JP2008149993A - 車両のカウルトップ排水構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の限られたスペースを有効活用しながら、適切にカウルトップにおける排水を行なうことが出来るようにする。
【解決手段】
車両10のフロントウィンドの下端においてエンジンルーム13の上方に配置され車幅方向に延在する第1カウルトップ部材16と、この第1カウルトップ部材16に形成された窪みであって第1カウルトップ部材16の両端に亘って延在し、車両10側方へ排水するメイン排水路30と、メイン排水路30の上方に配置され、電装機器を駆動させる駆動モータ31と、第1カウルトップ部材16の中央近傍においてメイン排水路30に穿設された挿通穴部25と、挿通穴部25に挿通されメイン排水路30の底部から上方に突出した管路であってエンジンルーム13内と連通するサブ排水管路24とを備え、このサブ排水管路24の上端は、メイン排水路30の底部よりも上方で且つ駆動モータ31の下端よりも下方に配設されるように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両のカウルトップ排水構造に関するものである。
従来より、車両のカウルトップに雨水などを排出する構造を設ける技術が知られている。なお、カウルトップとは、車両のフロントウィンドの下端に設けられ、車両の幅方向に延在するものである。
このような構造の一例としては、以下の特許文献1の技術が挙げられる。この特許文献1の技術では、同文献の第2図および第3図等に示されるように、カウルトップインナパネル(7)において、自動車(1)の中央部分(7e)に排水路(12)を形成し、排水を行なうことが出来るようになっている。
実開平2−143278号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、自動車の中央部分に水を集め、その後、排水する構造となっているため、排水路の径を比較的大きくする必要がある。このため、同文献の技術では、自動車の限られたスペースを有効に活用することが出来ないという課題が生じている。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、車両の限られたスペースを有効活用しながら、適切にカウルトップにおける排水を行なうことが出来る、車両のカウルトップ排水構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の車両のカウルトップ排水構造は、車両のフロントウィンドの下端において該車両のエンジンルームの上方に配置され該車両の幅方向に延在する第1カウルトップ部材と、該第1カウルトップ部材に形成された窪みであって該第1カウルトップ部材の両端に亘って延在し、該車両側方へ排水するメイン排水路と、該メイン排水路の上方に配置され、電装機器を駆動させる駆動モータと、該第1カウルトップ部材の中央近傍において該メイン排水路に穿設された挿通穴部と、該挿通穴部に挿通され該メイン排水路の底部から上方に突出した管路であって該エンジンルーム内と連通するサブ排水管路とを備え、該サブ排水管路の上端は、該メイン排水路の底部よりも上方で且つ該駆動モータの下端よりも下方に配設されていることを特徴としている(請求項1)。
また、本発明の車両のカウルトップ排水構造は、請求項1記載の内容において、該車両の幅方向に延在し該第1カウルトップ部材の下に配設された第2カウルトップ部材をさらに備え、該第2カウルトップ部材には、前方が開口した略U字形の切欠部が形成され、該サブ排水管路は、該切欠部に挿入されることで該第2カウルトップ部材に固定されることを特徴としている(請求項2)。
また、本発明の車両のカウルトップ排水構造は、請求項1または2記載の内容において、該サブ排水管路は、その上端の外径がその下端の外径よりも小さいテーパ形状で且つ円筒形状の突出部を有し、該挿通穴部は、該突出部の下端の外径よりも小さい内径の円形の穴であることを特徴としている(請求項3)。
また、本発明の車両のカウルトップ排水構造は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の内容において、該第1カウルトップ部材は、該車両に脱着可能にボルト固定されたことを特徴としている(請求項4)。
また、本発明の車両のカウルトップ排水構造は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の内容において、その一端が該エンジンルームの下部に配設されるとともに他端が該サブ排水管路に接続されたパイプ部材をさらに備えることを特徴としている(請求項5)。
本発明の車両のカウルトップ排水構造によれば、サブ排水管路を用いた排水よりも、メイン排水路を用いた排水を優先的に行なうようになっているので、サブ排水管路や挿通穴部の内径を比較的小さくすることを可能とし、車両の限られたスペースを有効活用しながら、適切に第1カウルトップ部材上における排水を行なうことが出来る。また、メイン排水路を通じた車両側方への排水が十分でなくなった場合には、メイン排水路の壁部を超えて水が溢れる前に、サブ排水管路を通じてエンジンルーム内部へ排水することが可能となる。(請求項1)
また、第1カウルトップ部材の下に配設された第2カウルトップ部材をさらに備え、第2カウルトップ部材に形成された切欠部に対して前方から挿入するという簡素な作業でサブ排水管路を第2カウルトップに固定することが可能となり、サブ排水管路の組み付け性を向上させることが出来る。(請求項2)
また、突出部がテーパ形状で且つ円筒形状であるので、この突出部を挿通穴部へ容易に挿入することが可能となり、さらに、挿通穴部が突出部の下端の外径よりも小さい内径の円形の穴であるので、この挿通穴部に対して突出部を挿入するという簡素な作業で、挿通穴部と突出部との間で隙間が生じることを防ぐことが可能となり、メイン排水路を流れる水が挿通穴部と突出部との間に浸入することを防ぐことが出来る。(請求項3)
また、第1カウルトップ部材は該車両に脱着可能にボルト固定されるので、第1カウルトップ部材の組付け前に取り付られたサブ排水管路を、第1カウルトップ部材に形成された挿通穴部へ挿通させる組み付け作業性を向上させることが出来る。(請求項4)
また、サブ排水管路に接続されたチューブの一端がエンジンルームの下部に配設されているので、エンジンルーム内部の上方に存する気化燃料が、パイプ部材を通じて第1カウルトップ部材の上方に漏れ出てくる事態を回避することが出来る。(請求項5)
以下、図面により、本発明の一実施形態に係る車両のカウルトップ排水構造について説明すると、図1はその全体構成を示す模式的な斜視図、図2および図3はその要部構成を示す模式的な斜視図、図4はグロメットおよび第2カウルトップ部材を示す模式的な斜視図、図5は第2カウルトップ部材に形成された切欠部を示す模式的な平面図、図6は排水路を示す模式的な断面図である。
また、図7は水平な状態にある車両を示す模式図、図8は図7で示す車両の第1カウルトップ部材を示す模式的な正面図、図9は傾いた状態(θ=θ1)にある車両を示す模式図、図10は図9で示す車両の第1カウルトップ部材を示す模式的な正面図、図11は傾いた状態(θ=θ2)にある車両を示す模式図、図12は図11で示す車両の第1カウルトップ部材を示す模式的な正面図である。
図1に示すように、車両10の前部には、この車両10の前後方向に延在するアッパフレーム11,11が左右両側にそれぞれ1つずつ設けられ、車体の一部を形成している。
また、これらのアッパフレーム11,11には、スプリングハウス(サスペンション支持部)12,12がそれぞれ設けられている。このスプリングハウス12は、円筒状に形成された部材であって、図示しないサスペンション装置の上部をその内部に収容し且つ支持するものである。
また、図1に示すように、この車両10には、エンジンルーム13とキャビンと14の間で、車幅方向に延在し車体の一部を形成する第2カウルトップ部材15が設けられている。この第2カウルトップ部材15は、車両10のフロントウィンド(図示略)の下端においてエンジンルーム13の上方に配置されているものであり、また、その両端が、ピラー20,20にそれぞれ溶接されている。なお、この第2カウルトップ部材15は、溶組デッキとも呼ばれるものである。
また、この第2カウルトップ部材15には、中央部15a,隆起部15b,15bおよび両端部15c,15cが一体に形成され、正面視において略M字形となるように成型されている。
これらのうち中央部15aは車両10の車幅中心C1近傍において車幅方向に略水平に延在して形成された部分である。
また、隆起部15b,15bは、それぞれ、中央部15aの両側において上方へ隆起した部分である。なお、この隆起部15b,15bには、それぞれ、前方へ突出した突出部15d,15dおよびフランジ15f,15fが形成されている。また、これらの突出部15d,15dには、後述する第1カウルトップ部材16を第2カウルトップ部材15に固定するためのボルト22が挿入されるボルト穴15eがそれぞれ形成され、同様に、フランジ15f,15fにも、ボルト22が挿入されるボルト穴15gがそれぞれ形成されている。
また、両端部15c,15cは、それぞれ、隆起部15b,15bから両側下方へ延在して形成された部分である。なお、この両端部15c,15cには、ボルト22が挿入されるボルト穴15h,15iがそれぞれ形成されている。
また、この第2カウルトップ部材15には中央壁部15jも形成されている。この中央壁部15jは、中央部15aの後端から斜め後上方へ立設した部分であって、ボルト22が挿入されるボルト穴15kが形成されている。
そして、第2カウルトップ部材15の中央部15aには、後述するグロメット24が嵌入する略U字形の切欠部23が形成されている。この切欠部23には、図4や図5に示すように、前方に開口23aが形成されるとともに、この開口23aの後端には円弧部23bが形成されている。さらに開口23aの両側端には凹部23c,23cが形成されている。
また、この第2カウルトップ部材15の中央部15a近傍には、エンジンルーム13からキャビン14へ空気を導入する外気取入れ口(図示略)が形成されている。
図1に示すように、車両10には、車幅方向に延在し第2カウルトップ部材15上に着脱可能に固定された第1カウルトップ部材16が設けられている。なお、この第1カウルトップ部材16は、艤装デッキとも呼ばれるものである。
この第1カウルトップ部材16には、中央部16a,隆起部16b,16bおよび両端部16c,16cが一体に形成され、正面視において、略M字形となるように成型されている。
なお、第2カウルトップ部材15および第1カウルトップ部材16が、正面視において略M字形となるように成型されているのは、種々の機器(例えば、ブレーキブースタ)の車載位置が図示しないステアリングホイールの車載位置に応じて変更することが求められたされた場合であっても、このエンジンルーム13内の構造を変更する必要がないようにするためである。
これらのうち、中央部16aは車両10の車幅中心C1近傍において形成され、第2カウルトップ部材15の中央部15aの上方に配設される部分である。
また、この中央部16aには、第2カウルトップ部材15に形成された切欠部23に連通する丸穴であるグロメット穴部(挿通穴部)25が形成されている。また、このグロメット穴部25には、後述するグロメット24が挿通されるようになっている。
また、隆起部16b,16bは、それぞれ、中央部16aの両側において上方へ隆起した部分である。これらの隆起部16b,16bには、第2カウルトップ部材15の突出部15d,15dに形成されたボルト穴15eと連通するボルト穴16eがそれぞれ形成されるとともに、第2カウルトップ部材15のフランジ15f,15fに形成されたボルト穴15gと連通するボルト穴16gがそれぞれ形成されている。
また、両端部16c,16cは、それぞれ、隆起部16b,16bから両側下方へ延在して形成され、第2カウルトップ部材15の両端部15c,15cの上方にそれぞれ配設される部分である。この両端部16c,16cには、第2カウルトップ部材15の両端部15c,15cに形成されたボルト穴15h,15iと連通するボルト穴16h,16iがそれぞれ形成されている。
さらに、この第1カウルトップ部材16には、突出部27が形成されている。また、この突出部27には、第1カウルトップ部材16に設けられた突出部26に形成されたボルト穴26aと連通するボルト穴27aが形成されている。なお、これらのボルト穴27aおよびボルト穴26aには、ボルト22が挿入されるようになっている。
また、第1カウルトップ部材16には後排水壁部(壁部)16jも形成されている。この後排水壁部16jは、中央部16aの後端から斜め後上方へ立設した部分であって、第2カウルトップ部材15の中央壁部15jと当接するようになっている。また、この後排水壁部16jには、第2カウルトップ部材15の中央壁部15jに形成されたボルト穴15kと連通するボルト穴16kが形成されている。
さらに、この第1カウルトップ部材16には、両端部16c,16c間に亘って前排水壁部(壁部)16mが形成されている。
また、この前排水壁部16mの後面には、図2に示すワイパーモータ(駆動モータ)31を固定するモータ固定部16nが形成されている。このワイパーモータ31は、図示しないワイパー(電装機器)を駆動するためのものである。
そして、図3に示すように、第1カウルトップ部材16の中央部16a,隆起部16b,16b,両端部16c,16cおよび前排水壁部16mによってメイン排水路30が形成されるようになっている。つまり、このメイン排水路30は、第1カウルトップ部材16上に形成された窪みであって、第1カウルトップ部材16の両端部16c,16cに亘って延在し、第1カウルトップ部材16上の水を車両10の両側へ排水する通路である。
また、図2に示すように、第1カウルトップ部材16には、ワイパーモータ31が設けられている。
そして、この車両10には、グロメット(サブ排水管路)24および延長パイプ(パイプ部材)28が設けられている。
これらのうち、グロメット24は、切欠部23に挿入されることで第2カウルトップ部材15に固定されたラバー製の部品である。また、このグロメット24は、第1カウルトップ部材16の挿通穴部25に下方から挿通され、第1カウルトップ部材16の中央部16a(即ち、メイン排水路30の底部)から上方に突出した管路であって、エンジンルーム13内と連通している。
また、このグロメット24は、図8に示すように、その上端と第1カウルトップ部材16の隆起部16bとを結ぶ仮想線L1がワイパーモータ31の下端よりも下側に位置するように配設されている。
さらに、図6に示すように、このグロメット24は、その上端の外径d1がその下端の外径d2よりも小さいテーパ形状で且つ円筒形状の突出部24aを有している。また、この突出部24aの下端外径d2は、第1カウルトップ部材16の挿通穴部25の内径d3よりも大きく形成されている。換言すれば、第1カウルトップ部材16の挿通穴部25の内径d3は、突出部24aの下端外径d2よりも小さく且つ上端外径d3よりも大きい径となるように形成されている。
また、図4に示すように、このグロメット24には、突出部24aの下側に基部24bが形成されている。この基部24bは、上面視において略U字形に成型され、また、その周面には前面を除いて溝部24cが形成されている。また、この溝部24c内における両側には凸部24dが形成されている。
また、溝部24cには、図5に示す切欠部23の周縁が入り込むようになっている。
また、凸部24dは、切欠部23の凹部23cに嵌入し、グロメット24が切欠部23から容易に脱落しないようにするためものである。
また、図4に示すように、このグロメット24内には、グロメット24内に比較的大きなゴミ等が流入することを防ぐべく、グロメット24の開口を4つに区分する十字形のゴミ止め24eが設けられている。
そして、このグロメット24の基部24bには、下方から延長パイプ28の上端(他端)28aが差し込まれている。また、図1に示すように、この延長パイプ28の下端(一端)28b近傍にはブラケット28cが設けられている。このブラケット28cにはエンジンルーム13の下部に設けられたボルト32が挿通されるボルト穴28dが形成されている。そして、このボルト32にはナット33が螺合することにより、ブラケット28cを介して延長パイプ28の下端28bがエンジンルーム13の下部に固定されるようになっている。
本発明の一実施形態に係る車両のカウルトップ排水構造は上述のように構成されているので、以下のような作用および効果を奏する。
図3中矢印F1,F2,F3で示すように、第1カウルトップ部材16上に流れ込んだ水は、通常、メイン排水路30を通じて車両10の両側へ排水される。
そして、メイン排水路30を通じた側方への排水量が十分でなくなった場合には、図6中矢印F4,F4で示すように、グロメット24および延長パイプ28を通じてエンジンルーム13内へ排水される。
つまり、グロメット24および延長パイプ28を用いた排水よりも、メイン排水路30を用いた排水を優先的に行なうようになっているので、グロメット24および延長パイプ28の径を比較的小さくすることを可能とし、車両10の限られたスペースを有効活用しながら、適切に第1カウルトップ部材16上における排水を行なうことが出来る。
また、メイン排水路30内に設けられたグロメット24の上端が、メイン排水路30の後排水壁部16jおよび前排水壁部16mの上端よりも下方であり、且つ、中央部16a(即ち、メイン排水路30の底部)よりも上方に位置しているので、降雨量が非常に多いような場合であっても、後排水壁部16jおよび前排水壁部16mを超えてメイン排水路30から水が溢れる前に、グロメット24および延長パイプ28を通じてエンジンルーム13内へ排水することが可能となる。また、グロメット24の上端が中央部16a(即ち、メイン排水路30の底部)よりも上方に位置しているので、非常用の排水路としてグロメット24および延長パイプ28を使用することが可能となる。
また、第1カウルトップ部材16が第2カウルトップ部材15上に着脱自在に固定されているので、エンジンルーム13内における第1カウルトップ部材16の下方に位置する機器に対するメンテナンスを行なう場合には、第1カウルトップ部材16を取り外すだけで、これらの機器に対して容易にアクセス出来るので、エンジンルーム13内の機器に対するメンテナンス性を向上させることも出来る。
また、第2カウルトップ部材15上に第1カウルトップ部材16を固定することにより、車両10の車体剛性を向上させることも可能となる。
また、この第1カウルトップ部材16が第2カウルトップ部材15上に着脱自在に固定されているので、まずは、第1カウルトップ部材16にワイパーモータ31を固定した上で、この第1カウルトップ部材16を第2カウルトップ部材15上に固定すればよく、ワイパーモータ31の車両搭載性を向上させることも出来る。なお、ここでは、ワイパーモータ31についてのみ説明しているが、当然に、他の機器(例えば、ワイパー機構など)についても第1カウルトップ部材16に組み付けられるので、これらの機器の車両搭載性をも向上させることが出来る。
また、グロメット24を第2カウルトップ部材15に形成された切欠部23に対して前方から挿入するだけで、このグロメット24を第2カウルトップ部材15に固定することが可能となり、グロメット24の組み付け性を向上させることが出来る。
また、グロメット24の突出部24aがテーパ形状で且つ円筒形状であるので、この突出部24aを第1カウルトップ部材16に形成されたグロメット穴部25へ容易に挿入することが可能となり、第2カウルトップ部材15に対する第1カウルトップ部材16の組み付け作業性を向上させることが出来る。
また、突出部24aの下端外径d2よりも、グロメット穴部25の内径d3が小さく形成されているので、作業者は、このグロメット穴部25に対して突出部24aを挿入するだけで、グロメット穴部25と突出部24aとの間で隙間が生じることを防ぐことが可能となり、メイン排水路30を流れる水がグロメット穴部25と突出部24aとの間に浸入することを防ぐことが出来る。
また、グロメット24に接続された延長パイプ28の一端がエンジンルーム13の下部に配設されているので、エンジンルーム13内の上方に存する気化燃料が、延長パイプ28を通じて第2カウルトップ部材15の外気取入れ口(図示略)の近傍へ漏れ出てくる事態を回避することが出来る。
なお、メイン排水路30を通じた側方への排水量が十分でなくなる場合の例としては、降雨量が比較的多くなった場合が一般的であるが、車両10が傾いた状態で駐車されたような場合も想定し得る。この点、図7〜図12を主に用いて説明する。
図7に示すように、車両10が水平な状態(即ち、ロール方向の傾きθがゼロである状態)にある場合に降雨があったとすると、図8に示すように、第1カウルトップ部材16においては、左右の隆起部16b,16bと中央部16aとの間に水が溜まりだす(図8中符号W参照)。
しかしながら、この中央部16aにはグロメット24が設けられ、また、このグロメット24の上端(即ち、突出部24aの上端)の高さがワイパーモータ31の下端よりも低く設定されているので、水位がワイパーモータ31に達する以前に、グロメット24を通じてエンジンルーム13内への排水を行なうことが出来る。
また、図9に示すように、車両10のロール方向の傾きθが所定の角度θ1である場合に降雨があったとすると、図10に示すように、第1カウルトップ部材16においては、左右の隆起部16b,16bと中央部16aとの間に水が溜まりだす(図10中符号W参照)。
このとき、図8および図10を比較すればわかるように、車両10が傾いた状態の方が、左右の隆起部16b,16bと中央部16aとの間に溜まった水とワイパーモータ31との距離Aは短くなる。
しかしながら、このような場合であっても、水位がワイパーモータ31に達する以前に、グロメット24を通じたエンジンルーム13内への排水を行なうことが出来る。
さらに、図11に示すように、車両10のロール方向の傾きθが所定の角度θ2(但し、θ1<θ2)である場合に降雨があったとすると、図12に示すように、第1カウルトップ部材16において溜まった水は(図12中符号W参照)、図12中矢印F1で示すように、グロメット24の上端に達するまでもなく、隆起部16bを超えて車両10の左側方へ流れ出る。つまり、この図12に示すように、車両10のロール方向の傾きθが比較的大きくなった場合には、グロメット24を用いた排水を行なう必要がなくなるのである。したがって、このような場合であっても、水位がワイパーモータ31に達する以前に、第1カウルトップ部材16における排水を適切に行なうことが出来る。
上述のように、このグロメット24の上端と第1カウルトップ部材16の隆起部16bとを結ぶ仮想線L1(図8参照)が、ワイパーモータ31の下端よりも下側に位置するように設計されていることにより、車両10のロール姿勢が変化した場合であっても、確実にワイパーモータ31が水没してしまう事態を防ぐことが出来る。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は係る実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが出来る。
本発明の一実施形態に係る車両のカウルトップ排水構造の全体構成を示す模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車両のカウルトップ排水構造の要部構成を示す模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車両のカウルトップ排水構造の要部構成を示す模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車両のカウルトップ排水構造においてグロメットおよび第2カウルトップ部材を主に示す模式的な斜視図である。 本発明の一実施形態に係る車両のカウルトップ排水構造において第2カウルトップ部材に形成された切欠部を示す模式的な平面図である。 本発明の一実施形態に係る車両のカウルトップ排水構造においてメイン排水路を示す模式的な断面図である。 本発明の一実施形態に係る車両のカウルトップ排水構造において、水平な状態にある車両を示す模式的な正面図である。 本発明の一実施形態に係る車両のカウルトップ排水構造において、図7に示す車両の第1カウルトップ部材を示す模式的な正面図である。 本発明の一実施形態に係る車両のカウルトップ排水構造において、傾いた状態にある車両を示す模式的な正面図である。 本発明の一実施形態に係る車両のカウルトップ排水構造において、図9に示す車両の第1カウルトップ部材を示す模式的な正面図である。 本発明の一実施形態に係る車両のカウルトップ排水構造において、傾いた状態にある車両を示す模式的な正面図である。 本発明の一実施形態に係る車両のカウルトップ排水構造において、図11に示す車両の第1カウルトップ部材を示す模式的な正面図である。
符号の説明
10 車両
13 エンジンルーム
15 第2カウルトップ部材(溶組デッキ)
16 第1カウルトップ部材(艤装デッキ)
16a 中央部(メイン排水路の底部)
16j 後排水壁部(メイン排水路の壁部)
16m 前排水壁部(メイン排水路の壁部)
23 切欠部
24 グロメット(サブ排水管路)
24a 突出部
25 グロメット穴部(挿通穴部)
30 メイン排水路
31 ワイパーモータ(駆動モータ)

Claims (5)

  1. 車両のフロントウィンドの下端において該車両のエンジンルームの上方に配置され該車両の幅方向に延在する第1カウルトップ部材と、
    該第1カウルトップ部材に形成された窪みであって該第1カウルトップ部材の両端に亘って延在し、該車両側方へ排水するメイン排水路と、
    該メイン排水路の上方に配置され、電装機器を駆動させる駆動モータと、
    該第1カウルトップ部材の中央近傍において該メイン排水路に穿設された挿通穴部と、
    該挿通穴部に挿通され該メイン排水路の底部から上方に突出した管路であって該エンジンルーム内と連通するサブ排水管路とを備え、
    該サブ排水管路の上端は、該メイン排水路の底部よりも上方で且つ該駆動モータの下端よりも下方に配設されている
    ことを特徴とする、車両のカウルトップ排水構造。
  2. 該車両の幅方向に延在し該第1カウルトップ部材の下に配設された第2カウルトップ部材をさらに備え、
    該第2カウルトップ部材には、前方が開口した略U字形の切欠部が形成され、
    該サブ排水管路は、該切欠部に挿入されることで該第2カウルトップ部材に固定される
    ことを特徴とする、請求項1記載の車両のカウルトップ排水構造。
  3. 該サブ排水管路は、その上端の外径がその下端の外径よりも小さいテーパ形状で且つ円筒形状の突出部を有し、
    該挿通穴部は、該突出部の下端の外径よりも小さい内径の円形の穴である
    ことを特徴とする、請求項1または2記載の車両のカウルトップ排水構造。
  4. 該第1カウルトップ部材は、該車両に脱着可能にボルト固定された
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両のカウルトップ排水構造。
  5. その一端が該エンジンルームの下部に配設されるとともに他端が該サブ排水管路に接続されたパイプ部材をさらに備える
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両のカウルトップ排水構造。
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