JP2008151278A - ブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ブレードスプリング全体の減衰性能を向上させる。
【解決手段】 各々弧状に湾曲しかつ上下に積層された3枚の板バネ状ブレードスプリングからブレードスプリング組立体Bを構成する。この場合において、最も内側に配置される最下層の第1のブレードスプリングBとその上に積層される第2のブレードスプリングBとを、それぞれの一端T側においてのみ互いに固着する。また、第1のブレードスプリングBと第2のブレードスプリングBの上に積層される第3のブレードスプリングBとを、前記一端T側と逆側の他端T側においてのみ互いに固着する。チェーンからの押付荷重Wの作用下でブレードスプリング組立体Bが曲率半径の大きな側に弾性変形する際には、各ブレードスプリングB,B,Bが長手方向中央部で互いに摺動するようになり、これにより、ブレードスプリング全体の減衰性能を向上できる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、チェーンに緊張力を作用させるためのブレードテンショナに用いられるブレードスプリング組立体に関し、詳細には、ブレードスプリング全体の減衰性能を向上させるための構造の改良に関する。
チェーンに緊張力を作用させるためのテンショナとして、ブレードテンショナが用いられている。従来のブレードテンショナは、特開2000−234656号公報に示すように、弧状に湾曲したチェーン摺動面を有するブレードシューと、ブレードシューの基端部を回動自在に支持するとともに、先端部をスライド自在に支持するブラケットと、ブレードシューのチェーン摺動面側と逆側に配設されるとともに、ブレードシューの基端部および先端部に形成された各切込み内にその両端が挿入される板バネ状の複数枚のブレードスプリングとから構成されている。
チェーンの運転時には、ブレードシューのチェーン摺動面上をチェーンが摺動しつつ走行し、このとき、ブレードスプリングの撓みに応じたバネ力がブレードシューを介してチェーンに作用することにより、チェーン張力が維持されるようになっている。
また、運転中のチェーンのばたつきや張力変動による弦振動は、ブレードシューを介してブレードスプリングに伝搬され、このとき、各ブレードスプリングが弾性圧縮変形および戻り変形を繰り返す際に、隣り合う各ブレードスプリング同士が互いに摺動し合うことにより減衰力が発生して、チェーンの弦振動が減衰されるようになっている。
その一方、最近のエンジンの高出力化や高性能化にともない、チェーンにより大きな減衰力を作用させることができるブレードテンショナの出現に対して強い要請がある。
しかしながら、従来構造のブレードスプリングにおいては、各々弧状に湾曲した複数枚のブレードスプリングを単に上下に重ねただけのものであり、また各ブレードスプリングの両端がブレードシューの基端部および先端部の各切込み内に挿入されているだけなので、チェーンからの荷重の作用下で各ブレードスプリングが互いに摺動する際には、チェーンからの荷重が主に各ブレードスプリングの長手方向中央部に作用しているにも拘らず、各ブレードスプリングが長手方向中央部で互いに摺動できず、その結果、当該中央部において各ブレードスプリングによる十分な摺動抵抗を発生させることができないでいるということが最近の研究で明らかになってきた。
特開平2000−234656号公報(図1参照)
本発明は、このような従来の実情に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、減衰性能を向上できるブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体を提供することにある。
本発明によるブレードスプリング組立体が適用されるブレードテンショナは、回動自在に支持される一端側の基端部と、スライド自在に支持される他端側の先端部と、基端部および先端部間に延設されかつ弧状に湾曲するチェーン摺動面と、チェーン摺動面の逆側に形成され、チェーンにバネ力を作用させるブレードスプリング組立体を配設するための弧状に湾曲するブレードスプリング収容面とを有するブレードシューを備えている。
請求項1の発明に係るブレードスプリング組立体は、各々弧状に湾曲しかつ上下に積層された少なくとも2枚の板バネ状ブレードスプリングを備えている。そして、最も内側に配置される最下層の第1のブレードスプリングと、その上に積層される第2のブレードスプリングとが、それぞれの一端側においてのみ互いに固着されている。
この場合には、ブレードスプリング組立体の長手方向中央部にチェーンからの押付荷重が作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体が弾性変形しようとしたとき、第1、第2のブレードスプリングのそれぞれの一端が互いに拘束されているため、各ブレードスプリングはそれぞれ他端側に向かって移動しようとし、各ブレードスプリングがそれぞれ中央部で互いに摺動することになる。これにより、ブレードスプリング全体の減衰性能を向上できる。
請求項2の発明に係るブレードスプリング組立体は、各々弧状に湾曲しかつ上下に積層された少なくとも3枚の板バネ状ブレードスプリングを備えている。そして、最も内側に配置される最下層の第1のブレードスプリングと、その上に積層される第2のブレードスプリングとが、それぞれの一端側においてのみ互いに固着されるとともに、第1のブレードスプリングと、第2のブレードスプリングの上に積層される第3のブレードスプリングとが、前記一端側と逆側の他端側においてのみ互いに固着されている。
この場合には、ブレードスプリング組立体の長手方向中央部にチェーンからの押付荷重が作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体が弾性変形しようとしたとき、第1、第2のブレードスプリングのそれぞれの一端が互いに拘束されているため、各ブレードスプリングはそれぞれ他端側に向かって移動しようとし、各ブレードスプリングがそれぞれ中央部で互いに摺動することになる。これにより、ブレードスプリング全体の減衰性能を向上できる。
また、この場合には、第1、第3のブレードスプリングのそれぞれの他端が互いに拘束されているため、ブレードスプリング組立体の長手方向中央部にチェーンからの押付荷重が作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体が弾性変形しようとしたとき、第3のブレードスプリングは一端側に向かって移動しようとし、その一方、第2のブレードスプリングは他端側に向かって移動しようとする。したがって、この場合には、第2、第3のブレードスプリングがそれぞれ中央部で互いに逆方向に摺動することになる。
このようにして、第1、第2のブレードスプリングのそれぞれの中央部での同方向の摺動と相俟って、ブレードスプリング全体の減衰性能を一層向上できる。
請求項3の発明では、請求項2において、第1、第3のブレードスプリングが、それぞれの他端側において各ブレードスプリングの間に挟持された第1のスペーサを介して互いに固着されている。
この場合には、第2のブレードスプリングが他端側に移動し得るスペースを第1、第3のブレードスプリング間に確保することができ、これにより、第1、第2のブレードスプリングの摺動、ならびに第2、第3のブレードスプリングの摺動がそれぞれ許容されることになる。
請求項4の発明では、請求項2において、第1、第3のブレードスプリングが、それぞれの他端側において直接固着されている。
この場合には、第1、第3のブレードスプリング間のスペースが他端側に向かうにしたがい徐々に狭くなっており、これにより、第2のブレードスプリングが他端側に移動する際の摺動抵抗を大きくすることができ、また、その結果、第3のブレードスプリングが一端側に移動する際の摺動抵抗も大きくすることができる。
請求項5の発明では、請求項4において、第1または第3のブレードスプリングがその他端側に段違い部を有しており、第1、第3のブレードスプリングがそれぞれの他端側において前記段違い部を介して直接固着されている。
この場合には、スペーサを用いることなく、第2のブレードスプリングが他端側に移動し得るスペースを段違い部によって第1、第3のブレードスプリング間に確保することができる。また、第1、第3のブレードスプリングをそれぞれの他端側において互いに固着するための合わせ面を段違い部によって確保することができる。
請求項6の発明に係るブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体は、各々弧状に湾曲しかつ上下に積層された少なくとも4枚の板バネ状ブレードスプリングを備えている。そして、最も内側に配置される最下層の第1のブレードスプリングと、その上に積層される第2のブレードスプリングとが、それぞれの一端側においてのみ互いに固着され、第1のブレードスプリングと、第2のブレードスプリングの上に積層される第3のブレードスプリングとが、前記一端側と逆側の他端側においてのみ互いに固着され、第2のブレードスプリングと、第3のブレードスプリングの上に積層される第4のブレードスプリングとが、前記一端側においてのみ互いに固着されている。
この場合には、ブレードスプリング組立体の長手方向中央部にチェーンからの押付荷重が作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体が弾性変形しようとしたとき、第1、第2のブレードスプリングのそれぞれの一端が互いに拘束されているため、各ブレードスプリングはそれぞれ他端側に向かって移動しようとし、各ブレードスプリングがそれぞれ中央部で同方向に互いに摺動することになる。これにより、ブレードスプリング全体の減衰性能を向上できる。
また、この場合には、第1、第3のブレードスプリングのそれぞれの他端が互いに拘束されているため、ブレードスプリング組立体の長手方向中央部にチェーンからの押付荷重が作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体が弾性変形しようとしたとき、第3のブレードスプリングは一端側に向かって移動しようとし、その一方、第2のブレードスプリングは他端側に向かって移動しようとする。したがって、この場合には、第2、第3のブレードスプリングがそれぞれ中央部で互いに逆方向に摺動することになる。
さらに、この場合には、第2、第4のブレードスプリングのそれぞれの一端が互いに拘束されているため、ブレードスプリング組立体の長手方向中央部にチェーンからの押付荷重が作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体が弾性変形しようとしたとき、第4のブレードスプリングは他端側に向かって移動しようとし、その一方、第3のブレードスプリングは一端側に向かって移動しようとする。したがって、この場合には、第3、第4のブレードスプリングがそれぞれ中央部で互いに逆方向に摺動することになる。
このようにして、第1、第2のブレードスプリングのそれぞれの中央部での同方向の摺動と相俟って、ブレードスプリング全体の減衰性能を一層向上できる。
請求項7の発明では、請求項6において、第1、第3のブレードスプリングが、それぞれの他端側において各ブレードスプリングの間に挟持された第1のスペーサを介して互いに固着されており、第2、第4のブレードスプリングが、それぞれの一端側において各ブレードスプリングの間に挟持された第2のスペーサを介して互いに固着されている。
この場合には、第2のブレードスプリングが他端側に移動し得るスペースを第1、第3のブレードスプリング間に確保することができ、また、第3のブレードスプリングが一端側に移動し得るスペースを第2、第4のブレードスプリング間に確保することができる。これにより、第1、第2のブレードスプリングの摺動、第2、第3のブレードスプリングの摺動、ならびに第3、第4のブレードテンショナの摺動がそれぞれ許容されることになる。
請求項8の発明では、請求項6において、第1、第3のブレードスプリングが、それぞれの他端側において直接固着されており、第2、第4のブレードスプリングが、それぞれの一端側において直接固着されている。
この場合には、第1、第3のブレードスプリング間のスペースが他端側に向かうにしたがい徐々に狭くなっており、これにより、第2のブレードスプリングが他端側に移動する際の摺動抵抗を大きくすることができ、また、その結果、第3のブレードスプリングが一端側に移動する際の摺動抵抗も大きくすることができる。
さらに、この場合には、第2、第4のブレードスプリング間のスペースが一端側に向かうにしたがい徐々に狭くなっており、これにより、第3のブレードスプリングが一端側に移動する際の摺動抵抗を大きくすることができ、また、その結果、第4のブレードスプリングが他端側に移動する際の摺動抵抗も大きくすることができる。
請求項9の発明では、請求項8において、第1または第3のブレードスプリングが、その他端側に段違い部を有し、第1、第3のブレードスプリングがそれぞれの他端側において前記段違い部を介して直接固着されており、さらに、第2または第4のブレードスプリングが、その一端側に段違い部を有し、第2、第4のブレードスプリングがそれぞれの一端側において前記段違い部を介して直接固着されている。
この場合には、スペーサを用いることなく、第2のブレードスプリングが他端側に移動し得るスペースを段違い部によって第1、第3のブレードスプリング間に確保することができる。また、第1、第3のブレードスプリングをそれぞれの他端側において互いに固着するための合わせ面を段違い部によって確保することができる。
さらに、この場合には、スペーサを用いることなく、第3のブレードスプリングが一端側に移動し得るスペースを段違い部によって第2、第4のブレードスプリング間に確保することができる。また、第2、第4のブレードスプリングをそれぞれの一端側において互いに固着するための合わせ面を段違い部によって確保することができる。
請求項10の発明に係るブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体は、各々弧状に湾曲しかつ上下に積層された少なくとも5枚の板バネ状ブレードスプリングを備えている。そして、最も内側に配置される最下層の第1のブレードスプリングと、その上に積層される第2のブレードスプリングとが、それぞれの一端側においてのみ互いに固着され、第1のブレードスプリングと、第2のブレードスプリングの上に積層される第3のブレードスプリングとが、前記一端側と逆側の他端側においてのみ互いに固着され、第2のブレードスプリングと、第3のブレードスプリングの上に積層される第4のブレードスプリングとが、前記一端側においてのみ互いに固着され、第3のブレードスプリングと、第4のブレードスプリングの上に積層される第5のブレードスプリングとが、前記他端側においてのみ互いに固着されている。
この場合には、ブレードスプリング組立体の長手方向中央部にチェーンからの押付荷重が作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体が弾性変形しようとしたとき、第1、第2のブレードスプリングのそれぞれの一端が互いに拘束されているため、各ブレードスプリングはそれぞれ他端側に向かって移動しようとし、各ブレードスプリングがそれぞれ中央部で同方向に互いに摺動することになる。これにより、ブレードスプリング全体の減衰性能を向上できる。
また、この場合には、第1、第3のブレードスプリングのそれぞれの他端が互いに拘束されているため、ブレードスプリング組立体の長手方向中央部にチェーンからの押付荷重が作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体が弾性変形しようとしたとき、第3のブレードスプリングは一端側に向かって移動しようとし、その一方、第2のブレードスプリングは他端側に向かって移動しようとする。したがって、この場合には、第2、第3のブレードスプリングがそれぞれ中央部で互いに逆方向に摺動することになる。
さらに、この場合には、第2、第4のブレードスプリングのそれぞれの一端が互いに拘束されているため、ブレードスプリング組立体の長手方向中央部にチェーンからの押付荷重が作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体が弾性変形しようとしたとき、第4のブレードスプリングは他端側に向かって移動しようとし、その一方、第3のブレードスプリングは一端側に向かって移動しようとする。したがって、この場合には、第3、第4のブレードスプリングがそれぞれ中央部で互いに逆方向に摺動することになる。
しかも、この場合には、第3、第5のブレードスプリングのそれぞれの他端が互いに拘束されているため、ブレードスプリング組立体の長手方向中央部にチェーンからの押付荷重が作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体が弾性変形しようとしたとき、第5のブレードスプリングは一端側に向かって移動しようとし、その一方、第4のブレードスプリングは他端側に向かって移動しようとする。したがって、この場合には、第4、第5のブレードスプリングがそれぞれ中央部で互いに逆方向に摺動することになる。
このようにして、第1、第2のブレードスプリングのそれぞれの中央部での同方向の摺動と相俟って、ブレードスプリング全体の減衰性能を一層向上できる。
請求項11の発明では、請求項10において、第1、第3のブレードスプリングが、それぞれの他端側において各ブレードスプリングの間に挟持された第1のスペーサを介して互いに固着されており、第2、第4のブレードスプリングが、それぞれの一端側において各ブレードスプリングの間に挟持された第2のスペーサを介して互いに固着されており、第3、第5のブレードスプリングが、それぞれの他端側において各ブレードスプリングの間に挟持された第3のスペーサを介して互いに固着されている。
この場合には、第2のブレードスプリングが他端側に移動し得るスペースを第1、第3のブレードスプリング間に確保することができ、また、第3のブレードスプリングが一端側に移動し得るスペースを第2、第4のブレードスプリング間に確保することができ、さらに、第4のブレードスプリングが他端側に移動し得るスペースを第3、第5のブレードスプリング間に確保することができる。これにより、第1、第2のブレードスプリングの摺動、第2、第3のブレードスプリングの摺動、第3、第4のブレードテンショナの摺動、ならびに第4、第5のブレードスプリングの摺動がそれぞれ許容されることになる。
請求項12の発明では、請求項10において、第1、第3のブレードスプリングが、それぞれの他端側において直接固着され、第2、第4のブレードスプリングが、それぞれの一端側において直接固着され、第3、第5のブレードスプリングが、それぞれの他端側において直接固着されている。
この場合には、第1、第3のブレードスプリング間のスペースが他端側に向かうにしたがい徐々に狭くなっており、これにより、第2のブレードスプリングが他端側に移動する際の摺動抵抗を大きくすることができ、また、その結果、第3のブレードスプリングが一端側に移動する際の摺動抵抗も大きくすることができる。
また、この場合には、第2、第4のブレードスプリング間のスペースが一端側に向かうにしたがい徐々に狭くなっており、これにより、第3のブレードスプリングが一端側に移動する際の摺動抵抗を大きくすることができ、また、その結果、第4のブレードスプリングが他端側に移動する際の摺動抵抗も大きくすることができる。
さらに、この場合には、第3、第5のブレードスプリング間のスペースが他端側に向かうにしたがい徐々に狭くなっており、これにより、第4のブレードスプリングが他端側に移動する際の摺動抵抗を大きくすることができ、また、その結果、第5のブレードスプリングが一端側に移動する際の摺動抵抗も大きくすることができる。
請求項13の発明では、請求項12において、第1または第3のブレードスプリングが、その他端側に段違い部を有し、第1、第3のブレードスプリングがそれぞれの他端側において前記段違い部を介して直接固着されており、第2または第4のブレードスプリングが、その一端側に段違い部を有し、第2、第4のブレードスプリングがそれぞれの一端側において前記段違い部を介して直接固着されており、第3または第5のブレードスプリングが、その他端側に段違い部を有し、第3、第5のブレードスプリングがそれぞれの他端側において前記段違い部を介して直接固着されている。
この場合には、スペーサを用いることなく、第2のブレードスプリングが他端側に移動し得るスペースを段違い部によって第1、第3のブレードスプリング間に確保することができる。また、第1、第3のブレードスプリングをそれぞれの他端側において互いに固着するための合わせ面を段違い部によって確保することができる。
また、この場合には、スペーサを用いることなく、第3のブレードスプリングが一端側に移動し得るスペースを段違い部によって第2、第4のブレードスプリング間に確保することができる。また、第2、第4のブレードスプリングをそれぞれの一端側において互いに固着するための合わせ面を段違い部によって確保することができる。
さらに、この場合には、スペーサを用いることなく、第4のブレードスプリングが他端側に移動し得るスペースを段違い部によって第3、第5のブレードスプリング間に確保することができる。また、第3、第5のブレードスプリングをそれぞれの他端側において互いに固着するための合わせ面を段違い部によって確保することができる。
請求項14の発明に係るブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体では、各々弧状に湾曲しかつ上下に積層された少なくとも5枚の板バネ状ブレードスプリングを備えている。そして、真中に配置される第1のブレードスプリングと、その上下にそれぞれ積層される第2および第3のブレードスプリングとが、それぞれの一端側においてのみ互いに固着され、第1のブレードスプリングと、第2のブレードスプリングの上に積層される第4のブレードスプリングとが、前記一端側と逆側の他端側においてのみ互いに固着されており、第1のブレードスプリングと、第3のブレードスプリングの下に積層される第5のブレードスプリングとが、前記一端側と逆側の他端側においてのみ互いに固着されている。
この場合には、ブレードスプリング組立体の長手方向中央部にチェーンからの押付荷重が作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体が弾性変形しようとしたとき、第1、第2のブレードスプリングのそれぞれの一端が互いに拘束されるとともに、第1、第4のブレードスプリングのそれぞれの他端が互いに拘束されているため、第2のブレードスプリングは他端側に向かって移動するとともに、第4のブレードスプリングは一端側に向かって移動しようとする。
同様に、第1、第3のブレードスプリングのそれぞれの一端が互いに拘束されるとともに、第1、第5のブレードスプリングのそれぞれの他端が互いに拘束されているため、第3のブレードスプリングは他端側に向かって移動するとともに、第5ブレードスプリングは一端側に向かって移動しようとする。
このようにして、上下に重なり合う各ブレードスプリングがそれぞれ中央部で逆方向に互いに摺動することになる。これにより、ブレードスプリング全体の減衰性能を向上できる。
請求項15の発明では、請求項14において、第1、第5のブレードスプリングが、それぞれの他端側において各ブレードスプリングの間に挟持された第1のスペーサを介して互いに固着されており、第1、第5のブレードスプリングが、それぞれの他端側において各ブレードスプリングの間に挟持された第2のスペーサを介して互いに固着されている。
この場合には、第3のブレードスプリングが他端側に移動し得るスペースを第1、第5のブレードスプリング間に確保することができ、また、第2のブレードスプリングが他端側に移動し得るスペースを第1、第4のブレードスプリング間に確保することができる。これにより、第3、第5のブレードスプリングの摺動、ならびに第2、第4のブレードスプリングの摺動がそれぞれ許容されることになる。
請求項16の発明では、請求項14において、第1、第4のブレードスプリングが、それぞれの他端側において直接固着されており、第1、第5のブレードスプリングが、それぞれの他端側において直接固着されている。
この場合には、第1、第4のブレードスプリング間のスペースが他端側に向かうにしたがい徐々に狭くなっており、これにより、第2のブレードスプリングが他端側に移動する際の摺動抵抗を大きくすることができ、また、その結果、第4のブレードスプリングが一端側に移動する際の摺動抵抗も大きくすることができる。
また、この場合には、第1、第5のブレードスプリング間のスペースが他端側に向かうにしたがい徐々に狭くなっており、これにより、第3のブレードスプリングが他端側に移動する際の摺動抵抗を大きくすることができ、また、その結果、第5のブレードスプリングが一端側に移動する際の摺動抵抗も大きくすることができる。
請求項17の発明では、請求項16において、第1または第5のブレードスプリングが、その他端側に段違い部を有し、第1、第5のブレードスプリングがそれぞれの他端側において前記段違い部を介して直接固着されており、第1または第4のブレードスプリングが、その他端側に段違い部を有し、第1、第4のブレードスプリングがそれぞれの他端側において前記段違い部を介して直接固着されている。
この場合には、スペーサを用いることなく、第2のブレードスプリングが他端側に移動し得るスペースを段違い部によって第1、第4のブレードスプリング間に確保することができる。また、第1、第4のブレードスプリングをそれぞれの他端側において互いに固着するための合わせ面を段違い部によって確保することができる。
また、この場合には、スペーサを用いることなく、第3のブレードスプリングが他端側に移動し得るスペースを段違い部によって第1、第5のブレードスプリング間に確保することができる。また、第1、第5のブレードスプリングをそれぞれの他端側において互いに固着するための合わせ面を段違い部によって確保することができる。
請求項18の発明では、請求項1ないし17のいずれかにおいて、各ブレードスプリングの固着手段がスポット溶接である。
請求項19の発明に係るブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体は、各々弧状に湾曲しかつ上下に積層された少なくとも2層の板バネ状ブレードスプリングを備えている。そして、各ブレードスプリングは、長尺のブレードスプリングを折り畳んで少なくとも2層に重ね合わせることにより構成されており、最も内側に配置される最下層の第1のブレードスプリングと、その上に積層される第2のブレードスプリングとが、それぞれの一端側においてのみ折返し部を有している。
この場合には、ブレードスプリング組立体の長手方向中央部にチェーンからの押付荷重が作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体が弾性変形しようとしたとき、第1、第2のブレードスプリングのそれぞれの一端が互いに拘束されているため、各ブレードスプリングはそれぞれ他端側に向かって移動しようとし、各ブレードスプリングがそれぞれ中央部で互いに摺動することになる。これにより、ブレードスプリング全体の減衰性能を向上できる。また、この場合には、各ブレードスプリングを互いに固着するためのスポット溶接などの固着手段が不要になる。
請求項20の発明に係るブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体は、各々弧状に湾曲しかつ上下に積層された少なくとも3層の板バネ状ブレードスプリングを備えている。そして、各ブレードスプリングは、長尺のブレードスプリングを折り畳んで少なくとも3層に重ね合わせることにより構成されており、最も内側に配置される最下層の第1のブレードスプリングと、その上に積層される第2のブレードスプリングとが、それぞれの一端側においてのみ折返し部を有するとともに、第1のブレードスプリングと、第2のブレードスプリングの上に積層される第3のブレードスプリングとが、前記一端側と逆側の他端側においてのみ折返し部を有している。
この場合には、ブレードスプリング組立体の長手方向中央部にチェーンからの押付荷重が作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体が弾性変形しようとしたとき、第1、第2のブレードスプリングのそれぞれの一端が互いに拘束されているため、各ブレードスプリングはそれぞれ他端側に向かって移動しようとし、各ブレードスプリングがそれぞれ中央部で互いに摺動することになる。これにより、ブレードスプリング全体の減衰性能を向上できる。
また、この場合には、第1、第3のブレードスプリングのそれぞれの他端が互いに拘束されているため、ブレードスプリング組立体の長手方向中央部にチェーンからの押付荷重が作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体が弾性変形しようとしたとき、第3のブレードスプリングは一端側に向かって移動しようとし、その一方、第2のブレードスプリングは他端側に向かって移動しようとする。したがって、この場合には、第2、第3のブレードスプリングがそれぞれ中央部で互いに逆方向に摺動することになる。
このようにして、第1、第2のブレードスプリングのそれぞれの中央部での同方向の摺動と相俟って、ブレードスプリング全体の減衰性能を一層向上できる。また、各ブレードスプリングを互いに固着するためのスポット溶接などの固着手段が不要になる。
以上のように、本発明の第1の発明に係るブレードスプリング組立体によれば、各々弧状に湾曲しかつ上下に積層された少なくとも2枚(ないし5枚)の板バネ状ブレードスプリングを設け、最も内側に配置される最下層の第1のブレードスプリングとその上に積層される第2のブレードスプリングとをそれぞれの一端側においてのみ互いに固着するようにしたので、チェーンからの押付荷重の作用により弾性変形する際には、第1、第2のブレードスプリングがそれぞれ他端側に向かって移動しようとして、各ブレードスプリングがそれぞれ中央部で互いに摺動することになり、これにより、ブレードスプリング全体の減衰性能を向上できる効果がある。
本発明の第2の発明に係るブレードスプリング組立体によれば、各々弧状に湾曲しかつ上下に積層された少なくとも5枚の板バネ状ブレードスプリングを設け、真中に配置される第1のブレードスプリングとその上下にそれぞれ積層される第2および第3のブレードスプリングとをそれぞれの一端側においてのみ互いに固着し、第1のブレードスプリングと第2のブレードスプリングの上に積層される第4のブレードスプリングとを前記一端側と逆側の他端側においてのみ互いに固着し、第1のブレードスプリングと第3のブレードスプリングの下に積層される第5のブレードスプリングとを前記一端側と逆側の他端側においてのみ互いに固着するようにしたので、チェーンからの押付荷重の作用により弾性変形する際には、第2のブレードスプリングが他端側に向かって移動するとともに、第4のブレードスプリングが一端側に向かって移動しようとし、また、第3のブレードスプリングが他端側に向かって移動するとともに、第5のブレードスプリングは一端側に向かって移動しようとして、上下に重なり合う各ブレードスプリングがそれぞれ中央部で逆方向に互いに摺動することになり、これにより、ブレードスプリング全体の減衰性能を向上できる効果がある。
本発明の第3の発明に係るブレードスプリング組立体によれば、長尺のブレードスプリングを折り畳んで少なくとも上下2層に重ね合わせることにより、各々弧状に湾曲しかつ上下に積層された各ブレードスプリングを構成するとともに、最も内側に配置される最下層の第1のブレードスプリングとその上に積層される第2のブレードスプリングとをそれぞれの一端側においてのみ折り返すようにしたので、チェーンからの押付荷重の作用により弾性変形する際には、第1、第2のブレードスプリングがそれぞれ他端側に向かって移動しようとして、各ブレードスプリングがそれぞれ中央部で互いに摺動することになり、これにより、ブレードスプリング全体の減衰性能を向上できるばかりでなく、各ブレードスプリングを互いに固着するためのスポット溶接などの固着手段が不要になる。
本発明の第4の発明に係るブレードスプリング組立体によれば、長尺のブレードスプリングを折り畳んで少なくとも上下3層に重ね合わせることにより、各々弧状に湾曲しかつ上下に積層された各ブレードスプリングを構成し、最も内側に配置される最下層の第1のブレードスプリングとその上に積層される第2のブレードスプリングとをそれぞれの一端側においてのみ折り返すとともに、第1のブレードスプリングと第2のブレードスプリングの上に積層される第3のブレードスプリングとを前記一端側と逆側の他端側においてのみ折り返すようにしたので、チェーンからの押付荷重の作用により弾性変形する際には、第1、第2のブレードスプリングがそれぞれ他端側に向かって移動しようとし、また第3のブレードスプリングが一端側に向かって移動しようとして、各ブレードスプリングがそれぞれ中央部で互いに摺動することになり、これにより、ブレードスプリング全体の減衰性能を向上できるばかりでなく、各ブレードスプリングを互いに固着するためのスポット溶接などの固着手段が不要になる。
また、本発明の第1ないし第4の発明によれば、ブレードスプリング全体の減衰性能が向上することにより、チェーンの挙動を小さなバネ力で制御できるようになる。
以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
まず、本発明によるブレードスプリング組立体が適用されるブレードテンショナについて図1および図2を用いて説明する。
図1は、自動車エンジンのオイルポンプなどの補機を駆動するためのチェーンに用いられるブレードテンショナの正面図である。同図に示すように、このブレードテンショナ10は、弧状に湾曲したチェーン摺動面11aを有するブレードシュー11と、ブレードシュー11のチェーン摺動面側と逆側に形成されたブレードスプリング収容面11bに装着され、板バネ状のブレードスプリングからなるブレードスプリング組立体Bと、ブレードシュー11を支持するブラケット15とから構成されている。
ブレードシュー11の基端側には、基端部12が一体に形成されている。基端部12は、ブラケット15に植設されたピン16の回りに回動自在に支持されている。ブレードシュー11の先端側には、先端部13が一体に形成されている。先端部13は、ブラケット15に設けられたスライド面15aにスライド自在に支持されている。基端部12および先端部13には、それぞれ切込み12a,13aが形成されており、ブレードスプリング組立体Bの両端は、それぞれ切込み12a,13a内に挿入されて係止されている。また、ブラケット15には、エンジン取付用のボルトが挿入される複数のボルト取付孔15bが形成されている。
このようなブレードテンショナの運転時には、ブレードシュー11のチェーン摺動面11a上をチェーンが摺動しつつ走行し、このとき、ブレードスプリング組立体Bの変形に応じた弾性反発力がブレードシュー11を介してチェーンに作用することにより、チェーン張力が維持されている。
また、運転中に生じたチェーンのばたつきや張力変動による弦振動は、ブレードシュー11に伝搬され、それにともなって、ブレードシュー11およびブレードスプリング組立体Bは、曲率半径が大きくなる側に弾性圧縮変形するとともに、曲率半径が小さくなる側に戻り変形する。ブレードシュー11の変形時には、基端部12がブラケット15のピン16の周りを回動するとともに、先端部13がブラケット15のスライド面15a上を摺動する。
図2は、自動車エンジンのタイミングチェーンに用いられるブレードテンショナをエンジンタイミングシステムとともに示している。同図に示すタイミングシステム100は、クランクシャフト101に取り付けられるクランクスプロケット102と、カムシャフト103に取り付けられるカムスプロケット104と、各スプロケット102,104に巻き掛けられるチェーン105とを備えている。同図中、時計回りの矢印a,bは、それぞれクランクスプロケット102およびカムスプロケット104の回転方向を示している。
チェーン104の弛み側スパンには、ブレードテンショナ110が設けられている。ブレードテンショナ110は、ブラケットが設けられていない点を除いて、図1のブレードテンショナ10とほぼ同様の構成を有しているが、一般にタイミングチェーンの方が補機駆動用チェーンよりも芯間距離が長いために、ブレードテンショナ110の全長はブレードテンショナ10の全長よりも長くなっている。
また、図2のブレードテンショナ110の各部を示す参照符号において、下二桁の数字が図1のブレードテンショナ10の各部に対応している。なお、ブレードシュー111の先端部113は、エンジン側に設けられたスライド面115aにスライド自在に支持されている。ブレードシュー111の基端部112は、エンジン側に取り付けられたピン116に回動自在に支持されている。
この場合においても、図1のブレードテンショナの場合と同様に、ブレードテンショナの運転時には、ブレードシュー111のチェーン摺動面111a上をチェーンが摺動しつつ走行し、このとき、ブレードスプリング組立体Bの変形に応じた弾性反発力がブレードシュー111を介してチェーンに作用することにより、チェーン張力が維持されている。
また、運転中に生じたチェーンのばたつきや張力変動による弦振動は、ブレードシュー111に伝搬され、それにともなって、ブレードシュー111およびブレードスプリング組立体Bは、曲率半径が大きくなる側に弾性圧縮変形するとともに、曲率半径が小さくなる側に戻り変形する。ブレードシュー111の変形時には、基端部112がピン116の周りを回動するとともに、先端部113がスライド面115a上を摺動する。
次に、ブレードスプリング組立体Bの各種実施例について、図3ないし図17を用いて説明する。
<第1の実施例>
図3は、本発明の第1の実施例によるブレードスプリング組立体を示している。同図中、(a)はブレードスプリング組立体の正面図、(b)はその模式図であって、チェーンからの荷重が中央部下方に作用した状態を示す図、(c)はチェーン荷重の作用後に曲率半径が大きくなる側に弾性変形した状態を示す図である(以下の各実施例においても同様)。
図3に示す第1の実施例では、ブレードスプリング組立体Bが、各々弧状に湾曲しかつ上下に積層された2枚の板バネ状ブレードスプリングB,Bから構成されている。内側に配置される下層の第1のブレードスプリングBと、その上に積層される第2のブレードスプリングBとは、それぞれの一端T側においてのみ、たとえばスポット溶接などを用いて互いに固着されている。
この場合には、ブレードスプリング組立体Bの長手方向中央部にチェーンからの押付荷重Wが作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体Bが弾性変形しようとしたとき、第1、第2のブレードスプリングB,Bのそれぞれの一端Tが互いに拘束されているため、各ブレードスプリングB,Bはそれぞれ他端T側に向かって移動しようとし(図3(b)中の左方向の矢印参照)、これにより、各ブレードスプリングB,Bがそれぞれ中央部で互いに摺動することになる。これにより、ブレードスプリング全体の減衰性能を向上できる。
<第2の実施例>
図4は、本発明の第2の実施例によるブレードスプリング組立体を示している。この第2の実施例では、ブレードスプリング組立体Bが、各々弧状に湾曲しかつ上下に積層された3枚の板バネ状ブレードスプリングB,B,Bから構成されている。最も内側に配置される最下層の第1のブレードスプリングBと、その上に積層される第2のブレードスプリングBとは、それぞれの一端T側においてのみ互いに固着されている。第1のブレードスプリングBと、第2のブレードスプリングBの上に積層される第3のブレードスプリングBとは、一端T側と逆側の他端T側においてのみ互いに固着されている。この場合、第1、第3のブレードスプリングB,Bは、これらの間に挟持される第1のスペーサSを介して互いに固着されている。各ブレードスプリングの固着手段としては、たとえば、前記第1の実施例と同様にスポット溶接などが用いられる(以下の実施例においても同様)。
この場合には、ブレードスプリング組立体Bの長手方向中央部にチェーンからの押付荷重Wが作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体Bが弾性変形しようとしたとき、第2のブレードスプリングBはその一端Tが第1のブレードスプリングBに拘束されているため、第2のブレードスプリングBは他端T側に向かって移動しようとし(図4(b)中の左方向の矢印参照)、これにより、各ブレードスプリングB,Bがそれぞれ中央部で互いに摺動する。
また、この場合には、第1、第3のブレードスプリングB,Bのそれぞれの他端Tが互いに拘束されているため、チェーンからの押付荷重Wが作用したとき、第3のブレードスプリングBは一端T側に向かって移動しようとする(図4(b)中の右方向の矢印参照)。その一方、第2のブレードスプリングBが他端T側に向かって移動しようとしているため、この場合には、第2、第3のブレードスプリングB,Bがそれぞれ中央部で互いに逆方向に摺動することになる。
このようにして、第1、第2のブレードスプリングB,Bのそれぞれの中央部での同方向の摺動と相俟って、ブレードスプリング全体の減衰性能を一層向上できる。
なお、他端T側において、第1、第3のブレードスプリングB,B間に第1のスペーサSを設けたので、第2のブレードスプリングBが他端T側に移動し得る空隙Cを第1、第3のブレードスプリングB,B間に確保することができる。
<第3の実施例>
図5は、本発明の第3の実施例によるブレードスプリング組立体を示している。この第3の実施例では、ブレードスプリング組立体Bが、各々弧状に湾曲しかつ上下に積層された4枚の板バネ状ブレードスプリングB,B,B,Bから構成されている。最も内側に配置される最下層の第1のブレードスプリングBと、その上に積層される第2のブレードスプリングBとは、それぞれの一端T側においてのみ互いに固着されている。第1のブレードスプリングBと、第2のブレードスプリングBの上に積層される第3のブレードスプリングBとは、一端T側と逆側の他端T側においてのみ互いに固着されている。第2のブレードスプリングBと、第3のブレードスプリングBの上に積層される第4のブレードスプリングBとは、一端T側においてのみ互いに固着されている。この場合、第1、第3のブレードスプリングB,Bは、これらの間に挟持される第1のスペーサSを介して互いに固着されており、第2、第4のブレードスプリングB,Bは、これらの間に挟持される第2のスペーサSを介して互いに固着されている。
この場合には、ブレードスプリング組立体Bの長手方向中央部にチェーンからの押付荷重Wが作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体Bが弾性変形しようとしたとき、第2のブレードスプリングBはその一端Tが第1のブレードスプリングBに拘束されているため、第2のブレードスプリングBは他端T側に向かって移動しようとし(図5(b)中の左方向の矢印参照)、これにより、各ブレードスプリングB,Bがそれぞれ中央部で互いに摺動する。
また、この場合には、第1、第3のブレードスプリングB,Bのそれぞれの他端Tが互いに拘束されているため、チェーンからの押付荷重Wが作用したとき、第3のブレードスプリングBは一端T側に向かって移動しようとする(図5(b)中の右方向の矢印参照)。その一方、第2のブレードスプリングBが他端T側に向かって移動しようとしているため、この場合には、第2、第3のブレードスプリングB,Bがそれぞれ中央部で互いに逆方向に摺動することになる。
さらに、この場合には、第2、第4のブレードスプリングB,Bのそれぞれの一端Tが互いに拘束されているため、チェーンからの押付荷重Wが作用したとき、第4のブレードスプリングBは他端T側に向かって移動しようとする(図5(b)中の左方向の矢印参照)。その一方、第3のブレードスプリングBは一端T側に向かって移動しようとしているため、この場合には、第3、第4のブレードスプリングB,Bがそれぞれ中央部で互いに逆方向に摺動することになる。
このようにして、第1、第2のブレードスプリングB,Bのそれぞれの中央部での同方向の摺動と相俟って、ブレードスプリング全体の減衰性能を一層向上できる。
なお、他端T側に設けた第1のスペーサSにより、第2のブレードスプリングBが他端T側に移動し得る空隙Cを第1、第3のブレードスプリングB,B間に確保することができるとともに、一端T側において第2、第4のブレードスプリングB,B間に第2のスペーサSを設けたので、第3のブレードスプリングBが一端T側に移動し得る空隙Cを第2、第4のブレードスプリングB,B間に確保することができる。
<第4の実施例>
図6は、本発明の第4の実施例によるブレードスプリング組立体を示している。この第4の実施例では、ブレードスプリング組立体Bが、各々弧状に湾曲しかつ上下に積層された5枚の板バネ状ブレードスプリングB,B,B,B,Bから構成されている。最も内側に配置される最下層の第1のブレードスプリングBと、その上に積層される第2のブレードスプリングBとは、それぞれの一端T側においてのみ互いに固着されている。第1のブレードスプリングBと、第2のブレードスプリングBの上に積層される第3のブレードスプリングBとは、一端T側と逆側の他端T側においてのみ互いに固着されている。第2のブレードスプリングBと、第3のブレードスプリングBの上に積層される第4のブレードスプリングBとは、一端T側においてのみ互いに固着されている。第3のブレードスプリングBと、第4のブレードスプリングBの上に積層される第5のブレードスプリングBとは、他端T側においてのみ互いに固着されている。この場合、第1、第3のブレードスプリングB,Bは、これらの間に挟持される第1のスペーサSを介して互いに固着されており、第2、第4のブレードスプリングB,Bは、これらの間に挟持される第2のスペーサSを介して互いに固着されており、第3、第5のブレードスプリングB,Bは、これらの間に挟持される第3のスペーサSを介して互いに固着されている。
この場合には、ブレードスプリング組立体Bの長手方向中央部にチェーンからの押付荷重Wが作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体Bが弾性変形しようとしたとき、第2のブレードスプリングBはその一端Tが第1のブレードスプリングBに拘束されているため、第2のブレードスプリングBは他端T側に向かって移動しようとし(図6(b)中の左方向の矢印参照)、これにより、各ブレードスプリングB,Bがそれぞれ中央部で互いに摺動する。
また、この場合には、第1、第3のブレードスプリングB,Bのそれぞれの他端Tが互いに拘束されているため、チェーンからの押付荷重Wが作用したとき、第3のブレードスプリングは一端T側に向かって移動しようとする(図6(b)中の右方向の矢印参照)。その一方、第2のブレードスプリングBが他端T側に向かって移動しようとしているため、この場合には、第2、第3のブレードスプリングB,Bがそれぞれ中央部で互いに逆方向に摺動することになる。
さらに、この場合には、第2、第4のブレードスプリングB,Bのそれぞれの一端Tが互いに拘束されているため、チェーンからの押付荷重Wが作用したとき、第4のブレードスプリングBは他端T側に向かって移動しようとする(図6(b)中の左方向の矢印参照)。その一方、第3のブレードスプリングBは一端T側に向かって移動しようとしているため、この場合には、第3、第4のブレードスプリングB,Bがそれぞれ中央部で互いに逆方向に摺動することになる。
しかも、この場合には、第3、第5のブレードスプリングB,Bのそれぞれの一端Tが互いに拘束されているため、チェーンからの押付荷重Wが作用したとき、第5のブレードスプリングBは一端T側に向かって移動しようとする(図6(b)中の右方向の矢印参照)。その一方、第4のブレードスプリングBは他端T側に向かって移動しようとしているため、この場合には、第4、第5のブレードスプリングB,Bがそれぞれ中央部で互いに逆方向に摺動することになる。
このようにして、第1、第2のブレードスプリングB,Bのそれぞれの中央部での同方向の摺動と相俟って、ブレードスプリング全体の減衰性能を一層向上できる。
なお、他端T側に設けた第1のスペーサSにより、第2のブレードスプリングBが他端T側に移動し得る空隙Cを第1、第3のブレードスプリングB,B間に確保することができるとともに、一端T側に設けた第2のスペーサSにより、第3のブレードスプリングBが一端T側に移動し得る空隙Cを第2、第4のブレードスプリングB,B間に確保することができ、また、他端T側において第3、第5のブレードスプリングB,B間に第3のスペーサSを設けたので、第4のブレードスプリングBが他端T側に移動し得る空隙Cを第3、第5のブレードスプリングB,B間に確保することができる。
<第5の実施例>
図7は、本発明の第5の実施例によるブレードスプリング組立体を示している。この第5の実施例では、ブレードスプリング組立体Bが、各々弧状に湾曲しかつ上下に積層された5枚の板バネ状ブレードスプリングB,B,B,B,Bから構成されている。真中に配置される第1のブレードスプリングBと、その上下にそれぞれ積層される第2および第3のブレードスプリングB,Bとが、それぞれの一端T側においてのみ互いに固着されている。第1のブレードスプリングBと、第2のブレードスプリングBの上に積層される第4のブレードスプリングBとが、一端T側と逆側の他端T側においてのみ互いに固着されている。第1のブレードスプリングBと、第3のブレードスプリングBの下に積層される第5のブレードスプリングBとが、一端T側と逆側の他端T側においてのみ互いに固着されている。この場合、第1、第5のブレードスプリングB,Bは、これらの間に挟持される第1のスペーサSを介して互いに固着されており、第1、第4のブレードスプリングB,Bは、これらの間に挟持される第2のスペーサSを介して互いに固着されている。
この場合には、ブレードスプリング組立体Bの長手方向中央部にチェーンからの押付荷重Wが作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体Bが弾性変形しようとしたとき、第1、第2のブレードスプリングB,Bのそれぞれの一端Tが互いに拘束されるとともに、第1、第4のブレードスプリングB,Bのそれぞれの他端Tが互いに拘束されているため、第2のブレードスプリングBは他端T側に向かって移動するとともに(図7(b)中の左方向の矢印参照)、第4のブレードスプリングBは一端T側に向かって移動しようとする(同図(b)中の右方向の矢印参照)。これにより、各ブレードスプリングB,Bがそれぞれ中央部で互いに摺動する。
同様に、第1、第3のブレードスプリングB,Bのそれぞれの一端Tが互いに拘束されるとともに、第1、第5のブレードスプリングB,Bのそれぞれの他端Tが互いに拘束されているため、第3のブレードスプリングBは他端T側に向かって移動するとともに(図7(b)中の左方向の矢印参照)、第5のブレードスプリングBは一端T側に向かって移動しようとする(同図(b)中の右方向の矢印参照)。
このようにして、上下に重なり合う各ブレードスプリングがそれぞれ中央部で逆方向に互いに摺動することになる。これにより、ブレードスプリング全体の減衰性能を向上できる。
なお、他端T側において、第1、第5のブレードスプリングB,B間に第1のスペーサSを設けたので、第3のブレードスプリングBが他端T側に移動し得る空隙Cを第1、第5のブレードスプリングB,B間に確保することができる。また、他端T側において、第1、第4のブレードスプリングB,B間に第2のスペーサSを設けたので、第2のブレードスプリングBが他端T側に移動し得る空隙Cを第1、第4のブレードスプリングB,B間に確保することができる。
<第6の実施例>
図8は、本発明の第6の実施例によるブレードスプリング組立体を示しており、前記第2の実施例の第1の変形例に相当している。前記第2の実施例では、第1のスペーサSを介して第1、第3のブレードスプリングB,Bが固着された例を示したが(図4参照)、この第6の実施例では、スペーサを用いることなく、各ブレードスプリングB,Bが直接固着されている。
図8に示すように、第1、第3のブレードスプリングB,Bはそれぞれ他端T側に延設されており、各ブレードスプリングB,Bは他端Tで直接固着されている。このため、各ブレードスプリングB,B間に形成される空隙Cは、他端T側に向かうにしたがい徐々に小さくなる楔状に形成されている。
この場合には、ブレードスプリング組立体Bの長手方向中央部にチェーンからの押付荷重Wが作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体Bが弾性変形しようとしたとき、第1、第3のブレードスプリングB,B間の空隙Cが他端T側に向かうにしたがい徐々に狭くなっていることにより、第2のブレードスプリングBが他端T側に移動する際の摺動抵抗を大きくすることができ、また、その結果、第3のブレードスプリングBが一端T側に移動する際の摺動抵抗も大きくすることができる。
これにより、第1ないし第3のブレードスプリングB〜Bのそれぞれの中央部での摺動と相俟って、ブレードスプリング全体の減衰性能を一層向上できる。
<第7の実施例>
図9は、本発明の第7の実施例によるブレードスプリング組立体を示しており、前記第2の実施例の第2の変形例に相当している。この第7の実施例においてもスペーサは用いられておらず、ここでは、第1、第3のブレードスプリングB,Bのいずれか一方(図9の例では第1のブレードスプリングB)に形成した段違い部Dを介して、各ブレードスプリングB,Bが固着されている。
この場合には、ブレードスプリング組立体Bの長手方向中央部にチェーンからの押付荷重Wが作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体Bが弾性変形しようとしたとき、前記第2の実施例と同様に、第2のブレードスプリングBは他端T側に向かって移動しようとし(図9(b)中の左方向の矢印参照)、第3のブレードスプリングBは一端T側に向かって移動しようとする(同図(b)中の右方向の矢印参照)。これにより、各ブレードスプリングB,B,Bがそれぞれ中央部で互いに摺動して、ブレードスプリング全体の減衰性能を一層向上できる。
なお、他端T側において、第1、第3のブレードスプリングB,Bのいずれか一方に段違い部Dを設けたので、第2のブレードスプリングBが他端T側に移動し得る空隙Cを、スペーサを用いることなく、第1、第3のブレードスプリングB,B間に確保することができる。また、第1、第3のブレードスプリングB,Bをそれぞれの他端T側において互いに固着するための合わせ面を段違い部Dによって確保することができる。
<第8の実施例>
図10は、本発明の第8の実施例によるブレードスプリング組立体を示しており、前記第3の実施例の第1の変形例に相当している。前記第3の実施例では、第1のスペーサSを介して第1、第3のブレードスプリングB,Bが固着されるとともに、第2のスペーサSを介して第2、第4のブレードスプリングB,Bが固着された例を示したが(図5参照)、この第8の実施例では、スペーサを用いることなく、各ブレードスプリングが直接固着されている。
図10に示すように、第1、第3のブレードスプリングB,Bはそれぞれ他端T側に延設されており、各ブレードスプリングB,Bは他端Tで直接固着されている。このため、各ブレードスプリングB,B間に形成される空隙Cは、他端T側に向かうにしたがい徐々に小さくなる楔状に形成されている。
また、第2、第4のブレードスプリングB,Bはそれぞれ一端T側に延設されており、各ブレードスプリングB,Bは一端Tで直接固着されている。このため、各ブレードスプリングB,B間に形成される空隙Cは、一端T側に向かうにしたがい徐々に小さくなる楔状に形成されている。
この場合には、ブレードスプリング組立体Bの長手方向中央部にチェーンからの押付荷重Wが作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体Bが弾性変形しようとしたとき、第1、第3のブレードスプリングB,B間の空隙Cが他端T側に向かうにしたがい徐々に狭くなっていることにより、第2のブレードスプリングBが他端T側に移動する際の摺動抵抗を大きくすることができ、また、その結果、第3のブレードスプリングBが一端T側に移動する際の摺動抵抗も大きくすることができる。
また、第2、第4のブレードスプリングB,B間の空隙Cが一端T側に向かうにしたがい徐々に狭くなっていることにより、第3のブレードスプリングBが一端T側に移動する際の摺動抵抗を大きくすることができ、また、その結果、第4のブレードスプリングBが他端T側に移動する際の摺動抵抗も大きくすることができる。
このようにして、第1ないし第4のブレードスプリングB〜Bのそれぞれの中央部での摺動と相俟って、ブレードスプリング全体の減衰性能を一層向上できる。
<第9の実施例>
図11は、本発明の第9の実施例によるブレードスプリング組立体を示しており、前記第3の実施例の第2の変形例に相当している。この第9の実施例においてもスペーサは用いられておらず、ここでは、第1、第3のブレードスプリングB,Bのいずれか一方(図11の例では第1のブレードスプリングB)に形成した段違い部Dを介して、各ブレードスプリングB,Bが固着されるとともに、第2、第4のブレードスプリングB,Bのいずれか一方(図11の例では第2のブレードスプリングB)に形成した段違い部Dを介して、各ブレードスプリングB,Bが固着されている。
この場合には、ブレードスプリング組立体Bの長手方向中央部にチェーンからの押付荷重Wが作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体Bが弾性変形しようとしたとき、前記第3の実施例と同様に、第2、第4のブレードスプリングB,Bは他端T側に向かって移動しようとし(図11(b)中の左方向の矢印参照)、第3のブレードスプリングBは一端T側に向かって移動しようとする(同図(b)中の右方向の矢印参照)。これにより、各ブレードスプリングB〜Bがそれぞれ中央部で互いに摺動して、ブレードスプリング全体の減衰性能を一層向上できる。
なお、他端T側において第1、第3のブレードスプリングB,Bのいずれか一方に段違い部Dを設けたので、第2のブレードスプリングBが他端T側に移動し得る空隙Cを、スペーサを用いることなく、第1、第3のブレードスプリングB,B間に確保することができるとともに、第1、第3のブレードスプリングB,Bをそれぞれの他端T側において互いに固着するための合わせ面を段違い部Dによって確保することができる。
また、一端T側において第2、第4のブレードスプリングB,Bのいずれか一方に段違い部Dを設けたので、第3のブレードスプリングBが一端T側に移動し得る空隙Cを、スペーサを用いることなく、第2、第4のブレードスプリングB,B間に確保することができるとともに、第2、第4のブレードスプリングB,Bをそれぞれの一端T側において互いに固着するための合わせ面を段違い部Dによって確保することができる。
<第10の実施例>
図12は、本発明の第10の実施例によるブレードスプリング組立体を示しており、前記第4の実施例の第1の変形例に相当している。前記第4の実施例では、第1のスペーサSを介して第1、第3のブレードスプリングB,Bが固着され、第2のスペーサSを介して第2、第4のブレードスプリングB,Bが固着されるとともに、第3のスペーサSを介して第3、第5のブレードスプリングB,Bが固着された例を示したが(図6参照)、この第10の実施例では、スペーサを用いることなく、各ブレードスプリングが直接固着されている。
図12に示すように、第1、第3のブレードスプリングB,Bはそれぞれ他端T側に延設されており、各ブレードスプリングB,Bは他端Tで直接固着されている。このため、各ブレードスプリングB,B間に形成される空隙Cは、他端T側に向かうにしたがい徐々に小さくなる楔状に形成されている。
また、第2、第4のブレードスプリングB,Bはそれぞれ一端T側に延設されており、各ブレードスプリングB,Bは一端Tで直接固着されている。このため、各ブレードスプリングB,B間に形成される空隙Cは、一端T側に向かうにしたがい徐々に小さくなる楔状に形成されている。
さらに、第5のブレードスプリングBは他端T側に延設されており、第3、第5のブレードスプリングB,Bは他端Tで直接固着されている。このため、各ブレードスプリングB3,B間に形成される空隙Cは、他端T側に向かうにしたがい徐々に小さくなる楔状に形成されている。
この場合には、ブレードスプリング組立体Bの長手方向中央部にチェーンからの押付荷重Wが作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体Bが弾性変形しようとしたとき、第1、第3のブレードスプリングB,B間の空隙Cが他端T側に向かうにしたがい徐々に狭くなっていることにより、第2のブレードスプリングBが他端T側に移動する際の摺動抵抗を大きくすることができ、また、その結果、第3のブレードスプリングBが一端T側に移動する際の摺動抵抗も大きくすることができる。
また、第2、第3のブレードスプリングB,B間の空隙Cが一端T側に向かうにしたがい徐々に狭くなっていることにより、第3のブレードスプリングBが一端T側に移動する際の摺動抵抗を大きくすることができ、また、その結果、第4のブレードスプリングBが他端T側に移動する際の摺動抵抗も大きくすることができる。
さらに、第3、第5のブレードスプリングB,B間の空隙Cが他端T側に向かうにしたがい徐々に狭くなっていることにより、第4のブレードスプリングBが他端T側に移動する際の摺動抵抗を大きくすることができ、また、その結果、第5のブレードスプリングBが一端T側に移動する際の摺動抵抗も大きくすることができる。
このようにして、第1ないし第5のブレードスプリングB〜Bのそれぞれの中央部での摺動と相俟って、ブレードスプリング全体の減衰性能を一層向上できる。
<第11の実施例>
図13は、本発明の第11の実施例によるブレードスプリング組立体を示しており、前記第4の実施例の第2の変形例に相当している。この第11の実施例においてもスペーサは用いられておらず、ここでは、第1、第3のブレードスプリングB,Bのいずれか一方(図13の例では第1のブレードスプリングB)に形成した段違い部Dを介して、各ブレードスプリングB,Bが固着されるとともに、第2、第4のブレードスプリングB,Bのいずれか一方(図13の例では第2のブレードスプリングB)に形成した段違い部Dを介して、各ブレードスプリングB,Bが固着され、第3、第5のブレードスプリングB,Bのいずれか一方(図13の例では第5のブレードスプリングB)に形成した段違い部Dを介して、各ブレードスプリングB,Bが固着されている。
この場合には、ブレードスプリング組立体Bの長手方向中央部にチェーンからの押付荷重Wが作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体Bが弾性変形しようとしたとき、前記第4の実施例と同様に、第2、第4のブレードスプリングB,Bは他端T側に向かって移動しようとし(図13(b)中の左方向の矢印参照)、第3のブレードスプリングBは一端T側に向かって移動しようとするとともに(同図(b)中の右方向の矢印参照)、第5のブレードスプリングBは一端T側に向かって移動しようとする(同図(b)中の右方向の矢印参照)。
これにより、各ブレードスプリングB〜Bがそれぞれ中央部で互いに摺動して、ブレードスプリング全体の減衰性能を一層向上できる。
なお、他端T側において第1、第3のブレードスプリングB,Bのいずれか一方に段違い部Dを設けたので、第2のブレードスプリングBが他端T側に移動し得る空隙Cを、スペーサを用いることなく、第1、第3のブレードスプリングB,B間に確保することができるとともに、第1、第3のブレードスプリングB,Bをそれぞれの他端T側において互いに固着するための合わせ面を段違い部Dによって確保することができる。
また、一端T側において第2、第4のブレードスプリングB,Bのいずれか一方に段違い部Dを設けたので、第3のブレードスプリングBが一端T側に移動し得る空隙Cを、スペーサを用いることなく、第2、第4のブレードスプリングB,B間に確保することができるとともに、第2、第4のブレードスプリングB,Bをそれぞれの一端T側において互いに固着するための合わせ面を段違い部Dによって確保することができる。
さらに、他端T側において第3、第5のブレードスプリングB,Bのいずれか一方に段違い部Dを設けたので、第4のブレードスプリングBが他端T側に移動し得る空隙Cを、スペーサを用いることなく、第3、第5のブレードスプリングB,B間に確保することができるとともに、第3、第5のブレードスプリングB,Bをそれぞれの他端T側において互いに固着するための合わせ面を段違い部Dによって確保することができる。
<第12の実施例>
図14は、本発明の第12の実施例によるブレードスプリング組立体を示しており、前記第5の実施例の第1の変形例に相当している。前記第5の実施例では、第1のスペーサSを介して第1、第5のブレードスプリングB,Bが固着されるとともに、第2のスペーサSを介して第1、第4のブレードスプリングB,Bが固着された例を示したが(図7参照)、この第12の実施例では、スペーサを用いることなく、各ブレードスプリングが直接固着されている。
図14に示すように、第1、第4、第5のブレードスプリングB,B,Bはそれぞれ他端T側に延設されており、各ブレードスプリングB,B,Bは他端Tで直接固着されている。このため、各ブレードスプリングB,B間に形成される空隙Cおよび各ブレードスプリングB,B間に形成される空隙Cは、いずれも他端T側に向かうにしたがい徐々に小さくなる楔状に形成されている。
この場合には、ブレードスプリング組立体Bの長手方向中央部にチェーンからの押付荷重Wが作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体Bが弾性変形しようとしたとき、第1、第5のブレードスプリングB,B間の空隙Cが他端T側に向かうにしたがい徐々に狭くなっていることにより、第3のブレードスプリングBが他端T側に移動する際の摺動抵抗を大きくすることができる。
また、第1、第4のブレードスプリングB,B間の空隙Cが他端T側に向かうにしたがい徐々に狭くなっていることにより、第2のブレードスプリングBが他端T側に移動する際の摺動抵抗を大きくすることができる。
このようにして、第1ないし第5のブレードスプリングB〜Bのそれぞれの中央部での摺動と相俟って、ブレードスプリング全体の減衰性能を一層向上できる。
<第13の実施例>
図15は、本発明の第13の実施例によるブレードスプリング組立体を示しており、前記第5の実施例の第2の変形例に相当している。この第13の実施例においてもスペーサは用いられておらず、ここでは、第1、第5のブレードスプリングB,Bのいずれか一方(図15の例では第5のブレードスプリングB)に形成した段違い部Dを介して、各ブレードスプリングB,Bが固着されるとともに、第1、第4のブレードスプリングB,Bのいずれか一方(図15の例では第4のブレードスプリングB)に形成した段違い部Dを介して、各ブレードスプリングB,Bが固着されている。
この場合には、ブレードスプリング組立体Bの長手方向中央部にチェーンからの押付荷重Wが作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体Bが弾性変形しようとしたとき、前記第5の実施例と同様に、第2、第3のブレードスプリングB,Bは他端T側に向かって移動しようとし(図15(b)中の左方向の矢印参照)、第4、第5のブレードスプリングB,Bは一端T側に向かって移動しようとする(同図(b)中の右方向の矢印参照)。
これにより、各ブレードスプリングB〜Bがそれぞれ中央部で互いに摺動して、ブレードスプリング全体の減衰性能を一層向上できる。
なお、他端T側において第1、第5のブレードスプリングB,Bのいずれか一方に段違い部Dを設けたので、第3のブレードスプリングBが他端T側に移動し得る空隙Cを、スペーサを用いることなく、第1、第5のブレードスプリングB,B間に確保することができるとともに、第1、第5のブレードスプリングB,Bをそれぞれの他端T側において互いに固着するための合わせ面を段違い部Dによって確保することができる。
また、他端T側において第1、第4のブレードスプリングB,Bのいずれか一方に段違い部Dを設けたので、第2のブレードスプリングBが他端T側に移動し得る空隙Cを、スペーサを用いることなく、第1、第4のブレードスプリングB,B間に確保することができるとともに、第1、第4のブレードスプリングB,Bをそれぞれの他端T側において互いに固着するための合わせ面を段違い部Dによって確保することができる。
<第14の実施例>
図16は、本発明の第14の実施例によるブレードスプリング組立体を示しており、前記第1の実施例の変形例に相当している。上述した各実施例では、いずれも複数枚のブレードスプリングが用いられた例を示したが、この第14の実施例では、ブレードスプリング組立体が1枚のブレードスプリングから構成されている点が前記各実施例と異なっている。
図16に示すように、このブレードスプリング組立体Bは、各々弧状に湾曲しかつ上下に積層された2層の板バネ状ブレードスプリング層B’,B’を備えている。各ブレードスプリング層B’,B’は、長尺のブレードスプリングを一端Tで折り畳んで重ね合わせることにより構成されており、第1のブレードスプリング層B’は、内側の下層に配置されており、第2のブレードスプリング層B’は、第1のブレードスプリング層B’の上に配置されている。
この場合には、ブレードスプリング組立体Bの長手方向中央部にチェーンからの押付荷重が作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体Bが弾性変形しようとしたとき、第1、第2のブレードスプリング層B’,B’のそれぞれの一端Tが互いに拘束されているため、各ブレードスプリング層B’,B’はそれぞれ他端T側に向かって移動しようとし、これにより、各ブレードスプリングB’,B’がそれぞれ中央部で互いに摺動することになる。これにより、ブレードスプリング全体の減衰性能を向上できる。また、この場合には、各ブレードスプリングを互いに固着するためのスポット溶接などの固着手段が不要になる。
<第15の実施例>
図17は、本発明の第15の実施例によるブレードスプリング組立体を示しており、前記第2の実施例の第3の変形例に相当している。この第15の実施例においても、前記第14の実施例と同様に、ブレードスプリング組立体が1枚のブレードスプリングから構成されている点が前記各実施例と異なっている。
図17に示すように、このブレードスプリング組立体Bは、各々弧状に湾曲しかつ上下に積層された3層の板バネ状ブレードスプリング層B’,B’ ,B’を備えている。各ブレードスプリング層B’,B’ ,B’は、長尺のブレードスプリングを一端Tで折り畳んで重ね合わせるとともに、他端Tで折り畳んで重ね合わせることにより構成されており、第1のブレードスプリング層B’は、最も内側の最下層に配置されており、第2のブレードスプリング層B’は、第1のブレードスプリング層B’の上に配置されており、第3のブレードスプリング層B’は、第2のブレードスプリング層B’の上に配置されている。
この場合には、ブレードスプリング組立体Bの長手方向中央部にチェーンからの押付荷重が作用して、曲率半径が大きくなる側にブレードスプリング組立体Bが弾性変形しようとしたとき、第1、第2のブレードスプリングB’,B’のそれぞれの一端Tが互いに拘束されているため、各ブレードスプリングB’,B’はそれぞれ他端T側に向かって移動しようとし、これにより、各ブレードスプリングB’,B’がそれぞれ中央部で互いに摺動することになる。これにより、ブレードスプリング全体の減衰性能を向上できる。
また、このとき、第1、第3のブレードスプリングB’,B’のそれぞれの他端Tが互いに拘束されているため、第3のブレードスプリングB’は一端T側に向かって移動しようとし、その一方、第2のブレードスプリングB’は他端T側に向かって移動しようとする。したがって、この場合には、第2、第3のブレードスプリングB’,B’がそれぞれ中央部で互いに逆方向に摺動することになる。
このようにして、第1、第2のブレードスプリングB’,B’のそれぞれの中央部での同方向の摺動と相俟って、ブレードスプリング全体の減衰性能を一層向上できる。また、この場合には、各ブレードスプリングを互いに固着するためのスポット溶接などの固着手段が不要になる。
本発明によるブレードスプリング組立体が組み込まれた補機駆動チェーン用ブレードテンショナの正面図である。 本発明によるブレードスプリング組立体が組み込まれたタイミングチェーン用ブレードテンショナをエンジンタイミングシステムとともに示す正面図である。 (a)は本発明の第1の実施例によるブレードスプリング組立体の正面図、(b)は(a)の模式図であって、チェーンからの荷重が中央部下方に作用した状態を示す図、(c)はチェーン荷重の作用後に曲率半径が大きくなる側に弾性変形した状態を示す図である。 (a)は本発明の第2の実施例によるブレードスプリング組立体の正面図、(b)は(a)の模式図であって、チェーンからの荷重が中央部下方に作用した状態を示す図、(c)はチェーン荷重の作用後に曲率半径が大きくなる側に弾性変形した状態を示す図である。 (a)は本発明の第3の実施例によるブレードスプリング組立体の正面図、(b)は(a)の模式図であって、チェーンからの荷重が中央部下方に作用した状態を示す図、(c)はチェーン荷重の作用後に曲率半径が大きくなる側に弾性変形した状態を示す図である。 (a)は本発明の第4の実施例によるブレードスプリング組立体の正面図、(b)は(a)の模式図であって、チェーンからの荷重が中央部下方に作用した状態を示す図、(c)はチェーン荷重の作用後に曲率半径が大きくなる側に弾性変形した状態を示す図である。 (a)は本発明の第5の実施例によるブレードスプリング組立体の正面図、(b)は(a)の模式図であって、チェーンからの荷重が中央部下方に作用した状態を示す図、(c)はチェーン荷重の作用後に曲率半径が大きくなる側に弾性変形した状態を示す図である。 (a)は本発明の第6の実施例(第2の実施例の第1の変形例に相当)によるブレードスプリング組立体の正面図、(b)は(a)の模式図であって、チェーンからの荷重が中央部下方に作用した状態を示す図、(c)はチェーン荷重の作用後に曲率半径が大きくなる側に弾性変形した状態を示す図である。 (a)は本発明の第7の実施例(第2の実施例の第2の変形例に相当)によるブレードスプリング組立体の正面図、(b)は(a)の模式図であって、チェーンからの荷重が中央部下方に作用した状態を示す図、(c)はチェーン荷重の作用後に曲率半径が大きくなる側に弾性変形した状態を示す図である。 (a)は本発明の第8の実施例(第3の実施例の第1の変形例に相当)によるブレードスプリング組立体の正面図、(b)は(a)の模式図であって、チェーンからの荷重が中央部下方に作用した状態を示す図、(c)はチェーン荷重の作用後に曲率半径が大きくなる側に弾性変形した状態を示す図である。 (a)は本発明の第9の実施例(第3の実施例の第2の変形例に相当)によるブレードスプリング組立体の正面図、(b)は(a)の模式図であって、チェーンからの荷重が中央部下方に作用した状態を示す図、(c)はチェーン荷重の作用後に曲率半径が大きくなる側に弾性変形した状態を示す図である。 (a)は本発明の第10の実施例(第4の実施例の第1の変形例に相当)によるブレードスプリング組立体の正面図、(b)は(a)の模式図であって、チェーンからの荷重が中央部下方に作用した状態を示す図、(c)はチェーン荷重の作用後に曲率半径が大きくなる側に弾性変形した状態を示す図である。 (a)は本発明の第11の実施例(第4の実施例の第2の変形例に相当)によるブレードスプリング組立体の正面図、(b)は(a)の模式図であって、チェーンからの荷重が中央部下方に作用した状態を示す図、(c)はチェーン荷重の作用後に曲率半径が大きくなる側に弾性変形した状態を示す図である。 (a)は本発明の第12の実施例(第5の実施例の第1の変形例に相当)によるブレードスプリング組立体の正面図、(b)は(a)の模式図であって、チェーンからの荷重が中央部下方に作用した状態を示す図、(c)はチェーン荷重の作用後に曲率半径が大きくなる側に弾性変形した状態を示す図である。 (a)は本発明の第13の実施例(第5の実施例の第2の変形例に相当)によるブレードスプリング組立体の正面図、(b)は(a)の模式図であって、チェーンからの荷重が中央部下方に作用した状態を示す図、(c)はチェーン荷重の作用後に曲率半径が大きくなる側に弾性変形した状態を示す図である。 本発明の第14の実施例(第1の実施例の変形例に相当)によるブレードスプリング組立体の正面図である。 本発明の第15の実施例(第2の実施例の第3の変形例に相当)によるブレードスプリング組立体の正面図である。
符号の説明
10,110: ブレードテンショナ

11,111: ブレードシュー
11a,111a: チェーン摺動面
11b,111b: ブレードスプリング収容面
12,112: 基端部
13,113: 先端部

B: ブレードスプリング組立体
: 第1のブレードスプリング
: 第2のブレードスプリング
: 第3のブレードスプリング
: 第4のブレードスプリング
: 第5のブレードスプリング

: 一端
: 他端

: 第1のスペーサ
: 第2のスペーサ
: 第3のスペーサ

: 第1の空隙
: 第2の空隙
: 第3の空隙

Claims (20)

  1. ブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体であって、
    前記ブレードテンショナが、回動自在に支持される一端側の基端部と、スライド自在に支持される他端側の先端部と、前記基端部および先端部間に延設されかつ弧状に湾曲するチェーン摺動面と、前記チェーン摺動面の逆側に形成され、チェーンにバネ力を作用させる前記ブレードスプリング組立体を配設するための弧状に湾曲するブレードスプリング収容面とを有するブレードシューを備えており、
    前記ブレードスプリング組立体が、
    各々弧状に湾曲しかつ上下に積層された少なくとも2枚の板バネ状ブレードスプリングを備え、
    最も内側に配置される最下層の第1のブレードスプリングと、その上に積層される第2のブレードスプリングとが、それぞれの一端側においてのみ互いに固着されている、
    ことを特徴とするブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体。
  2. ブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体であって、
    前記ブレードテンショナが、回動自在に支持される一端側の基端部と、スライド自在に支持される他端側の先端部と、前記基端部および先端部間に延設されかつ弧状に湾曲するチェーン摺動面と、前記チェーン摺動面の逆側に形成され、チェーンにバネ力を作用させる前記ブレードスプリング組立体を配設するための弧状に湾曲するブレードスプリング収容面とを有するブレードシューを備えており、
    前記ブレードスプリング組立体が、
    各々弧状に湾曲しかつ上下に積層された少なくとも3枚の板バネ状ブレードスプリングを備え、
    最も内側に配置される最下層の第1のブレードスプリングと、その上に積層される第2のブレードスプリングとが、それぞれの一端側においてのみ互いに固着されるとともに、
    前記第1のブレードスプリングと、前記第2のブレードスプリングの上に積層される第3のブレードスプリングとが、前記一端側と逆側の他端側においてのみ互いに固着されている、
    ことを特徴とするブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体。
  3. 請求項2において、
    前記第1のブレードスプリングおよび前記第3のブレードスプリングが、それぞれの他端側において前記各ブレードスプリングの間に挟持された第1のスペーサを介して互いに固着されている、
    ことを特徴とするブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体。
  4. 請求項2において、
    前記第1のブレードスプリングおよび前記第3のブレードスプリングが、それぞれの他端側において直接固着されている、
    ことを特徴とするブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体。
  5. 請求項4において、
    前記第1のブレードスプリングまたは前記第3のブレードスプリングが、その他端側に段違い部を有しており、前記第1および第3のブレードスプリングがそれぞれの他端側において前記段違い部を介して直接固着されている、
    ことを特徴とするブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体。
  6. ブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体であって、
    前記ブレードテンショナが、回動自在に支持される一端側の基端部と、スライド自在に支持される他端側の先端部と、前記基端部および先端部間に延設されかつ弧状に湾曲するチェーン摺動面と、前記チェーン摺動面の逆側に形成され、チェーンにバネ力を作用させる前記ブレードスプリング組立体を配設するための弧状に湾曲するブレードスプリング収容面とを有するブレードシューを備えており、
    前記ブレードスプリング組立体が、
    各々弧状に湾曲しかつ上下に積層された少なくとも4枚の板バネ状ブレードスプリングを備え、
    最も内側に配置される最下層の第1のブレードスプリングと、その上に積層される第2のブレードスプリングとが、それぞれの一端側においてのみ互いに固着され、
    前記第1のブレードスプリングと、前記第2のブレードスプリングの上に積層される第3のブレードスプリングとが、前記一端側と逆側の他端側においてのみ互いに固着され、
    前記第2のブレードスプリングと、前記第3のブレードスプリングの上に積層される第4のブレードスプリングとが、前記一端側においてのみ互いに固着されている、
    ことを特徴とするブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体。
  7. 請求項6において、
    前記第1のブレードスプリングおよび前記第3のブレードスプリングが、それぞれの他端側において前記各ブレードスプリングの間に挟持された第1のスペーサを介して互いに固着されており、
    前記第2のブレードスプリングおよび前記第4のブレードスプリングが、それぞれの一端側において前記各ブレードスプリングの間に挟持された第2のスペーサを介して互いに固着されている、
    ことを特徴とするブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体。
  8. 請求項6において、
    前記第1のブレードスプリングおよび前記第3のブレードスプリングが、それぞれの他端側において直接固着されており、
    前記第2のブレードスプリングおよび前記第4のブレードスプリングが、それぞれの一端側において直接固着されている、
    ことを特徴とするブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体。
  9. 請求項8において、
    前記第1のブレードスプリングまたは前記第3のブレードスプリングが、その他端側に段違い部を有し、前記第1および第3のブレードスプリングがそれぞれの他端側において前記段違い部を介して直接固着されており、
    前記第2のブレードスプリングまたは前記第4のブレードスプリングが、その他端側に段違い部を有し、前記第2および第4のブレードスプリングがそれぞれの他端側において前記段違い部を介して直接固着されている、
    ことを特徴とするブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体。
  10. ブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体であって、
    前記ブレードテンショナが、回動自在に支持される一端側の基端部と、スライド自在に支持される他端側の先端部と、前記基端部および先端部間に延設されかつ弧状に湾曲するチェーン摺動面と、前記チェーン摺動面の逆側に形成され、チェーンにバネ力を作用させる前記ブレードスプリング組立体を配設するための弧状に湾曲するブレードスプリング収容面とを有するブレードシューを備えており、
    前記ブレードスプリング組立体が、
    各々弧状に湾曲しかつ上下に積層された少なくとも5枚の板バネ状ブレードスプリングを備え、
    最も内側に配置される最下層の第1のブレードスプリングと、その上に積層される第2のブレードスプリングとが、それぞれの一端側においてのみ互いに固着され、
    前記第1のブレードスプリングと、前記第2のブレードスプリングの上に積層される第3のブレードスプリングとが、前記一端側と逆側の他端側においてのみ互いに固着され、
    前記第2のブレードスプリングと、前記第3のブレードスプリングの上に積層される第4のブレードスプリングとが、前記一端側においてのみ互いに固着され、
    前記第3のブレードスプリングと、前記第4のブレードスプリングの上に積層される第5のブレードスプリングとが、前記他端側においてのみ互いに固着されている、
    ことを特徴とするブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体。
  11. 請求項10において、
    前記第1のブレードスプリングおよび前記第3のブレードスプリングが、それぞれの他端側において前記各ブレードスプリングの間に挟持された第1のスペーサを介して互いに固着されており、
    前記第2のブレードスプリングおよび前記第4のブレードスプリングが、それぞれの一端側において前記各ブレードスプリングの間に挟持された第2のスペーサを介して互いに固着されており、
    前記第3のブレードスプリングおよび前記第5のブレードスプリングが、それぞれの他端側において前記各ブレードスプリングの間に挟持された第3のスペーサを介して互いに固着されている、
    ことを特徴とするブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体。
  12. 請求項10において、
    前記第1のブレードスプリングおよび前記第3のブレードスプリングが、それぞれの他端側において直接固着されており、
    前記第2のブレードスプリングおよび前記第4のブレードスプリングが、それぞれの一端側において直接固着されており、
    前記第3のブレードスプリングおよび前記第5のブレードスプリングが、それぞれの他端側において直接固着されている、
    ことを特徴とするブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体。
  13. 請求項12において、
    前記第1のブレードスプリングまたは前記第3のブレードスプリングが、その他端側に段違い部を有しており、前記第1および第3のブレードスプリングがそれぞれの他端側において前記段違い部を介して直接固着されており、
    前記第2のブレードスプリングまたは前記第4のブレードスプリングが、その一端側に段違い部を有しており、前記第2および第4のブレードスプリングがそれぞれの一端側において前記段違い部を介して直接固着されており、
    前記第3のブレードスプリングまたは前記第5のブレードスプリングが、その他端側に段違い部を有しており、前記第3および第5のブレードスプリングがそれぞれの他端側において前記段違い部を介して直接固着されている、
    ことを特徴とするブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体。
  14. ブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体であって、
    前記ブレードテンショナが、回動自在に支持される一端側の基端部と、スライド自在に支持される他端側の先端部と、前記基端部および先端部間に延設されかつ弧状に湾曲するチェーン摺動面と、前記チェーン摺動面の逆側に形成され、チェーンにバネ力を作用させる前記ブレードスプリング組立体を配設するための弧状に湾曲するブレードスプリング収容面とを有するブレードシューを備えており、
    前記ブレードスプリング組立体が、
    各々弧状に湾曲しかつ上下に積層された少なくとも5枚の板バネ状ブレードスプリングを備え、
    真中に配置される第1のブレードスプリングと、その上下にそれぞれ積層される第2および第3のブレードスプリングとが、それぞれの一端側においてのみ互いに固着され、
    前記第1のブレードスプリングと、前記第2のブレードスプリングの上に積層される第4のブレードスプリングとが、前記一端側と逆側の他端側においてのみ互いに固着されており、
    前記第1のブレードスプリングと、前記第3のブレードスプリングの下に積層される第5のブレードスプリングとが、前記一端側と逆側の他端側においてのみ互いに固着されている、
    ことを特徴とするブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体。
  15. 請求項14において、
    前記第1のブレードスプリングおよび前記第5のブレードスプリングが、それぞれの他端側において前記各ブレードスプリングの間に挟持された第1のスペーサを介して互いに固着されており、
    前記第1のブレードスプリングおよび前記第4のブレードスプリングが、それぞれの他端側において前記各ブレードスプリングの間に挟持された第2のスペーサを介して互いに固着されている、
    ことを特徴とするブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体。
  16. 請求項14において、
    前記第1のブレードスプリングおよび前記第5のブレードスプリングが、それぞれの他端側において直接固着されており、
    前記第1のブレードスプリングおよび前記第4のブレードスプリングが、それぞれの他端側において直接固着されている、
    ことを特徴とするブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体。
  17. 請求項16において、
    前記第1のブレードスプリングまたは前記第5のブレードスプリングが、その他端側に段違い部を有し、前記第1および第5のブレードスプリングがそれぞれの他端側において前記段違い部を介して直接固着されており、
    前記第1のブレードスプリングまたは前記第4のブレードスプリングが、その他端側に段違い部を有し、前記第1および第4のブレードスプリングがそれぞれの他端側において前記段違い部を介して直接固着されている、
    ことを特徴とするブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体。
  18. 請求項1ないし17のいずれかにおいて、
    前記各ブレードスプリングの固着手段がスポット溶接である、
    ことを特徴とするブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体。
  19. ブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体であって、
    前記ブレードテンショナが、回動自在に支持される一端側の基端部と、スライド自在に支持される他端側の先端部と、前記基端部および先端部間に延設されかつ弧状に湾曲するチェーン摺動面と、前記チェーン摺動面の逆側に形成され、チェーンにバネ力を作用させる前記ブレードスプリング組立体を配設するための弧状に湾曲するブレードスプリング収容面とを有するブレードシューを備えており、
    前記ブレードスプリング組立体が、
    各々弧状に湾曲しかつ上下に積層された少なくとも2層の板バネ状ブレードスプリングを備え、
    前記各ブレードスプリングは、長尺のブレードスプリングを折り畳んで少なくとも2層に重ね合わせることにより構成されており、
    最も内側に配置される最下層の第1のブレードスプリングと、その上に積層される第2のブレードスプリングとが、それぞれの一端側においてのみ折返し部を有している、
    ことを特徴とするブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体。
  20. ブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体であって、
    前記ブレードテンショナが、回動自在に支持される一端側の基端部と、スライド自在に支持される他端側の先端部と、前記基端部および先端部間に延設されかつ弧状に湾曲するチェーン摺動面と、前記チェーン摺動面の逆側に形成され、チェーンにバネ力を作用させる前記ブレードスプリング組立体を配設するための弧状に湾曲するブレードスプリング収容面とを有するブレードシューを備えており、
    前記ブレードスプリング組立体が、
    各々弧状に湾曲しかつ上下に積層された少なくとも3層の板バネ状ブレードスプリングを備え、
    前記各ブレードスプリングは、長尺のブレードスプリングを折り畳んで少なくとも3層に重ね合わせることにより構成されており、
    最も内側に配置される最下層の第1のブレードスプリングと、その上に積層される第2のブレードスプリングとが、それぞれの一端側においてのみ折返し部を有するとともに、
    前記第1のブレードスプリングと、前記第2のブレードスプリングの上に積層される第3のブレードスプリングとが、前記一端側と逆側の他端側においてのみ折返し部を有している、
    ことを特徴とするブレードテンショナ用ブレードスプリング組立体。
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CN108071720A (zh) * 2017-12-08 2018-05-25 中国核动力研究设计院 一种大补偿量异形弹簧

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