JPH06141710A - 緑地管理システム - Google Patents

緑地管理システム

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JPH06141710A
JPH06141710A JP30238192A JP30238192A JPH06141710A JP H06141710 A JPH06141710 A JP H06141710A JP 30238192 A JP30238192 A JP 30238192A JP 30238192 A JP30238192 A JP 30238192A JP H06141710 A JPH06141710 A JP H06141710A
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solution
spraying
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green
spray
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JP30238192A
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English (en)
Inventor
Yoshinobu Kato
好信 加藤
Tadashi Tomizono
正 富園
Hiroyuki Hamada
廣幸 濱田
Yoshihiro Sakanoue
義絋 坂之上
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MAEDA ZOUEN DOBOKU KK
Original Assignee
MAEDA ZOUEN DOBOKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 緑地の散水や施肥或いは施薬等を自動化し、
環境保護に留意して肥料や薬剤を管理する。 【構成】 制御装置が緑地保全に必要な散水や施肥或い
は施薬といった作業を、緑地内に敷設された散布配管網
2を使って制御装置3が必要時に必要量だけ自動的に行
い、また必要な施肥や施薬が完了したあとは、散布配管
網2内に逆送用空気を送り込んで残留溶液をタンクT
1,T2内に回収することにより、緑地の開墾や整地な
どの作業の最中に誤って散布配管網2の一部を破断して
しまうようなことがあっても、散布配管網2から薬剤等
が流出する環境汚染が回避される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばゴルフ場等の緑
地の散水や施肥或いは施薬等を自動化し、環境保護に留
意した緑地管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】環境保護の世論の高まりとともに、ゴル
フ場では肥料、農薬の使用量をできる限り抑制し、周辺
の地下水系等の水質保全を図ることが社会的な責任の一
つとして認識されつつある。また、周辺環境に配慮し如
何にして必要最少限の肥料、農薬使用量で効率よく害虫
や雑草を駆除するかといった問題は、ゴルフ場に限らず
同様の問題を抱える大規模農園や森林公園などでも緑地
管理者の最大の関心事であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ゴルフ場では
芝生への散水は欠かせないものであり、殆どのコースに
は散水配管やスプリンクラが敷設してあり、コース管理
に当たるグリーンキーパーが、芝の発育状態に合わせて
散水作業や薬剤の散布作業を指導監視する態勢がとられ
ている。しかし、最低でも18ホールのコースを備えた
ゴルフ場の敷地面積は、数10万平方メートルにも及
び、しかも芝の種類もベント芝や高麗芝というように複
数種類あるため、限られた人数の作業者でフェアウェイ
やパッティンググリーンの芝の状態を一年中最適の状態
に管理しようとすると、日常作業だけでも各個人には相
当の労力が要求され、また日常業務の外にも市町村役場
や自然保護団体への管理詳細報告や現地視察といった付
帯的な業務をこなさなくてはならないグリーンキーパー
の場合、年間休日日数も少なく、健康管理にも問題を残
すものであった。
【0004】一方、スプリンクラなどを定刻に作動させ
ることで散水作業を自動化するのは比較的簡単ではある
が、肥料や薬剤を散布する作業については殆どが人海戦
術でこなしているのが現状であり、自動化への切り替え
を阻むのはコストの問題だけといっても過言でない状況
にある。しかし、仮に薬剤の散布作業を自動化するた
め、薬剤のための溶液配管を散水配管に沿って敷設する
計画を立てたとしても、薬剤散布の後で溶液配管内に薬
剤を残留させたまま放置すれば、散水配管の管路長さが
長く、残留する薬剤量も大量であり、誤って整地作業中
に溶液配管を破断させてしまったような場合に、破断し
た溶液配管から薬剤が外部に流出してしまい、当初予想
すらしなかった環境汚染を引き起こしかねず、特に起伏
のあるコースなどで地下深度が一定しないような埋設配
管については、掘削作業中の破断事故の確率が高いだけ
に、こうした危険もあながち否定しさることはできない
等の課題があった。
【0005】本発明は、これらの点に鑑みてなされたも
のであり、緑地に溶液を自動散布しするとともに、溶液
散布完了後は配管網に残留する溶液をタンクに逆送し、
配管の破断事故等に起因する不慮の環境汚染を防止する
ようにした緑地管理システムを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、散水や施肥或いは施薬等の対象となる緑
地に敷設され、タンクに貯溜した溶液を該緑地内の複数
の地域に給送する配管網と、該配管網を介して前記各地
域ごとに所要量の溶液を自動散布する制御装置と、所定
の溶液散布が完了した後で、前記配管網に残留する溶液
を前記タンクに逆送する逆送手段とを具備することを特
徴とするものである。
【0007】
【作用】上記構成に基づき、緑地に敷設した配管網によ
り、タンクに貯溜した溶液を複数の地域に給送できるよ
うにし、制御装置により地域ごとに所要量の溶液を自動
散布するとともに、所定の溶液散布が完了した後は、配
管網に残留する溶液をタンクに逆送することにより、配
管網を必要時以外は空にし、配管の破断事故等に起因す
る不慮の環境汚染を防止する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図1ないし
図6を参照して説明する。図1は、本発明の緑地管理シ
ステムの一実施例を示す概略システム構成図、図2は、
図1に示した散布配管網の具体的構成を示す図、図3〜
6は、図1に示した制御装置の各種動作を説明するため
のフローチャートである。
【0009】図1に示す緑地管理システム1は、ゴルフ
場の敷地内に敷設された散水、施肥、施薬のため散布配
管網2と、各種環境データを監視しながら散布管路網2
を制御する制御装置3とから大略構成される。散布配管
網2は、散水配管4と注入配管5,6と空気配管7と
を、ゴルフ場のコースレイアウトに沿って各ホールごと
に網目のごとく併走敷設したものであり、芝の管理が特
に重視されるグリーン周りを中心に地域ブロックごとに
散水配管4と注入配管5,6とを結合する注入部8が配
設してある。制御装置3は、散布配管網2に直接係わり
のある弁類やコンプレッサ18等を除き、コース内の事
務所に配設されており、水や肥料或いは薬剤の自動散布
を制御する。なお、本文で使用する「散布」には、薬剤
等の溶液を撒くこと以外に、純粋に水だけを撒く散水に
ついても含めるものとする。
【0010】散布配管網2は、具体的には、ゴルフ場の
敷地内に設けられた水源9と各コースを結んで地中に敷
設した散水配管4と、散水配管4中に肥料や薬剤を注入
するための第1,第2の注入配管5,6とを、注入ユニ
ット10内を通る空気配管7とともに、網目状に接続し
て構成してある。注入ユニット10には、図2に示した
ように、肥料や農薬などの溶液を貯溜する第1溶液タン
クT1と第2溶液タンクT2が設けられており、各タン
クT1,T2へはそれぞれ手動バルブ11,12を介し
て定期的に又は随時必要に応じて所定の溶液が補充され
るようになっている。また、タンクT1,T2の頂部に
は、溶液圧送用空気を供給するためのバルブV1,V3
と残圧排気弁V2,V4とがそれぞれ並列接続してあ
り、溶液送出弁V5,V6がそれぞれ底部に接続してあ
る。空気圧により溶液送出弁V5,V6から送出された
第1,第2の溶液は、それぞれ注入配管5,6を介して
注入部8に送り込まれ、選択的に開閉される注入弁V
7,V8の下流側で合流され、溶液流量計13とノズル
14を経由して散水配管4内に噴射される。ノズル14
は、散水流量計15と散水弁16の間の散水配管4中に
開口しており、散水配管4内で水と混合された溶液は、
例えば図示のごとくグリーンのカラー部分に沿ってルー
プ状に敷設された散水配管4から、スプリンクラ17を
介してコース上に散布される。また、グリーン周辺に限
らず、散水配管4とスプリンクラ17を設置した箇所で
あれば、同様の散布が行われる。
【0011】ところで、コンプレッサ18から溶液タン
クT1,T2内に圧縮空気を送り込む空気配管7は、注
入配管5,6の末端部に設けた溶液逆送弁V10,V1
2を介して注入配管5,6に接続されており、溶液逆送
弁V10,V12を開弁することにより、注入配管5,
6内に残留する溶液を逆送して溶液タンクT1,T2内
に回収する一方、この回収の際、溶液、空気等が流動す
ることによって注入配管5、6及び溶液タンクT1、T
2内に薬剤等が沈殿するのを防止できるようになってい
る。19,20は、空気抜きであり、それぞれバルブV
9,V11を介して注入配管5,6に接続してあり、溶
液回収後に注入配管5,6に残留する圧縮空気を外気に
放出するさいに用いられる。なお、バルブV1〜V12
と散水弁16は、いずれも電磁弁であり、後述する散布
制御盤21からの指令を受けて遠隔的に開閉制御され
る。
【0012】制御装置3は、天候や気象を定点観測する
数箇所のウェザーステーション22から得られる環境デ
ータに基づいて散水や薬剤散布を管理制御するビデオタ
イプのコントローラ23と事務用又は家庭用のパーソナ
ルコンピュータ24を中心に、散布制御盤21や壁掛け
式の表示パネル25等を通信線を使って相互接続して構
成してある。パーソナルコンピュータ24は、CPUを
内蔵するコンピュータ本体24aの周辺に、キーボード
やプリンタ(ともに図示せず)やCRTディスプレイ2
4bそしてオプション扱いのハードディスクドライブ2
4c等の周辺装置を配設して構成されており、コントロ
ーラ23を経由して入力されるコマンドに従って処理プ
ログラムに沿った演算を実行する。制御装置3に要求さ
れる機能には、気象データの取り込み,記録,自動散
水,肥料薬品の混入,気象条件による自動散水制限,散
水実績記録,異常データの取り込み記録,操作記録,諸
記録の編集処理などがあり、実際には自動起動メニュー
を選択するか或いは通常立ち上げメニューを選択するか
によって選択される機能やその細部が異なる。自動起動
メニューでは、コントローラ23により自動的にメニュ
ーの立ち上げが行われる。
【0013】自動起動メニューの場合、データ取り込
み、データ出力、時刻合わせ、散水指示といった4種類
の作業が自動的に行われる。データ取り込みは、ウェザ
ーステーション22が観測した12時間分ただし最大で
18時間分の気象データや、延べ2時間分の散水デー
タ、さらにはエラーデータや手動データ等を外部メモリ
に取り込むことにより行われ、外部メモリの記憶容量残
が一定量を割り込んだときや定刻が到来すると、外部メ
モリからパーソナルコンピュータ24内にデータが転送
され、編集処理を終えたデータがハードディスクに記録
される。また、こうして取り込まれたデータは、毎朝定
刻に前日分の結果をプリントアウトすることによりデー
タ出力(日報出力)される。タイマ動作の基本である時
間については、毎朝定刻にシステム各部の時刻を校正す
ることにより時刻合わせが行われ、当日実行分の散水指
示データが午前零時きっかりにコントローラ23に送信
され、散水指示が完了する。なお、この自動起動メニュ
ーでは、メニューの実行中に、取り込んだデータの内容
によりメニューの変更が行われることがある。例えば、
散水指示により散水を実行している途中に降雨や突風等
があって、エラーデータが取り込まれた場合、このエラ
ーデータに応答するかたちで散水停止が指示される。
【0014】一方、通常立ち上げメニューには、散布予
約、モニタ、手動操作、エラー問い合わせ、グラフ作
成、データリスト作成、日報再作成といった7種類の作
業が含まれ、オペレータにより随時作業内容が選択され
る。
【0015】散布予約は、散布指示内容を予約するもの
で、これにより指定時刻に指定方法で自動的に散布が行
われる。予約には、毎週指定した曜日に散布を行う曜日
指定と、当日を含め向こう7日間の散布日を指定する日
指定とがある。ただし、日指定では予約指定日が経過す
ると予約は消滅し、また同日に両方の予約がある場合
は、日指定だけが優先実行される。また、散布方法に
は、純粋に水だけを散水する単純散水の外に、第1溶液
を水に混ぜて散布する第1溶液散布と、第2溶液を水に
混ぜて散布する第2溶液散布とがあり、単純散水では放
水量か放水延べ時間を設定するのに対し、溶液散布では
注入する溶液の量が設定される。なお、予約内容を記憶
するメモリは、各曜日ごとに7日分の散布量設定データ
が記憶できるようになっており、例えば66ホールをホ
ールごとに5ブロックに分けて各ブロックごとに4種類
すなわち水量指定単純散水,タイマ指定単純散水,注入
量指定第1溶液散布、注入量指定第2溶液散布の各散布
予約を、個別指定値として記憶することができる。ま
た、66ホールすべてを一括指定する一括指定値につい
ては、5ブロック4種類の指定値として記憶することが
できる。なお、一括指定では、データテーブルの一括側
を選択することにより、すべてのホールで同量の指定が
行われるが、個別指定では、データテーブルの個別側を
選択することにより、ホールごとの指示が可能である。
さらにまた、散布に関連する対象バルブは、ブロック単
位で指示したり、ホールごとに指示したりすることがで
き、散布の繰り返し回数もリピート回数として最大9回
まで指示することができる。さらに、散布開始時刻につ
いては、24時間法に従って例えば16時35分のごと
く4桁の数字入力をもって指定することができ、この指
定時刻と予想散布時間とからパーソナルコンピュータ2
4の推定による終了時刻が自動的に割り出される。ま
た、全ホールの散布タイムチャートはホールごとに表示
できるようになっている。さらに、新規予約入力を受け
付けた後で必ず新規予約を自動的に表示するようになっ
ており、新規予約が既になされた他の予約と競合する場
合は、メッセージを発し、他の予約の間に割り込ませる
か又は新規予約をキャンセルさせるかを選択させること
ができ、そこで新規予約を割り込ませる場合は、既にな
された他の予約との競合を回避するよう配慮される。
【0016】次に、モニタであるが、この作業では、気
象状態と散布状況が実時間(リアルタイム)で表示さ
れ、降雨量についてはグラフ表示される。モニタ内容に
は、気象表示、最低最高表示、雨量グラフ表示、ホール
表示の4種類がある。気象表示は、最大3台までのウェ
ザーステーション22のなかから1台を選択し、現在の
気象状況を表示するもので、降雨量と日射量と蒸発度に
ついて当日の積算値を表示する。最低最高表示は、キー
ボード上のアップキーを押し続けたときに、次のデータ
受信時のタイミングでその日の0時0分からのデータに
ついて最高値を最高値表示である旨を付して表示し、そ
の逆にキーボード上のダウンキーを押し続けたときは、
次のデータ受信時のタイミングでその日の0時0分から
のデータについて最低値を最低値表示である旨を付して
表示する。雨量グラフ表示では、タブ(TAB)キーを
押すことにより、過去24時間の降雨量のグラフ表示す
る。表示されたグラフは、プリンタにより印刷出力する
ことができる。ホール表示では、66ホールまでのホー
ルを1ホールだけ選択し、当日午前零時からの散布量を
各ブロックごとに水と第1溶液と第2溶液とに分けて表
示することができる。また、実行中の予約についてその
内容が実行されていない場合は待機中の表示をし、散布
中のホールについてはホール表示を行う。
【0017】手動操作では、表示パネル25のスイッチ
を操作して散水開始と散水停止を手動で直接指示する。
また、パーソナルコンピュータ24を手動操作メニュー
で立ち上げておくと、表示パネル25の表示灯が操作ス
イッチとして機能し、これにより散水弁16が直接操作
できるようになる。また、パーソナルコンピュータ24
側から散水時間指示を送信するので、散水停止は自動的
に行われる。ただし、散水開始指示は、単純散水につい
てのみタイマ指定により可能である。また、手動操作実
行に関する記憶は、500回の手動操作に関する記憶ま
で可能であり、手動操作を行った事実については特記事
項として日報に出力される。
【0018】エラー問い合わせは、パーソナルコンピュ
ータ24が記憶する過去500回のエラー発生状況を画
面表示させて確認するもので、エラー内容についてはプ
リンタを使って印刷出力させることができ、当日発生し
たエラーは特記事項として日報に出力されるようになっ
ている。
【0019】グラフ作成は、気象データをグラフに作成
して表示するもので、降雨量の日々の変化は累積型グラ
フで、また降雨量の10日,1ヶ月,1年,10年の変
化については棒グラフで、そしてその他のデータについ
ては折れ線グラフを使って表示される。グラフの縦軸は
自動設定されるが、横軸の時間軸は、日変化については
5分単位で288要素,10日変化では1時間単位で2
40要素,1ヶ月では4時間単位で180〜186要
素,1年変化では1日単位で365〜366要素,10
年変化では1日単位で360要素をもって分割してあ
る。ただし、1ヶ月変化は1時間ファイル4個を1個の
データに変換する。10年変化は、1日ファイルを1ヶ
月で36個のデータに変換する。表示内容は、2単位系
統まででそれぞれ最大3種類までである。また、選択で
きるのは、登録されているセンサすべての最高値と平均
値と最低値を任意に組み合わせることができる。印刷出
力については、最高値と最低値とその日付と時刻とを出
力し、量については合計値と最高値が可能であり、グラ
フ作成を1回実行すると、時間軸の変更をしない限りハ
ードディスクドライブへの再アクセスしなくてもよいよ
うになっているので、2回目以降すぐにグラフ作成表示
を始めることができる。
【0020】また、データリスト作成では、気象データ
と散布実績について1ヶ月単位で一覧表を作成する。作
成したデータリストは、CRTディスプレイ24bに表
示させて確認したり、或いはプリンタから印刷出力させ
たりすることができる。なお、ハードディスク内のデー
タファイルには、気象データ,散布(散水)データ,異
常データ,手動データ,散布予約データ,特性データ等
の各種データが書き込まれるが、バルブや水源或いは注
入ユニットやアラームさらには暗礁番号やセンサ登録等
に関する特性データを除き、他のデータには最大記憶容
量に制限を付してある。例えば、気象データに関して
は、5分単位のデータでは10日(ただし、オプション
の外付けハードディスクドライブでは約3年)、1時間
単位では3ヶ月、1日単位では10年が限度である。ま
た、散布(散水)データは1年間が、そして異常データ
と手動データについてはともに500回までが限度であ
り、散布予約に関しては3予約2種類7日が限度であ
る。
【0021】最後に、日報の再作成では、過去1年から
前日までの日報を、期日指定で作成することができる。
ただし、特記事項に関しては、過去500回を逆上る以
前のデータは消失するため、出力しない場合もあり得
る。
【0022】ところで、散布作業にさいしては、コント
ローラ23は4種類のルーチンをこなすようになってお
り、以下処理行程順にチェックルーチン、注入準備ルー
チン、実行ルーチン、回収ルーチンについて、図3〜6
を併せ説明する。
【0023】チェックルーチンでは、まず、図3に示す
ステップ(101)において注入作動準備時刻が到来し
たかどうか判断され、時刻到来とともに続くステップ
(102)においてバルブV9を開弁する。これによ
り、注入配管5内の空気は空気抜き19を介して大気圧
とされる。次に、ステップ(103)において、空気配
管7の管圧が所定圧力ここでは2Kg/cm2以下であ
るかどうかが判断される。仮に、管圧が2Kg/cm2
以下であれば、続く判断ステップ(104)において1
分が経過したとの判断を待って、ステップ(105)に
て管圧異常を報知する。また、管圧が2Kg/cm2
越えることが判った場合は、ステップ(106)におい
て1分間の猶予を経たのち、ステップ(107)にてバ
ルブV9を閉弁するとともに、バルブV10を開弁す
る。そして、ステップ(108)〜(111)において
管圧チェックを行い、最終ステップ(111)を経て注
入準備ルーチンに移行する。
【0024】注入準備ルーチンでは、まず図4に示すス
テップ(201)において、溶液タンクT1の液位が正
常であるかどうかを判断する。そして、タンクの液位が
あらかじめ定められた所定の液位以下であれば、ステッ
プ(202)においてレベル異常を報知する。また、レ
ベル異常がない場合は、ステップ(203)において、
バルブV1,V5,V9を開弁するとともにバルブV1
0を閉弁する。さらに、ステップ(204)において1
0分間の猶予を見て、次の実行ルーチンに移行する。
【0025】実行ルーチンでは、まず図5に示すステッ
プ(301)において散布時刻が到来したかどうかが判
断される。散布時刻が到来すると、続くステップ(30
2)において散水配管4に設けた散水弁16が開弁さ
れ、続くステップ(303)において10分間の経過を
待って、ステップ(304)にてバルブV7を開弁し、
散水配管4中に溶液タンクT1内の第1溶液を注入す
る。ここでは、溶液流量が溶液流量計13により監視さ
れ、溶液流量が正常値を逸脱する場合は、判断ステップ
(305)に続くステップ(306)において、流量異
常が報知される。また、流量異常がない場合は、ステッ
プ(307)において流量積算値に従って注入完了の判
断を行う。注入が完了すると、ステップ(308)にお
いてバルブV7を閉弁し、ステップ(309)において
10分間の経過を待って、最後にステップ(310)に
おいて散水弁16を閉弁する。
【0026】散水弁16を閉じることにより溶液散布の
目的は達成されるが、上記の実行ルーチンに続いてここ
では必ず回収ルーチンを実行する。回収ルーチンでは、
まず図6に示すステップ(401)においてバルブV
2,V5,V10を開弁するとともに、バルブV1,V
9を閉弁する。これにより、空気配管7内の圧縮空気が
注入配管5内に残留する溶液を溶液タンクT1に押し戻
し、注入配管5内を空にする。そこで、ステップ(40
2)において5分間が経過するのを待ち、続くステップ
(403)においてバルブV5,V9を閉弁する。その
後、ステップ(404)において1分間が経過するのを
待ち、最後にバルブV2を閉弁して回収ルーチンを含む
すべてのルーチンを完了する。
【0027】従って、仮に17時00分から第1溶液を
500cc散布する予約を行った場合、16時50分0
0秒にバルブV1,V3が開弁し、17時00分00秒
に散水弁16が開弁する。さらに、17時00分10秒
にバルブV5が開弁する。そして、例えば17時02分
30秒に溶液流量計13にて500ccの注入が完了し
たことが確認されると、バルブV7が開弁して溶液が逆
送される。そして5分が経過したときに、バルブV3,
V7を閉弁して溶液散布を終了する。
【0028】このように、上記緑地管理システム1によ
れば、緑地保全に必要な散水や施肥或いは施薬といった
作業を、緑地内に敷設された散布配管網2を使って必要
時に必要量だけ自動的に行うことができ、また必要な施
肥や施薬が完了したあとは、散布配管網2から残留溶液
を回収してしまうため、緑地の開墾や整地などの作業の
最中に誤って散布配管網2の一部を破断してしまうよう
なことがあっても、溶液散布作業中を除けば散布配管網
2から薬剤等が流出することは絶対に有り得ない。従っ
て、緑地管理システム1は、ゴルフ場のように起伏のあ
るコースに沿って散布配管網2が埋設されているために
掘削事故の危険の高い緑地に特に適したものであると言
える。
【0029】また、上記の緑地管理システム1は、逆送
手段として、散布配管網2の端末側からタンクT1,T
2に向けて空気を圧送するコンプレッサ18と、このコ
ンプレッサ18が圧送する空気の流れを制御するバルブ
V10,V12等を設けて構成したから、多数の溶液ポ
ンプ等を設置する必要は一切なく、散布配管網2の端末
に設けたバルブV10,V12による流路の切り替えだ
けで、散布配管網2に残留する溶液を簡単かつ確実に回
収することができる。
【0030】また、制御装置3に、溶液を散布するさい
の気象条件か又はその前後の気象条件の少なくとも一方
を監視し、溶液の散布量又は散布時期等の散布条件を周
囲の環境に配慮して最適化するパーソナルコンピュータ
24を用いたので、これまでグリーンキーパーの主観的
な判断に従って行われてきた散水や施肥或いは施薬とい
った作業が、気象条件を考慮して的確に可能であり、こ
れにより例えば大雨が降った後やこれから大雨が予想さ
れるにも拘わらず、大量の肥料や薬剤を散布してしま
い、敷地外に流出した薬剤等が隣接地域の地下水系或い
は調整池やその下流の河川に流れ込み、自然環境に悪影
響を与えるといった不都合を未然に防止することができ
る。
【0031】なお、上記実施例では、緑地管理システム
1の管理対象緑地としてゴルフ場を例にとったが、対象
緑地としてはゴルフ場以外にも、例えば農園や公園或い
はグラウンドや自動車道周辺緑地、さらには建築物の建
物内緑地や屋外周辺緑地等、管理に散水や施肥或いは施
薬を必要とする地域に適用できるものである。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
緑地に敷設した配管網により、タンクに貯溜した溶液を
複数の地域に給送できるようにし、制御装置により地域
ごとに所要量の溶液を自動散布するとともに、所定の溶
液散布が完了した後は、配管網に残留する溶液をタンク
に逆送する構成としたから、緑地保全に必要な散水や施
肥或いは施薬といった作業を、緑地内に敷設された配管
網を使って必要時に必要量だけ自動的に行うことがで
き、また必要な施肥や施薬が完了したあとは、配管網か
ら残留溶液を回収してしまうため、緑地の開墾や整地な
どの作業の最中に誤って配管網の一部を破断してしまう
ようなことがあっても、溶液散布作業中を除けば配管網
から薬剤等が流出することは絶対に有り得ず、これによ
り特にゴルフ場のような、起伏のあるコースに沿って地
中に埋設された埋め込み深さのまちまちな配管網を掘削
作業時に誤って破断させる恐れのある緑地の管理に特に
好適である等の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の緑地管理システムの一実施例を示す概
略システム構成図である。
【図2】図1に示した散布配管網の具体的構成を示す図
である。
【図3】図1に示した制御装置のチェックルーチン動作
を説明するためのフローチャートである。
【図4】図1に示した制御装置の注入準備ルーチン動作
を説明するためのフローチャートである。
【図5】図1に示した制御装置の実行ルーチン動作を説
明するためのフローチャートである。
【図6】図1に示した制御装置の回収ルーチン動作を説
明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 緑地管理システム 2 散布配管網 3 制御装置 4 散水配管 5,6 注入配管 7 空気配管 T1,T2 溶液タンク 10 注入ユニット 18 コンプレッサ 21 散布制御盤 22 ウェザーステーション 23 コントローラ 24 パーソナルコンピュータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 散水や施肥或いは施薬等の対象となる緑
    地に敷設され、タンクに貯溜した溶液を該緑地内の複数
    の地域に給送する配管網と、該配管網を介して前記各地
    域ごとに所要量の溶液を自動散布する制御装置と、所定
    の溶液散布が完了した後で、前記配管網に残留する溶液
    を前記タンクに逆送する逆送手段とを具備することを特
    徴とする緑地管理システム。
  2. 【請求項2】 前記逆送手段は、前記配管網の端末側か
    ら前記タンクに向けて気体を圧送する気体源と、該気体
    源が圧送する気体の流れを制御する弁とを備えたことを
    特徴とする請求項1記載の緑地管理システム。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は、前記溶液を散布するさ
    いの気象条件か又はその前後の気象条件の少なくとも一
    方を監視し、前記溶液の散布量又は散布時期等の散布条
    件を周囲の環境に配慮して最適化する演算手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の緑地管理システム。
JP30238192A 1992-11-12 1992-11-12 緑地管理システム Pending JPH06141710A (ja)

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