いくつかの例示的な実施形態が、添付図面を参照して以下により全体的に説明され、すべてではないが、いくつかの例示的な実施形態が示されている。実際、本明細書に記載および説明された例は、本開示の範囲、適用性または構成を限定するものと解釈されるべきではない。むしろ、この開示が適用可能な法的要件を満たすように、これらの例示的な実施形態が提供される。同様の参照符号は、全体を通して同様の要素を指す。また、本明細書で使用されるように、用語「または」は、その演算子の1つ以上が真であるときはいつでも真をもたらす論理演算子として解釈されるべきである。さらに、用語「庭メンテナンス」とは、なんらかの屋外敷地の改善またはメンテナンス関連の活動に関係することが意図され、具体的に直接、草、芝地、または芝土の手入れに結びつく活動に適用する必要はない。このように、庭メンテナンスは、園芸、芝生手入れ、および、それらの組合せのうち、少なくともいずれか1つとそれらと同等のものを包含することが理解されるべきである。本明細書で使用される場合、操作可能な接続とは、直接的な接続、または間接的な接続に関連すると理解されるべきであり、いずれの場合においても、操作可能に互いに接続されている構成要素の機能的な相互接続を可能にする。
例示的な実施形態は、インテリジェントシステムを提供し得るものであり、該インテリジェントシステムは、潜在的に特定の区画にわたる多数の場所である庭状況(すなわち、芝生や庭園の少なくともいずれか一方の状況)を監視し、もしくは、維持し、または、監視し、かつ、維持するためのものであるとともに、オペレータが、柔軟な方法でシステム内の装置と中継することを可能にするものであり得る。さらに、システムの装置は、当該装置の活動に調和され得ること、および/または、当該装置の環境、もしくは少なくともそれらの環境に存在する現在の状況もしくは刺激に、適合するように構成され得る。いくつかの場合では、行われる操作および監視の少なくともいずれか一方は、ロボットローバなどの可動資産の助けを得て達成され得る。この点に関して、例えば、システムは、通信ネットワークを利用し得る。該ネットワークは、情報が収集された領域との情報関連付けのためのセンサ機器からの成育状況に関する情報を収集する。システムはまた、インターフェイス機構を採用し得る。該インターフェイス機構は、オペレータがシステムの様々な構成要素の遠隔制御を行うにあたり、および、構成要素ごとの処理回路によって当該構成要素のプログラミングを行うにあたり、大きな柔軟性を有することを可能にする。プログラミングは、したがって遠隔調整され得るが、プログラミングの少なくとも一部もまた、接続の有無にかかわらずシステムが操作できるようにローカルに格納され得る。いくつかの場合において、システムの接続態様は、ホームネットワーク構成要素や広域ネットワーク構成要素(例えば、インターネット)を利用し得るが、配置された構成要素(例えば、庭/庭園内における構成要素、あるいは、庭メンテナンスに関連する構成要素)およびホームネットワーク/広域ネットワーク構成要素間で中継するように構成されたゲートウェイを含み得る。既述のとおり、処理態様は、ローカル管理される構成要素と遠隔管理される構成要素との間に分散され得るものであり、それにより、庭メンテナンスのいくつかの態様が遠隔資産を利用し得るか、または海外から入手可能な情報を少なくとも組み込み得る一方、他の態様がローカルで管理されることができる。いずれの場合においても、インターフェイスおよび制御の適応性および容易性は、例示的な実施形態を採用することによって改善されるシステムの特性である。
システムはしたがって、それぞれの異なる領域に対応し得る区画の特定のセグメントに関連するデータを収集する、固定的な資産、もしくは、可動的な資産、または固定的な資産と可動的な資産とのいずれかの組合せを採用し得る。特に、システムは、1つ以上のこのような特定のセグメントにサービスを提供するためにプログラムされるように構成されたインテリジェント散水ポンプを採用し得る。特定のセグメントは、その中に異なる種類の植物を有する場合があり、したがって、セグメントの各1つと関連して望ましい異なる生育状況を最適に有し得る。所有者/操作者は、1つ以上の特定セグメントにおける操作について、(インテリジェント散水ポンプを含む)配置された構成要素を案内するために操作命令をプログラムし得、前記特定セグメントは「ゾーン」と称され得る。いくつかの場合には、ユーザが特定の操作パラメータを定義することを可能とし、もってシステムが当該操作パラメータに従って操作し、現在の状況に適合され得るようにするために、処理回路を装備し得る。インターネット接続が可能であることを考えると、いくつかの場合では、システムは、データベースまたはオンラインリソースからの各植物種に関連付けられた格納情報に基づいて同定された植物種に望ましい生育状況を連関させるために採用され得る。したがって、各ゾーンは、それぞれに関連する対応の生育状況パラメータを有し得るとともに、ユーザは、様々な領域に関する生育状況パラメータを見ることができ、もって、対応するゾーンについて、所望の生育状況(例えば、水分レベル、温度、照明レベル、pH、およびそれらと同等のもののうち、少なくともいずれか1つ)の維持に関して、システム構成要素の操作をプログラムし得る。いくつかの場合では、配置された構成要素間のスケジュールは、構成要素への損傷、資源の非効率的使用、または効率低減行動を防ぐために、衝突しないようにされ、あるいは、編成され得る。ゾーンに関連付けられている配置された構成要素は、操作者が特定状況で介入することを可能にするためにゲートウェイによって報告と警報との少なくともいずれか一方を操作者に提供し得るとともに、構成要素は、単に操作者に応答し、ゲートウェイによってその応答を操作者に通知し得る。
図1は、例示的な実施形態に係る上述した基本操作を達成するために使用され得るシステム10を示すブロック図である。図1の状況において、草刈、化学物質散布、視覚監視、およびそれらと同等のもののうち、少なくともいずれか1つ、といった特定の業務は、ロボット、すなわちロボットローバ15によって実行され得ることを理解すべきである。システムは、ロボットローバ15なしで動作し得るので、ロボットローバ15は、図1にて破線で示されている。ロボットや他の装置はまた、かき集め、施肥、照明、野生生物の追い払い、およびそれらと同等のもののうち、少なくともいずれか1つ、といった特定の他の庭メンテナンス業務を実行するために従事することができる。
芝生散水のような他の業務は、スプリンクラー/灌漑ヘッドおよびそれと中継する散水ポンプの少なくともいずれか一方によって行われ得る。スプリンクラー/灌漑ヘッドは、ホースに取り付けられ得るとともに、散水ポンプは、スプリンクラー/灌漑ヘッドおよびホースの少なくともいずれか一方に水を提供するための中央インテリジェント制御可能供給源を提供することによって、各スプリンクラー/灌漑ヘッド位置における水散布のオン/オフを制御する機構を提供し得る。ホースと、スプリンクラー/灌漑ヘッドと、散水ポンプのうち、少なくともいずれか1つは、一緒に散水機器20を形成し得る。
一方、様々なセンサが採用され得る。このようなセンサは、土壌を監視するために、または他の生育状況(例えば、照明レベル、水分レベル、pH、温度、ビデオまたは画像データ等)を監視するために、土壌に挿入されることによって採用され得る。これらのセンサは、したがって、システム10内で様々な形態を取ると理解され得る。しかし一般的に言えば、センサは、当該センサにより収集された土壌および生育状況のうち少なくともいずれか一方の情報に基づいてシステム構成要素の操作を強化するために、システム10への接続性を有し得る。特定の構成または配置パラダイムに拘わらず、様々なセンサが既述のとおりセンサ機器30を表し得る。
センサ機器30は、有線接続経由または無線接続経由でゲートウェイ40と通信し得る。さらに、いくつかの場合では、散水機器20を含む1つ以上の装置もまた、有線接続経由または無線接続経由でゲートウェイ40と通信し得る。ゲートウェイ40は、続いて、アクセス拠点45への有線接続または無線接続を有し得、アクセス拠点45は、ユーザ端末50に直接的または間接的に接続され得る。アクセス拠点45は、操作者のホームネットワークのルータであり得る。いくつかの場合では、ユーザ端末50へのアクセス拠点45の直接接続は、短距離無線通信方法(例えば、Bluethooth(登録商標)、WiFi(登録商標)およびそれらと同等のもののうち、少なくともいずれか1つ)によって提供され得る。ユーザ端末50へのアクセス拠点45の間接接続は、ネットワーク60を介して生じ得る。ネットワーク60は、ローカルエリアネットワーク(LAN:登録商標)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、広域ネットワーク(WAN)(例えば、インターネット)、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)、および、それらと同等のものなどのうち、少なくともいずれか1つのデータネットワークであり得る。該データネットワークは、装置(例えば、配置された構成要素)を処理要素(例えば、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータまたはそれらと同等のもの)などの装置、および、ユーザ端末50といったデータベースの少なくともいずれか一方に接続し得る。ネットワーク60とシステム10の他の装置との間の通信は、有線または無線のいずれかの通信機構と、対応する通信プロトコルとによって達成され得る。このように、例えば、センサ機器30のセンサと、散水機器20と、ロボットローバ15とのうち、少なくともいずれか1つの一部またはすべては、有線と無線との少なくともいずれか一方の通信手段により、ユーザ端末50に接続され得る。
また、ロボットローバ15は、図1において分離して示されているが、ロボットローバ15は、センサ機器30の一部、または、散水機器20の一部の少なくともいずれか一方として作用し得ることを理解すべきである。しかしながら、センサ機器30の一部、または、散水機器20の一部の少なくともいずれか一方として作用するロボットローバ15の能力と、センサ機器30と散水機器20との組合せで、または、それらとは独立して他の業務(例えば、草刈)を行うロボットローバ15の能力とを考え合わせて、ロボットローバ15は、図1において分離して示されている。
ゲートウェイ40は、有線通信または無線通信によって、配置された構成要素のうち、少なくともいずれか1つを中継するように構成された変換エージェントであり得る。いくつかの実施形態において、ゲートウェイ40は、当該ゲートウェイ40が868mHz無線リンク(例えば、第1の無線リンク)によって配置された構成要素と無線通信することを可能にする高性能アンテナを含み得る。しかしながら、他の無線リンクを他の場合に採用し得る。第1の無線リンクと、それによって接続された構成要素とは、屋外に延びる第1のネットワーク(例えば、庭園ネットワーク)、すなわち配置された構成要素ネットワークの一部であり得る。家または会社内部の構成要素と、ユーザ端末50に延びるとともに、ユーザ端末50との間にある構成要素とは、第2のネットワークを形成し得る。このように、ゲートウェイ40は、第1のネットワークと第2のネットワークとの間の変換エージェントであり得る。ゲートウェイ40は、両方のネットワークで通信するためのアグリゲーションポイントおよび通信センターであり得る。
このように、ゲートウェイ40は、操作者の家、あるいは、別の屋内環境内に設けられ得、しかも、当該ゲートウェイ40に対する操作者からの諸命令を変換するために(第1の無線リンクを介して)配置された構成要素と無線通信し、当該諸命令をアクセス拠点45へと第2の無線リンクを介して提供され得る。例示的な実施形態において、無線通信は、暗号化または他のセキュリティ技術を採用することによってセキュアにされ得る。ゲートウェイ40はまた、(例えば、アクセス拠点45を介した)ネットワーク60への接続を通じてセキュアなクラウドデータストレージを提供し得る。いくつかの例では、第1および第2の無線リンクは、異なる通信プロトコルおよび周波数の少なくともいずれか一方を採用する異なる無線リンクであり得る。
ゲートウェイ40はまた、配置された構成要素の各々が、監視され、制御され、プログラムされ、あるいは、操作者によってユーザ端末50を用いて中継される能力を提供し得る。特に、いくつかの場合では、ユーザ端末50は、ゲートウェイ40(およびゲートウェイ40を介して到達可能である対応する配置された構成要素)との相互作用のための簡単なセットアップと使いやすい中継との少なくともいずれか一方を提供するような特別仕様にされているアプリケーション(またはアプリ)を実行するように構成され得る。ユーザ端末50は、したがって、スマートフォンまたは他のモバイル端末、またはラップトップ、PC、または他のコンピューティング/通信装置であり得る。このように、ユーザ端末50は、以下により詳細に説明されるようにプログラムし、制御し、あるいは、配置された構成要素と相互作用するために、ゲートウェイ40と配置された構成要素との少なくともいずれか一方の対応処理回路と中継することが可能な処理回路を含み得る。
配置された構成要素のプログラミング、配置された構成要素の制御を容易にするためのユーザ端末50とゲートウェイ40との間の相互作用、または、配置された構成要素との相互作用は、灌漑用または草刈の制御/調整用の対話型の完全に接続可能な庭園システムを作成し得る。ユーザ端末50で実行され得るアプリは、リアルタイムまたはプログラムベースで配置された構成要素のうち、少なくともいずれか1つを制御するために構成され得る。結果として得られるシステムは、全体的に接続された自動庭園システムであり得る。また、ネットワーク60を介したインターネット上のコンテンツへの接続により、教育コンテンツをシステムの動作に統合することが可能となり得、操作者に、改善されたインターフェイスと、その園芸経験の完全な満足を得るためのより多くの制御とを提供する。例えば、教育コンテンツは、散水機器20の構成要素に関するあらゆる操作について、開始の方法、プログラムの方法、またはトラブル解決の方法を例示するビデオを含み得る。例示的な実施形態において、アプリは、少なくともいくつかの散水機器20が、第1のモードにおいて、ローカルに保存された散水スケジュールで動作し、操作の第2のモードにおいて、自律圧力ポンプとして動作するべく、プログラムするために使用され得る。
図2は、例示的な実施形態に関連して実施され得る水の移動経路を示す。しかしながら、構成要素のいくつかは、単純な例示的な実施形態では除去され得るし、いくつかの構成要素は、他の例示的な実施形態においてより複雑なアーキテクチャを提供するために追加され得ることが理解されるべきである。したがって、図2の例は、システムに含まれる構成要素に関連して限定するために提供されているのではなく、1つの例示的なシステムに含められ得るいくつかの構成要素の例を単に示す。また、図2では単一の送水ラインを示すものの、他の実施形態では、区画または庭にサービスを提供するために複数の送水ラインを採用することができることが理解されるべきである。したがって、例示的な実施形態は、任意の数のラインと、別個の異なる水源とを用いて実施され得る。
ここで図2を参照すると、水源100は、散水ポンプ120によって水ライン110をチャージするために使用され得る。いくつかの場合では、水源100はまた、第2の散水ポンプによって、または第1の散水ポンプ120によって、第2の水ラインをチャージし得る。水ライン110は、フレキシブルな水ホースまたは庭園ホースであり得る。散水ポンプ120は、図1の散水機器20の1つの構成要素を形成する配置された構成要素の1つであり得る。散水ポンプ120は、水源100に操作可能に接続され得、それにより、散水ポンプ120が動作可能である場合、水源100は、水ライン110のための加圧水供給源となる。しかし、散水ポンプ120が動作可能ではない場合、水ライン110は、概ね減圧され、または少なくとも散水ポンプ120の最後の操作から残る残留圧力しか有しない。したがって、水源100は家または他の構造の典型的な加圧水供給源ではないことが理解されるべきである。代わりに、水源100は典型的には、リザーバまたは水槽などの水源、あるいは、加圧されていない水源であり得る。
例示的な実施形態において、1つ以上のスプリンクラー(例えば、第1のスプリンクラー130と第2スプリンクラー132)は、水ライン110から水を受け得る。水ライン110は、第1のスプリンクラー130と第2のスプリンクラー130,132から噴霧するための水を提供するために、散水ポンプ120の制御下で選択的にチャージされ得る。同様に、仮に使用される場合には、第2の水ラインは、第2の水ラインに関連したなんらかの追加のスプリンクラーから噴霧するための水を提供するために、散水ポンプ120または第2の散水ポンプの制御下で選択的にチャージされ得る。水ライン110がチャージされると、第1のスプリンクラー130と第2のスプリンクラー132とには、散水ポンプ120の動作に応答して、それを通って分配される加圧水が提供され得る。第1のスプリンクラー130と第2のスプリンクラー132は、典型的には、なんらローカルにインテリジェンスを備えていない構成要素であり得る。代わりに、第1のスプリンクラー130と第2のスプリンクラー132は、散水機能をオンオフする散水ポンプ120の操作によって制御可能であるのみであり得る。しかしながら、第1のスプリンクラー130と第2のスプリンクラー132は、いくつかの場合には、内部に設けられたインテリジェント構成要素と制御態様との少なくともいずれか一方を有することが可能である。
1つ以上のセンサ(例えば、第1のセンサ140と第2のセンサ142)もまた、対応センサに近接する状況を検出すなわち感知するために、スプリンクラーによってサービス提供される区画内の様々な位置に設けられ得る。第1のセンサ140と第2のセンサ142は、それぞれ第1のスプリンクラー130と第2のスプリンクラー132のそれぞれに対応し得、ユーザ端末50におけるアプリがこのような対応関係に配慮するように構成され得、それにより、第1のセンサ140または第2のセンサ142のそれぞれから受信した情報を、必要に応じてその情報に基づいて、散水ポンプ120に命令され得るアクションに連関させることができる。
いくつかの例では、配置された構成要素の一部は、配置された構成要素の対応するものに対してローカルである電源150を含み得る。各構成要素の電源150は、バッテリまたはバッテリパック、または主電源であり得る。配置された構成要素の給電された各々はまた、通信回路160を含み得る。通信回路160は、各構成要素を制御するための処理回路と、配置された構成要素が第1の無線リンクを介して(または代替的に有線接続によって)ゲートウェイ40と通信することを可能にするためのアンテナと、を含む。ロボットローバ15(採用される場合)も、配置された構成要素の例であり得、したがって、ロボットローバ15もまた、電源150および通信回路160を含み得る。しかしながら、様々な電源および通信回路構成要素が、異なる寸法、構造、および構成機構を有し得ることが理解されるべきである。
散水ポンプ120は、一般に、それぞれ、水ライン110から水源100を分離し/水ライン110へ水源100を操作可能に接続するために、通信回路160の制御下で操作し得る。散水ポンプ120は、ゲートウェイ40を介して受信した操作モード、容量モード命令に基づいて、または、格納されたもしくは散水ポンプ120の通信回路160によって、あるいは格納されもしくはアクセス可能とされた操作情報や容量情報に基づいて、操作し得る。散水ポンプ120は、システム10の操作に利便性を提供し得る。その理由は、以下により詳細に記載されるように、所望の/プログラムされた操作モード、容量モードを選択または実行することにより、ユーザ端末50におけるアプリによって、または、ローカル格納されたプログラミング命令によって、どこからでも、いつでも、散水ポンプ120を制御することができるからである。
例示的な実施形態において、通信回路160は、図3に示すように処理回路201を含み得る。処理回路201は、本発明の例示的な実施形態によって、データ処理、制御機能実行、並びに他の処理および管理サービスのうち、少なくともいずれか1つを実行するように構成され得る。いくつかの実施形態では、処理回路201は、チップまたはチップセットとして具現化され得る。換言すれば、処理回路201は、構造アセンブリ(例えば、ベースボード)上の材料、構成要素、および、配線のうち、少なくともいずれか1つを含む1つ以上の物理的なパッケージ(例えば、チップ)を含み得る。構造アセンブリは、物理的強度、サイズの節約、および、当該構造アセンブリ上に含まれる構成要素回路のための電気的相互作用の制限のうち、少なくともいずれか1つを提供し得る。処理回路201は、したがって、いくつかの場合では、単一のチップ上に、または、単一の「チップ上のシステム」として、本発明の実施形態を具体化されるように構成され得る。このように、いくつかの場合には、チップまたはチップセットは、本明細書に記載の機能性を提供するための1つ以上の操作を実行するための手段を構成し得る。
例示的な実施形態において、処理回路201は、装置インターフェイス207と通信し、あるいは、それを制御し得るプロセッサ205およびメモリ203の1つ以上のインスタンスを含み得る。そのようなものとして、処理回路201は、本明細書に記載の操作を実行するよう(例えば、ハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せで)構成された回路チップ(例えば、集積回路チップ)として具現化され得る。いくつかの実施形態では、処理回路201は、散水ポンプ120、第1のセンサ140もしくは第2のセンサ142、および、ロボットローバ15のうち、少なくともいずれか1つの内部電子構成要素と通信し得、外部の他の構成要素との通信を可能にし得る。
装置インターフェイス207は、ゲートウェイ40を介して他の装置との通信を可能にするための1つ以上の中継機構を含み得る。いくつかの場合では、装置インターフェイス207は、ハードウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せのいずれかで具現化された装置または回路などのなんらかの手段であり得る。該手段は、ゲートウェイ40を介してメッセージを送受信可能なものとされる装置インターフェイス207を以って、ゲートウェイ40からデータを受信し、ゲートウェイ40へデータを送信するように構成される。いくつかの例示的な実施形態において、装置インターフェイス207は、ゲートウェイ40を介してシステム10の構成要素またはシステム10の外部との通信のためのインターフェイスを提供し得る。通信回路160がセンサ用のものである場合、装置インターフェイス207はさらに、他の装置(例えば、(複数の)散水ポンプ)と通信するためのセンサデータを取得するために、センサ(例えば、温度センサ、pHセンサ、光センサ、湿度センサおよびそれらと同等のもののうち、少なくともいずれか1つ)と中継し得る。一方、通信回路160が散水ポンプ120用のものである場合、装置インターフェイス207は、他のオンボード構成要素(例えば、以下に説明するようにライトおよびメインボタンを含むユーザインターフェイス)にインターフェイスを提供し得る。
プロセッサ205は、多数の異なる方法で具現化され得る。例えば、プロセッサ205は、1以上のマイクロプロセッサや他の処理要素、コプロセッサ、コントローラといった様々な処理手段として、または、例えば、ASIC(特定用途向け集積回路)、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)といった集積回路を含む様々な他の計算機もしくは処理装置として、具現化され得る。例示的な実施形態において、プロセッサ205は、メモリ203に格納された命令を実行するように構成され得、あるいは、プロセッサ205にアクセス可能であり得る。このように、ハードウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組合せのいずれで構成されていようとも、プロセッサ205は、ハードウェアやソフトウェアに応じて構成される一方で、本発明の実施形態による操作を実行可能な(例えば、処理回路201の形で物理的に回路として具現化された)エンティティを表し得る。したがって、例えば、プロセッサ205が、ASIC、FPGA、またはそれらと同等のものとして具現化される場合、プロセッサ205は、本明細書に説明した操作を行うための具体的に構成されたハードウェアであり得る。代替的に、別の例として、プロセッサ205が、ソフトウェア命令の実行部として具現化される場合、当該命令は、本明細書に説明した操作を実行するようにプロセッサ205を具体的に構成し得る。
例示的な実施形態において、プロセッサ205(または処理回路201)は、通信回路160を含むものとして、あるいは、通信回路160を制御するものとして、具現化され得る。このように、いくつかの実施形態において、プロセッサ205(または処理回路201)は、通信回路160に指示することにより、それに応じてプロセッサ205(または処理回路201)を構成する命令またはアルゴリズムの実行に応じた対応する機能を行わせて、通信回路160(および通信回路160が関連付けられている対応分散構成要素)に関連して説明した動作の各々を発生させると言い得る。例として、センサの通信回路160は、環境パラメータ(例えば、センサデータ)を検出し、センサデータを第1の無線リンクを介してゲートウェイ40に(および最終的にはユーザ端末50上のアプリに、または、ネットワーク60を介してクラウド内のストレージに)、または、散水ポンプ120に報告するように構成され得る。いくつかの場合では、センサの通信回路160は、センサデータの以前のセット(例えば、前回のセンサ測定値の大きさ)とセンサデータの現在のセット(例えば、最新のセンサ測定値の大きさ)との間の差を判定するよう構成され得る。前記差の量は、次いで、センサがセンサデータの現在のセットを報告するか否かを判定するために使用され得る。差が小さい(例えば、閾値量よりも少ない)場合、センサは、新しい値を報告せずともよい。しかしながら、差が十分に大きい(例えば、閾値量よりも多い)場合、センサは、新しい値を報告し得る。このように、センサの通信回路160は、センサデータの報告に関して節電技術を実行するように構成され得る。センサの通信回路160はまた、所与のスケジュールで、または特定の活動またはイベントに応答して、センサデータを別様に報告する(または上述の基準に基づいて報告するか否かの判定を行う)ように構成され得る。トリガイベント(例えば、タイムベーストリガまたはアクションベーストリガ)が発生した場合、センサの通信回路160は、現在のセンサデータの判定を行い得、センサデータを報告するか否かを決定し得る。
散水ポンプ120の通信回路160は、アプリによって、またはローカルに格納されたプログラミングによって定義されたとおり、散水ポンプ120の操作モードについてゲートウェイ30からの指示を受信するように構成され得る。例えば、ゲートウェイ40は、散水ポンプ120がいずれの操作モード(例えば、ポンプのオン/オフサイクルを制御する)で操作することをユーザが所望するか、に関して、ユーザ端末50によってユーザから命令を受信し得る。いくつかの例示的な実施形態において、散水ポンプ120のユーザ選択可能な操作モードは、インテリジェントモード、スケジュールモード、または手動モードを含み得るが、これらに限定されない。インテリジェントモードがユーザによって選択された場合、散水ポンプ120は、プログラムされたトリガに基づいて独立に操作し得る。いくつかの場合では、トリガは、第1のセンサ140または第2のセンサ142から受信したセンサデータであり得る。例えば、散水ポンプ120の通信回路160は、特定の範囲もしくは閾値内にあるセンサデータが受信された場合、または、特定の範囲もしくは閾値を超えるセンサデータが受信された場合、散水ポンプ120をオンにして、水を提供するようにプログラムされ得る。このようにして、いくつかの例示的な実施形態において、土壌水分が所与の閾値を下回っていることをセンサデータが示す場合、散水ポンプ120は、スプリンクラーへの送水を可能にするために、散水ポンプ120を通電するように構成され得る。
スケジュールモードがユーザによって選択された場合、操作者は、散水ポンプ120が動作し得るスケジュールを選択し得る。例えば、ユーザは、散水ポンプ120が動作するべき特定の時間または日数を選択し得る。手動モードがユーザによって選択された場合、散水ポンプ120は、散水ポンプ120の動作を指示するユーザ端末50上のユーザが選択するオプションについてのみ操作し得る。したがって、ユーザはいつでも芝生への散水を決定し得、ユーザ端末50によって散水ポンプ120に操作するように指示し得る。いくつかの場合では、ユーザは一度に複数の操作モードを選択し得る。例えば、ユーザは、散水ポンプ120が動作するスケジュールに関して、散水ポンプ120にゲートウェイ40を介して命令を送信し得る。しかしながら、この提供されたスケジュールに加えて、ユーザは、また同時にインテリジェントモードで操作するように散水ポンプ120に指示し得る。例えば、ユーザは、散水ポンプ120が動作し得るトリガを定義し得る。これらのトリガは、土壌水分が所与の閾値を下回るか、これを超えることを含み得るが、これらに限定されない。したがって、散水ポンプ120は、通信回路160を介して、事前に定義されたトリガに応答して動作しつつ、スケジュールどおりに操作するように構成され得る。散水ポンプ120がインテリジェントモードとスケジュールモードとの両方で操作することをユーザが選択した場合であっても、ユーザは、ユーザが望むときはいつでも手動操作モードを選択して散水ポンプ120を操作させ得る。ユーザは、既にプログラムされたインテリジェントモードとスケジュールモードとに影響を与えずに、この手動操作モードを選択し得る。
さらにまた、散水ポンプ120の通信回路160は、散水ポンプ120の容量モードについて(ゲートウェイ40を介して)ユーザから命令を受信するように構成され得る。したがって、ゲートウェイ40は、散水ポンプ120がどの操作モード(例えば、オン/オフサイクル制御)で動作することをユーザが所望するかだけでなく、容量モードがポンプ速度および出力圧力を定義する場合に、散水ポンプ120がどの容量モードで操作すべきであるかについても、ユーザ端末50によってユーザから命令を受信し得る。ユーザによって選択可能であり得る散水ポンプ120の容量モードとしては、1)マイクロドリップモード、2)少量モード、3)節約モード、4)自動モード、または5)庭園モードが含まれるが、これらに限定されない。マイクロドリップモードは、例えば、緩やかなドリップまたは細流圧力で少量の水を供給し得る。ユーザは、花または植物に灌漑または散水するために微細ドリップモードを選択し得る。少量モードは、小領域のみが灌漑または散水される場合に適し得る。節約モードは、シャワー、洗濯機、食器洗い機、またはそれらと同等のものなどが区画に関連付けられている家で操作している間、散水ポンプ120が動作しないことを確実なものとし、家庭内と散水ポンプ120との両方で十分な水圧を維持することを確実なものとし得る。自動モードは、散水ポンプ120の通信回路160が、第1のセンサ140または第2のセンサ142から受信したセンサデータに基づいて、散水ポンプ120により供給されるべき水の適切な量を判定することを可能にし得る。庭園モードは、庭園、芝生、または花壇を完全にずぶ濡れにすることが所望され、完全なポンプまたはライン圧が所望される場合に選択され得る。
いくつかの場合において、容量モードは芝生または区画の特定の領域に基づいて選択可能であり得る。またさらに、容量モードの一部は、同時に選択可能であり得る。例えばユーザは、ユーザ端末50によって、庭園モードが区画のゾーン1について、土曜日の午前8:00に採用されるべきであると選択し得る。ゾーン1についての散布可能期間について、庭園モードを選択するとともに、ユーザは節約モードも選択し得る。したがって、洗濯機が土曜朝の午前8:00に稼働している場合、通信回路160は、洗濯機の停止の検出があるまで、または予め設定された時間遅延が経過するまで、庭園モードでの散水ポンプ120の動作を遅延させるように構成され得る。別の場合には、ユーザは、洗濯機が操作中であることが検出されたので、庭園モードは実施されなかった旨、ユーザ端末50によって警告され得る。この警告を受信すると、ユーザは、節約モードを無効にして庭園モードを実施し得る。また、いくつかの場合では、庭園モードが再スケジュールされるべき時をユーザが選択し得る。
いくつかの例示的な実施形態において、ユーザからの操作モードまたは容量モードに関する最後に受信された命令は、通信回路160のメモリ203にローカルに格納され得る。したがって、通信回路160がゲートウェイ40との接続が切れた場合、通信回路160は、散水ポンプ120の操作モードまたは容量モードに関する最後に受信された命令を採用し続け得る。別の例示的な実施形態において、通信回路160が、ゲートウェイ40への接続が切れた、または予め設定された時間よりも長く接続が切れた場合、通信回路160は、選択された操作モードまたは容量モードに関するユーザから最後に受信した命令を無効にし、デフォルト設定に切り替えるように構成され得る。いくつかの場合では、デフォルト設定は、インテリジェント操作モードまたは自動容量モードであり得る。したがって、通信回路160は、第1のセンサ140または第2のセンサ142から受信したセンサデータに基づいて、散水の適切な時間、および、散水ポンプ120により供給される水の適切な量を判定することになる。いずれにせよ、デフォルト設定または最後に受信された命令(およびそれに関するなんらかのプログラム)は、通信回路160にてローカルに格納され、それにより、散水ポンプ120は、ネットワーク60への接続に拘わらず操作することができる。
ロボットローバ15の通信回路160は、ロボットローバ15の走行および操作を制御するように構成され得る。また、ロボットローバ15の通信回路160は、ゲートウェイ40が、ロボットローバ15の動作のスケジュールの修正にユーザが参与することを許可すること、もしくはロボットローバ15の様々な操作についてリアルタイム制御を行うこと、または、ロボットローバ15の動作のスケジュールの修正にユーザが参与することを許可し、かつ、ロボットローバ15の様々な操作についてリアルタイム制御を行うことを可能にし得る。例示的な実施形態において、ユーザ端末50でのアプリが、プログラムされた散水スケジュールと草刈スケジュールを調整するため、もしくは、プログラムされた散水スケジュールと草刈スケジュールを衝突回避するため、または、プログラムされた散水スケジュールと草刈スケジュールを調整し、かつ、プログラムされた散水スケジュールと草刈スケジュールを衝突回避するために採用され得る。追加的にまたは代替的に、操作者が散水ポンプ120の操作モードへの修正を行う場合、または1つ以上の構成要素のマニュアル制御を行う場合、ユーザ端末50におけるアプリは、スケジュールまたは現在の操作モードに対して提案された変更が問題となり得る旨を示すために警告を提供し得、または、このような変更を行うことを防ぎ得る。このように、例えば、通常は、散水ポンプ120のプログラミングによって、散水ポンプ120の動作をトリガするような低土壌水分値をセンサが示す領域において、ロボットローバ15が草刈を行う場合、ロボットローバ15の操作が変更されるべきである旨、または散水ポンプ120の動作を遅延させ得る旨を示す警告が提供され得る。
例示的な実施形態において、電子的な配置された構成要素(例えば、電源150を有する構成要素)は、さらにその一部に設けられたローカル操作器211(例えば、ボタン、ノブまたは他の制御装置)を含み得る。いくつかの場合では、ローカル操作器211は、散水ポンプ120の1つ以上の特性のローカルマニュアル設定を可能にするために設けられ得る。このように、例えば、ローカル操作器211は、ポンプ出力圧力、速度、容量モード、操作モード、およびそれらと同等のもののうち、少なくともいずれか1つを判定するために使用され得る。ローカル操作器211は、対応する異なる状況および作動方法の少なくともいずれか一方についての処理回路201のプログラミングによって異なる機能をトリガし得る。例えば、ローカル操作器211のある作動により、対応する装置がペアリングモードに移行させられ得る。ペアリングモードに入ると、装置は、所与の時間、ゲートウェイ40および他の装置の少なくともいずれか一方によって検出可能であり得る。ユーザ端末50上のアプリは、ペアリングモードの装置を検出するために使用され得、検出されると、アプリはまた、当該装置を(例えば、配置された構成要素のネットワークの第1のネットワークの)別の装置とペアリングするために使用され得る。対応する装置のゲートウェイ40と通信回路160は、次いで、連続型、イベント駆動型、またはスケジュールに基づいて、第1の無線リンクを介し、互いに通信可能であり得る。したがって、例えば、第1のセンサ140は、(例えば、ゲートウェイ40を介して)散水ポンプ120にセンサデータを提供するように構成され得る。いくつかの場合において、第1のセンサ140は、セットアップ手順によって散水ポンプ120とペアリングされ得、その後は、スケジュールどおり、またはアクティビティ駆動型やイベント駆動型に基づいて、通信し得る。いくつかの場合には、装置への電源投入のためのバッテリの単純な交換または挿入が、ペアリングモード開始のための追加のまたは代替的な方法であり得る。
いくつかの場合には、ローカル操作器211の特定の定義された作動(または作動パターン)が、工場出荷時の設定に装置を復帰し得る。したがって、メモリ203の内容は、消去され、あるいは、初期設定または初期状態にリセットされ得る。他の機能が追加的に、または代替的に提供され得る。また、いくつかの装置が、追加のボタンまたは操作の可能な部材を有し得る。
ゲートウェイ40と、センサすなわち散水ポンプ120との間の通信は、ペアリングのために発生し得るとともに、システム10が最終的に構成される操作活動を容易化するために発生し得る。したがって、例えば、操作者は、ゲートウェイ40に接続するために、ユーザ端末50におけるアプリを使用し得るのであり、上述したように、配置された構成要素との相互作用のためのオプションと配置された構成要素のプログラミングのためのオプションのうち、少なくともいずれか一方を提供する1つ以上の制御コンソールまたはインターフェイス画面の提供を受け得る。いくつかの場合において、システムの初期設定は、ペアリングモードで個々の配置された構成要素を(順番に、または、同時に、のいずれかで)配置することによって容易化され得る。配置された構成要素は、次いで、第1の無線リンクを介して発見可能であり、第1のネットワークに追加可能である。第1のネットワークに追加されると、配置された構成要素は、相互作用/プログラム可能な第1のネットワークの資産およびそれらと同等のものの少なくともいずれか一方であると考えられる。配置された構成要素は、次いで、互いにペアリングされることが可能であり、個別用の機能的性能と協調用の機能的性能の少なくともいずれか一方に構成されることが可能である。
例示的な実施形態において、散水ポンプ120は、他の第2の散水ポンプと、ロボットローバ15と、第1のセンサ140とのうち、少なくともいずれか1つとペアリングされ得る。散水ポンプ120が第1のセンサ140にペアリングされて接続されている場合、操作者は、散水ポンプ120の所望の操作モードまたは容量モードを選択するために(例えば、アプリによって)提供されるオプションを有し得る。インテリジェント操作モードがユーザにより選択された場合、散水ポンプ120はしたがって、散水ポンプ120の動作をトリガするために、第1のセンサ140から受信され得る特定の刺激に関して指示され得る。しかし上述したように、散水ポンプ120は、センサデータを受信するために通信を開始するよう散水ポンプ120が第1のセンサ140に「ピング」し、あるいは、通信を働きかけるスケジュールまたはトリガを(例えば、メモリ203内に)備え得る。受信したセンサデータ(例えば、特定の閾値パラメータが達成されているかどうか)に基づいて、散水ポンプ120は、開きまたは閉じ得る。
散水ポンプ120がロボットローバ15にペアリングされて接続されている場合、少なくとも草刈および散水が同時に同じ領域で行われないことを確実にすることに関してスケジュールの自動調整を達成し得る。ユーザ端末50上のアプリは、散水の間の草刈(またはその逆)のスケジューリングが可能でないことを確実なものとし得る。しかしながら、操作者が操作を開始させるために散水ポンプ120とロボットローバ15との少なくともいずれか一方の制御を行うことができることに鑑みれば、ユーザ端末50上のアプリはさらに、リアルタイムで散水ポンプまたはロボットローバ15の操作を開始させるいかなる試みをも、他方が同じ領域で操作しているときには防止し得る。
散水ポンプ120が他の散水ポンプにペアリングされて接続されている場合、散水スケジュール、すなわち操作は、水源100の圧力不足状況または過剰排出を管理または防止するために調整されることが可能である。例えば、散水ポンプが同じ水源に接続される場合、同時に水ライン110と第2の水ラインとの両方を効果的にチャージするためには水供給が不十分である可能性があり得る。したがって、複数の散水ポンプを互いに通信可能とすることにより、水源100および水のその供給を効果的に管理することができるように(例えば、ゲートウェイ40を介して)一方の操作を他方に通信し得る。
このように、様々な例示的な実施形態の配置された構成要素は、様々な状況または状態に適応し得る。さらに、配置された構成要素の適応性質は、操作者がユーザ端末50を使用して、モード、調整可能パラメータ、関係または応答をプログラム可能なプログラム可能機構として上述したように提供され得る。いくつかの例の文脈では、プログラム可能機構は、ゲートウェイ40を介して遠隔でプログラム可能(すなわち、プログラムされる構成要素から遠隔であるアプリおよびユーザ端末50の少なくともいずれか一方からプログラム可能)であると理解されるべきである。他の例では、配置された構成要素の適応性質は、デフォルト機構として提供され得る。したがって、配置された構成要素の適応能力は、遠隔プログラミングのための接続性に依存するか(例えば、接続性依存)、または、接続がない場合、もしくは、接続の遮断に応答する場合に存在し、もしくは、設定される接続性非依存(例えば、デフォルトプログラミング)のいずれかであり得る。
いくつかの実施形態では、バッテリ電力レベルがゲートウェイ40に通信され得るとともに、センサと散水ポンプの少なくとも一方の通信に関連する信号強度値もまた、ゲートウェイ40で判定され得る。この情報は、バッテリ電力が低い場合、または信号強度が低い場合に、操作者に警告するために、ユーザ端末50におけるアプリに(センサデータと一緒に)提供され得る。次いで、バッテリ交換とセンサ再配置の少なくとも一方が、状況を改善するために行われ得る。前述したように、いくつかの場合では、センサは、報告をトリガするために、その周囲に適応的に応答し得る。例示的な実施形態において、散水ポンプ120は、センサデータの報告をトリガするために、ゲートウェイ40を介して第1のセンサ140にピングしようと試み得る。しかしながら、第1のセンサ140は、ピングに応答するかどうかを判定する前に要求されたパラメータの変化量を判定するように(例えば、通信回路160を介して)構成され得る。いくつかの実施形態では、第1のセンサ140が無線伝送によってセンサデータを報告する前に、少なくとも特定の量またはパーセンテージ(例えば、5%)の変化を必要とし得る。無線伝送は、(例えば、変化の量および現在のセンサデータを判定するための)内部動作よりも多くの電力を消費するため、少しのデータ変化しかない場合にはいくつかの伝送周期を節約することによって、バッテリ寿命を実質的に延長することができる。ピングが送信され、応答が受信されない場合、受信された最後の値が置換され、(例えば、アプリによって)操作者に通信され得る。
操作者は、ゲートウェイ40を通じてユーザ端末50によって命令を送信することによって、散水ポンプとセンサの少なくともいずれか一方をオン/オフし、または起動することができる。例えば、起動メッセージは、諸装置がまだ反応し活性状態にあるかどうかを確認するために、または、リアルタイムでそのような構成要素から特定のデータを要求するために、もしくは、そのような構成要素においてアクションを開始するために使用され得る。さらに、いくつかの場合では、操作者は、少なくとも予め設定された時間量(例えば、3分)だけ対応する装置にビーコンを発信させるために、起動信号またはセットアップ信号を送信することができる。この間、装置が位置決めされ得、操作者が、ゲートウェイ40を介して検出される信号強度の値を確認するためにアプリをチェックし得る。操作者はしたがって、リアルタイムで装置を位置決めして、現在装置が配置された位置がゲートウェイ40と通信するその能力の観点から良好な位置であることを確認することができる。
いくつかの実施形態では、1つ以上の配置された構成要素は、霜警報機能をさらに含み得る。特に、散水ポンプは典型的にはその中にいくらかの残留水を有し得るので、散水ポンプ本体内の水の凍結は、散水ポンプを壊れやすくし得ることが理解されるべきである。したがって、1つ以上の構成要素(特に散水ポンプ)の通信回路160は、散水ポンプまたは他の散水機器20に損傷を与え得る霜の可能性がある状況を同定するように構成され得る。いくつかの実施形態において、温度が凝固点(例えば、5°Cまたは10°F)から予め設定された閾値距離に達すると、散水ポンプ120(およびセンサの少なくともいずれか一方)を損傷から回避させるべきである旨、操作者に警報するために、警告が(例えば、ユーザ端末50でのアプリによって)発され得る。予め設定された閾値は、工場設定であってもよく、または、操作者により設定されてもよい。しかしながら、いずれの場合にも、可能性のある霜イベントを操作者に警告するために現在の温度状況を同定する能力は、配置された構成要素が、その周囲と状況の少なくともいずれか一方に関して適応的であるように(操作プログラムによって、またはデフォルトで)、いかに構成され得るかについての別の例である。
配置された構成要素の適応性の別の例は、第1のネットワークへの接続不能性または第1のネットワークへの接続の遮断に関する。例えば、最後に受信した操作モードまたは容量モードは、クラウド、ユーザ端末50、または他の場所に維持することができるが、いくつかの場合では、今現在の操作モードまたは容量モード(またはその少なくとも一部)を、散水ポンプにローカルに格納し得る。例えば、メモリ203は、少なくとも採用された最後の散水スケジュール情報を記録するように構成され得る。したがって、電力がゲートウェイ40において失われた場合、またはそれによって接続が不可能となる別のシステム構成要素において失われた場合、散水ポンプ120は、少なくともそのそれぞれの最後の散水スケジュールを示す情報を格納し得る。したがって、例えば、散水ポンプ120が1300において操作し、1305においてシャットダウンした場合、散水スケジュールを判定するためのネットワーク60の接続を実現できない場合、または、接続が失われた場合、散水ポンプ120は、以前に提供された操作モード、容量モードで散水を継続することとなる。いくつかの場合では、散水ポンプ120の通信回路160が、予め設定された時間間隔よりも長く接続が切れたと判定した場合、通信回路160は、以前に提供された操作モード、容量モードを無効にして、前述したようにデフォルト設定で操作するように構成され得る。
さらなる例示的な実施形態において、配置された構成要素の通信回路160は、各配置された構成要素の使用量および稼動時間を判定することが可能であり得る。例えば、通信回路160は、散水ポンプ120の稼動時間およびそれによる水使用量を監視し、計算するように構成され得る。したがって、通信回路160は、時間、日、週、月または複数月(すなわち季節)などの特定の時間間隔にわたって使用される水の量を判定可能であり得る。これらの計算は、ユーザ端末50によってユーザに提供され得る。計算に基づいて、通信回路160は、予め設定された時間間隔にわたる散水ポンプ120の平均の稼動時間と使用量を判定し得る。これらの計算された平均の稼動時間と使用量値を用いて、通信回路160は、散水ポンプ120のいずれかのさらなる使用量および稼動時間を監視するように構成され得る。稼動時間または使用量が平均の稼動時間と使用量値を超える場合、通信回路160は、異常状況のステータス検出を示すために、ユーザ端末50にゲートウェイ40を介して警告を送信するように構成され得る。
配置された構成要素の適応性のさらなる例は、配置された構成要素の推奨メンテナンス間隔を判定するための配置された構成要素の通信回路の能力に関する。例えば、既述のとおり算出された予め設定された期間にわたる散水ポンプ120の平均の稼動時間と使用量を使用して、散水ポンプ120の通信回路160は、散水ポンプ120の推奨メンテナンス間隔を計算することが可能であり得る。この推奨メンテナンス間隔は、ユーザ端末上に表示され得る。いくつかの例示的な実施形態において、ユーザは、この推奨メンテナンス間隔を無効にすることが可能であり得る。ユーザは、自身がメンテナンス間隔(すなわち、特定の期間または特定の計算された使用量の後)をどのように計算したいかを選択することが可能であり得る。その場合には、通信回路160は、時間が経過したとき、または、指定された使用量が発生したときにユーザに警告するように構成され得る。さらに、ユーザは、最後のメンテナンスが散水ポンプ120で実行されたときを入力することが可能であり得る。実行された最後のメンテナンスを入力することにより、通信回路160は、メンテナンス間隔をリセットし、上記に従って再計算するように構成され得る。
いくつかの例示的な実施形態において、配置された構成要素の通信回路160は、配置された構成要素の操作を開始したとのメッセージをユーザに送信するようにさらに構成され得る。他の場合には、通信回路160は、配置された構成要素が操作中に故障した場合に、または、エラーが操作中に発生した場合に、メッセージを送信するように構成され得る。故障またはエラーが配置された構成要素の操作中に発生した場合、ユーザ端末50は、エラーまたは故障について製造者または供給者にフィードバックをユーザが送信するオプションを有し得る。さらなる例示的な実施形態において、ユーザ端末50は、製造者または供給者が、配置された構成要素の故障またはエラーに関するユーザからの要求受信に応答して、またはフィードバック受信に応答して、配置された構成要素への遠隔アクセスを有することを許可するように構成され得る。
上述した散水ポンプ120は、異なる物理的形態を採り得る。しかしながら、散水ポンプ120を具現化するための例示的な構造は、往復動ポンプまたは回転ポンプであり得る。したがって、例えば、散水ポンプ120は、羽根車を有する遠心ポンプを含み得る。しかしながら、他のポンプ構造を採用することもできる。
上述したように、配置された構成要素(例えば、散水ポンプ120)は、ユーザ端末50によってユーザによってその大部分を制御され得る。上述したように、ユーザ端末50は、モバイル装置(例えば、スマートフォン)または固定端末(例えば、PC)とすることができる。しかしながら、ユーザ端末50はまた、タブレット、ラップトップおよびそれらと同等のもののうち、少なくともいずれか1つの他の装置とすることができる。いずれの場合においても、ユーザ端末50は、操作者がシステム10の操作を制御することを可能にするための簡単で直感的なインターフェイスを提供するように構成され得る。図4は、システム10の制御のためのアプリを提供するようユーザ端末を構成し得るユーザ端末50の一部の構成要素を示すブロック図である。
図4に示すように、ユーザ端末50は、上述した処理回路201と、プロセッサ205と、メモリ203と、装置インターフェイス207とに対し、形態および機能の少なくともいずれか一方に類似し得る、処理回路310と、プロセッサ312と、メモリ314と、装置インターフェイス320とを含み得る。これらのような構成要素の特定の構造、形態、および寸法は、様々であり得る。しかしながら、一般的な機能は類似し得るものであるから、これらの構成要素の詳細は、再び詳細には説明されない。代わりに、特定の構成、内容および構造の変化を除いて、これらの構成要素は、一般的に類似していることを理解すべきである。図4に示すように、ユーザ端末50は、ユーザインターフェイス330および操作マネージャ340をさらに含み得る。
ユーザインターフェイス330(実装されている場合)は、当該ユーザインターフェイス330におけるユーザ入力の指示を受信し、もしくは、ユーザに、可聴的出力、視覚的出力、機械的出力、または他の出力を提供し、または、当該ユーザインターフェイス330におけるユーザ入力の指示を受信し、かつ、ユーザに、可聴的出力、視覚的出力、機械的出力、または他の出力を提供する処理回路310と通信し得る。このように、ユーザインターフェイス330は、例えば、ディスプレイ(例えば、タッチ画面ディスプレイ)、1つ以上のボタンまたはキー(例えば、機能ボタンまたはキーボード)、および、他の入力機構や出力機構(例えば、マイク、マウス、スピーカ、カーソル、ジョイスティック、ライト、およびそれらと同等のものの少なくともいずれか1つ)の少なくともいずれか1つを含み得る。ユーザインターフェイス330は、(例えば、センサ機器30または他の構成要素によって)検出されている様々なトリガ条件に応答して、ユーザまたは操作者に、警告、警報、および通知の少なくともいずれか1つを提供するように構成され得る。システム故障、機器による損傷または改ざん、機器の盗難および他の構成要素に関連する刺激も、警告、警報、および通知の少なくともいずれか1つの生成のためのトリガとして定義され得る。いくつかの場合では、ユーザインターフェイス330は、散水ポンプ120の稼動時間または使用量が推奨範囲外であることに応じて、または、システム構成要素がスケジュール上のまたは操作上の衝突を有することに応じて、そのような警告、警報、および通知の少なくともいずれか1つを生成するように構成され得る。通知はまた、一般的な状況、現在の状態、および、同等なものの少なくともいずれか1つについて提供され得る。警告、警報、および通知の少なくともいずれか1つは、光、音、視覚表示、または、操作マネージャ340に接続されているか、または操作マネージャ340の一部であり得る他の装置によって生成され得る。いくつかの場合において、通知は、テキストメッセージまたは電子メールで提供され得る。さらにまた、ユーザインターフェイス330は、ユーザが予め設定された期間にわたって第2のユーザにシステムの操作を委託することを可能にするように構成され得る。例えば、ユーザが休暇に行っているか、町の外にいる場合、第2のユーザは、第2のユーザのユーザインターフェイスによってシステムを制御する許可を与えられ得る。
例示的な実施形態において、処理回路310は、本発明の例示的な実施形態に係る、データ処理、制御機能実行、並びに他の処理サービスおよび管理サービスの少なくともいずれか1つを行うように構成され得る。このように、処理回路310は、操作マネージャ340を制御するように構成され得るし、あるいは、操作マネージャ340として具現化され得ることが理解されよう。操作マネージャ340は、センサ機器30および散水機器20の少なくともいずれか一方からのセンサ情報を受信し、所有者/操作者に提供されるべき情報、並びに、センサ機器30および散水機器20に提供されるべき命令の少なくともいずれか一方に関して判定を下すように構成され得る。処理回路310は、いくつかの場合では、センサ機器30から受信された状況情報を処理し、状況情報を所与のゾーンについてのメモリ314に格納された生育状況パラメータと比較し得る。
例示的な実施形態において、メモリ314は、操作マネージャ340が本発明の例示的な実施形態に係る様々な機能を実行することを可能にするための、情報、データ、アプリケーション、命令、またはそれらと同等のものを格納するように構成され得る。例えば、メモリ314は、プロセッサ312による処理のための入力データをバッファリングするように構成することができる。加えてまたは代替的に、メモリ314は、プロセッサ312による実行のための命令を格納するように構成することができる。さらに別の代替として、メモリ314は、センサネットワークからの入力に応答して様々なデータセットを格納し得る1つ以上のデータベースを含み得る。メモリ314に格納されたものの中で、複数のアプリケーションは、それぞれのアプリケーションに関連付けられた機能を実行するべく、プロセッサ312による実行のために格納され得る。いくつかの場合では、アプリケーションは、システムを制御するためのオプション提供用の制御コンソールを生成するためのアプリケーションを含み得る。いくつかの場合では、アプリケーションは、構成要素の活動/状況、環境パラメータ、操作モードまたは容量モード、装置ペアリング、および、それらと同等のものの少なくともいずれか1つに関する情報を受信するためのアプリケーションをも、または代替的に、含み得る。該情報は、操作マネージャ340が(例えば、事前定義プログラミングまたはユーザ入力に基づいて)情報に対する応答を定義することを可能にする。情報/パラメータは、操作者によって入力され得、配置された構成要素から受信され得、または、所与ゾーン内の植物植生のアイデンティティのエントリに基づいてインターネットを介してアクセス可能なデータベースまたはソースから抽出または取得され得る。
操作マネージャ340はしたがって、例えば、散水ポンプ120の動作を制御するための中継機構を提供し得る。図5は、例示的な実施形態に係る操作マネージャ340によって容易化され得る操作の1つの例を示すブロック図である。図5に示すように、散水ポンプは、最初はオフであり得るが、ユーザ端末50は、操作者が図5の操作を開始するための命令を提供することができる制御コンソール(または一連の制御コンソール)を提示し得る。命令は、操作400において、散水ポンプ120をオンにする(すなわち、手動モード選択によって)提供され得る。これに応答し、操作401において、容量モードに関する信号が受信され得る。ポンプがオンになり、容量モード信号が受信されると、操作402において、ロボットローバ15が領域で(またはすべてで)稼働中であるかどうかについての判定がなされる。ロボットローバ15が稼働中である場合、操作404において、ユーザ端末50のユーザインターフェイス330に警報を発し得る。操作406において、操作者は、次いで、散水ポンプ120の動作を許可するか否かを判定し得る。操作者が散水ポンプ120を作動させないと決定した場合、フローは、初期状態に戻る。操作者が(例えば、警報を無効化または無視して)とりあえず散水ポンプ120の動作を可能にすると決定した場合、操作408において、操作者は、散水ポンプ120の動作期間の入力を求められ得る。なお、操作者はまた、このときに期間の入力を行う代わりに、初期状態に戻るためにキャンセルを行うオプションを有し得る。
期間が入力されると、操作410において、その操作を指示するために散水ポンプ120にユーザ端末50から活性化信号を発し得る。散水ポンプ120は、当該散水ポンプ120が停止され得るか、または、フローが初期状態に戻る期間が満了するまで、操作状態に留まり得る。しかしながら、操作412において、操作者はまた、散水ポンプ120を手動で停止するための命令を割り込ませ得る。次いで、操作414において、手動停止が開始予定時刻の前であるか、またはそれと重なるかの判定がなされ得る。この手動停止(オフスケジュール)が次の開始予定時刻の前である終了時刻を規定する場合、操作416において、スケジュールは維持され、操作420において、散水ポンプ120は停止され、それにより、フローがスケジュールに従って再び操作可能な状態となるよう初期状態に戻り得る。しかしながら、手動停止が開始予定時刻に対応する場合、操作418において、スケジュールはスキップされ、操作420において、散水ポンプ120は停止され、それにより、次の操作予定時刻が到来したときに再び操作準備ができているようフローが初期状態に戻り得る。一方、操作422において、初期状態から操作予定時刻が到来した場合、散水ポンプ120は、操作410において対応する時刻に操作し、操作424において期間経過に応答し、散水ポンプ120が停止され得る。同様に、操作426において、初期状態からセンサデータにより散水ポンプ120の操作がトリガされた場合、散水ポンプ120は、操作410において操作し、操作424において予め設定された期間が経過した後、または、操作428において条件がクリアにされた場合に、停止され得る。なお、操作者はまた、散水ポンプ120におけるローカルボタンまたはノブを操作することにより、手動で散水ポンプ120を操作または停止し得る。手動(ローカル)操作が行われると、上述した操作は、そのまま実行され、オープニング維持時間(または次のプログラムされたオープニング)は再び、操作マネージャ340に入力されたスケジュール情報により制御され得る。
いくつかの場合には、散水ポンプ120は、そのフロントパネルに設けられたメインボタン(またはノブ)およびライトアセンブリの形で、制限されたユーザインターフェイスを含み得る。ライトアセンブリは3つのLEDを含み得、LEDは点灯または点滅により赤、緑および黄色を表現することが可能であり得る。LEDは、別の装置、バッテリ状況、ポンプ状況およびそれらと同等のものの少なくともいずれか1つで散水ポンプをペアリングする試みに関連付けられたステータス情報を提供するのに有用であり得る。
例示的な実施形態において、ユーザ端末50のユーザインターフェイス330は、それらがゲートウェイ40を介して発見され、操作マネージャ340によって認識されるように、第1のネットワークに装置を追加するために最初に制御コンソールオプションを提供するべく、採用され得る。ペアリングモードが散水ポンプについて(例えば、配置された構成要素へのバッテリ挿入により、または、リセットボタンを押すことにより、または、ユーザ端末50上のオプションを選択することにより)開始されると、発見された散水ポンプを表す情報をユーザインターフェイス330で表示することができるように、散水ポンプがゲートウェイ40を介して発見され、ゲートウェイ40は、発見された散水ポンプの識別情報をユーザ操作マネージャ340に通信し得る。ペアリングが可能であるかどうかの判定が、その後に行われる。ユーザ端末50のユーザインターフェイス330は、散水ポンプ120の検出の指標をも提供し、または代替的に提供し得る。ゲートウェイ40が散水ポンプを発見できない場合、それを示すため、LED照明出力を生成し得る。ゲートウェイ40が発見され、散水ポンプとのペアリングが可能であれば、ペアリングモード中のLED照明出力は、信号強度インジケータに変換され得る。再び同様の指示を、ユーザ端末50において提供することができる。
図6は、図6Aから図6Cを含み、いくつかの実施形態において、操作マネージャ340によって提供され得るインターフェイス画面または制御コンソールのいくつかの例を示す。図6Aは、アプリのホームページ600を示す基本スタート画面を示す。アプリは、散水ポンプ120に関連付けられた稼動時間および使用量データを表示し得る一般的な散水ポンプデータセクション610を表示し得る。いくつかの場合において、アプリはまた、装置のステータス情報620を表示し得る。該装置のステータス情報620は、例えば、バッテリ状況、操作モード、操作状況、およびそれらの同等のもののうち、少なくともいずれか1つに対応するステータス情報とともに、第1のネットワークの各装置を示し得る。例示的な実施形態において、新たな装置を追加するために、ボックス630において、オプションも提供され得る。いくつかの場合には、第2のユーザへのシステムの委託される操作のために、ボックス640において、既述のとおり、オプションが提供され得る。
いくつかの場合において、散水ポンプデータセクション610(すなわち個々のセンサ)を選択することにより、各センサのステータスを示す様々な個別のまたは集合された画面が提供され得る。図6Bは、散水ポンプデータセクション610の選択に応答してアクセスし得る例示的なポンプ状況画面650を示す。いくつかの実施形態では、ポンプ状況画面650は、今現在のポンプデータを表示し得る今現在のポンプデータセクション660を含み得る。履歴ポンプデータセクション670はまた、(ユーザが選択可能であり得る)所与の時間にわたる過去のデータを示すために提供され得る。設定調整オプション680はまた、操作者が様々なポンプ設定を選択することを可能にするために提供され得る。ポンプ設定は、操作モードまたは容量モード、ペアリング活動、信号強度、バッテリレベル、近似的な植物種の同定、土壌の同定、および同等なものの少なくともいずれか1つを選択することに関連し得る。
図6Cは、設定調整セクション680を選択することに応答してアクセスされ得る例示的な装置ステータス画面700を示す。いくつかの実施形態において、ユーザは、セクション710において、区画のどのゾーンで散水設定をユーザが調整したいかを選択可能であり得る。適切なゾーンが選択されると、ユーザは、セクション720とセクション730のそれぞれにおいて、散水ポンプ120が動作するべき操作モードと容量モードを選択可能であり得る。例えば、セクション720において、ユーザがインテリジェントモードを選択した場合、ユーザはセクション730から適切な容量モードを選択するよう促され得る。セクション720において、インテリジェント操作モードを選択した後であっても、ユーザは、ユーザが所望する場合には、同じゾーンに関してスケジュールまたは手動モードの少なくともいずれか一方を選択し得る。セクション740において、ユーザは、今現在、格納されているすべての操作モードと容量モードの設定をクリアするために、リセットボタンを選択し得る。
本発明の実施形態はしたがって、図1~図6に示されたものなどの1つ以上の装置を用いて実施され得る。このように、例示的な実施形態のシステムは、土地の区画に設けられた1つの以上のセンサを含むセンサ機器、区画に設けられて選択的に区画に水を散布するように構成された散水機器、ならびに、センサ機器および散水機器との通信を提供するように構成されたゲートウェイを含み得る。散水機器は、水源を水ラインに接続することと、水源を水ラインから切り離すこととを交互に行うために、水源と水ラインとに操作可能に接続される散水ポンプと、処理回路とを含み得る。処理回路は、ゲートウェイから命令を受信し、ゲートウェイから受信した第1の命令に基づいてポンプの操作モードを判定し、ポンプに指示して操作モードに従って操作するように構成され得る。
例示的な実施形態において、ゲートウェイは、少なくとも散水機器とセンサ機器とを含む第1のネットワークと、第1のユーザがユーザ端末によってゲートウェイと無線通信することを可能にする第2のネットワークとを構成し得る。いくつかの場合では、ポンプの操作モードは、インテリジェントモード、スケジュールモード、または手動モードのうちの1つを含み得る。代替的にまたは追加的に、インテリジェントモードでは、ポンプは、特定の範囲もしくは閾値内にあるセンサデータが受信された場合、または、特定の範囲もしくは閾値を超えるセンサデータが受信された場合、動作し得る。代替的にまたは追加的に、スケジュールモードでは、ポンプは、第1のユーザによってプログラムされた散水スケジュールに応答して動作し得る。代替的にまたは追加的に、ユーザ端末はインターフェイスを含み得、手動モードでは、ポンプは、ポンプの即時動作を指示するインターフェイスでのユーザ選択に応答して動作し得る。
さらなる例示的な実施形態において、処理回路はさらに、ゲートウェイから受信した第1の命令に基づいて、ポンプの容量モードを判定するように構成され得る。いくつかの場合において、ポンプの容量モードには、マイクロドリップモード、少量モード、節約モード、自動モード、または庭園モードのうちの少なくとも1つが含まれ得る。代替的にまたは追加的に、処理回路はさらに、散水ポンプの推奨メンテナンス間隔を判定するように構成され得る。いくつかの場合では、メンテナンス間隔は、予め設定された期間、水量またはポンプ稼動時間に基づき得る。代替的にまたは追加的に、メンテナンス間隔は、第1のユーザにより入力された最後のメンテナンスに基づく算出間隔とし得る。代替的にまたは追加的に、メンテナンス間隔は、第1のユーザによって入力された時間間隔または水量に基づき得る。
さらなる例示的な実施形態において、処理回路(160)はさらに、ゲートウェイまたはセンサへの接続の遮断を検出し、接続の遮断の検出に応答して、最後に判定された操作モードおよび容量モードを採用するように構成され得る。いくつかの場合では、ゲートウェイ(またはセンサへの接続の遮断が予め設定された時間間隔を超える)場合、処理回路は、デフォルトの操作モードおよび容量モードを採用するように構成され得る。さらなる例示的な実施形態において、ユーザ端末は、散水ポンプの状況を表示するインターフェイスを含み得る。代替的にまたは追加的に、ユーザ端末は、ポンプ故障、バッテリ状況、スケジュール衝突、および天候問題に基づいて、オペレータに警報を提供するように構成され得る。代替的にまたは追加的に、ユーザ端末は、第1のユーザによって選択された第2のユーザにシステムの操作を委託するためのインターフェイスを含み得る。
本明細書に記載された発明の多くの修正および他の実施形態は、前述の説明および関連する図面に提示された教示の利益を有しつつ、これらの発明が関係する当業者に思い浮かぶであろう。したがって、本発明は開示された特定の実施形態に限定されるべきではないこと、ならびに、修正および他の実施形態は添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されていることを理解すべきである。また、前述の説明および関連する図面は、要素および/または機能の特定の例示的な組合せの文脈で例示的な実施形態を説明しているが、要素および/または機能の異なる組合せが、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、代替の実施形態によって提供され得ることが理解されるべきである。この点に関して、例えば、明示的に上述したもの以外の要素および/または機能の異なる組合せも、添付の特許請求の範囲の一部に記載され得ると考えられる。課題に対する利点、利益または解決策が本明細書に記載されている場合には、そのような利点、利益および/または解決策は、必ずしもすべての例示的な実施形態ではないがいくつかの例示的な実施形態に適用可能であり得ることが理解されるべきである。したがって、本明細書に記載のあらゆる利点、利益または解決策は、すべての実施形態または本願で請求されるものに重大、必要または不可欠であると考えるべきではない。特定の用語が本明細書に採用されているが、それらは限定の目的のためではなく一般的かつ説明的な意味でのみ使用されている。