JP2012080845A - トラクタの作業機上限規制装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業機をトラクタの後部にリンク機構を介して昇降自在に装着したものにおいて、作業機の上昇上限位置をトラクタ近接位置に容易に設定することができるトラクタの作業機上限規制装置を提供する。
【解決手段】作業機8をトラクタ1の後部に昇降自在に装着するリンク機構9を備え、このリンク機構9を駆動して作業機8を上昇させる昇降シリンダ22を備え、作業機8が上昇してトラクタ1に近接した位置であるトラクタ近接位置に達したことを検出する上限検出センサ47を設け、この上限検出センサ47の検出信号によって昇降シリンダ22の作業機上昇動作を停止させるように構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、トラクタに昇降自在に装着される作業機(トラクタインプルメント)の上昇上限位置を規制する作業機上限規制装置に関するものである。
トラクタに昇降自在に装着される作業機の上昇上限位置を規制する装置として、特許文献1に記載の装置がある。
この特許文献1において、トラクタの車体の後部には作業機を昇降自在に装着するための三点リンク機構が装備されている。また、トラクタの車体の後部上にはリフトアームが上下揺動自在に設けられ、このリフトアームの揺動端側はリフトロッドを介して三点リンク機構のロワーリンクに連動連結されている。
また、トラクタの車体の後部には、リフトアームを駆動して作業機を上昇させるための昇降シリンダが設けられている。この昇降シリンダは単動型の油圧シリンダによって構成され、ピストンロッドの先端側がリフトアームに枢支連結されている。この昇降シリンダに圧油を供給してピストンロッドをシリンダチューブから突出させることによりリフトアームが上方揺動し、これによってロワーリンクが上方揺動して作業機が上昇するよう構成されている。
リフトアームの揺動基部には、リフトアームの揺動角度を検出する角度センサが設けられ、この角度センサの検出値はトラクタに装備された制御装置に電気信号回路を介して入力される。前記昇降シリンダに対する圧油の給排を制御する昇降バルブは、前記制御装置によって制御されるよう構成されている。
トラクタの運転席近傍の操作パネルには、リフトアームの上下揺動範囲の上限を任意の位置に設定するための高さ規制ダイヤルが設けられ、この高さ規制ダイヤルの操作信号は前記制御装置に電気信号回路を介して入力される。
前記構成のトラクタにあっては、レバー操作等によって制御装置から作業機上げ指令が昇降バルブに発信されると、昇降シリンダが伸長して作業機を上昇させるよう構成されている。
そして、制御装置から作業機上げ指令を発信させた場合、高さ規制ダイヤルによって設定した位置までリフトアームが上昇すると、昇降シリンダの作業機上昇動作を自動停止させるように制御装置によって昇降バルブが制御される。
したがって、高さ規制ダイヤルの設定位置を変更することにより、作業機の上昇上限位置を任意の位置に設定することができる。
特開2010−11811号公報
トラクタに三点リンク機構を介して作業機を装着して該作業機を上昇させると、該作業機はトラクタに接近しながら上昇する。そして、作業機によっては、上昇させると、トラクタの後輪を覆う後輪フェンダの後端側や、トラクタの車体に搭載したキャビンの後面のリヤガラス等に接当する場合がある。
このような場合、前記高さ規制ダイヤルによって作業機の上昇上限位置を、作業機がトラクタに近接した位置であって且つトラクタ側の部位に接触しないような位置(トラクタ近接位置)に設定すればよいが、トラクタに装着される作業機は多種多様であり、作業機ごとにトラクタに接当する部位が異なる。
そこで、トラクタに対して作業機を付け替える際に、高さ規制ダイヤルによって作業機の上昇上限位置の設定作業をしなければならないが、高さ規制ダイヤルの操作では、作業機が実際にどの位置までトラクタに接近するのかわからないので、高さ規制ダイヤルによる作業機の上昇上限位置の設定作業を何度か行わなければならない場合があり、従来のトラクタにあっては、作業機の上昇上限位置をトラクタ近接位置に設定する作業が煩雑であるという問題がある。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑み、作業機の上昇上限位置をトラクタ近接位置に容易に設定することができるトラクタの作業機上限規制装置を提供することを課題とする。
前記技術的課題を解決するために本発明が講じた技術的手段は、以下に示すことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、作業機をトラクタの後部に昇降自在に装着するリンク機構を備え、このリンク機構を駆動して作業機を上昇させる昇降シリンダを備え、
作業機が上昇してトラクタに近接した位置であるトラクタ近接位置に達したことを検出する上限検出センサを設け、この上限検出センサの検出信号によって昇降シリンダの作業機上昇動作を停止させるように構成したことを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、トラクタの後部に上下揺動自在に設けられたリフトアームを備え、このリフトアームを前記昇降シリンダによって上方揺動させることによりリンク機構を駆動して作業機が上昇するよう構成し、作業機が前記トラクタ近接位置に位置した際におけるリフトアームの位置を上限検出センサによって検出するように構成したことを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、リフトアームの上方にトラクタ側に取り付けられた支持ステーを設け、この支持ステーに、上限検出センサと、リフトアームの上方揺動動作に連動して上方移動する連動部材とを支持し、作業機がトラクタ近接位置に位置した際における連動部材を上限検出センサで検出するように構成したことを特徴とする。
請求項4に係る発明によれば、上限検出センサを位置調整自在に設け、該上限検出センサの位置を変更することにより作業機の上昇上限位置の設定が変更可能とされていることを特徴とする。
本発明によれば、以下の効果を奏する。
請求項1に係る発明によれば、作業機の上昇上限位置をトラクタ近接位置に設定するには、作業機をトラクタ近接位置まで作業機を上昇させ、このトラクタ近接位置に作業機が位置していることを上限検出センサが検出するように設定すればよく、作業機の上昇上限位置をトラクタ近接位置に容易に設定することができる。
作業機がトラクタ近接位置に達したことを検出するのには、作業機を直接センサで検出する、又は作業機を装着するリンク機構を構成するリンクを検出する、或いはリフトアームの位置を検出する、等が考えられる。
しかしながら、作業機を直接センサで検出する場合は、トラクタに装着される各作業機の形状は多様であるので、1つのセンサで多数の異なる作業機に対応させるのが難しい。また、リンク機構を構成するリンクを検出する場合は、リンク機構の周辺にセンサ取付け用の支持部材を取り付ける所がなく、センサの取付が難しい。
これに対して、請求項2に係る発明によれば、トラクタの車体に設けられたリフトアームの位置を検出するようにすることにより、1つのセンサでトラクタに装着される各作業機の位置を検出することが容易であり、且つリフトアームはトラクタの車体後部上に設けられるので上限検出センサの取付も容易に行える。
請求項3に係る発明によれば、リフトアームの上方に配置され且つキャビンに取り付けられた支持ステーに、上限検出センサと、リフトアームの上方揺動動作に連動して上方移動する連動部材とを支持し、作業機がトラクタ近接位置に位置した際における連動部材を上限検出センサで検出するようにしたので、上限検出センサの取り付けが容易である。
請求項4に係る発明によれば、種類の異なる作業機を付け替える際に、容易に対応することができる。
作業機を装着した状態のトラクタの側面図である。 作業機装着部分の側面図である。 発明の制御回路を示す構成図である。 上限検出センサの取付部分の側面図である。 (a)は上限検出センサの取付部分の背面図、(b)は支持ステー及び上限検出センサの平面図である。 他の実施形態に係るトラクタ後部の側面図である。 開示例に係るトラクタと作業機の側面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1において、符号1はキャビン付きのトラクタであり、該トラクタ1は、前後を左右一対の前後輪2,3によって支持された車体4を備え、この車体4上にキャビン5を搭載して主構成されている。
車体4は、前部のエンジン6と、該エンジンの後部に連結されたフライホイールハウジング、クラッチハウジング及びミッションケース等によって構成された伝動ケース7とから主構成されている。
車体4(ミッションケース)の後部には、車体4に作業機8(トラクタインプルメント)を昇降自在に装着するための三点リンク機構9が装備されている。
図2に示すように、三点リンク機構9は、上部の1本のトップリンク10と、下部の左右一対のロワーリンク11とから主構成されている。
トップリンク10の前端側は車体4の後面上部に取り付けられたトップリンクブラケット12に枢支連結され、トップリンク10の後端側は作業機8に枢支連結されている。
左右ロワーリンク11の前端側は車体4の後部側面に枢支連結され、左右ロワーリンク11の後端側は作業機8に枢支連結されている。
なお、三点リンク機構9は、トップリンク10と左右ロワーリンク11の後端側に連結フレームを設け、この連結フレームを介して作業機8を装着するようにしたオートヒッチ(クイックヒッチ)機能を備えたものであってもよい。
本実施形態では、作業機8としてブロードキャスタが例示され、該ブロードキャスタは、装着フレーム13に、肥料を貯留する肥料タンク14と、この肥料タンク14内の肥料を散布する散布装置15とを備えてなり、装着フレーム13の前部には、トップリンク10の後端側が枢支連結されるトップリンク取付部16と、ロワーリンク11の後端側が枢支連結される左右一対のロワーリンク取付部17とが設けられている。
車体4の後部上面側には左右一対のリフトアーム18が配置されている。
車体4後部上には支持体19が取付固定され、この支持体19には左右方向の軸心を有する支軸20が軸心回りに回動自在に支持されており、この支軸20の左右両側に左右のリフトアーム18の前側の揺動基部18aが一体回動自在にスプライン嵌合されており、これによって左右のリフトアーム18が車体4後部上に一体回動自在に取り付けられている。
左右各リフトアーム18の後部側の揺動端部18bにはリフトロッド21の上端側が枢支連結されている。左右のリフトロッド21の下端側は、左右方向で同じ側にあるロワーリンク11の長さ方向中途部に枢支連結されている。
車体4の後部には左右一対の昇降シリンダ22が配置されている。
左右各昇降シリンダ22は、単動型の油圧シリンダによって構成され、左右方向で同じ側にあるリフトアーム18の下方側に配置されている。
左右各昇降シリンダ22は、ピストンロッド23がシリンダチューブ24の上端側から上方側に突出するように配置され、シリンダチューブ24の下端側は、車体4に設けられた図示省略の支持部に支持ピン25を介して左右軸回りに回動自在に枢支されている。
左右各昇降シリンダ22のピストンロッド23の先端側(上端側)は左右方向で同じ側にあるリフトアーム18の前後中途部に枢支連結されている。
前記左右昇降シリンダ22に圧油を供給して該昇降シリンダ22のピストンロッド23を上方に突出させると、左右リフトアーム18が上方に揺動して左右のロワーリンク11が引上げられ、これによって、作業機8が上昇する。このとき作業機8は上昇しながらトラクタ1側に近づく(図1参照)。
また、左右昇降シリンダ22から圧油が抜ける状態にすると、作業機8は自重で下降し、ロワーリンク11及びリフトアーム18が下方揺動する。
なお、昇降シリンダは、車体4(ミッションケース)の後部上に取付けた油圧ケース内に設けられる内装型の昇降シリンダであってもよい。
また、左右一方のリフトロッド21を油圧シリンダからなるリフトシリンダによって構成し、トラクタ1が左右に傾いたときにリフトシリンダを伸縮させることにより、作業機8が水平を保つよう作業機8を水平制御することができる。
キャビン5は、前支柱26と、後支柱27と、前後支柱26,27の中間に配置された中間支柱28とをそれぞれ左右一対備え、左右前支柱26間にフロントガラスを備え、左右後支柱27間にリヤガラスを備え、前支柱26と中間支柱28との間にドア30を備え、後支柱27と中間支柱28との間にサイドガラス29を備え、上端部にルーフ31を備えている。
キャビン5室内の後部には運転席32が設けられ、この運転席32の前方にはステアリングハンドル33等が設けられている。
また、キャビン5は、運転席32の左右両側に、後輪3の外周の上面側及び前面上部側を覆う後輪フェンダ34を備えている。
また、キャビン5の底部側(車体4を構成する伝動ケース7の上面側)には、板材からなるフロアシート35がキャビン5前部からキャビン5後部にわたって設けられている。
このフロアシート35は、運転席32の下方に位置するシート取付壁部36と、このシート取付壁部36の後端から後斜め上方に向けて延出する背面壁部37と、運転席32の前下方に位置するステップ壁部38とを有する。
キャビン5室内の運転席32側方には、制御装置39(ECU)が設けられている。
図3に示すように、運転席32近傍に設けられた図示省略の操作パネルには、高さ規制ダイヤル41が設けられ、この高さ規制ダイヤル41は電気信号回路を介して制御装置39に接続され、該高さ規制ダイヤル41の操作信号が制御装置39に入力されるよう構成されている。
リフトアーム18の揺動基部18aには、リフトアーム18の揺動角度を検出するリフトアームアームセンサ42が設けられ、このリフトアームアームセンサ42は電気信号回路を介して制御装置39に接続され、リフトアームアームセンサ42の検出値(リフトアーム18の揺動角度)が制御装置39に入力されるよう構成されている。
前記昇降シリンダ22に対して圧油の給排(圧油の流れる方向)及び流量等を制御する昇降バルブ43は比例制御弁等を内蔵しており、該昇降バルブ43は制御装置39に電気信号回路を介して接続され、該昇降バルブ43が制御装置39によって制御されるよう構成されている。
図1に示すように、運転席32の側方には、作業機8の高さ位置を制御するポジションレバー44が設けられ、このポジションレバー44の操作位置を検出するポジションレバーセンサ45は電気信号回路を介して制御装置39に接続され、ポジションレバー44の操作位置が制御装置39に入力されるよう構成されている。
ステアリングハンドル33の近傍には、昇降レバースイッチ46が設けられ、この昇降レバースイッチ46は電気信号回路を介して制御装置39に接続され、昇降レバースイッチ46の操作位置が制御装置39に入力されるよう構成されている。
本実施形態のトラクタ1にあっては、リフトアーム18が上方揺動するように制御装置39から昇降バルブ43に指令信号が発信された際において、高さ規制ダイヤル41によって設定した位置にリフトアーム18が回動すると、制御装置39から昇降バルブ43に昇降シリンダ22の作業機8上昇動作を停止するよう指令信号が発信され、該昇降シリンダ22の作業機8上昇動作を自動停止させる。
したがって、高さ規制ダイヤル41の設定位置を変更することによって、作業機8(リフトアーム18)の上昇上限位置を任意の位置に設定することができる。
また、ポジションレバー44を操作することにより、作業機8の高さ位置が変更可能とされ、該ポジションレバー44によって制御装置39から作業機上げ指令を昇降バルブ43に発信し、昇降シリンダ22を伸長させて作業機8を上昇させた場合、高さ規制ダイヤル41によって設定した位置までリフトアーム18が上昇すると、ポジションレバー44による作業機上げ指令が解除されなくても、昇降シリンダ22の作業機8上昇動作を自動停止させるように制御装置39によって昇降バルブ43が制御される。
前記昇降レバースイッチ46は、該昇降レバースイッチ46を上又は下に操作した時だけ接点がつながるスイッチで、ポジションレバー44の設定位置を変更せずにワンタッチ操作で作業機8の昇降が行えるものである。
すなわち、この昇降レバースイッチ46を上位置にすると、ポジションレバー44を操作せずに、高さ規制ダイヤル41で設定した位置まで作業機8(リフトアーム18)を上昇させることができる。したがって、高さ規制ダイヤル41の設定位置がポジションレバー44の設定位置より低い場合は作動しない。
また、昇降レバースイッチ46を下位置にすると、ポジションレバー44で設定した位置まで作業機8が下降する。
ところで、トラクタ1に三点リンク機構9を介して作業機8を装着して該作業機8を上昇させると、前述したように、該作業機8はトラクタ1に接近しながら上昇する。
そして、作業機8によっては、上昇させると、後輪フェンダ34の後端側や、キャビン5のリヤガラス等に接当する場合がある。
このような場合、前記高さ規制ダイヤル41によって作業機8の上昇上限位置を、作業機8がトラクタ1側の部位に接触しないような位置に設定すればよいが、トラクタ1に装着される作業機8は多種多様であり、作業機8ごとにトラクタ1に接当する部位が異なる。
そこで、トラクタ1に対して作業機8を付け替える際に、高さ規制ダイヤル41によって作業機8の上昇上限位置の設定作業をしなければならない。
しかしながら、高さ規制ダイヤル41による作業機8の上昇上限位置の設定をし忘れたり、高さ規制ダイヤル41をさわって該高さ規制ダイヤル41の位置がずれていたりした場合は、作業機8を上昇させたときに該作業機8がトラクタ1に接触する。
また、高さ規制ダイヤル41の操作では、作業機8が実際にどの位置までトラクタ1に接近するのかわからないので、高さ規制ダイヤル41による作業機8の上昇上限位置の設定作業を何度か行わなければならない場合があり、この作業機8の上昇上限位置の設定作業が煩雑である。
このため、本実施形態のトラクタ1にあっては、前記高さ規制ダイヤル41による作業機8の上昇上限位置の規制機能の他に、作業機8が上昇してトラクタ1に近接した位置であるトラクタ近接位置(作業機8が上昇してトラクタ1の後端側の部位に接触する手前の位置、図1の仮想線参照)に達したことを検出する上限検出センサ47による作業機8の上昇上限位置の規制機能を備えている。
前記上限検出センサ47は、図1〜図5に示すように、左右一方のリフトアーム18の揺動端部18b側の上方側に配置され、フロアシート35の背面壁部37の後面に取付固定された支持ステー48に上下位置調整自在に取り付けられている。
支持ステー48は、フロアシート35の背面壁部37に設けられた取付プレート49にボルト固定される取付壁部51と、この取付壁部51の下端から左右方向内方に向けて且つリフトアーム18上方へと延出された第1延出壁52と、この第1延出壁52の延出端から後方に向けて延出された第2延出壁53とを有する。
第2延出壁53の後部側には、センサ取付ブラケット54が固着されている。
このセンサ取付ブラケット54は、板材によって構成され、第2延出壁53の上面に重合されてネジ等によって固定されたベース壁部55と、このベース壁部55の左右方向端部から上方に向けて延出された支持壁部56とを有する。
支持壁部56には、上下方向に長いボルト挿通孔57が前後一対形成されている。
上限検出センサ47は、支持壁部56の側面に配置され、ボルト挿通孔57を貫通して上限検出センサ47に設けられたネジ孔に螺合される取付ボルトによって上限検出センサ47が支持壁部56に取付固定されている。
また、上限検出センサ47を固定している取付ボルトを緩めると、該上限検出センサ47は上下に移動可能となり、任意の位置で取付ボルトを締め付けることにより上限検出センサ47が固定される。これによって上限検出センサ47が上下位置調整可能とされている。
この上限検出センサ47は、図例のものでは、接触型センサによって構成され、下面側に接触子が位置するように取り付けられている。
なお、本実施形態では、支持ステー48は、トラクタ1の車体4に装着される作業機8等に装備された油圧アクチュエータを制御する補助コントロールバルブを取り付ける取付部に、該補助コントロールバルブの取付け用のボルト孔を利用して取り付けられている。これによって、支持ステー48、上限検出センサ47等が後付けによって容易に取り付けられる。
また、上限検出センサ47とリフトアーム18の揺動端側との間には、連動部材58が設けられている。
この連動部材58は、上下方向に配置されたロッドからなるメイン部材59と、このメイン部材59の上下に固定されたプレートからなる接当部材60,61から構成されている。
メイン部材59は、支持ステー48の第2延出壁53とセンサ取付ブラケット54のベース壁部55とを上下方向に移動自在に貫通している。
支持ステー48の第2延出壁53と下側の接当部材61との間にはメイン部材59に套嵌されたコイルスプリングからなるバネ部材62が設けられ、このバネ部材62によって連動部材58が下方に付勢されている。
また、上側の接当部材60がセンサ取付ブラケット54のベース壁部55の上面に接当することにより、連動部材58の下方移動が規制される。
前記連動部材58は、リフトアーム18が上下揺動範囲の下側に位置しているときには、リフトアーム18から離れており、このとき、上側の接当部材60がセンサ取付ブラケット54のベース壁部55の上面に接当している。そして、リフトアーム18が上方に揺動する途中において、リフトアーム18の揺動端部18b側が連動部材58の下端に接当して該リフトアーム18が連動部材58を押し上げるよう構成されている。
なお、この実施形態において、上限検出センサ47として、近接センサ等の非接触型のセンサを採用してもよい。
前記実施形態のトラクタ1において、上限検出センサ47によって作業機8の上昇上限位置をトラクタ近接位置に設定するには、先ず、作業機8を上昇させて該作業機8がトラクタ近接位置に達した位置で該作業機8を止める。次に、作業機8がこの位置にある状態で上限検出センサ47の上下位置を調整して、上限検出センサ47の接触子に連動部材58(の上側の接当部材60)が接触する位置に上限検出センサ47を位置決めする。これによって、作業機8の上昇上限位置がトラクタ近接位置に設定される。
また、前記実施形態のトラクタ1にあっては、作業機8が作業位置に位置している状態で、制御装置39から昇降バルブ43に作業機上げ指令が発信されると、昇降シリンダ22によってリフトアーム18が上方に押し上げられて作業機8が上昇する。リフトアーム18が上方揺動すると該リフトアーム18の揺動端部18b側によって連動部材58が押し上げられる。そして、作業機8がトラクタ近接位置に達すると、連動部材58の上端が上限検出センサ47に接触する。連動部材58の上端が上限検出センサ47の接触子に接触にすると、検出信号が制御装置39に送られると共に制御装置39から作業機停止指令が昇降バルブ43に発信され、昇降シリンダ22の作業機8上昇動作が停止する。
なお、高さ規制ダイヤル41の設定位置(高さ規制ダイヤル41で設定された作業機8の上昇上限位置)が上限検出センサ47の検出位置(上限検出センサ47で検出される作業機8の高さ位置)よりも低い場合は、高さ規制ダイヤル41で設定した位置で作業機8の上昇が停止し、高さ規制ダイヤル41の設定位置が上限検出センサ47の検出位置よりも高い場合に、上限検出センサ47による作業機8検出によって作業機8の上昇が停止するよう構成される。
図6は他の実施形態を示し、トラクタ近接位置にある作業機8を、上限検出センサ47で直接検出するようにしたものであり、その他の構成は前記実施形態と同様に構成される。
図例では、上限検出センサ47として、光センサ、赤外線センサ等の非接触型のセンサが採用され、キャビン5のルーフ31の後端側下面に設けられている。
この実施形態のものにあっても、作業機8を付け替える際に、作業機8に対応して検出部位を変更できるように、上限検出センサ47は位置調可能に取り付けられる。
なお、上限検出センサ47を設ける位置としては、後輪フェンダ34の後端側、後支柱27等であってもよい。
また、後輪フェンダ34の後端側よりも前側に作業機8が接近しないように上限検出センサ47の位置を設定することにより、上限検出センサ47の位置を変えないで多数の作業機8に対応することも可能である。
また、リミットスイッチ等の接触型の上限検出センサ47によってトラクタ近接位置にある作業機8を直接検出するようにしてもよい。
また、三点リンク機構9のトップリンク10又はロワーリンク11の位置を上限検出センサ47で検出することにより、トラクタ近接位置にある作業機8を検出するようにしてもよい。
本実施形態のトラクタ1にあっては、高さ規制ダイヤル41による作業機8の上昇上限位置の設定を忘れていた場合や、高さ規制ダイヤル41の位置がずれていても、上限検出センサ47の検出によって、作業機8の上昇位置の上限規制がかかるので、作業機8をトラクタ1に当ててしまうのを防止することができる。
また、上限検出センサ47による作業機8の上昇上限位置の設定作業は、作業機8をトラクタ近接位置まで作業機8を上昇させ、このトラクタ近接位置に作業機8が位置していることを上限検出センサ47が検出するように該上限検出センサ47の位置を設定すればよく、作業機8の上昇上限位置の設定作業が容易に行える。
また、作業機8を直接センサで検出する場合は、トラクタ1に装着される各作業機8の形状は多様であるので、1つのセンサで多数の異なる作業機8に対応させるのが難しい。また、リンク機構を構成するリンクを検出する場合は、リンク機構の周辺にセンサ取付け用の支持部材を取り付ける所がなく、センサの取付が難しい。
これに対して、上限検出センサ47でリフトアーム18の位置を検出するようにすることにより、1つのセンサでトラクタ1に装着される各作業機8の位置を検出することが容易であり、且つリフトアーム18はトラクタ1の車体4後部上に設けられるので上限検出センサ47の取付も容易に行える。
また、リフトアーム18の上方に配置された支持ステー48に、上限検出センサ47と連動部材58とを支持し、作業機8がトラクタ近接位置に位置した際における連動部材58を上限検出センサ47で検出するようにしたので、上限検出センサ47の取り付けが容易である。
また、左右リフトロッド21の一方をリフトシリンダによって構成して、トラクタ1が左右に傾いても作業機8が水平状態となるように水平制御される場合にあっては、トラクタ1に対して三点リンク機構9及び作業機8が左右に傾くこととなるので、作業機8又は三点リンク機構9のトップリンク10又はロワーリンク11を上限検出センサ47で検出するようにすると、安定した検出が困難であるが、本実施形態では、リフトアーム18を上限検出センサ47で検出するので、作業機8を水平制御をするようにした場合でも安定した検出が行える。
なお、前記実施形態において、高さ規制ダイヤル41及びリフトアームアームセンサ42を設けずに、上限検出センサ47のみで作業機8の上昇上限位置の規制をするようにしてもよい。また、本発明は、キャビン5が搭載されていないトラクタ1にも採用可能であり、キャビン5が搭載されていないトラクタ1にあっても、前記同様のフロアシート35が設けられている。
図7は、作業機8の上昇上限位置の設定を自動で行うべく、作業機8に不揮発性の記憶部66を設け、この記憶部66とトラクタ1の制御装置39とをハーネス67及びコネクタ68を介して接続するようにしたものであり、この図7に示すものにあっては、上限検出センサは設けられていない。その他の構成は、前記実施形態と同様に構成される。
図例のものでは、一方のハーネス67が制御装置39側に接続され、他方のハーネス67が記憶部66側に接続され、両ハーネス67がコネクタ68を介して断続自在に接続される。
前記記憶部66には、該記憶部66が設けられている作業機8がトラクタ1に装着された場合に、該作業機8が上昇してトラクタ近接位置に達したときのリフトアーム18の揺動角度がデータとして記憶されており、このデータが、記憶部66と制御装置39とをハーネス67及びコネクタ68を介して接続した際に制御装置39に電送され、この電送されたデータに基づいて、作業機8の上昇上限位置が決定されるよう構成されている。
このものにあっても、前記データで設定される上昇上下位置よりも高さ規制ダイヤル41で設定した上昇上限位置が低い場合には、該高さ規制ダイヤル41で設定した上昇上限位置で作業機8が停止し、前記データで設定される上昇上下位置よりも高さ規制ダイヤル41で設定した上昇上限位置が高い場合に、前記データで設定される上昇上限位置で作業機8が停止する。
このものにあっては、作業機8の上昇上限位置を、作業機8を付け替えるときに、その都度調整しなくても、自動的に上昇時の作業機8の上昇上限位置を制御してくれるので、毎回、作業機8を付け替えるたびの、作業機8の上昇上限位置の設定の手間が省ける。
なお、この図7に示すものにおいて、高さ規制(上昇上限位置の設定)が必要でない作業機8にあっては、記憶部66に高さ規制が必要でないことをデータとして記憶させる(又は、記憶部66を設けなくてもよい)。
また、高さ規制ダイヤル41を設けずに、記憶部66に記憶させたデータによってのみ、作業機8の上昇上限位置を設定するようにしてもよい。
また、制御装置39側のコネクタ68と記憶部66側のコネクタ68とは、作業機8をトラクタ1に装着する際に、手動によって接続するようにしてもよいし、作業機8が三点リンク機構9のオートヒッチフレームに自動連結されるときに同時に自動接続されるようにしてもよい。
1 トラクタ
8 作業機
9 リンク機構(三点リンク機構)
18 リフトアーム
22 昇降シリンダ
47 上限検出センサ
48 支持ステー
58 連動部材

Claims (4)

  1. 作業機(8)をトラクタ(1)の後部に昇降自在に装着するリンク機構(9)を備え、このリンク機構(9)を駆動して作業機(8)を上昇させる昇降シリンダ(22)を備え、
    作業機(8)が上昇してトラクタ(1)に近接した位置であるトラクタ近接位置に達したことを検出する上限検出センサ(47)を設け、この上限検出センサ(47)の検出信号によって昇降シリンダ(22)の作業機上昇動作を停止させるように構成したことを特徴とするトラクタの作業機上限規制装置。
  2. トラクタ(1)の後部に上下揺動自在に設けられたリフトアーム(18)を備え、このリフトアーム(18)を前記昇降シリンダ(22)によって上方揺動させることによりリンク機構(9)を駆動して作業機(8)が上昇するよう構成し、作業機(8)が前記トラクタ近接位置に位置した際におけるリフトアーム(18)の位置を上限検出センサ(47)によって検出するように構成したことを特徴とする請求項1に記載のトラクタの作業機上限規制装置。
  3. リフトアーム(18)の上方にトラクタ(1)側に取り付けられた支持ステー(48)を設け、この支持ステー(48)に、上限検出センサ(47)と、リフトアーム(18)の上方揺動動作に連動して上方移動する連動部材(58)とを支持し、作業機(8)がトラクタ近接位置に位置した際における連動部材(58)を上限検出センサ(47)で検出するように構成したことを特徴とする請求項2に記載のトラクタの作業機上限規制装置。
  4. 上限検出センサ(47)を位置調整自在に設け、該上限検出センサ(47)の位置を変更することにより作業機(8)の上昇上限位置の設定が変更可能とされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のトラクタの作業機上限規制装置。
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