JP2008149401A - 工作機械のカバー構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送時に工作機械から分離するカバー構造体における構成部材の個数を減ら、工作機械に取り付けたまま搬送するカバー構造体の高さを低くして搬送を容易にしたカバー構造体を提供する。
【解決手段】カバー構造体1は、左右側面パネル14,15が、それぞれ上部側面パネル14b,15bと下部側面パネル14a,15aとからなり、下部側面パネル14a,15aが支持枠9,9と上部ビームとからなる門型のシャッターフレーム11およびベッド2に支持され、上部側面パネル14b、15bが下部側面パネル14a,15bに対して着脱可能に連結されており、シャッターフレーム11の各支持枠9,9が下部支持枠9a,9aに上部支持枠9b,9bをヒンジ19によって連結されてなり、各上部支持枠9b,9bが、上部ビームを伴ってテーブルの前後方向に沿う垂直面内において下部支持枠9a,9aに対して起倒可能に設けられた構成とされている。
【選択図】図9

Description

本発明は、マシニングセンタ等の工作機械のベッド等に取り付けられてテーブルを覆うスプラッシュガード等のカバー構造体に関するものである。
この種のカバー構造体は工作機械が大型になれば必然的に大きくなり、カバー構造体をベッドに取り付けたままでは、運搬車両の積み荷サイズの制限によって、工作機械を製造工場から需要先の生産工場へ搬送することができない。
そこで、従来、前記カバー構造体として、テーブルの中央の前面側を覆う中央カバー部と、テーブルの左側面側を覆う左カバー部と、テーブルの右側面側を覆う右カバー部とに3分割可能に構成し、工作機械の搬送時には、中央カバー部のみをベッドに取り付けたままとし、左カバー部と右カバー部とをベッドから取り外して、横幅寸法を工作機械幅と同じにし、トレーラー等の運搬車両によって、その荷台からはみ出すことなく搬送することができるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−155781号公報
しかしながら、従来の工作機械のカバー構造体においては、運搬車両を考慮して横幅寸法を縮小させることができるものの、高さ寸法が高い場合には、前記中央カバーが高さ制限を超えることがあり、中央カバー部を工作機械のベッドに取り付けられたままでは搬送することができない。この場合には、工作機械の搬送時に、前記中央カバー部をもベッドから取り外すことを余儀なくされ、工作機械から分離したカバー構造体の洗浄、梱包を行うのに中央カバー部の分だけ余分に手間が掛かかると共に、需要先の生産工場において中央カバー部も再組立を行う必要があるため、それに要する手間、時間も少なからず掛かる問題がある。また、前記中央カバー部は、中央部に扉で開閉される開口部が設けられているため、自体の強度が弱くて搬送に耐えられず、適当な出荷固定具で補強する必要があり、工作機械の付属品以外の余分な部品を用意しなければならないという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、工作機械の搬送時に工作機械から分離するカバー構造体における構成部材の個数を減らすと共に、工作機械に取り付けたまま搬送する前記構成部材の高さを低くして、工作機械と一緒に容易に搬送し得るようにした工作機械のカバー構造体を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために、以下の構成としたことを特徴とする。
すなわち、請求項1に係る工作機械のカバー構造体は、工作機械のベッドに固定して立設された左右一対の支持枠の上端部間に上部ビームを掛け渡して形成された門型のシャッターフレームに、扉を開閉自在に装着してなり、工作機械のテーブルの前面側を覆う前面シャッターと、前記シャッターフレームの両側および前記ベッドの少なくとも一方に支持されて前記テーブルの左右側面側を覆う左側面パネルおよび右側面パネルとを備えたカバー構造体であって、前記左右側面パネルが、それぞれ、上部側面パネルと下部側面パネルとからなり、該下部側面パネルを前記シャッターフレームおよび前記ベッドの少なくとも一方に支持され、前記上部側面パネルを下部側面パネルに対してその上部に載置されて着脱可能に連結されており、また、前記シャッターフレームの各支持枠が下部支持枠に上部支持枠をヒンジによって連結されてなり、各上部支持枠が、前記上部ビームを伴って前記テーブルの前後方向に沿う垂直面内において下部支持枠に対して起倒可能に設けられていることを特徴としている。
請求項2に係る工作機械のカバー構造体は、請求項1に記載のカバー構造体において、前記各上部支持枠が、テーブルの後面側へ向けて倒されて下部支持枠に平行に沿った状態とされ、先端部を下部支持枠に固定されるようになっていることを特徴としている。
請求項3に係る工作機械のカバー構造体は、請求項1または2に記載のカバー構造体において、前記前面シャッターには、シャッターフレームの各支持枠に設けられた案内レールに沿って、複数の扉が上下方向に開閉可能に設けられ、該各扉は前記上部支持枠を倒す際に前記下部支持枠内に収納可能とされていることを特徴としている。
請求項4に係る工作機械のカバー構造体は、請求項1〜3のいずれかに記載のカバー構造体において、前記テーブルの後面側には、前記ベッド上に設けられたコラムとテーブルとの間の両外側領域を覆う一対の側面扉パネルが、前記ベッドおよびコラムの少なくとも一方の両側に着脱可能に固定されていることを特徴としている。
本発明は以下の優れた効果を奏する。
すなわち、請求項1に係る工作機械のカバー構造体によれば、左右側面パネルの上部側面パネルを下部側面パネルから分離すると共に、前面シャッターにおけるシャッターフレームの上部支持枠を下部支持枠に対して倒すことにより、門型のシャッターフレームの高さを低くすることができるので、前記左右側面パネルや前面シャッターの高さが高い場合であっても、高さの制限を受けることなく、前記側面パネルの主要部や前面シャッターを工作機械に取り付けた状態で容易に搬送することができる。これにより、工作機械の搬送に際して、工作機械から分離するカバー構造体の構成部材の個数を減らして工作機械の分解、再組立に要する手間を低減し、梱包ミスや組立間違いを減少させることができる。また、門型のシャッターフレームは、上部支持枠を下部支持枠に対して倒した場合でも、上部ビームが一対の支持枠を相互に連結した状態に保つので、前記上部ビームが工作機械に取り付けた状態で搬送されるカバー構造体に対する出荷固定具の機能を果たし、荷造専用の出荷固定具を用意することなく、工作機械と一緒に搬送されるカバー構造体の剛性を搬送に耐えるものとすることができる。
請求項2に係る工作機械のカバー構造体によれば、上部支持枠をテーブルの後面側方向へ倒してその先端部を下部支持枠に固定するので、前面シャッターの外面より外側に突き出す部材を無くすことができると共に、工作機械の搬送中、高さを低くした門型シャッターフレームを剛性をしっかりと確保することができる。
請求項3に係る工作機械のカバー構造体によれば、工作機械の搬送時には、複数の扉を下降させてシャッターフレームの下部支持枠内に格納することができるので、前記扉をシャッターフレームから取り外さなくても容易に前面シャッターの高さを低くすることができ、カバー構造体の分解、洗浄、包装、再組立が一層容易となる。
請求項4に係る工作機械のカバー構造体によれば、前記テーブルの後面とコラムとの間の両外側領域を覆う一対の側面扉パネルを設ける場合に、それらの側面扉パネルの高さが高くても、それらをベッドまたはコラムから取り外すことにより、工作機械の搬送に支障を来すことがない。
以下、本発明の一実施の形態に係る工作機械のカバー構造体について添付図面を参照して説明する。
図1〜図4は本発明の一実施の形態に係る工作機械のカバー構造体1を示す。このカバー構造体1は、例えば、ベッド2の前側上面にX軸方向(図1,図3で左右方向、図2で紙面に垂直な方向)に移動自在に設けられたテーブル3と、前記ベッド2の後側上面にZ軸方向(図2で左右方向、図3で上下方向)に移動自在に設けられたコラム4と、該コラムの前面にY軸方向(図1、図2で上下方向)に移動自在に支持された主軸ヘッド5と、前記コラム4の横に設置された工具マガジン6から前記主軸ヘッド5の主軸5aとの間で工具Tを工具交換アーム7によって交換する工具交換装置ATC等とを備えた横型のマシニングセンタである工作機械8の前記テーブル3の周囲を覆うように設備されている。
すなわち、前記カバー構造体1は、工作機械8のベッド2に固定して立設された左右一対の支持枠9,9の上端部間に上部ビーム10を掛け渡して形成された門型のシャッターフレーム11に、一対の扉12a,12bを上下に開閉自在に装着してなり、前記工作機械8のテーブル3(ワーク加工領域)の前面側を覆う前面シャッター13と、前記シャッターフレーム11の両側および前記ベッド2に支持されて前記テーブル3の左右側面側を覆う左側面パネル14および右側面パネル15と、前記テーブル3の後面側において前記コラム4とテーブル3との間の両外側領域を覆う一対の左右側面扉パネル16,17と、前記前面シャッター13と左右側面パネル14,15とで囲まれた空間の上方を覆う上面パネル18とを備えている。
前記シャッターフレーム11の各支持枠9,9は、長尺の下部支持枠9a,9aの上端に、短尺の上部支持枠9b,9bがヒンジ19,19(図4参照)によって連結されてなり、前記下部支持枠9a,9aがそれらの下端を前記ベッド2の前側にブラケット9cを介して固定され、前記上部支持枠9b,9bが、それらの上端どうし間に掛け渡した前記上部ビーム10によって連結され、前記ヒンジ19,19を介して前記上部ビーム10と一緒に、前記テーブル3の前後方向(前記コラム4の移動方向であるZ軸方向)に沿う垂直面内において下部支持枠9a,9aに対して起倒可能に設けられている。
なお、前記下部支持枠9a,9aの上部に垂直状に起立した上部支持枠9b,9bは、図5に示すように、それらの下端部が、前記ヒンジ19,19の反対側において、ボルトBにより下部支持枠9a,9aの上端部に着脱自在に連結されるようになっている。
前記各支持枠9,9は、横断面がコ字状(溝型状)に形成されて互いの開口部側を向かい合わせて配設され、前記開口部側に上下方向に沿って前後(図5〜図7で左右方向)に位置された2条の溝からなる案内レール20a,20bが設けられており、前記一対の扉12a,12bが、それらの左右の両端部に設けた被案内部12cを、前記各案内レール20a,20bに案内支持されて上下に移動自在に設けられている。そして、前記各扉12a,12bは、詳細は図示しないが、一方(図1、図3で右側、図4で左側)の前記上部支持枠9bに取り付けたモータ21によってチェーン伝動機構22を介して上下動されて、前記テーブル3の前側の空間を上下に開閉するようになっている。また、前記各扉12a,12bは、それぞれ左右に透明板を取り付けた一対の窓12d,12dが設けられている。
なお、前記上部ビーム10は矩形断面を有する一対の部材10a,10bで形成され、その前側下部の部材10bの上方に前記各扉12a,12bを昇降させるためのチェーン伝動機構22の一部(スプロケットの回転軸22a等)が配置されている。また、前側の扉12aの下端には、前記テーブル3の前面両側部を覆う一対のカバー12e,12eが設けられている。該各カバー12e,12eは、テーブル3の前側に2面パレット交換装置を設置しない場合には取り外される。また、前記前面シャッター13の下部には、前記各下部支持枠9a,9aに支持されて、前記テーブル3側が低くなるように傾斜されたカバー12fが、前記カバー12e,12eの下位に位置して設けられている。
また、前記上部支持枠9b,9bの上端部の前側位置には、前記上部ビームを覆う前面板10cが、前記上部支持枠9b,9bの間に掛け渡して設けられている。
さらに、前記各下部支持枠9a,9aの上端部の対向面側には、該下部支持枠9a,9a内に収納した各扉12a,12bを下部支持枠9a,9aに固定する固定金具23がボルトで着脱し得るようになっており、また、前記各下部支持枠9a,9aにおけるテーブル3の後面側(コラム4側)を向く面の上方位置には、テーブル3の後面側に倒した前記上部支持枠9b,9bを固定するための固定ブラケット24がボルトで固定されている。
前記左側面パネル14は、下部の左側面パネル14aと上部の左側面パネル14bとからなり、下部の左側面パネル14aは、前面板14a1と側面板14a2と底板14a3とを備えて平面視でL字型に形成され、前面板14a1の内端部が前記左側の下部支持枠9aにボルト等により固定されると共に、側面板14a2の下辺がベッド2の左側面にボルト等により固定されている。前記底板14a3は内端側が低くなるようにして前記テーブル3の左側の伸縮カバー3aの上面近くに向けて傾斜されている。前記上部の左側面パネル14bは、前面板14b1と側面板14b2と天板14b3とを備えて、水平断面視でコ字状に形成され、前記下部の左側面パネル14a上に載置されて、下端部を下部の左側面パネル14aの上端にボルト等により着脱可能に連結されている。なお、前記側面板14a2には透明板を装着した上下一対の窓14b4,14b4(図9参照)が設けられている。また、前記天板14b3の前記左側の支持枠9の上端部に対応する角部には、前記前面シャッター13の各扉12a,12bが上方に突き出すことを可能とする切欠部14b5が設けられている。
前記右側面パネル15は、前記左側面パネル14と略対称に形成され、下部の右側面パネル15aと上部の右側面パネル15bとからなり、下部の右側面パネル15aは、前面板15a1と側面板15a2と底板15a3とを備えて水平断面視でL字型に形成され、前面板15a1の内端部が前記右側の下部支持枠9aにボルト等により固定されると共に、側面板15a2の下辺がベッド2の右側面にボルト等により固定されている。前記底板15a3は内端側が低くなるようにして前記テーブル3の右側の伸縮カバー3bの上面近くに向けて傾斜されている。前記上部の左側面パネル15bは、前面板15b1と側面板15b2と天板15b3とを備えて、水平断面視でコ字状に形成され、前記下部の右側面パネル15a上に載置されて、下端部を下部の右側面パネル15aの上端にボルト等により着脱可能に連結されている。なお、前記側面板15b2には透明板を装着した上下一対の窓15b4,15b4が設けられている。
また、前記天板15b3の前記右側の支持枠9の上端部に対応する角部には、前記前面シャッター13の各扉12a,12bが上方に突き出すことを可能とすると共に前記各扉12a,12bの昇降用のモータ22を収容するための切欠凹部15b5が設けられている。
前記左側面扉パネル16は、前記テーブルの左後面側とベッド2の左側面側の二方を開放された箱形に形成されて、前記左側面パネル14の後端部と前記ベッド2の左側面にボルト等により着脱可能に固定された左後面パネル16aと、該左後面パネル16aの後側に一体に結合されて、前記工具交換装置ATCの工具交換アーム7の移動空間をあけてその周囲を覆う工具交換装置用パネル16bとを備えている。該工具交換用パネル16bの上下方向の中間部には透明板を付けた窓16cが設けられている。また、前記右側面扉パネル17は、前記テーブル3の右後面側とベッド2の右側面側の二方を開放された箱形に形成されて、前記右側面パネル15の後端部と前記ベッド2の右側面にボルト等により着脱可能に固定されており、その中央部には透明板を装着した窓17aを有する扉17bがコラム4の前後方向(Z軸方向)にスライド開閉できるように設けられている。また、前記右側面扉パネル17の下部の外側には、作業者の乗り降りする段付きのステップ17cが取り付けられている。なお、該ステップ17cの下部外周側には、床面に接地する複数の支脚17dが螺着されている。
また、前記上面パネル18は、左右に並べられた3つの矩形平板状のパネル18a,18b,18cからなり、前記左後面パネル16aおよび右側面扉パネル17と前記上部ビーム10の上部とに掛け渡した複数の縦支持板25とに支持されて、それらに着脱自在に固定されている。なお、左右の両側のパネル18a,18cはそれぞれ前記上部の左側面パネル14bと上部の右側面パネル15bの上面にも取ると等により着脱自在に固定されている。
前記のように構成されたカバー構造体1は、工作機械8が製造工場から需要先の生産工場へ出荷搬送される場合には、図9に示すように、前記上面パネル18の各パネル18a,18b,18cを前記縦支持板25から取り外すと共に、該縦支持板25を前記左後面パネル16aと右側面扉パネル17の上面と前記上部ビーム10の上部から取り外す。しかる後に、左右側面扉パネル16、17を前記左右側面パネル14,15とベッド2の両側面から取り外す。次に、左右側面パネル14,15の下部の左右側面パネル14a,15aから上部の左右側面パネル14b,15bを取り外す。そして、前記コラム4を前記ベッド2から取り外す。
そして、前記前面シャッター13の各扉12a,12bを、最下端位置まで下降させて、それらの下端部をストッパーに当接させた状態として、図6、図7に示すように、各下部支持枠9a,9aの上部に前記固定金具23を取り付け、該固定金具23に前記各扉12a,12bの上端部をボルトで固定することにより、下部支持枠9a,9aに固定する。しかる後に、前記支持枠9,9の下部支持枠9a,9aに上部支持枠9b,9bを連結しているボルトBを取り外してから、下部支持枠9a,9aに対して上部支持枠9b,9bを、図5に示す垂直上方に位置する状態から、図6に示す平行状態になるまでヒンジ19を介して内側(前記テーブル3の後面側)へ倒して、その先端部(図6で下端部)を下部支持枠9a,9aの内側の固定ブラケット24にボルトで固定する。
このようにして、前記前面シャッター13および前記左右側面パネル14,15の各下部側面パネル14a,15aだけを前記ベッド2に取り付けた状態にすることにより、最大荷造高さを低くして工作機械8を高さの制限を受けることなく搬送することができる。工作機械8から分離した前記カバー構造体1のうちの左右の上部側面パネル14b,15b、左右側面扉パネル16,17は、それぞれ個別に洗浄、梱包して搬送する。
以上説明したように、前記実施の形態に係る工作機械のカバー構造体1は、工作機械8のベッド2に固定して立設された左右一対の支持枠9,9の上端部間に上部ビーム10を掛け渡して形成された門型のシャッターフレーム11に、一対の扉12a,12bを開閉自在に装着してなり、工作機械8のテーブル3の前面側を覆う前面シャッター13と、前記シャッターフレーム11の両側および前記ベッド2の少なくとも一方に支持されて前記テーブル3の左右側面側を覆う左側面パネル14および右側面パネル15とを備え、前記左右側面パネル14,15がそれぞれ上部側面パネル14b,15bと下部側面パネル14a,15aとからなり、該下部側面パネル14a,15aが前記シャッターフレーム11および前記ベッド2の少なくとも一方に支持され、前記上部側面パネル14b,15bが下部側面パネル14a,15aに対して着脱可能に連結されており、また、前記シャッターフレーム11の各支持枠9,9が下部支持枠9aに上部支持枠9bをヒンジ19によって連結してなり、各上部支持枠9b,9bが、前記上部ビーム10を伴って前記テーブル3の前後方向に沿う垂直面内において下部支持枠9a,9aに対して起倒可能に設けられた構成とされている。
したがって、前記実施の形態に係る工作機械のカバー構造体1によれば、左右側面パネル14,15の各上部側面パネル14b,15bを下部側面パネル14a,15aから分離すると共に、前面シャッター13におけるシャッターフレーム11の上部支持枠9b,9bを下部支持枠9a,9aに対して倒すことにより、門型のシャッターフレーム11の高さを低くすることができるので、前記左右側面パネル14,15や前面シャッター13の高さが高い場合であっても、高さの制限を受けることなく、前記左右側面パネル14,15の主要部や前面シャッター13を工作機械8の取り付けた状態で支障なく、容易に搬送することができる。
これにより、工作機械8の搬送に際して、工作機械8から分離するカバー構造体の構成部材の個数を減らして工作機械8の分解、再組立に要する手間を低減し、梱包ミスや組立間違いを減少させることができる。また、門型のシャッターフレーム11は、上部支持枠9b,9bを下部支持枠9a,9aに対して倒した場合でも、上部ビーム10が一対の支持枠9,9を相互に連結した状態に保つので、前記上部ビーム10が工作機械8に取り付けた状態で搬送されるカバー構造体1に対する出荷固定具の機能を果たし、荷造専用の出荷固定具を用意することなく、工作機械8と一緒に搬送されるカバー構造体1の剛性を搬送に耐えるものとすることができる。
また、前記カバー構造体1によれば、前記各上部支持枠9b,9bは、テーブル3の後面側へ向けて倒されて下部支持枠9a,9aに平行に沿った状態とされ、先端部を下部支持枠9a,9aに固定される構成とされているので、上部支持枠9b,9bをテーブル3の後面側(コラム4側)に倒してその先端部を下部支持枠9a,9aに固定することにより、前面シャッター12a,12bの外面より外側に突き出す部材を無くすことができると共に、工作機械8の搬送中、高さを低くした門型シャッターフレーム11の剛性をしっかりと確保することができる。なお、前記のとおり、上部支持枠9b,9bはテーブル3の後面側に倒すようにするのが好ましいが、上記と反対側(前面シャッター13の外側方向)へ倒すようにすることもできる。
また、前記カバー構造体1によれば、前記前面シャッター13には、シャッターフレーム11の各支持枠9,9に設けられた案内レール20a,20bに沿って、一対の扉12a,12bが上下方向に開閉可能に設けられ、該各扉12a,12bは前記上部支持枠9b,9bを倒す際に前記下部支持枠9a,9a内に収納可能とされた構成とされているので、工作機械8の搬送時には、各扉12a,12bを下降させてシャッターフレーム11の下部支持枠9a,9a内に収納することができ、前記各扉12a,12bをシャッターフレーム11から取り外さなくても容易に前面シャッター13の高さを低くすることができ、カバー構造体1の分解、洗浄、包装、再組立が一層容易となる
また、前記カバー構造体1によれば、前記テーブル3の後面側には、前記ベッド2上に設けられたコラム4とテーブル3との間の両外側領域を覆う一対の左右側面扉パネル16,17が、前記ベッド2およびコラム4の少なくとも一方の両側に着脱可能に固定された構成とする場合には、前記側面扉パネル16,17の高さが高くても、それらをベッド2から取り外すことにより、工作機械8の搬送に支障を来すことがない。
本発明を適用する工作機械として横型のマシニングセンタを例にして説明したが、本発明はこれに限らず、縦型のマシニングセンタ、フライス盤、研削盤、その他の工作機械に適用することもできる。
本発明の一実施の形態に係る工作機械のカバー構造体を示す正面図である。 同じく右側面図である。 同じく平面図である。 図2のイ−イ断面図である。 図4のロ−ロ断面の拡大図である。 図5において前面シャッターを折り畳んだときの状態を示す断面図である。 図6のハ矢視図である。 図6のニ矢視図である。 本発明の一実施の形態に係る工作機械のカバー構造体の所要部を工作機械から分離した状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 カバー構造体
2 ベッド
3 テーブル
4 コラム
7 工具交換アーム
8 工作機械
9 支持枠
9a 下部支持枠
9b 上部支持枠
10 上部ビーム
11 シャッターフレーム
12a,12b 扉
13 前面シャッター
14,15 左右側面パネル
16,17 左右側面扉パネル
18 上面パネル
19 ヒンジ
23 固定金具
24 固定ブラケット

Claims (4)

  1. 工作機械のベッドに固定して立設された左右一対の支持枠の上端部間に上部ビームを掛け渡して形成された門型のシャッターフレームに、扉を開閉自在に装着してなり、工作機械のテーブルの前面側を覆う前面シャッターと、前記シャッターフレームの両側および前記ベッドの少なくとも一方に支持されて前記テーブルの左右側面側を覆う左側面パネルおよび右側面パネルとを備えたカバー構造体であって、
    前記左右側面パネルは、それぞれ、上部側面パネルと下部側面パネルとからなり、該下部側面パネルが前記シャッターフレームおよび前記ベッドの少なくとも一方に支持され、前記上部側面パネルが下部側面パネルに対してその上部に載置されて着脱可能に連結されており、また、前記シャッターフレームの各支持枠が下部支持枠に上部支持枠をヒンジによって連結されてなり、各上部支持枠が、前記上部ビームを伴って前記テーブルの前後方向に沿う垂直面内において下部支持枠に対して起倒可能に設けられていることを特徴とする工作機械のカバー構造体。
  2. 前記各上部支持枠は、テーブルの後面側へ向けて倒されて下部支持枠に平行に沿った状態とされ、先端部を下部支持枠に固定されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の工作機械のカバー構造体。
  3. 前記前面シャッターには、シャッターフレームの各支持枠に設けられた案内レールに沿って、複数の扉が上下方向に開閉可能に設けられ、該各扉は前記上部支持枠を倒す際に前記下部支持枠内に収納可能とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の工作機械のカバー構造体。
  4. 前記テーブルの後面側には、前記ベッド上に設けられたコラムとテーブルとの間の両外側領域を覆う一対の側面扉パネルが、前記ベッドおよびコラムの少なくとも一方の両側に着脱可能に固定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の工作機械のカバー構造体。
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