JP2009171174A - 文書管理装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザがパスワードを忘れた場合でも、文書に対するアクセス許可を得ることが可能となる技術を提供する。
【解決手段】MFP1は、文書に関するスキャン画像を取得する画像取得部11と、不可視情報として文書に埋め込まれた埋込情報をスキャン画像に基づいて抽出する情報抽出部12と、操作者による入力パスワードを受け付ける操作入力部61と、入力パスワードと埋込情報に含まれる正規パスワードとを照合して認証動作を実行する認証部13と、入力パスワードと正規パスワードとが一致しない場合には、埋込情報に含まれる連絡先の情報を表示部62に表示させる表示制御部14とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】MFP1は、文書に関するスキャン画像を取得する画像取得部11と、不可視情報として文書に埋め込まれた埋込情報をスキャン画像に基づいて抽出する情報抽出部12と、操作者による入力パスワードを受け付ける操作入力部61と、入力パスワードと埋込情報に含まれる正規パスワードとを照合して認証動作を実行する認証部13と、入力パスワードと正規パスワードとが一致しない場合には、埋込情報に含まれる連絡先の情報を表示部62に表示させる表示制御部14とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、文書を管理する文書管理技術に関する。
近年、文書管理において、セキュリティーに対する要求が高まっている。
このような要求に応える技術として、例えば、電子透かし情報としてパスワード情報を文書に埋め込む技術が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1においては、電子透かし情報として文書に埋め込まれたパスワード情報と、ユーザにより入力されたパスワード情報とが一致する場合にのみ、当該文書に対するアクセスが許可される技術が記載されている。
ところで、特許文献1の技術においては、ユーザがパスワードを忘れると、対象文書に対する当該ユーザによるアクセスが全く許可されないという事態が生じてしまう。
しかしながら、そのような事態に対しても何らかの救済手段を準備しておくことが好ましい。
そこで、この発明の課題は、ユーザがパスワードを忘れた場合でも、文書に対するアクセス許可を得ることが可能となる文書管理技術を提供することにある。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、文書管理装置であって、文書に関するスキャン画像を取得する手段と、不可視情報として前記文書に埋め込まれた埋込情報を前記スキャン画像に基づいて抽出する抽出手段と、操作者による入力パスワードを受け付ける入力手段と、前記入力パスワードと前記埋込情報に含まれる正規パスワードとを照合して認証動作を実行する認証手段と、前記認証動作において前記入力パスワードと前記正規パスワードとが一致しない場合には、前記埋込情報に含まれる連絡先の情報を表示手段に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項2の発明は、文書管理装置であって、文書に関するスキャン画像を取得する手段と、不可視情報として前記文書に埋め込まれた埋込情報を前記スキャン画像に基づいて抽出する抽出手段と、操作者による入力パスワードを受け付ける入力手段と、前記入力パスワードと前記埋込情報に含まれる正規パスワードとを照合して認証動作を実行する認証手段と、前記認証動作において前記入力パスワードと前記正規パスワードとが一致しない場合には、前記埋込情報に含まれる連絡先に対する通信を実行する通信制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2の発明に係る文書管理装置において、前記通信制御手段は、前記認証動作において前記入力パスワードと前記正規パスワードとが一致しない場合には、前記操作者による前記文書に対するアクセスの許可を求める通信内容を前記連絡先に送信することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3の発明に係る文書管理装置において、前記認証手段は、前記操作者による前記文書に対するアクセスを文書管理者が許可する旨の許可データが前記通信制御手段によって受信されると、前記表示手段に前記正規パスワードを表示させることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3の発明に係る文書管理装置において、前記認証手段は、前記操作者による前記文書に対するアクセスを文書管理者が許可する旨の許可データが前記通信制御手段によって受信されると、前記操作者による前記文書に対するアクセスを直ちに許可することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項4または請求項5の発明に係る文書管理装置において、前記認証手段は、前記操作者について前記許可データが既に受信されている前記文書に関する認証動作においては、前記入力パスワードと前記正規パスワードとが一致しないときにも、前記文書に対するアクセスを許可することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項2の発明に係る文書管理装置において、前記通信制御手段は、前記認証動作において前記入力パスワードと前記正規パスワードとが一致しない場合には、前記埋込情報に含まれる連絡先の電子メールアドレス宛に、前記文書に対するアクセス許可を求める電子メールを送信することを特徴とする。
請求項8の発明は、コンピュータに、a)文書に関するスキャン画像を取得する手順と、b)不可視情報として前記文書に埋め込まれた埋込情報を前記スキャン画像に基づいて抽出する手順と、c)操作者による入力パスワードと前記埋込情報に含まれる正規パスワードとを照合して認証動作を実行する認証手段と、d)前記入力パスワードと前記正規パスワードとが一致しない場合には、前記埋込情報に含まれる連絡先の情報を表示手段に表示する手順とを実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
請求項9の発明は、コンピュータに、a)文書に関するスキャン画像を取得する手順と、b)不可視情報として前記文書に埋め込まれた埋込情報を前記スキャン画像に基づいて抽出する手順と、c)操作者による入力パスワードと前記埋込情報に含まれる正規パスワードとを照合して認証動作を実行する認証手段と、d)前記入力パスワードと前記正規パスワードとが一致しない場合には、前記埋込情報に含まれる連絡先に対する通信を実行する手順とを実行させるためのプログラムであることを特徴とする。
請求項1および請求項8に記載の発明によれば、入力パスワードと正規パスワードとが一致しない場合には、埋込情報に含まれる連絡先の情報が表示されるので、操作者は、文書に関する連絡先情報を容易に知得することができる。したがって、操作者がパスワードを忘れた場合でも、当該連絡先に対する連絡を行うことによって、文書に対するアクセス許可を得ることが可能になる。
請求項2ないし請求項7、ならびに請求項9に記載の発明によれば、入力パスワードと正規パスワードとが一致しない場合には、埋込情報に含まれる連絡先に対する通信が実行されるので、操作者がパスワードを忘れた場合でも文書に対するアクセス許可を得ることが可能になる。
特に、請求項3に記載の発明によれば、文書に対するアクセスの許可を求める通信内容が連絡先に送信されるので、文書に対するアクセス許可を容易に得ることが可能になる。
また特に、請求項6に記載の発明によれば、問い合わせに関する手間を軽減することが可能である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1.装置構成>
図1は、第1実施形態に係るMFP1の構成等を示す概念図である。このMFP1は、画像読取部2と印刷出力部3と通信部4と格納部5と入出力部6とコントローラ9とを備えている。MFP1は、コントローラ9を中心として文書管理機能を発揮し、文書管理装置として機能する。また、MFP1は、コントローラ9を中心として画像処理機能を発揮し、画像処理装置としても機能する。
<1−1.装置構成>
図1は、第1実施形態に係るMFP1の構成等を示す概念図である。このMFP1は、画像読取部2と印刷出力部3と通信部4と格納部5と入出力部6とコントローラ9とを備えている。MFP1は、コントローラ9を中心として文書管理機能を発揮し、文書管理装置として機能する。また、MFP1は、コントローラ9を中心として画像処理機能を発揮し、画像処理装置としても機能する。
画像読取部2は、いわゆるスキャナー部であり、MFP1の所定位置に載置された原稿を光学的に読み取って、当該原稿を複写した画像の画像データを生成する機能を有している。例えば、画像読取部2は、文書G0を光学的に読み取り、当該文書G0を複写したスキャン画像の画像データD1を生成する。
印刷出力部3は、コントローラ9の制御下において、出力対象となる画像データの画像を印刷出力する出力機能を有している。印刷出力部3は、例えば、静電潜像をトナーにより現像して出力画像を印刷する電子写真方式の画像形成部として構成される。
通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。さらに、通信部4は、通信ネットワークNWを介したネットワーク通信が可能である。このネットワーク通信では、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)およびFTP(File Transfer Protocol)等の各種のプロトコルが利用され、当該ネットワーク通信を利用することによって、MFP1は、所望の相手先との間で各種のデータを授受することが可能である。また、MFP1は、このネットワーク通信を利用することによって、電子メールの送受信を行うことも可能である。
格納部5は、各種の画像データを格納する記憶領域であり、RAMおよびHDD等によって構成される。
入出力部6は、MFP1に対する入力を受け付ける操作入力部61と、各種情報の表示出力を行う表示部62とを備えている。操作ユーザ(操作者)による入力パスワードは、操作入力部61によって受け付けられる。
コントローラ9は、CPU、RAM、ROM等を備えるコンピュータシステム(単にコンピュータとも称する)として構成され、MFP1内の上述の各処理部等に対する動作制御を行う。また、コントローラ9は、当該CPUを用いて所定のプログラムPGを実行することによって、画像取得部11と情報抽出部12と認証部13と表示制御部14と通信制御部15とを含む各種の機能処理部を実現する。なお、当該プログラムPGは、電子的に書き換え可能な不揮発性メモリ(EEPROM等)等に記憶される。また、当該プログラムPGは、CD−ROM、DVD−ROM、メモリカード等の各種の記録媒体に記録された状態で提供され、所定の操作によって当該記録媒体からMFP1の当該不揮発性メモリ等に転送することも可能である。これによれば、当該プログラムPGの変更が可能である。また、当該プログラムPGは、ネットワークを介してMFP1内にダウンロードすることも可能である。
画像取得部11は、画像読取部2によって生成された画像データD1を取得する。当該画像データD1は、文書G0に関するスキャン画像のデータである。
情報抽出部12は、画像データD1を解析し、文書G0に不可視情報として埋め込まれた情報(以下、「埋込情報」とも称する)を当該画像データD1に基づいて抽出する。なお、後述するように、文書G0には、例えば、文書ID、文書に関するパスワード、文書作成者の連絡先に関する各種情報等が、「埋込情報」として文書G0に埋め込まれているものとする(図2参照)。
認証部13は、入出力部6において操作ユーザUSにより入力されたパスワード(「入力パスワード」とも称する)と、文書G0から抽出された正規のパスワード(「正規パスワード」とも称する)とを照合して、文書G0へのアクセス制限用の認証動作を実行する。認証部13は、入力パスワードと正規パスワードとが一致する場合には、文書G0へのアクセス許可を付与する。一方、入力パスワードと正規パスワードとが一致しない場合には、認証部13は、原則として、当該操作ユーザUSによる文書G0へのアクセスを許可しない。
表示制御部14は、入出力部6における表示部62(図5等参照)における表示動作を制御する。例えば、表示制御部14は、後述するように、入力パスワードと正規パスワードとが一致しない場合には、埋込情報に含まれる「連絡先情報」の一部または全部を表示部62に表示させる。
通信制御部15は、通信部4を用いた通信に関する通信内容および通信動作を制御する。
このMFP1は、文書G0を画像読取部2を用いて読み取って、当該文書G0を複写した画像の画像データD1を生成するとともに、当該画像データD1に関する画像を印刷出力部3によって印刷することができる。
また、MFP1は、ネットワークNWを介してコンピュータ91と接続されている。コンピュータ91は、文書管理者(文書作成者)が使用可能なコンピュータである。後述するように、MFP1は、電子メール等を用いて、コンピュータ91と通信することが可能である。
<1−2.埋込情報を有する文書>
この実施形態においては、文書G0として、不可視情報が埋め込まれた文書が用いられるものとする。なお、「不可視情報」とは、肉眼では判読可能ではない情報を意味する。
この実施形態においては、文書G0として、不可視情報が埋め込まれた文書が用いられるものとする。なお、「不可視情報」とは、肉眼では判読可能ではない情報を意味する。
図2は、文書G0に埋め込まれた埋込情報EMの一例を示す図である。図2に示すように、ここでは、埋込情報EMとして、文書G0の文書ID、文書G0の文書パスワード、文書G0を作成した文書作成者UDの電子メールアドレス(Eメールアドレス)、文書作成者UDの氏名、文書作成者UDの電話番号が、文書G0に埋め込まれているものとする。なお、ここでは、文書作成者が、当該文書G0に関するアクセス許可を求める際の連絡先(問合せ先)の人物でもある場合を想定している。ただし、これに限定されず、文書G0に関して、文書作成者とアクセス許可を求める際の連絡先とが異なる場合には、後者の連絡先(文書管理者等の連絡先)を当該文書G0の不可視情報として埋め込むことが好ましい。
また、このような埋込情報EMは、不可視情報として文書G0に埋め込まれる。換言すれば、埋込情報EMは、電子透かし情報として、文書G0に埋め込まれる。例えば、埋込情報EMは、地紋として文書G0に埋め込まれる。当該地紋は、文書G0の空白部分等において、図3に示すような微小なドットパターンPTがさらに集まった集合体として形成される。また、当該ドットパターンには、複数の種類が存在し、各ドットパターンの構成の相違によって複数の情報が表現される。なお、図3においては、或るドットパターンが拡大表示されているが、実際には、当該ドットパターンは、例えば、約数百マイクロメートルから数ミリ程度の大きさを有するものである。そのため、文書G0を眼から若干離して観察すると薄いグレー地を構成するように見える。また、文書G0においては、そのような地紋に埋込情報が不可視情報として埋め込まれて描画されるとともに、原稿本来の情報(文字、図等)が適宜の位置に可視的に(肉眼でそのまま判読可能となるように)描画されている。
<1−3.動作>
次に、図4のフローチャートを参照しながら、この実施形態に係るMFP1等の動作について説明する。
次に、図4のフローチャートを参照しながら、この実施形態に係るMFP1等の動作について説明する。
まず、ステップS11において、MFP1の所定位置に載置された文書G0を画像読取部2が光学的に読み取って、画像データD1(スキャン画像)が生成される。
そして、生成された画像データD1が画像取得部11によって取得されると、画像データD1が解析され、文書G0に埋め込まれた埋め込み情報が情報抽出部12によって画像データD1に基づいて抽出される(ステップS12)。
ステップS12においては、具体的には、図2に示す各種の情報が抽出される。すなわち、文書G0の文書ID、文書G0の文書パスワード(正規パスワード)、文書G0を作成した文書作成者UDの電子メールアドレス、文書作成者UDの氏名、文書作成者UDの電話番号等が、抽出される。
次のステップS13においては、MFP1は、操作者USに対してパスワードの入力を要求する。具体的には、表示部62に「パスワードを入力してください」などの文字を表示する。その後、ステップS14において、操作者USが、操作入力部61を用いてパスワードを入力すると、ステップS15に進む。
ステップS15では、ステップS12で抽出された正規パスワードと、ステップS14で入力されたパスワード(入力パスワード)とが一致するか否かを判定する。
両者が一致する場合には、正規のパスワードが操作者によって入力されたものと判定され、当該文書G0に対するコピー動作が許可され、コピー動作が実行される(ステップS16)。
一方、両者が一致しない場合には、入力パスワードが正規のパスワードではないと判定され、この時点ではコピー動作が許可されない。そして、ステップS17に進む。ステップS17では、図5のような問合せ画面C1が表示部62に表示される。画面C1においては、パスワードが不一致でありコピー動作が実行できないことが表示(報知)されているとともに、文書G0の作成者UDの電子メールアドレスが表示(報知)されている。作成者UDの電子メールアドレスとしては、ステップS12で抽出された情報が利用される。
これによれば、操作者USは、文書G0の作成者UDの電子メールアドレスを知得することができる。
そして、操作者USは、MFP1を操作して、表示部62に表示された電子メールアドレスに対して、文書G0に関するパスワードの連絡依頼の電子メールを送信する。なお、当該電子メールには、操作ユーザUSの連絡先(返信先の電子メールアドレス、電話番号等)が記載されることが好ましい。また、文書G0の識別には、当該文書のタイトル等が用いられ得る。あるいは、文書G0の識別に、文書G0の文書IDを用いるようにしてもよい。その場合には、文書IDをも表示部62に表示することが好ましい。なお、当該操作者USによる電子メールの送信は、MFP1ではなく、他のコンピュータ等を用いて実行されてもよい。
さらに、電子メールを受信した文書作成者(文書管理者とも称される)UDは、適宜の連絡手段(電子メールあるいは電話等)で操作者USにパスワードを連絡する。
その後、操作者USは、文書作成者UDからの連絡によって知得したパスワードを用いて、上記と同様のコピー動作をもう一度実行する。
以上のようにして、操作者USは、パスワードを忘れた場合においても、文書G0のコピー動作を実行することができる。
特に、入力パスワードと正規パスワードとがステップS15において一致しない場合には、埋込情報に含まれる「連絡先情報」(ここでは電子メールアドレス)が表示部62に表示される。したがって、操作者USは、文書G0の作成者UDの連絡先の情報を容易に知得することができる。そのため、操作者USがパスワードを忘れた場合でも、文書G0に対するアクセス許可を得ることが可能となる。
なお、上記においては、文書作成者UDの電子メールアドレスを表示部62に表示する場合を例示しているが、これに限定されない。例えば、図6に示すように、文書作成者UDの連絡先の電話番号を表示部62に表示するようにしてもよい。具体的には、図5の画面C1に代えて、図6の画面C2を表示部62に表示するようにしてもよい。図6の画面C2においては、文書作成者の連絡先の電話番号が表示されている。
<2.第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。この第2実施形態においては、ユーザがパスワードを忘れた場合には、連絡先(例えば、社内の文書管理者)に対する通信を自動的に実行する技術について例示する。具体的には、操作者による入力パスワードが正規パスワードと一致しない場合には、通信制御部15が、埋込情報に含まれる連絡先に対する通信(詳細には電子メールを用いた通信)を実行する。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。この第2実施形態においては、ユーザがパスワードを忘れた場合には、連絡先(例えば、社内の文書管理者)に対する通信を自動的に実行する技術について例示する。具体的には、操作者による入力パスワードが正規パスワードと一致しない場合には、通信制御部15が、埋込情報に含まれる連絡先に対する通信(詳細には電子メールを用いた通信)を実行する。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図7は、第2実施形態に係る動作を示すフローチャートである。
ステップS11からステップS15までは第1実施形態と同様である。ただし、ステップS15の分岐処理において、入力パスワードと正規パスワードとの両者が一致すると判定される場合には、ステップS27に進む。ステップS27では、当該文書G0に対するコピー動作が許可され、コピー動作が実行される。一方、当該両者が一致しない場合には、入力パスワードが正規のパスワードではないと判定され、この時点ではコピー動作が許可されない。そして、ステップS21に進む。
ステップS21において、操作者USによる文書G0に対するアクセスを許可する旨の許可データ(後述)が未だ受信されたことがない、と判定される場合には、ステップS22に進む。一方、当該許可データが既に受信されたことがある場合には、ステップS27に進む。
ステップS22では、MFP1は、ステップS12で抽出された電子メールアドレス(文書管理者の電子メールアドレス)に対して電子メールを送信して、操作者USによる文書G0に対するアクセス許可を文書作成者UDに求める。この電子メールは、MFP1によって、埋込情報を用いて自動的に作成され、埋込情報に含まれる「連絡先」(ここでは電子メールアドレス)宛に自動的に送信される。また、当該電子メールには、操作者USによる文書G0に対するアクセスを許可する否かを返信すべき旨が記載される。「文書G0」は、当該文書G0の文書ID(文書識別番号)によって特定され、「操作者US」は、当該操作者USのユーザID(ユーザ識別番号)によって特定される。なお、「文書ID」としてはステップS12で取得されたものを用いればよく、「ユーザID」としては操作者USがMFP1にログインした際に入力したものを用いればよい。
このように、ステップS22においては、文書G0の埋込情報に含まれる連絡先の電子メールアドレス宛に、文書G0に関するアクセス許可を求める電子メールが送信される。換言すれば、文書G0に関するアクセスの許可を求める通信内容が当該連絡先に送信される。なお、上述のような電子メールの送信動作(ステップS22)および後述する当該電子メールの受信動作(ステップS25)は、通信制御部15によって制御される。
その後、ステップS23において、文書管理者(文書作成者)UDは、受信した電子メールを読み、操作者USに対するアクセス許可を付与するか否かを決定する。アクセス許可が付与される場合にはステップS24に進む。ステップS24において、文書管理者は、操作者USによる文書G0に対するアクセスを文書管理者が許可する旨を示すデータ(「許可データ」とも称する)が添付された電子メールを、コンピュータ91を用いてMFP1宛に返信する。一方、アクセス許可を付与しない場合にはステップS28に進む。ステップS28においては、文書管理者は、操作者USによる文書G0に対するアクセスを文書管理者が許可しない旨を示すデータ(「不許可データ」とも称する)が添付された電子メールをコンピュータ91を用いてMFP1宛に返信する。なお、上述の添付データ(「許可データ」および「不許可データ」)に対して暗号化処理を施すことによって、セキュリティの向上を図ることが好ましい。
ステップS28で送信された電子メール(すなわち、文書管理者からの「不許可データ」)をMFP1が受信すると、MFP1は、文書管理者によるアクセス許可を得ることができなかったと判断し、コピー動作を実行することなく本処理ルーチンを終了する。なお、ステップS22での送信後において所定の待ち時間(例えば数分)が経過したときも、同様に、コピー動作が実行されることなく本処理ルーチンは終了する。
一方、ステップS24で送信された電子メール(すなわち、文書管理者からの「許可データ」)をMFP1がステップS25にて受信すると、MFP1は、文書管理者によるアクセス許可が付与されたものと判定して、操作者USによる文書G0に対するアクセスを実質的に許可する。ただし、MFP1(詳細には、認証部13および表示制御部14)は、直ちにコピー動作を実行するのではなく、まず、図8の画面C3を表示部62に表示する。画面C3には、文書管理者からのアクセス許可(ここではコピー許可)が得られた旨と、ステップS12で抽出された正規のパスワードと、当該パスワードを再び入力すべき旨とが表示される。そして、正規のパスワードが操作者USによって入力されるのを待って、コピー動作が実行される。具体的には、操作者USが、画面C3の内容を確認し、入力部61のキーを用いて正規パスワードを入力する(ステップS26)と、MFP1は、操作者USによるコピー動作を最終的に許可し、コピー動作を実行する(ステップS27)。なお、ステップS25で受信された「許可データ」は、MFP1の格納部5に格納され、ステップS21での判定動作に利用される。
以上のような動作によれば、操作者USは、パスワードを忘れた場合においても、比較的容易に文書G0のコピー動作を実行することが可能になる。
特に、入力パスワードと正規パスワードとがステップS15において一致しない場合には、文書管理者に対して文書G0に対するアクセス許可を求める通信内容を含む電子メールが自動的に作成され、当該電子メールが文書管理者に送信される(ステップS22)。そして、文書管理者によるアクセス許可が付与されると、文書G0のコピー動作が可能になる。すなわち、操作者USがパスワードを忘れた場合でも、文書G0に対するアクセス許可を得ることが可能となる。
また特に、ステップS22において、文書G0に対するアクセスの許可を求める通信内容が連絡先に自動的に送信されるので、操作者は、文書G0に対するアクセス許可を容易に得ることが可能になる。
また上記の動作においては、「操作者USによる文書G0に対するアクセス」を文書管理者UDが許可することを示す「許可データ」が既に受信されたことがある、とステップS21にて判定される場合には、ステップS27に進む。したがって、操作者USに関して許可データが既に受信されている文書G0に関する認証動作においては、入力パスワードが正規パスワードと一致しないときにも、文書G0に対するアクセスが許可される。これによれば、操作者USが1度問い合わせをした後に、再びパスワードを忘れた場合においては、再び問い合わせのための通信を行わずにアクセス許可を得ることができる。すなわち、問い合わせに伴う手間(操作者USおよび/または文書管理者UDの手間)を軽減することが可能である。
なお、上記第2実施形態においては、ステップS24,S25で「許可データ」を送受信しているが、これに限定されず、パスワード自体を送受信するようにしてもよい。
また、上記第2実施形態においては、ステップS26において、パスワードを再入力する場合を例示しているが、これに限定されない。例えば、MFP1は、ステップS25で許可データを受信すると、パスワードの表示動作および再入力受付動作を行うことなく、直ちに文書G0に対するアクセスを許可するようにしてもよい。具体的には、MFP1は、ステップS25で許可データを受信すると、ステップS26のパスワード再入力を待つことなく、直ちに文書G0のコピー動作(印刷出力動作)を実行するようにしてもよい。
<3.その他>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではなく、様々な改変が可能である。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではなく、様々な改変が可能である。
たとえば、上記各実施形態においては、MFP1は、電子メールを用いて、文書管理者UDのコンピュータ91と通信する場合を例示したが、これに限定されない。具体的には、MFP1は、FTPあるいはその他の種々のプロトコルを用いて、操作者USによる文書G0に対するアクセスの許可を求める通信内容をコンピュータ91に対して送信するようにしてもよい。その場合には、文書管理者UDに関する電子メールアドレスに代えて、文書管理者UDのコンピュータ91に関するFTPアドレス等を埋込情報(連絡先情報)として文書G0に埋め込むようにすればよい。
また、上記各実施形態においては、MFP1が文書管理装置として機能して所定のアクセス制御を行う技術を例示したが、これに限定されない。例えば、スキャナとプリンタとに接続されたコンピュータが所定のプログラムを実行することによって上述の文書管理装置として機能する場合に、同様の思想を適用するようにしてもよい。
また、上記各実施形態においては、MFP1によるコピー機能、換言すれば、文書に関するスキャン画像を印刷出力する機能について例示したが、これに限定されない。例えば、MFP1内部に格納されたスキャン画像を外部のコンピュータから閲覧するためのアクセス許可を得る際に、同様の思想を適用するようにしてもよい。
図9は、このような変形例に係るシステム構成を示す図である。図9においては、MFP1およびコンピュータ91に加えて、さらにコンピュータ92が設けられている。当該MFP1は、主にスキャナとしてスキャナ画像を生成する生成機能を有するとともに、スキャン画像を蓄積する画像蓄積機能をも有している。また、コンピュータ92は、MFP1の画像読取部2で読み取られて蓄積されているスキャン画像をネットワークNWを介して取得し、コンピュータ92のディスプレイ(表示部)に当該スキャン画像を表示する際に、上述のようなアクセス制御を実行する。これによれば、上記各実施形態と同様に、ユーザがパスワードを忘れた場合でも、文書に対するアクセスが容易に可能となる。
1 MFP
2 画像読取部(スキャナ部)
3 印刷出力部
4 通信部
5 格納部
6 入出力部
9 コントローラ
91,92 コンピュータ
D1 画像データ
G0 文書
NW 通信ネットワーク
2 画像読取部(スキャナ部)
3 印刷出力部
4 通信部
5 格納部
6 入出力部
9 コントローラ
91,92 コンピュータ
D1 画像データ
G0 文書
NW 通信ネットワーク
Claims (9)
- 文書管理装置であって、
文書に関するスキャン画像を取得する手段と、
不可視情報として前記文書に埋め込まれた埋込情報を前記スキャン画像に基づいて抽出する抽出手段と、
操作者による入力パスワードを受け付ける入力手段と、
前記入力パスワードと前記埋込情報に含まれる正規パスワードとを照合して認証動作を実行する認証手段と、
前記認証動作において前記入力パスワードと前記正規パスワードとが一致しない場合には、前記埋込情報に含まれる連絡先の情報を表示手段に表示させる表示制御手段と、
を備えることを特徴とする文書管理装置。 - 文書管理装置であって、
文書に関するスキャン画像を取得する手段と、
不可視情報として前記文書に埋め込まれた埋込情報を前記スキャン画像に基づいて抽出する抽出手段と、
操作者による入力パスワードを受け付ける入力手段と、
前記入力パスワードと前記埋込情報に含まれる正規パスワードとを照合して認証動作を実行する認証手段と、
前記認証動作において前記入力パスワードと前記正規パスワードとが一致しない場合には、前記埋込情報に含まれる連絡先に対する通信を実行する通信制御手段と、
を備えることを特徴とする文書管理装置。 - 請求項2に記載の文書管理装置において、
前記通信制御手段は、前記認証動作において前記入力パスワードと前記正規パスワードとが一致しない場合には、前記操作者による前記文書に対するアクセスの許可を求める通信内容を前記連絡先に送信することを特徴とする文書管理装置。 - 請求項3に記載の文書管理装置において、
前記認証手段は、前記操作者による前記文書に対するアクセスを文書管理者が許可する旨の許可データが前記通信制御手段によって受信されると、前記表示手段に前記正規パスワードを表示させることを特徴とする文書管理装置。 - 請求項3に記載の文書管理装置において、
前記認証手段は、前記操作者による前記文書に対するアクセスを文書管理者が許可する旨の許可データが前記通信制御手段によって受信されると、前記操作者による前記文書に対するアクセスを直ちに許可することを特徴とする文書管理装置。 - 請求項4または請求項5に記載の文書管理装置において、
前記認証手段は、前記操作者について前記許可データが既に受信されている前記文書に関する認証動作においては、前記入力パスワードと前記正規パスワードとが一致しないときにも、前記文書に対するアクセスを許可することを特徴とする文書管理装置。 - 請求項2に記載の文書管理装置において、
前記通信制御手段は、前記認証動作において前記入力パスワードと前記正規パスワードとが一致しない場合には、前記埋込情報に含まれる連絡先の電子メールアドレス宛に、前記文書に対するアクセス許可を求める電子メールを送信することを特徴とする文書管理装置。 - コンピュータに、
a)文書に関するスキャン画像を取得する手順と、
b)不可視情報として前記文書に埋め込まれた埋込情報を前記スキャン画像に基づいて抽出する手順と、
c)操作者による入力パスワードと前記埋込情報に含まれる正規パスワードとを照合して認証動作を実行する認証手段と、
d)前記入力パスワードと前記正規パスワードとが一致しない場合には、前記埋込情報に含まれる連絡先の情報を表示手段に表示する手順と、
を実行させるためのプログラム。 - コンピュータに、
a)文書に関するスキャン画像を取得する手順と、
b)不可視情報として前記文書に埋め込まれた埋込情報を前記スキャン画像に基づいて抽出する手順と、
c)操作者による入力パスワードと前記埋込情報に含まれる正規パスワードとを照合して認証動作を実行する認証手段と、
d)前記入力パスワードと前記正規パスワードとが一致しない場合には、前記埋込情報に含まれる連絡先に対する通信を実行する手順と、
を実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008006482A JP2009171174A (ja) | 2008-01-16 | 2008-01-16 | 文書管理装置およびプログラム |
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JP2008006482A JP2009171174A (ja) | 2008-01-16 | 2008-01-16 | 文書管理装置およびプログラム |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012244711A (ja) * | 2011-05-17 | 2012-12-10 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 電気機器の操作支援システムおよび操作支援方法 |
US10070003B2 (en) | 2016-03-17 | 2018-09-04 | Ricoh Company, Ltd. | Image processing apparatus, image processing method and computer program product |
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2008
- 2008-01-16 JP JP2008006482A patent/JP2009171174A/ja not_active Withdrawn
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