JP2008151073A - 内燃機関の気体供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】気体を蓄える蓄圧部が設けられ、吸気圧よりも高圧の気体が蓄圧部に蓄えられる際に、気体の蓄圧が効率良く行われることのできる内燃機関の気体供給装置を提供する。
【解決手段】圧縮された気体を蓄え、蓄えられた気体を内燃機関1に供給する内燃機関の気体供給装置であって、気体を蓄える蓄圧部10と、内燃機関の筒内と蓄圧部とを連通し、筒内で圧縮された気体を蓄圧部に導入するための導入経路11と、導入経路を開閉する導入経路開閉手段14とを備え、筒内で圧縮された気体が蓄圧部に導入される際に、導入経路開閉手段が開かれるタイミングは、内燃機関の圧縮行程において、筒内の圧力が蓄圧部の内部の圧力と概ね等しくなるタイミングに設定される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の気体供給装置に関し、特に、圧縮された気体を蓄え、蓄えられた気体を内燃機関に供給する内燃機関の気体供給装置に関する。
内燃機関の吸気行程において、出力の増加等を目的として、吸気圧よりも相対的に高圧の気体(例えば空気)が吸気管等に供給されることがある。上記のように高圧の気体が供給されるのは、例えば、過給機を備えた内燃機関において、過給遅れによる加速の遅れを抑制する場合である。この場合、例えば、高圧の気体が蓄圧部(タンク等)に蓄えられ、蓄えられた高圧の気体が吸気行程において蓄圧部から吸気管等に供給される。
特開2005−69143号公報 特開平7−139353号公報 特許第3365533号公報 実公平8−9381号公報
高圧の気体を蓄圧部に蓄え、蓄えられた気体を内燃機関に供給する装置について、従来十分な検討がなされていない。例えば、高圧の気体が蓄圧部に蓄えられる際に、蓄圧部への気体の蓄圧が効率良く行われることが望ましい。
また、蓄圧部に蓄えられた高圧の気体が内燃機関に供給される際に、所望の量の気体が精度良く供給されることが望ましい。
本発明の目的は、気体を蓄える蓄圧部が設けられ、吸気圧よりも高圧の気体が蓄圧部に蓄えられる際に、気体の蓄圧が効率良く行われることのできる内燃機関の気体供給装置を提供することである。
本発明の他の目的は、気体を蓄える蓄圧部が設けられ、吸気圧よりも高圧の気体が蓄圧部から内燃機関に供給される際に、所望の量の気体が精度良く供給されることができる内燃機関の気体供給装置を提供することである。
本発明の内燃機関の気体供給装置は、圧縮された気体を蓄え、蓄えられた前記気体を内燃機関に供給する内燃機関の気体供給装置であって、前記気体を蓄える蓄圧部と、前記内燃機関の筒内と前記蓄圧部とを連通し、前記筒内で圧縮された前記気体を前記蓄圧部に導入するための導入経路と、前記導入経路を開閉する導入経路開閉手段とを備え、前記筒内で圧縮された前記気体が前記蓄圧部に導入される際に、前記導入経路開閉手段が開かれるタイミングは、前記内燃機関の圧縮行程において、前記筒内の圧力が前記蓄圧部の内部の圧力と概ね等しくなるタイミングに設定されることを特徴とする。
本発明の内燃機関の気体供給装置において、前記蓄圧部に蓄えられた前記気体を前記内燃機関に供給するための供給経路と、前記供給経路を開閉する供給経路開閉手段とを備え、前記気体の供給量の指令値に基づいて、前記供給経路開閉手段の開度及び開弁期間の少なくともいずれか一方が設定されることを特徴とする。
本発明の内燃機関の気体供給装置は、圧縮された気体を蓄え、蓄えられた前記気体を内燃機関に供給する内燃機関の気体供給装置であって、前記気体を蓄える蓄圧部と、前記蓄圧部に蓄えられた前記気体を前記内燃機関に供給するための供給経路と、前記供給経路を開閉する供給経路開閉手段とを備え、前記気体の供給量の指令値に基づいて、前記供給経路開閉手段の開度及び開弁期間の少なくともいずれか一方が設定されることを特徴とする。
本発明の内燃機関の気体供給装置において、前記気体の供給量の指令値は、前記蓄圧部に蓄えられた前記気体が前記内燃機関に供給される前における吸気圧、及び前記吸気圧の目標値に基づいて生成されることを特徴とする。
本発明の内燃機関の気体供給装置によれば、気体を蓄える蓄圧部が設けられ、吸気圧よりも高圧の気体が蓄圧部に蓄えられる際に、気体の蓄圧が効率良く行われることができる。
以下、本発明の内燃機関の気体供給装置の一実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1から図9を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、圧縮された気体を蓄え、蓄えられた気体を内燃機関に供給する内燃機関の気体供給装置に関する。
内燃機関の吸気行程において、出力の増加等を目的として、吸気圧よりも相対的に高圧の気体(例えば空気)が供給される場合に、蓄圧部に蓄えられた気体が供給される方法がある。蓄圧部に高圧の気体を蓄える手段として、筒内で圧縮された気体が蓄圧部に導入されることが検討されている。
図13は、筒内で圧縮された気体が蓄圧部に蓄えられる装置の一例を示す。図13において、符号200は、内燃機関を示す。内燃機関200が搭載された車両には、筒内で圧縮された気体を蓄えるための蓄圧部110が設けられている。蓄圧部110と内燃機関200の筒内とは、第1通路(導入経路)111により連通されている。第1通路111と筒内との接続部には、蓄圧制御弁(導入経路開閉手段)114が設けられている。
筒内で圧縮された気体が蓄圧部110に蓄えられる際(以下、蓄圧時とする)には、圧縮行程において蓄圧制御弁114が開かれる。これにより、符号Y100に示すように、筒内の高圧の気体が、第1通路111を経て蓄圧部110に導入される。蓄圧部110への気体の蓄圧は、例えばアクセルが閉じられた場合などに行われる。これにより、運転者が大きな駆動力を必要としていないときに、圧縮行程で加圧された圧力を有効に利用して蓄圧部110に気体が蓄えられることができる。
蓄圧時には、筒内から気体が取り出されることにより、筒内で気体が圧縮される際に消費されたエネルギーの一部がロスとなる。このため、内燃機関200の効率が低下して出力が減少する。筒内の気体が蓄圧部110に取り出される際に、適切なタイミングで行われないとエネルギーのロスが大きくなり、内燃機関200の効率及び出力が大きく低下してしまう。そこで、本実施形態では、蓄圧時のエネルギーのロスを低減させる制御が行われる。
具体的には、蓄圧時に蓄圧制御弁114が開かれるタイミングは、蓄圧部110内と筒内とが概ね同じ圧力となるタイミングに設定される。これにより、以下に説明するように、蓄圧時のエネルギーのロスが低減される。
図1は、第1実施形態に係る装置の概略構成図を示す。図1において、符号1は、内燃機関(エンジン)を示す。エンジン1は、シリンダブロック2を有する。シリンダブロック2には、シリンダブロック2の内部を往復動可能なピストン4が設けられている。ピストン4の上方には、燃焼室5が形成されている。シリンダブロック2には、エンジン1の冷却水の温度を検出する冷却水温度センサ27が設けられている。
シリンダブロック2の上方には、シリンダヘッド3が設けられている。シリンダヘッド3には、吸気管6が接続されている。吸気管6と燃焼室5との接続部には、吸気弁7が設けられている。図1には、吸気弁7が閉じた状態が示されている。吸気管6には、吸気圧センサ22及び吸気温センサ25が設けられている。吸気圧センサ22により、吸気管6内の圧力が検出される。吸気温センサ25により、吸気の温度が検出される。
シリンダヘッド3には、排気管8が接続されている。排気管8と燃焼室5との接続部には、排気弁9が設けられている。図1には、排気弁9が閉じた状態が示されている。シリンダヘッド3には、筒内の圧力を検出する筒内圧センサ26が設けられている。図示しないアクセルの近傍には、アクセルポジションセンサ21が設けられている。アクセルポジションセンサ21により、アクセルの開度が検出される。エンジン1には、エンジン1の回転数を検出するエンジン回転数センサ28が設けられている。
次に、筒内で圧縮された空気(気体)を蓄えると共に、蓄えられた圧縮空気を筒内及び吸気管6に供給する内燃機関の気体供給装置について説明する。符号10は、圧縮空気を蓄える蓄圧タンクを示す。蓄圧タンク10には、蓄圧タンク10内の圧力を検出するタンク内圧センサ29、及び蓄圧タンク10内の温度を検出するタンク内温度センサ30が設けられている。
蓄圧タンク10と燃焼室5とは、第1通路11を介して連通されている。第1通路11には、冷却器(熱交換器)12が設けられている。第1通路11と燃焼室5との接続部には、蓄圧制御弁14が設けられている。蓄圧制御弁14が開閉されることにより、第1通路11と燃焼室5とが連通した状態及び連通していない状態が切替えられる。図1には、蓄圧制御弁14が開かれて第1通路11と燃焼室5とが連通した状態が示されている。
蓄圧タンク10と吸気管6とは、第2通路17を介して連通されている。吸気管6と第2通路17との接続部には、三方弁18が設けられている。三方弁18により、第2通路17と吸気管6とが連通した状態及び連通していない状態の切り替えが行われる。
エンジン1が搭載された車両(図示せず)には、車両各部を制御するECU(Electronic Control Unit)を有する車両制御部20が設けられている。アクセルポジションセンサ21、吸気圧センサ22、吸気温センサ25、筒内圧センサ26、冷却水温度センサ27、エンジン回転数センサ28、タンク内圧センサ29、及びタンク内温度センサ30は、車両制御部20に接続されており、それぞれの計測結果が車両制御部20に入力される。蓄圧制御弁14及び三方弁18は、車両制御部20に接続されており、それぞれの動作が車両制御部20により制御される。
本実施形態では、筒内で圧縮された空気が蓄圧タンク10に蓄えられ、必要なときに蓄えられた圧縮空気が吸気行程において吸気管6及び筒内の少なくともいずれか一方に供給される。
図2は、筒内で圧縮された空気が蓄圧タンク10に蓄えられる蓄圧時の様子を示す図である。蓄圧時には、例えば、エンジン1の圧縮行程において蓄圧制御弁14が開かれる。これにより、ピストン4の上昇により圧縮された筒内の空気が、符号Y1に示す矢印のように、燃焼室5から第1通路11に流入する。第1通路11に流入した圧縮空気は、冷却器12を通過して蓄圧タンク10に流入する。
筒内で圧縮された空気が蓄圧タンク10へ導入されると、空気が圧縮される際に消費されたエネルギーの一部がロスとなる。その結果、エンジン1の効率が低下して出力が減少する。本実施形態では、蓄圧に伴うエンジン1の出力減少により運転性が低下することを抑制するために、運転性に与える影響が比較的少ない条件下において、蓄圧タンク10への圧縮空気の蓄圧が行われる。より具体的には、蓄圧タンク10への圧縮空気の蓄圧は、車両の減速時や、シフトチェンジ時など、アクセルが閉じられている場合に行われる。
蓄圧タンク10に蓄えられた圧縮空気は、必要とされる場合に、エンジン1に供給される。圧縮空気が供給されるのは、エンジン1の吸気量(吸気圧)を増加する必要が生じた場合等である。例えば、エンジン1が過給機(図示せず)を備える場合に、過給遅れが生じた際には、過給遅れによる出力の増加の遅れを抑制するために、圧縮空気がエンジン1に供給される。
図3及び図4は、圧縮空気がエンジン1(筒内)に供給される際(以下、供給時とする)の様子を示した図である。圧縮空気が筒内に供給される経路は2つある。第1の経路は、図3において符号Y2に示すように、第2通路17から吸気管6を経て筒内に供給される経路である。この場合、三方弁18が制御されて第2通路17と吸気管6とが連通した状態とされる。これにより、圧縮空気は、符号Y2で示すように、蓄圧タンク10から第2通路17、三方弁18、及び吸気管6を経て筒内に供給される。
第2の経路は、図4おいて符号Y3に示すように、圧縮空気が吸気管6を経ずに筒内に直接供給される経路である。この場合、例えば吸気行程において、蓄圧制御弁14が開かれる。これにより、圧縮空気は、符号Y3で示すように、蓄圧タンク10から第1通路11及び冷却器12を経て筒内に供給される。
上記のように蓄圧タンク10への圧縮空気の蓄圧、及び蓄圧タンク10から筒内への圧縮空気の供給が行われる内燃機関の気体供給装置において、以下に説明するように、蓄圧時に蓄圧制御弁14が開かれるタイミングが適切でない場合には、エンジン1の効率が大きく低下することがある。
図5から図8は、圧縮行程から排気行程へかけての筒内容積Vと筒内圧Pcylとの対応関係を示す図(P−V線図)である。図5は、蓄圧タンク10への圧縮空気の蓄圧が行われない場合の筒内容積Vと筒内圧Pcylとの対応関係を示す図である。図6は、本実施形態の蓄圧制御が行われた場合の筒内容積Vと筒内圧Pcylとの対応関係を示す図である。図7は、蓄圧時に蓄圧制御弁14の開弁タイミングが遅すぎた場合の筒内容積Vと筒内圧Pcylとの対応関係を示す図である。図8は、蓄圧時に蓄圧制御弁14の開弁タイミングが早すぎた場合の筒内容積Vと筒内圧Pcylとの対応関係を示す図である。
なお、上記のように本実施形態ではアクセルOFF時に蓄圧タンク10への圧縮空気の蓄圧が行われる。このため、図5から図8には、アクセルが閉じられて燃料の供給が停止されている(筒内で燃焼が行われない)場合のP−V線図が示されている。
図5において、符号100は、筒内容積Vに対応する筒内圧Pcylの値を示す。符号K1は、圧縮行程を示す。符号K2は、膨張行程を示す。符号N1は、ピストン4の上死点を示す。圧縮行程K1において、筒内容積Vが減少するのに伴い、筒内圧Pcylの値100が上昇する。上死点N1において、符号Y1に示すように圧縮行程K1から膨張行程K2へ移行する。膨張行程K2では、筒内容積Vが増加するのに伴い、筒内圧Pcylの値100が低下していく。
筒内から蓄圧タンク10への圧縮空気の蓄圧が行われない場合には、圧縮行程K1から膨張行程K2にかけて、筒内から外部への空気の出入りが生じない。また、燃料の供給が停止されており、燃焼によるガスの発生に伴う圧力変化も生じない。このため、図5に示すように、圧縮行程K1と膨張行程K2とで、同じ筒内容積Vに対する筒内圧Pcylの値100は概ね同じとなる。即ち、圧縮行程K1における筒内圧Pcylの値100の軌跡と膨張行程K2における筒内圧Pcylの値100の軌跡とは、概ね同じ曲線を描く。
図6は、本実施形態の蓄圧制御が行われた場合の筒内容積Vと筒内圧Pcylとの対応関係を示す図である。図6において、符号K3は、筒内から蓄圧タンク10への圧縮空気の蓄圧が行われる前(以下、蓄圧前とする)の圧縮行程を示す。符号101は、蓄圧前の圧縮行程K3における筒内圧Pcylの値を示す。符号K3aは、筒内から蓄圧タンク10への圧縮空気の蓄圧が行われている間(蓄圧時)の圧縮行程を示す。符号102は、蓄圧時の圧縮行程K3aにおける筒内圧Pcylの値を示す。符号K4は、膨張行程を示す。符号103は、膨張行程における筒内圧Pcylの値を示す。符号N3は、上死点を示す。符号P1は、蓄圧タンク10内の圧力を示す。
本実施形態では、蓄圧を開始する際の蓄圧制御弁14の開弁タイミングは、エンジン1の効率の低下を抑制するタイミングに設定される。具体的には、図6に示すように、蓄圧前の圧縮行程K3において筒内圧Pcylの値101が蓄圧タンク10内の圧力P1と概ね等しくなるN2点(以下、等圧点とする)において蓄圧制御弁14が開かれる。これにより、後述するように、等圧点N2よりも遅いまたは早いタイミングで蓄圧制御弁14が開弁される場合に比べてエンジン1の効率の低下が抑制される。
等圧点N2において蓄圧制御弁14が開かれると、図2に示すように、ピストン4の上昇により圧縮された筒内の空気が符号Y1で示すように蓄圧タンク10へ向けて流出し始める。筒内の空気が蓄圧タンク10へ流出することで、ピストン4の上昇量に対する筒内圧Pcylの値102の上昇割合が小さくなる。即ち、蓄圧時の圧縮行程K3aでは、筒内圧Pcylの値102の上昇速度は、蓄圧前の圧縮行程K3における筒内圧Pcylの値101の上昇速度に比べて低下する。蓄圧時の圧縮行程K3aの終了する上死点N3において、蓄圧制御弁14が閉じられる。
空気が蓄圧タンク10へ流出することにより、蓄圧制御弁14が開かれる等圧点N2に比べて、蓄圧制御弁14が閉じられる上死点N3における筒内の空気量が減少する。このため、同じ筒内容積Vで比較すると、膨張行程K4における筒内圧Pcylの値103は、圧縮行程(K3、K3a)における筒内圧Pcylの値(101、102)に比べて小さな値となる。筒内が低圧となる分だけ、膨張行程K4において、膨張側へ運動しようとするピストン4に対する抵抗力が高まり、エンジン1の負荷が増加する。膨張行程K4における筒内圧Pcylの値103、及び圧縮行程(K3、K3a)における筒内圧Pcylの値(101、102)で囲まれる領域A1(の面積)は、蓄圧タンク10への圧縮空気の蓄圧によりロスする仕事(以下、蓄圧時仕事量とする)を示している。蓄圧時仕事量A1に相当する仕事の分だけエンジン1の負荷が増加するため、エンジン1の効率が減少し、出力が低下する。
次に、蓄圧制御弁14の開弁タイミングが、等圧点N2よりも遅いタイミングに設定された場合におけるエンジン1の効率の低下について説明する。
図7は、上記のように蓄圧制御弁14の開弁タイミングが等圧点N2よりも遅いタイミングに設定された場合のP−V線図を示す。図7において、符号N4は、蓄圧制御弁14が開かれるタイミングを示す。符号K5は、蓄圧前の圧縮行程を示す。符号104は、蓄圧前の圧縮行程K5における筒内圧Pcylの値を示す。符号K5aは、蓄圧時の圧縮行程を示す。符号105は、蓄圧時の圧縮行程K5aにおける筒内圧Pcylの値を示す。符号K6は、膨張行程を示す。符号106は、膨張行程K6における筒内圧Pcylの値を示す。また、符号102は、本実施形態において等圧点N2で蓄圧制御弁14が開かれた場合の蓄圧時の圧縮行程K3a(図6参照)における筒内圧Pcylの値を示す。
図7に示すように、蓄圧制御弁14が開かれるN4点が、等圧点N2よりも遅いタイミングに設定されている。このため、蓄圧制御弁14が開かれるN4点において、蓄圧前の圧縮行程K5における筒内圧Pcylの値104は、蓄圧タンク10内の圧力P1よりも大きな値P3まで上昇している。この場合、蓄圧前の圧縮行程K5における筒内圧Pcylの値104を必要以上に高めてしまうこととなる。その結果、以下に説明するように、等圧点N2で蓄圧制御弁14が開かれる場合の蓄圧時仕事量A1に比べて、余分に仕事をすることになる。
符号104aは、蓄圧前の圧縮行程K5における筒内圧Pcylの値104において、等圧点N2を過ぎてから蓄圧制御弁14が開かれるN4点までの区間における値(以下、等圧点経過後の筒内圧Pcylの値とする)を示す。等圧点経過後の筒内圧Pcylの値104a、及び蓄圧時の圧縮行程K5aにおける筒内圧Pcylの値105は、等圧点N2で蓄圧制御弁14が開かれた場合の蓄圧時の圧縮行程K3aにおける筒内圧Pcylの値102に比べて大きな値で推移する。このため、等圧点N2で蓄圧制御弁14が開かれる場合に比べて、以下に説明する量だけ蓄圧によりロスする仕事が増加する。
符号A2は、等圧点N2で蓄圧制御弁14が開かれた場合の蓄圧時の圧縮行程K3aにおける筒内圧Pcylの値102、等圧点経過後の筒内圧Pcylの値104a、及び蓄圧時の圧縮行程K5aにおける筒内圧Pcylの値105で囲まれる領域(以下、仕事量の増分とする)を示す。仕事量の増分A2だけ、等圧点N2で蓄圧制御弁14が開かれた場合の蓄圧時仕事量A1に比べてロスする仕事量が増加する。
一方、蓄圧制御弁14の開弁タイミングが、等圧点N2よりも早いタイミングに設定された場合にも、蓄圧に要する仕事が増加する。
図8は、蓄圧制御弁14の開弁タイミングが、等圧点N2よりも早いタイミングに設定された場合のP−V線図を示す。図8において、符号K7は、蓄圧前の圧縮行程を示す。符号107は、蓄圧前の圧縮行程K7における筒内圧Pcylの値を示す。符号K7aは、蓄圧時の圧縮行程を示す。符号108は、蓄圧時の圧縮行程K7aにおける筒内圧Pcylの値を示す。符号K8は、膨張行程を示す。符号109は、膨張行程K8における筒内圧Pcylの値を示す。符号N5は、蓄圧制御弁14が開かれるタイミングを示す。符号101は、本実施形態で等圧点N2で蓄圧制御弁14が開かれる場合の、蓄圧前の圧縮行程K3における筒内圧Pcylの値(図6参照)を示す。
図8に示すように、蓄圧制御弁14が開かれるN5点が、等圧点N2よりも早いタイミングに設定されている。このため、蓄圧制御弁14が開かれるN5点における筒内圧Pcylの値P4は、蓄圧タンク10内の圧力P1よりも小さな値である。この場合、蓄圧制御弁14が開かれると、図4に符号Y3で示すように、相対的に高圧の蓄圧タンク10内の圧縮空気が筒内に流れ込んでしまう。蓄圧タンク10から筒内への圧縮空気の流入は、蓄圧タンク10内の圧力と蓄圧時の圧縮行程K7aにおける筒内圧Pcylの値108とが等しくなるN6点まで続く。
これにより、蓄圧時の圧縮行程K7aにおける筒内圧Pcylの値108は、符号108aに示すように、蓄圧制御弁14が開かれてすぐのN6点において、蓄圧制御弁14の開弁前の蓄圧タンク10内の圧力P1に近い値まで上昇してしまう。その後、ピストン4の上昇により、等圧点N2へ向けて筒内容積Vが減少していく。N6点から等圧点N2までの間は、ピストン4が上昇しても圧力の増加にはほとんど寄与せず、蓄圧タンク10から筒内に流入した空気を押し戻すだけとなる。よって、蓄圧時の圧縮行程K7aにおける筒内圧108はほとんど上昇しないままで、筒内容積Vが減少する。
等圧点N2において、蓄圧時の圧縮行程K7aにおける筒内圧108及び蓄圧タンク10内の圧力は共に、符号P1で示す圧力となる。その後、上死点N7へ向けて、蓄圧時の圧縮行程K7aにおける筒内圧Pcylの値108は徐々に上昇する。
図8よりわかるように、蓄圧時の圧縮行程K7aにおける筒内圧Pcylの値108は、蓄圧制御弁14が開かれるN5点から等圧点N2までの区間において、等圧点N2で蓄圧制御弁14が開かれる場合の、蓄圧前の圧縮行程K3における筒内圧Pcylの値101に比べて大きな値で推移する。蓄圧時の圧縮行程K7aにおいて、筒内圧Pcylの値108が高圧となる分、等圧点N2で蓄圧制御弁14が開かれる場合に比べて、ピストン4のなす仕事量が増加する。その結果、等圧点N2で蓄圧制御弁14が開かれる場合に比べて、以下に説明する量だけ蓄圧によりロスする仕事が増加する。
図8において、符号A3は、蓄圧時の圧縮行程K7aにおける筒内圧Pcylの値108、及び等圧点N2で蓄圧制御弁14が開かれる場合の、蓄圧前の圧縮行程K3における筒内圧Pcylの値101で囲まれる領域(仕事量の増分)を示す。仕事量の増分A3だけ、等圧点N2で蓄圧制御弁14が開かれた場合の蓄圧時仕事量A1に比べてロスする仕事量が増加する。
本実施形態では、蓄圧制御弁14の開弁タイミングは、蓄圧前の圧縮行程K3における筒内圧Pcylの値103(図6参照)が蓄圧タンク10内の圧力P1と概ね等しくなる等圧点N2に設定される。これにより、前述したように、蓄圧制御弁14の開弁タイミングが等圧点N2よりも早い、または遅いタイミングに設定される場合に比べて、蓄圧に伴いロスする仕事が低減される。
図9は、本実施形態の動作を示すフローチャートである。ステップS10では、蓄圧タンク10に筒内の圧縮空気の蓄圧を行うか否かが判定される。ステップS10の判定が行われる際には、例えば、アクセルポジションセンサ21による検出結果が参照される。この場合、例えばアクセルがOFFにされている場合に蓄圧を行うと判定されることができる。
ステップS10の判定の結果、蓄圧を行うと判定された(ステップS10肯定)場合には、ステップS20へ移行する。一方、ステップS10の判定の結果、蓄圧を行うと判定されなかった(ステップS10否定)場合には、ステップS10が繰り返される。
ステップS20では、蓄圧制御弁14の開弁タイミングを設定するための準備が行われる。具体的には、タンク内圧センサ29により検出された蓄圧タンク10内の圧力P1が読み込まれる。また、前回のエンジン1のサイクルの圧縮行程において筒内圧センサ26により検出された筒内圧Pcylが読み込まれる。この場合、例えば、予め定められた所定のクランク角度ごとに検出された筒内圧Pcylの推移が読み込まれることができる。次に、前回のサイクルにおける筒内圧Pcylに基づいて、次回のサイクルにおける筒内圧Pcylが予測される。
次に、ステップS30では、ステップS20で予測された次回のサイクルにおける筒内圧Pcylに基づいて、蓄圧制御弁14の開弁タイミングが設定される。まず、ステップS20で予測された次回のサイクルにおける筒内圧Pcylに基づいて、次回のサイクルの圧縮行程において、筒内圧Pcylが蓄圧タンク10内の圧力P1と概ね等しくなる時期が予測される。次に、蓄圧制御弁14の開弁タイミングが、上記予測された時期に設定される。
以下に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態によれば、筒内で圧縮された空気を蓄圧タンク10に蓄圧する(ステップS10肯定)場合に、蓄圧制御弁14の開弁タイミングは、筒内圧Pcylと蓄圧タンク10内の圧力P1が概ね等しくなるタイミングに設定される(ステップS30)。これにより、蓄圧に伴う仕事のロスが低減されるので、エンジン1の効率の低下が抑制される。
なお、本実施形態では、蓄圧に伴う仕事のロスが最小となるように蓄圧制御弁14の開弁タイミングが設定されたが、これに代えて、車両において必要とされる減速度に応じて蓄圧制御弁14の開弁タイミングが調節されることができる。上記において図7及び図8を参照して説明したように、蓄圧制御弁14の開弁タイミングが等圧点N2よりも早い、または遅い場合には、蓄圧に伴う仕事のロスが大きくなる。この場合、エンジン1の効率が低下するので、エンジンブレーキが強く作用することとなる。これを利用して、車両において必要とされる減速度に応じて蓄圧制御弁14の開弁タイミングが設定されることができる。
(第2実施形態)
図10から図12を参照して第2実施形態について説明する。第2実施形態については、上記第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。
上記第1実施形態では、筒内で圧縮された空気が蓄圧タンク10に蓄えられた。圧縮行程における筒内の圧力は、大気圧に比べて、著しく高圧となる。例えばディーゼルエンジンの場合、圧縮時の筒内は、40気圧程度に達することがある。このため、筒内で圧縮された空気が蓄圧タンク10に蓄えられることで、蓄圧タンク10内の空気の圧力は、吸気行程の吸気圧に比べて非常に高圧となる。
上記のように蓄圧タンク10内の空気は吸気圧に比べて高圧であるため、吸気行程において蓄圧タンク10内の空気がエンジン1に供給(以下、吸気アシストとする)されると、瞬時に吸気圧が上昇してしまう。このため、吸気圧の検出値に基づいて蓄圧タンク10からの空気の供給を制御する方法では、吸気圧を検出するセンサ等の反応時間の遅れにより、以下に図10を参照して説明するように、吸気圧が目標圧に対してオーバーシュートしてしまうことがある。
図10は、蓄圧タンク10内の空気が吸気管6に供給される場合(図3参照)に、吸気圧の検出値に基づいて蓄圧タンク10からの空気の供給量が制御された場合の吸気圧の推移が示されている。図10において、符号300は、吸気管6内の吸気圧を示す。符号Pimtrgは、吸気圧300の目標値を示す。符号t1は、吸気アシストが開始される点を示す。
時刻t1において吸気アシストが開始されると、吸気圧300は急激に上昇する。吸気圧300の上昇速度が大きいため、吸気圧センサ22の反応時間の遅れが生じ、吸気圧300が目標圧Pimtrgを満足したことが時刻t2になって初めて認識される。このため、吸気圧300は、符号300aで示すように、目標圧Pimtrgを大きく超えてしまうこととなる。
これに対して、本実施形態では、吸気アシストが行われる際に、吸気圧300がオーバーシュートすることを抑制する制御が行われる。より具体的には、目標圧Pimtrg等に基づいて、必要とされる空気の供給量が予め吸気アシストの開始前に算出される。算出された空気の供給量の指令値に応じて、三方弁18の開度及び開弁期間が設定される。設定された開度及び開弁期間に基づいて三方弁18が制御される。
これにより、吸気圧300を目標圧Pimtrgまで上昇させるのに必要な量だけ空気が蓄圧タンク10から吸気管6に供給されるので、吸気圧300がオーバーシュートすることが抑制される。
図11は、本実施形態の動作を示すフローチャートである。まず、ステップS110において蓄圧タンク10に蓄えられた空気を吸気管6に供給する(吸気アシストを行う)か否かが判定される。この場合、例えば、アクセルポジションセンサ21により検出されるアクセル開度に対応する吸気の目標圧Pimtrgと、吸気圧センサ22により検出される吸気圧300との差に基づいて上記判定が行われる。
ステップS110の判定の結果、吸気アシストを行うと判定された(ステップS110肯定)場合には、ステップS120へ移行する。一方、ステップS110の判定の結果、吸気アシストを行わないと判定された(ステップS110否定)場合には、ステップS110が繰り返される。
ステップS120では、三方弁18の開度及び開弁期間を設定するために必要な値が読み込まれる。具体的には、エンジン回転数Ne、吸気圧300の値Pim、吸気温度Tb、吸気の目標圧Pimtrg、蓄圧タンク10内の圧力P1、蓄圧タンク10内の温度T1がそれぞれ読み込まれる。
次に、ステップS130において、ステップS120で読み込まれた値に基づいて、空気の供給量が算出される。空気の供給量は、例えば、吸気圧300の値Pim及び吸気の目標圧Pimtrgに基づいて算出される。次に、算出された吸気の供給量に応じて、ステップS120で読み込まれた値に基づいて三方弁18の開弁期間及び開度が算出される。なお、三方弁18の開弁期間及び開度が決定される際には、予め定められた三方弁18の開弁期間及び開度の設定値を記憶したマップが参照されることができる。上記マップには、ステップS120で読み込まれた各パラメータの組合せに対応した三方弁18の開弁期間及び開度が設定される。上記マップは、例えば、実験の結果に基づいて設定される。
ステップS130で設定された三方弁18の開弁期間及び開度の指令値に基づいて、車両制御部20により三方弁18が制御される。これにより、吸気圧300が吸気の目標圧Pimtrgに精度良く制御される。
蓄圧タンク10内の空気が吸気管6に供給される場合には、上記において図10を参照して説明したように、吸気圧300は急激に上昇するため、吸気圧センサ22の反応時間の遅れが生じる。この場合、吸気圧300が正確に把握できないこととなる。このことから、吸気アシストが行われる間は、吸気圧300の推定値に基づいて燃料の噴射制御が行われることが有効となる。
この場合、ステップS130で設定された三方弁18の開弁期間、開度、及び吸気アシスト開始からの経過時間に基づいて、吸気圧300が推定される。吸気圧300の推定値に基づいて、筒内へ流入する吸気量が計算され、燃料の噴射量が決定される。なお、供給された高圧の空気が、三方弁18を介して吸気管6へ流入してから筒内へ流入するまでには所定の時間(以下、遅れ時間とする)を要する。よって、吸気管6内の吸気圧300の推定値に基づいて筒内に流入する吸気量が計算されたのでは、吸気量を過大に見積もることがある。
このため、吸気圧300の推定値に加えて、遅れ時間に基づいて燃料の噴射量が決定されることが有効である。遅れ時間は、ステップS120において読み込まれた値に基づいて算出される。
本実施形態によれば、吸気アシストが行われる際に、目標圧Pimtrg等に基づいて必要とされる空気の供給量が予め算出され、算出された空気の供給量に応じて、三方弁18の開度及び開弁期間が設定される。これにより、吸気圧300を目標圧Pimtrgまで上昇させるのに必要な量だけ空気が蓄圧タンク10から吸気管6に供給されるので、吸気圧300がオーバーシュートすることが抑制される。
(第2実施形態の変形例)
上記第2実施形態では、蓄圧タンク10に蓄えられた空気が吸気管6に供給されたが、これに代えて、本変形例では、蓄圧タンク10内の空気が筒内に供給される(図4参照)。
図12は、本変形例の動作を示すフローチャートである。まず、ステップS210において蓄圧タンク10に蓄えられた空気を筒内に供給する(吸気アシストを行う)か否かが判定される。
ステップS210の判定の結果、吸気アシストを行うと判定された(ステップS210肯定)場合、ステップS220へ移行する。一方、ステップS210の判定の結果、吸気アシストを行わないと判定された(ステップS210否定)場合には、ステップS210が繰り返される。
ステップS220では、蓄圧制御弁14の開度及び開弁期間を設定するために必要な値が読み込まれる。具体的には、エンジン回転数Ne、吸気圧Pim、筒内圧Pcyl、吸気の目標圧Pimtrg、蓄圧タンク10内の圧力P1、蓄圧タンク内の温度T1がそれぞれ読み込まれる。
次に、ステップS230において、ステップS220で読み込まれた値に基づいて、蓄圧制御弁14の開弁期間及び開度が算出される。なお、蓄圧制御弁14の開弁期間及び開度が決定される際には、予め定められた蓄圧制御弁14の開弁期間及び開度の設定値を記憶したマップが参照されることができる。上記マップには、ステップS220で読み込まれた各パラメータの組合せに対応した蓄圧制御弁14の開弁期間及び開度が設定される。上記マップは、例えば、実験の結果に基づいて設定される。
(第3実施形態)
上記第2実施形態では、吸気アシストにおいて吸気圧300を精度良く目標圧Pimtrgに制御するために、目標圧Pimtrgに基づいて必要とされる空気の供給量が算出され、算出された空気の供給量の指令値に応じて、三方弁18(蓄圧制御弁14)の開度及び開弁期間が設定される。上記第2実施形態では、筒内で圧縮された空気が蓄圧タンク10に蓄えられる場合について、上記吸気圧300の制御方法が適用されたが、適用対象は、蓄圧タンク10に蓄えられるのが筒内で圧縮された空気である場合には限られない。蓄圧タンク10に吸気圧300よりも高圧の空気が蓄えられる構成であれば、上記制御方法が適用されることができる。
例えば、車両に空気を圧縮するためのポンプが設けられ、上記ポンプで圧縮された空気が蓄圧タンク10に蓄えられる場合等においても、上記吸気圧300の制御方法が適用されることができる。
本発明の内燃機関の気体供給装置の第1実施形態に係る装置の概略構成図である。 本発明の内燃機関の気体供給装置の第1実施形態における空気の蓄圧時の様子を示す図である。 本発明の内燃機関の気体供給装置の第1実施形態における空気の供給時の様子を示す図である。 本発明の内燃機関の気体供給装置の第1実施形態における空気の供給時の様子を示す他の図である。 蓄圧が行われない場合の筒内圧の変化を示す図である。 本発明の内燃機関の気体供給装置の第1実施形態において蓄圧が行われる場合の筒内圧の変化を示す図である。 蓄圧が開始されるタイミングが遅すぎる場合の筒内圧の変化を示す図である。 蓄圧が開始されるタイミングが早すぎる場合の筒内圧の変化を示す図である。 本発明の内燃機関の気体供給装置の第1実施形態の動作を示すフローチャートである。 気体が供給される際に吸気圧がオーバーシュートした場合の吸気圧の推移を示す図である。 本発明の内燃機関の気体供給装置の第2実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の内燃機関の気体供給装置の第2実施形態の変形例の動作を示すフローチャートである。 内燃機関の筒内で圧縮された気体が蓄圧される装置の一例を示す図である。
符号の説明
1 エンジン
2 シリンダブロック
3 シリンダヘッド
4 ピストン
5 燃焼室
6 吸気管
7 吸気弁
8 排気管
9 排気弁
10 蓄圧タンク
11 第1通路
14 蓄圧制御弁
17 第2通路
18 三方弁
20 車両制御部
21 アクセルポジションセンサ
22 吸気圧センサ
25 吸気温センサ
26 筒内圧センサ
27 冷却水温度センサ
28 エンジン回転数センサ
29 タンク内圧センサ
30 タンク内温度センサ
100、101、102、104、107、108 圧縮行程の筒内圧
103、106、109 膨張行程の筒内圧
300 吸気圧
A1 蓄圧時仕事量
A2 仕事量の増分
A3 仕事量の増分
K1、K3、K3a、K5、K5a、K7、K7a 圧縮行程
K2、K4、K6、K8 膨張行程
N2 等圧点
N4、N5 蓄圧制御弁の開弁タイミング

Claims (4)

  1. 圧縮された気体を蓄え、蓄えられた前記気体を内燃機関に供給する内燃機関の気体供給装置であって、
    前記気体を蓄える蓄圧部と、
    前記内燃機関の筒内と前記蓄圧部とを連通し、前記筒内で圧縮された前記気体を前記蓄圧部に導入するための導入経路と、
    前記導入経路を開閉する導入経路開閉手段とを備え、
    前記筒内で圧縮された前記気体が前記蓄圧部に導入される際に、前記導入経路開閉手段が開かれるタイミングは、前記内燃機関の圧縮行程において、前記筒内の圧力が前記蓄圧部の内部の圧力と概ね等しくなるタイミングに設定される
    ことを特徴とする内燃機関の気体供給装置。
  2. 請求項1記載の内燃機関の気体供給装置において、
    前記蓄圧部に蓄えられた前記気体を前記内燃機関に供給するための供給経路と、
    前記供給経路を開閉する供給経路開閉手段とを備え、
    前記気体の供給量の指令値に基づいて、前記供給経路開閉手段の開度及び開弁期間の少なくともいずれか一方が設定される
    ことを特徴とする内燃機関の気体供給装置。
  3. 圧縮された気体を蓄え、蓄えられた前記気体を内燃機関に供給する内燃機関の気体供給装置であって、
    前記気体を蓄える蓄圧部と、
    前記蓄圧部に蓄えられた前記気体を前記内燃機関に供給するための供給経路と、
    前記供給経路を開閉する供給経路開閉手段とを備え、
    前記気体の供給量の指令値に基づいて、前記供給経路開閉手段の開度及び開弁期間の少なくともいずれか一方が設定される
    ことを特徴とする内燃機関の気体供給装置。
  4. 請求項2または3に記載の内燃機関の気体供給装置において、
    前記気体の供給量の指令値は、前記蓄圧部に蓄えられた前記気体が前記内燃機関に供給される前における吸気圧、及び前記吸気圧の目標値に基づいて生成される
    ことを特徴とする内燃機関の気体供給装置。
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