JP2011174538A - ころ軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】もみ抜き保持器のポケット面の長さがころの長さよりも短い場合であっても、ころに傷を付けるおそれのないころ軸受を提供する。
【解決手段】内周面に外輪軌道面を有する外輪1と、外周面に内輪軌道面を有する内輪2と、外輪軌道面と内輪軌道面との間に転動自在に配置された複数のころ3と、円環部11および円環部11の軸方向端面から突設される複数の柱部12と、を有し、周方向に隣接する柱部の対向する側面であるポケット面14間に形成された複数のポケット部13に各々ころ3を保持する開放形のもみ抜き保持器10と、を備えたころ軸受において、ポケット面14から柱部12の軸方向端面15にかけて傾斜面16が設けられ、前記柱部の側面と前記傾斜面との境界がなだらかに連続している。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、圧延機のバックアップロール用の軸受として利用される場合に有用なもみ抜き保持器を有するころ軸受に関する。
例えば、センジマ圧延機は、主に電磁鋼板やステンレス鋼板など、硬く延びにくい鋼材を圧延するため、圧延するロールに大荷重がかかり、ロールを支持する軸受、ロールをサポートするバックアップロールを支持する軸受にも大荷重の負荷がかかる。このようなバックアップロール用の軸受に使用される潤滑剤は、軸受を含めたバックアップロールの潤滑と冷却を兼ねているため、潤滑剤をバックアップロール全体に行き渡らせる必要がある。従って、潤滑剤は低粘度である必要がある。
バックアップロール用の軸受としては、もみ抜き保持器(切削加工した保持器)を有するころ軸受が利用されることが多い。図10は、もみ抜き保持器を有する複列ころ軸受の例示的構成を示す図、図11(a)、(b)は同軸受に使用されるもみ抜き保持器の構成を示す概略斜視図、図12はもみ抜き保持器のポケット部にころが保持された状態を示す図、図13はもみ抜き保持器の柱部の開放側の角部の説明図である。尚、もみ抜き保持器は図10に示すような複列ころ軸受の他にも、多列形のころ軸受や、シール付きの複列ころ軸受にも使用され得る。
図10及び図11に示すように、複列ころ軸受M100は、内周面に外輪軌道面1Aが形成された外輪1と、外周面に内輪軌道面2Aが形成された内輪2と、外輪1の外輪軌道面1Aと内輪2の内輪軌道面2Aとの間に転動自在に配置された複数のころ3と、複数のころ3を保持するくし型のもみ抜き保持器10と、を備えている。外輪1の内周面の軸方向両端と中央には、鍔部5、6が設けられている。また、内輪2の外周面の軸方向の両端には、端部に行くほど内周側に傾斜したテーパ面7が設けられている。
もみ抜き保持器10は、円環部11と、円環部11の軸方向両端面から突設する複数の柱部12を有し、周方向に隣接する柱部の対向する側面(ポケット面)14間には、ころ3をそれぞれ収容するポケット部13が形成される。図12に示すように、ポケット面14は、ころ3の外周面と平行な湾曲面として構成され、ころ3を抱えられるようになっており、内外の軌道輪がない状態でも、ころ3が落下しない構造になっている。また、この場合のもみ抜き保持器10は、外輪案内になっている。
尚、図11(a)に示す例では、もみ抜き保持器10の円環部11は軸方向に一体であり、一体の円環部11の軸方向両端面から柱部12がそれぞれ突設されている。図11(b)に示す例では、もみ抜き保持器10の円環部11は軸方向に2分割されており、各円環部11の互いに対向する軸方向片端面が密着させられるとともに、各円環部11の互いに反対の軸方向片端面から柱部12がそれぞれ突設されている。また、図13に示すようにポケット部13が軸方向片側において開放しているもみ抜き保持器10においては、保持器10のポケット面14の先端と柱部12の先端面との交わる角部Sに、C面取りや糸面取りが施されている。
もみ抜き保持器10のポケット部13の長さがころ3の長さ以上であると、もみ抜き保持器10を外輪1に装着した状態において、もみ抜き保持器10の開放側の柱部12の先端部がころ3と干渉するために、ころ3をポケット部13に挿入することが困難である。従って、もみ抜き保持器のポケット部13の長さは、一般に図12に示すように、ころ3の長さより短く、軸受の組立時に、ころを斜め方向から保持器のポケット部13に挿入しやすいように形成されている。但し、外輪1および内輪2に鍔部が形成されていない場合には、ころ3を斜め方向から挿入する必要がなくなるので、軸方向に平行にころ3を挿入することが可能であり、もみ抜き保持器10の柱部12の長さの組立上の制約は受けない。
ところで、ある荷重を受けた状態で軸受が回転するとき、その外部荷重による軸受内部荷重の負担範囲では、ころ3が自転するため、ころ3が保持器10のポケット面14を押すような挙動となる。そして、ポケット面14ところ3の外周表面との接触部では、ころ3の自転による滑りが発生する。このような場合でも、軸受潤滑剤の供給が十分であれば、すべり接触環境である保持器10のポケット面14ところ3の接触部には油膜が形成されるため、転動面に摩耗等損傷を生じることはない。
しかしながら、軸受が圧延機のバックアップロール用として使用される場合には、前述したように低粘度の潤滑油が使用されるため、ころ3の表面に油膜が形成されにくい。さらに、図13に示すように、保持器10のポケット面14の先端と柱部12の先端面との交わる角部SにC面取りや糸面取りが施されており、その面取り面とポケット面14との境界が角(エッジ)に近い形状になっているため、形成された油膜も破断されやすい。そのため、軸受の回転中、ころ3とエッジ状の境界との接触部では、ころ3にピーク状に応力(ピークロード)が負荷され、ころ3に線状のすり傷が形成されてしまうおそれがある。また、保持器10にころ3を組み込む際にも、ころ3が柱部12に当たることによって、ころ3に傷が形成されてしまうおそれがある。特に大荷重がかかる場合には、ころ3のすり傷が外輪軌道面1Aまたは内輪軌道面2Aに転写されて同様にすり傷が形成されるおそれがある。外輪軌道面1Aまたは内輪軌道面2Aのすり傷を起点として剥離が生じた場合には、結果として圧延機が止まるおそれや、重大な軸受損傷を生じるおそれがあり得る。
この点について、特許文献1においては、保持器のポケット面の先端部のC面取り面とポケット面の繋ぎ部をころに接触させないようにするために、ポケット部の長さをころの長さまで伸ばし、ころの外周面の端縁の面取り部上にその繋ぎ部を位置させるようにした技術が開示されている。ただし、この場合は、ポケット部を構成する柱部が長くなるため、軌道輪(内外輪)に鍔部のない軸受形状に限定されてしまい、他の軸受形式に対しては適用不可となる可能性が高い。また、保持器の柱部の長さを伸ばす分、保持器の材料が多く必要になり、歩留まりが悪くなる問題もある。更に、ポケット部は一般にエンドミルで加工されるが、ポケット部の長さが長いと加工時間も長くなるため、多数のポケット部が存在するもみ抜き保持器においては全体の作業時間に与える影響も大きいとともに、工具の消耗度合いも増すという不具合もある。
また、特許文献2においては、もみ抜き保持器のポケット面の先端に切欠面を設けている例が示されているが、ポケット面と切欠面の繋ぎ部において上述した問題が起こる可能性がある。
実用新案登録第2557924号公報 特開2009−85257号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、もみ抜き保持器のポケット面の長さ、つまり、もみ抜き保持器の柱部の長さがころの長さよりも短い場合にも、ころに傷を付けるおそれのないころ軸受を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るころ軸受は、下記(1)〜(7)を特徴としている。
(1)内周面に外輪軌道面を有する外輪と、外周面に内輪軌道面を有する内輪と、前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に転動自在に配置された複数のころと、円環部および前記円環部の軸方向端面から突設される複数の柱部を有し、周方向に隣接する柱部の対向する側面間に形成された複数のポケット部に前記ころを保持する開放形のもみ抜き保持器と、を備えたころ軸受において、前記ポケット部を形成する前記柱部の側面から前記柱部の軸方向端面にかけて傾斜面が設けられ、前記柱部の側面と前記傾斜面との境界がなだらかに連続していることを特徴とするころ軸受。
(2)上記(1)の構成のころ軸受において、前記傾斜面と前記柱部の軸方向端面との境界が円弧面でなだらかに連続していること。
(3)上記(1)または(2)の構成のころ軸受において、前記もみ抜き保持器が銅により製造されること。
(4)上記(1)〜(3)のいずれかの構成のころ軸受において、複数の前記柱部は、前記円環部の軸方向両端面から突設すること。
(5)上記(1)〜(4)のいずれかの構成のころ軸受において、前記もみ抜き保持器は、前記円環部の軸方向中間部で分割された2つの分割体により形成され、複数の前記柱部は、前記円環部の軸方向両端面から突設すること。
(6)上記(1)〜(5)のいずれかの構成のころ軸受において、前記外輪および内輪の少なくとも一方の軸方向端部に鍔部が設けられており、いずれかの前記鍔部の周方向の任意箇所に、前記ころを挿入するための入れ溝が形成されていること。
本発明による転がり軸受によれば、もみ抜き保持器のポケット部を形成する柱部の側面から柱部の軸方向端面にかけて傾斜面が設けられ、柱部の側面と傾斜面との境界がなだらかに連続しているので、傾斜面とポケット面との境界(繋ぎ部)でのピークロードの発生要因を無くし、ころの外周表面に線状のすり傷や偏摩耗が生じるのを防止することができる。
本発明の実施形態のもみ抜き保持器を持つ複列円筒ころ軸受の構成を示す図であり、(a)は同軸受の主要部断面図、(b)はもみ抜き保持器の柱部のポケット面の先端形状を示す斜視図、(c)〜(e)は第1実施形態〜第3実施形態の複列円筒ころ軸受における(b)のA−A線による拡大断面図である。 (a)〜(d)は、本発明を適用できる円筒ころ軸受のバリエーションを示す図である。 (e)〜(h)は、本発明を適用できる円筒ころ軸受の別のバリエーションを示す図である。 (a)はころの長さともみ抜き保持器の柱部の長さの関係を示す図、(b)はころの挿入の仕方を示す図である。 本発明の実施形態の円筒ころ軸受が適用される圧延機のバックアップロールの利用例を示す斜視図である。 図2(c)の複列円筒ころ軸受が適用される圧延機のバックアップロールの断面図である。 図3(g)の多列円筒ころ軸受が適用される圧延機のバックアップロールの断面図である。 本発明を適用できる自動調心ころ軸受の例を示す図である。 本発明を適用できる自動調心ころスラスト軸受の例を示す図である。 従来の複列円筒ころ軸受の例を示す断面図である。 同軸受に使用されるもみ抜き保持器の例を示す部分斜視図で、(a)は一体型、(b)は2分割型を示す図である。 従来の複列円筒ころ軸受のもみ抜き保持器のポケット部にころを収容した状態を示す部分斜視図である。 従来の複列円筒ころ軸受のもみ抜き保持器の柱部の先端形状の例を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る複列円筒ころ軸受、および、本発明の実施形態に係る複列円筒ころ軸受に用いられるもみ抜き保持器の構成を示す図である。
図1(a)に示すように、複列円筒ころ軸受M1は、内周面に外輪軌道面1Aが形成された外輪1と、外周面に内輪軌道面2Aが形成された内輪2と、外輪軌道面1Aと内輪軌道面2Aとの間に転動自在に配置された複数のころ3と、円環部11および円環部11の軸方向端面から突設する複数の柱部12を有するとともに周方向に隣接する柱部12の対向する側面であるポケット面14間に形成された複数のポケット部13にころ3を保持する開放形のもみ抜き保持器10と、を備える。外輪1の内周面の軸方向両端と軸方向中央には、複列のころ3の軸方向の位置を規制する鍔部5、6が形成されている。また、内輪2の外周面の軸方向両端には、端部にかけて内周側に傾斜したテーパ面7が設けられている。もみ抜き保持器10のポケット面14は、ころ3の外周面と平行な湾曲面として構成され、ころ3を抱えられるようになっており、外輪1および内輪2がない状態であっても、ころ3が落下しない構造になっている。この場合のもみ抜き保持器10は、外輪案内である。
本発明に係る複列円筒ころ軸受M1の潤滑剤としては、例えばソリブル油(o/wエマルション油)が使用される。このような潤滑剤は通常の潤滑剤より水を多く含んでいるので、小さな傷に対しても腐食のおそれが大きくなるため、もみ抜き保持器10はころ3を傷付けないように柔らかい材料により製造されることが好ましく、銅により製造されることが好ましい。
また、もみ抜き保持器10は、図11(a)に示すように、円環部11の軸方向両端面に柱部12がそれぞれ突設されている一体型の場合と、図11(b)に示すように、軸方向中央部で2分割された分割体により形成される2分割型の場合があるが、本発明に使用されるもみ抜き保持器10はどちらでもよい。
複列円筒ころ軸受M1に使用されるもみ抜き保持器10においては、図1(b)に示すように、ころ3の外周面に平行なポケット面14の先端近傍位置から該柱部12の軸方向端面15にかけて、ポケット面14から柱部12の軸方向端面15へとなだらかに繋がる傾斜面16が設けられている。
第1実施形態において、もみ抜き保持器10は、図1(c)に示すように、傾斜面16の傾きが連続して変化してポケット面14へと接続されるように、傾斜面16が形成されている。従って、傾斜面16はポケット面14から柱部12の軸方向端面15にかけて凸に湾曲するよう構成されており、ポケット面14から傾斜面16にかけての接線の傾きがポケット面14と傾斜面16との交わる境界17を挟んで、なだらかに連続して変化している。
また、第2実施形態において、もみ抜き保持器10は、図1(d)に示すように、ポケット面14から傾斜面16にかけての接線の傾きがポケット面14と傾斜面16との交わる境界17を挟んでなだらかに連続して変化していることに加え、傾斜面16と柱部12の軸方向端面15との交わる境界18が円弧面19でなだらかに連続している。
また、第3実施形態において、もみ抜き保持器10は、図1(e)に示すように、傾斜面16がC面取りにより形成されている。ポケット面14と傾斜面16との交わる境界17と、傾斜面16と柱部12の軸方向端面15との交わる境界18は、それぞれ円弧面20によりなだらかに連続している。
このように、もみ抜き保持器10において、ポケット面14から柱部12の軸方向端面15へとなだらかに繋がる傾斜面16が設けられていることにより、柱部12の傾斜面16とポケット面14との境界でのピークロードの発生要因を無くすことができ、ころ3の外周表面に線状のすり傷や偏摩耗が生じるのを防止することができる。
特に、図1(d)に示す第2実施形態と図1(e)に示す第3実施形態の場合は、傾斜面16と柱部12の軸方向端面15との交わる境界18が円弧面19、20でなだらかに連続しているので、ころ3の外周表面に線状のすり傷や偏摩耗が生じるのをさらに防止することができるとともに、ころ3の挿入の時点においても損傷を防止することができる。
また、図1(e)に示す第3実施形態のように、C面取りにより形成された傾斜面16の両端に円弧面20を追加する場合は、従来品に僅かな設計変更を追加するだけで、ころ3の外周表面に線状のすり傷や偏摩耗が生じるのを防止することができる。
次に、本発明の適用される円筒ころ軸受のバリエーションについて説明する。
図2の(a)〜(d)、図3の(e)〜(h)は、本発明を適用できる円筒ころ軸受のバリエーションの例を示す図である。
図2(a)のタイプの複列円筒ころ軸受M1においては、外輪1の軸方向両端に鍔部5が形成されるとともに、外輪1の軸方向中央に鍔部6が形成される。
図2(b)のタイプの複列円筒ころ軸受M2においては、内輪2の軸方向両端に鍔部5が形成されるとともに、内輪1の軸方向中央に鍔部6が形成される。このもみ抜き保持器10の案内形式は内輪案内である。
図2(c)のタイプの複列円筒ころ軸受M3においては、外輪1の軸方向中央に鍔部6が形成され、内輪2の軸方向両端には、鍔部が形成される代わりに鍔部輪8が取り付けられている。鍔部輪8が付いている。また、内輪2の内周面の軸方向中央には環状の油溝4が形成されており、内輪2には油溝4から半径方向に内輪2の外周面まで貫通する油孔4Aが形成される。
図2(d)のタイプの複列円筒ころ軸受M4においては、外輪1および内輪2のいずれにも鍔部が形成されておらず、内輪2には油孔4Aが形成される。
図3(e)のタイプの複列円筒ころ軸受M5においては、外輪1の軸方向両端に鍔部5が形成されるとともに、外輪1の軸方向中央に鍔部6が形成される。また、内輪2の軸方向両端には、鍔部が形成される代わりに鍔部輪8が取り付けられている。また、内輪2の内周面の軸方向中央には環状の油溝4が形成されており、内輪2には油溝4から半径方向に内輪2の外周面まで貫通する油孔4Aが形成される。
図3(f)のタイプの複列円筒ころ軸受M6においては、内輪2の軸方向両端に鍔部5が形成され、内輪2の軸方向中央にはリング30が嵌められている。また、外輪1および内輪2間の軸方向両端には、シール板40が装着されている。ころ3とシール板40との間には、スリンガー41、止輪42、Vリング43が装着されており、複列円筒ころ軸受M6の密封性能をさらに向上している。内輪2の内周面の軸方向中央には環状の油溝4が形成されており、内輪2には油溝4から半径方向に内輪2の外周面まで貫通する油孔4Aが形成される。
図3(g)のタイプの3列の多列円筒ころ軸受M7においては、外輪1および内輪2に鍔部が形成されておらず、内輪2には油孔4Aが形成される。
図3(h)のタイプの4列の多列円筒ころ軸受M8においては、外輪1の軸方向両端に鍔部5が形成されるとともに、外輪1の軸方向中央に鍔部6が形成される。内輪2には鍔部が形成されない。
尚、図4(a)に示すように、例えば本発明に係る複列円筒ころ軸受M1では、もみ抜き保持器10の柱部12の軸方向長さLcが、ころ3の軸方向長さLrよりも短くなるように設定されている。従って、図4(b)に示すように、外輪1の軸方向両端に鍔部5が形成されている複列円筒ころ軸受M1においても、ころ3を斜めに挿入することができる。このように外輪1および内輪2の少なくとも一方の軸方向端部に鍔部が設けられている場合には、例えば圧延機に円筒ころ軸受を組み込む際にも、円筒ころ軸受からころ3が外れることはない。
また、外輪1および内輪2の少なくとも一方の軸方向端部に鍔部が設けられている場合であっても、いずれかの鍔部の周方向の任意箇所に、ころ3を挿入するための入れ溝を設けられている場合には、入れ溝の利用により、軸線方向と平行にころ3の挿入が容易にできる。
本発明に係るころ軸受は、図5に示すような多段圧延機のバックアップロール80用の軸受に使用した場合、有用性を発揮できる。この圧縮機では、シリンダで下からバックアップロール80を介して荷重をかけることができる。図6及び図7は本発明に係る円筒ころ軸受がバックアップロールに使用されている状態を示している。図6に示すバックアップロールにおいては、図2(c)に示す複列円筒ころ軸受M3が使用されており、図7に示すバックアップロールにおいては、図3(g)に示す多列円筒ころ軸受M7が使用されている。
また、本発明は、上述した複列円筒ころ軸受ないし多列円筒ころ軸受ばかりでなく、図8に示すような、円錐ころ3Bを使用した自動調心ころ軸受M10にも適用できるし、図9に示すような、円錐ころ3Cを使用した自動調心ころスラスト軸受M11にも適用できる。なお、両軸受M10、M11において、もみ抜き保持器は10C、10Dで示されている。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。軸受の用途によっては、もみ抜き保持器10が銅よりも硬い鉄、または樹脂等により製造されてもよい。もみ抜き保持器10が樹脂によって製造される場合には、耐薬性を考慮して、PEEK樹脂やL−PPS樹脂等が使用可能である。
本発明は、鉄鋼設備・多段圧延機用の軸受に適用できるとともに、外輪が回転、内輪が静止状態で、外輪が直接ロールとして使用される多段圧延機のバックアップロール部に適用することができる。本発明は、他に鉄鋼設備ロール、製紙設備ロール、工作機械主軸、電動機、風車、ギヤボックス等、あらゆる産業用途に対して適用可能である。
1 外輪
1A 外輪軌道面
2 内輪
2A 内輪軌道面
3,3B,3C ころ
10,10C,10D もみ抜き保持器
11 円環部
12 柱部
13 ポケット部
14 ポケット面
15 軸方向端面
16 傾斜面
19,20 円弧面

Claims (6)

  1. 内周面に外輪軌道面を有する外輪と、
    外周面に内輪軌道面を有する内輪と、
    前記外輪軌道面と前記内輪軌道面との間に転動自在に配置された複数のころと、
    円環部および前記円環部の軸方向端面から突設される複数の柱部を有し、周方向に隣接する柱部の対向する側面間に形成された複数のポケット部に前記ころを保持する開放形のもみ抜き保持器と、を備えたころ軸受において、
    前記ポケット部を形成する前記柱部の側面から前記柱部の軸方向端面にかけて傾斜面が設けられ、前記柱部の側面と前記傾斜面との境界がなだらかに連続していることを特徴とするころ軸受。
  2. 前記傾斜面と前記柱部の軸方向端面との境界が円弧面でなだらかに連続していることを特徴とする請求項1に記載のころ軸受。
  3. 前記もみ抜き保持器が銅により製造されることを特徴とする請求項1または2に記載のころ軸受。
  4. 複数の前記柱部は、前記円環部の軸方向両端面から突設することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のころ軸受。
  5. 前記もみ抜き保持器は、前記円環部の軸方向中間部で分割された2つの分割体により形成され、複数の前記柱部は、前記円環部の軸方向両端面から突設することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のころ軸受。
  6. 前記外輪および内輪の少なくとも一方の軸方向端部に鍔部が設けられており、いずれかの前記鍔部の周方向の任意箇所に、前記ころを挿入するための入れ溝が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のころ軸受。
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