JP2008154413A - 電流制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】遮断器のメンテナンスを容易に実施できるとともに、設置スペースを最小限に抑えることが可能な電流制御システムを提供する。
【解決手段】前記電流制御システムが設置される平面上に形成される仮想線A1上に配置され、電気の流れを遮断する第一のガス遮断器10Aと、仮想線1A上であって、第一のガス遮断器10Aの下流側に電気的に直列に配置され、電気の流れを遮断する第二のガス遮断器20Aと、第一のガス遮断器10A及び第二のガス遮断器20Aの上面に設けられ、内部に収容される部品の出し入れを行う上蓋11A、21Aの上方であって、上蓋11A、21Aの鉛直上方に部品の出し入れを行うための空間が形成されるように配置される上部母線4Aと、第二のガス遮断器20Aの内部に供給された電気を外部へ排出する出口部と上部母線4Aの一端部との間に接続される接続母線3Aと、を備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、電流制御システムに関する。
変電所等に配置され、電気回路の開閉を行う設備として開閉装置が知られている。開閉装置には、空気遮断器、磁気遮断器、ガス遮断器などが例示され、例えばガス遮断器を備える装置としてガス絶縁開閉装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。ガス絶縁開閉装置は、遮断器、母線路、断路器等を、絶縁性のガスで充填された単一の容器内に収めた電気回路の開閉装置であり、今日では二相、三相といった複数相からなるガス絶縁開閉装置が一般的である。
ガス絶縁開閉装置は、配置される変電所の規模や立地条件等により、母線の種類や遮断器の数、若しくは相の数等が異なるが、規模の大きい変電所では、扱う電力量も大きく、万が一事故などが発生した場合には、供給先への影響も大きいことから、より確実な安全性能が求められる。このような背景に鑑み、比較的規模の大きい変電所においては、ガス絶縁開閉装置を構成するガス遮断器を電気的に2基直列に配置されることが行われている。ガス遮断器を電気的に2基直列に配置することで、万が一、一方のガス遮断器が故障した場合であっても他方のガス遮断器により電気回路を遮断することができるからである。
図1から図3は、ガス絶縁開閉装置の従来技術の一例(以下、従来技術1とする。)の構成を示す図であり、図1は平面図、図2は正面図、図3は側面図である。図1に示すように、従来技術1のガス絶縁開閉装置は、三相(A相、B相、C相)からなり、第一のガス遮断器10A、10B、10Cと、第二のガス遮断器20A、20B、20Cと、母線1A〜5A、3B、4B、3C、4Cとを備える。なお、符号の後ろに付されたアルファベットは、各相を表すものとする。また、各相の構成は同一であるので、例としてA相について説明する。図3に示すように、第一のガス遮断器10Aと第二のガス遮断器20Aは、その形状がZ状であるZ母線2Aにより電気的に直列に接続されている。第二のガス遮断器20Aの側面の下部には、鉛直に配置される接続母線3Aの下端部が直角部を介して接続され、鉛直に配置された接続母線3Aの上端部には、上部母線4Aの一端部が接続されている。そして、上部母線4Aは、第一のガス遮断器10A及び第二のガス遮断器20Aの真上を通るように水平に配置されている。このような構成とすることで、第一のガス遮断器10Aと第二のガス遮断器20Aが電気的に2基直列に配置されたガス絶縁開閉装置の設置スペースの小規模化を実現することが可能となる。
また、図4、図5は、ガス絶縁開閉装置の従来技術の一例(以下、従来技術2とする。)の構成を示す図であり、図4は平面図、図5は側面図である。図4、図5に示すように、従来技術2のガス絶縁装置は、電気的に直列に配置された第一のガス遮断器10と第二のガス遮断器20とが、既設のガス絶縁開閉装置30とは別位置に新たに構築した基礎50の上に配置されている。そして、これらのガス遮断器10、20と、既設のガス絶縁開閉装置30とは、比較的長い母線4により接続されている。なお、符号11は、稼動継手(ベローズ)、符号12は、着脱装置である。このような従来技術2に係るガス絶縁開閉装置によれば、第一のガス遮断器10及び第二のガス遮断器20の上方が開放されており、第一のガス遮断器10及び第二のガス遮断器20のメンテナンスを容易に行うことができる。
特開昭58−116007号公報
ガス遮断器が2基直列に配置されたガス絶縁開閉装置によれば、万が一、一方のガス遮断器が故障した場合であっても、他方のガス遮断器により電気回路を遮断することができる。しかし、このようなガス遮断器が電気的に2基直列に配置されたガス絶縁開閉装置、又はガス遮断器に限られず、2基直列に配置される遮断器と母線を有し、回路内の電流を制御する電流制御システムを設置するにあっては、以下のような問題がある。
まず、既設位置にガス絶縁開閉装置を設置した場合における点検時の問題である。限られたスペースにおいてガス絶縁開閉装置を設置する場合、遮断器の真上に母線を配置する構成がとられるのが一般的である。このような構成とすることで、ガス絶縁開閉装置の設置スペースを最小限にすることができるからである。一方、ガス絶縁開閉装置では、定期的にメンテナンスが必要であり、ガス絶縁開閉装置を構成するガス遮断器では、その内部に設置されている消弧室部品の交換が必要とされる。このようなメンテナンスは、通常、ガス遮断器の上面に設けられた上蓋を取り外し、クレーンなどで消弧室部品を吊り上げることで行われる。しかし、ガス遮断器の真上に母線を配置する構成では、ガス遮断器の真上に配置された母線がクレーン作業の妨げとなるため、一端この母線を取り外した上で行う必要があり、作業の手間や時間がかかりメンテナンス費用を増大させる原因となっていた。
また、上記点検時の問題を解決するため、ガス絶縁開閉装置の設置スペースを別途設けて設置する場合には、コストが大幅に増大してしまうといった問題がある。すなわち、別位置に新たにガス絶縁開閉装置を設置する場合には、新たに基礎を構築し、また、長距離の母線が必要となり、コストの増大を招く。
本発明では、上記した問題に鑑み、遮断器のメンテナンスを容易に実施できるとともに、設置スペースの小規模化を実現可能な電流制御システムを提供することを課題とする。
本発明では、上述した課題を解決するために、遮断器が電気的に2基直列に配置される電流制御システムにおいて、母線を遮断器の上方であって、かつ、点検時に邪魔にならない位置に配置することとした。
詳細には、本発明は、電気回路内の電気の流れを制御する電流制御システムであって、前記電流制御システムが設置される平面上に形成される仮想線上に配置され、電気の流れを遮断する第一の遮断部と、前記仮想線上であって、前記第一の遮断部の下流側に電気的に直列に配置され、電気の流れを遮断する第二の遮断部と、前記第一の遮断部及び前記第二の遮断部の上面に設けられた該第一の遮断部及び該第二の遮断部の内部に収容される部品の出し入れを行う開口部の上方であって、前記開口部の鉛直上方に該部品の出し入れを行うための空間が形成されるように配置される上部母線と、前記第二の遮断部の内部に供給された電気を外部へ排出する出口部と前記上部母線の一端部との間に接続される接続母線と、を備える。
第一の遮断部と第二の遮断部は、電気の流れを遮断するものであり、磁気遮断器、空気遮断器、ガス遮断器等が例示される。第一の遮断部と第二の遮断部は、例えば、直線状の仮想線上に、共に縦置き、すなわち装置が設置される平面上と略垂直に配置することができる。仮想線とは、遮断部や母線を配置する際の基準となる直線状の仮想線である。また、この仮想線は、各相ごとに形成することができ、例えば電流制御システムが三相構成である場合には、平面状に三本の仮想線が並列に形成されることになる。第一の遮断部と第二の遮断部とは、電気的に直列に配置される。電気的に直列に配置するとは、例えば母線により第一の遮断部と第二の遮断部とを接続することを意味する。電気的に2基直列に配
置することで、万が一、一方のガス遮断器が故障した場合であっても他方のガス遮断器により電気回路を遮断することができる。
また、第一の遮断部及び第二の遮断部の上面には、それぞれ内部に収容された部品を出し入れするための開口部が設けられている。部品には、消弧室内の接触子などが例示できる。このような部品は定期的に点検又は交換を行う必要があり、交換するに当たっては、開口部からクレーンなどによって吊り上げて行うのが一般的である。したがって、少なくとも点検時においては開口部の鉛直上方に部品の出し入れを妨げない程度の空間が確保されている必要があり、従来のように例えば開口部の真上に母線を配置する構成では、点検時に母線を撤去する必要があった。
本発明の電流制御システムを構成する母線には、上部母線と接続母線が用いられるが、このうち上部母線が第一の遮断部と第二の遮断部の上部に配置される。本発明では、この上部母線が開口部の上方であって、前記開口部の鉛直上方に該部品の出し入れを行うための空間が形成されるように配置されるので、遮断器のメンテナンスを容易に実施できるとともに、設置スペースの小規模化を実現することが可能となる。
上部母線が開口部の上方であって、前記開口部の鉛直上方に該部品の出し入れを行うための空間が形成されるように配置されるとは、上部母線が、前記第一の遮断部の上面に形成される開口部の中心と前記第二の遮断部の上面に形成される開口部の中心とを結んだ線と平行であって、前記第一の遮断部の開口部及び前記第二の遮断部の開口部に鉛直方向において重ならないように前記線と所定の間隔をもって配置されることを意味する。なお、上述した平面上の仮想線と上記開口部の中心同士を結んだ線は、平面視において重なるものである。したがって、仮想線から所定の間隔をもって上部母線を配置(所定の長さをず
らした位置に配置)することで、開口部と上部母線とが鉛直方向において重ならないよう
に配置することができ、その結果、第一の遮断部と第二の遮断部の鉛直上方に空間を確保することが可能となる。なお、所定の間隔は、開口部の幅に基づいて設定することができる。開口部の幅とは、例えば開口部が円形である場合には外径が相当する。そして、少なくともこの外径よりも外側に上部母線が配置されれば、上部母線を撤去することなく部品の出し入れを行うことができる。
接続母線は、第二の遮断部の出口部と上部母線の一端部とを接続するものである。第二の遮断部の出口部とは、上流側に配置された第一の遮断部から内部に供給された電気を遮断部の外部へ排出するものである。上部母線の一端部とは、第二の接続端部側の端部である。接続母線に直線上の母線や所定の角度に折り曲げられた母線等を適宜用いることで、第二の遮断部と上部母線との接続が可能となる。
以上説明した本発明に係る電流制御システムは、電気的に直列に配置される第一の遮断部と第二の遮断部と、上部母線と、接続母線とを備え、上部母線が、開口部の上方であって、前記開口部の鉛直上方に該部品の出し入れを行うための空間が形成されるように、換言すると開口部の斜め上方に配置されているので、メンテナンスを容易に行うことができると共に電流制御システムの設置スペースの小規模化を実現することができる。そして、遮断器のメンテナンスを容易に行うこと、すなわち、メンテナンスの手間や時間を削減することで、メンテナンス費用を削減することができる。また、電流制御システムの設置スペースの小規模化、すなわち既設位置のように限られたスペースに配置することが可能な構成とすることで、設置スペースを別途設けて設置する場合に必要となるコストを削減することができる。
また、本発明に係る電流制御システムにおいて、前記接続母線は、前記平面と平行に配置される水平部と、略鉛直に配置される鉛直部と、を有し、前記水平部は、一端部が前記
第二の遮断部の出口部に接続され、他端部が前記鉛直部の下端部と接続され、前記鉛直部は、下端部が前記水平部の他端部と接続され、上端部が前記上部母線の一端部と接続され、前記水平部の他端部は、前記上部母線の一端部の鉛直下方に位置するようにしてもよい。
これにより、第一の遮断部と第二の遮断部の斜め上方に配置される上部母線と第二の遮断部とを、水平部、鉛直部、直角部(エルボ)を有する接続母線により接続することができる。水平部の長さは、平面視における仮想線(開口部の中心と開口部の中心とを結んだ
線)から母線までの長さに基づいて適宜設定することができる。また、鉛直部の長さは、
第二の遮断部の出口部から上部母線までの鉛直高さに基づいて適宜設定することができる。
また、本発明に係る電流制御システムにおいて、前記接続母線は、直線状であって、前記第二の遮断部から前記上部母線を斜めに接続してもよい。
これにより、第一の遮断部と第二の遮断部の斜め上方に配置される上部母線の一端部と第二の遮断部の出口部とを、一つの直線状の母線により接続することができる。なお、直線的に上部母線の一端部と第二の遮断部の出口部とを接続することで、上述した水平部、鉛直部、直角部を有する接続母線に比べて部品点数を少なくすることができる。その結果、コスト削減を図ることが可能となる。
また、本発明に係る電流制御システムは、複数の相を有し、前記複数の相の各相は、前記第一の遮断部、前記第二の遮断部、前記上部母線、前記接続母線を有し、前記仮想線は、前記各相ごとに形成され、前記平面上には、前記仮想線が並列に形成されるにようにしてもよい。
複数の相を有する電流制御システムとは、例えば二相、三相の電流制御システムである。このような電流制御システムにおいては、仮想線を平面上に並列に形成する。したがって、上部母線は、仮想線と仮想線との間、すなわち、一の相における第一の遮断部及び第二の遮断部と、隣接する相の第一の遮断部及び第二の遮断部との間であって、開口部の上方に配置されることになる。したがって、電流制御システムの設置スペースを最小限にすることができる。また、開口部の鉛直上方には空間が形成されるので上部母線を撤去することなく容易にメンテナンスを行うことができる。
また、本発明に係る電流制御システムにおいて、前記第一の遮断部、前記第二の遮断部、前記上部母線、前記接続母線には、絶縁性のガスが充填されているものとすることができる。
上述した本発明に係る電流制御システムは、2基の遮断部が電気的に接続された構成であれば、遮断部の種類に関わらず適用することができる。但し、このような2基の遮断部を有する構成は、扱う電力量の大きい変電所に設置されることが多く、このよう変電所では、遮断部にGCB(gas circuit breaker)ガス遮断器が用いられることが比較的多く、本発明はこれに対応するものである。なお、充填される絶縁性のガスには、SFガスが例示できる。
本発明によれば、遮断器のメンテナンスを容易に実施できるとともに、設置スペースの小規模化を実現できる電流制御システムを提供することができる。
次に、本発明に係る電流制御システムの実施形態について図面に基づいて説明する。なお、本実施形態で説明する電流制御システムは、例えば500KV変電所や超高圧変電所等といった、電力系統上重要な位置を占める変電所に特に適するものである。
<第一の実施形態>
(構成)
図6から図8は、第一の実施形態に係るガス絶縁開閉装置(本発明の電流制御システム
に相当する。)の構成を示す図である。図6は平面図、図7は正面図、図8は側面図であ
る。図6から図8に示すように、第一の実施形態に係るガス絶縁開閉装置は、三相(A相
、B相、C相)からなり、各相は、それぞれ、第一のガス遮断器(本発明の第一の遮断部に相当する。)10A、10B、10Cと、第二のガス遮断器(本発明の第二の遮断部に相当する。)20A、20B、20Cと、母線1A〜5A、1B〜5B、1C〜5Cを備える
。なお、符号の後ろに付されたアルファベットは、各相を表すものとする。また、各相の構成は同じであるので、A相を例として以下説明する。
第一のガス遮断器10Aの上流側(図8紙面右側)側面の下部には、母線1Aが接続され、母線1Aにより送電線からの電気がガス絶縁装置に導かれる。第一のガス遮断器10Aと第二のガス遮断器20Aは、第一のガス遮断器10が上流側であって、Z形状を有するZ母線2Aにより電気的に直列に接続されている(図8参照)。第二のガス遮断器20Aの下流側(図8紙面左側)側面の下部には、正面視において斜めに配置される接続母線3Aの下端部が接続され、接続母線3Aの上端部には、上部母線4Aの一端部が接続されている。上部母線4Aの他端部には、母線5Aが接続され、本システムの外部へ電力を供給可能な構成となっている。
上部母線4Aは、その中心線A2(図6における一点鎖線)が第一のガス遮断器10Aと第二のガス遮断器20Aとが配置される直線状の仮想線A1(図6における点線)から所定の長さX1をもって配置されている。所定の長さX1は、本発明の開口部に相当する上蓋11A、21Aの外径に基づいて設定されている。より詳細には、所定の長さX1は、上蓋11A、21Aの半径と上部母線4Aの幅の半分の長さを足した長さとなっている。所定の長さX1をこのような長さと設定することで、上蓋11A、21Aの外径よりも外側に上部母線の外側が配置される構成とすることができる。なお、図8における符号8はガス絶縁開閉装置を制御する制御盤であり、Z母線2Aにより第二のガス遮断器20Aの高さを嵩上げすることで、制御盤8を接続母線3Aの下方に配置する構成となっており、これにより設置スペースをより小さくすることを可能としている。
第一のガス遮断器10A及び第二のガス遮断器20Aは、電流を遮断する。より具体的には、本実施形態では、第一のガス遮断器10A及び第二のガス遮断器20AにSFガスが充填されたガス遮断器(GCB)を用いており、電極を開放した際のアーク放電をSFを噴射させることで消弧する。また、第一のガス遮断器10Aの上部には、消弧室部品(本発明の部品に相当する。)を交換する等のメンテナンス時に開閉するための上蓋11A(本発明の開口部に相当する。)が、また、第二のガス遮断器20Aの上部にも同じくメンテナンス時に開閉するための上蓋21Aが設けられている。なお、本実施形態に用いたGCBは、優れた消弧能力、絶縁強度を利用した遮断器であり、遮断器自体を小さい寸法とすることができ、また、排気騒音が少なく、小電流遮断時の異常電圧が少なく、耐震性に優れた遮断器とすることができる。但し、上記に限定されるわけではなく、第一のガス遮断器10A及び第二のガス遮断器20Aには、SFガス遮断器に換えて絶縁媒体および消弧媒体としてSF以外のガスを用いたガス遮断器や真空遮断器等を用いてもよい。
母線1A〜5A等は、電気を集中、分配する。本実施形態では、母線1A〜5A等にSFが充填され、これにより、容量の大きい電流を流す母線で懸念される発熱を規定値以
内に抑えることができる。また、本実施形態に係る母線1A〜5A等は、甲母線及び乙母線の二重母線構成とすることで万が一一方の母線に不具合が生じた場合であっても、電気を供給できる構成となっている。
また、上述した本実施形態に係るガス絶縁開閉装置を実際に現場に設置するに際しては、装置自体の十分な強度が要求される。すなわち、本実施形態に係るガス絶縁開閉装置を設置するに当たっては、柱部材や梁部材からなる母線サポートを設けて、斜めに配置される接続母線3A、及び第一のガス遮断器10A、第二のガス遮断器20Aの斜め上方に配置される上部母線4Aを十分に支持することが可能な構成とする必要がある。以下、母線サポートについて説明する。
図9、図10は、母線サポートを配置した状態を示すガス絶縁開閉装置の構成を示す図である。図9は正面図、図10は側面図である。なお、図面においては、分かり易くするため、母線サポートを実線で表し、それ以外の部分、すなわちガス絶縁開閉装置については点線で表すこととした。図9、図10に示すように、母線サポートは、接続母線3Aの下部に配置され、接続母線3Aを支持する接続母線支持架台と、上部母線4Aの下部に配置され、上部母線4Aを支持する上部母線支持架台と、を備える。接続母線支持架台は、柱部材71と、柱部材71の上部に接続される梁部材72と、梁部材72の上部に接続され接続母線3Aが固定される固定部材73と、により構成され、斜めに立ち上げられる接続母線3Aを支持する。また、上部母線支持架台は、柱部材81と、梁部材82と、固定部材83と、により構成される。柱部材81は、下端部が地面に接続され、上部母材4A等を支持する。梁部材82は、柱部材81の上端部に渡される部材である。また、固定部材83は、梁部材82の上面に接続して、上部母材4Aを固定支持するほか、第一のガス遮断器10Aや第二のガス遮断器20Aの上面に配置して上部母線4Aを固定支持する構成とすることもできる。以上のような母線サポートによれば、本実施形態に係るガス絶縁開閉装置が十分な強度を有するものとなる。
(メンテナンス手順)
上述した本実施形態に係るガス絶縁開閉装置は、第一のガス遮断器10A及び第二のガス遮断器20Aの鉛直上方に空間を形成することができることから、母線などの撤去を行うことなく第一のガス遮断器10A及び第二のガス遮断器20A内の消弧室部品を用意に交換することができる。ここで、本実施形態に係るガス絶縁開閉装置のメンテナンス手順(消弧室部品の交換方法)について図面に基づいて説明する。図11は、上蓋11A、21A等を開放した状態を示す平面図である。図12、図13は、消弧室部品40を交換する状態を示す図であり、図12は正面図、図13は側面図である。なお、以下の説明においても、例としてA相について説明する。
消弧室部品40Aを交換するに際しては、まず、第一のガス遮断器10A及び第二のガス遮断器20Aの上面に設けられた上蓋11A、21Aを取り外し、また、それぞれのガス遮断器10A、20Aの側面に設けられたマンホール41を開口する。これにより、第一のガス遮断器10A及び第二のガス遮断器20Aの鉛直上方および側面より、消弧室内を確認することが可能となる。なお、上蓋11A、21Aを取り外すに際しては、事前準備として、第一のガス遮断器10A及び第二のガス遮断器20Aのそれぞれの上流側及び下流側に配置される断路器(図示せず)により電気回路を切断し、また、同じく上流側及び下流側に配置される弁(図示せず)を閉じることでSFガスを遮断して、第一のガス遮断器10A及び第二のガス遮断器20A内に充填されたSFガスのガス抜きを行う。
次に、マンホール41から消弧室部品40を分解し、上蓋11A、21Aを取り外すことで開放された開口部より、クレーン等により消弧室部品40を吊り上げる(図12、図13参照。)。その後、交換用の消弧室部品40をクレーン等により吊り下げて、第一の
ガス遮断器10A、第二のガス遮断器20Aの内部に挿入し、マンホール41から固定する。消弧室部品40の固定が完了したら、マンホール41及び上蓋40を元の状態に戻し、弁を開放してSFガスを充填し、また、断路器を閉じて電気回路に電気を流して作業を終了する。
以上説明した、第一の実施形態に係るガス絶縁開閉装置によれば、既設位置、すなわち限られた設置スペースにおいて、ガス遮断器10A、20Aが電気的に2基直列に配置されたガス絶縁開閉装置を設置することが可能となる。すなわち、上部母線4Aが、正面視において斜めに配置される接続母線3Aによって第一のガス遮断器10A及び第二のガス遮断器20Aの上蓋11A、21Aの斜め上方、換言すると、相と相との間の各上蓋の斜め上方に配置されるので、ガス絶縁開閉装置の設置スペースの小規模を実現することができる。また、第一のガス遮断器10A及び第二のガス遮断器20Aの鉛直上方には、空間スペースが形成されるので、上部母線を取り外すことなく、消弧室部品40Aの交換を行うことができる。したがって、従来に比べてメンテナンスの手間及び時間を大幅に削減することが可能となる。
<第二の実施形態>
次に第二の実施形態に係るガス絶縁開閉装置について図面に基づいて説明する。図14から図16は、第二の実施形態に係るガス絶縁開閉装置の構成を示す図であり、図14は平面図、図15は正面図、図16は側面図である。これらの図に示すように、第二の実施形態に係るガス絶縁開閉装置は、基本的には上述した第一の実施形態に係るガス絶縁開閉装置とその構成が同じであるが、第二のガス遮断器20Aと上部母線4Aとを接続する接続母線3A、3B、3Cの形状が異なる。なお、その他同様の構成については同一符号を付すことでその説明を省略する。また、以下の説明においては、例としてA相について説明するものとする。
第二の実施形態に係るガス絶縁開閉装置は、第一の実施形態の接続母線3Aが直線状の部材のみにより構成されていたのに対し、接続母線3Aが、一端部が第二のガス遮断器20Aの下流側(図16紙面左側)側面下部に接続される水平部3A1と、一端部が水平部3A1の他端部に接続され電気の流れを鉛直上向きに変更する直角部3A2と、下端部が直角部3A2に接続される鉛直部3A3と、鉛直部3A3の上端部に接続され、電気の流れを水平方向に変更する直角部3A4と、直角部3A4と上部母線4Aの一端部とを接続する水平部3A5と、により構成されている点で構成が異なる。
なお、本実施形態に係るガス絶縁開閉装置においても、上部母線4Aは第一のガス遮断器10A及び第二のガス遮断器20Aの斜め上方、すなわち相と相との間に配置されており、ガス絶縁開閉装置の設置スペースの小規模化を実現することができる。また、第一のガス遮断器10A及び第二のガス遮断器20Aの上蓋11A、21Aの鉛直上方には、空間が形成されているので、第一のガス遮断器10A及び第二のガス遮断器20Aのメンテナンスを容易に行うことができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明に係る電流制御システム(ガス絶縁開閉装置)はこれらに限らず、可能な限りこれらの組合せを含むことができる。
ガス絶縁開閉装置の従来技術の構成の一例を示す平面図である。 ガス絶縁開閉装置の従来技術の構成の一例を示す正面図である。 ガス絶縁開閉装置の従来技術の構成の一例を示す側面図である。 ガス絶縁開閉装置の従来技術の構成の一例を示す平面図である。 ガス絶縁開閉装置の従来技術の構成の一例を示す側面図である。 第一の実施形態に係るガス絶縁開閉装置の構成を示す平面図である。 第一の実施形態に係るガス絶縁開閉装置の構成を示す正面図である。 第一の実施形態に係るガス絶縁開閉装置の構成を示す側面図である。 母線サポートを配置した状態を示すガス絶縁開閉装置の構成を示す正面図である。 母線サポートを配置した状態を示すガス絶縁開閉装置の構成を示す側面図である。 上蓋を開放した状態を示す平面図である。 消弧室部品を交換する状態を示す正面図である。 消弧室部品を交換する状態を示す側面図である。 第二の実施形態に係るガス絶縁開閉装置の構成を示す平面図である。 第二の実施形態に係るガス絶縁開閉装置の構成を示す正面図である。 第二の実施形態に係るガス絶縁開閉装置の構成を示す側面図である。
符号の説明
10A、10B、10C・・・第一のガス遮断器
11A、21A、11B、21B、11C、21C・・・上蓋
20A、20B、20C・・・第二のガス遮断器
3A、3B、3C・・・接続母線
4A、4B、4C・・・上部母線
40・・・消弧室部品
41・・・マンホール

Claims (6)

  1. 電気回路内の電気の流れを制御する電流制御システムであって、
    前記電流制御システムが設置される平面上に形成される仮想線上に配置され、電気の流れを遮断する第一の遮断部と、
    前記仮想線上であって、前記第一の遮断部の下流側に電気的に直列に配置され、電気の流れを遮断する第二の遮断部と、
    前記第一の遮断部及び前記第二の遮断部の上面に設けられた該第一の遮断部及び該第二の遮断部の内部に収容される部品の出し入れを行う開口部の上方であって、前記開口部の鉛直上方に該部品の出し入れを行うための空間が形成されるように配置される上部母線と、
    前記第二の遮断部の内部に供給された電気を外部へ排出する出口部と前記上部母線の一端部との間に接続される接続母線と、
    を備える電流制御システム。
  2. 前記上部母線は、前記第一の遮断部の上面に形成される開口部の中心と前記第二の遮断部の上面に形成される開口部の中心とを結んだ線と平行であって、前記第一の遮断部の開口部及び前記第二の遮断部の開口部に鉛直方向において重ならないように前記線と所定の間隔をもって配置され、
    前記所定の間隔は、前記開口部の幅に基づいて設定される、
    請求項1に記載の電流制御システム。
  3. 前記接続母線は、前記平面と平行に配置される水平部と、略鉛直に配置される鉛直部と、を有し、
    前記水平部は、一端部が前記第二の遮断部の出口部に接続され、他端部が前記鉛直部の下端部と接続され、
    前記鉛直部は、下端部が前記水平部の他端部と接続され、上端部が前記上部母線の一端部と接続され、
    前記水平部の他端部は、前記上部母線の一端部の鉛直下方に位置する、請求項1又は請求項2に記載の電流制御システム。
  4. 前記接続母線は、直線状であって、前記第二の遮断部の出口部と前記上部母線の一端部とを斜めに接続する請求項1又は請求項2に記載の電流制御システム。
  5. 前記電流制御システムは、複数の相を有し、
    前記複数の相の各相は、前記第一の遮断部、前記第二の遮断部、前記上部母線、前記接続母線を有し、
    前記仮想線は、前記各相ごとに形成され、
    前記平面上には、前記仮想線が並列に形成される、請求項1から請求項4のいずれかに記載の電流制御システム。
  6. 前記第一の遮断部、前記第二の遮断部、前記上部母線、前記接続母線には、絶縁性のガスが充填されている、請求項1から請求項5のいずれかに記載の電流制御システム。
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