JP2008153853A - 画像入出力システム、文書画像出力装置、文書画像入出力装置、画像入出力方法、および画像入出力プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】適切に情報を埋込むことのできる画像入出力システムを提供する。
【解決手段】画像出力装置は、稟議書に承認者の電子署名を埋込む際の埋込形式や埋込位置などの制御情報を背景地紋として埋込んで出力する。画像入出力装置は、制御情報が埋込まれた稟議書を原稿読取部131で読取り、初期埋込情報抽出部133において制御情報を抽出する。追加埋込画像生成部143は承認者の電子署名を埋込む埋込画像を制御情報に従って生成し、合成部145が制御情報に従って埋込む。
【選択図】図5
【解決手段】画像出力装置は、稟議書に承認者の電子署名を埋込む際の埋込形式や埋込位置などの制御情報を背景地紋として埋込んで出力する。画像入出力装置は、制御情報が埋込まれた稟議書を原稿読取部131で読取り、初期埋込情報抽出部133において制御情報を抽出する。追加埋込画像生成部143は承認者の電子署名を埋込む埋込画像を制御情報に従って生成し、合成部145が制御情報に従って埋込む。
【選択図】図5
Description
この発明は画像入出力システム、文書画像出力装置、文書画像入出力装置、画像入出力方法、および画像入出力プログラムに関し、特に、適切に情報を埋込むことのできる画像入出力システム、文書画像出力装置、文書画像入出力装置、画像入出力方法、および画像入出力プログラムに関する。
印刷文書の改ざんを防止したり、デジタル情報を埋込んだりすることを目的として、文書に電子透かし技術を用いて情報を埋込むことがなされている。さらに、すでに情報が埋込まれている印刷文書に対して、情報を追加して埋込むこともなされている。
そのような、埋込情報を追加する技術として、特開2006−157229号公報(以下、特許文献1)では、稟議書などにおいて、承認者の電子署名を、背景地紋やバーコードなどの電子透かし方法で、追加して埋込む技術が提案されている。
特許文献1に提案されている技術は、印刷文書をスキャンして印字部分と先に電子透かしとして文書に埋込まれたデータとを抽出し、そのデータに新たなデータを追加または変更して、新たな電子透かしとして、電子透かし入り文書を印刷するものである。
特開2006−157229号公報
しかしながら、特許文献1で提案されている技術では、追加で埋込む際の埋込方法や、追加で埋込む情報の種類など、データを追加して埋込む際の方法や様式については、何ら制限されていない。そのため、印刷文書に対して意図しない種類の方法や意図しない様式の埋込がされてしまうという問題があった。
また、処理装置側でそのような制限を行なうことは可能ではあるが、文書ごとの制限など、柔軟なシステムを構築することが難しいという問題があった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであって、情報が埋込まれた印刷文書に対して情報を埋込む際、埋込む情報の種類や埋込様式などを制御して、適切に情報を埋込むことのできる画像入出力システム、文書画像出力装置、文書画像入出力装置、画像入出力方法、および画像入出力プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のある局面に従うと、画像入出力システムは文書画像出力装置と文書画像入出力装置とを含み、文書画像出力装置は、原稿画像に、第2の情報を埋込むための制御情報を含んだ第1の情報を埋込む手段と、第1の情報を埋込んだ原稿画像を出力する手段とを備え、文書画像入出力装置は、文書画像出力装置から出力された、第1の情報が埋込まれた原稿画像より、第1の情報を読出す手段と、第1の情報に含まれる制御情報にしたがって、原稿画像に第2の情報を埋込む手段と、第2の情報を埋込んだ原稿画像を出力する手段とを備える。
本発明の他の局面に従うと、文書画像出力装置は、原稿画像に、第2の情報を埋込むための制御情報を含んだ第1の情報を埋込む手段と、第1の情報を埋込んだ原稿画像を出力する手段とを備える。
好ましくは、制御情報は、第2の情報を埋込む位置、埋込形式、および第2の情報の種類の少なくとも1つを制御する情報である。
本発明のさらに他の局面に従うと、文書画像入出力装置は、原稿画像より、埋込まれた第1の情報を読出す手段と、読出した第1の情報を解析し、第2の情報を埋込むための制御情報を読出す手段と、読出した制御情報にしたがって、原稿画像に第2の情報を埋込む埋込手段と、第2の情報を埋込んだ原稿画像を出力する出力手段とを備える。
好ましくは、埋込手段は、第2の情報を原稿画像に埋込むための埋込画像を生成する手段と、原稿画像に埋込画像を合成する手段とを含む。
好ましくは、埋込手段は、制御情報に従って、埋込む情報が第2の情報であるか否かを判断する手段を含む。
好ましくは、埋込手段は、制御情報に従って、原稿画像に第2の情報が埋込まれているか否か、および/または原稿画像に埋込まれた第2の情報の正当性を判断する手段を含む。
好ましくは、文書画像入出力装置は、制御情報に従って、第2の情報を取得する手段をさらに備える。
好ましくは、出力手段は、制御情報に指定される先に第2の情報を埋込んだ原稿画像を出力する。
本発明のさらに他の局面に従うと、画像入出力方法は文書画像出力装置と文書画像入出力装置とを含む画像入出力システムにおける画像入出力方法であって、文書画像出力装置において、原稿画像に、第2の情報を埋込むための制御情報を含んだ第1の情報を埋込むステップと、第1の情報を埋込んだ原稿画像を出力するステップと、文書画像入出力装置において、文書画像出力装置から出力された、第1の情報が埋込まれた原稿画像より、第1の情報を読出すステップと、第1の情報に含まれる制御情報にしたがって、原稿画像に第2の情報を埋込むステップと、第2の情報を埋込んだ原稿画像を出力するステップとを備える。
本発明のさらに他の局面に従うと、画像入出力プログラムは文書画像出力装置と文書画像入出力装置とを含む画像入出力システムにおける画像入出力処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、原稿画像に、第2の情報を埋込むための制御情報を含んだ第1の情報を埋込むステップと、第1の情報を埋込んだ原稿画像を出力するステップと、第1の情報が埋込まれた原稿画像より、第1の情報を読出すステップと、第1の情報に含まれる制御情報にしたがって、原稿画像に第2の情報を埋込むステップと、第2の情報を埋込んだ原稿画像を出力するステップとを実行させる。
本発明にかかる文書画像出力装置は、追加で埋込む情報に関する制御情報を予め文書に埋込んでおくことができる。そのため、文書画像入出力装置側ではなく、文書において追加で埋込む情報の埋込形式等を指定することが可能となるため、文書画像入出力装置を、柔軟なシステム構成とすることができる。
以下に、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。
図1は、本実施の形態にかかる画像入出力システムの構成の具体例を示す図である。図1を参照して、本実施の形態にかかる画像入出力システムは、文書画像出力装置としての画像形成装置100Aと、文書画像入出力装置としての画像形成装置100Bと、操作入力装置としての情報処理装置300とを含む。これら装置は、有線または無線の回線によって接続されて、互いに通信を行なう。
なお、図1に示された画像入出力システムの構成は一例であり、言うまでもなく本発明にかかる画像入出力システムの構成はこの構成に限定されない。たとえば、画像形成装置100A,100Bは1つの画像形成装置100で構成されてもよいし、情報処理装置300が画像形成装置100に含まれてもよい。
図2は、画像形成装置100Aおよび画像形成装置100Bを代表させた画像形成装置100のハードウェア構成の具体例を示すブロック図である。画像形成装置100としては、コピー機、プリンタ、またはそれらの複合機器であるMFP(Multi Function Peripheral)等が該当する。本実施の形態において画像形成装置100はMFPであるものとし、図2には、MFPである画像形成装置100のハードウェア構成の具体例をブロック図で示す。
図2を参照して、画像形成装置100は、装置全体を制御するCPU(Central Processing Unit)10と、原稿から画像データを読取るイメージリーダ部30と、用紙上に画像を印刷するプリンタ部35と、画像形成装置100をネットワークや電話回線に接続したり、近距離の無線通信を行なったりするための拡張カードであるNIC(Network Interface Card)15と、HD(Hard Disk)やRAM(Random Access Memory)などから構成されて、ジョブやCPU10で実行されるプログラムなどを記憶するための記憶部20と、ユーザとのインタフェースである操作パネル25と、消耗品の残量などを検出するセンサ部40とを含んで構成される。
情報処理装置300としては、一般的なパーソナルコンピュータ(PC)などが該当する。本実施の形態において情報処理装置300はPCであるものとし、そのハードウェア構成は、一般的なPCのハードウェア構成として、装置全体を制御するCPU、画像形成装置100と通信を行なうための通信部、HDやRAMなどの記憶部、およびユーザとのインタフェースであるキーボード等の入力部や表示部などを含む。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態として、図1に示された画像入出力システムにおいて、承認前の稟議書を出力し、さらに承認前の稟議書を読込んで承認を行なった承認後の稟議書を出力する。
第1の実施の形態として、図1に示された画像入出力システムにおいて、承認前の稟議書を出力し、さらに承認前の稟議書を読込んで承認を行なった承認後の稟議書を出力する。
図3は、情報処理装置300で第1の実施の形態にかかる画像入出力処理の操作を行なうための、情報処理装置300の機能構成の具体例を示すブロック図である。図3に示される各機能は、主に、情報処理装置300のCPUが記憶部に記憶されるプログラムを実行することで実現される機能であるが、一部がハードウェアによって構成されてもよい。
図3を参照して、情報処理装置300の上記機能は、埋込制御情報を生成する埋込制御情報生成部301、生成された埋込制御情報を出力する埋込制御情報出力部303、原稿データ出力部305、ユーザ認証に用いられるログイン情報の入力を受付けるログイン情報受付部307、および入力されたログイン情報を出力するログイン情報出力部309を含んで構成される。
上記機能のうち、埋込制御情報生成部301、埋込制御情報出力部303、および原稿データ出力部305は、情報処理装置300のCPUにおいて承認前の稟議書を出力するためのプログラムを実行することによって実現される機能である。
埋込制御情報生成部301は、稟議書に、後述する承認情報を追加して埋込む際の、埋込を制御するための情報である埋込制御情報を生成する。承認情報としては、具体的には電子署名が挙げられる。埋込制御情報は、埋込形式、埋込む位置、埋込む情報の形式、および埋込む情報の数などが含まれる。稟議書に承認を行なう本具体例では、埋込制御情報は、電子署名を埋込む方式、埋込む位置、および承認者などが含まれ得る。埋込方式としては、任意の電子透かし方式とすることができる。たとえば、バーコードなどの原稿の背景への可視的な埋込や、原稿の文字領域や写真領域への不可視的な埋込などが挙げられる。さらには、QR(Quick Response)コードやデータマトリクスなどのバーコードの種類などであってもよい。
埋込制御情報生成部301は、CPUが上記プログラムを実行することで表示部に表示される後述するダイアログに沿って入力部からの入力を受付けて、埋込を制御するための情報である埋込制御情報を生成する。生成された埋込制御情報は埋込制御情報出力部303に渡され、通信部を介して画像形成装置100Aに対して出力される。
原稿データ出力部305は、稟議書のデータを画像形成装置100Aに対して出力する。出力されるデータは、情報処理装置300において生成された稟議書のデータそのものであってもよいし、サーバ等の、他の装置に記憶されている稟議書のデータを特定する情報であってもよい。ここでは、後述する埋込情報が埋込まれた稟議書のデータと区別するため、埋込情報が埋込まれていない稟議書のデータを「原稿データ」と称する。
上記機能のうち、ログイン情報受付部307およびログイン情報出力部309は、情報処理装置300のCPUにおいて読込まれた承認前の稟議書に対して承認を行なって承認後の稟議書を出力するためのプログラムを実行することによって実現される機能である。
ログイン情報受付部307は、たとえば当該画像入出力システムを利用する際などのタイミングでユーザにログイン情報を要求し、入力部から入力されるパスワード等のログイン情報を受付ける。入力されたログイン情報はログイン情報出力部309に渡され、通信部を介して画像形成装置100Bに対して出力される。
図4は、画像形成装置100Aで、原稿文書として、承認前の稟議書を出力する処理を行なうための機能構成の具体例を示すブロック図である。図4に示される各機能は、主に、画像形成装置100AのCPU10が記憶部20に記憶されるプログラムを実行することで実現される機能であるが、一部がハードウェアによって構成されてもよい。
図4を参照して、画像形成装置100Aの上記機能は、埋込制御情報を情報処理装置300から受信する埋込制御情報受信部101、原稿データを受信する原稿データ受信部103、初期埋込画像を生成する初期埋込画像生成部105、画像合成処理を行なう画像合成部107、および画像データを印刷するための出力する画像データ出力部109を含んで構成される。
埋込制御情報受信部101は、情報処理装置300から受信した埋込制御情報を初期埋込画像生成部105に渡す。初期埋込画像生成部105は、埋込制御情報に基づいて原稿データに埋込む埋込データを生成する。埋込制御情報を埋込むための埋込方法は特定の方法には限定さないが、本具体例では、情報処理装置300から受信した埋込制御情報を画像として原稿データに埋込むものとする。具体的には、背景地紋や、バーコードや、二次元バーコードなどとして埋込む画像データを生成して原稿データに埋込むものとする。ここでは、後述する追加の埋込情報と区別するため、背景地紋などとして原稿データに埋込まれる埋込データである画像データを「初期埋込情報」と称する。初期埋込情報として生成された埋込データは画像合成部107に入力される。
原稿データ受信部103は、情報処理装置300から送信される原稿データを受信する。または、情報処理装置300から原稿データを特定する情報が送信される場合、その情報に基づいて、記憶部20や他の装置から原稿データを取得する。原稿データは画像合成部107に入力される。
画像合成部107は、原稿データに画像データである初期埋込情報を合成する処理を行なう。ここでの画像合成処理は特定の処理に限定されず、一般的な画像埋込処理が採用され得る。本具体例では、画像合成部107は、初期埋込情報を背景地紋となるよう原稿データに埋込むための画像合成処理を行なう。合成された画像データは画像データ出力部109に渡され、印刷するためにプリンタ部35に出力される。ここでは、後述する追加の埋込情報が埋込まれた稟議書のデータと区別するため、画像データ出力部109から出力される画像データを「承認前の稟議書」のデータと称する。
図5は、画像形成装置100Bで、承認前の稟議書を読込んで承認を行ない、承認後の稟議書を出力する処理を行なうための機能構成の具体例を示すブロック図である。図5に示される各機能は、主に、画像形成装置100BのCPU10が記憶部20に記憶されるプログラムを実行することで実現される機能であるが、一部がハードウェアによって構成されてもよい。
図5を参照して、画像形成装置100Bの上記機能は、承認前の稟議書から画像データを読取る原稿読取部131、初期埋込情報抽出部133、埋込制御情報解析部135、ログイン情報管理部137、電子署名データ取得部139、電子署名生成部141、追加埋込画像生成部143、合成部145、および画像データ出力部147を含んで構成される。
原稿読取部131はイメージリーダ部30などで構成され、画像形成装置100Aで出力された、初期埋込情報が埋込まれている承認前の稟議書から画像データを読取る。読取られた画像データは初期埋込情報抽出部133および合成部145に入力される。
初期埋込情報抽出部133は、入力された画像データから埋込まれている初期埋込情報を抽出し、埋込制御情報解析部135に入力する。本具体例では、初期埋込情報は背景地紋画像として原稿データに埋込まれているため、初期埋込情報抽出部133は、承認前の審理書の画像データから背景地紋画像を分離する処理を実行することで、画像データから初期埋込情報を抽出する。初期埋込情報抽出部133で抽出された初期埋込情報は埋込制御情報解析部135に入力される。埋込制御情報解析部135は、入力された初期埋込情報を解析し、上述の埋込制御情報を読出す。読出された埋込制御情報は追加埋込画像生成部143に入力される。
ログイン情報管理部137は、情報処理装置300や、操作パネル25での操作などによって入力されたログイン情報を受付け、電子署名データ取得部139に入力する。電子署名データ取得部139は、図示しないサーバや記憶装置にアクセスし、入力されたログイン情報に基づいて電子署名を生成するために必要な情報を取得して電子署名生成部141に入力する。電子署名生成部141では、入力された情報を用いて電子署名のデータを生成し、追加埋込画像生成部143に入力する。
追加埋込画像生成部143には埋込判断部1431が含まれ、埋込制御情報に従って、電子署名生成部141から入力された電子署名のデータが、埋込を許可されている承認者のものであるか否かを判断する。追加埋込画像生成部143は、埋込を許可されている承認者の電子署名であると判断された電子署名のデータについて、承認前の稟議書のデータにさらに追加して埋込むための埋込データを、埋込制御情報解析部135から入力された埋込制御情報に従って生成する。ここでは、先述の「初期埋込情報」と区別するため、承認前の稟議書にさらに追加して埋込むための埋込データを「追加埋込情報」と称する。生成された追加埋込情報は、埋込制御情報と共に合成部145に入力される。
合成部145は、原稿読取部131から入力された承認前の稟議書の画像データに追加埋込画像生成部143から入力された追加埋込情報を、埋込制御情報に従って埋込むために合成処理し、合成された画像データ、つまり承認の電子署名が追加された承認後の稟議書のデータを画像データ出力部147に入力する。合成部145において、初期埋込情報が埋込まれている原稿の画像データに追加埋込情報を追加して埋込むことで、原稿データに対して埋込まれた初期埋込情報および追加埋込情報は、初期埋込情報をルートノード、追加埋込情報をその子ノードとする、2層の木構造として表わすことができる。ルートノードは初期埋込情報として、追加埋込情報である複数の子ノードについての、埋込位置や埋込形式などのリンク情報をもつ。
生成された画像データを印字する場合には、画像データ出力部147は入力された画像データを印刷するためにプリンタ部35に出力する。他の装置に送信したり、記憶部に格納したりする場合には、画像データ出力部147は指定された装置に画像データを出力する。
図6は、画像入出力システムにおいて承認前の稟議書を出力する処理を示すフローチャートである。図6のフローチャートに示される処理は、画像形成装置100AのCPU10および情報処理装置300のCPUが、各々記憶部に記憶されているプログラムを読出して実行し、図3および図4に示された機能を制御することによって実現される。
図6を参照して、始めに、情報処理装置300において原稿データである稟議書のデータの印刷を指示すると、上記プログラムによって表示部に印刷用ダイアログとして、図7に示されるような、埋込制御情報を生成するためのダイアログが表示される(ステップS001)。図7に示されるダイアログは、たとえば、印刷ダイアログのプロパティから承認追記情報を選択することで表示される。
情報処理装置300は、ステップS001で表示されたダイアログに沿って、ユーザからの、承認者、電子署名の埋込位置、および埋込形式などの選択を受付ける(ステップS002)。
具体的には、図7に示されるダイアログを用いて、「承認者追加」ボタンを押すことで、追加可能な承認者IDがリスト表示され、その中から任意のIDを選択することで承認者を指定することができる。または、任意の承認者IDを入力欄に直接入力する構成でもよい。
埋込形式として任意の電子透かし方式を入力することで、埋込形式を指定することができる。具体的には、承認者IDが指定されるとデフォルト設定されている埋込形式が表示され、変更する場合に、その表示を選択することで選択可能な形式がリスト表示されて、その中から任意の埋込形式を選択することができる。または、任意の埋込形式を入力欄に直接入力する構成でもよい。
追加された承認者について、さらに、電子署名の埋込位置を指定することができる。ここでの指定は、図7に示されるように、プレビュー画面上に埋込位置を枠(たとえば赤枠)で提示し、任意の位置および大きさを指定する構成であることが好ましい。または、入力欄に、任意の座標を入力する構成であってもよい。このように埋込位置を指定することで、追加して埋込まれる情報を文書フォームと調和させることができる。さらに、他の情報と同一の位置とならないようにすることによって、読出し時の干渉を防止することができる。なお、このような干渉を防止するような埋込形式としてもよい。たとえば、埋込位置が特定周波数の写真領域である場合に、上記特定周波数と異なる周波数とする埋込形式とする、などが挙げられる。
ステップS001で表示されたダイアログに従ってステップS002で指定を受付け、たとえば図7のOKボタンが押されるなどして指定が確定されると、埋込制御情報生成部301は入力された情報に基づいて埋込制御情報を生成し、埋込制御情報出力部303から画像形成装置100Aに対してデータ転送する(ステップS003)。図7に示される内容が指定された場合、埋込制御情報生成部301は図8に示されるような埋込制御情報を生成する。具体的に、埋込制御情報には、承認前の稟議書に対する承認者を表わす承認者IDと、各承認者について、電子署名の埋込形式としてQRコードまたはデータマトリクスなどの二次元バーコードの種類と、埋込位置として電子署名の所定の位置(たとえば中心位置)の稟議書のデータ上の位置を示す座標および大きさとが含まれている。他の情報として、たとえば埋込順(稟議順)や有効時間などの、埋込の条件が含まれていてもよい。また、ここでは、一例として追加埋込情報の埋込形式等を指定するものとしているが、同様の方法で、初期埋込情報の埋込形式等を指定するようにしてもよい。
画像形成装置100Aは埋込制御情報受信部101において、ステップS003で転送された埋込制御情報を受信し、初期埋込画像生成部105において、埋込画像を生成する(ステップS004)。ここでは、一例として埋込制御情報を背景地紋画像に変換するものとするが、その他の電子透かしに対応した埋込画像を生成してもよい。そして、画像合成部107において、ステップS004で生成された、背景地紋画像である埋込画像と原稿データとが合成されて(ステップS005)、出力用の画像が生成される。ステップS005で生成された画像は、画像データ出力部109より出力されて、プリンタ部35で印刷出力される(ステップS006)。なお、ステップS006での出力は、紙媒体への出力に限定されず、メールに添付して他の装置に出力するものであってもよいし、紙以外の他の媒体へ電子ファイルとして出力するものであってもよい。
図9は、画像入出力システムにおいて承認前の稟議書に承認情報を追加する処理を示すフローチャートである。図9のフローチャートに示される処理は、画像形成装置100BのCPU10および情報処理装置300のCPUが、各々記憶部に記憶されているプログラムを読出して実行し、図3および図5に示された機能を制御することによって実現される。
図9を参照して、始めに、画像形成装置100Bのイメージリーダ部30において、上記ステップS006で出力された承認前の稟議書を読込み、原稿読取部131において画像データを読取る(ステップS011)。初期埋込情報抽出部133は、ステップS011で読込まれた画像データから背景地紋画像を分離し、埋込制御情報解析部135が背景地紋画像を解析して埋込制御情報を抽出する(ステップS012)。
ログイン情報管理部137において当該稟議書を承認しようとしているユーザのログイン情報を受付けると、追加埋込画像生成部143の埋込判断部1431においては、ステップS012で抽出された埋込制御情報を参照して、そのユーザが指定された承認者であるか否かを判定する。また、すでに電子署名が埋込まれていてさらに電子署名を追加する場合には、埋込制御情報を参照して、すでに必要な電子署名が埋込まれているか否かや、埋込まれている電子署名が指定された承認者の電子署名であるか否か、つまり、すでに埋込まれている電子署名の正当性などを判定する(ステップS013)。その判定の結果、必要な電子署名が埋込まれていないことや、指定された承認者でないユーザが電子署名が埋込まれていることや、不正な電子署名が埋込まれていることなどが判明すると(ステップS013でYES)、操作パネル25などにその旨を表示して、通知する(ステップS018)。さらに、上記ステップS018では、埋込制御情報に基づいて、未承認の承認者や稟議書の作成者等に対して、メールなどでその旨を通知するようにしてもよい。
このように上記ステップS013で電子署名の有無や正当性が判定されることで、承認漏れや不正な承認を防止することができる。また、書類の汚損などによる承認情報の欠落をチェックすることができる。
そのようなことが判明せず、指定された承認者であるユーザが承認をしようとしている場合には(ステップS013でNO)、電子署名生成部141はログインしたユーザの電子署名を生成して(ステップS014)、追加埋込画像生成部143において、ステップS012で抽出された埋込制御情報にしたがって、指定された埋込形式や埋込位置で承認前の稟議書のデータにステップS014で生成された電子署名のデータを埋込むための追加埋込情報が生成される(ステップS015)。ステップS015で生成された埋込画像は合成部145において承認前の稟議書のデータと合成され(ステップS016)、画像データ出力部109より出力されて、プリンタ部35で印刷出力される(ステップS017)。なお、ステップS017での出力は、上記ステップS006での出力と同様に、紙媒体への出力に限定されず、メールに添付して他の装置に出力するものであってもよいし、紙以外の他の媒体へ電子ファイルとして出力するものであってもよい。さらに、上記埋込制御情報に追加埋込情報の追加順が指定されている場合には、その順に従った送信先に送信するようにしてもよい。また、上記ステップS013の判定で未承認と判定された承認者に対して送信するようにしてもよい。このようにすることで、ワークフローを自動化させることも可能となる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態として、図1に示された画像入出力システムにおいて、アンケートの出力および回収を管理する。
第2の実施の形態として、図1に示された画像入出力システムにおいて、アンケートの出力および回収を管理する。
第2の実施の形態において、情報処理装置300および画像形成装置100Aの機能構成は図3および図4に示された構成と同様である。
本実施の形態においては、情報処理装置300の埋込制御情報生成部301は、アンケートに、回答者の情報である送信元情報を追加して埋込む際の、埋込を制御するための情報である埋込制御情報を生成する。送信元情報としては、具体的には、回答者のID番号、氏名、所属、社名、およびメールアドレスなどが挙げられる。
さらに、埋込制御情報には、当該アンケートの返信先に関する情報が含まれる。返信先に関する情報としては、具体的には、返信先の氏名、所属、メールアドレス、およびファクシミリ番号などが挙げられる。
画像形成装置100Aでは、これらの情報を、第1の実施の形態において説明した機能と同様の機能を用いて、原稿データであるアンケート用紙のデータに初期埋込情報として埋込む。ここでも、先述のように、アンケート用紙の背景地紋画像として画像合成する埋込形式が挙げられる。なお、以降の説明において、初期埋込情報が埋込まれた原稿データの印刷物を「アンケート用紙」と称する。
図10は、本実施の形態にかかる画像形成装置100Bで、アンケート用紙を読込んで送信元情報を追加して返信する処理を行なうための機能構成の具体例を示すブロック図である。図10に示される各機能もまた、主に、画像形成装置100BのCPU10が記憶部20に記憶されるプログラムを実行することで実現される機能であるが、一部がハードウェアによって構成されてもよい。
図10を参照して、画像形成装置100Bの上記機能は、図5に示された第1の実施の形態にかかる画像形成装置100Bの機能のうち、電子署名生成部141に替えて送信元情報取得部140を含む。
本実施の形態において、埋込制御情報解析部135は、読出した埋込制御情報を追加埋込画像生成部143、送信元情報取得部140、および画像データ出力部147に入力する。
送信元情報取得部140は、入力された埋込制御情報に従って、図示しないサーバや記憶装置にアクセスするなどして、入力されたログイン情報に基づいて必要な送信元情報を取得する。取得された送信元情報は追加埋込画像生成部143に入力されて、追加埋込画像生成部143において、埋込制御情報に従って追加埋込情報が生成される。
画像データ出力部147は、入力された埋込制御情報に含まれる当該アンケートの返信先に関する情報に基づいて、合成部145から入力された画像データを、指定された返信先に対して出力する。
図11は、画像入出力システムにおいてアンケートに送信元情報を追加する処理を示すフローチャートである。図11のフローチャートに示される処理もまた、画像形成装置100BのCPU10および情報処理装置300のCPUが、各々記憶部に記憶されているプログラムを読出して実行し、図3および図10に示された機能を制御することによって実現される。
図11を参照して、ステップS011,S012においては、第1の実施の形態にかかる処理と同様に、画像形成装置100Bのイメージリーダ部30においてアンケートを読込んで画像データを読取り、初期埋込情報抽出部133において分離された背景地紋画像から埋込制御情報解析部135が埋込制御情報を抽出する。
本実施の形態においては、ステップS012で抽出された埋込制御情報に従って画像データ出力部147において、アンケートの返信先が設定される(ステップS113)。また、送信元情報取得部140において、ステップS012で抽出された埋込制御情報に従ってログイン情報に対応した送信元情報が取得される(ステップS114)。
以降、ステップS016,S017では、第1の実施の形態にかかる処理と同様に合成部145において埋込画像がアンケートのデータに合成されて、画像データ出力部147より、上記ステップS113で設定された返信先に対して、合成された画像データが出力される。
本実施の形態にかかる画像入出力システムにおいて上述の処理が実行されることで、追加で埋込む情報に関する制御情報を予め文書に埋込んでおくことができる。そのため、画像形成装置側ではなく、文書において追加で埋込む情報の埋込形式等を指定することが可能となるため、柔軟なシステム構成とすることができる。
なお、第1,第2の実施の形態において、画像入出力システムの各装置の機能構成の具体例として図3〜5または図3,4,10が示されているが、各装置の機能構成の組合わせはこの例に限定さない。たとえば、すべての機能が画像形成装置100に含まれていてもよいし、逆に、情報処理装置300に含まれていてもよい。
さらに、上述の画像入出力システムにおける処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供することもできる。このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAMおよびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。また、ネットワークを介したダウンロードによって、プログラムを提供することもできる。
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーションシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストールされて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 CPU、30 イメージリーダ部、35 プリンタ部、15 NIC、20 記憶部、25 操作パネル、40 センサ部、100,100A,100B 画像形成装置、101 埋込制御情報受信部、103 原稿データ受信部、105 初期埋込画像生成部、107 画像合成部、109 画像データ出力部、131 原稿読取部、133 初期埋込情報抽出部、135 埋込制御情報解析部、137 ログイン情報管理部、139 電子署名データ取得部、140 送信元情報取得部、141 電子署名生成部、143 追加埋込画像生成部、145 合成部、147 画像データ出力部、300 情報処理装置、301 埋込制御情報生成部、303 埋込制御情報出力部、305 原稿データ出力部、307 ログイン情報受付部、309 ログイン情報出力部、1431 埋込判断部。
Claims (11)
- 文書画像出力装置と文書画像入出力装置とを含み、
前記文書画像出力装置は、
原稿画像に、第2の情報を埋込むための制御情報を含んだ第1の情報を埋込む手段と、
前記第1の情報を埋込んだ前記原稿画像を出力する手段とを備え、
前記文書画像入出力装置は、
前記文書画像出力装置から出力された、前記第1の情報が埋込まれた前記原稿画像より、前記第1の情報を読出す手段と、
前記第1の情報に含まれる前記制御情報にしたがって、前記原稿画像に前記第2の情報を埋込む手段と、
前記第2の情報を埋込んだ前記原稿画像を出力する手段とを備える、画像入出力システム。 - 原稿画像に、第2の情報を埋込むための制御情報を含んだ第1の情報を埋込む手段と、
前記第1の情報を埋込んだ前記原稿画像を出力する手段とを備える、文書画像出力装置。 - 前記制御情報は、前記第2の情報を埋込む位置、埋込形式、および前記第2の情報の種類の少なくとも1つを制御する情報である、請求項2に記載の文書画像出力装置。
- 原稿画像より、埋込まれた第1の情報を読出す手段と、
前記第1の情報を解析し、第2の情報を埋込むための制御情報を読出す手段と、
前記制御情報にしたがって、前記原稿画像に前記第2の情報を埋込む埋込手段と、
前記第2の情報を埋込んだ前記原稿画像を出力する出力手段とを備える、文書画像入出力装置。 - 前記埋込手段は、
前記第2の情報を前記原稿画像に埋込むための埋込画像を生成する手段と、
前記原稿画像に前記埋込画像を合成する手段とを含む、請求項4に記載の文書画像入出力装置。 - 前記埋込手段は、
前記制御情報に従って、埋込む情報が前記第2の情報であるか否かを判断する手段を含む、請求項4に記載の文書画像入出力装置。 - 前記埋込手段は、
前記制御情報に従って、前記原稿画像に前記第2の情報が埋込まれているか否か、および/または前記原稿画像に埋込まれた前記第2の情報の正当性を判断する手段を含む、請求項4に記載の文書画像入出力装置。 - 前記制御情報に従って、前記第2の情報を取得する手段をさらに備える、請求項4に記載の文書画像入出力装置。
- 前記出力手段は、前記制御情報に指定される先に前記原稿画像を出力する、請求項4に記載の文書画像入出力装置。
- 文書画像出力装置と文書画像入出力装置とを含む画像入出力システムにおける画像入出力方法であって、
前記文書画像出力装置において、
原稿画像に、第2の情報を埋込むための制御情報を含んだ第1の情報を埋込むステップと、
前記第1の情報を埋込んだ前記原稿画像を出力するステップと、
前記文書画像入出力装置において、
前記文書画像出力装置から出力された、前記第1の情報が埋込まれた前記原稿画像より、前記第1の情報を読出すステップと、
前記第1の情報に含まれる前記制御情報にしたがって、前記原稿画像に前記第2の情報を埋込むステップと、
前記第2の情報を埋込んだ前記原稿画像を出力するステップとを備える、画像入出力方法。 - 文書画像出力装置と文書画像入出力装置とを含む画像入出力システムにおける画像入出力処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
原稿画像に、第2の情報を埋込むための制御情報を含んだ第1の情報を埋込むステップと、
前記第1の情報を埋込んだ前記原稿画像を出力するステップと、
前記第1の情報が埋込まれた前記原稿画像より、前記第1の情報を読出すステップと、
前記第1の情報に含まれる前記制御情報にしたがって、前記原稿画像に前記第2の情報を埋込むステップと、
前記第2の情報を埋込んだ前記原稿画像を出力するステップとを実行させる、画像入出力プログラム。
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JP2006338496A JP2008153853A (ja) | 2006-12-15 | 2006-12-15 | 画像入出力システム、文書画像出力装置、文書画像入出力装置、画像入出力方法、および画像入出力プログラム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016201128A (ja) * | 2016-07-13 | 2016-12-01 | キヤノンマーケティングジャパン株式会社 | プログラムと情報処理装置とその処理方法 |
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2006
- 2006-12-15 JP JP2006338496A patent/JP2008153853A/ja not_active Withdrawn
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