JP2008150951A - 路面散水システム及び路面散水方法 - Google Patents

路面散水システム及び路面散水方法 Download PDF

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Abstract

【課題】経済的かつ効率的に路面に散水でき、簡易にヒートアイランド現象の緩和を図れる路面散水システム及び路面散水方法を提供することにある。
【解決手段】河川、下水処理場などの取水源7からポンプ8により取水し、取水した水を注水槽10及び注水管11を介して注水人孔20に注水する。この注水した水は動水勾配による水頭差により各雨水人孔5A、5B、5C、・・・に貯水され、貯水された水は散水用ポンプ3に汲み上げられ、水平管P1、垂直管P2を介して散水板4により路面に散水される。
【選択図】図1

Description

本発明は、路面に散水を行うことにより、ヒートアイランド現象の緩和を図る路面散水システム及び路面散水方法に関する。
近年のヒートアイランド現象(都市部の気温がその周辺に比べて異常な高温を示す状況)に代表されるような都市気候の変化が、地球温暖化の原因になり、熱環境を悪化させ、突発性の集中豪雨を誘発させていると考えられている。このヒートアイランド緩和のために近年様々な方法が考えられている。例えば、水辺の緑地の増加、アスファルト舗装の改良など、行政や研究機関などを中心に実験が行われ、更には実際の施政として行われている。しかしながら、このような舗装形状、舗装材料の変更等ではヒートアイランド現象の抑制量も少なく、費用が高く、全面の施工期間も長期にわたり、効果を早急に期待する現状では根本的な解決となっていない。
日本には、夏の暑い日、庭や道端、道路に、米のとぎ汁など本来捨ててしまう水を撒く「打ち水」という風習が江戸時代からある。「打ち水」をすることにより、撒いた水が蒸発してその周辺の温度を吸収し気化熱を奪っていくため、地面の温度が下がり、ひいては大気の温度も下がっていく。この「打ち水」の効果を利用してヒートアイランド現象の緩和を行う実験が近年東京23区内において行われた。
非特許文献1によれば、この実験は、2003年8月25日 11:00〜13:00までの間、いわゆる下町といわれる地域で行われたとある。東京23区内の約40%の約265kmで打ち水を行う条件下でMM5を用いて数値計算を行い、打ち水による気温低減効果の評価を行った。その結果、打ち水後の気温低下量は2〜2.5℃程度であったと報告されている。
このように、「打ち水」は気温低減効果を十分発揮し、ヒートアイランド現象の緩和に貢献し得ることが実験により証明されている。しかしながら、この実験では、散水する手段として使用したのは、主に人の手であり、散水効率が悪いし手間がかかる。また、人の手以外の手段として、散水車も使用しているが、この散水車は道路などの清掃のために用いる特別な車両であり台数も少なく、しかも、散水するためだけにわざわざ車を走行させることは、排気ガスの増加にも繋がり、また経済的にも効率的にもよくない。
ここで、人の手や散水車などを使用せず、広域的かつ持続的に路面に散水する手段として、特許文献1に記載の簡易散水装置もある。この簡易散水装置は次のように構成されている。トラックのキャビンルーフ上に水タンクを設置する。トラックのフロントバンパーの下端部に散水バーを装着し、水タンクと散水バー間を配管によって連結、連通する。配管の中間部に設けている開閉バルブを運転席内から運転手が操作することにより、水タンク内の水を配管を通じて散水バー側に自然流下させ、散水バーから路面に散水するように構成されている。
この簡易散水装置によれば、運送会社等が保有している既存の商用の運送トラックを改造することなく利用することが出来るので、簡易かつ経済的に路面に散水することが可能となる。しかしながら、トラックに散水用の水を積載し走行すると燃費が悪くなり燃料を多く使用することにも繋がり、総合的に見れば効率的とも経済的とも言えない。また、散水用の水をトラックに積載するのも面倒である等といった問題があり、有効な路面散水手段とは言えない。
「打ち水の効果に関する社会実験と数値計算を用いた検証 (水工学論文集, 第48巻, 2004年2月)」
特開2007−23660号公報
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、経済的かつ効率的に路面に散水でき、簡易にヒートアイランド現象の緩和を図れる路面散水システム及び路面散水方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、雨水管渠と、雨水管渠に連通するとともに雨水管渠の上流側から下流側にかけて所定間隔ごとに配設された複数の雨水人孔とからなる下水道を用いて、各雨水人孔に貯水し、貯水した水を路面に散水する路面散水システムであって、河川、海、下水処理場あるいは雨水貯留池から取水する取水手段と、取水手段により取水した水を注水する注水槽と、を備え、注水槽は、複数の雨水人孔の1つであって雨水管渠の下流側に配設された注水人孔と注水管を介して連通されており、注水人孔は、その下流側に雨水を通水するための流水口と、流水口を開閉可能な開閉弁とを有し、各雨水人孔は、貯水した水を汲み上げる散水用ポンプを備えており、開閉弁により流水口を閉口した状態で、取水手段により取水した水を注水槽に注水すると、注水管を介して注水人孔に貯水されるとともに、動水勾配による水頭差によりその上流側に向けて雨水管渠を介して各雨水人孔に順次貯水され、この貯水した水を各雨水人孔において散水用ポンプにより汲み上げ路面に散水することを特徴とする。
また、本発明は、雨水管渠と、雨水管渠に連通するとともに雨水管渠の上流側から下流側にかけて所定間隔ごとに配設された複数の雨水人孔とからなる下水道を用いて、各雨水人孔に貯水し、貯水した水を路面に散水する路面散水システムであって、河川、海、下水処理場あるいは雨水貯留池から取水する取水手段と、取水手段により取水した水を注水する注水槽と、を備え、注水槽は、複数の雨水人孔の1つであって雨水管渠の下流側に配設された注水人孔と注水管を介して連通されており、注水人孔は、その下流側に雨水を通水するための流水口と、流水口を開閉可能な開閉弁とを有し、複数の雨水人孔のうち任意に選定された雨水人孔である散水人孔は、貯水した水を汲み上げる散水用ポンプを備えており、開閉弁により流水口を閉口した状態で、取水手段により取水した水を注水槽に注水すると、注水管を介して注水人孔に貯水されるとともに、動水勾配による水頭差によりその上流側に向けて雨水管渠を介して各雨水人孔に順次貯水され、この貯水した水を散水人孔において散水用ポンプにより汲み上げ路面に散水することを特徴とする。
複数の雨水人孔のうち、注水人孔より上流側に配設される雨水人孔である水位切換人孔であって、水位切換人孔は、その人孔内を下流側の第1室と上流側の第2室とに区画する仕切り壁と、第1室に貯水した水を第2室に移行する揚水ポンプと、を備え、揚水ポンプにより第1室から第2室に水を移行して新たな動水勾配を発生させるとともに、上記水位調整人孔より上流側の各雨水人孔間の水頭差により、複数の雨水人孔のうちその上流側に配設された雨水人孔に順次貯水可能であることを特徴とする。
注水槽に注水される水は、浄化処理されているようにしてもよい。
散水用ポンプの先端には散水した水を路面に均等に散水するための散水板が設けられていてもよい。
雨水管渠と、雨水管渠に連通するとともに雨水管渠の上流側から下流側にかけて所定間隔ごとに配設された複数の雨水人孔と、複数の雨水人孔の1つであって雨水管渠の下流側に配設された注水人孔と注水管を介して連通された注水槽と、複数の雨水人孔の全てあるいは任意に選定して配設された散水用ポンプと、からなる下水道を用いて、各雨水人孔に貯水し、貯水した水を路面に散水する路面散水方法であって、注水人孔において下流側への通水を遮断する遮断工程と、河川、海、下水処理場あるいは雨水貯留池から取水する取水工程と、取水手段により取水した水を注水槽及び注水管を介して注水人孔に注水する注水工程と、動水勾配による水頭差により注水人孔の上流側に向けて雨水管渠を介して各雨水人孔に順次貯水する貯水工程と、この貯水した水を散水用ポンプにより汲み上げ路面に散水する散水工程と、を有することを特徴とする。
上記下水道は、注水人孔より上流側に配設される雨水人孔であって、その人孔内を下流側の第1室と上流側の第2室とに区画する仕切り壁と、第1室に貯水した水を第2室に移行する揚水ポンプと、備えた水位切換人孔を有し、揚水ポンプにより第1室から第2室に水を移行して新たな動水勾配を発生させるとともに、上記水位調整人孔より上流側の各雨水人孔間の水頭差により、複数の雨水人孔のうちその上流側に配設された雨水人孔に順次貯水可能な水位切換工程を有するようにしてもよい。
取水工程により取水した水を浄化処理する浄化処理工程を有するようにしてもよい。
以上説明したように本発明によれば、河川、海、下水処理場あるいは雨水貯留池から取水した水を注水槽及び注水管を介して注水人孔に貯水し、下水道を活用しこの貯水した水を動水勾配による水頭差によりその上流側に配設された各雨水人孔に貯水し、この貯水した水を散水用ポンプにより路面に散水するように構成した。これにより、経済的かつ効率的に路面に散水でき、簡易にヒートアイランド現象の緩和を図ることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面においては、同じ構成が複数あるときは、必要に応じて、符号を総括的に使用する場合があるものとする。例えば、図1に示すように、雨水人孔が2A、2B、2Cと複数あるときは、雨水人孔2と表現し、各構成の説明をする場合がある。
本発明の路面散水システム及び路面散水方法の最大の特徴は、要するに、(1)下水道を活用する、(2)通水管の原理を利用して雨水人孔に貯水する、(3)雨水人孔に貯水された水を路面に散水する、の以上3点である。これにより、本発明においては、経済的かつ効率的に路面に散水でき、簡易にヒートアイランド現象の緩和を図ることができる。
上記本発明の特徴を模式的に示したのが図1である。図1に示すように、本発明の路面散水システム1は、雨水人孔2A、2B、2C、各雨水人孔2A、2B、2Cに取り付けられた散水用ポンプ3及び散水板4、各雨水人孔2A、2B、2Cを連通させる雨水管渠5A、5B、・・・、50、幹線人孔6及び河川、下水処理場、雨水貯留池などの取水源から取水するための取水手段であるポンプ8、この取水した水を浄化するための浄化処理設備9及び注水人孔20(雨水人孔2A)に注水するための注水槽10からなる。
上記したように、路面散水システム1においては、下水道を活用することが最大の特徴である。下水道は大きく分類すると、「合流式下水道」、すなわち、汚水と雨水を同じ水路で集め、まとめて浄化処理して放流する方式の下水道と、「分流式下水道」、すなわち、汚水と雨水を別の水路で集め、雨水はそのまま、汚水は浄化処理して放流する方式の下水道があるが、この図1においては、「分流式下水道」を活用した場合を示す。但し、本発明の路面散水システムは「分流式下水道」にしか適用できないわけではなく、「合流式下水道」にも適用可能である。
図1では、分流式下水道における「雨水の流れ」を点線矢印によって示している。この「雨水の流れ」を説明すると、路面や家などに降った雨は、私設雨水ますや道路の側溝から公共雨水ますを介して雨水管渠に流水する(以上図示せず)、あるいは雨水管渠5に連通された雨水人孔2の蓋に穿設された孔から雨水管渠5に流水し、雨水管渠5、50、幹線人孔6を介して、河川、海、下水処理場あるいは雨水貯留池などに排水される。雨水管渠5は雨水を排水すべく通常傾斜しており雨水は上流側から下流側に向けて自然流下する。雨が降っていないときは、通常雨水人孔2内は空になっている。
本発明の路面散水システム1は、この通常は空の状態になっている雨水人孔2に貯水し、この貯水した水を路面に散水するように構成されている。雨水人孔2に貯水する水は、河川、海、下水処理場あるいは雨水貯留池などを取水源7とし、ポンプ8により取水して、匂い、異物などを除去すべく浄化処理設備9にて浄化し、その浄化した水を注水槽10に注水し、注水槽10から注水管11を介して注水人孔20に注水される。すると、この注水された水により動水勾配(パイプラインの1点にガラス管を立てると水はその点の圧力水頭に相当する高さまで上昇する。パイプラインに沿ってこの水面が連ねた線を圧力水頭線(動水勾配線)といい、その勾配を動水勾配と言う。)が発生し、各雨水人孔2間に生じる水頭差により、雨水人穴2A→雨水人孔2B→雨水人孔2Cに順次貯水されていく。そして、各雨水人孔2A、2B、2Cにおいて、この貯水した水を散水用ポンプ3で汲み上げ、汲み上げた水が散水板4を介して路面に均等に散水される。図1に示すように、下水道における「雨水の流れ」は上流側から下流側に向いているのに対し、本発明における水の流れはこれとは正反対の下流側から上流側に向いている。以上が本発明の構成及び原理の概略であるが、図2〜図9を参照して更に具体的に説明する。
図2は、取水のパターンを示す模式図であり、(a)は河川、海あるいは地下貯留池から取水する場合、(b)は下水処理場から取水する場合を示す。
図2には、2つのパターンの取水源から取水した水が注水人孔20(雨水人孔2A)に注水されるまでに利用される構成が示されており、その構成は、大きく、取水源7、注水槽10及び注水人孔20からなる。なお、ここでは、図1の雨水人孔2Aと注水人孔20とは対応するが、注水人孔20は、他の雨水人孔2B、2Cなどと異なり、取水源7から水が注水される雨水人孔2であることから、他の雨水人孔2B、2Cなどとは区別して記載している。
図2(a)は、河川、海あるいは地下貯留池などを取水源7とするパターンである。この場合、取水源7からポンプ8により水を汲み上げ、匂い、異物などを除去すべく浄化処理設備9にてその水を浄化し、浄化した水が流入管12を介して注水槽10に注水される。一方、図2(b)は、下水処理場を取水源とするパターンである。この場合、下水処理場において匂いや異物などが除去された水が、ポンプ8により下水処理場から取水され、幹線人孔6Aに注水される。次いで、この水は、汚水幹線60により連通された幹線人孔6B内に流水、貯水された後、ポンプ8により取水され、流入管12を介して注水槽10に注水される。
注水槽10は、水が注水可能な水槽であり、その底部において注水人孔20と注水管11を介して連通されており、注水された水が連通管11を介して注水人孔20に注水されるように構成されている。注水人孔20は、容器状の人孔本体21と、人孔本体21の開口部を閉口する蓋22とからなる。その底部側には、雨水を通水するための流水口23A、23Bが穿設されており、流水口23Aは雨水管渠50に接続され、流水口23Bは雨水管渠5Aに接続されている。流水口23Aには流水口23Aを開閉可能な開閉弁25が設けられており、この開閉弁25の開閉により、下流側、すなわち幹線人孔6側(図1参照)への流水を制御可能に構成されている。注水槽10及び注水人孔20の構造は、図2(b)においても共通であるが一部省略して図示している。なお、図中の左向きの矢印は上記説明した「雨水の流れ」を示し、右向きの矢印は本発明における水の流れを示す。他の図においても同様である。
次に、本発明の路面散水システムを構成する雨水人孔の構造及び各雨水人孔への貯水方法について図3〜図6を参照して説明する。
図3は、各雨水人孔に貯水する方法を示す説明図であり、(a)は断面図、(b)は平面図、図4は、図3のA部に示す注水人孔の説明図であり、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図、(d)はC−C断面図である。なお、図3においては、各雨水人孔に貯水するのに主要な構成を図示しており、散水用ポンプ、散水板などは省略して図示してある。
図3に示すように、路面散水システム1を構成する各雨水人孔2A、2B、2C、2D、2E、・・・は、その蓋21が路面RDに表出するようにして路面RD下に埋設されており、雨水管渠5A、5B、5C、5D、・・・、50及び幹線人孔6も路面RD下に埋設されている。また、図3に示す形態においては、図中境界線より左側が低地、右側が高地となっており、高地側に配設された雨水人孔5C、5Dにも十分に貯水すべく、雨水人孔5Cには、水位を上げる機能を持たせた水位切換人孔200を採用している。すなわち、水位切換人孔200により新たな動水勾配を発生させ、各雨水人孔2の水頭差により上流側に水を流水させ各雨水人孔2に順次貯水するようにしている。ここでは、水位切換人孔200は1つとしているが、1つに限定されるものではなく、複数有していてもよい。
まず、図3及び図4を参照して、低地側における雨水人孔2Bの貯水方法について説明する。図4は、図3のA部に示す注水人孔の説明図である。図4には、注水槽10及び注水人孔20が図示されており、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図、(d)はC−C断面図である。注水槽10及び注水人孔20の構成については、図2及び図3において説明したので、これら構成に関する説明は上記において説明していない部分のみを説明する。
注水槽10への注水を行う際には、まず、開閉弁24により流水口23Aを閉口しておく必要がある。なお、この開閉弁24は、路面に散水を行うとき以外は流水口23Aを開口しておき、雨水が流水するようにしておく。この開閉弁24は図示しない制御装置により開閉を自動的により行うように構成したり、人間が注水人孔20内に入って操作するようにしてもよい。この開閉弁24の構造としては、公知の種々の構造が適用可能である。要するに、この開閉弁24は、流水口23Aを開閉可能な構造であれば、手で操作するものでも、機械的、電気的に自動操作されるものでもよい。
図3(a)及び図4(b)に示す通り、流入管12から注水槽10に注水されると、注水された水は注水管11を通って注水人孔20に注水される。注水人孔20には水が貯水されていないため、注水槽10に注水された水は注水管11から直ちに注水人孔20内に流出されるはずである。しかしながら、注水管11に流水する際には、流水抵抗があるため、注水槽10に、ある程度貯水された状態(水位L01)から、徐々に注水管11に流水されることとなる。
また、注水槽10と注水人孔20とは注水管11により連通されているため、動水勾配による水頭差により、注水槽10の水位L10と注水人孔20の水位L11とは直ちに同一となるはずである。しかしながら、上記流水抵抗があるため、注水直後においては同一水位とはならず、ある程度時間が経過してから、この水位L10、L11は同一水位となる。
同様に、注水人孔20と雨水人孔2Bとは雨水管渠5Aを介して連通されているので、動水勾配による水頭差により、注水人孔20内の水は、雨水管渠5Aを通って雨水人孔2B内(図3参照)に流入する。この場合も上記と同様に、雨水管渠5Aを流水する際に流水抵抗があるため、雨水人孔2Bに流入直後においては、注水人孔20の水位L11と雨水人孔2Bの水位L12の水位は同一水位とはならず、ある程度時間が経ってからこれら水位L11、L12は同一水位となる。
このように、既設の下水道と動水勾配による水頭差を利用すれば、雨水人孔2内に貯水することが可能となる。なお、貯水槽10に注水する際には、注水人孔20の限界水位LL1(これ以上貯水すると蓋22が浮き上がり危険である水位)を超えて注水を行うと、雨水人孔2の蓋22が浮き上がり、水が噴出する可能性があるため、この限界水位LL1を超えないように注水する必要がある。これらは、それぞれの流水抵抗、注水槽10、注水人孔20及び雨水人孔2Bの容量、雨水管渠5の長さなどから予め注水量を算出しておけばよい。また、図3に示す低地側における雨水人孔2において、最も水位が高くなるのは、注水槽10に連通されている注水人孔20であるから、限界水位LL1を超えないように注水すれば、他の雨水人孔2Bにおいて限界水位を超えることはない。
次に、この注水槽10に注水された水を高地側にある雨水人孔2C、2D、2Eにも貯水する方法について、図3、図5及び図6を参照して説明する。
図5は、図3のB部に示す水調整人孔の説明図であり、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図、(d)はC−C断面図、(e)はD−D断面図、図6は、図3のB部に示す他の形態の水調整人孔の説明図であり、(a)は平面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図、(d)はC−C断面図、(e)はD−D断面図である。
図3(a)に示すように、雨水人孔2Bと高地側の雨水人孔2Cとは雨水管渠5Bにより連通されているため、注水人孔20に発生した動水勾配による水頭差により、注水槽10に注水された水を、雨水人孔2C内にも貯水することは可能である。しかしながら、雨水人孔2Cは高地側に配設されているため、図3(a)のB部に示すように、注水人孔20に発生した動水勾配による水頭差だけでは水位がL13と低い。この状態で更に、この動水勾配による水頭差により、雨水人孔2D、2Eを貯水しようとしても、図3(a)に示すように、雨水人孔2D、雨水人孔2Eと上流側に進むに連れて水位が段々と低くなるか、しまいには、全く貯水されない状況も生じ得る。
そこで、ここでは、高地側に配設された雨水人孔2Cに、その上流側に配設された雨水人孔2D、2E、・・・の水位を切り換える機能を持たせて、図5あるいは図6に示すような水位切換人孔200(図5では210、図6では220)としている。その特徴的な構成としては、下流側と上流側とを仕切り壁により分室して、下流側を第1室、上流側を第2室とし、第1室側から揚水ポンプにより取水し、その取水した水を第2室に注水する。すると、第2室の水位L20が、その上流側に配設された雨水人孔2D、2Eの基準水位となり、この水位切換人孔200の水位L20により、新たな動水勾配を発生させ、その上流側の各雨水人孔2の水頭差により、それ以降上流側の雨水人孔2D、2E、・・・の水位L21、L22が調整され貯水される。
この水位切換人孔200の構成及び作用について図5及び図6を参照して説明する。図5に示す水位切換人孔210と、図6に示す水位切換人孔220とは、水位切換人孔210は水を汲み上げる手段である揚水ポンプ311や貯留部310を個別に設けているが、水位切換人孔220はこれら汲み上げ手段を一体化している点において相違する。しかし、機能においては同じである。以下、これら水位切換人孔210、220について図5及び6を参照して説明する。
図5に示すように、水位切換人孔210は、仕切り壁214により下流側の第1室211、上流側の第2室212に分室される。仕切り壁214の下方には、図5(c)に示すように、第2室212内から第1室211内への流水を制御可能な遮断弁213を備えている。この遮断弁213は、通常は、開いた状態、すなわち第2室212から第1室211へ流水させるような状態となっている。この遮断弁213の構造も、上記開閉弁24と同様の構造でよい。
また、水位切換人孔210には、通水管312、313を介して貯留部310と連通されている。貯留部310は貯水可能な水槽であり、内部には貯水した水を第2室212内に汲み上げ可能な揚水ポンプ311が設けられている。
動水勾配による水頭差により、低地側の雨水人孔2Bから雨水管渠5Bを介して流水された水は、第1室211内に流入し水位L13まで貯水される。この貯水された水は、通水管312を通って、貯留部310内に流出し、動水勾配による水頭差により、第1室211と同一の水位L13まで貯水される。この貯水した水を揚水ポンプ311により汲み上げ、汲み上げた水を第2室212内に注水する。すると、第2室212内に注水された水は、新たな動水勾配を発生させ、それより上流側の雨水人孔2間の水頭差により、雨水管渠5Cにより連通された雨水人孔2Dに流出する。そして、この新たな動水勾配による水頭差により、第2室212より上流側の雨水人孔2D、2Eの水位L21、L22は、この第2室212の水位L20を基準として決まることとなる。すなわち、水位切換人孔210内には、仕切り壁214を挟んで、下流側が第1の水位L13となり、上流側が第2の水位L20となり、その内部において、2つの水位が存在することとなる。このように構成したことにより、低地から高地にかけて配設される雨水人孔2間においても、取水源7から取水した水を各雨水人孔2に貯水することが可能となる。
なお、この場合においても、各雨水管渠5C、5Dの流入抵抗により、流入直後すぐに水位は同一となるわけでない点については、上記低地側で説明したのと同様である。また、揚水ポンプ311による注水量、注水速度などは、上記低地側において説明したのと同様、図3に示す限界水位を超えないように調整する必要がある。
図6には、上記したように水位切換人孔220の他の実施形態が示されている。この水位切換人孔220は、上記水位切換人孔210とは異なり、貯留部223、揚水ポンプ224、通水管225、226が一体的に構成されている。この点が異なるだけで、上記水調整人孔210、貯留部310及び揚水ポンプ311と、機能の点においては全く同一である。上記との対応関係を、前者が記水位切換人孔210で構成した場合、後者が水位切換人孔220で構成した場合で記載すると次のようになる。第1室211、221、第2室212、222、遮断弁213、227、仕切り壁214、228、貯留部310、223、揚水ポンプ311、224、通水管312、313と通水管225、226である。高地側への貯水方法については、上記と同様であるので説明を省略する。
次に、本発明の路面散水システムにおける路面に散水するための主要な構成及びその散水方法について図7〜図9を参照して説明する。
図7は、本発明の路面散水システムを設置した路面の状態を示す平面図である。図7に示すように、本発明の路面散水システム1においては、路面RDに所定間隔ごとに配設された雨水人孔2に、上記のようにして雨水人孔2内に貯水された水を汲み上げるための散水用ポンプ3と、汲み上げた水を路面に均等に散水するための散水板4が設置されている。本実施形態においては、散水板4は複数の散水板4A、4B、4C、4D、4Eから構成されており、各散水板4は、水平管P1とこれに所定間隔ごとに連通された複数の垂直管P2、P2、・・・とにより、散水用ポンプ3と接続されている。このように、1つの雨水人孔2に対して複数の散水板4A、4B、4C、・・・を設けたことから、路面RDの散水が均等に行われるとともに、設置費が安く済む。また、路面RDに配設された全ての雨水人孔2に対し、これら散水用ポンプ3及び散水板4とを設ける必要はなく、設置者において任意に選んで設置することも可能である。
図8には、図7のC部に示す雨水人孔の拡大されたF−F断面図が図示されている。雨水人孔2には、散水用ポンプ3と、散水用ポンプ3と水平管P1及び垂直管P2を介して接続された複数の散水板4A、4B、4C、・・・が配設されている。その他の構成については、上記において説明済みなのでここでは説明を省略し図示のみとする。
図9は、図7に示す散水板の1つの構造を説明するための図であり、(a)は斜視図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図である。散水板4は、方形状の天板部41、天板部41の四辺に連接された4つの斜板部42、42、42、42からなり、カバー状の形態をしている。対向する2つの斜板部42、42には、2つの切欠き部43、43がそれぞれ設けられており、散水板4の下方側が路面RDに埋設されることにより、この4つの切欠き部43、43、43、43が、水を散水するための散水口となる。また、路面RDの散水板4を配設する箇所には、凹部44が形成されており、その中央部には散水用ポンプ3により汲み上げた水を噴出すための噴出口45が形成されている。この噴出口45には、散水用ポンプ3と接続された水平管P1に連通する垂直管P2が接続されている。水平管P1は一端が閉口された管かあるいは両端が閉口された管であり、前者の場合には開口端は散水用ポンプ3に接続され、後者の場合には、散水用ポンプ3は水平管P1の両端の間に連通される。
散水板4は、この凹部44の上から被せるように路面RDに配設される。なお、この散水板4の路面RDへの配設の際には、凹部44の縁部44Aと天板部41の裏面側との間には図9(b)、(c)に示すように、隙間Gが形成されるようにする。
次に、散水板による路面への散水の手法について説明する。雨水人孔2内に貯水された水を散水用ポンプ3により汲み上げると、この汲み上げた水は、水平管P1に圧送されるとともに各垂直管P2、P2、・・・に圧送され、各噴出口45から噴出す。この噴出口45より噴出した水は、天板部41の裏面側に当たり外部に吹き上がらないようになっている。この天板部41に当たった水は、凹部44に落下し、凹部44に貯水される。噴出口45からは連続的に水が圧送されてくるので、凹部44の容量を超えると隙間Gを通って凹部44外部に溢れ出す。すると、この溢れ出た水は、切欠き部43、43、・・・により形成された散水口から路面に溢れ出し、路面に散水される。
このように構成したことにより、散水板4から流出された水は、路面RDを這うように散水され均等に散水されることとなる。また、この散水処理は、全て人の手により行うように構成することも可能であるが、定期的に、かつ手間なく路面RDに散水するためには、機械的、電気的に散水するように構成するのが好ましい。そのためには、取水源7から取水するためのポンプ8、水位切換人孔200に設けられた揚水ポンプ311、224、散水用ポンプ3、開閉弁24及び遮断弁213、227などの動作制御を図示しない制御装置により行うように構成するとよい。なお、散水のタイミングとしては、いつでもよいが、交通量が多い時間帯に散水すると、路面RDを走行する車両が路面RDに散水された水を撒き散らしてくれるので路面RDに水が広く行き渡ることとなる。
本発明の路面散水システムの概略構成を説明するための模式図。 取水のパターンを示す模式図であり、(a)は河川、海あるいは地下貯留池から取水する場合、(b)は下水処理場から取水する場合を示す。 各雨水人孔に貯水する方法を示す説明図であり、(a)は断面図、(b)は平面図。 図3のA部に示す注水人孔を説明するための平面図。 図3のA部に示す注水人孔を説明するためのA−A断面図。 図3のA部に示す注水人孔を説明するためのB−B断面図。 図3のA部に示す注水人孔を説明するためのC−C断面図。 図3のB部に示す水調整人孔を説明するための平面図。 図3のB部に示す水調整人孔を説明するためのA−A断面図。 図3のB部に示す水調整人孔を説明するためのB−B断面図。 図3のB部に示す水調整人孔を説明するためのC−C断面図。 図3のB部に示す水調整人孔を説明するためのD−D断面図。 図3のB部に示す他の形態の水調整人孔を説明するための平面図。 図3のB部に示す他の形態の水調整人孔を説明するためのA−A断面図。 図3のB部に示す他の形態の水調整人孔を説明するためのB−B断面図。 図3のB部に示す他の形態の水調整人孔を説明するためのC−C断面図。 図3のB部に示す他の形態の水調整人孔を説明するためのD−D断面図。 本発明の路面散水システムを設置した路面の状態を示す平面図。 図7に示す雨水人孔のF−F断面図。 散水板の構造を説明するための図であり、(a)は斜視図、(b)はA−A断面図、(c)はB−B断面図。
符号の説明
1 路面散水システム
2、2A、2B、2C、・・・ 雨水人孔
20 注水人孔
21 人孔本体
22 蓋
23A、23B 流水口
24 開閉弁
200、210、220 水位切換人孔
211、221 第1室
212、222 第2室
213、227 遮断弁
214、228 仕切り壁
223、310 貯留部
224、311 ポンプ
225、226、312、313 通水管
3 散水用ポンプ
4、4A,4B、4C、・・・ 散水板
41 天板部
42 斜板部
43 切欠き部
44 凹部
45 噴出口
5、5A、5B、5C、・・・ 雨水管渠
50 雨水流出管渠
6、6A、6B、・・・ 幹線人孔
7 取水源
8 ポンプ(取水手段)
9 浄化処理設備
10 注水槽
11 注水管
12 流入管
G 隙間
P1 水平管
P2 垂直管
RD 路面

Claims (9)

  1. 雨水管渠と、雨水管渠に連通するとともに雨水管渠の上流側から下流側にかけて所定間隔ごとに配設された複数の雨水人孔とからなる下水道を用いて、各雨水人孔に貯水し、貯水した水を路面に散水する路面散水システムであって、
    河川、海、下水処理場あるいは雨水貯留池から取水する取水手段と、
    取水手段により取水した水を注水する注水槽と、を備え、
    注水槽は、複数の雨水人孔の1つであって雨水管渠の下流側に配設された注水人孔と注水管を介して連通されており、
    注水人孔は、その下流側に雨水を通水するための流水口と、流水口を開閉可能な開閉弁とを有し、
    各雨水人孔は、貯水した水を汲み上げる散水用ポンプを備えており、
    開閉弁により流水口を閉口した状態で、取水手段により取水した水を注水槽に注水すると、注水管を介して注水人孔に貯水されるとともに、動水勾配による水頭差によりその上流側に向けて雨水管渠を介して各雨水人孔に順次貯水され、
    この貯水した水を各雨水人孔において散水用ポンプにより汲み上げ路面に散水すること
    を特徴とする路面散水システム。
  2. 雨水管渠と、雨水管渠に連通するとともに雨水管渠の上流側から下流側にかけて所定間隔ごとに配設された複数の雨水人孔とからなる下水道を用いて、各雨水人孔に貯水し、貯水した水を路面に散水する路面散水システムであって、
    河川、海、下水処理場あるいは雨水貯留池から取水する取水手段と、
    取水手段により取水した水を注水する注水槽と、を備え、
    注水槽は、複数の雨水人孔の1つであって雨水管渠の下流側に配設された注水人孔と注水管を介して連通されており、
    注水人孔は、その下流側に雨水を通水するための流水口と、流水口を開閉可能な開閉弁とを有し、
    複数の雨水人孔のうち任意に選定された雨水人孔である散水人孔は、貯水した水を汲み上げる散水用ポンプを備えており、
    開閉弁により流水口を閉口した状態で、取水手段により取水した水を注水槽に注水すると、注水管を介して注水人孔に貯水されるとともに、動水勾配による水頭差によりその上流側に向けて雨水管渠を介して各雨水人孔に順次貯水され、
    この貯水した水を散水人孔において散水用ポンプにより汲み上げ路面に散水すること
    を特徴とする路面散水システム。
  3. 複数の雨水人孔のうち、注水人孔より上流側に配設される雨水人孔である水位切換人孔であって、
    水位切換人孔は、
    その人孔内を下流側の第1室と上流側の第2室とに区画する仕切り壁と、
    第1室に貯水した水を第2室に移行する揚水ポンプと、を備え、
    揚水ポンプにより第1室から第2室に水を移行して新たな動水勾配を発生させるとともに、上記水位調整人孔より上流側の各雨水人孔間の水頭差により、複数の雨水人孔のうちその上流側に配設された雨水人孔に順次貯水可能であること
    を特徴とする請求項1あるいは2に記載の路面散水システム。
  4. 注水槽に注水される水は、浄化処理されていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載の路面散水システム。
  5. 散水用ポンプの先端には散水した水を路面に均等に散水するための散水板が設けられていることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項に記載の路面散水システム。
  6. 上記散水板は、散水用ポンプに接続された水平管に所定間隔ごとに複数配設されていることを特徴とする請求項5に記載の路面散水システム。
  7. 雨水管渠と、雨水管渠に連通するとともに雨水管渠の上流側から下流側にかけて所定間隔ごとに配設された複数の雨水人孔と、複数の雨水人孔の1つであって雨水管渠の下流側に配設された注水人孔と注水管を介して連通された注水槽と、複数の雨水人孔の全てあるいは任意に選定して配設された散水用ポンプと、からなる下水道を用いて、各雨水人孔に貯水し、貯水した水を路面に散水する路面散水方法であって、
    注水人孔において下流側への通水を遮断する遮断工程と、
    河川、海、下水処理場あるいは雨水貯留池から取水する取水工程と、
    取水手段により取水した水を注水槽及び注水管を介して注水人孔に注水する注水工程と、
    動水勾配による水頭差により注水人孔の上流側に向けて雨水管渠を介して各雨水人孔に順次貯水する貯水工程と、
    この貯水した水を散水用ポンプにより汲み上げ路面に散水する散水工程と、を有すること
    を特徴とする路面散水方法。
  8. 上記下水道は、
    注水人孔より上流側に配設される雨水人孔であって、その人孔内を下流側の第1室と上流側の第2室とに区画する仕切り壁と、第1室に貯水した水を第2室に移行する揚水ポンプと、備えた水位切換人孔を有し、
    揚水ポンプにより第1室から第2室に水を移行して新たな動水勾配を発生させるとともに、上記水位調整人孔より上流側の各雨水人孔間の水頭差により、複数の雨水人孔のうちその上流側に配設された雨水人孔に順次貯水可能な水位切換工程を有すること
    を特徴とする請求項7に記載の路面散水方法。
  9. 取水工程により取水した水を浄化処理する浄化処理工程を有することを特徴とする請求項7あるいは8に記載の路面散水方法。
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CN105239658A (zh) * 2015-09-01 2016-01-13 中国十七冶集团有限公司 一种雨水收集进行施工现场道路喷淋降尘的施工方法
CN112555688A (zh) * 2020-11-23 2021-03-26 深圳市恒利建筑工程有限公司 海绵城市生态市政道路

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