JP2008150976A - スクロール流体機械 - Google Patents

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A & A Kenkyusho Kk
RICCHISUTOON KK
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A & A Kenkyusho Kk
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Abstract

【課題】旋回スクロールの重量が大きくならないようにし、しかも流体機械本体から吐出される圧縮流体の圧力の低下を防止する。
【解決手段】回転軸7に偏心して回転可能に旋回軸10を支持し、ピンクランク14等からなる自転防止装置を設け、ケーシング1に固定スクロール18を固定し、旋回軸10に旋回スクロール19を取り付け、旋回軸10の中心軸方向に冷却用穴23を設け、旋回軸10の端部に冷却用穴23と連通する接続管24、25を設け、接続管24、25に可撓性を有するホース26、27の端部を接続する。
【選択図】 図1

Description

本発明は空気圧縮機、真空ポンプ、冷媒ガス圧縮機、酸素吸入機用圧縮機等として用いられるスクロール流体機械に関するものである。
特許文献1には、モータの回転軸に旋回軸を偏心して回転可能に支持し、旋回軸に旋回スクロールを取り付け、旋回軸とケーシングとの間にオルダム継手を有する自転防止装置を設けたスクロール流体機械が記載されている。
特開昭63−138180号公報
しかし、このようなスクロール流体機械においては、旋回スクロールの熱が旋回軸を介してモータのロータに伝わるから、ロータが高温となり、ロータの磁石の磁力が弱くなり、モータが正常に作動しなくなって、流体機械本体から吐出される圧縮流体の圧力が低下してしまう。
そこで、旋回スクロールに冷却手段を設けることが考えられるが、この場合には旋回スクロールの重量が大きくなり、旋回スクロールに作用する遠心力も大きくなる。
本発明は上述の課題を解決するためになされたもので、旋回スクロールの重量が大きくならず、しかも流体機械本体から吐出される圧縮流体の圧力が低下することがないスクロール流体機械を提供することを目的とする。
この目的を達成するため、本発明においては、モータと、上記モータの回転軸に偏心して回転可能に支持された旋回軸と、上記旋回軸の自転を防止する自転防止装置と、上記モータのケーシングに取り付けられた固定スクロールと、上記旋回軸に取り付けられた旋回スクロールとを有するスクロール流体機械において、上記旋回軸の内部に上記旋回軸を冷却する冷却手段を設ける。
この場合、上記冷却手段として上記旋回軸に上記旋回軸の中心軸方向に設けられた冷却用穴を用いてもよい。
また、上記冷却手段として上記旋回軸に上記旋回軸の中心軸方向に設けられ、かつその材料の熱伝導率が上記旋回軸の材料の熱伝導率よりも高い熱伝導体を用いてもよい。
また、上記冷却手段として上記旋回軸に上記旋回軸の中心軸方向に設けられたヒートパイプを用いてもよい。
本発明に係るスクロール流体機械においては、旋回軸の内部に旋回軸を冷却する冷却手段を設けているから、旋回スクロールの重量が大きくならず、しかも流体機械本体から吐出される圧縮流体の圧力が低下することがない。
また、冷却手段として旋回軸に旋回軸の中心軸方向に設けられた冷却用穴を用いたときには、安価に製造することができる。
また、冷却手段として旋回軸に旋回軸の中心軸方向に設けられかつその材料の熱伝導率が旋回軸の材料の熱伝導率よりも高い熱伝導体を用いたときには、安価に製造することができる。
また、冷却手段として旋回軸に旋回軸の中心軸方向に設けられたヒートパイプを用いたときには、効率良く旋回軸を冷却することができる。
図1は本発明に係るスクロール流体機械を示す概略断面図、図2は図1の拡大A−A断面図である。図に示すように、ケーシング1にステータ2が固定され、ケーシング1に軸受支え3、4が固定され、軸受支え3、4に軸受5、6を介して回転軸7が回転可能に支持されている。すなわち、ケーシング1に回転軸7が回転可能に支持されている。また、回転軸7にロータ8が固定され、ケーシング1、ステータ2、回転軸7、ロータ8等によりモータ9が構成されている。また、回転軸7に軸受11、12を介して旋回軸10が回転可能に支持され、回転軸7の中心線と旋回軸10の中心線とは偏っている。すなわち、旋回軸10は回転軸7に偏心して回転可能に支持されている。また、旋回軸10の一方端部すなわち旋回スクロール19(説明後述)が取り付けられる端部とは反対側の端部に旋回板13が固定され、軸受支え4(ケーシング1)と旋回板13との間に3個のピンクランク14が設けられている。このピンクランク14のクランク本体15には軸16、17が設けられ、軸16の中心線と軸17の中心線とは偏心しており、この偏心量は回転軸7の中心線と旋回軸10の中心線との偏心量と等しい。また、ピンクランク14の軸16は軸受支え4に軸受(図示せず)を介して回転可能に支持され、ピンクランク14の軸17は旋回板12に軸受(図示せず)を介して回転可能に支持されている。そして、旋回板12、ピンクランク14等により旋回軸10の偏心旋回を許容しかつ旋回軸10の自転を防止する自転防止装置が構成されている。また、モータ9、旋回軸10、自転防止装置等により偏心旋回駆動装置が構成されている。また、ケーシング1に固定スクロール18が固定され、固定スクロール18には渦巻状のラップが設けられている。また、旋回軸10に旋回スクロール19が取り付けられ、旋回スクロール19には固定スクロール18のラップと同一形状のラップが設けられ、旋回スクロール19のラップと固定スクロール18のラップとが重なり合っており、複数の圧縮室20が形成され、固定スクロール18に吸入管21が接続され、固定スクロール18に吐出管22が接続され、吸入管21、吐出管22は圧縮室20に連通しており、固定スクロール18、旋回スクロール19等により流体機械本体が構成されている。また、旋回軸10に冷却手段である冷却用穴23が設けられ、冷却用穴23は旋回軸10の中心軸方向に設けられている。また、旋回軸10の図1紙面上方の端部に冷却用穴23と連通する接続管24が設けられ、旋回軸10の図1紙面下方の端部に冷却用穴23と連通する接続管25が設けられ、接続管24、25に可撓性を有するホース26、27の端部が接続されている。
図1、図2に示したスクロール流体機械においては、モータ9のステータ2の巻線に通電すると、ロータ8、回転軸7が回転し、旋回軸10は回転軸7の中心線を中心として偏心旋回するが、自転防止装置が設けられているから、旋回軸10は自転しない。このため、旋回スクロール19がケーシング1、固定スクロール18に対して回転せずに偏心旋回するから、旋回スクロール19と固定スクロール18との間に形成された圧縮室20が徐々に縮小する。したがって、空気等の被圧縮流体は吸入管21から吸引され、圧縮室20で圧縮されて吐出管22から吐出される。また、ホース26、27を介して冷却用穴23内に冷却液体または冷却気体を流せば、旋回軸10を冷却することができる。なお、旋回軸10は偏心旋回するが自転せず、また接続管24、25に可撓性を有するホース26、27の端部が接続されているから、接続管24、25からホース26、27の端部が外れることがなく、確実に冷却用穴23内に冷却液体または冷却気体を流すことができる。
このようなスクロール流体機械においては、旋回軸10に冷却用穴23を設けており、旋回スクロール19に冷却手段を設けていないから、旋回スクロール19の重量が大きくならない。また、冷却用穴23を用いて旋回軸10を冷却することができるから、旋回スクロール19の熱が旋回軸10を介してモータ9のロータ8に伝わるのを防止することができるので、ロータ8が高温とならない。このため、モータ9が正常に作動するから、流体機械本体の吐出管22から吐出される圧縮流体の圧力が低下することがない。また、冷却手段として旋回軸10に中心軸方向に設けられた冷却用穴23を用いているから、安価に製造することができる。
図3は本発明に係る他のスクロール流体機械を示す概略断面図である。図に示すように、旋回軸10に冷却手段である熱伝導体31が設けられ、熱伝導体31は旋回軸10の中心軸方向に設けられている。また、熱伝導体31の材料の熱伝導率は旋回軸10の材料の熱伝導率よりも高く、熱伝導体31の材料の熱伝導率をアルミニウムの熱伝導率の2倍以上にするのが望ましい。また、熱伝導体31の一方の端部は旋回スクロール19と接しており、また熱伝導体31の一方の端部はケーシング1に設けられた開口部32を貫通している。また、熱伝導体31の開口部32を貫通した端部を冷却する装置、たとえば熱伝導体31の開口部32を貫通した端部に向かって風を送るファン、熱伝導体31の開口部32を貫通した端部を水の循環によって冷却する装置などが設けられている。
このようなスクロール流体機械においては、旋回軸10に熱伝導体31を設けており、旋回スクロール19に冷却手段を設けていないから、旋回スクロール19の重量が大きくならない。また、熱伝導体31を用いて旋回軸10を冷却することができるから、旋回スクロール19の熱が旋回軸10を介してモータ9のロータ8に伝わるのを防止することができるので、ロータ8が高温とならない。このため、モータ9が正常に作動するから、流体機械本体の吐出管22から吐出される圧縮流体の圧力が低下することがない。また、冷却手段として旋回軸10に中心軸方向に設けられた熱伝導体31を用いているから、安価に製造することができる。
なお、上述実施の形態においては、冷却手段として冷却用穴23、熱伝導体31を用いたが、冷却手段として旋回軸に中心軸方向に設けられたヒートパイプを用いることができ、この場合には効率良く旋回軸を冷却することができる。また、上述実施の形態においては、ピンクランク14を有する自転防止装置を用いたが、他の自転防止装置を用いてもよい。
本発明に係るスクロール流体機械を示す概略断面図である。 図1の拡大A−A断面図である。 本発明に係る他のスクロール流体機械を示す概略断面図である。
符号の説明
1…ケーシング
2…ステータ
7…回転軸
8…ロータ
9…モータ
10…旋回軸
13…旋回板
14…ピンクランク
18…固定スクロール
19…旋回スクロール
23…冷却用穴
31…熱伝導体

Claims (4)

  1. モータと、上記モータの回転軸に偏心して回転可能に支持された旋回軸と、上記旋回軸の自転を防止する自転防止装置と、上記モータのケーシングに取り付けられた固定スクロールと、上記旋回軸に取り付けられた旋回スクロールとを有するスクロール流体機械において、上記旋回軸の内部に上記旋回軸を冷却する冷却手段を設けたことを特徴とするスクロール流体機械。
  2. 上記冷却手段が上記旋回軸に上記旋回軸の中心軸方向に設けられた冷却用穴であることを特徴とする請求項1に記載のスクロール流体機械。
  3. 上記冷却手段が上記旋回軸に上記旋回軸の中心軸方向に設けられた熱伝導体であり、上記熱伝導体の材料の熱伝導率が上記旋回軸の材料の熱伝導率よりも高いことを特徴とする請求項1に記載のスクロール流体機械。
  4. 上記冷却手段が上記旋回軸に上記旋回軸の中心軸方向に設けられたヒートパイプであることを特徴とする請求項1に記載のスクロール流体機械。
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