JP2008149849A - 車両のドア構造および車両のドア構造の組付方法 - Google Patents

車両のドア構造および車両のドア構造の組付方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、ドアガラスとドア表面とを面一にすることができ、かつコストを抑えることができる車両のドア構造を提供する。
【解決手段】車両のドア構造12は、ドアガラス21と、ドアガラス21の車室側表面21aに設けられた前センタースライド部材23と、前センタースライド部材23に沿わせるとともに、ドアガラス21に対して所定間隔L離間させて設けられ、ドアガラス21の車体外側表面21bに対して面一になるサッシュ外表面56を有する前センターサッシュ部33と、前センターサッシュ部33に設けられ、前センタースライド部材23の後側縁部76を昇降自在に収容するランチャンネル71と、前センタースライド部材23を昇降自在に保持するリテーナ73とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のドアガラスが昇降自在に設けられた車両のドア構造および車両のドア構造の組付方法に関する。
自動車のなかには、ドアガラスとドア表面とを面一にすることで、車体表面の平坦化、すなわちフラッシュ・サーフェイス(Flush Surface)化が図られた車両のドア構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−255114公報
特許文献1の車両のドア構造は、フロント窓ガラスの縁部内面にスライダーを接着し、スライダーをランチャンネルで昇降自在に支え、このランチャンネルを外側から樹脂製ガーニッシュで保持し、この樹脂製ガーニッシュをフロント窓ガラスと面一に構成したものである。
しかし、特許文献1の車両のドア構造は、樹脂製ガーニッシュをフロント窓ガラスと面一に構成することで、車体表面の平坦化を図っている。
樹脂製ガーニッシュの表面が車体表面の一部を構成するため、車両の外観性を確保する上で、樹脂製ガーニッシュの表面を精度よく加工する必要がある。
ここで、樹脂製ガーニッシュの表面を精度よく加工する手段として、例えば、射出成形が考えられる。
しかし、樹脂製ガーニッシュを射出成形で製造した場合、設備費用やメンテナンス費用などを考慮すると、樹脂製ガーニッシュのコストを抑えることは難しいという課題があった。
本発明は、ドアガラスとドア表面とを面一にすることができ、かつコストを抑えることができる車両のドア構造および車両のドア構造の組付方法を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体にドア本体が設けられた車両のドア構造であって、前記ドア本体に昇降自在に支持されたドアガラスと、前記ドアガラスの車室側表面に設けられたスライド部材と、前記スライド部材に沿わせるとともに、前記ドアガラスに対して所定間隔離間させて設けられ、前記ドアガラスの車体外側表面に対して面一になるサッシュ外表面を有するサッシュ部と、前記サッシュ部に設けられ、前記スライド部材の側縁部を昇降自在に収容するランチャンネルと、前記ランチャンネルの近傍で、かつ前記スライド部材に対して車体中央側に設けられ、前記スライド部材を昇降自在に保持するリテーナと、を備えたことを特徴とする。
請求項2において、前記リテーナは、前記スライド部材が前記ランチャンネルから抜ける方向に変位することを規制する押さえ部を備えたことを特徴とする。
請求項3において、前記リテーナは、ロール成形で製造された部材であることを特徴とする。
請求項4は、前記リテーナに対して車体中央側に設けられ、前記リテーナと係合するライニングを備えたことを特徴とする。
請求項5は、車体に設けられたドアに昇降自在に支持されたドアガラスと、前記ドアガラスの車室側表面に設けられたスライド部材と、前記スライド部材に沿わせるとともに、前記ドアガラスに対して所定間隔離間させて設けられ、前記ドアガラスの車体外側表面に対して面一になるサッシュ外表面を有するサッシュ部と、前記サッシュ部に設けられ、前記スライド部材の側縁部を昇降自在に収容するランチャンネルと、前記ランチャンネルの近傍で、かつ前記スライド部材に対して車体中央側に設けられ、前記スライド部材を昇降自在に保持するリテーナとを備えた車両のドア構造の組付方法であって、前記スライド部材の側縁部を前記ランチャンネルに昇降自在に収容する工程と、前記スライド部材の側縁部を収容した後、前記リテーナを前記サッシュ部に取り付ける工程と、を備えたことを特徴とする。
請求項6は、車体に設けられたドアに昇降自在に支持されたドアガラスと、前記ドアガラスの車室側表面に設けられたスライド部材と、前記スライド部材に沿わせるとともに、前記ドアガラスに対して所定間隔離間させて設けられ、前記ドアガラスの車体外側表面に対して面一になるサッシュ外表面を有するサッシュ部と、前記サッシュ部に設けられ、前記スライド部材の側縁部を昇降自在に収容するランチャンネルと、前記ランチャンネルの近傍で、かつ前記スライド部材に対して車体中央側に設けられ、前記スライド部材を昇降自在に保持するリテーナと、リテーナに対して車体中央側に設けられ、前記リテーナと係合するライニングとを備えた車両のドア構造の組付方法であって、前記スライド部材の側縁部を前記ランチャンネルに昇降自在に収容する工程と、前記スライド部材の側縁部を収容した後、前記リテーナを前記サッシュ部に取り付ける工程と、前記サッシュ部に取り付けたリテーナに前記ライニングを係合させる工程と、を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ドア表面の一部をサッシュ部で形成し、このサッシュ部に対してドアガラスの車体外側表面を面一に設けた。
さらに、スライド部材に対して車体中央側にリテーナを設け、このリテーナでスライド部材を昇降自在に保持した。
これにより、ドアガラスの車体外側表面をサッシュ部(すなわち、ドア表面)に対して面一に保持することができるという利点がある。
ここで、サッシュ部は、ロール成形(roll forming)で成形された部材である。
ロール成形とは、複数組の成形ロールを備え、最初の成形ロールに平らな帯状板を装入し、複数組の成形ロールで連続的に曲げ成形することにより、最後の成形ロールで所望の形状に成形する方法である。
ロール成形は連続的に製造することでサッシュ部の量産化が可能であり、コストを抑えることができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、リテーナに押さえ部を設け、押さえ部でスライド部材の変位を規制するようにした。押さえ部で規制することで、スライド部材がランチャンネルから抜ける方向に変位することを阻止できる。
スライド部材はドアガラスに設けられているので、押さえ部でドアガラスを規制することができる。
これにより、ドアガラスをサッシュ部に対して所定間隔離間させた状態に保持することができ、外観性を良好に保つことができるという利点がある。
請求項3に係る発明では、リテーナをロール成形で製造することで、連続的に製造することができるので量産が可能である。
これにより、リテーナを容易に量産することができ、リテーナを比較的低コストで製造することができるという利点がある。
請求項4に係る発明では、リテーナに対して車体中央側にライニングを設けた。これにより、リテーナをライニングで隠して車室内から目視できないようにして、意匠性を高めることができるという利点がある。
さらに、ライニングをリテーナに係合させた。これにより、ライニングでリテーナを保持することができ、リテーナの剛性を高めることができる。
このように、リテーナの剛性を高めることで、リテーナでスライド部材を一層良好に規制して、ドアガラスを一層良好に保持することができるという利点がある。
請求項5に係る発明では、スライド部材を支える部材を、ランチャンネルとリテーナとの2部材で構成した。
ランチャンネルからリテーナを分離させることで、ランチャンネルにスライド部材の側縁部を収容するための開口を設けることが可能になる。
よって、スライド部材の側縁部をランチャンネルに開口から容易に収容させることができる。
そして、スライド部材の側縁部をランチャンネルに収容させた後、リテーナをサッシュ部に取り付ける。スライド部材をリテーナで覆うように取り付けるので、リテーナをサッシュ部に容易に取り付けることができる。
このように、スライド部材の側縁部をランチャンネルに容易に収容させ、かつ、リテーナをサッシュ部に容易に取り付けることで、車両のドア構造の組付け作業性を向上させることができるという利点がある。
請求項6に係る発明では、サッシュ部にリテーナを取り付けた後、リテーナに被せるようにライニングを取り付けることで、リテーナにライニングを係合させる。
このように、リテーナに被せることでライニングを容易に取り付けることができ、車両のドア構造の組付け作業性を向上させることができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は操作者から見た方向にしたがい、前側をFr、後側をRr、左側をL、右側をRとして示す。
図1は本発明に係る車両のドア構造(第1実施の形態)を備えた自動車を示す斜視図である。
車両10は、左側に左フロントサイドドアである車両のドア構造(第1実施の形態)12を備え、車両のドア構造12の後方に左リヤサイドドア14を備える。
第1実施の形態の車両のドア構造12は、車体11に設けられたサイドドア本体(ドア本体)15と、サイドドア本体15に設けられた窓枠16と、窓枠16に昇降自在に設けられたドアガラスユニット17と、ドアガラスユニット17を昇降させるレギュレータ18とを備える。
ドアガラスユニット17は、昇降自在に支持されるドアガラス(フロントドアガラス)21と、ドアガラス21の車室側表面21a(図2参照)に設けられた前スライド部材(図示せず)および前センタースライド部材(スライド部材)23(図2参照)とを備える。
ドアガラス21は、下端部にホルダー21cが設けられている。
ここで、車室側表面21aとは、図2に示す車室13側に臨む表面(すなわち、内表面)である。
サイドドア本体15は、前端部15aが上下のヒンジ25,25を介して車体11に開閉自在に取り付けられている。
窓枠16は、サイドドア本体15の前端部15aに設けられた前サッシュ27と、サイドドア本体15の後端部15bに設けられた前センターサッシュ28と、前サッシュ27の上端および前センターサッシュ28の上端に掛け渡された上サッシュ29とからなる。
前サッシュ27は、サイドドア本体15の前端部15aに略鉛直に設けられた前サッシュ部31と、前サッシュ部31に設けられた前支え手段(図示せず)とを備える。
前サッシュ部31は、上部31aにドアガラス21の車体外側表面21bに対して面一になる前サッシュ外表面31bを有する。
前記前支え手段は、ドアガラスユニット17の前記前スライド部材を昇降自在に支える手段である。
ここで、車体外側表面21bとは、図2に示す車体外側26に臨む表面(すなわち、外表面)である。
前センターサッシュ28は、サイドドア本体15の後端部15bに略鉛直に設けられた前センターサッシュ部(サッシュ部)33と、前センターサッシュ部33に設けられた前センター支え手段34(図2参照)とを備える。
前センターサッシュ部33は、上半分33aにドアガラス21の車体外側表面21bに対して面一になるサッシュ外表面56(図2も参照)を有する。
サッシュ外表面56は、車両のドア構造12のドア表面の一部を形成する部位である。
前センター支え手段34は、ドアガラスユニット17の前センタースライド部材23(図2参照)を昇降自在に支える手段である。
上サッシュ29は、前サッシュ部31の上端および前センターサッシュ部33の上端に掛け渡された上サッシュ部36と、上サッシュ部36に設けられた上支え手段(図示せず)とを備える。
レギュレータ18は、ホルダー21cにキャリア38が取り付けられ、キャリア38がガイドレール(図示せず)内に移動自在に配置され、キャリア38がワイヤ39に連結され、ワイヤ39が上下のガイドローラ41,42にかけられるとともに、ドラム43に巻回されたものである。
レギュレータ18によれば、ドラム43を駆動モータ(図示せず)で回転してワイヤ39を引っ張る。ワイヤ39を引っ張ることで、キャリア38を前記ガイドレールに沿って昇降させ、キャリア38と一緒にドアガラス21を昇降させる。
すなわち、ドアガラス21は、前サッシュ27および前センターサッシュ28を介してサイドドア本体15に昇降自在に支持されている。
以下、第1実施の形態の車両のドア構造12を図2〜4に基づいて説明する。
図2は図1の2−2線断面図、図3は第1実施の形態に係る車両のドア構造を開いた状態を示す断面図である。
車両10は、車両のドア構造12の前センターサッシュ部33に臨むセンターピラー45を備える。
センターピラー45は、外側がピラーライニング46で覆われている。このセンターピラー45は、前端45aに前シール部材47が取り付けられるとともに、後端45bに後シール(図示せず)が取り付けられる。
前センターサッシュ部33は、アウターパネル51の前端部51aとインナーパネル52の前端部52aとを固着するとともに、アウターパネル51の後端部51bとインナーパネル52の後端部52bとを固着したものである。
これにより、前センターサッシュ部33は、アウターパネル51およびインナーパネル52で閉断面を形成し、剛性を十分に確保することができる。
アウターパネル51は、前端部51aの後方に収容溝部54が前向きに形成され、収容溝部54の凹部端縁55から後端部51bまでサッシュ外表面56が略平坦状に形成されている。
サッシュ外表面56は、ドアガラス21の車体外側表面21bに対して面一になるように設けられている。
このサッシュ外表面56は、車両のドア構造12のドア表面の一部を形成する部位である。
アウターパネル51は、ロール成形で製造された部材である。ロール成形でアウターパネル51を製造することで、アウターパネル51の量産化が可能である。
インナーパネル52は、前端部52aの後方に車室側に隆起したパネル隆起部58が形成され、パネル隆起部58の後端部58aに平坦部59が形成されている。
パネル隆起部58は、インナーパネル52の前端部52aに連結された第1内向き傾斜部61と、第1内向き傾斜部61に連結された頂部62と、頂部62および平坦部59に連結された第2内向き傾斜部63とを有する。
パネル隆起部58の第2内向き傾斜部63を収容溝部54に対して間隔をおいて後方に設けることができる。
よって、パネル隆起部58の幅W1を大きく確保することができる。
インナーパネル52は、ロール成形で製造された部材である。インナーパネル52をロール成形で製造することで量産化が可能である。
このように、前センターサッシュ部33のアウターパネル51やインナーパネル52を、ロール成形で製造することで、前センターサッシュ部33の量産化が可能である。
よって、前センターサッシュ部33を低コストで製造することができる。
前センターサッシュ部33には、第2内向き傾斜部63にクリップ64を介してシール部材65が取り付けられ、前端部33b側に前センター支え手段34が設けられている。
前センター支え手段34は、収容溝部54に設けられたランチャンネル71と、第1内向き傾斜部61にリベット72で取り付けられたリテーナ73と、リテーナ73を覆うライニング74とを備える。
ランチャンネル71およびリテーナ73は、前センタースライド部材23を支える部材である。
前センタースライド部材23を支える部材を、ランチャンネル71とリテーナ73との2部材で構成した理由については後述する。
ランチャンネル71には、前センタースライド部材23の後側縁部(側縁部)76が昇降自在に収容されている。
前センタースライド部材23は、後側縁部76および前側縁部77で車体上下方向に延びる帯状部材が形成され、内表面中央に車室側に隆起するスライド隆起部78を有する。
この前センタースライド部材23は、外表面23aが略平坦に形成され、外表面23aが接着剤79でドアガラス21の車室側表面21aに設けられている(接着されている)。
前センタースライド部材23のスライド隆起部78にはリテーナ73が当接する。リテーナ73は、前センタースライド部材23を昇降自在に保持する部材である。
このリテーナ73は、ランチャンネル71の近傍で、かつ前センタースライド部材23に対して車体中央75側に設けられている。
なお、車体中央75は、現実には、センターピラー45に対して比較的大きく離れているが、便宜上図示の位置に示す。
リテーナ73を前センタースライド部材23に対して車体中央75側に設けることで、前センタースライド部材23でリテーナ73を隠し、リテーナ73を車両10の外部から目視できないようにすることが可能である。
よって、車両のドア構造12の外観性を高めることができる。
リテーナ73で前センタースライド部材23を昇降自在に保持した状態において、前センタースライド部材23が前センターサッシュ部33に沿って設けられている。
加えて、前センターサッシュ部33の凹部端縁55がドアガラス21に対して所定間隔Lだけ離間させて設けられている。
図2に示すように、車両のドア構造12が閉じた状態において、ライニング74が前シール部材47に押し付けられるとともに、シール部材65がピラーライニング46に押し付けられる。
さらに、前センターサッシュ部33は、後端部33cが後シール部材81に押し付けられる。この後シール部材81は、左リヤサイドドア14の後センターサッシュ部82にクリップ83で取り付けられている。
後センターサッシュ部82は、前センターサッシュ部33と同様に、左リヤサイドドア14のドアガラスの車体外側表面(図示せず)に対して面一になるように配置されている。
加えて、後センターサッシュ部82は、車両のドア構造12が閉じた状態において、前センターサッシュ部33のサッシュ外表面56に対して面一になるように配置されている。
一方、図3に示すように、車両のドア構造12が開いた状態において、ライニング74が前シール部材47から離れるとともに、シール部材65がピラーライニング46から離れる。
図4は第1実施の形態に係る車両のドア構造を示す要部拡大図である。
前センターサッシュ部33の収容溝部54は、外壁86、内壁87および底壁88で断面略コ字状に形成されるとともに、凹部が前向きに配置されている。
収容溝部54は、外壁86の内面にサッシュ凹部86aが形成され、内壁87の内面にサッシュ凸部87aが形成されている。
この収容溝部54は、底壁88が基準線89に対して角度θだけ傾斜されている。基準線89は、サッシュ外表面56に対して直交する線である。
よって、収容溝部54は、サッシュ外表面56近傍において、凹部深さ寸法Dが最も大きく形成される。
凹部深さ寸法Dが最も大きな部位に、後側縁部76の縁部76aが当接する。
なお、収容溝部54の凹部深さ寸法Dをサッシュ外表面56近傍において最も大きくした理由は後述する。
収容溝部54には、樹脂製やゴム製の弾性変形可能なランチャンネル71が収容されている。
ランチャンネル71は、外壁86に沿って設けられた外壁部91と、内壁87に沿って設けられた内壁部92と、底壁88に沿って設けられた底壁部93とで断面略コ字状に形成された部材である。
外壁部91は、先端部から内側に延びる外側インナーリップ91aと、基端部から外側に延びるアウターリップ91bとを有している。
アウターリップ91bは、サッシュ凹部86aに係止されている。
内壁部92は、先端部から内側に延びる内側インナーリップ92aと、外面に形成されたリップ凹部92bとを有する。
リップ凹部92bは、サッシュ凸部87aに嵌合されている。
アウターリップ91bをサッシュ凹部86aに係止するとともに、リップ凹部92bをサッシュ凸部87aに嵌合することで、ランチャンネル71を収容溝部54に保持することができる。
前センタースライド部材23は、外表面23aがドアガラス21の車室側表面21aに設けられている。
具体的には、前センタースライド部材23の外表面23aのうち、前半分23bが、ドアガラス21の車室側表面21aのうち、後側縁部95に接着剤79で接着されている。
この状態で、前センタースライド部材23は、外表面23aのうち、後半分23cがドアガラス21の後側縁部95から車体後方に向けて張り出されている。
後半分23cが張り出されることで、後側縁部76がドアガラス21の後側縁部95から張り出される。張り出された後側縁部76がランチャンネル71に昇降自在に収容される。
前センタースライド部材23のスライド隆起部78は、前鉛直壁部97、平坦頂部98および後傾斜壁部99で、内表面23dから車室側に隆起するように形成された部位である。
後側縁部76の内表面23dおよび後傾斜壁部99に内側インナーリップ92aがそれぞれ当接する。
さらに、後側縁部76の外表面23aに外側インナーリップ91aが当接する。
加えて、後側縁部76の縁部76aに底壁部93が当接する。
これにより、後側縁部76がランチャンネル71に昇降自在に収容される。
ここで、収容溝部54の凹部深さDをサッシュ外表面56近傍において最も大きくした理由について説明する。
後側縁部76は、底壁部93のうち、凹部深さ寸法Dが最も大きな部位に縁部76aが当接する。底壁部93は傾斜角θで傾斜している。
よって、縁部76a(すなわち、前センタースライド部材23)が車室13側に移動することを、底壁部93で阻止することができる。前センタースライド部材23はドアガラス21に接着されている。
これにより、ドアガラス21の車体外側表面21bを、前センターサッシュ部33のサッシュ外表面56に対して面一に一層確実に保持することができる。
リテーナ73は、前センターサッシュ部33に取り付けられる取付部101と、取付部101から延出された迂回部102と、迂回部102から延出された押さえ部103と、押さえ部103から延出された被係合部104とを有する。
取付部101は、前センターサッシュ部33の第1内向き傾斜部61にリベット72で取り付けられた部位である。
迂回部102は、前センターサッシュ部33の前端部33bを迂回するように断面略L字状に形成されている。
押さえ部103は、スライド隆起部78の平坦頂部98に当接する上押さえ部103aと、スライド隆起部78の前鉛直壁部97に当接する前押さえ部103bとを有する。
この押さえ部103は、上押さえ部103aおよび前押さえ部103bで断面略L字状に形成されている。
スライド隆起部78の前鉛直壁部97に前押さえ部103bを押圧することで、前センタースライド部材23がランチャンネル71から抜ける方向に変位することを規制する。
これにより、ドアガラス21を前センターサッシュ部33に対して所定間隔Lだけ離間させた状態に保持することができ、外観性を良好に保つことができる。
加えて、スライド隆起部78を上押さえ部103aおよび前押さえ部103bで押圧することで、リテーナ73で前センタースライド部材23を昇降自在に保持することができる。
被係合部104は、押さえ部103(詳しくは、前押さえ部103b)から車体前方に向けて張り出された張出片である。
このリテーナ73は、ロール成形で製造された部材である。リテーナ73をロール成形で製造することで量産化が可能である。
このように、リテーナ73を、ロール成形で製造することで、リテーナ73の量産化が可能になり、リテーナ73を低コストで製造することができる。
リテーナ73に対して車体中央75(図2参照)側にライニング74が設けられている。
このライニング74は、リテーナ73およびパネル隆起部58を車室13側から覆うように形成されている。
具体的には、ライニング74は、前傾斜壁部106、頂壁部107および後張出壁部108で凹状に形成されている。
後張出壁部108の端部108aが、シール部材65の凹部65aに係止されている。
前傾斜壁部106に係合凹部(係合部)111が設けられ、係合凹部111にリテーナ73の被係合部104が係合されている。
ライニング74でリテーナ73およびパネル隆起部58を車室13側から覆うことで、リテーナ73をライニング74で隠すことができる。
リテーナ73を車室13内から目視できないようにして、意匠性を高めることができる。
また、係合凹部111に被係合部104を係合することで、ライニング74でリテーナ73を保持することができ、リテーナ73の剛性を高めることができる。
このように、リテーナ73の剛性を高めることで、リテーナ73で前センタースライド部材23を一層良好に規制して、ドアガラス21を一層良好に保持することができる。
以上説明したように、第1実施の形態の車両のドア構造12によれば、ドア表面の一部となるサッシュ外表面56を前センターサッシュ部33で形成した。
サッシュ外表面56に対してドアガラス21の車体外側表面21bを面一に設けた。
また、前センタースライド部材23に対して車体中央75側にリテーナ73を設け、このリテーナ73で前センタースライド部材23を昇降自在に保持した。
加えて、ライニング74でリテーナ73を保持してリテーナ73の剛性を高めた。
これにより、ドアガラス21の車体外側表面21bをサッシュ外表面56(すなわち、ドア表面)に対して面一に保持することができる。
つぎに、第1実施の形態に係る車両のドア構造12を組み付ける組付方法を図5〜図6に基づいて説明する。
図5(a),(b)は第1実施の形態に係る車両のドア構造の組付方法においてランチャンネルに前センタースライド部材を収容する例を説明する図である。
(a)において、前センタースライド部材23の外表面23aのうち、前半分23bを、ドアガラス21の車室側表面21aのうち、後側縁部95に接着剤79で接着する。
前センターサッシュ部33の収容溝部54にランチャンネル71を取り付ける。
ランチャンネル71に、前センタースライド部材23の後側縁部76を矢印Aの如く収容する。
ここで、前センタースライド部材23を支える部材を、ランチャンネル71とリテーナ73((b)参照)との2部材で構成した。
ランチャンネル71からリテーナ73を分離させることで、ランチャンネル71に前センタースライド部材23の後側縁部76を収容するための開口113を設けることが可能になる。
よって、前センタースライド部材23の後側縁部76をランチャンネル71に開口113から容易に収容させることができる。
(b)において、前センターサッシュ部33の第1内向き傾斜部61にリテーナ73を車室13側から矢印Bの如く配置する。
この際に、前センタースライド部材23をリテーナ73で覆うように配置する。
配置したリテーナ73を第1内向き傾斜部61にリベット72で取り付ける。
リテーナ73を前センターサッシュ部33に取り付ける際に、前センタースライド部材23をリテーナ73で覆うように取り付けるので、リテーナ73を前センターサッシュ部33に容易に取り付けることができる。
図6(a),(b)は第1実施の形態に係る車両のドア構造の組付方法において前センターサッシュ部にライニングを取り付ける例を説明する図である。
(a)において、前センターサッシュ部33のパネル隆起部58およびリテーナ73を車室側から覆うようにライニング74を矢印Cの如く被せる。
被せたライニング74を、前センターサッシュ部33に取付部材(図示せず)で取り付ける。この状態で、ライニング74の係合凹部111をリテーナ73の被係合部104に係合させる。
このように、リテーナ73に被せることでライニング74を容易に取り付けることができる。
(b)において、車両のドア構造12の組み付けが完了する。
図5、図6で説明したように、前センタースライド部材23の後側縁部76をランチャンネル71に容易に収容させ、かつ、リテーナ73を前センターサッシュ部33に容易に取り付けることができる。加えて、ライニング74をリテーナ73に被せることで容易に取り付けることができる。
これにより、車両のドア構造12の組付け作業性を向上させることができる。
つぎに、第2実施の形態の車両のドア構造を図7〜図9に基づいて説明する。なお、第2実施の形態において第1実施の形態と同一類似部材については同じ符号を付して説明を省略する。
図7は本発明に係る車両のドア構造(第2実施の形態)を閉じた状態を示す断面図、図8は第2実施の形態に係る車両のドア構造を開いた状態を示す断面図である。
車両のドア構造122は、窓枠124が第1実施の形態の窓枠16と異なるだけで、その他は第1実施の形態の車両のドア構造12と同じ構成である。
窓枠124は、第1実施の形態の窓枠16と同様に、図1に示すサイドドア本体15の前端部15aに設けられた前サッシュ(図示せず)と、サイドドア本体15の後端部15b(図1参照)に設けられた前センターサッシュ125と、前サッシュの上端および前センターサッシュ125の上端に掛け渡された上サッシュ(図示せず)とからなる。
以下、前センターサッシュ125について説明する。
前センターサッシュ125は、サイドドア本体15の後端部15b(図1に示す)に略鉛直に設けられた前センターサッシュ部(サッシュ部)127と、前センターサッシュ部127に設けられた前センター支え手段128とを備える。
前センターサッシュ部127は、図1に示すサイドドア本体15の上方に突出した上半分にドアガラス21の車体外側表面21bに対して面一になるサッシュ外表面129を有する。
前センターサッシュ部127は、アウターパネル131の前端部131aとインナーパネル132の前端部132aとを固着するとともに、アウターパネル132の後端部131bとインナーパネル132の後端部132bとを固着したものである。
アウターパネル131は、前端部131aの前側でかつ車室13側にパネル隆起部133が形成され、パネル隆起部133の車体外側26に収容溝部134が前向きに形成され、収容溝部134の凹部端縁135から後端部131bまでサッシュ外表面129が略平坦状に形成されている。
パネル隆起部133は、前端部131aから車室13側に向けて延びた第1内向き傾斜部137と、第1内向き傾斜部137から前方に向けて延びた頂部138と、頂部138から車体外側26に向けて延びた第2内向き傾斜部139とを有する。
収容溝部134は、第1実施の形態の収容溝部54(図2参照)と同じ形状なので、説明を省略する。
パネル隆起部133の第1内向き傾斜部137を前端部131aを介して収容溝部134に設けた。
よって、第1実施の形態のパネル隆起部58の幅W1(図2参照)と比較して、パネル隆起部133の幅W2を小さく抑えることができる。
サッシュ外表面129は、ドアガラス21の車体外側表面21bに対して面一になるように設けられている。
このサッシュ外表面129は、車両のドア構造122のドア表面の一部を形成する部位である。
アウターパネル131は、ロール成形で製造された部材である。ロール成形でアウターパネル131を製造することで、アウターパネル131の量産化が可能である。
インナーパネル132は、前端部132aにシール取付部141が形成され、シール取付部141の後方に平坦部142および平坦隆起部143が形成されている。
インナーパネル132は、ロール成形で製造された部材である。インナーパネル132をロール成形で製造することで量産化が可能である。
このように、前センターサッシュ部127のアウターパネル131やインナーパネル132を、ロール成形で製造することで、前センターサッシュ部127の量産化が可能である。
よって、前センターサッシュ部127を低コストで製造することができる。
前センターサッシュ部127には、シール取付部141にクリップ64を介してシール部材65が取り付けられ、前端部127a側に前センター支え手段128が設けられている。
前センター支え手段128は、収容溝部134に設けられたランチャンネル71と、第2内向き傾斜部139にリベット72で取り付けられたリテーナ145と、リテーナ145を覆うライニング146とを備える。
ランチャンネル71およびリテーナ145は、前センタースライド部材23を支える部材である。
前センタースライド部材23を支える部材を、ランチャンネル71とリテーナ145との2部材で構成した理由については後述する。
リテーナ145は、前センタースライド部材23のスライド隆起部78に当接することで、前センタースライド部材23を昇降自在に保持する部材である。
このリテーナ145は、ランチャンネル71の近傍で、かつ前センタースライド部材23に対して車体中央75側に設けられている。
前センタースライド部材23でリテーナ145を隠すことにより、リテーナ145を車両10の外部から目視できないようにすることが可能である。よって、車両のドア構造122の外観性を高めることができる。
リテーナ145で前センタースライド部材23を昇降自在に保持した状態において、前センタースライド部材23が前センターサッシュ部127に沿って設けられている。
加えて、前センターサッシュ部127の凹部端縁135がドアガラス21に対して所定間隔Lだけ離間させて設けられている。
図7に示すように、車両のドア構造122が閉じた状態において、ライニング146が前シール部材47に押し付けられるとともに、シール部材65がピラーライニング46に押し付けられる。
さらに、前センターサッシュ部127は、後端部127bが後シール部材81に押し付けられる。この状態において、前センターサッシュ部127は、後センターサッシュ部82に対してサッシュ外表面129が面一になるように配置される。
一方、図8に示すように、車両のドア構造122が開いた状態において、ライニング146が前シール部材47から離れるとともに、シール部材65がピラーライニング46から離れる。
図9は第2実施の形態に係る車両のドア構造を示す要部拡大図である。
リテーナ145は、前センターサッシュ部127に取り付けられる取付部151と、取付部151から延出された押さえ部152と、押さえ部152から延出された被係合部153とを有する。
取付部151は、前センターサッシュ部127の第2内向き傾斜部139にリベット72で取り付けられた部位である。
押さえ部152は、スライド隆起部78の平坦頂部98に当接する上押さえ部152aと、スライド隆起部78の前鉛直壁部97に当接する前押さえ部152bとを有する。
この押さえ部152は、上押さえ部152aおよび前押さえ部152bで断面略L字状に形成されている。
スライド隆起部78の前鉛直壁部97に前押さえ部152bを押圧することで、前センタースライド部材23がランチャンネル71から抜ける方向に変位することを規制する。
これにより、ドアガラス21を前センターサッシュ部127に対して所定間隔Lだけ離間させた状態に保持することができ、外観性を良好に保つことができる。
加えて、スライド隆起部78を上押さえ部152aおよび前押さえ部152bで押圧することで、リテーナ145で前センタースライド部材23を昇降自在に保持することができる。
押さえ部152(詳しくは、前押さえ部152b)から張出片154が車室13側に向けて張り出され、張出片154に被係合部153が形成されている。
被係合部153は、ライニング146の係合凸部161に係合するように凹状に形成されている。
このリテーナ145は、ロール成形で製造された部材である。リテーナ145をロール成形で製造することで量産化が可能である。
このように、リテーナ145を、ロール成形で製造することで、リテーナ145の量産化が可能になり、リテーナ145を低コストで製造することができる。
リテーナ145に対して車体中央75(図7参照)側にライニング146が設けられている。
このライニング146は、リテーナ145およびパネル隆起部133を車室13側から覆うように形成されている。
具体的には、ライニング146は、前傾斜壁部156、頂壁部157および後張出壁部158で凹状に形成されている。
前傾斜壁部156に係合凸部(係合部)161が設けられ、係合凸部161にリテーナ145の被係合部153が係合されている。
ライニング146でリテーナ145およびパネル隆起部133を車室13側から覆うことで、リテーナ145をライニング146で隠すことができる。
リテーナ145を車室13内から目視できないようにして、意匠性を高めることができる。
また、係合凸部161に被係合部153を係合することで、ライニング146でリテーナ145を保持することができ、リテーナ145の剛性を高めることができる。
このように、リテーナ145の剛性を高めることで、リテーナ145で前センタースライド部材23を一層良好に規制して、ドアガラス21を一層良好に保持することができる。
以上説明したように、第2実施の形態の車両のドア構造122によれば、ドア表面の一部となるサッシュ外表面129を前センターサッシュ部127で形成した。
サッシュ外表面129に対してドアガラス21の車体外側表面21bを面一に設けた。
また、前センタースライド部材23に対して車体中央75側にリテーナ145を設け、このリテーナ145で前センタースライド部材23を昇降自在に保持した。
加えて、ライニング146でリテーナ145を保持してリテーナ145の剛性を高めた。
これにより、ドアガラス21の車体外側表面21bをサッシュ外表面129(すなわち、ドア表面)に対して面一に保持することができる。
また、第2実施の形態の車両のドア構造122によれば、パネル隆起部133の幅W2を小さく抑えることができるので、車両のドア構造122の形状をコンパクトに抑えることができる。
つぎに、第2実施の形態に係る車両のドア構造122を組み付ける組付方法を図10〜図11に基づいて説明する。
図10(a),(b)は第2実施の形態に係るランチャンネルに前センタースライド部材を収容する例を説明する図である。
(a)において、前センタースライド部材23の外表面23aのうち、前半分23bを、ドアガラス21の車室側表面21aのうち、後側縁部95に接着剤79で接着する。
前センターサッシュ部127の収容溝部134にランチャンネル71を取り付ける。
ランチャンネル71に、前センタースライド部材23の後側縁部76を矢印Dの如く収容する。
ここで、前センタースライド部材23を支える部材を、ランチャンネル71とリテーナ145((b)参照)との2部材で構成した。
ランチャンネル71からリテーナ145を分離させることで、ランチャンネル71に前センタースライド部材23の後側縁部76を収容するための開口163を設けることが可能になる。
よって、前センタースライド部材23の後側縁部76をランチャンネル71に開口163から容易に収容させることができる。
(b)において、前センターサッシュ部127の第2内向き傾斜部139にリテーナ145を車室13側から矢印Eの如く配置する。
この際に、前センタースライド部材23をリテーナ145で覆うように配置する。
配置したリテーナ145を第2内向き傾斜部139にリベット72で取り付ける。
リテーナ145を前センターサッシュ部127に取り付ける際に、前センタースライド部材23をリテーナ145で覆うように取り付けるので、リテーナ145を前センターサッシュ部127に容易に取り付けることができる。
図11(a),(b)は第2実施の形態に係る前センターサッシュ部にライニングを取り付ける例を説明する図である。
(a)において、前センターサッシュ部127のパネル隆起部133およびリテーナ145を車室側から覆うようにライニング146を矢印Fの如く被せる。
被せたライニング146を、前センターサッシュ部127に取付部材(図示せず)で取り付ける。この状態で、ライニング146の係合凸部161をリテーナ145の被係合部153に係合させる。
このように、リテーナ145に被せることでライニング146を容易に取り付けることができる。
(b)において、車両のドア構造12の組み付けが完了する。
図10、図11で説明したように、前センタースライド部材23の後側縁部76をランチャンネル71に容易に収容させ、かつ、リテーナ145を前センターサッシュ部127に容易に取り付けることができる。加えて、ライニング146をリテーナ145に被せることで容易に取り付けることができる。
これにより、車両のドア構造122の組付け作業性を向上させることができる。
以上説明したように、第2実施の形態の車両のドア構造122によれば、第1実施の形態の車両のドア構造12と同様の効果を得ることができる。
加えて、第2実施の形態の車両のドア構造122によれば、パネル隆起部133の幅W2(図7参照)を小さく抑えることができるので、車両のドア構造122の形状をコンパクトに抑えることができる。
なお、前記実施の形態では、車両のドア構造12,122としてフロントサイドドアを適用した例について説明したが、これに限らないで、リヤサイドドア14などの他のドアに適用しても同様の効果を得ることができる。
本発明の車両のドア構造および車両のドア構造の組付方法は、ドアガラスが昇降自在に設けられた自動車への適用に好適である。
本発明に係る車両のドア構造(第1実施の形態)を備えた自動車を示す斜視図である。 図1の2−2線断面図である。 第1実施の形態に係る車両のドア構造を開いた状態を示す断面図である。 第1実施の形態に係る車両のドア構造を示す要部拡大図である。 第1実施の形態に係る車両のドア構造の組付方法においてランチャンネルに前センタースライド部材を収容する例を説明する図である。 第1実施の形態に係る車両のドア構造の組付方法において前センターサッシュ部にライニングを取り付ける例を説明する図である。 本発明に係る車両のドア構造(第2実施の形態)を閉じた状態を示す断面図である。 第2実施の形態に係る車両のドア構造を開いた状態を示す断面図である。 第2実施の形態に係る車両のドア構造を示す要部拡大図である。 第2実施の形態に係る車両のドア構造の組付方法においてランチャンネルに前センタースライド部材を収容する例を説明する図である。 第2実施の形態に係る車両のドア構造の組付方法において前センターサッシュ部にライニングを取り付ける例を説明する図である。
符号の説明
10…車両、11…車体、12,122…車両のドア構造、15…サイドドア本体(ドア本体)、21…ドアガラス、21a…ドアガラスの車室側表面、21b…ドアガラスの車体外側表面、23…前センタースライド部材(スライド部材)、33,127…前センターサッシュ部(サッシュ部)、56,129…サッシュ外表面、71…ランチャンネル、73,145…リテーナ、74,146…ライニング、75…車体中央、76…後側縁部(側縁部)、103,152…押さえ部、111…係合凹部(係合部)、161…係合凸部(係合部)、L…所定間隔。

Claims (6)

  1. 車体にドア本体が設けられた車両のドア構造であって、
    前記ドア本体に昇降自在に支持されたドアガラスと、
    前記ドアガラスの車室側表面に設けられたスライド部材と、
    前記スライド部材に沿わせるとともに、前記ドアガラスに対して所定間隔離間させて設けられ、前記ドアガラスの車体外側表面に対して面一になるサッシュ外表面を有するサッシュ部と、
    前記サッシュ部に設けられ、前記スライド部材の側縁部を昇降自在に収容するランチャンネルと、
    前記ランチャンネルの近傍で、かつ前記スライド部材に対して車体中央側に設けられ、前記スライド部材を昇降自在に保持するリテーナと、
    を備えたことを特徴とする車両のドア構造。
  2. 前記リテーナは、前記スライド部材が前記ランチャンネルから抜ける方向に変位することを規制する押さえ部を備えたことを特徴とする請求項1記載の車両のドア構造。
  3. 前記リテーナは、ロール成形で製造された部材であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の車両のドア構造。
  4. 前記リテーナに対して車体中央側に設けられ、前記リテーナと係合するライニングを備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両のドア構造。
  5. 車体に設けられたドアに昇降自在に支持されたドアガラスと、前記ドアガラスの車室側表面に設けられたスライド部材と、前記スライド部材に沿わせるとともに、前記ドアガラスに対して所定間隔離間させて設けられ、前記ドアガラスの車体外側表面に対して面一になるサッシュ外表面を有するサッシュ部と、前記サッシュ部に設けられ、前記スライド部材の側縁部を昇降自在に収容するランチャンネルと、前記ランチャンネルの近傍で、かつ前記スライド部材に対して車体中央側に設けられ、前記スライド部材を昇降自在に保持するリテーナとを備えた車両のドア構造の組付方法であって、
    前記スライド部材の側縁部を前記ランチャンネルに昇降自在に収容する工程と、
    前記スライド部材の側縁部を収容した後、前記リテーナを前記サッシュ部に取り付ける工程と、
    を備えたことを特徴とする車両のドア構造の組付方法。
  6. 車体に設けられたドアに昇降自在に支持されたドアガラスと、前記ドアガラスの車室側表面に設けられたスライド部材と、前記スライド部材に沿わせるとともに、前記ドアガラスに対して所定間隔離間させて設けられ、前記ドアガラスの車体外側表面に対して面一になるサッシュ外表面を有するサッシュ部と、前記サッシュ部に設けられ、前記スライド部材の側縁部を昇降自在に収容するランチャンネルと、前記ランチャンネルの近傍で、かつ前記スライド部材に対して車体中央側に設けられ、前記スライド部材を昇降自在に保持するリテーナと、リテーナに対して車体中央側に設けられ、前記リテーナと係合するライニングとを備えた車両のドア構造の組付方法であって、
    前記スライド部材の側縁部を前記ランチャンネルに昇降自在に収容する工程と、
    前記スライド部材の側縁部を収容した後、前記リテーナを前記サッシュ部に取り付ける工程と、
    前記サッシュ部に取り付けたリテーナに前記ライニングを係合させる工程と、
    を備えたことを特徴とする車両のドア構造の組付方法。
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