を検出する検出方法に用いられる反応測定器具セットである。そして、本反応測定器具セットは、その内部で試料中の測定対象物質を捕捉する筒状部と該筒状部外壁から鍔状に突出した鍔状突出部とを備えた測定用反応カップと、上述した反応カップ収納器と、測定用反応カップ及び反応カップ収納器を収容可能な筐体とを備えたことを特徴としている。通常の販売においては、上記測定用反応カップ、上記反応カップ収納器、及び上記筐体を備えた反応測定器具セットとして販売される。上記筐体は、販売ルートにおける運搬時等に、外部の衝撃等から測定用反応カップ及び反応カップ収納器を保護する機能を有する。
なお、本発明に係る反応カップ収納器を、外壁に鍔状の突起部を有し、試料中の測定対象物質を検出するための測定用反応カップを収納する窪み部と、反応カップの鍔状の突起部と近接する壁面とを備えた構成である、と表現することができる。
また、上記窪み部が、外壁に2つ以上の鍔状の突起部をもつ測定用反応カップを収納する構成である、と表現することができる。
また、測定用反応カップを収納する窪み部が、該窪み部の上部の内寸に比べて下部の内寸が小さくなっている構成である、と表現することができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本実施例では、本反応カップ収納器に適用可能な測定用反応カップの一実施例について説明する。もちろん、本発明は、以下の実施例に限定されるものではなく、細部については様々な態様が可能であることはいうまでもない。
(1)反応カップの作製
まず、直径9.0mmの酢酸セルロース製タバコフィルターを11.5mmずつ切断し、吸収要素を作製した。
(2)測定用反応カップの作製
直径9.0mm、厚さ1.0mmのガラス繊維濾紙(アドバンテック東洋社製)に円形にくりぬき、上記(1)にて作製した吸収要素に積層し、図5に示すような、ポリエチレン製の容器内に収納した。なお、本実施例で使用したポリエチレン製の容器は、外径9.0mm、容器の長さが15mmである。
(3)抗体の固相化
上記(2)にて作製した測定用反応カップの開口部より、(a)100mMクエン酸緩衝液:pH3.0を100μl、(b)ヤギ抗ビオチンポリクローナル抗体47μg/mL(100mMクエン酸緩衝液:pH3.0)を50μl、(c)5%グリセロール・1%ウシ血清アルブミン(BSA)溶液(10mMリン酸塩−生理食塩水緩衝液:pH7.4)を100μl、直前に供給された液が吸引されるのを待って順次供給した後、乾燥した。
本発明においては、自動測定装置により測定用反応カップ内の測定対象物質を検出するに際し、測定用反応カップの鍔状突起部が所定の向き・位置から変化してしまうリスクを低減するできるので、測定対象物質の検出を必要とする医療産業等に適用できる。
実施の形態1の反応カップ収納器の概略構成を示し、(a)は断面図であり、(b)は平面図である。 (a)〜(c)は、係止部の壁面と鍔状突起部との位置関係を模式的に示した平面図である。 (a)〜(c)は、本発明の反応カップ収納器に適用可能な鍔状突起部の形状の一例を模式的に示した平面図である。 反応カップ収納器の窪み部の内寸を説明するための断面図である。 測定用反応カップの構成の一例を示した断面図である。 実施の形態1の反応カップ収納器の構成を模式的に示した平面図である。 実施の形態2の反応カップ収納器の概略構成を示し、(a)は平面図であり、(b)は側面図であり、(c)は、係止部3の傾斜面の一例を示す平面図である。 複数の測定用反応カップに対して収容可能なただ1つの窪み部の構成の一例を模式的に示した平面図である。 複数の測定用反応カップに対して収容可能なただ1つの窪み部の構成の一例を模式的に示した平面図である。 従来の反応カップ収納器及び測定用反応カップの概略構成を示し、(a)は断面図であり、(b)は平面図である。
符号の説明
1 反応カップ収納器
1a 上面
2 窪み部
3 係止部
10 測定用反応カップ
10a 筒状部
10b 鍔状突起部(突起部)
10c 縁部

Claims (17)

  1. 筒状部と該筒状部外壁から鍔状に突出した鍔状突出部とを備えた測定用反応カップを収納可能な反応カップ収納器であって、
    上記測定用反応カップの筒状部を収容する窪み部を備え、
    上面に、窪み部内で筒状部が回転したときに鍔状突起部が当接可能な壁面を有する係止部が形成されていることを特徴とする反応カップ収納器。
  2. 少なくとも2つの上記係止部が窪み部を挟んで形成されており、
    上記少なくとも2つの係止部において互いに対向する壁面間の間隔は、上記鍔状突起部の縁部上の2点を結ぶ直線の中で、長さが最大になる直線の長さよりも小さくなるように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の反応カップ収納器。
  3. 上記少なくとも2つの係止部において互いに対向する壁面間の間隔は、上記鍔状突起部の縁部上の2点を結び、かつ上記筒状部の中心を通過する直線の中で、長さが最小になる直線の長さよりも大きくなるように設定されていることを特徴とする請求項2に記載の反応カップ収納器。
  4. 係止部の上記壁面は、既定の向きに設置された鍔状突起部の縁部に沿った形状になっており、かつ、該縁部に近接するように形成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の反応カップ収納器。
  5. 上記係止部には、反応カップ収納器上面に対し傾斜した傾斜面が形成されており、上記傾斜面により、係止部上に載置された鍔状突起部に対してその向きが変更し、既定の向きに保持するようになっていることを特徴とする請求項1〜4に記載の反応カップ収納器。
  6. 上記係止部には、2つの上記傾斜面が形成されており、
    係止部は、2つの傾斜面により、反応カップ収納器上面に対して隆起した形状になっていることを特徴とする請求項5に記載の反応カップ収納器。
  7. 上記傾斜面が、平面状、または曲面状になっていることを特徴とする請求項5または6に記載の反応カップ収納器。
  8. 反応カップ収納器上面に、複数の窪み部が形成されており、
    上記係止部は、窪み部毎に複数形成されていることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の反応カップ収納器。
  9. 窪み部上部を形成する、対向する内壁同士の間隔は、測定用反応カップの筒状部の外寸よりも大きくなっており、
    上記窪み部を形成する、対向する内壁同士の間隔は、上部から底部に向かうに従い小さくなっていることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の反応カップ収納器。
  10. 窪み部底部を形成する、対向する内壁同士の間隔は、
    窪み部上部を形成する、対向する内壁同士の間隔よりも小さく、かつ、
    測定用反応カップの筒状部の外寸よりも大きくなっていることを特徴とする請求項9に記載の反応カップ収納器。
  11. 上記係止部は、窪み部に筒状部が収納されたときの上記鍔状突起部の上面よりも高く形成されていることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の反応カップ収納器。
  12. 複数の測定用反応カップに対して収容可能な、ただ1つの上記窪み部が形成されていることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の反応カップ収納器。
  13. 上記窪み部は、互いに隣接した複数の円弧状内壁と、互いに隣接する円弧状内壁同士を連結する平面状内壁とにより形成されていることを特徴とする請求項12に記載の反応カップ収納器。
  14. 上記窪み部は、互いに隣接した複数の円弧状内壁により形成されており、
    互いに隣接する円弧状内壁同士の連結により、測定用反応カップを収容する測定用反応カップ収容空間を仕切る仕切り部が形成されていることを特徴とする請求項12に記載の反応カップ収納器。
  15. 体液中に存在する測定対象物質を抗原抗体反応により捕捉し、捕捉した測定対象物質を光学的測定により検出する検出方法に利用される測定用反応カップを収容可能な窪み部が形成されたことを特徴とする請求項1〜14の何れか1項に記載の反応カップ収納器。
  16. 筒状部及び筒状部外壁から突出した鍔状突起部を備えているとともに、
    開口部を有し、
    上記開口部に近接して位置する吸収要素と、
    上記開口部と上記吸収要素との間に配置された、液体を透過することができる構造である不溶性担体とを備え、
    上記不溶性担体には、測定対象物質を、直接あるいは結合対複合体を形成する物質を介して、捕捉することができる結合性の生理活性物質があらかじめ固定化されている測定用反応カップ、
    を収容可能な窪み部が形成されたことを特徴とする請求項1〜15に記載の反応カップ収納器。
  17. 試料中の測定対象物質を検出する検出方法に用いられる反応測定器具セットであって、
    その内部で試料中の測定対象物質を捕捉する筒状部と該筒状部外壁から鍔状に突出した鍔状突出部とを備えた測定用反応カップと、
    請求項1〜16の何れか1項に記載の反応カップ収納器と、
    測定用反応カップ及び反応カップ収納器を収容可能な筐体とを備えたことを特徴とする反応測定器具セット。
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