JP2008155010A - 浴槽 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】浴槽本体10の周壁の少なくとも一部を、上下にスライドするシャッター13とし、シャッター13によって封止される浴槽本体10の切り欠き10aの周縁外面側に沿って、浴槽本体10と所定間隙を介し、浴槽本体10の外面から切り欠き10aの開口方向に張り出すパッキン取付壁部が設けられ、一対の挟持壁を有する断面コの字状の挟持部1401aと、一方の挟持壁の外面側に、その外面を覆い、かつ、外面との間に中空を形成するよう設けられる弾性のあるドーム部1401bとからなるパッキン1401をパッキン取付壁部に取り付け、シャッター13に、パッキン1401のドーム部1401bが密着するよう構成する。
【選択図】図1
Description
このため、非健常者や幼児が使用する場合には、使用しにくいという問題があった。
例えば、入浴に介助者を必要とする非健常者の場合、介助者は、浴槽の中に入った入浴者の体を、浴槽の上縁越しに浴槽内に手を伸ばして洗う必要がある。
また、入浴者は、浴槽の上縁を跨ぐ必要があるが、非健常者にとって、片足でバランスをとりながら身体を支えることは危険を伴うものであって、転倒事故の要因になるという問題があった。
また、子供のように身長が低い者が利用する場合にも、大人の体格にあわせた浴槽の壁面を乗り越えることは容易ではない。
また、幼児のように身長が低いと、浴槽の外壁によじ登って浴槽内外に転落することもあり、危険であった。
また、浴槽への転落による幼児の溺死事故は、家庭内で発生する死亡事故の原因の上位に位置しており、このような転落事故を減らすことは急務である。
しかしながら、浴槽の上縁が低い浴槽は、底面積が広く、設置のために大き目のスペースが必要である上、健常者にとっては、使いづらいという問題があった。
また、一般家庭において、健常者用の浴槽と、非健常者用の浴槽又は幼児用の浴槽とを同時に設けることなど不可能である。
浴槽の周壁の一部をスライドする壁面とするためには、浴槽とスライド壁面との間の止水が非常に重要である。
しかしながら、この特許文献には、実施例として、蝶番を介した開閉扉による可動壁面しか開示されておらず、スライド性能と止水性能を兼ね備えた具体的なスライド壁面の構造及び止水手段は開示されておらず、現実的に実施することはできなかった。
浴槽の周壁の少なくとも一面あるいは一部が上下にスライドする壁面を有する浴槽において、
浴槽の上縁の少なくとも一部から、床方向に略矩形状に延びる切り欠きが設けられ、
切り欠きの床側の両角が、曲線状に丸められ、
浴槽の外面側であって、切り欠きの周縁に沿ってパッキンが設けられ、
切り欠きの両側、かつ、浴槽の外面側に沿って、浴槽の上縁から、浴槽の床下面に達する一対の略平行なガイドレールが設けられ、
ガイドレールに案内され、浴槽の外面に沿って上下方向に移動可能に支持され、かつ、浴槽側の内面が平滑であって、パッキンに密着し、外面側がジャバラ状のシャッターが設けられた浴槽であって、
浴槽の切り欠きの周縁外面側に沿って、浴槽の外面と所定間隙を介し、浴槽の外面から、切り欠きの開口方向に張り出すプレート状のパッキン取付壁部が設けられ、
パッキンが、長尺の樹脂製部材であって、
そのパッキンの長手方向に直角な断面が対向する一対の挟持壁を有する略コの字状の挟持部と、
一方の挟持壁の外面側に、その外面を覆い、かつ、外面との間に中空を形成するよう設けられる弾性のあるドーム部と、からなり、
パッキンの挟持部の間隙に、パッキン取付壁部を嵌めることによって、パッキンがパッキン取付壁部に取り付けられ、
パッキンのドーム部が、ガイドレールに案内されるシャッターの内面に密着する浴槽によって達成される。
シャッターが、
一対のガイドレールの間に、浴槽の外面に沿って配される柔軟なシートであって、少なくとも浴槽側の内面が平滑な止水シートと、
止水シートの外面側に、ガイドレールと直交する方向に沿って、かつ、互いに隣接して配される複数の長尺のジャバラ材からなり、隣接するジャバラ材の接縁を折線として、折り曲げ可能に設けられるジャバラ層と、
ジャバラ層のプレート部の外面側表面に、ジャバラ材の長手方向に沿って設けられる補強部材と、からなるよう構成することが推奨される。
また、入浴に介助者が必要な場合は、シャッターの高さを下げると、介助者は、腰をかがめることなく楽な姿勢で要介助者の体を洗うことができる。
また、幼児の転落事故を防止することができ、その結果、転落による溺死事故を防止することもできる。
図1は本発明に係る浴槽の第一実施例の正面図、図2は図1の上面図、図3は図1の右側面図、図4は図1に示したシャッターを取り外した状態を示す浴槽の正面図、図5は図1のA−A′線断面拡大図、図6は図3の部分断面説明図、図7は図1に示したシャッターの握手近傍の部分断面拡大図、図8は図4に示したパッキンの拡大端面図、図9は図6のシャッターを下げた状態を示す部分断面説明図、図10は図9の正面図、図11は本発明に係る浴槽の第二実施例のシャッターを示す側面図、図12は図11の正面図、図13は図11及び図12に示したシャッターの取り付け状態を示す正面図、図14は図13のB−B′線断面説明図、図15は図13のストッパーを解除した状態を示す断面説明図である。
図中、1は本発明に係る浴槽、10は浴槽本体、10aは切り欠き、11及び12はガイドレール、13はシャッターである。
浴槽本体10は、後述する切り欠き10aを有する以外は、一般的な浴槽と同様のものであり、例えば、繊維強化プラスチック製、ステンレス製、木製等である。
なお、図中、浴槽1を支持する部材については、その記載を省略したが、この浴槽1は通常考えられる方法で、床面状に水平に載置、固定されるものである。
切り欠き10aは、図4に示したように、浴槽の一方の長尺な壁面の、上縁の一部から床方向に帯状に延びる開口である。
また、この切り欠き10aの床側の両角は、円弧状にまるくカットされている。
図中、110、120は抜け止め部材である。
ガイドレール11、12は、一対の長尺のレールであって、浴槽本体10の切り欠き10aの両側、かつ、浴槽本体10の外面に沿って、浴槽の上縁近傍から、浴槽本体10の床面側に延びるよう設けられる。
この一対のガイドレール11、12は、断面が略コの字状であって、その開口側が、互いに向き合うよう配される。
ガイドレール11、12の上端上部には、ガイドレール11、12の上端を塞ぐための抜け止め部材110、120が設けられる。
この抜け止め110、120の上面は、浴槽本体10の上縁と同一平面を構成し得るようになっている。
また、この抜け止め部材110、120は、図示しない係止手段によって、浴槽本体10の上縁部側面に着脱可能に係止される。
図中、13はシャッター、130は止水シート、130aは表面層、130bは下地層、131はジャバラ層、131aはジャバラ材、132は補強部材、133は握手である。
シャッター13は、止水シート130と、ジャバラ層131と、補強部材132と、握手133と、からなる。
止水シート130は、表面層130aと、下地層130bの2層からなる。
表面層130aは、柔軟かつ平滑な薄手の樹脂製シートである。
下地層130bは、柔軟な樹脂製シートであり、表面層130aの片面に積層される。
この止水シート130の幅は、ガイドレール11と、ガイドレール12の、互いに対向する内壁面の間隔と略同一である。
このジャバラ材131aは、長尺方向に直角な断面が略台形の樹脂製の部材である。
このジャバラ材131aは、その断面の台形の底面側が、止水シート130の下地層130bに密着し、かつ、止水シート130の幅方向に沿って、互いに隣接するよう取り付けられる。
この止水シート130は、複数のジャバラ材131aの接縁を折線として、折り曲げ可能になっている。
補強部材132は、アルミ製の角柱パイプで、ジャバラ材131aの長手方向に沿って、ジャバラ材131aの外側平面に設けられ、シャッター13が歪まないよう補強するものである。
握手133は、シャッター13をガイドレール11、12に嵌めたときに、止水シート130の上縁となる縁辺に沿って設けられる。
図中、10aは切り欠き、14は止水機構、1400はベース、1401はパッキン、1401aは挟持部、1401bはドーム部、1402はシールである。
止水機構14は、浴槽本体10の壁外面であって、浴槽本体10の切り欠き10aの周縁に沿って設けられ、その一部は、図4及び図5に示したように、ガイドレール11、12の内部を通る。
ベース1400は、図5に示したように、同一の厚さを有する3層のプレートであり、ガイドレール11、12内では、浴槽本体10の壁面側の内面に積層して設けられ、ガイドレール11、12から脱した部分では、ガイドレール11、12の、浴槽本体10に密着した構造部と同一の厚さの下地プレート1400a(図6)を介して浴槽本体10に取り付けられる。
また、中央層の両側に積層されている層の端縁は、ガイドレール11、12の開口縁より、ガイドレール11、12の内側の同一の位置で終端する。
このため、ベース1400の中央層は、浴槽本体10側との間に、溝が構成される。
このパッキン1401は、長手方向に直角な断面が、対向する一対の挟持壁を有する略コの字状の挟持部1401aと、一方の挟持壁の外面側に、その外面を覆い、かつ、外面との間に中空を形成する弾性のあるドーム部1401bと、からなる。
この挟持部1401aの間隙の幅と、挟持壁の厚さは、ベース1400のプレートの厚さと略同一である。
パッキン1401は、図5に示したように、ドーム部1401bが外方に面し、かつ、挟持部1401aの内部に、ベース1400のパッキン取付壁部が嵌るよう、ベース1400に取り付けられる。
また、パッキン1401と、浴槽本体10の壁部外面との間には、漏水防止用のシール1402が充填される。
このとき、ガイドレール11、12の外側の対向面によって、シャッター13が、浴槽本体10の方向に押圧されるので、シャッター13の止水シート130が、パッキン1410のドーム部1401bを押しつぶして、密着し、止水機構14と、シャッター13との間が止水される。
ガイドレール11、12の間に挿入されたシャッター13を下方に押し込み、握手133の上面が、浴槽本体10の上縁よりも下がったら、ガイドレール11、12の上方に、抜け止め部材110、120を取り付ける。
また、このシャッター13を下方に押し込んでいくと、図9及び図10に示す位置まで下降する。
この位置まで下降すると、図示しないストッパーによって、シャッター13の下降は規制される。
このとき、パッキン1401によって、シャッター13とパッキン1401間は緊密にシールされるので、浴槽1内部に、湯をためても水漏れすることがない。
また、湯をためた状態でシャッター13を昇降させることも可能である。
このとき、浴槽1内には、押し下げたシャッター13の上縁付近まで湯をためておくことが推奨される。
このとき、シャッター13は、上縁いっぱいまで引き上げてもよいが、特に、利用者の身体を入浴介護者が洗う場合には、シャッター13を途中まで引き上げるようにすれば、入浴介護者が大きく腰を屈めることなく、楽な姿勢で利用者の身体を洗うことができるようになる。
このため、利用者の身体能力や求めに応じて、シャッター13を昇降させることにより、快適な入浴が可能となり、QOLを飛躍的に高めることができる。
また、子供を入浴させるときや、行水をさせるときにも、シャッター13を下降させることによって、利用しやすくなる。
また、シャッター13を降下させて使用することによって、幼児が高い外壁越しに浴槽の内外の下方をのぞき込んだり、よじ登ったりすることもなくなり、転落事故を防止でき、さらに、転落事故に起因する溺死事故を防止できる。
図11は、第二実施例にかかるシャッターの握手近傍の部分拡大側面図、図12は、図11に示したシャッターの正面図、図13は、図11に示したシャッターの挿入状態を示す正面図(なお、図中、浴槽本体の記載は省略)、図14は、図13のB−B′断面図、図15は、図14の可動軸を操作した状態を示す断面図である。
なお、この第二実施例は、シャッター、及び、その周辺構造を除き、第一実施例と同様であるので、相違点を中心に説明し、第一実施例と重複する説明は省略する。
図11ないし図15中、2はシャッター、20は止水シート、20aは溝、21は補強部材、210は封止部材、22はストッパーユニット、220はハウジング、221は可動軸、222は操作子、223は弾性体、23は握手、30、31はガイドレール、40、41はサブレール、5はパッキンである。
止水シート20は、ポリエチレン製であって、その厚さは8mmであり、その幅は、実施例1のものと同様、後述するガイドレール30、31の互いに対向する内壁面の間隔と略同一である。
この止水シート20の一方の面には、複数の断面V字状の溝20aが平行に設けられる。
この溝20aは、開口幅が7mm、深さが7.5mmであり、平行に設けられる溝の開口縁同士の間隔は、13mmである。
補強部材21は、軸直角断面が正方形であって、その正方形の一辺の外寸が13mmの角柱パイプであって、その長さは、止水シート20の幅より短い。
また、この補強部材21の両端は、後述のストッパーユニット22が取り付けられる一端を除き、封止部材210によって封止される。
この補強部材21は、止水シート20の溝20aに挟まれた平面領域の中央にそれぞれ取り付けられる。
また、補強部材21のうち、後述のストッパーユニット22が取り付けられる補強部材21には、後述の操作子222を通すための一条の貫通孔が設けられる。
ストッパーユニット22は、ハウジング220と、可動軸221と、操作子222と、弾性体223とからなる。
このハウジング220の一方の端面には、後述の可動軸221の先端が突出し得る円孔が設けられる。
また、ハウジング220の側面には、後述の操作子222が貫通する一条の貫通孔が設けられる。
このフランジ221aは、ハウジング220の内部に収まり得る矩形状のものである。
操作子222は、可動軸221の円筒面に、突出するように取り付けられるものである。
弾性体223は、圧縮コイルばねである。
操作子222は、ハウジング220に収容された可動軸221に、ハウジング220の側面に設けられた一条の貫通孔を通過して、可動軸221に取り付けられる。
弾性体223は、ハウジング220内の可動軸221の端部と、その端部と対面するハウジング220の端面の内面との間に収容され、可動軸221のフランジ221aと、ハウジング220の内面との間で、可動軸221をハウジング220の外方に押し出すよう作用する。
このストッパーユニット22は、シャッター2の握手23に一番近い補強部材21の一方の端部に取り付けられる。
ストッパーユニット22を取り付けるときには、操作子222を外した状態で、可動軸221の先端が補強部材21の外方に突出するよう、補強部材21にストッパーユニット22を緊密に押し込み、固定する。
ストッパーユニット22を補強部材21に固定したら、貫通孔から、操作子222を挿入し、可動軸221に取り付ける。
ストッパーユニット22が、補強部材21に取り付けられると、図12に示したように、可動軸221の先端は、補強部材21の端部から突出した状態となる。
この握手23の幅は、補強部材21の長さと略同一である。
ガイドレール30、31は、第一実施例と同様に、浴槽本体の切り欠きの両側外面に沿って設けられるものである。
このガイドレール30、31は、その形状が断面H字状であり、図14に示したように、各ガイドレール30、31の一方のコの字上の開口が、対向するよう配される。
サブレール40、41は、浴槽本体に取り付けられたガイドレール30、31の外側平面部分に沿って設けられる。
サブレール40、41は、ガイドレール30、31に当接する平面部40a、41aと、浴槽本体の切り欠き側の、平面部40a、41aの端縁から、垂直に立ち上がる保護壁40b、41bとからなる断面L字状の長尺な部材である。
このサブレール40、41は、図13及び図15に示したように、ガイドレール30,31に、複数のボルト及びナットによって固定される。
この止め孔は、シャッター2の握手23が、浴槽本体の上縁と同様の高さになったときに、可動軸221の先端に当接する部分に1箇所、シャッター2を最下段まで押し下げたときに、同様に当接する部分に1箇所、さらに、上下の止め孔の間に、適宜の間隔で、1箇所以上、好ましくは、2箇所程度設けられる。
この第二実施例として示したシャッター2は、第一実施例の場合と同様に、ガイドレール30、31の間に、止水シート20の平面が、パッキン5に密着するよう、握手23とは反対側の端縁から挿入される。
シャッター2を押し下げていくと、ストッパーユニット22から突出した可動軸221の先端がサブレール40の上縁に引っ掛かるので、指で操作子221をシャッター2の中央方向に押し動かし、可動軸221を引き込ませた状態で、シャッター2を押し下げる。
さらに、シャッター2を押し下げてゆくと、可動軸221がサブレール40の最上段の止め孔に当面したときに、その止め孔に押し出され、可動軸221が、サブレール40を貫通し、シャッター2が昇降不可能に固定される。
シャッター2を移動させることによって、可動軸221が止め孔に当面すると、可動軸221が、カチンと止め孔に嵌り、シャッター2が固定される。
また、上記のストッパーユニット22であると、移動の開始時に、指を操作子222に一瞬引っ掛けるだけで、固定を解除でき、解除後は、操作子222に触れることなく、シャッター2を固定できる。
上記の実施例では、シャッターは、浴槽の長辺側の壁面に設けられているが、短辺側の壁面に設けてもよく、また、1壁面全体をシャッターとしても、さらに、1個の浴槽に複数のシャッターを取り付けてもよい。
また、シャッターの構造は、昇降に伴って浴槽の壁面に沿って変形し、かつ、浴槽内に水や湯が溜められたときに、水圧で撓みすぎて、パッキンとの間から、漏水しない程度の強度があれば、どのようなものであってもよい。
また、上記の第一実施例では、止水シートは、二層の積層シートとなっているが、単層、又は、三層以上の積層シートを用いてもよい。
また、パッキンは樹脂製であるが、樹脂は合成樹脂に限定されず、天然ゴムのような天然由来の樹脂であってもよい。
また、パッキンと浴槽本体の間に設けられるシールは、パッキンと浴槽本体の間の止水性が高い場合には不要である。
また、上記の実施例では、パッキンが取り付けられる切り欠きの角の形状は、大きく円弧状に切られているが、その径は小さくてもよく、また、パッキンを取り付けるベースにパッキンをなじませることができれば、その形状は、上記の実施例に限定されることもない。
ただし、あまりにも摩擦力がなくなると、握手に軽く手をついただけでもシャッターが押し下がって、思わぬ事故につながる恐れがあるため、ある程度の摩擦力が得られるよう配慮されるべきである。
この場合、ストッパーの具体例として、第二実施例を例示したが、ストッパーの機構は、例示されたものに限定されず、シャッターを所望の高さに固定できるのであれば、どのようなものであってもよい。
また、上記の実施例では、シャッターの両側は、浴槽本体が露出しているが、この部分は、装飾ボード等により覆われ、エプロンが形成される。
また、浴槽本体の形状や大きさ、浴槽本体及び各部の材質は、本発明の範囲内で自由に設計変更できるものである。
特に、シャッターの柔軟なシートを構成する部材は、耐水性、耐熱性、耐磨耗性、平滑性、加工性に優れた材料であれば、適宜選択することができ、また、成形、係合、接着等の加工方法は、採用された材料に応じ変更できる。
また、第二実施例における止水シートの厚さ、溝の形状及び間隔は、浴槽本体の大きさ及び形状に応じ、自由に設計変更できる。
具体的には、シャッターが可撓性に富む材質で構成されている場合、例えば、ガイドレールは、下方に進むに従って狭まるようにし、シャッターが下方に近づくに従い、撓むように構成しても、また、その反対に上方を狭くし、上方寄りが撓むようにしてもよい。
この場合、シャッターの撓みに応じ、ガイドレールのガイド方向がねじれるようにしてもよい。
また、浴槽の出入り時に、浴槽の上縁を大きく跨ぐ必要がなくなるので、片足立ちの途中にバランスを崩すことによる転倒事故を防止することができる。
また、幼児による転落事故や、転落事故に起因する溺死事故を防止することができる。
また、新生児を簡単に沐浴させることができるようになる。
また、通常の浴槽と同様に使用できるので、健常者でも支障なく使用することができ、利用者の状況に応じて、利用しやすい浴槽を提供できるようになる。
10 浴槽本体
10a 切り欠き
11 ガイドレール
110 抜け止め部材
12 ガイドレール
120 抜け止め部材
13 シャッター
130 止水シート
130a 表面層
130b 下地層
131 ジャバラ層
131a ジャバラ材
132 補強部材
133 握手
14 止水機構
1400 ベース
1400a 下地プレート
1401 パッキン
1401a 挟持部
1401b ドーム部
1402 シール
2 シャッター
20 止水シート
20a 溝
21 補強部材
210 封止部材
22 ストッパーユニット
220 ハウジング
221 可動軸
221a フランジ
222 操作子
223 弾性体
23 握手
30 ガイドレール
31 ガイドレール
40 サブレール
40a 平面部
40b 保護壁
41 サブレール
41a 平面部
41b 保護壁
5 パッキン
Claims (3)
- 浴槽の周壁の少なくとも一面あるいは一部が上下にスライドする壁面を有する浴槽において、
浴槽の上縁の少なくとも一部から、床方向に略矩形状に延びる切り欠きが設けられ、
切り欠きの床側の両角が、曲線状に丸められ、
浴槽の外面側であって、切り欠きの周縁に沿ってパッキンが設けられ、
切り欠きの両側、かつ、浴槽の外面側に沿って、浴槽の上縁から、浴槽の床下面に達する一対の略平行なガイドレールが設けられ、
ガイドレールに案内され、浴槽の外面に沿って上下方向に移動可能に支持され、かつ、浴槽側の内面が平滑であって、パッキンに密着し、外面側がジャバラ状のシャッターが設けられた浴槽であって、
浴槽の切り欠きの周縁外面側に沿って、浴槽の外面と所定間隙を介し、浴槽の外面から、切り欠きの開口方向に張り出すプレート状のパッキン取付壁部が設けられ、
パッキンが、長尺の樹脂製部材であって、
そのパッキンの長手方向に直角な断面が対向する一対の挟持壁を有する略コの字状の挟持部と、
一方の挟持壁の外面側に、その外面を覆い、かつ、外面との間に中空を形成するよう設けられる弾性のあるドーム部と、からなり、
パッキンの挟持部の間隙に、パッキン取付壁部を嵌めることによって、パッキンがパッキン取付壁部に取り付けられ、
パッキンのドーム部が、ガイドレールに案内されるシャッターの内面に密着する浴槽。 - 一対のガイドレールが、長手方向に直角な断面が略コの字状であって、その開口側が互いに向き合うよう浴槽の外面側に設けられ、
シャッターが、
一対のガイドレールの間に、浴槽の外面に沿って配される柔軟なシートであって、少なくとも浴槽側の内面が平滑な止水シートと、
止水シートの外面側に、ガイドレールと直交する方向に沿って、かつ、互いに隣接して配される複数の長尺のジャバラ材からなり、隣接するジャバラ材の接縁を折線として、折り曲げ可能に設けられるジャバラ層と、
ジャバラ層のジャバラ材の外面側表面に、ジャバラ材の長手方向に沿って設けられる補強部材と、からなる請求項1に記載の浴槽。 - シャッターの上縁近傍側面の少なくとも一方に、常時は側方に突出し、所要のときには、シャッター内に没入される可動軸と、ガイドレールの、シャッターの側面に近接、対向する部材の所要の位置に、突出した可動軸が嵌り得る少なくとも1箇所の止め孔が設けられ、可動軸が止め孔に嵌ることにより、シャッターが昇降することを防止するストッパー機能を設けた請求項1又は2に記載の浴槽。
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WO2021137552A1 (ko) * | 2020-01-02 | 2021-07-08 | 윤광선 | 스탠딩 욕조 |
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