JP2008156096A - ベルト駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一般的な平ベルトによる搬送系において、安定性の高く、コストも安いベルト横ずれを抑制する機構を具備したベルト駆動装置を提供すること。
【解決手段】エンドレスの環状に形成されたベルトと、このベルトが掛けられて駆動装置により回転駆動される駆動ローラと、この駆動ローラと対を成し、外周に前記ベルトを張り渡される従動ローラと、前記ベルトの幅方向の両端辺にそれぞれのローラ面を接し、回転軸がベルト走行面に対し傾斜し、且つベルト走行方向にも傾斜する複数の規制ローラとを具備し、この規制ローラが横ずれしたベルトに横ずれ移動を抑制する分力を誘発することを特徴とするベルト駆動装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、平ベルト搬送技術に係わり、特に平ベルトの横ずれを抑制するベルト駆動装置に関するものである。
電子写真装置、プリンタ、印刷機、紙幣検査機、郵便物検査機などにおいて備えられる平ベルト搬送とは、凹凸の無いシート状のベルトを用いて用紙や紙幣や切符などの紙葉や、インクやトナーによる画像などを搬送する技術である。搬送系は平ベルトを複数のローラの回りに掛け渡して構成され、少なくとも一つの駆動ローラを回転させることによりベルト搬送系全体が駆動される。
対象の紙葉は、上下をベルトで挟まれた状態で、両ベルトを同時に駆動することにより搬送され、紙片に画像転写を行う場合では、トナー等を塗布して画像を描いたベルトを駆動することにより、その画像を紙片へ転写しながら搬送されることも行われる。そのため平ベルト搬送では高精度なベルト制御技術が重要である。特に問題となるのは、ベルトが駆動方向(移動方向)に対して横方向に横ずれすることである。このずれは、例えば紙幣検査機では検査精度に関わり、ベルト搬送を有する機器の性能を左右する重大な問題である。
ベルトが横ずれする要因の一つはローラの傾斜である。図10に平ベルト搬送系の基本構成である、駆動ローラ1、従動ローラ2、無終端ベルト3、駆動モータ5からなる系を示す。円柱形の平ローラを使用した平ベルト搬送系では、従動ローラが駆動ローラ軸に対してわずかでも傾斜した状態で駆動すると、ベルトはローラの傾斜方向に回転力による横方向の分力を受けて徐々に横ずれし、最後にはローラから外れてしまう。発明者等の実験では、設計誤差程度の角度である0.1度の傾斜角度であってもベルトは横ずれした。一般的には、ベルト搬送系では、何らかのベルトずれを規制する工夫、或いはベルト位置補正機構が必要とされている。
ベルトの横ずれを防ぐための一般的な対策法として、例えば、ベルトの両縁にローラが引っかかるようなリブを設ける方法、ローラ両端をフランジ型にする方法、フランジ型にしないまでもベルト両側に別置きのローラを谷形に傾け設置する方法(例えば、特許文献1を参照。)、凹凸を備えるベルトを逆の凹凸を有するローラで駆動する方法、などが挙げられる。しかしこれらの方法ではベルトの横ずれ方向の力を無理に抑えているため、この力によりベルトに負荷が掛り、材料的な寿命が短くなるという問題が生じる。また、凹凸を備えるベルトでは、この凹凸により厚さが増すのでベルトを湾曲させるために必要な力が増加し、同様に搬送系に負荷が掛り、機器の寿命が問題となる。したがって、なるべく平面で形成した平ベルトの使用が望ましいというニーズがある。
平ベルトを安定走行させる方法の一つとして、ローラの胴部が太鼓のように膨らんだ形をしたクラウンローラが一般的に使用されている。しかし、クラウンローラを用いるとベルトがローラの形に沿って湾曲するため、例えば画像の歪みが許されない画像形成装置の感光ベルトなどには、クラウンローラは使用できない。さらに、紙幣に対し画像認識などを行う紙幣検査機では、紙幣表面の広い面積を検査できるようになるべく幅の狭いベルトの使用が望まれている。しかし、ベルトは幅が狭くなるほど横ずれしやすくなる性質を有し、クラウンローラの補正効果が小さくなり、横ずれの補正が難しくなる。そのため、幅の狭いベルトに対しても効果の高い横ずれ補正方法が求められている。また、クラウンローラは平ローラに比べると製造コストが高いため、なるべく平ローラを使用したいという強い要求がある。
他の横ずれ補正法として一般的な方法は、ベルトの横ずれに応じてベルトを支持するローラを、そのベルトが逆方向に横ずれするように機械的に傾斜させる方法である。しかしこの方法は部品点数が増え、コストや省スペースの点で問題となるだけでなく、アクティブ制御であるのでパラメータ設定等の保守作業が煩雑となる問題点もある。
上述の理由により、コストが安く、メンテナンスが容易で、パッシブな方法でベルトの横ずれを抑制する技術、つまり平ベルトかつ平ローラを使用する平ベルト搬送装置の運転において、ベルトの走行で横ずれが生じても、その横ずれが増大して最終的にはローラから外れ状況が生じない、安定な平ベルト搬送技術が望まれている。
特開2000−118663号公報
解決しようとする問題点は、平ベルト搬送中に行う検査や印刷などの精度を低下させ、或いは最終的にベルトが駆動ローラから外れ、ベルト搬送が行えなくなる、平ベルト搬送系に発生するベルトの横ずれである。
本発明は上記のような従来の平ベルト搬送系の問題点に鑑みてなされたもので、一般的な平ベルトによる搬送系において、安定性の高く、コストも安いベルト横ずれ抑制機構を具備するベルト駆動装置の提供を目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1記載のベルト駆動装置は、エンドレスの環状に形成されたベルトと、このベルトが掛けられて駆動装置により回転駆動される駆動ローラと、この駆動ローラと対を成し、外周に前記ベルトを張り渡される従動ローラとからなるベルト駆動装置であって、前記ベルトの幅方向の両端辺にそれぞれのローラ面を接し、回転軸がベルト走行面に対し傾斜し、且つベルト走行方向にも傾斜する複数の規制ローラを具備し、この規制ローラが前記ベルトの横ずれ移動を抑制することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2記載のベルト駆動装置は、エンドレスの環状に形成されたベルトと、このベルトが掛けられて駆動装置により回転駆動される駆動ローラと、この駆動ローラと対を成し、外周に前記ベルトを張り渡される従動ローラとからなるベルト駆動装置であって、前記ベルトの幅方向の両端辺にそれぞれのローラ面に対して間隙をもって近接配置され、回転軸がベルト走行面に対し傾斜し、且つベルト走行方向にも傾斜する複数の規制ローラを具備し、前記ベルトに横ずれが生じ、この規制ローラのいずれかが、前記ベルトの載り上げ或いは押し下げにより、前記ベルトの横ずれ移動を抑制することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3記載のベルト駆動装置は、エンドレスの環状に形成されたベルトと、このベルトが掛けられて駆動装置により回転駆動される駆動ローラと、この駆動ローラと対を成し、外周に前記ベルトを張り渡される従動ローラとからなるベルト駆動装置であって、予めの作動試験において確認したベルト駆動装置の横ずれ方向のベルト端辺側にローラ面を接し、回転軸がベルト走行面に対し傾斜し、且つベルト走行方向にも傾斜する少なくも1つの規制ローラを具備し、この規制ローラが前記ベルトの横ずれ移動を抑制することを特徴とするものである。
さらに、本発明の請求項4記載のベルト駆動装置においては、請求項1乃至3いずれか記載の前記駆動ローラから従動ローラへの前記ベルト駆動装置の緩み側のベルト部分の両端辺に対し、前記規制ローラを設置することを特徴とするものを提供する。
さらに、本発明の請求項5記載のベルト駆動装置においては、請求項1乃至3いずれか記載の前記規制ローラが、前記ベルトに生じた横ずれにより、前記ベルトの高摩擦係数面に接するように配して具備したことを特徴とするものを提供する。
本発明によれば、横ずれの抑制対象となる平ベルトの側端部に設けた駆動機能を要しない平ローラにより、平ベルトの横ずれ対応して生じる横ずれに対向する抑制力によって、平ベルトの横ずれを抑制できると共に、ベルトのローラからの外れを防止できる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
(実施例1)
図1に本発明の第1の実施形態である搬送装置100を示す。搬送装置100は、駆動ローラ1、従動ローラ2、エンドレスの平ベルト3、2つの規制ローラ4a、4b、駆動モータ5からなり、さらにベルト搬送装置100全体を制御する制御装置101がある。制御装置101は例えば印刷機、紙幣検査機などに設けられた搬送装置全体の制御部である。以下、実施形態の説明においては、制御装置101は省略し、搬送装置100の構成についてのみ記す。
駆動ローラ1は駆動モータ5により駆動され、平ベルト3を駆動する。従動ローラ2は掛け渡された平ベルト3が駆動されることで摩擦により回転する。平ベルト3は駆動ローラ1と従動ローラ2にベルト3の摩擦が消滅しない弛みの無い様に掛け渡されている。2つの規制ローラ4a、4bそれぞれは、平ベルト3の側端部の位置に、規制ローラ4a、4bの回転軸を、ベルト面横方向及び搬送方向それぞれに対し、僅かに傾けて配置される。駆動モータ5は駆動ローラを回転させる。規制ローラ4a、4bは、駆動モータなどを設けず、横ずれして偏った平ベルト3との摩擦により回転する。
次に、本実施形態に設けられた規制ローラ4が、横ずれを抑制する動作、作用と、対象ベルトの特性に基づく規制ローラの配置について、図4〜6を用いて説明する。
従来のガイドやフランジを用いて、ベルトのエッジ部に力を加えて横ずれを抑制するような規制方法とは異なり、本願発明では、当初の駆動ローラ1及び従動ローラ2による平ベルト3の搬送装置の設置条件特性で生じた横ずれにより、平ベルト3のベルト面が緩やかに規制ローラ4a、4bのいずれかに乗り上げて接することがポイントである。
図4に示すように、本願実施形態の僅かに傾けて配置される規制ローラに、この乗り上げにより平ベルト3が面で接し、回転軸の傾斜した規制ローラ4の回転から受ける摩擦力Fにより、平ベルト3の接面に横ずれと逆方向の分力Faが働いて、ベルト3の横ずれが抑制される。したがって、ベルトを規制ローラ4の面で抑えるため、ベルトの損傷はほとんど無い。
本実施形態において平ベルト3は傾斜した規制ローラ4に沿うため、傾斜によって僅かに歪む(図4の3d)。平ベルトのこの歪み3dはベルトの寿命に関わるため、平ベルト3に許容以上の歪みが起こらないように規制ローラ軸を、ベルト搬送面の上方(ベルト面外)へ傾ける面外傾斜角度を規定する必要がある。以下、この面外傾斜角度の設定に関して説明する。以下の説明において、x、y、zの各座標軸は、図1に示すように、ベルト3の搬送方向をx軸とし、ベルト幅方向をy軸に、ベルト面に垂直の方向をz軸とする。各図においても、その図における平面を構成する2つの座標軸を明記してある。
本発明においては、各図に図示するxyz座標軸のx軸周りにおける規制ローラ軸の傾きである面外傾斜角度について、規制ローラを設置するベルト面(図1のxy面)に対し、この傾斜角度を20°以下とすることが好適である理由を説明する。
図5に平ベルト31の端部31aが規制ローラ41に乗り上げた状態を仮定した模式図を示す。同図に図示するように、x軸周りに傾斜した規制ローラ41に乗り上げるベルト31は、ベルトの幅方向(座標y軸)において湾曲(円弧の一部と仮定)する。しかしベルトは幅方向に湾曲するように元来設計されておらず、幅方向に湾曲しすぎるとベルトが痛む。そこで、ベルトメーカが公表しているベルト幅方向の湾曲の推奨曲率半径値を参考にし、推奨曲率半径以上にベルトが湾曲しないような規制ローラの設置角度(面外傾斜角度)を計算により求める。発明者等が実験で用いたベルトの推奨曲率半径はrc=50〜100mmである(ニッタ株式会社カタログによる)。
図5の模式図では、水平方向をベルト面の幅方向とし、規制ローラ41の表面に対して円弧状に変形したベルト31が乗り上げ、ベルト端部31aが規制ローラ面とベルト面の2面に接していると仮定した。発明者等の実験で用いたベルトの幅は10mmであるので、ベルト幅を10mmとして、その円弧角φ=θ’から接線角である規制ローラの面外傾斜角θ1の推奨値を求めたところ、図5より、
と求められ、この円弧各θ’と等しいベルト面と接線を成す規制ローラ軸の推奨最大面外傾斜角θ1は、6°〜12°となった。実機の設計上は使用するベルトが発明者等の実験とは異なる点など、ある程度のマージンが必要であるので、実効的な範囲としては、規制ローラ設置におけるx軸周りの面外傾斜角θ1の最大値を20°とした。
さらに、本発明実施形態の規制ローラにおいて、図6(a)に示すように、z軸(ベルト搬送面の上方)から見たxy面(ベルト面)内を、z軸周り回転であるベルト搬送面内で、規制ローラ軸を設置するベルト面の搬送方向へ傾けるベルト面内傾斜角θ2について、10°以下とすることが好適である理由を次に説明する。
図6に、z軸を中心として、ベルト搬送の方向に対し傾斜し設けた規制ローラ42が、ベルトの横滑りを抑制する様子の模式図を示す。図6(a)は、図のx座標右方向に走行する平ベルト32に規制ローラ42が接した状態をz軸方向(ベルト面の上方)から見た図を示す。また、図6(b)は、図の右方向に搬送するベルト32に規制ローラ42が接した状態をy軸方向(ベルト側面)から見た図を示す。図6(b)に示すように、規制ローラ42は平ベルト32を例えば押し込む(図6の例示)、或いは押し上げる(図3(a)の例示)ように設置され、ベルトが略V型に変形する。
このようなベルト32とローラ42の配置で、図6(a)に示すように、規制ローラ42の回転軸42axをz軸周りに平ベルト31の搬送方向に垂直なy座標軸と搬送方向へ成す角度θ2(面内傾斜角)の鋭角傾斜をさせて、規制ローラ42を設置する。このように設置した規制ローラ42においては、ベルト32はローラ面との摩擦力によりローラ42の回転方向(回転軸42axに垂直方向)に沿って移動しようとするため、ベルト32には搬送方向に対して規制ローラ42の傾斜θ2と同側、すなわちベルト3の中心方向に向いたベクトルで、ローラ面の回転方向の分力Fa=Ft・cosθ2が生じる。この分力Faは、横ずれした平ベルト32が規制ローラ42に乗り上げることにより生じるので、ベルト32の横ずれと共に生じて、図示するように、この分力Faのベクトル方向は、平ベルト32の走行で生じる横ずれの抑制力と成る。
本願発明は、面外傾斜角θ1及び面内傾斜角θ2の傾斜で規制ローラ4の回転軸が設定されて、図1に示すように、平ベルト3の側端に接して設けられて、走行する平ベルト3に生じる横ずれと共に、規制ローラ4いずれかに横ずれとは逆の方向の分力が横ずれに対する抗力として発生することに基づいて、平ベルト搬送装置100の横ずれを抑制する。
しかし、図6に示すように規制ローラ42が傾斜した状態では、ベルト32の張力やローラ面の摩擦との兼ね合いで、規制ローラ42の面内傾斜角θ2を傾斜させ過ぎるとローラとベルトが滑って横ずれの規制効果が低下する。そこで、ローラとベルトが滑らないような最大の面内傾斜角の条件を求める。
図6(a)は、規制ローラに接したベルトが移動しようとする力を、ベルトの搬送力Tを用いて記した図である。ベルトが規制ローラ上を軸方向に動こうとする力は、駆動力Tに対し、
Tsinθ
である。
続いて、図6(b)は、規制ローラがベルトに押付けられ、ベルトが略V字型にたわんだ状態を描いた図である。このときベルトが規制ローラを押す垂直力Fは、(T+T‘)・sinψと書けるので、ベルトと規制ローラ間に生じうる最大摩擦力は、
μF=μ(T+T’)sinψ<2μTsinψ
と書け、高々2μTsinψである。
ベルト規制ローラ上では、ベルトが横ずれしようする力Tsinθを、規制ローラとベルト間に生じる摩擦力2μTsinψにて抑えるという力学的な関係が生じている。つまりローラとベルトが滑らないような最大の面内傾斜角の条件は、ずれ力Tsinθが規制力2μTsinψを超えない条件である。
具体的には発明者等の実験における設定条件値(摩擦係数μ=0.8、sinψ≒0.05)を代入する以下の数式を計算すると、
すべりが起こらない最大面内傾斜角θ2は約4.6°と求まる。発明者等の実験においても5°以上の面内傾斜角度で規制効果が飽和することを確認した。実機の設計上はある程度のマージンが必要であるので、実効的な範囲としては、規制ローラ設置のz軸周りの面内傾斜角の最大値を10°とした。
以上に説明したそれぞれの設置角度以内で、図1に示すベルト搬送装置100において、平ベルト3の側端部に接するように規制ローラ4a、4bを設置することにより、駆動ローラ1、従動ローラ2、及びエンドレスの平ベルト3から成る構成の搬送系に不必要な負荷を掛けずに、効率的にベルトの横ずれを抑制することが可能となる。
本願発明のベルト駆動装置に具備する規制ローラの設置方法に関して、他の実施形態を詳細に説明する。図3に規制ローラの設置方法の概略図を示した。
図3(a)、(b)、(c)は、規制ローラの設置方法が異なる第1、第2、及び第3の実施例を、平ベルト搬送系をベルト搬送方向にあたるx軸方向から見た概略図である。図3(a)に示す実施例は、図1に示す形態と同様の規制ローラ4a、4bが共に、抑制対象のベルト3を上に載せる下側に配置するものである。同図(b)に示す実施例では、規制ローラ4a’、4b’が共に、抑制対象のベルト3を下に押す上側に配置するものである。また、同図(c)に示す実施例では、規制ローラ4a’’、4b’’が、抑制対象のベルト3を上に載せる下側と、下に押す上側にそれぞれ配置するものである。これら3例の実施例の規制ローラ4a、4a’、4a’’、4b、4b’、4b’’それぞれの回転軸は、図5に図示するように、平ベルト3の搬送面であるx−y平面(ベルト面)に対して面外方向、つまりz軸方向にx軸周りに(ベルト面に交差する)僅かな面外傾斜角度θ1の傾斜をさせ、かつ、図6に図示するように、同じ搬送系をz軸方向から見たベルト面であるx−y平面の面内で、そのz軸周りに回転軸の垂直線が、搬送方向(x座標軸)の上流側に対し僅かな鋭角の面内傾斜角度θ2の傾斜をさせて設置する。
規制ローラ4の回転軸の面外傾斜角θ1の方向はベルトが横ずれした際にベルト面が規制ローラ表面に接するようになる方向である。すなわち、ベルト側端の上面、下面(ベルト周体の内側、外側)の何れかに対し、接する配置であれば良いので、図3(a)、(b)、(c)に図示する3種類の配置の何れでも、平ベルト3の横ずれを抑制することができる。
また、発明者等の実験において、規制ローラ4を平ベルト3に対して、z軸方向(平ベルト)に押し上げ、或いは押し下げにより、このベルト3を変形させる量が増えるほど、横ずれを抑制する効果が大きくなることを確認している。したがって、図6(b)に図示するように規制ローラ4を押さえ込み角ψが増すように配置することにより、横ずれが増加するほど、ベルトが規制ローラに押込まれて横ずれを抑制する効果が増加し、効果的に横ずれを抑制することができる。
本願発明のベルト駆動装置に具備する規制ローラの面内回転方向はベルトの進行方向で決まる。つまりベルトが横ずれして規制ローラに接した時に、規制ローラの回転により横ずれを戻す向きの力が働く方向にその回転軸を面内傾斜角度θ2に設定し、傾斜させる。図3(d)、(e)には図の右方向に搬送しているベルトに対する規制ローラの設置方法を模式的に図示している。また、2つの規制ローラは図3(f)に示したように、ベルト3の左右両側の異なるx座標の位置に設置してもよい。また、規制ローラの数は三つ以上であっても良く、左右側それぞれに同数を設置する必要も無い。
(実施例2)
予め設計段階、或いはベルト搬送装置の組立て後の搬送試験などにより、その平ベルトが横ずれする左右方向が予め判っており、同ベルトの横ずれを生じる側に規制ローラを設置した図2に示した他の実施例のように、規制ローラは抑制対象の平ベルトの片側に配置してもよい。
図2に本発明の第2の実施形態である搬送装置200を示す。搬送装置200は、駆動ローラ1、従動ローラ2、エンドレスの平ベルト3、規制ローラ41、駆動モータ5からなり、さらにベルト搬送装置200全体を制御する制御装置201がある。制御装置201は例えば印刷機、紙幣検査機などに設けられた搬送装置全体の制御部である。以下、本実施形態の説明においては、制御装置201は省略し、ベルト搬送装置200の構成についてのみ記す。
実施例2では予め設計段階、或いは搬送装置200の組立て完了の時点で、ベルトが横ずれを生じる左右端辺の側がわかっており、ベルト3の横ずれの生じる側端にだけ、規制ローラ41が設置される。
本実施形態の構成の特徴は、ベルトの初期設定位置ではベルトと規制ローラが接していないことである。つまり、工場出荷時またはメンテナンス終了後などの初期状態ではベルトは規制ローラに接していないが、ユーザが搬送装置を起動して、使用するとベルトが横ずれを起こし、この予め知られた横ずれの方向に偏り始めると、その方向に予め設置された規制ローラに接触し、図6に示し、前述した抑制力となる分力Faの規制効果により横ずれが停止して搬送装置200が安定駆動できる。
図7に示すフローチャートは、本実施形態の構成におけるベルト搬送装置200の搬送運転の手順を示している。この手順は、ステップS1では、搬送装置の製造、組立て、もしくはメンテナンスが終了し、規定位置である駆動ローラ1及び従動ローラ2にベルトが設置される。ステップS2において、ユーザはベルト搬送装置200を使用するため搬送系の駆動の試験を開始する。ステップS3では、一般的に未調整の搬送装置200のベルト3は駆動ローラ1及び従動ローラ2の意図していない特性により横ずれをする。この横ずれの方向を確認し、平ローラを使用したベルトの横ずれは止まらず、横ずれし続ける。ステップS4において、このベルト3が横ずれした側に設置した規制ローラ41に接して、更に横ずれしてこれに乗り上げる。ステップS5では、横ずれが増すが、規制ローラ41から図6に示す分力Faが生じて、ベルト3の横ずれの量が大きくなるほど規制ローラ41の分力Faによる抑制力は大きくなるので、十分な抑制力を受けると、ベルト3の横ずれは抑制され、そのずれを停止する。ステップS6にてベルトの安定搬送を確認した後、ステップS7において、例えば紙片への画像印刷や物品の運搬などの搬送装置200に担わせる目的とする一連のベルト搬送動作を継続する。
本実施形態によれば、予め平ベルトの横ずれ方向が判明或いは確認している場合に、その横ずれ方向側の平ベルト側端に接する規制ローラ41を1台設置することにより、一方に横ずれるベルトの横ずれを抑制することができ、ベルト搬送装置に安定な物品の搬送を実施することができる。
(実施例3)
図8に本願発明の第3の実施例の構成模式図を示す。この実施例では、ベルト搬送の起動前、或いは当初のベルト搬送で安定なベルト走行をするベルトの初期設定において、平ベルト3の左右いずれかの端辺に規制ローラ43a、43bのいずれか、もしくは左右の端辺それぞれに規制ローラ44a、44bが接しているように配置し、構成される。ベルトの初期設定位置では規制ローラから受ける抑制効果が設計上バランスするように設定されている。さらに、本実施例では、何らかの理由でバランスが崩れ、ベルトが横ずれした場合は、ベルトのずれ量に応じて規制の分力Faが変化し、これが再びバランスしてベルトはある位置で安定搬送する。
上記規制ローラによる効果のバランス変化を、具体的に以下に説明する。平ベルト3が二つの規制ローラ43a、43bに接している場合、ベルト3が横ずれすると、ずれた方向、すなわち載り上げの大きい例えば規制ローラ43aからより強く抑制力を受けることとなり、一方反対側の規制ローラ43bから受ける抑制力が逆に弱くなるので、最終的にはこれ等が再バランスするある位置で安定する。また、ベルト3が一方の例えば規制ローラ44aに接している場合も同様に、ベルト3の増大した横ずれにより、規制ローラ44aとの摩擦面が増大し、規制ローラ44aから受ける分力Faが、ベルトの横ずれ方向と逆向きの方向の抑制力として増大変化するので、最終的に再バランスする位置で安定する。
(実施例4)
図9に本願発明の第4の実施例の構成斜視図を示す。図9に示す本実施例では、規制ローラ45a、45bをベルト3の緩み側に配置する。なお、ベルト3の緩み側とは、ベルト搬送系におけるベルト3が駆動ローラ1を通過して、従動ローラ2へ巻き上げられる間のベルト35の部分であり、このようなベルト搬送系の駆動の際に必ず生じるベルトの張力差においてその張力が小さくなる位置のことである。この緩み側のベルト35の部分に、規制ローラ45a、45bを配置することにより、図6(a)、(b)に示すように、抑制力は駆動ローラの配置と回転方向によって決まる。
この実施形態によれば、緩み側のベルト35に接する規制ローラ45のローラ面と、平ベルト35との摩擦有効面が大きくなり、摩擦力に対応して生じる規制ローラ45の回転方向への分力Faである横ずれに対する抑制力が大きくなり、横ずれの抑制が効果的に行われる。
(実施例5)
第5の実施例の構成は、ベルト3の表裏の面で、その摩擦係数が異なる場合に、摩擦係数の高いベルト3の面が、規制ローラ4のローラ面に接するように配置設定する構成である。
前述の式2示し、計算したように、ベルト3と規制ローラ4との間の摩擦係数が高いほど面内方向に傾斜可能な角度θ2が増大する。したがって、第5の実施例によれば、摩擦力を増大させて、抑制効果を高める、面内傾斜角度θ2により規制ローラ4を設置できる。
本発明の第1の実施例を示す模式図。 本発明の第2の実施例を示す模式図。 本発明における規制ローラの設置の位置とその傾斜を示す模式図。 本発明における面内傾斜する規制ローラとベルトの接触関係を示す模式図。 規制ローラの面外傾斜角θ1(式1)の説明図。 規制ローラの面内傾斜角θ2(式2)の説明図。 規制ローラをベルトの片端辺に設置するフローチャート。 本発明の第3の実施例を示す模式図。 本発明の第4の実施例を示す模式図。 従来のベルト搬送系の模式図。
符号の説明
1、61・・・駆動ローラ、
2、62・・・従動ローラ、
3、31、32、63・・・平ベルト、
3d・・・湾曲した平ベルト、
31a・・・規制ローラに載り上げた平ベルト部分、
4、4a、4b、41、42・・・規制ローラ、
42ax・・・規制ローラの回転軸、
5、65・・・駆動モータ、
100、200・・・ベルト搬送装置、
101、201・・・制御装置。

Claims (5)

  1. エンドレスの環状に形成されたベルトと、このベルトが掛けられて駆動装置により回転駆動される駆動ローラと、この駆動ローラと対を成し、外周に前記ベルトを張り渡される従動ローラとからなるベルト駆動装置であって、
    前記ベルトの幅方向の両端辺にそれぞれのローラ面を接し、回転軸がベルト走行面に対し傾斜し、且つベルト走行方向にも傾斜する複数の規制ローラを具備し、この規制ローラが前記ベルトの横ずれ移動を抑制することを特徴とするベルト駆動装置。
  2. エンドレスの環状に形成されたベルトと、このベルトが掛けられて駆動装置により回転駆動される駆動ローラと、この駆動ローラと対を成し、外周に前記ベルトを張り渡される従動ローラとからなるベルト駆動装置であって、
    前記ベルトの幅方向の両端辺にそれぞれのローラ面に対して間隙をもって近接配置され、回転軸がベルト走行面に対し傾斜し、且つベルト走行方向にも傾斜する複数の規制ローラを具備し、前記ベルトに横ずれが生じ、この規制ローラのいずれかが、前記ベルトの載り上げ或いは押し下げにより、前記ベルトの横ずれ移動を抑制することを特徴とするベルト駆動装置。
  3. エンドレスの環状に形成されたベルトと、このベルトが掛けられて駆動装置により回転駆動される駆動ローラと、この駆動ローラと対を成し、外周に前記ベルトを張り渡される従動ローラとからなるベルト駆動装置であって、
    予めの作動試験において確認したベルト駆動装置の横ずれ方向のベルト端辺側にローラ面を接し、回転軸がベルト走行面に対し傾斜し、且つベルト走行方向にも傾斜する少なくも1つの規制ローラを具備し、この規制ローラが前記ベルトの横ずれ移動を抑制することを特徴とするベルト駆動装置。
  4. 前記駆動ローラから従動ローラへの前記ベルト駆動装置の緩み側のベルト部分の両端辺に対し、前記規制ローラを設置することを特徴とする、請求項1乃至3いずれか記載のベルト駆動装置。
  5. 前記規制ローラが、前記ベルトに生じた横ずれにより、前記ベルトの高摩擦係数面に接するように配して具備したことを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載のベルト駆動装置。
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