JP2008150924A - 滑り免震装置及び滑り免震装置の施工方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】躯体の応力増加を抑えるとともに低コストで施工できる免震装置及び免震装置の施工方法を得る
【解決手段】下部躯体11と上部躯体13の間に、滑り支承26及び滑り部25で構成される滑り免震装置10を設ける。滑り部25は、中央ベースプレート12、中央滑り板14、外側ベースプレート18、22、及び外側滑り板20、24に分割されている。このように、ベースプレート及び滑り板が分割されているので、中央ベースプレート12及び中央滑り板14の面積が小さくなる。このため、上部躯体13を支えるジャッキ等の仮支持間隔を短くすることができ、上部躯体13の応力増加を抑えることができる。また、上部躯体13の応力増加が抑えられるため、他の補強手段が不要となり、低コストで施工できる。
【選択図】図1
【解決手段】下部躯体11と上部躯体13の間に、滑り支承26及び滑り部25で構成される滑り免震装置10を設ける。滑り部25は、中央ベースプレート12、中央滑り板14、外側ベースプレート18、22、及び外側滑り板20、24に分割されている。このように、ベースプレート及び滑り板が分割されているので、中央ベースプレート12及び中央滑り板14の面積が小さくなる。このため、上部躯体13を支えるジャッキ等の仮支持間隔を短くすることができ、上部躯体13の応力増加を抑えることができる。また、上部躯体13の応力増加が抑えられるため、他の補強手段が不要となり、低コストで施工できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、構造物を構成する上部躯体と下部躯体の間に設けられる滑り免震装置及び滑り免震装置の施工方法に関する。
従来、構造物を構成する上部躯体と下部躯体の間にすべり支承を配設して免震効果を得る滑り免震装置がある。
滑り免震装置の一例として、上部躯体側に配置されるすべり材と下部躯体側の基板上に配置される平滑板とで構成されるすべり支承を備え、平滑板が複数の平滑小板を継ぎ合わせて形成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の滑り免震装置では、下部躯体側の基板が1枚のため、基板の面積が過大となり、ジャッキ等による上部躯体の仮支持間隔が広くなっていた。このため、上部躯体に作用する応力が増加してしまうという問題点があった。また、上部躯体の応力が増加するため、梁部材での補強あるいは補強支持手段が別途必要となり、施工の低コスト化が困難であった。
特開2002−61705
本発明は、躯体の応力増加を抑えるとともに低コストで施工できる滑り免震装置及び滑り免震装置の施工方法を得ることを目的とする。
本発明の請求項1に係る滑り免震装置は、構造物を構成する上部躯体と下部躯体の間に設けられる滑り免震装置において、前記上部躯体に取付けられた滑り支承と、前記下部躯体に取付けられ、前記上部躯体と前記下部躯体の相対移動により前記滑り支承が滑る滑り面積より小さく、かつ該滑り支承の断面積より大きい中央ベースプレートと、前記中央ベースプレートに接合され前記滑り支承の滑り面を構成する中央滑り板と、前記中央ベースプレートの端面へ接合されて、該中央ベースプレートと一体となって前記滑り支承が滑る前記滑り面積を構成する外側ベースプレートと、前記外側ベースプレートに接合され前記滑り支承の滑り面を構成する外側滑り板と、を有することを特徴としている。
上記構成によれば、ベースプレート及び滑り板がそれぞれ中央と外側に分割されているので、中央ベースプレート及び中央滑り板の面積が小さくなる。このため、既存の構造物に中央ベースプレート、中央滑り板、及び滑り支承を取付けるときに、上部躯体を支えるジャッキ等の仮支持間隔を狭くすることができ、躯体の応力増加を抑えることができる。
また、ジャッキを撤去した後、滑り支承で上部躯体と下部躯体の間には、所定の施工空間が確保される。このため、中央ベースプレートと中央滑り板の端面に、外側ベースプレートと外側滑り板を接合することで、滑り支承が滑る面積を確保することができる。
さらに、躯体の応力増加が抑えられることにより他の補強手段が不要となるので、施工方法が簡素化され、低コストで施工できる。
本発明の請求項2に係る滑り免震装置は、前記中央ベースプレートの端面と前記外側ベースプレートの端面にほぞを設けて接合したことを特徴としている。
上記構成によれば、中央ベースプレートの端面に外側ベースプレートの端面を近づけると、中央ベースプレートの端面と外側ベースプレートの端面に設けられたほぞが嵌合して接合されるので、煩雑な位置合わせ作業を行わなくてもよい。このため、接合作業が容易となる。
本発明の請求項3に係る滑り免震装置は、前記中央ベースプレートと前記外側ベースプレートを溶接で接合したことを特徴としている。
上記構成によれば、中央ベースプレートと外側ベースプレートの接合が、溶接により強固となるので、中央ベースプレートと外側ベースプレートのずれが無くなり、中央滑り板及び外側滑り板の上面の段差が生じなくなる。
本発明の請求項4に係る滑り免震装置は、前記中央ベースプレートと前記外側ベースプレートへボルトを貫通させて接合したことを特徴としている。
上記構成によれば、ボルトにより中央ベースプレートと外側ベースプレートを接合できるので、接合作業が容易となる。
また、ボルトの締め付け具合を変えることにより、中央ベースプレートの端面と外側ベースプレートの端面の密着力(接合力)を調節できる。
さらに、滑り免震装置を分解する場合にボルトを弛めて抜けばよいので、分解作業が容易となる。
本発明の請求項5に係る滑り免震装置の施工方法は、請求項1に記載の滑り免震装置の施工法であって、前記下部躯体に取付けられる前記中央ベースプレートの取付位置周りに複数のジャッキを配置して、前記上部躯体をジャッキアップする工程と、前記上部躯体に滑り支承を取付け、前記下部躯体に前記中央ベースプレートをレベリングして取付け、前記中央ベースに前記中央滑り板を接合する工程と、ジャッキダウンして、前記中央滑り板に前記滑り支承を支持させ、前記ジャッキを撤去する工程と、前記中央ベースプレートへ前記外側ベースプレートを接合し、前記外側ベースプレートに前記外側滑り板を接合する工程と、を有することを特徴としている。
上記構成によれば、ベースプレート及び滑り板がそれぞれ中央と外側に分割されているので、中央ベースプレート及び中央滑り板の面積が小さくなる。このため、既存の構造物に中央ベースプレート、中央滑り板、及び滑り支承を取付けるときに、上部躯体を支えるジャッキ等の仮支持間隔を短くすることができ、躯体の応力増加を抑えることができる。
また、ジャッキを撤去した後、滑り支承で上部躯体と下部躯体の間には、所定の施工空間が確保される。このため、中央ベースプレートと中央滑り板の端面に、外側ベースプレートと外側滑り板を接合することで、滑り支承が滑る面積を確保することができる。
さらに、躯体の応力増加が抑えられることにより他の補強手段が不要となるので、施工方法が簡素化され、低コストで施工できる。
本発明は、上記構成としたので、躯体の応力増加を抑えるとともに滑り免震装置を低コストで施工できる。
本発明の滑り免震装置及び滑り免震装置の施工方法の第1実施形態を図面に基づき説明する。
図1a、bには、既存の建物(図示せず)の基礎梁としての下部躯体11と、下部躯体11の上方に略平行に新設された新規基礎梁としての上部躯体13との間に設けられた滑り免震装置10が示されている。
図1bに示すように、滑り免震装置10は、下部躯体11に設けられた滑り部25と、上部躯体13に設けられた滑り支承部26とで構成されている。
滑り部25は、主に、ステンレス系の板である中央滑り板14と、中央滑り板14と外形及び大きさが同一の鋼板で構成され、中央滑り板14が上面に接着された中央ベースプレート12と、鋼板で形成され中央ベースプレート12と中央滑り板14の端面15、17に接合された外側ベースプレート18、22と、外側ベースプレート18、22と外形及び大きさが同一で外側ベースプレート18、22の上面に接着されたステンレス系の外側滑り板20、24とで構成されている。
中央ベースプレート12及び外側ベースプレート18、22と、下部躯体11との間には、エポキシ樹脂モルタルからなる充填材16(16A、16B、16C)が充填されている。
ここで、図2aに示すように、中央ベースプレート12の端面15、17には、それぞれ略円錐形状で複数の穴部19、21が形成されている。また、穴部19、21と対向する外側ベースプレート18、22の端面には、略円錐形状で穴部19、21に接合可能な大きさの複数のほぞ30、32が突設されている。
これにより、矢印A、B方向に外側ベースプレート18、22を移動させると、穴部19、21とほぞ30、32が嵌合し、中央ベースプレート12と外側ベースプレート18、22とが接合されるようになっている。
一方、図1bに示すように、滑り支承部26は、ゴム材で形成された円柱状の滑り支承27と、滑り支承27の上面に配置された上部ベースプレート28と、上部ベースプレート28と上部躯体13との間に充填されたエポキシ樹脂モルタルからなる充填材29とで構成されている。
また、図1aに示すように、中央ベースプレート12と外側ベースプレート18、22との接合により、中央滑り板14と外側滑り板20、24の上面がそろって一体となり、上部躯体13と下部躯体11の相対移動によって滑り支承27が滑る滑り面SAが形成される。
なお、中央滑り板14の上面の面積は、滑り支承27の断面積SBよりも広く、滑り面SAの面積よりも小さくなるように、予め加工されている。
次に、本発明の第1実施形態の作用について説明する。
図3a〜図3dは、滑り免震装置10の施工方法を示したものである。なお、本実施形態は、既存の建物に滑り免震装置10を設ける場合について説明するが、新築の建物に下部躯体11、上部躯体13を形成して、滑り免震装置10を設ける場合も同様の施工方法で施工できる。
図3aに示すように、下部躯体11の上面と上部躯体13の下面とに当接して油圧ジャッキ80が2箇所配置され、上部躯体13がジャッキアップされる。
2箇所の油圧ジャッキ80の間隔は、前述の中央ベースプレート12の短手方向の幅よりも少し広く、外側ベースプレート18、22(図1参照)を接合した幅よりも狭い間隔となっている。このように、上部躯体13を支える油圧ジャッキ80の仮支持間隔を短くすることで、上部躯体13の応力増加を抑えることができる。
次に、図3bに示すように、2箇所の油圧ジャッキ80の間で下部躯体11の上面側に中央ベースプレート12が配置される。中央ベースプレート12には、予め中央滑り板14が接着されている。
続いて、下部躯体11と中央ベースプレート12との間に充填材16Aが充填され、中央滑り板14の上面の水平度が調整(レベリング)される。
中央滑り板14の上面の水平度が調整された後、中央滑り板14の上部に、滑り支承27及び上部ベースプレート28が配置され、上部ベースプレート28と上部躯体13との間に、充填材29が充填される。これにより、滑り支承部26が形成される。
次に、図3cに示すように、2箇所の油圧ジャッキ80がジャッキダウンされ撤去されて、滑り支承27が中央滑り板14に支持される。
続いて、中央ベースプレート12の両側に外側ベースプレート18、22が配置される。外側ベースプレート18、22は、穴部19とほぞ30、穴部21とほぞ32がそれぞれ向かい合う位置となっている。また、外側ベースプレート18、22の上面には、予め外側滑り板20、24が接着されている。
ここで、図示しない液体窒素等を用いた冷却手段によって、ほぞ30、32が直接冷却される。これによって、図4aに示すように、ほぞ32の外形は縮小して32Aとなる。(ほぞ30についても同様に縮小する。)
次に、図3dに示すように、外側ベースプレート18、22が矢印A、B方向にスライドされ、図4bに示すように、穴部21にほぞ32Aが嵌入される。(ほぞ30についても同様に穴部19に嵌入される。)このとき、ほぞ32Aの外形が縮小しているので、穴部21への嵌入が容易となる。
このようにして、穴部21に嵌入されたほぞ32Aは、図4cに示すように、所定時間経過後に元の大きさのほぞ32となり、穴部21とほぞ32が嵌合して、中央ベースプレート12と外側ベースプレート22との接合が完了する。(外側ベースプレート18についても同様に接合される。)
続いて、図3dに示すように、外側ベースプレート18、22と下部躯体11の間に充填材16B、16Cが充填され、外側滑り板20、24のレベリングが行われる。中央滑り板14と外側滑り板18、22は、レベリングによって上面が同一平面となる。
これにより、滑り面SA(図1a参照)が形成され、滑り支承27が、中央滑り板14と外側滑り板18、22にまたがって移動可能となる。
以上説明したように、本発明の滑り免震装置及び滑り免震装置の施工方法の第1実施形態では、ベースプレート及び滑り板が、中央ベースプレート12、中央滑り板14、外側ベースプレート18、22、及び外側滑り板20、24にそれぞれ分割されているので、中央ベースプレート12及び中央滑り板14の面積が小さくなる。
このため、既存の建物にベースプレート及び滑り板を取付けるときに、上部躯体13を支える油圧ジャッキ80の仮支持間隔を狭くすることができ、上部躯体13の応力増加を抑えることができる。
また、油圧ジャッキ80を撤去した後、上部躯体13と下部躯体11の間には、所定の施工空間が確保される。このため、中央ベースプレート12と中央滑り板14の端面15、17に、外側ベースプレート18、22と外側滑り板20、24を接合することで、滑り支承27が滑る面積を確保することができる。
また、上部躯体13の応力増加が抑えられることにより他の補強手段が不要となるので、施工方法が簡素化され、低コストで施工できる。
さらに、中央ベースプレート12の端面15、17と外側ベースプレートの端面31、33にほぞを設けて接合させるので、中央ベースプレート12の端面15、17に外側ベースプレートの端面31、33を近づけることでほぞが嵌合し、煩雑な位置合わせ作業を行わなくてもよい。このため、接合作業が容易となる。
次に、本発明の滑り免震装置及び滑り免震装置の施工方法の第2実施形態を図面に基づき説明する。
なお、前述した第1実施形態と基本的に同一の部材には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
図2bには、滑り部40が示されている。
滑り部40は、ステンレス系の板からなる中央滑り板44と、中央滑り板44と外形及び大きさが同一の鋼板であり中央滑り板44が上面に接着された中央ベースプレート42と、中央ベースプレート42の端面43、45に接合され鋼板からなる外側ベースプレート46、50と、外側ベースプレート46、50と外形及び大きさが同一で外側ベースプレート46、50の上面に接着されたステンレス系の外側滑り板48、52とで構成されている。
また、中央ベースプレート42の端面43、45には、外側ベースプレート46、50との接合時にV字形の溝となる溝部54、56が形成されている。
次に、本発明の第2実施形態の作用について説明する。
中央ベースプレート42及び中央滑り板44が、第1実施形態と同様の施工方法により下部躯体(図示せず)上に設置され、中央滑り板44の上面に滑り支承(図示せず)が設置される。
続いて、中央ベースプレート42及び中央滑り板44の端面43、45に、外側ベースプレート46、50の端面、及び外側滑り板48、52の端面が当接される。
続いて、溝部54、56に沿って溶接され、中央ベースプレート42と外側ベースプレート46、50が接合される。このとき、中央滑り板44と外側滑り板48、52も溶接により接合される。なお、溶接によって中央滑り板44及び外側滑り板48、52の上面に形成された図示しない突部は、図示しないヤスリ等により除かれ平面となる。
溶接によって接合された中央ベースプレート42及び外側ベースプレート46、50は、接合状態が強固となっており、ずれることがなくなる。これにより、中央滑り板44及び外側滑り板48、52の上面に段差がなくなるので、滑り支承の移動が妨げられない。
以上説明したように、本発明の第2実施形態では、中央ベースプレート42と外側ベースプレート46、50の接合が溶接により強固となり、頑丈な滑り部40が形成されるので、中央滑り板44及び外側滑り板48、52の上面に段差がなくなる。
次に、本発明の滑り免震装置及び滑り免震装置の施工方法の第3実施形態を図面に基づき説明する。
なお、前述した第1実施形態と基本的に同一の部材には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
図2cには、滑り部60が示されている。
滑り部60は、ステンレス系の板からなる中央滑り板64と、中央滑り板64と外形及び大きさが同一の鋼板であり中央滑り板64が上面に接着された中央ベースプレート62と、中央ベースプレート62の端面63、65に接合され鋼板からなる外側ベースプレート66、70と、外側ベースプレート66、70と外形及び大きさが同一で外側ベースプレート66、70の上面に接着されたステンレス系の外側滑り板68、72とで構成されている。
中央ベースプレート62及び外側ベースプレート66、70には、接合時に長軸のボルト74が挿通される複数の貫通穴77が水平方向に形成されている。
次に、本発明の第3実施形態の作用について説明する。
中央ベースプレート62及び中央滑り板64が、第1実施形態と同様の施工方法により下部躯体(図示せず)上に設置され、中央滑り板64の上面に滑り支承(図示せず)が設置される。
続いて、中央ベースプレート62及び中央滑り板64の端面63、65に、外側ベースプレート66、70の端面、及び外側滑り板68、72の端面が当接される。
続いて、外側ベースプレート70の端面73側から、貫通穴77にボルト74が挿通され、外側ベースプレート66の端面75において、ナット76で締結される。
ここで、ボルト74及びナット76による締め付けが強すぎると、中央ベースプレート62と外側ベースプレート66、70の接合面でずれが生じて、中央滑り板64及び外側滑り板68、72の上面に段差が形成されてしまう。
しかし、ボルトの締め付けを弛めることで、中央ベースプレート62の端面と外側ベースプレート66、70の端面の密着力(接合力)を調節でき、段差が形成されることがなくなる。
以上説明したように、本発明の第3実施形態では、中央ベースプレート62と外側ベースプレート66、70を、ボルト74及びナット76で接合できるので、接合作業が容易となる。
また、ボルト74の締め付け具合を変えることにより、中央ベースプレート62の端面と外側ベースプレート66、70の端面の密着力(接合力)を調節できるので、中央滑り板64と外側滑り板68、72の上面に段差が形成されにくい。
さらに、滑り部60を分解する場合にボルト74及びナット76を弛めて抜けばよいので、滑り免震装置10を分解するような場合には、分解作業が容易となる。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されない。
外側ベースプレート20、24の数は1枚でもよく、3枚以上の複数枚であってもよい。例えば、中央ベースプレート14が、滑り支承27を支持可能な範囲で、さらに3分割され、外側ベースプレートが4枚のものであってもよい。
また、中央滑り板14に外側滑り板20、24を接合した状態の平面形状は、矩形だけでなく、円形、多角形であってもよい。
滑り支承27の平面形状は、丸形だけでなく、矩形であってもよい。
中央ベースプレート12の上面への中央滑り板14の取り付け、及び外側ベースプレート18、22の上面への外側滑り板20、24の取り付けは、接着によるもの以外に、ボルトで締結したものであってもよい。
ほぞ30、32の形状は、円錐形状以外に、直方体形状、くさび形状であってもよい。また、ほぞ30、32を、外側ベースプレート18、22の端面31、33でなく中央ベースプレート12の端面15、17に形成して、外側ベースプレート18、22の端面31、33に穴部を形成してもよい。
ベースプレートと滑り板の端はそろっていなくてもよく、いずれか一方が長くてもよい。例えば、中央滑り板14の端が中央ベースプレート12の端よりも長く突出して凸部を形成し、外側滑り板20の端が外側ベースプレート18の端よりも短くなって凹部を形成して、この凸部と凹部の係合により中央ベースプレート12、中央滑り板14、外側ベースプレート18、外側滑り板20を固定してもよい。
10 滑り免震装置(滑り免震装置)
11 下部躯体(下部躯体)
12 中央ベースプレート(中央ベースプレート)
13 上部躯体(上部躯体)
14 中央滑り板(中央滑り板)
18 外側ベースプレート(外側ベースプレート)
20 外側滑り板(外側滑り板)
22 外側ベースプレート(外側ベースプレート)
24 外側滑り板(外側滑り板)
27 滑り支承(滑り支承)
30 ほぞ(ほぞ)
32 ほぞ(ほぞ)
74 ボルト(ボルト)
80 油圧ジャッキ(ジャッキ)
11 下部躯体(下部躯体)
12 中央ベースプレート(中央ベースプレート)
13 上部躯体(上部躯体)
14 中央滑り板(中央滑り板)
18 外側ベースプレート(外側ベースプレート)
20 外側滑り板(外側滑り板)
22 外側ベースプレート(外側ベースプレート)
24 外側滑り板(外側滑り板)
27 滑り支承(滑り支承)
30 ほぞ(ほぞ)
32 ほぞ(ほぞ)
74 ボルト(ボルト)
80 油圧ジャッキ(ジャッキ)
Claims (5)
- 構造物を構成する上部躯体と下部躯体の間に設けられる滑り免震装置において、
前記上部躯体に取付けられた滑り支承と、
前記下部躯体に取付けられ、前記上部躯体と前記下部躯体の相対移動により前記滑り支承が滑る滑り面積より小さく、かつ該滑り支承の断面積より大きい中央ベースプレートと、
前記中央ベースプレートに接合され前記滑り支承の滑り面を構成する中央滑り板と、
前記中央ベースプレートの端面へ接合されて、該中央ベースプレートと一体となって前記滑り支承が滑る前記滑り面積を構成する外側ベースプレートと、
前記外側ベースプレートに接合され前記滑り支承の滑り面を構成する外側滑り板と、
を有することを特徴とする滑り免震装置。 - 前記中央ベースプレートの端面と前記外側ベースプレートの端面にほぞを設けて接合したことを特徴とする請求項1に記載の滑り免震装置。
- 前記中央ベースプレートと前記外側ベースプレートを溶接で接合したことを特徴とする請求項1に記載の滑り免震装置。
- 前記中央ベースプレートと前記外側ベースプレートへボルトを貫通させて接合したことを特徴とする請求項1に記載の滑り免震装置。
- 請求項1に記載の滑り免震装置の施工法であって、
前記下部躯体に取付けられる前記中央ベースプレートの取付位置周りに複数のジャッキを配置して、前記上部躯体をジャッキアップする工程と、
前記上部躯体に滑り支承を取付け、前記下部躯体に前記中央ベースプレートをレベリングして取付け、前記中央ベースに前記中央滑り板を接合する工程と、
ジャッキダウンして、前記中央滑り板に前記滑り支承を支持させ、前記ジャッキを撤去する工程と、
前記中央ベースプレートへ前記外側ベースプレートを接合し、前記外側ベースプレートに前記外側滑り板を接合する工程と、
を有することを特徴とする滑り免震装置の施工方法。
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JP2014218816A (ja) * | 2013-05-08 | 2014-11-20 | 日本ピラー工業株式会社 | 平滑部材、及び滑り支承装置 |
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