JP2008154560A - トラクタの作業機上昇制御装置 - Google Patents

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清二 金並
Hisashi Takahashi
恒 高橋
Shin Takagi
慎 高木
Satoshi Nagai
訓 長井
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Abstract

【課題】トラクタ車体の後部に作業機を昇降可能に装着して、油圧装置の伸縮リフトシリンダによって昇降制御する形態では、作業機上昇の上限位置で停止するとき、停止衝撃を発生する。この発明は、このような作業機の上昇停止時に発生するよる衝撃を緩和するものである。
【解決手段】作業機を有して昇降するリフトリンク1を設けた車体2の後部に、このリフトリンク1の接近を検出する近接センサ3を設け、この近接センサ3の検出によってリフトリンク1の上昇速度を減速することを特徴とするトラクタの作業機上昇制御装置の構成とする。また、近接センサ3として、リフトリンク1の動きを検出する画素カメラ4を設けたことを特徴とするトラクタの作業機上昇制御装置の構成とする。
【選択図】図2

Description

この発明は、農用トラクタ車体の後部に昇降可能に装着する作業機において、この車体に対する作業機の上昇を正確に検出して、上限位置での上昇速度を減速し、この上昇時の上限停止位置における急停止による衝撃を緩和する作業機上昇制御装置に関するものである。
車体の後部に対してロータリ耕耘装置を油圧装置を介して昇降可能に連結し、この作業機の高さを検出するリフトアーム角センサを設け、このリフトアーム角センサの検出によって、作業機が地表から浮上するときのロータリの回転を停止すると共に、作業機の上昇速度を減速する構成、及びポジション制御で作業機を上昇する場合は、この減速操作を牽制する技術(例えば、特許文献1参照)が知られている。
特開2004−57151号公報(第1頁、図1)
トラクタ車体の後部に作業機を昇降可能に装着して、油圧装置の伸縮リフトシリンダによって昇降制御する形態では、作業機上昇の上限位置で停止するとき、停止衝撃を発生する。この発明は、このような作業機の上昇停止時に発生する衝撃を緩和するものである。
請求項1に記載の発明は、作業機を有して昇降するリフトリンク1を設けた車体2の後部に、このリフトリンク1の接近を検出する近接センサ3を設け、この近接センサ3の検出によってリフトリンク1の上昇速度を減速することを特徴とするトラクタの作業機上昇制御装置の構成とする。
作業機を接地させた状態で対地作業を行うとき、リフトリンク1を油圧力等によって上昇することによって、作業機を非作業位置へ上昇させて、近接センサ3による検出によって、この上限位置で昇降を停止することができる。リフトリンク1が上昇するときは車体2の後部に接近する。そして、このリフトリンク1の接近位置、状態等を、車体2後部に位置する近接センサ3に検出して、リフトリンク1の上昇速度を減速して、上限位置に至って停止する。又、このような作業機を装着したリフトリンク1の昇降に拘らず、他の作業部材や、部材カバー、作業者人体等の物体が、この接近センサ3の検出域に接近するときも、この検出によって前記リフトリンク1の上昇速度が減速されて、安全な状態に上昇制御される。
請求項2に記載の発明は、前記近接センサ3として、リフトリンク1の動きを検出する画素カメラ4を設けたことを特徴とするものである。
この画素カメラ4は、前記リフトリンク1の上昇によって、このリフトリンク1が接近すると検出の画素数が多くなるように変化するために、このリフトリンク1の接近度合いを検出することができる。この画素カメラ4による検出によってリフトリンク1の上昇速度を減速制御する。
請求項1に記載の発明は、リフトリンク1を上限位置へ上昇するときは、この一定形態のリフトリンク1の車体2に対する接近を近接センサ3によって検出するため、検出精度を高め、安定させることができ、上限位置近くにおける上昇速度を減速して、上限位置で停止するため、このリフトリンク1の停止時の衝撃力を緩和することができる。又、近接センサ3は、リフトリンク1の検出のみならず、これら車体2とリフトリンク1との間の異物の存在による接近をも検出するものであるから、リフトリンク1の上昇速度を減速させて、作業操作等の安全を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、画素カメラ4による検出が素数の変化によってリフトリンク1の車体に対する接近位置を検出するため、正確な検出を行わせることができ、制御精度を高めることができる。又、CCDカメラのような画素カメラ4を設置する形態であるから構成を簡潔化することができる。
図1〜図3に基づいて、トラクタ車体2は前部のボンネット11下のエンジンルームにエンジン12を搭載し、ダッシュボード13部のステアリングポスト14上にステアリングハンドル15を設ける。後部の左右フェンダ16間に運転席5を設ける。この車体2は、左右両側端部に前輪17を有した前輪軸18を設け、後輪19を有した後輪軸20を設ける。エンジン12によって前輪17、後輪19を伝動回転して走行する四輪駆動走行することができる。この車体2の後端部の左右フェンダ16間には、前記ダッシュボード13からステップフロア6、及び運転席5上方を覆うキャビン7を搭載する。
この車体2の後端にリフトリンク1を設けて、ロータリ耕耘装置8等の各種の対地作業機を装着して作業することができる。リフトリンク1は、リフトアーム21によって昇降されるロアリンク22や、トップリンク23等からなる三点リンク機構の形態として、この三点リンク機構の後端にロータリ耕耘装置8等の作業機が連結される。又、この車体1の後端にはPTO軸24が設けられて、作業機の入力軸を連動して作業伝動を行うことができる。又、該車体2の主体は、エンジン12の後側に連結するクラッチハウジング、ミッションケース26等から構成され、このミッションケース26の後上部にリフトアーム21を軸装の油圧ケース27が設けられる。
前記耕耘装置8は、耕耘爪28を配した耕耘軸29を有し、前記PTO軸24から連動軸30や、耕耘ケース31内の伝動機構等を介して伝動回転されて耕耘することができる。この耕耘装置8には耕耘カバー32や、サイドカバー33、リヤカバー34等を設けて、耕耘跡の土壌面を均平するように構成している。
このような耕耘装置8の連結マスト35をトップリンク23の後端に連結し、前記耕耘ケース31左右の連結ピンをロアリンク22の後端部に連結して、作業機連結状態にして、リフトアーム21の上下回動によってリフトロッド36を介するロアリンク22を上下回動して、昇降制御することができる。この昇降制御は、前記油圧ケース27に設ける油圧リフトシリンダ10を、油圧回路の油圧制御弁37の切替制御によって伸縮して行うことができる。
又、車体2の後端部には左右一対のロアリンクブラケット43を設けて、前記ロアリンク22の前端部を上下回動自在にリンクピン44で連結している。前記トップリンク23は、車体2の後端部に設けたトップリンクブラケット38にリンクピン39で連結し、この後端部には、図3のようにヒッチフック40をリンクピン41で連結したクイックヒッチ42を介して、前記耕耘装置8を装着するように構成することもできる。
前記フェンダ16の後端部には、ウインカランプ9を設けるが、このウインカランプ9は前記PTO軸24の伝動クラッチの入り、切りの操作に連動して、このウインカ9を点滅させて、しかも、この点滅速度を耕耘装置8の耕耘軸回転の変速、乃至速度によって変えるように構成したものである。伝動クラッチを切りの時はウインカランプ9を消灯し、クラッチ入りの時に点滅させる。又、耕耘軸の速度が低速の時は点滅速度を遅くし、高速位置になるに伴って順次早く点滅するように構成する。これによって、耕耘装置8の伝動の入り、切り状態の確認、及び、変速、速度の確認を容易にして安全を図ることができ、作業性を向上することができる。
このような構成において、この発明に係る作業機の上昇制御装置は、作業機を有して昇降するリフトリンク1を設けた車体2の後部に、このリフトリンク1の接近を検出する近接センサ3を設け、この近接センサ3の検出によってリフトリンク1の上昇速度を減速することを特徴とするトラクタの作業機上昇制御装置の構成とする。
作業機を接地させた状態で対地作業を行うとき、リフトリンク1を油圧力等によって上昇することによって、作業機を非作業位置へ上昇させて、近接センサ3による検出によって、この上限位置で昇降を停止することができる。リフトリンク1が上昇するときは車体2の後部に接近する。そして、このリフトリンク1の接近位置、状態等を、車体2後部に位置する近接センサ3に検出して、リフトリンク1の上昇速度を減速して、上限位置に至って停止する。又、このような作業機を装着したリフトリンク1の昇降に拘らず、他の作業部材や、部材カバー、作業者人体等の物体が、この接近センサ3の検出域に接近するときも、この検出によって前記リフトリンク1の上昇速度が減速されて、安全な状態に上昇制御される。
又、前記近接センサ3として、リフトリンク1の動きを検出する画素カメラ4を設けたことを特徴とするものである。この画素カメラ4は、前記リフトリンク1の上昇によって、このリフトリンク1が接近すると検出の画素数が多くなるように変化するために、このリフトリンク1の接近度合いを検出することができる。そして、この画素カメラ4による検出によってリフトリンク1の上昇速度を減速制御する。
前記図2では、近接センサ3による検出対象物であるリフトリンク1をロアリンク22とした形態であり、近接センサ3としてのCCDカメラからなる画素カメラ4を、左側のロアリンク22の昇降回動を支持するロアリンクブラケット43の上部位置のミッションケース26の後端面に、後方を視凖するように取付けている。
このリフトリンク1の上昇時に、ロアリンク22がリンクピン44の回りに上方回動Aして近接画素カメラ4に接近することによって、カメラ4に撮影されるロアリンク22の画像が大きくなって、画素数が予めコントローラ45に設定している基準値に増大すると、このロアリンク22が上限位置に上昇接近したものとして、前記油圧制御弁37に対して上げ速度の低減指令46を発信する。この低減指令46は数段、又は無段階に切替える形態に構成することもできる。
図3では、近接センサ3による検出対象物をトップリンク23とした形態である。トップリンク23はターンバックル機構を構成することによって、回動筒部47を形成して、この回動筒部47の回動Aによってトップリンク23を伸縮するように構成しているが、この回動筒部47を画素カメラ4によって視凖するように設定し、この一定形態の形成の外周面によって、正確で安定したトップリンク23の接近位置を検出することができる。
次に、主として図4に基づいて、前記耕耘装置8の後部には、畝立用培土器70等の作業機を取り付けるための作業ヒッチ71を有する。この作業ヒッチ71の左右両端部に安全灯72、73を取付ブラケット74を介して取り付ける。この安全灯72、73は上下二段に配置されて、前記耕耘装置8の上下動によって連動されて点滅されるもので、耕耘装置8が上昇する時は上部の安全灯72が点滅し、下降する時は下部の安全灯73が点滅するように設定している。しかも、この点滅は、耕耘装置8の昇降作動時の数秒前に開始するように設定している。これによって、耕耘装置8の昇降時に周囲の人に危険、安全を知らせることができる。又、図5では前記安全灯72、73を耕耘ケース31等の耕耘フレーム自体に取付けたものである。
次に、主として図6〜図8に基づいて、前記耕耘装置8のリヤカバー34の構成について、後端下部の鎮圧部76に対する土乗りを防止するものである。この鎮圧部76は比較的接地角度が緩やかに形成されるため泥土が乗りやすく掃除に手数を要する。このため、鎮圧部76に傾斜板77を取り付けて、リヤカバー34に乗り上げた泥土を下方へ流下し易くするものである。リヤカバー34には培土器70等を取り付けるための切欠部78、79を形成するが、この切欠部78、79は培土器70を取り付けない時は、補助カバー80、81を取り付けてこれらの切欠部78、79を塞ぐ構成としている。
従って、これら補助カバー80、81の後端鎮圧部に傾斜板77を形成することによって、補助カバー80、81を取り付けたときは、この補助カバー80、81の傾斜板77によって土乗りを防止するようにしている。前記鎮圧部76にはカール部82を形成し、各補助カバー80、81の横端には差込ピン83を有し、この差込ピン83をカール部82に差し込んで各補助カバー80、81を切欠部78、79に取り付ける。これらの補助カバー80、81の鎮圧部76の上側に傾斜板77をボルト締め等によって取り付ける。このとき各傾斜板77の差込ピン83側端部は延出して、取付時には接合部のカール部82を覆う形態に形成して、土溜りし難い形態に構成している。
図8の形態では、傾斜板77をリヤカバー34の各カール部82、及び補助カバー80、81毎に傾斜板77をボルト締めによって取り付けたものである。
次に、主として図9に基づいて、耕耘爪28の対する藁屑等の巻付防止巻付防止バー85を取り付けるための構成に関し、この巻付防止バー85の左右側端部を、耕耘爪28を取り付けるソケット86部に取り付け支持する場合において、このソケット86と一体のブラケット87に形成の支持穴88に外側から袋ナット89を差し込んで回動自在に支持し、この袋ナット89の内側に巻付防止バー85の先端部の螺子部90の形成された部分を差し込んで、この袋ナット89の螺合によって締め付け固定するものである。このため、巻付防止バー85の螺子部90の外部への露出をなくして、藁屑等の巻付抵抗を無くして巻付を少なくするものである。
次に、主として図10に基づいて、トラクタ作業用のコントローラを構成するタッチパネル91を形成のコントロールパネル92を、キャビン7のリヤガラス93等に吸着ゴム盤94を介して着脱可能に取り付けて、このコントロールパネル92にハーネス95を差込み連結して、運転者が後方を向いた姿勢状態でタッチパネル91をタッチ操作しながら作業操作するように構成し、コントローラの取付場所を狭くし、省スペース化を図るものである。
次に、主として図11に基づいて、前記コントロールパネル92、又はコントロールボックス95を着脱自在に取り付けるセットプレート96を、キャビン7の天井部97に吊下げ可能に取り付けて、収納Aと、引出Bとに切替可能に構成したものである。このセットプレート96を引き出して吸着ゴム盤94で窓ガラス93面に吸着固定させた状態にして、コントロールボックス95を取り付けて、ハーネス95を連結して操作可能に構成する。セットプレート96の裏側には係止部98を設けて、この係止部98を天井部97の係合穴100に係合させることによって、セットプレート96を収納A位置に切替ることができる。セットプレート96は天井部97に対して吊下ヒンジ101回りに上下回動自在にして取り付けている。
次に、主として図12に基づいて、前記コントロールボックス95を取り付けるセットプレート96、又はコントロールパネル92をフェンダー16等のパネル穴102から出し入れ可能にして、操作する時はこのコントロールパネル92をパネル穴102から引出して窓ガラス93に固定するものである。
トラクタ作業機の側面図。 その一部ロアリンク部の斜視図。 そのトップリンク部の斜視図。 安全灯を有した耕耘装置部の背面図と、側面図。 その一部別例を示す耕耘装置部の背面図と、側面図。 耕耘リヤカバー部の分解斜視図と、一部の側面図。 そのリヤカバーの斜視図。 一部別例を示すリヤカバーの斜視図。 耕耘軸部の組立て状態を示す斜視図。 コントロールパネル取付部の斜視図。 一部別例を示すコントロールパネル取付部の作用状態を示す斜視図。 一部別例を示すコントロールパネル取付部の作用状態を示す斜視図。
符号の説明
1 リフトリンク
2 車体
3 近接センサ
4 画素カメラ

Claims (2)

  1. 作業機を有して昇降するリフトリンク(1)を設けた車体(2)の後部に、このリフトリンク(1)の接近を検出する近接センサ(3)を設け、この近接センサ(3)の検出によってリフトリンク(1)の上昇速度を減速することを特徴とするトラクタの作業機上昇制御装置。
  2. 前記近接センサ(3)として、リフトリンク(1)の動きを検出する画素カメラ(4)を設けたことを特徴とする請求項1に記載のトラクタの作業機上昇制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016049029A (ja) * 2014-08-28 2016-04-11 株式会社Ihiスター 農作業機、走行車、および、農作業車両システム

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