JP2008157371A - 転がり軸受、鉄道車両用主電動機の主軸支持構造、転がり軸受のシール取り外し方法およびその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シールの取り外し時におけるシールの破損の恐れを低減した転がり軸受を提供する。
【解決手段】円筒ころ軸受11は、軌道輪としての外輪12および内輪13と、外輪12および内輪13の軌道面を転動する転動体としての円筒ころ14と、外輪12に装着され、外輪12および内輪13から軸方向に突出する断面略コの字状のシール16a、16bとを備える。ここで、シール16a、16bの外径面19には内径側に凹んだ取り外し用溝20が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】円筒ころ軸受11は、軌道輪としての外輪12および内輪13と、外輪12および内輪13の軌道面を転動する転動体としての円筒ころ14と、外輪12に装着され、外輪12および内輪13から軸方向に突出する断面略コの字状のシール16a、16bとを備える。ここで、シール16a、16bの外径面19には内径側に凹んだ取り外し用溝20が設けられている。
【選択図】図1
Description
この発明は、転がり軸受、転がり軸受を備える鉄道車両用主電動機の主軸支持構造、転がり軸受のシール取り外し方法およびその装置に関し、特に、軌道輪から軸方向に突出する断面略コの字状のシールを備える転がり軸受、このような転がり軸受を備える鉄道車両用主電動機の主軸支持構造、転がり軸受のシール取り外し方法およびその装置に関するものである。
従来、鉄道車両用主電動機に使用される転がり軸受には、その内部を密封するシールが備えられている。ここで、断面略コの字状のシールを備えることにより、軸受内への外部からの異物の混入を防止することができる。また、軸受内にグリース等の潤滑剤を多く封入することができ、長期間にわたって潤滑性を維持することができる。ここで、このような構成の円筒ころ軸受について簡単に説明する。図7は、従来の円筒ころ軸受を示す断面図である。図7を参照して、円筒ころ軸受101は、外輪102と、内輪103と、円筒ころ104と、円筒ころ104を保持する保持器105とを備える。また、円筒ころ軸受101は、外輪102および内輪103の幅面から突出した一対のシール106a、106bを備える。シール106a、106bは、断面略コの字状である。また、その内部には、潤滑剤としてのグリース(図示せず)が封入されている。
上記した用途においては、転動体を玉とした深溝玉軸受も使用される。図8は、従来における深溝玉軸受を示す断面図である。図8を参照して、深溝玉軸受111は、外輪112と、内輪113と、玉114と、玉114を保持する保持器115と、断面略コの字状の一対のシール116a、116bとを備える。転がり軸受を図7や図8に示す構成とすることにより、軸受内への外部からの異物の混入および軸受の長期間の潤滑性の維持を図ることができる。
なお、このような転がり軸受に関する技術が、特開2003−13971号公報(特許文献1)に開示されている。特許文献1によると、転がり軸受は、外輪の両端面よりも軸方向に突出したシールを有する。また、上記した用途に使用するため、外輪の外径面に絶縁被膜を施すことにより、電食を防止することにしている。
特開2003−13971号公報(段落番号0004、図1〜図3等)
効率的に軸受寿命の長期化を図るためには、定期的に転がり軸受のメンテナンスを行う必要がある。そうすると、定期的に転がり軸受を分解し、軌道輪や転動体、シールの内部に封入されたグリースの劣化状態等を調べる必要がある。
ここで、上記した断面略コの字状のシールは、一般的には軌道輪に装着されており、転がり軸受を分解する際に、シールの取り外し時において、シールを破損させることなく取り外すことが困難である。そうすると、取り外したシールの再利用を図ることができない。
この発明の目的は、シールの取り外し時におけるシールの破損の恐れを低減した転がり軸受を提供することである。
この発明の他の目的は、メンテナンス性が良好な鉄道車両主電動機の主軸支持構造を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、シールの取り外し時におけるシールの破損の恐れを低減した転がり軸受のシール取り外し方法を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、シールの取り外し時におけるシールの破損の恐れを低減した転がり軸受のシール取り外し装置を提供することである。
この発明に係る転がり軸受は、軌道輪と、軌道輪の軌道面を転動する転動体と、軌道輪に装着され、軌道輪から軸方向に突出する断面略コの字状のシールとを備える。ここで、シールの外径面には、内径側に凹んだ取り外し用溝が設けられている。
このように構成することにより、転がり軸受を分解する際に、断面略コの字状のシールの取り外し時において、シールの外径面に設けられた取り外し用溝を用いてシールを軌道輪から取り外すことができる。具体的には、例えば、取り外し用溝を他部材に係合させて固定し、軌道輪に対して軸方向に荷重を負荷することにより、シールを取り外すことができる。そうすると、シールに過大な荷重や応力、変形を加えることなく、容易に軌道輪からシールを取り外すことができる。したがって、シールの取り外し時におけるシールの破損の恐れを低減することができる。また、シールの再利用を図ることもできる。
好ましくは、取り外し用溝は、周方向に連なって設けられている。こうすることにより、他部材に係合することが可能な部分が多くなるため、より容易に軌道輪からシールを取り外すことができる。したがって、シールの取り外し時におけるシールの破損の恐れをより低減することができる。
この発明の他の局面においては、鉄道車両用主電動機の主軸支持構造は、上記したいずれかの転がり軸受と、鉄道車両用主電動機の主軸とを備え、主軸は転がり軸受に支持される。
このような構成の鉄道車両用主電動機の主軸支持構造は、転がり軸受を分解する際に、シールの破損の恐れが低減されているため、メンテナンス性が良好である。
この発明のさらに他の局面においては、転がり軸受のシール取り外し方法は、軌道輪と、軌道輪の軌道面を転動する転動体と、軌道輪に装着され、軌道輪から軸方向に突出する断面略コの字状のシールとを備え、シールの外径面には、内径側に凹んだ取り外し用溝が設けられている転がり軸受のシール取り外し方法である。ここで、転がり軸受のシール取り外し方法は、取り外し用溝と係合する係合部を有する冶具を準備し、取り外し用溝に係合部を係合させてシールを固定し、軌道輪に対して軸方向に荷重を負荷してシールを軌道輪から取り外す。
このような転がり軸受のシール取り外し方法によると、転がり軸受を分解する際に、シールの破損の恐れを低減することができる。
この発明のさらに他の局面においては、転がり軸受のシール取り外し装置は、軌道輪と、軌道輪の軌道面を転動する転動体と、軌道輪に装着され、軌道輪から軸方向に突出する断面略コの字状のシールとを備え、シールの外径面には、内径側に凹んだ取り外し用溝が設けられている転がり軸受のシール取り外し装置である。ここで、転がり軸受のシール取り外し装置は、取り外し用溝に係合する係合部を有し、シールを固定する第一の冶具と、軌道輪に当接し、軌道輪に対して軸方向に荷重を負荷する第二の冶具とを備える。
このような転がり軸受のシール取り外し装置によると、転がり軸受を分解する際に、シールの破損の恐れを低減することができる。
この発明によれば、転がり軸受を分解する際に、断面略コの字状のシールの取り外し時において、シールの外径面に設けられた取り外し用溝を用いてシールを軌道輪から取り外すことができる。具体的には、例えば、取り外し用溝を他部材に係合させて固定し、軌道輪に対して軸方向に荷重を負荷することにより、シールを取り外すことができる。そうすると、シールに過大な荷重や応力、変形を加えることなく、容易に軌道輪からシールを取り外すことができる。したがって、シールの取り外し時におけるシールの破損の恐れを低減することができる。また、シールの再利用を図ることもできる。
また、このような構成の鉄道車両用主電動機の主軸支持構造は、転がり軸受を分解する際に、シールの破損の恐れが低減されているため、メンテナンス性が良好である。
また、このような転がり軸受のシール取り外し方法によると、転がり軸受を分解する際に、シールの破損の恐れを低減することができる。
また、このような転がり軸受のシール取り外し装置によると、転がり軸受を分解する際に、シールの破損の恐れを低減することができる。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る円筒ころ軸受11を示す断面図である。なお、理解の容易の観点から、シールに封入されているグリースは図示していない。図1を参照して、円筒ころ軸受11は、軌道輪としての外輪12および内輪13と、外輪12と内輪13との間に配置される転動体としての円筒ころ14と、円筒ころ14を保持する保持器15と、円筒ころ14の軸方向の両側に配置される一対のシール16a、16bとを備える。
円筒ころ軸受11は、外輪12の外側部分をハウジング(図示せず)に取り付けられ、固定される。また、内輪13の内側には、図1中の一点鎖線で示す鉄道車両用主電動機の主軸21が配置されている。円筒ころ軸受11は、主軸21を支持する。すなわち、円筒ころ軸受11および主軸21は、鉄道車両用主電動機の主軸支持構造を構成する。なお、円筒ころ軸受11の電食防止の観点から、外輪12の表面等には、絶縁処理が施されていることが望ましい。
シール16a、16bは、環状であって、断面が略コの字状であり、外輪12および内輪13から軸方向に突出している。ここで、断面略コの字状とは、正確に断面がコの字形状のもののみを指すのではなく、断面が略U字状や略V字状等も含む。シール16a、16bには、コの字状に開口された外径側に、外径方向に突出する装着部17a、17bが設けられている。シール16a、16bは、外輪12の内径側に設けられた取付け部18a、18bに装着部17a、17bを取り付けることにより、外輪12に装着される。
シール16a、16b内には、潤滑剤としてのグリースが封入されている。この場合、シール16a、16bは軸方向に突出しているため、多量のグリースを封入することができる。したがって、円筒ころ軸受11に長寿命化を図ることができる。なお、シール16a、16bは同様の構成であるため、以下、シール16bについては、その説明を省略する。
ここで、シール16aの外径面19には内径側に凹んだ取り外し用溝20が設けられている。取り外し用溝20は、周方向に連なって形成されている。取り外し用溝20は、シール16aの外径面19のうち、軸方向のほぼ中央部に設けられている。
次に、図1に示す円筒ころ軸受11のシール取り外し方法について説明する。図2は、円筒ころ軸受11のシール取り外し装置を示す概略断面図である。図2を参照して、シール取り外し装置22は、第一の冶具31と、第二の冶具41と、複数のボルト23、24とを備える。
図3は、第一の冶具31を示す図であり、左図は軸方向から見た図、右図は側面図である。図1〜図3を参照して、第一の冶具31は、2つの分割冶具34a、34bに分割されている。それぞれの分割冶具34a、34bの分割部には、外径側に延びる連結部35a、35bが設けられている。一方の連結部35aには、貫通孔36aが設けられている。他方の連結部35bには、ボルト孔36bが設けられている。2つの分割冶具34a、34bは、それぞれに対向する面37a、37bを対面させるように組合せられ、連結部35a、35bの貫通孔36aと通してボルト孔36bにボルト23を螺合させることにより、1つの環状の第一の冶具31を構成する。
第一の冶具31の中央には、厚み方向に貫通する貫通孔32が設けられている。また、第一の冶具31には、環状部の内径側から突出した係合部33が設けられている。この係合部33は周方向に連なっており、上記した図1に示す円筒ころ軸受11に備えられるシール16aの取り外し用溝20と係合する形状である。
環状部分の径方向のほぼ中央部には、4つのボルト孔38が設けられている。ボルト孔38は、略等配で、厚み方向に貫通するように設けられている。このボルト孔38には、ボルト24を螺合させることができる。なお、螺合されるボルト24の長さ寸法は、第一の冶具31の厚み寸法よりも長く構成されている。すなわち、ボルト24をボルト孔38に締めこんでいくと、ボルト24の先端部26が、ボルト孔38から徐々に突出する構成となっている。
図4は、第二の冶具41を示す図であり、左図は、軸方向から見た図、右図は側面図である。図4を参照して、第二の冶具41の中央には、上記した第一の冶具31と同様に、厚み方向に貫通する貫通孔42が設けられている。また、これも第一の冶具31と同様に、第二の冶具41には、環状部分の内径側から突出した係合部43が設けられている。この係合部43についても周方向に連なっており、上記した図1に示す円筒ころ軸受11に備えられる外輪12の幅面25に当接可能な形状である。
次に、図2に示すシール取り外し装置22を用いて、円筒ころ軸受11に備えられたシール16aを取り外す方法について説明する。図5は、円筒ころ軸受11のシール取り外し方法の代表的な工程を示すフローチャートである。図1〜図5を参照して、まず、円筒ころ軸受11に第二の冶具41を取り付ける(図5(A))。この場合、軸方向から円筒ころ軸受11を貫通孔42に挿入し、係合部43と外輪12の幅面25とを当接させるようにして取り付ける。
次に、第一の冶具31を取り付ける(図5(B))。この場合、2つの分割冶具34a、34bをそれぞれ径方向から嵌め込み、上記したように面37a、37bを対面させ、係合部33と取り外し用溝20とを係合させるようにして組合せ、連結部35a、35b等により取り付ける。このように構成することにより、容易に、係合部33と取り外し用溝20とを係合させて、第一の冶具31を取り付けることができる。このようにして、第一の冶具31にシール16aを固定する。
次に、第一の冶具31に設けられた4つのボルト孔38にボルト24を差込み、螺合させる。その後、ボルト24を締めこみ、ボルト24の先端部26を軸方向、すなわち、図2中の矢印IIの方向に進める。そうすると、ボルト24は、第一の冶具31を貫通し、ボルト24の先端部26と第二の冶具41とが当接する。その後、さらにボルト24を締めこみ、先端部26を軸方向に進める。そうすると、係合部43と幅面25とが当接しているため、第二の冶具41から外輪12に対して軸方向の荷重が負荷される(図5(C))。このようにして第二の冶具41から外輪12に対して軸方向に荷重を負荷し、外輪12に装着されたシール16aを外輪12から取り外す。この場合、軸方向への荷重を均等に負荷するために、4つのボルト24により、周方向に均等に荷重を負荷することが好ましい。
なお、その後、他方のシール16bも、同様に取り外す。また、その後、外輪12、内輪13等を取り外して円筒ころ軸受11を分解し、円筒ころ軸受11のメンテナンスを行う。
このように構成することにより、円筒ころ軸受11を分解する際に、断面略コの字状のシール16aの取り外し時において、シール16aの外径面19に設けられた取り外し用溝20を用いてシール16aを外輪12から取り外すことができる。そうすると、シール16aに過大な荷重や応力、変形を加えることなく、容易に外輪12からシール16aを取り外すことができる。したがって、シール16aの取り外し時におけるシール16aの破損の恐れを低減することができる。また、シール16aの再利用を図ることもできる。
また、このようなシール16aに取り外し用溝20を設けることにより、シール16aの取扱い時において、取り外し用溝20に手や工具等を引っ掛けることができ、シール16aの取扱い性が良好になる。特に、シール16aが樹脂製である場合、油や潤滑剤等が手に付着することにより滑り易くなるが、このような取り外し用溝20を設けることにより、シール16aの取扱い時における滑りを抑制することができる。
さらに、シール16aに設けられた取り外し用溝20の凹みを利用して、シール16aの弾性変形が容易になる。そうすると、シール16aに何らかの応力が加わったときに、シール16aが弾性変形して、その応力を吸収することができる。したがって、シール16aの破損の恐れをさらに低減することができる。
さらに、このような取り外し用溝20をシール16aに設けることにより、シール16aの表面積を大きくすることができる。そうすると、シール16aおよびシール16aを備える円筒ころ軸受11に蓄積された熱を放出しやすくなる。したがって、熱によるシール16aの破損の恐れを低減することもできる。特に、シール16aが金属製であった場合に、その効果は大きい。
また、取り外し用溝20は、外径面19から内径側に凹んだ形状であるため、円筒ころ軸受11をハウジング等に取り付ける際に、他部材と干渉することはない。
なお、上記の実施の形態においては、シール16aの外径面19には、周方向に連なった取り外し用溝20を設けることにしたが、これに限らず、周方向に連なっておらず、シール16aの外径面19の一部に、内径側に凹んだ取り外し用溝20を設けることにしてもよい。こうすることによっても、シール16aの取り外し時におけるシール16aの破損の恐れを低減することができる。この場合、周方向に略等配に設けることが好ましい。さらに、第一および第二の冶具31、41に設けられる係合部33、43についても、周方向に連なって形成しなくともよい。この場合、取り外し用溝20に対応する部分に第一の冶具31の係合部33を設ける構成としてもよい。さらに、軸方向に複数の取り外し用溝20を設けることにしてもよい。
また、上記の実施の形態においては、シール16aのうち、取り外し用溝20の形状に対応して、グリースが封入されている内部の面まで内径側に凹ませることにしたが、これに限らず、外径面19側のみを凹ませ、内部の面については、凹ませない構成としてもよい。こうすることにより、シール16aの内部容量を多くすることができ、多量のグリースを封入することができる。
なお、上記の実施の形態においては、第一の冶具31は、2つの分割冶具34a、34bに分割されていることとしたが、これに限らず、第一の冶具31は、3つ以上に分割されていてもよい。
また、上記の実施の形態においては、転動体として円筒ころを使用したが、針状ころや棒状ころ等、玉等、他の転動体を用いてもよい。図6は、転動体として玉を用いた場合の深溝玉軸受を示す断面図であり、図1に対応する。図6を参照して、深溝玉軸受51は、外輪52と、内輪53と、転動体としての玉54と、玉54を保持する保持器55と、一対のシール56a、56bとを備える。シール56a、56bの外径面59には、内径側に凹んだ取り外し用溝60が設けられている。このような深溝玉軸受51を分解する際に、シール56a、56bの取り外し時において、取り外し用溝60を利用することにより、シール56a、56bを容易に取り外すことができる。そうすると、シール56a、56bの破損の恐れを低減することができる。また、このようなシール56a、56bは、再利用が可能になる。なお、この場合においても、上記したシール取り外し装置22およびシール取り外し方法を適用することができる。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明に係る転がり軸受は、メンテナンス時において、シールの再利用が要求される場合に有効に利用される。
また、この発明に係る鉄道車両用主電動機の主軸支持構造は、良好なメンテナンス性が要求される場合に有効に利用される。
この発明に係る転がり軸受のシール取り外し方法は、メンテナンス時において、シールの破損の恐れを低減する場合に有効に利用される。
この発明に係る転がり軸受のシール取り外し装置は、メンテナンス時において、シールの破損の恐れを低減する場合に有効に利用される。
11 円筒ころ軸受、12,52 外輪、13,53 内輪、14 円筒ころ、15,55 保持器、16a,16b,56a,56b シール、17a,17b 装着部、18a,18b 取付け部、19,59 外径面、20,60 取り外し用溝、21 主軸、22 シール取り外し装置、23,24 ボルト、25 幅面、26 先端部、31 第一の冶具、32,36a,42 貫通孔、33,43 係合部、34a,34b 分割冶具、35a,35b 連結部、36b,38 ボルト孔、37a,37b 面、41
第二の冶具、51 深溝玉軸受、54 玉。
第二の冶具、51 深溝玉軸受、54 玉。
Claims (5)
- 軌道輪と、
前記軌道輪の軌道面を転動する転動体と、
前記軌道輪に装着され、前記軌道輪から軸方向に突出する断面略コの字状のシールとを備える転がり軸受であって、
前記シールの外径面には、内径側に凹んだ取り外し用溝が設けられている、転がり軸受。 - 前記取り外し用溝は、周方向に連なって設けられている、請求項1に記載の転がり軸受。
- 請求項1または2に記載の転がり軸受と、
鉄道車両用主電動機の主軸とを備え、
前記主軸は前記転がり軸受に支持される、鉄道車両用主電動機の主軸支持構造。 - 軌道輪と、前記軌道輪の軌道面を転動する転動体と、前記軌道輪に装着され、前記軌道輪から軸方向に突出する断面略コの字状のシールとを備え、前記シールの外径面には、内径側に凹んだ取り外し用溝が設けられている転がり軸受のシール取り外し方法であって、
前記取り外し用溝と係合する係合部を有する冶具を準備し、
前記取り外し用溝に前記係合部を係合させて前記シールを固定し、
前記軌道輪に対して軸方向に荷重を負荷して前記シールを前記軌道輪から取り外す、転がり軸受のシール取り外し方法。 - 軌道輪と、前記軌道輪の軌道面を転動する転動体と、前記軌道輪に装着され、前記軌道輪から軸方向に突出する断面略コの字状のシールとを備え、前記シールの外径面には、内径側に凹んだ取り外し用溝が設けられている転がり軸受のシール取り外し装置であって、
前記取り外し用溝に係合する係合部を有し、前記シールを固定する第一の冶具と、
前記軌道輪に当接し、前記軌道輪に対して軸方向に荷重を負荷する第二の冶具とを備える、転がり軸受のシール取り外し装置。
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JP2006347676A JP2008157371A (ja) | 2006-12-25 | 2006-12-25 | 転がり軸受、鉄道車両用主電動機の主軸支持構造、転がり軸受のシール取り外し方法およびその装置 |
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Cited By (3)
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DE202010017137U1 (de) | 2010-12-20 | 2012-01-02 | Axel R. Hidde | Gedichtete Lageranordnung mit semipermeabler Elastomer-Membran |
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CN103758873A (zh) * | 2013-12-12 | 2014-04-30 | 洛阳轴研科技股份有限公司 | 一种脂润滑密封轴承 |
-
2006
- 2006-12-25 JP JP2006347676A patent/JP2008157371A/ja not_active Withdrawn
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