JP2008148635A - 植物栽培装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】収穫時に葉と果実とを確実に分離して果実の収穫作業の作業性を向上させる。
【解決手段】苗K0を成育する苗成育部20と、苗成育部20に連設され、かつ、苗K0の成長により苗成育部20から延びた茎K2を這わせる茎這わせ部30とを備え、茎這わせ部30は、縦向きになった垂下姿勢S1と、横向きになった水平姿勢S2との間で姿勢変更が可能な枠体31と、この枠体31に所定ピッチで張設された当該枠体31が縦向き姿勢に姿勢設定された状態で上下方向に延びる複数本の紐体32とを備え、紐体32は、枠体31が水平姿勢S2に設定された状態で葉を紐体32の上側に位置させるとともにキュウリKを紐体32間を潜って紐体32の下側に垂下させるように互いに隣設されたもの同士の間の距離が設定されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、キュウリやヘチマ、マクワウリ等の果実を結実するウリ科植物、さらにはナスビやトマト等の果実を結実する植物の栽培において、特に果実の収穫を容易に行うことが可能な植物栽培装置に関するものである。
従来、特許文献1に記載されているようなキュウリの栽培装置が知られている(特許文献1の段落〔0052〕〜〔0054〕並びに図17および図18参照)。このキュウリの栽培装置は、上下方向に延びる隙間の幅寸法が150mm〜180mmに設定された所定高さ寸法の矩形状を呈する支持枠と、この支持枠に上下方向へ延びるように張設された紐体とを備えている。支持枠は、上下一対の横桟と、これら一対の横桟の各端部間に架設された左右一対の縦桟とからなっている。そして、紐体は、上下の横桟の中央部間に1本だけが架設されている。
このような支持枠は、培地に一列に整列して植設されたキュウリの株位置毎に横桟がキュウリの列方向に向いた状態で一列に並べられる。各支持枠は、下部の横桟回りに畑または培地の通路側に向かって所定角度(特許文献1の図17に示す例では略75°)傾斜されている。
かかる栽培装置によれば、キュウリの株から成長した蔓は、支持枠の上下の横桟間に張設された紐体に巻き付きながら成長し、蔓や葉が支持枠の上側に残った状態で果実であるキュウリが傾斜している支持枠から下方に向けて垂れ下がった状態になる。
そして、特許文献1に記載の装置においては、収穫期に支持枠から垂れ下がったキュウリを、専用の収穫用の車両を支持枠の列に沿って形成された通路に沿って走行させることにより当該車両に自動的に収穫させるようになされている。
特開2000−188928号公報
ところで、特許文献1に記載されているような栽培装置にあっては、地上に形成された畑や培地に植設されたキュウリの株から蔓が上方へ向かって延びるようになされているため、この蔓の上向きの成長に同伴して葉も上向きに移動する傾向になる。従って、葉は、略75°に傾いた支持枠の上側に必ずしも位置するとは限らず、支持枠の下側に残ったままになることも多い。
また、支持枠の一対の縦桟と紐体との間の隙間は、75mm〜90mmと相当広く、従って、一旦支持枠の上側に位置した葉であっても、収穫期にキュウリの重みに引きずられ、広い隙間を通って支持枠の下側に移動してしまうこともある。
そして、葉が傾斜した支持枠から下方に移動すると、蔓から垂下した果実であるキュウリがこの葉によって隠されるため、収穫作業時にキュウリを見つけ出すことが困難になり、結果として収穫するべきキュウリを見逃してしまう場合も多く、収率が低下するという不都合が生じる。
かかる不都合を解消するべく、葉を掻き分けながら果実を見つけ出す作業を丹念に行えばよいが、このようにすると収穫作業に時間がかかり、作業効率が低下するという新たな問題点が提起される。
本発明は、従来のこのような状況に鑑みなされたものであって、収穫時に葉と果実とを確実に分離することが可能であり、これによって果実の収穫作業の作業性を大幅に向上させることが可能であるとともに、収率の低下を確実に防止することができる植物栽培装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の発明は、茎に葉が茂るとともに果実が結実する種類の植物の栽培に供される植物栽培装置であって、前記植物の苗を支持して成育を行わせる所定長を有する苗成育部と、前記苗成育部を所定高さに支持する支持部と、前記苗成育部に対し、その長手方向に一辺部が連接され、前記苗の成長に応じて伸びる茎を這わせる面状の茎這わせ部とを備え、前記茎這わせ部は、前記一辺部を軸にして、下方に倒された縦向き姿勢と、横方向に起こされた横向き姿勢との間で姿勢変更が可能な枠体と、前記葉と果実とを仕分けるべく、前記枠体に所定ピッチで設けられる複数本の紐体とを有することを特徴とするものである。
かかる構成によれば、支持部に支持された苗成育部の一辺部を軸にして姿勢変更可能な茎這わせ部を縦向き姿勢に姿勢設定した状態で、苗成育部に所定の植物の苗を植設して成育することにより、成長した苗は茎を延ばし、この茎は茎這わせ部の枠体に張設された紐体に誘導されて葉を茂らしつつ這いながら成長していく。かかる植物には、収穫期が近付くと多くの葉が茂って果実が実り、この果実は茎から垂れ下がった状態になる。
そして、収穫期が到来した時点で、縦向き姿勢に姿勢設定されていた枠体を苗成育部の一辺部回りに横向き姿勢に姿勢変更することにより、面積の大きな葉は、果実に比べて軽量であるばかりか、一対の横枠間に所定ピッチで張設された複数本の紐体間の隙間を通り抜けることができないため、これらの紐体に支持された状態で横向き姿勢になった枠体に同伴し枠体の上側に残る。
これに対し、果実は、その重量も重く、かつ、葉ほどには面積が大きくないため、枠体が横向き姿勢に姿勢変更されることにより、紐体間の隙間を潜り抜け、枠体から下方へ向け垂れ下がって葉とは完全に分離された状態になる。従って、この状態においては、果実が葉に隠れるようなことはなく、一目瞭然で果実のみを見つけ出すことが可能になる。
このように、苗成育部に付設された茎這わせ部の構成要素である枠体を、縦向き姿勢と横向き姿勢との間で姿勢変更可能とするとともに、枠体には、所定ピッチで前記苗成育部の延びる方向と直交する方向へ延びる複数本の紐体が張設され、しかも紐体は、前記枠体が横向き姿勢に設定された状態で葉を当該紐体の上側に位置させるとともに果実を当該紐体の下側に位置させるように互いに隣設されたもの同士の間の距離が設定されているため、果実の収穫時に縦向き姿勢に姿勢設定されていた枠体を横向き姿勢に姿勢変更させるだけの簡単な操作を行うことで、繁茂した葉は、紐体に支持されて枠体の上に位置する一方、果実は紐体間の隙間を潜って枠体から下方へ垂れ下がった状態になる。かかる果実のみが垂れ下がった状態では、果実が葉に隠れて見つけ損なうようなことはなく、かつ、容易に収穫されるため、果実の収率が向上するとともに、収穫作業の作業性も向上する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記紐体は、前記苗成育部の長手方向と直交する方向へ延びるように前記枠体に張設されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、植物の成育時において枠体が縦向き姿勢に姿勢設定された状態で紐体は上下方向に延びているため、植物の茎は、当該紐体を伝って自然な姿勢で適正に、かつ、規則的に上下方向に向けて成育していく。そして、収穫期に枠体を縦向き姿勢から横向き姿勢に姿勢変更させると、果実がキュウリやヘチマのように縦長のものである場合、当該縦長の果実は、茎から真っ直ぐに下方に向かって紐体と平行にぶら下がるため、隣設された紐体間の隙間を潜って枠体の下方へ確実に垂下する。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記紐体は、所要幅を有する帯状であることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、紐体として幅の広い帯状のものが採用されることにより、枠体が横向き姿勢に姿勢設定された状態で茎から繁った葉は、当該幅広の帯状の紐によって確実に支持される一方、重い果実は、たとえ帯状の紐体と干渉しても、当該紐体を捻らせた状態で下方へ向かうため、収穫作業時の葉と果実との分離がより確実に行われる。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明において、前記紐体は、前記果実の自重で伸長する弾性材からなることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、枠体が横向き姿勢に姿勢設定された状態で、枠体の上側に位置した果実は、たとえ紐体間の隙間が狭くても、これら紐体が弾性材により形成されているため、果実は、自重で紐体を伸長させることにより紐体間の隙間を押し広げて垂下し、これによって葉と果実との分離がより確実に行われる。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、前記茎這わせ部は、前記苗成育部に吊持されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、茎這わせ部を苗成育部に吊持させることにより、茎這わせ部を支持する部材を別途設ける必要がなくなり、その分部品点数の削減および装置コストの低減化が実現する。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、前記枠体は、前記一辺部を軸にして前記縦向き姿勢と横向き姿勢との間で回動可能に構成されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、枠体は、苗成育部の一辺部を軸として回動操作されることにより、縦向き姿勢と横向き姿勢との間で容易に姿勢変更する。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明において、前記枠体は、2個が並設され、互いに逆側の横向き姿勢に起こされ得るものであることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、苗成育部で成育された茎は、苗成育部の延びる方向と直交する方向のいずれの方向に向けて成長しても、2個の内のいずれか一方側の枠体に沿って成長し、結果として複数の茎が2個の枠体に振り分けられた状態になるため、果実の収穫時に2個の枠体をそれぞれ縦向き姿勢から横向き姿勢に姿勢変更させることにより、葉は、枠体の上側に常に確実に仕分けられ、1個の枠体の場合のように、果実と葉とが混在するような不都合が生じることがない。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至7のいずれかに記載の発明において、前記枠体は、四角形状を有することを特徴とするものである。
かかる構成によれば、四角形状の枠体は、例えば三角形状の枠体など他の形状の枠体に比較して茎の成長に適合した必要かつ十分な広さを有しているため、茎の成長が適正に行われる。
請求項9記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の発明において、前記苗成育部は、前記苗が収納される苗成育筒を備え、前記苗成育筒には、その上面に茎を外部に導出する茎導出孔が穿設されていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、苗成育筒内に植設された苗は、当該苗育成筒内で成育して成長し、茎が苗成育筒の上面に設けられた茎導出孔から外部に導き出された後、成長した当該茎は自重で湾曲して枠体にそって垂下しながら成長する。
そして、苗成育部をかかる苗成育筒により構成することで、当該苗成育部は、苗這わせ部を支持する構造物としての強度を保持し得るものになるとともに、略密閉空間である苗成育筒の内部の成育環境がコントロールし易くなる。
請求項10記載の発明は、請求項1乃至8のいずれかに記載の発明において、前記支持部は、前記苗成育部を吊持した状態で、該苗成育部の長手方向に直交する水平方向に移動させるスライドガイド部材を備えてなることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、スライドガイド部材に支持されて吊持された複数の苗成育部を互いに接近させて密集状態にした上で、植物を成育させ、果実の収穫時に端の植物栽培装置から順番にガイド部材のガイドで他とは所定距離(すなわち、枠体を横向き姿勢に姿勢変更させ得る距離)だけ離間させ、離間させた植物栽培装置の枠体を垂下姿勢から横向き姿勢に姿勢変更させて果実の収穫に供するようにすることで、敷地の植物の栽培面積を最小にすることが可能になり、単位面積当たりの果実の収率が向上する。
請求項11記載の発明は、請求項1乃至10のいずれかに記載の発明において、前記苗成育部へ負帯電微細水滴を送り込んで当該苗成育部内を加湿する加湿器が設けられていることを特徴とするものである。
かかる構成によれば、植物の苗は、負帯電微細水滴の作用により良好な成育が促され、成育率が向上する。
請求項1記載の発明によれば、縦向き姿勢と横向き姿勢との間で姿勢変更可能な枠体に所定ピッチで張設された複数本の紐体は、枠体が横向き姿勢に設定された状態で葉を紐体の上側に位置させるとともに果実を前記紐体の下側に位置させるように互いに隣設されたもの同士の間の距離が設定されているため、果実の収穫時に縦向き姿勢に姿勢設定されていた枠体を横向き姿勢に姿勢変更させるだけの簡単な操作を行うことで、繁茂した葉は、紐体に支持されて枠体の上に位置する一方、果実を紐体間の隙間を潜って枠体から下方へ垂れ下がった状態にすることができる。
そして、果実のみが枠体から垂れ下がった状態では、果実が葉に隠れて見つけ損なうような不都合が生じることを確実に防止することができ、しかも容易に収穫することができるため、果実の収率を確実に向上させることができるとともに、収穫作業の作業性をも向上させることができる。
請求項2記載の発明によれば、植物の成育時において枠体が縦向き姿勢に姿勢設定された状態で紐体は上下方向に延びているため、植物の茎を、当該紐体を伝って自然な姿勢で適正に、かつ、規則的に上下方向に向けて成育させることができる。そして、収穫期に枠体を縦向き姿勢から横向き姿勢に姿勢変更させることにより、果実がキュウリやヘチマのように縦長のものである場合、当該縦長の果実を隣設された紐体間の隙間を潜って枠体の下方へ確実に垂下させることができる。
請求項3記載の発明によれば、紐体として幅の広い帯状のものが採用されるため、枠体が横向き姿勢に姿勢設定された状態で茎から繁った葉を当該幅広の帯状の紐によって確実に支持することができるとともに、重い果実を、たとえ帯状の紐体と干渉しても、当該紐体を捻らせた状態で下方へ向かわせ、これによって収穫作業時の葉と果実との分離をより確実に行うことができる。
請求項4記載の発明によれば、紐体として果実の自重で伸長する弾性材が採用されているため、枠体が横向き姿勢に姿勢設定された状態で、枠体の上側に位置した果実は、たとえ紐体間の隙間が狭くても果実が自重で紐体を伸長させて紐体間の隙間を押し広げて垂下し、これによって葉と果実とをより確実に分離することができる。
請求項5記載の発明によれば、茎這わせ部は、苗成育部に吊持されているため、茎這わせ部を支持する部材を別途設ける必要がなくなり、その分部品点数を削減することができ、装置コストの低減化に貢献することができる。
請求項6記載の発明によれば、枠体を苗成育部の一辺部を軸として回動操作することができるため、縦向き姿勢と横向き姿勢との間で容易に姿勢変更することができる。
請求項7記載の発明によれば、枠体は、2個が並設され、互いに逆側の横向き姿勢に起こされるため、苗成育部で成育された茎は、苗成育部の延びる方向と直交する方向のいずれの方向に向けて成長しても、2個の内のいずれか一方側の枠体に沿って成長し、結果として複数の茎を2個の枠体に振り分けられた状態にすることができる。従って、果実の収穫時に2個の枠体をそれぞれ縦向き姿勢から横向き姿勢に姿勢変更させることにより、葉は、枠体の上側に常に確実に仕分けられ、1個の枠体の場合のように、果実と葉とが混在するような不都合の発生を確実に防止することができる。
請求項8記載の発明によれば、枠体は、四角形状を有しているため、例えば三角形状の枠体など他の形状の枠体に比較して茎の成長に適合した必要かつ十分な広さを有し、これにより茎を適正に成長させることができる。
請求項9記載の発明によれば、苗成育部が円筒状の苗成育筒により構成されているため、当該苗成育部を、苗這わせ部を支持する構造物としての強度を容易に確保し得るものにすることができるとともに、略密閉空間である苗成育筒の内部の成育環境を容易にコントロールすることが可能になり、苗の成育率を向上させることができる。
請求項10記載の発明によれば、スライドガイド部材に支持されて吊持された複数の苗成育筒を互いに接近させて密集状態にした上で、植物を成育させ、果実の収穫時に端の植物栽培装置から順番に枠体を横向き姿勢に姿勢変更させ得る距離だけ離間させ、離間させた植物栽培装置の枠体を垂下姿勢から横向き姿勢に姿勢変更させて果実の収穫に供するようにすることで、植物の栽培面積を最小にすることが可能になり、敷地の単位面積当たりの果実の収率を向上させることができる。
請求項11記載の発明によれば、植物の苗は、苗成育部へ負帯電微細水滴が供給されることにより、当該負帯電微細水滴の作用により良好な成育が促され、苗の成育率を向上させることができる。
図1は、本発明に係る植物栽培装置の一実施形態を示す斜視図であり、図2は、その側面視の説明図である。なお、図1および図2においてX−X方向を左右方向、Y−Y方向を前後方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方という。
本発明に係る植物栽培装置10は、キュウリやヘチマ、マクワウリ等の果実を結実するウリ科植物、さらにはナスビやトマト等の果実を結実する植物の栽培において、特に果実を容易に収穫することを目的として構成されたものである。そして、これらの植物の内、本発明に係る植物栽培装置10は、特に茎が他物に依存して成長する、キュウリやウリ等のいわゆる蔓植物の栽培に適している。
また、本発明に係る植物栽培装置10は、通常、温室やビニールハウスなどの植物栽培用の建屋E内に設けられるが、特に建屋E内に設けられることに限定されるものではなく、屋外に設けてもよい。因みに本実施形態においては、植物栽培装置10で栽培される植物として果実がキュウリKである苗K0を例に挙げている。
かかる植物栽培装置10は、図1および図2に示すように、キュウリKの苗K0を成育する苗成育部20と、この苗成育部20から下方に垂下され、かつ、苗の成長により苗成育部20から延びた茎K2を這わせる茎這わせ部30と、これら苗成育部20および茎這わせ部30を吊持した状態で建屋E内を移動させる移動構造(支持部)40と、前記苗成育部20へ負帯電微細水滴を供給する加湿器50とを備えている。
前記移動構造40は、建屋E内の前方および後方位置に立設された図略の支柱の上部位置間に架設される左右方向一対のガイドレール(スライドガイド部材)41と、これらのガイドレール41にガイドされつつ移動可能に支持される複数の走行体42と、各走行体42にそれぞれ固定された前記苗成育部20を吊持する吊持アーム43と、各吊持アーム43の前後位置で前記一対のガイドレール41に移動可能に装着されたスライダ44とを備えている。
前記走行体42は、正面視でU字状を呈する車輪支持部材421と、この車輪支持部材421の左右の側部に軸回りに回転自在に設けられた一対の車輪422とを備えている。前記車輪422は、周面が同心で環状に凹没されることによって形成された環状凹部を有し、この環状凹部がガイドレール41に嵌め込まれることによってガイドレール41に案内されつつ前後に転動し、これによって走行体42がガイドレール41上を進退する。
前記吊持アーム43は、左右方向に長尺に形成され、その中央部が前記車輪支持部材421に固定されている。かかる吊持アーム43は、左右の端部から下方に向かって延設された左右一対のブラケット431を有している。これら一対のブラケット431に前記苗成育部20の後述する第1および第2軸筒25,26がそれぞれ貫通され、これによって苗成育部20が吊持アーム43に支持され、かつ、前記茎這わせ部30が苗成育部20を介して吊持アーム43に吊持されている。
前記スライダ44は、キュウリKの収穫時に垂下姿勢(縦向き姿勢)S1に姿勢設定されている前記茎這わせ部30を水平姿勢(横向き姿勢)S2に姿勢変更させるときに用いられるものである。かかるスライダ44は、左右方向に長尺の矩形状を呈する板体によって形成され、左右両側部に前記ガイドレール41に摺接状態で外嵌される被ガイド孔441がそれぞれ穿設されている。そして、スライダ44は、これらの被ガイド孔441が各ガイドレール41に外嵌されることにより、当該スライダ44に外力を加えることでガイドレール41に沿って正逆移動される。
このようなスライダ44の左右方向の中央部下縁面には、下方に向けて突設された、ワイヤ443を挿通させるための挿通孔を備えた挿通片442が設けられている。前記ワイヤ443は、挿通片442の挿通孔に挿通された状態で一方の端部が茎這わせ部30の下方の横枠311側(具体的には後述する下方の張設ロッド34(図5))に固定される一方、他方の端部は自由端とされている。
そして、図1に示すように、互いに隣設された枠体31の一方側を他方側から十分に離間させるとともに、移動させた枠体31側のスライダ44を他方の枠体31へ向けて移動させた状態でワイヤ443の自由端側を下方に向けて引っ張ることにより、枠体31は、その上縁部回りに回動して垂下姿勢S1から水平姿勢S2へ姿勢変更することになる。姿勢変更が行われた後のワイヤ443の他方の端部は、建屋E内の適所に結着等により固定される。
図3および図4は、苗成育部20の一実施形態を示す一部切欠き斜視図であり、図3は、蓋体222が開放された状態、図4は、蓋体222が閉止された状態をそれぞれ示している。なお、図3および図4におけるXおよびYによる方向表示は、図1の場合と同様(Xは左右方向(−X:左方、+X:右方)、Yは前後方向(−Y:前方、+Y:後方))である。
図3および図4に示すように、苗成育部20は、二重構造の苗成育筒21と、この苗成育筒21に一方の端部(図3および図4に示す例では右方の端部)を介して前記加湿器50からの負帯電微細水滴を含む気流を導入する第1軸筒25と、後述する内筒23を透過して当該内筒23と後述する外筒22との間の環状隙間内を流通した前記気流を苗成育筒21の他方の端部を介して導出する第2軸筒26とを備えている。
前記苗成育筒21は、合成樹脂製の外筒22と、この外筒22に同心で内装された、植物の根が通り抜けない防根材料製の内筒23とからなっている。
前記外筒22には、左右方向の両端部に円板側壁221がそれぞれ設けられているとともに、前方上部に外筒22の略全長に亘る長さ寸法を備えた開閉自在の蓋体222が設けられている。前記一対の円板側壁221の一方(図3に示す例では右方)側の中心位置には第1軸筒25が貫通されている一方、他方側の中心位置には第2軸筒26が貫通されている。
そして、第1軸筒25は、その左端が内筒23に接続され、これによって加湿器50からの負帯電微細水滴を含む気流が内筒23内に導入されるのに対し、第2軸筒26は、内筒23の左端開口を閉止した閉止板234の中心位置に固定され、これによって内筒23内とは直接的に連通されていない。かかる第2軸筒26には、外筒22内に位置した部分に気流導出開口261が穿設され、内筒23を透過して当該内筒23と外筒22との間の環状隙間を流通した気流は、この気流導出開口261を通って第2軸筒26から導出されるようになっている。
前記蓋体222は、苗成育筒21内にキュウリKの苗K0を外筒22の長尺開口220を介して植設するときに開放されるものであり、幅寸法が外筒22の周長の略1/8(すなわち端面視での中心角が略45°)に設定されている。かかる蓋体222は、外筒22における前記長尺開口220の下縁部との間に設けられた蝶番(一辺部)223の蝶番軸回りに回動可能に外筒22に取り付けられている。
そして、このような外筒22の上面側には、キュウリKの苗K0を通すための複数個の外筒側挿通孔224が穿設されている。本実施形態では、外筒22の左側に前後に並んで2つの外筒側挿通孔224が穿設されているとともに、同右側に前後に並んで2つの外筒側挿通孔224が穿設されている。前側の2つの外筒側挿通孔(茎導出孔)224は、成長した苗K0の茎K2を前方に向かわせるためのものであり、後側の2つの外筒側挿通孔224は、成長した苗K0の茎K2を後方に向かわせるためのものである。
前記内筒23は、キュウリKの苗K0の根K1の部分が挿入されるものであり、円筒状に巻かれた金網23a(図6)の外周にスポンジや細孔を有する発泡性合成樹脂等からなる防根シート23b(図6)が巻き付けられることによって形成され、これによって極めて軽量なものになっている。かかる内筒23は、水や加湿器50からの負帯電微細水滴を透過させることができるが、根K1が透過することはない。
このような内筒23には、前記外筒22の各外筒側挿通孔224と対向した位置に内筒側挿通孔231がそれぞれ穿設されている。これらの内筒側挿通孔231は、キュウリKの苗K0の根K1の部分のみを差し込むためのものである。根K1を内筒側挿通孔231に差し込むに際しては、図3の円内に示すように、根K1の若干上の茎K2の部分にスポンジ等の柔軟性材料からなる環状の栓部材232が外嵌され、この栓部材232が圧縮弾性変形した状態で内筒側挿通孔231に差し込まれることにより、キュウリKの苗K0の内筒23への装着状態が安定する。
環状の栓部材232には、その一部が軸心方向の全長に亘って切断されることによって形成された切断部233が設けられ、この切断部233を広げることで当該栓部材232をキュウリKの苗K0に容易に装着することができる。
因みに、苗K0の根K1を内筒23内に挿入するに際しては、まず、当該根K1を外筒22の外筒側挿通孔224に差し通し、引き続き内筒23の内筒側挿通孔231に差し通す。
そして、内筒23の右側の端部は、前記第1軸筒25における苗成育筒21から外筒22内に没入した部分に接続され、これによって加湿器50から供給された負帯電微細水滴は、第1軸筒25を介して内筒23内に供給されるとともに、内筒23を透過した気流は、当該内筒23と前記外筒22との間の環状隙間を左方に向かって流流筒した後、気流導出開口261を介して第2軸筒26から導出され、加湿器50へ戻されるようになっている。
図5は、茎這わせ部30の一実施形態を示す斜視図である。なお、図5におけるXおよびYによる方向表示は、図1の場合と同様(Xは左右方向(−X:左方、+X:右方)、Yは前後方向(−Y:前方、+Y:後方))である。
図5に示すように、茎這わせ部30は、成長して苗成育部20の外筒22から垂れ下がったキュウリKの茎K2を這わせるためのものであり、矩形状の枠体31と、この枠体31の枠内に張設された複数本の紐体32とを備えている。
前記枠体31は、水平方向に延びる一対の横枠311と、これら一対の横枠311の両端部間に架設された左右方向一対の縦枠312とで矩形状に形成されている。かかる枠体31は、上側の横枠311が苗成育筒21の外筒22における前面下部位置(長尺開口220より下方)および後面下部位置(長尺開口220より下方)にそれぞれ蝶番33を介して取り付けられ、図1に示すように、蝶番33の蝶番軸回りに回動することで外筒22から垂下した垂下姿勢S1と、外筒22から水平に延びた水平姿勢S2との間で姿勢変更可能になっている。
前記紐体32は、キュウリKの収穫時に枠体31が水平姿勢S2に姿勢変更された状態でキュウリKの葉K3を上に残してキュウリKのみを枠体31の下方に垂下させるためのものであり、複数本が所定の隙間を介して一対の横枠311間に張設されている。なお、本実施形態においては、上側の横枠311の直下位置および下側の横枠311の直上位置における一対の縦枠312間に紐体32を張設するための一対の張設ロッド34が架設され、前記紐体32は、これら一対の張設ロッド34に長尺の環をつくった状態で張設されている。こうすることで紐体32の端部が横枠311によって保護され、農機具などの他の部材との干渉で切断するような不都合の発生が有効に防止される。
そして、かかる紐体32は、左右方向で隣設する紐体32間の隙間寸法が20mm〜100mmになるように計算された本数が一対の張設ロッド34間に張設されている。このようにされるのは、隣設された紐体32間の隙間寸法が20mm未満であると、キュウリKがこの隙間を通過することができない場合があるからであり、同隙間寸法が100mmを超えると、葉K3がこの隙間を通過してしまう虞があるからである。
このように構成された茎這わせ部30によれば、キュウリKの収穫時に垂下姿勢S1に姿勢設定されていた枠体31を水平姿勢S2に姿勢変更させると、面積が広くて軽いキュウリKの葉K3は、各紐体32に支持されて水平姿勢S2に姿勢変更された枠体31の上側に残るのに対し、細長くて重いキュウリKは、図1に示すように、各紐体32間の隙間を通って下方に垂下するため、収穫時に葉K3を掻き分けながらキュウリKを探すような面倒な作業を行う必要がなくなり、これによって収穫作業の作業性が大幅に向上する。また、キュウリKが葉K3に隠れて見逃してしまうようなことはなく、これによってキュウリKの収率が向上する。
また、本実施形態においては、苗成育部20に吊持された一対の枠体31間に、苗成育筒21の外筒22の下面から垂下された合成樹脂製の遮光シート27が設けられている。この遮光シート27の表裏面には、例えば金属の蒸着処理によって形成された鏡面が設けられている。そして、外部から建屋E内に差し込んだ光がこの鏡面で反射されることにより、枠体31に沿って垂下したキュウリKの葉K3の裏面側に照射され、これによって各葉K3は万遍なく光合成を行い得るようになる。
図6は、加湿器50の概要を説明するための断面視の説明図である。図6には、加湿器50に併せて苗成育部20の断面図も示している。なお、図6におけるXによる方向表示は、図1の場合と同様(−X:左方、+X:右方)である。
図6に示すように、加湿器50は、直方体状の水槽51と、この水槽51に縦置き状態で装着された円筒状を呈する加湿器本体52とを備えている。前記水槽51には、上下方向の略中間高さにまで負帯電微細水滴を形成させるための、植物育成用の所定の養分を含む水が満たされているとともに、前記加湿器本体52は、下端部が水面より若干上方に位置し、かつ、略上半分が水槽51の天板511から上方に突出した宙吊り状態で水槽51に装着されている。
前記加湿器本体52は、下端が水槽51に貯留されている水中に没入した状態で筒心位置から下方に向けて垂下された吸水管521を有している。また、加湿器本体52の内部には、図略の駆動モータやこの駆動モータの駆動で回転する複数段の回転ファン等が内装されている。
そして、回転ファンの回転による加湿器本体52内の負圧に誘引されて水槽51の貯留水が前記吸水管521により給水され、当該吸水管521の上端から加湿器本体52内へ排出されるようになっている。加湿器本体52内へ排出された水は、高速回転している複数段の回転ファンによる遠心力で加湿器本体52の内壁面に衝突させられることが繰り返され、このときの衝撃で水のクラスターが分断されるとともに、分断時のレナード効果により多くの負に帯電した微細な水滴になる。
さらに、加湿器本体52の頂部には、細孔を有する図略のフィルタが内装され、前記レナード効果で形成された負帯電微細水滴は、このフィルタを透過することにより粒径が揃った状態で前記内筒23へ向けて送り出されるようになっている。
そして、加湿器本体52の頂部と各苗成育筒21の第1軸筒25との間には、負帯電微細水滴を含んだ気流を各内筒23内へ送り込む気流供給管53が配設されているとともに、各苗成育筒21の第2軸筒26と水槽51との間には、苗成育筒21から導出された気流を水槽51内へ戻すための気流回収管54が設けられ、加湿器本体52からの負帯電微細水滴を含む気流は、気流供給管53および第1軸筒25を通って苗成育筒21内に導入され、ここでキュウリKの成育に供された後、第2軸筒26および気流回収管54を通って水槽51に回収され、以後この経路を循環される。
前記気流供給管53の下流側における各第1軸筒25間に伸縮自在のフレキシブルチューブ531が設けられているとともに、気流回収管54の上流側における各第2軸筒26間にもフレキシブルチューブ541が設けられ、各苗成育部20は、これらフレキシブルチューブ531,541が伸縮することで加湿器50と常に連通しながらガイドレール41に案内されつつ正逆移動し得るようになっている。
また、水槽51には、当該水槽51内の水の温度を調節するための水温調節装置55が付設されている。この水温調節装置55は、水槽51内の水を加温する加温装置56と、同冷却する冷却装置57とを備えている。
前記加温装置56は、水などの加熱媒体を加熱するボイラー561と、このボイラー561によって加熱された加熱媒体が供給される加熱用コイル管562とを備えている。前記加熱用コイル管562は、水槽51内で水中に没するように配設されている。従って、ボイラー561からの加熱媒体が加熱用コイル管562に供給されることにより、水槽51内の水は、加熱用コイル管562を介した当該加熱媒体との熱交換により加温されることになる。
前記冷却装置57は、所定の冷却水源からの冷却水をポンプアップする給水ポンプ571と、この給水ポンプ571によって給水された冷却水が供給される冷却用コイル管572とを備えている。前記冷却用コイル管572も水槽51内で水中に没するように配設されている。従って、給水ポンプ571からの冷却水が冷却用コイル管572に供給されることにより、水槽51内の水は、冷却用コイル管572を介した冷却水との熱交換により冷却されることになる。
そして、加熱用コイル管562および冷却用コイル管572のいずれか一方または所定の比率で双方が機能されることにより、水槽51内の貯留水の温度が調節され、ひいてはキュウリKの成育環境である苗成育筒21内の温度が調節される。
なお、本実施形態においては、給水ポンプ571から吐出される水を水槽51内へ送り込む配管が分岐され、水槽51内の水位が予め設定された所定の水位より低下したとき、当該配管に設けられているバルブが開放され、これによって水槽51内の水位が所定の水位を回復するまで水槽51内に給水されるようになっている。これによって水槽51内の水位は常に所定の水位が確保される。
さらに、水槽51には、給気装置58が付設されている。この給気装置58は、外気を吸引して圧縮処理するコンプレッサ581と、このコンプレッサ581に接続され、かつ、先端が水中に没するように水槽51内に挿入されたバブリング配管582とを備えている。バブリング配管582の水中に没している部分には、複数の空気吹き出し孔が穿設されている。
そして、前記コンプレッサ581が駆動されることにより、圧搾空気がバブリング配管582を通り、空気吹き出し孔を介して水槽51内の水中にバブリング状態で供給され、これによって水槽51内の貯留水中に酸素が溶存される。この酸素が溶存した水は、加湿器本体52の駆動で負帯電微細水滴となり、この負帯電微細水滴が内筒23内に供給されることにより、負帯電微細水滴中の酸素がキュウリKの成育環境に放出される。これによって外筒22内のキュウリKの成育環境を、当該キュウリKの葉K3が呼吸作用を行うのに必要な酸素が存在した状態にすることができる。
以上詳述したように、本発明に係る植物栽培装置10は、苗K0を成育する苗成育部20と、苗成育部20に連設され、かつ、苗K0の成長により苗成育部20から延びた茎K2を這わせる茎這わせ部30とを備え、茎這わせ部30は、縦向きになった縦向き姿勢(本実施形態では垂下姿勢S1)と、横向きになった横向き姿勢(本実施形態では水平姿勢S2)との間で姿勢変更が可能な枠体31と、この枠体31に所定ピッチで張設された当該枠体31が縦向き姿勢に姿勢設定された状態で上下方向に延びる複数本の紐体32とを備え、紐体32は、枠体31が水平姿勢S2に設定された状態で葉を紐体32の上側に位置させるとともにキュウリKを紐体32間を潜って紐体32の下側に垂下させるように互いに隣設されたもの同士の間の距離が設定されている。
植物栽培装置10のこのような構成によれば、茎這わせ部30を垂下姿勢S1に姿勢設定した状態で、苗成育部20に所定の植物の苗K0を植設して成育することにより、成長したキュウリKの苗K0は茎K2を延ばし、この茎K2は茎這わせ部30の枠体31に張設された紐体32に誘導されて葉を茂らしつつ這いながら成長していく。かかるキュウリKの苗K0が成長して収穫期が近付くと多くの葉K3が茂ってキュウリKが実り、このキュウリKは茎K2から垂れ下がった状態になる。
そして、収穫期が到来した時点で、垂下姿勢S1に姿勢設定されていた枠体31を水平姿勢S2に姿勢変更することにより、面積の大きな葉K3は、キュウリKに比べて軽量であるばかりか、一対の横枠311間に所定ピッチで張設された複数本の紐体32間の隙間を通り抜けることができないため、これらの紐体32に支持された状態で水平姿勢S2になった枠体31に同伴し枠体31の上側に残る。
これに対し、キュウリKは、その重量も重く、かつ、葉K3ほどには面積が大きくないため、枠体31が水平姿勢S2に姿勢変更されることにより、紐体32間の隙間を潜り抜け、枠体31から下方へ向け垂れ下がって葉K3とは完全に分離された状態になる。従って、この状態においては、キュウリKが葉K3に隠れるようなことはなく、一目瞭然でキュウリKのみを見つけ出すことが可能になり、キュウリKの収率を確実に向上させることができるとともに、収穫作業の作業性をも向上させることができる。
そして、本実施形態においては、茎這わせ部30は、苗成育部20に吊持され、枠体31の縦向き姿勢として苗成育部20から垂下した垂下姿勢S1が採用されているため、苗成育部20の適所(本実施形態においては蝶番223の蝶番軸)を支点として枠体31を所定の方向に向けて回動操作することにより、枠体31を垂下姿勢S1と水平姿勢S2との間で容易に姿勢変更させることができ、枠体31の姿勢変更構造を簡単なものにすることができる。
また、枠体31は、苗成育部20の両側部から垂下されているため、苗成育部20で成育された成長した茎K2は、苗成育部20のいずれの側部から垂下しても対応した枠体31に支持され、これによって枠体31が1つの場合には、当該1つの枠体31の方へ成長した茎K2を導くような作業を行う必要があるが、このような作業を行う必要がなくなり、その分植物の成育管理作業の作業性を向上させることができる。
また、枠体31は、水平方向に延びる一対の横枠311と、これら一対の横枠311の両端部間に架設された一対の縦枠312とで矩形状に形成され、かかる枠体31の一対の横枠311間に紐体32が張設されているため、枠体31は構造的に丈夫なものになり、これによって枠体31の垂下姿勢と水平姿勢S2との間の度重なる姿勢変更に対応することができる。
また、苗成育部20が円筒状の苗成育筒21により構成されているため、当該苗成育部20を、茎這わせ部30を支持する構造物としての強度を容易に保持し得るものにすることができるとともに、略密閉空間である苗成育筒21の内部の成育環境を容易にコントロールすることが可能になり、キュウリKの苗K0の成育率を向上させることができる。
さらに、ガイド部材に支持されて吊持された複数の苗成育筒21および枠体31を互いに接近させて密集状態にした上で、植物を成育させ、キュウリKの収穫時に端から順番に枠体31を水平姿勢S2に姿勢変更させ得る距離だけ離間させ、引き続き植物栽培装置の枠体31を垂下姿勢S1から水平姿勢S2に姿勢変更させてキュウリKの収穫に供するようにすることで、植物の栽培面積を最小にすることが可能になり、敷地の単位面積当たりのキュウリKの収率を向上させることができる。
加えて、苗成育部20へ負帯電微細水滴を送り込んで当該苗成育部20内を加湿する加湿器が設けられているため、キュウリKの苗K0は、苗成育部20へ供給された負帯電微細水滴の作用により良好な成育が促され、成育率を向上させることができる。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下の内容をも包含するものである。
(1)上記の実施形態においては、茎這わせ部30が苗成育部20から吊り下げられているが、本発明は、茎這わせ部30が苗成育部20に吊持されることに限定されるものではなく、苗成育部20を地上に形成し、茎這わせ部30をこの苗成育部20から立設してもよい。こうすることで、キュウリKの苗K0が成長すると、その茎K2が茎這わせ部30に沿って上昇していくことになる。但し、この場合には、苗成育部20の上方位置に茎這わせ部30を支持する構造物を設け、この構造物に茎這わせ部30を吊持する必要がある。また、この場合、苗成育部20を水耕栽培用のものにしてもよいし、苗成育部20に代えて通常の栽培用の畝を採用してもよい。
(2)上記の実施形態においては、苗成育部20の内筒23内に加湿器50からの負帯電微細水滴を(この水滴には養分が溶解されている)含んだ気流を供給しているが、本発明は、加湿器50からの負帯電微細水滴を含む気流を内筒23内に供給することに限定されるものではなく、養分を含む通常の粒径のミストを気流に同伴させて内筒23内に供給してもよいし、養分を含む水そのものを内筒23内に供給してもよい。養分を含む水を内筒23内に供給する場合には、いわゆる水耕栽培と同様になる。
なお、苗成育部20を水耕栽培専用のものとする場合には、苗成育部20において内筒23を設けることなく外筒22のみとすることができ、内筒23を設けない分苗成育部20のコストを低減することができる。また、植物栽培装置10を水耕栽培専用とした場合、高価な加湿器50を採用しなくてもよくなるため、その分、植物栽培装置10の装置コストを全体的に安価なものにすることができる。
(3)上記の実施形態においては、茎這わせ部30は、垂下姿勢S1に姿勢設定された状態で水平面に対して垂直になっているが、こうする代わりに茎這わせ部30を、葉K3が支持される面を上面として垂直面に対して若干傾斜させるようにしてもよい。
(4)上記の実施形態において、建屋E内のキュウリKの苗K0に人工的な光を照射する光源を設けてもよい。こうすることでキュウリKの苗K0に照射する光の光量や照射時間をコントロールすることが可能になり、適切なコントロールによって収穫時期を調節したり、キュウリ(果実)Kの収率を向上させたりすることができる。
(5)上記の実施形態においては、枠体31として一対の横枠311と、これら一対の横枠311の両端部間に架設された一対の縦枠312とからなる矩形状に形成されたものが採用されているが、本発明は、枠体が矩形状のものであることに限定されるものではなく、一対の横枠311のみによって枠体を構成し、これら一対の横枠311間に複数本の紐体32を架設したものであってもよい。この場合、枠体が垂下姿勢S1に姿勢設定されたときには、下方の横枠311の重量により紐体32が張設状態になっているため、茎K2を這わせるのに特に不都合が生じることはない。また、枠体を水平姿勢S2に姿勢変更させるときには、スライダ44を所定の位置に移動させた後にワイヤ443を引いて下側の横枠311を引き上げればよい。こうすることで、枠体は、紐体32が若干下方へ湾曲した状態で水平姿勢S2に設定される。
(6)上記の実施形態においては、茎這わせ部30を吊持した複数の苗成育部20がそれぞれガイドレール41にガイドされつつ移動可能とされているが、本発明は、複数の苗成育部20が移動可能であることに限定されるものではなく、茎這わせ部30の栽培面を前後方向に向け勢多状態でそれぞれを前後方向に所定の間隔(すなわち、茎這わせ部30が水平姿勢S2に姿勢設定され得る間隔)で配設してもよいし、左右方向に向けて互いに隣接状態で並設してもよい。
(7)上記の実施形態においては、紐体32として断面視で円形の通常のロープ状の紐が採用されているが、本発明は、紐体32が通常のロープ状のものであることに限定されるものではなく、幅広の帯状のものを採用してもよい。こうすることで、葉K3は、帯状の紐体32の広い面積で遮られるため、葉K3とキュウリ(果実)Kとの分離がさらに良好に行われる。
また、紐体32をゴムなどの弾性材料によって形成すれば、枠体31の上側に位置したキュウリ(果実)Kは、たとえ紐体32間の隙間が狭くても、これら紐体32が弾性材料により形成されているため、キュウリKは、自重で紐体32を伸長させることにより紐体32間の隙間を押し広げて垂下し、これによって葉K3とキュウリKとの分離がより確実に行われる。
(8)上記の実施形態においては、紐体32が枠体31の横枠311間に架設されているが、本発明は、紐体32が枠体31の横枠311間に架設されることに限定されるものではなく、縦枠312間に張設してもよい。そして、紐体32を枠体31の縦枠312間に張設した場合には、当該枠体31をメロンや丸いナスビなどの球状を呈する果実に好適に適用することができる。
(9)上記の実施形態においては、複数本の紐体32が枠体31の上下の張設ロッド34間で縦方向にのみ互いに平行になるように張設されているが、本発明は、紐体32が縦方向にのみ張設されることに限定されるものではなく、これに加えて横方向にも複数本の紐体32を張設し、縦横の紐体32によって矩形状の網目が形成されるようにしてもよい。この場合、縦方向に延びる紐体32と、横方向に延びる紐体32との交差部分は、互いに結着することなく、相対的に自由に移動し得るようにするのが好ましい。
こうすることによって、果実の大きさに応じて網目が広がるため、単位面積当たりの重量が葉に比べて極めて大きい果実のみを網目を通して下方へ垂らすことができる。このような網目を形成させように紐体32を縦横に張設した場合、植物栽培装置10は、苺やトマト等の球形の果実を結実する果菜の栽培に適したものになる。
(10)上記の実施形態においては、茎這わせ部30が垂下姿勢S1に姿勢設定された状態で、枠体31が水平面に対して鉛直になっているが、こうする代わりに葉K3が位置する方が上になるように枠体31を若干傾斜させるようにしてもよい。こうすることで、指光性を有する葉K3が必ず傾斜面の上側に向かうため、葉K3が果実とともに傾斜面の下側に位置することが防止され、紐体32を境とした葉K3と果実との分離が確実に行われる。
(11)上記の実施形態においては、ガイドレール41が直線状に形成されているが、こうする代わりにガイドレール41を環状に配設してもよい。こうすることで、作業者は、同一の場所に居ながら玉突き状態で各茎這わせ部30を移動させることにより各茎這わせ部30に対して順番に所定の作業を行うことが可能になり、栽培作業の作業性を向上させることができる。
(12)本発明は、枠体31の寸法が図1や図5に例示されるような寸法に設定されることに限定されるものではなく、状況に応じてこれより小さくしてもよいし、大きくしてもよい。
本発明に係る植物栽培装置の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示す植物栽培装置の側面視の説明図である。 苗成育部の一実施形態を示す一部切欠き斜視図であり、蓋体が開放された状態を示している。 図3に示す苗成育部において蓋体開放された状態を示す斜視図である。 茎這わせ部の一実施形態を示す斜視図である。 加湿器の概要を説明するための断面視の説明図であり、加湿器に併せて苗成育部の断面図も示している。
符号の説明
10 植物栽培装置 20 苗成育部
21 苗成育筒 22 外筒
220 長尺開口 221 円板側壁
222 蓋体 223 蝶番(一辺部)
224 外筒側挿通孔(茎導出孔)
23 内筒 23a 金網
23b 防根シート 231 内筒側挿通孔
232 栓部材 233 切断部
234 閉止板 25 軸筒
26 軸筒 261 気流導出開口
27 遮光シート 30 二重ダクト
30 茎這わせ部 31 枠体
311 横枠 312 縦枠
32 紐体 33 蝶番
34 張設ロッド 35 カバー体
40 移動構造(支持部) 41 ガイドレール(スライドガイド部材)
42 走行体 43 吊持アーム
431 ブラケット 421 車輪支持部材
422 車輪 44 スライダ
441 被ガイド孔 442 挿通片
443 ワイヤ 50 加湿器
51 水槽 511 天板
52 加湿器本体 521 吸水管
53 気流供給管 531 フレキシブルチューブ
54 気流回収管 541 フレキシブルチューブ
55 水温調節装置 56 加温装置
561 ボイラー 562 加熱用コイル管
57 冷却装置 571 給水ポンプ
572 冷却用コイル管 58 給気装置
581 コンプレッサ 582 バブリング配管
E 建屋 K キュウリ(果実)
K0 苗 K1 根
K2 茎 K3 葉
S1 垂下姿勢(縦向き姿勢)
S2 水平姿勢(横向き姿勢)

Claims (11)

  1. 茎に葉が茂るとともに果実が結実する種類の植物の栽培に供される植物栽培装置であって、
    前記植物の苗を支持して成育を行わせる所定長を有する苗成育部と、
    前記苗成育部を所定高さに支持する支持部と、
    前記苗成育部に対し、その長手方向に一辺部が連接され、前記苗の成長に応じて伸びる茎を這わせる面状の茎這わせ部とを備え、
    前記茎這わせ部は、前記一辺部を軸にして、下方に倒された縦向き姿勢と、横方向に起こされた横向き姿勢との間で姿勢変更が可能な枠体と、前記葉と果実とを仕分けるべく、前記枠体に所定ピッチで設けられる複数本の紐体とを有することを特徴とする植物栽培装置。
  2. 前記紐体は、前記苗成育部の長手方向と直交する方向へ延びるように前記枠体に張設されていることを特徴とする請求項1記載の植物栽培装置。
  3. 前記紐体は、所要幅を有する帯状であることを特徴とする請求項1または2記載の植物栽培装置。
  4. 前記紐体は、前記果実の自重で伸長する弾性材からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の植物栽培装置。
  5. 前記茎這わせ部は、前記苗成育部に吊持されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の植物栽培装置。
  6. 前記枠体は、前記一辺部を軸にして前記縦向き姿勢と横向き姿勢との間で回動可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の植物栽培装置。
  7. 前記枠体は、2個が並設され、互いに逆側の横向き姿勢に起こされ得るものであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の植物栽培装置。
  8. 前記枠体は、四角形状を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の植物栽培装置。
  9. 前記苗成育部は、前記苗が収納される苗成育筒を備え、前記苗成育筒には、その上面に茎を外部に導出する茎導出孔が穿設されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の植物栽培装置。
  10. 前記支持部は、前記苗成育部を吊持した状態で、該苗成育部の長手方向に直交する水平方向に移動させるスライドガイド部材を備えてなることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の植物栽培装置。
  11. 前記苗成育部へ負帯電微細水滴を送り込んで当該苗成育部内を加湿する加湿器が設けられていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の植物栽培装置。
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