JP2008155228A - プレスのブレーキ制御方法および機械式プレス - Google Patents
プレスのブレーキ制御方法および機械式プレス Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008155228A JP2008155228A JP2006344716A JP2006344716A JP2008155228A JP 2008155228 A JP2008155228 A JP 2008155228A JP 2006344716 A JP2006344716 A JP 2006344716A JP 2006344716 A JP2006344716 A JP 2006344716A JP 2008155228 A JP2008155228 A JP 2008155228A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- brake
- eccentric shaft
- press
- molding
- energy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Presses And Accessory Devices Thereof (AREA)
- Control Of Presses (AREA)
Abstract
【解決手段】エキセン軸ESと、エキセン軸ESに連結されたフライホイールFWと、エキセン軸ESの回転を停止するブレーキBを備えた機械式プレスにおいて、成形に必要とした成形エネルギEに基づいて、ブレーキBを作動させるタイミングを調整する。フライホイールFWが放出するエネルギのうち、サイクルごとの変動が大きい成形エネルギEを把握すれば、ブレーキを作動させてからエキセン軸ESの回転が停止するまでの回転量の推定が正確になるので、上死点にスライドSを安定して停止させることができる。
【選択図】図1
Description
しかし、被成形物の成形に必要な成形エネルギは必ずしも毎サイクル同じではなく、また、自動プレスのように連続で成形するような場合には金型に供給される製品の配置によって成形エネルギが変化するので、成形エネルギの変化に伴って残留エネルギも変化する。
すると、毎サイクル同じタイミングでブレーキを作動させた場合には、エキセン軸が惰性で回転する量が毎サイクル変化しスライドの停止位置がばらつく。そして、スライドの停止位置が上死点から許容範囲以上にズレて停止すると、自動プレスの場合には、トランスファー等との同期異常等が生じていた。
また、特許文献2の技術では、下死点後の所定の角度間におけるフライホイールの回転速度に基づいて惰走距離を算出してブレーキタイミングを決定している。しかし、ごく短時間のフライホイールの回転速度から惰走距離を推定しているので、惰走距離と実際の惰走距離との誤差が生じやすい。すると、ブレーキタイミングも誤差が生じやすくなるから特許文献1の技術でも、スライドを上死点に安定して停止させることは困難である。
第2発明のプレスのブレーキ制御方法は、第1発明において、前記成形エネルギは、成形作業中における前記エキセン軸に連結されたスライドの位置と、各スライドの位置におけるプレス荷重に基づいて算出されることを特徴とする。
第3発明の機械式プレスは、エキセン軸と、該エキセン軸に連結されたフライホイールと、前記エキセン軸の回転を停止するブレーキと、該ブレーキの作動を制御する制御手段とを備えており、該制御手段は、成形に必要とした成形エネルギに基づいて、該ブレーキを作動させるタイミングを調整するものであることを特徴とする。
第4発明の機械式プレスは、第3発明において、成形作業中における前記エキセン軸に連結されたスライドの位置を検出する位置検出部と、前記プレス荷重を検出する荷重検出部とを備えており、前記制御手段は、該荷重検出部によって検出されたプレス荷重と、前記位置検出部によって検出されたスライドの位置に基づいて成形エネルギを算出することを特徴とする。
第2発明によれば、スライドの位置とプレス荷重を利用するので、成形エネルギをより正確に算出することができるから、ブレーキを作動させてからエキセン軸の回転が停止するまでの回転量の推定が正確になる。
第3発明によれば、フライホイールが放出するエネルギのうち、サイクルごとの変動が大きい成形エネルギを把握すれば、ブレーキを作動させてからエキセン軸の回転が停止するまでの回転量の推定が正確になるので、上死点にスライドを安定して停止させることができる。
第4発明によれば、スライドの位置とプレス荷重を利用するので、成形エネルギをより正確に算出することができるから、ブレーキを作動させてからエキセン軸の回転が停止するまでの回転量の推定が正確になる。
本実施形態の機械式プレスは、ブレーキタイミングをサイクル毎に最適な状態に調整できる機能を有するものである。
図1は本実施形態の機械式プレスにおけるクラッチブレーキの作動手順を示したフローチャートである。図2は本実施形態の機械式プレスの概略説明図である。
そして、成形開始時にブレーキBをOFFとし、クラッチCをONとすれば、メインギアMGとともに、エキセン軸ESが回転し、スライドSが降下する。すると、スライドSの降下により上下の金型M同士が接近し、上下金型M間の複成形物が挟まれて成形される。
成形後、スライドSは上昇し、所定のタイミングでクラッチCがOFFとなり、ついでブレーキBがONとなってエキセン軸ESの回転が停止し、成形作業が終了する。
図2に示すように、エキセン軸ESの一端には、エンコーダ12が設けられている。このエンコーダ12は、エキセン軸ESの所定の角度に対する回転角度を検出するものである。例えば、スライドSが上死点に位置する角度からの回転角度を検出するものである。
このエンコーダ12は、制御手段11に電気的に接続されている。そして、エンコーダ12は、検出した回転角度に対応する信号を制御手段11に発信入力している。
成形後クラッチCをOFFにすれば、供給エネルギの一部がエキセン軸ESに残留する。供給エネルギはサイクル毎の変動が非常に少ないので、サイクルごとの変動が大きい成形エネルギESが把握できれば、残留エネルギの推定が正確になる。すると、ブレーキBを作動させてからエキセン軸ESの回転が停止するまでの回転量の推定が正確になる。
なお、許容範囲内とは、上死点近傍の所定の範囲内であって、製品の取り出し、搬送への障害または金型潤滑剤の塗布等に支障が生じない範囲をいう。例えば、自動プレスの場合であればトランスファーや金型潤滑ノズル等との同期異常等が生じない範囲である。
以上のごとく、本発明では、成形エネルギEの算出にスライドSの位置とプレス荷重とを利用する。よって、成形エネルギEをより正確に算出することができるから、残留エネルギの推定をより正確に推定することができるのである。
さらになお、成形エネルギEは上記の方法によって算出すれば、ブレーキBを作動させてからエキセン軸ESの回転が停止するまでの回転量の推定が正確になるのであるが、成形エネルギEはどのような方法によって求めてもよい。例えば、プレス荷重に応じて駆動モータに加わる負荷が変動し駆動モータmの電流値が変動するので、駆動モータmの電流値を測定し、この測定値に基づいて成形エネルギEを求めてもよく、特に限定されない。
0〜5000J未満:240度
5000J以上〜7000J未満:250度
7000J以上〜9000J未満:260度
9000J以上〜11000J以下:270度
例えば、成形エネルギEが0〜5000Jの場合において、上死点から240度でブレーキBを作動させれば、許容範囲内にスライドSを停止させることができる場合には、以下の式に基づいてブレーキタイミングを決定してもよい。なお、符号Tはブレーキタイミング(上死点からの角度)であり、符号Eは成形エネルギ、符号αは実験やシミュレーション等によって求められる比例定数である。
T=240(成形エネルギが0〜5000Jの場合)
T=240+α(E-5000)(成形エネルギが5000J以上の場合)
12 エンコーダ
13 荷重検出部
B ブレーキ
C クラッチ
E 成形エネルギ
S スライド
ES エキセン軸
FW フライホイール
Claims (4)
- エキセン軸と、該エキセン軸に連結されたフライホイールと、前記エキセン軸の回転を停止するブレーキを備えた機械式プレスにおいて、
成形に必要とした成形エネルギに基づいて、ブレーキを作動させるタイミングを調整する
ことを特徴とするプレスのブレーキ制御方法。 - 前記成形エネルギは、
成形作業中における前記エキセン軸に連結されたスライドの位置と、各スライドの位置におけるプレス荷重に基づいて算出される
ことを特徴とする請求項1記載のプレスのブレーキ制御方法。 - エキセン軸と、該エキセン軸に連結されたフライホイールと、前記エキセン軸の回転を停止するブレーキと、該ブレーキの作動を制御する制御手段とを備えており、
該制御手段は、
成形に必要とした成形エネルギに基づいて、該ブレーキを作動させるタイミングを調整するものである
ことを特徴とする機械式プレス。 - 成形作業中における前記エキセン軸に連結されたスライドの位置を検出する位置検出部と、
前記プレス荷重を検出する荷重検出部とを備えており、
前記制御手段は、
該荷重検出部によって検出されたプレス荷重と、前記位置検出部によって検出されたスライドの位置に基づいて成形エネルギを算出する
ことを特徴とする請求項3記載の機械式プレス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006344716A JP4843477B2 (ja) | 2006-12-21 | 2006-12-21 | プレスのブレーキ制御方法および機械式プレス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006344716A JP4843477B2 (ja) | 2006-12-21 | 2006-12-21 | プレスのブレーキ制御方法および機械式プレス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008155228A true JP2008155228A (ja) | 2008-07-10 |
JP4843477B2 JP4843477B2 (ja) | 2011-12-21 |
Family
ID=39656721
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006344716A Expired - Fee Related JP4843477B2 (ja) | 2006-12-21 | 2006-12-21 | プレスのブレーキ制御方法および機械式プレス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4843477B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018171625A (ja) * | 2017-03-31 | 2018-11-08 | 日本電産シンポ株式会社 | プレス装置、プレスシステム、及びプレス情報取得方法 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7466022B1 (ja) | 2023-03-13 | 2024-04-11 | 株式会社理研計器奈良製作所 | プレス成形のエネルギー算出プログラム、プレス成形のエネルギー算出方法及びプレス成形のエネルギー算出システム |
Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5847599A (ja) * | 1981-09-17 | 1983-03-19 | Komatsu Ltd | プレス機のオ−バ−ワ−ク検出方法 |
JPS60234799A (ja) * | 1984-05-08 | 1985-11-21 | Kobe Steel Ltd | プレス停止位置制御装置 |
JPS6112600A (ja) * | 1984-06-23 | 1986-01-20 | 株式会社明電舎 | 無人フオ−ク車の積荷修正方式 |
JPS63150799A (ja) * | 1986-12-16 | 1988-06-23 | 日本メックス株式会社 | 故障監視装置 |
JPH04238700A (ja) * | 1991-01-07 | 1992-08-26 | Aida Eng Ltd | 動力プレス機械の停止制御装置 |
JPH04361899A (ja) * | 1991-06-06 | 1992-12-15 | Aida Eng Ltd | プレス機械の定位置停止装置 |
JP2003154497A (ja) * | 2001-11-21 | 2003-05-27 | Nidec Tosok Corp | プレス装置 |
JP2004034111A (ja) * | 2002-07-04 | 2004-02-05 | Komatsu Aatec Kk | プレスの駆動装置およびその駆動方法 |
JP2004174558A (ja) * | 2002-11-27 | 2004-06-24 | Komatsu Ltd | 電動サーボプレスの加圧方法 |
JP2005144494A (ja) * | 2003-11-14 | 2005-06-09 | Fanuc Ltd | 数値制御装置及びパンチプレス機 |
-
2006
- 2006-12-21 JP JP2006344716A patent/JP4843477B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5847599A (ja) * | 1981-09-17 | 1983-03-19 | Komatsu Ltd | プレス機のオ−バ−ワ−ク検出方法 |
JPS60234799A (ja) * | 1984-05-08 | 1985-11-21 | Kobe Steel Ltd | プレス停止位置制御装置 |
JPS6112600A (ja) * | 1984-06-23 | 1986-01-20 | 株式会社明電舎 | 無人フオ−ク車の積荷修正方式 |
JPS63150799A (ja) * | 1986-12-16 | 1988-06-23 | 日本メックス株式会社 | 故障監視装置 |
JPH04238700A (ja) * | 1991-01-07 | 1992-08-26 | Aida Eng Ltd | 動力プレス機械の停止制御装置 |
JPH04361899A (ja) * | 1991-06-06 | 1992-12-15 | Aida Eng Ltd | プレス機械の定位置停止装置 |
JP2003154497A (ja) * | 2001-11-21 | 2003-05-27 | Nidec Tosok Corp | プレス装置 |
JP2004034111A (ja) * | 2002-07-04 | 2004-02-05 | Komatsu Aatec Kk | プレスの駆動装置およびその駆動方法 |
JP2004174558A (ja) * | 2002-11-27 | 2004-06-24 | Komatsu Ltd | 電動サーボプレスの加圧方法 |
JP2005144494A (ja) * | 2003-11-14 | 2005-06-09 | Fanuc Ltd | 数値制御装置及びパンチプレス機 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018171625A (ja) * | 2017-03-31 | 2018-11-08 | 日本電産シンポ株式会社 | プレス装置、プレスシステム、及びプレス情報取得方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4843477B2 (ja) | 2011-12-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4587752B2 (ja) | ハイブリッド制御サーボプレスの制御装置およびその制御方法 | |
JP5342242B2 (ja) | 機械プレス機駆動システム及び方法 | |
JP5476106B2 (ja) | 電動サーボプレスの制御方法及び制御装置 | |
CN100362264C (zh) | 无级变速器及包括该无级变速器的摩托车 | |
WO1991002641A1 (fr) | Procede et dispositif d'alimentation automatique en lubrifiant | |
JP2009525879A (ja) | 機械プレス駆動システム | |
JP5121471B2 (ja) | 成形機 | |
JP2008110351A (ja) | レリース機構及び該レリース機構を備えた矯正処理装置 | |
JP6537308B2 (ja) | サーボプレス、制御方法およびプログラム | |
WO2016103798A1 (ja) | プレス機械 | |
KR101089536B1 (ko) | 로더 또는 언로더 기계와 관련하여 사이클릭 제조 기계를 작동시키는 개선 방법 및 작동 시스템 | |
JP4843477B2 (ja) | プレスのブレーキ制御方法および機械式プレス | |
JP2008012588A (ja) | 加工機械及び加工機械の制御方法 | |
JP3929362B2 (ja) | サーボプレス、およびそれを用いた加工方法とその制御方法 | |
JP5115175B2 (ja) | ダイクッション装置の制御装置と制御方法 | |
JP4941825B2 (ja) | 加圧成型装置 | |
JP2003311496A (ja) | プレス機械のダイハイト調整装置 | |
JP4136949B2 (ja) | 電動サーボプレスの暴走監視装置 | |
JP4698250B2 (ja) | プレス制御装置 | |
CN100404162C (zh) | 环件冷辗扩过程中进给速度与工件尺寸控制方法 | |
JP4584861B2 (ja) | シャットハイト調整機構を備えた鍛造プレス | |
KR100752049B1 (ko) | 소재자동이송식 프레스 텐덤라인의 적응적 동기화 제어방법 | |
JP5920776B2 (ja) | 横型多段式熱間フォーマー。 | |
US20230381847A1 (en) | Automatic control system for backward flow forming process | |
JP2011083801A (ja) | プレス機及びプレス機の下死点位置補正方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101224 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110104 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110302 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110517 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110715 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20111004 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111007 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4843477 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141014 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141014 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |