JPH09298951A - 植物茎の吊り紐の吊下げ掛止具 - Google Patents

植物茎の吊り紐の吊下げ掛止具

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JPH09298951A
JPH09298951A JP14367596A JP14367596A JPH09298951A JP H09298951 A JPH09298951 A JP H09298951A JP 14367596 A JP14367596 A JP 14367596A JP 14367596 A JP14367596 A JP 14367596A JP H09298951 A JPH09298951 A JP H09298951A
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JP
Japan
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hanging
hook
string
wire rope
cord
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JP14367596A
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English (en)
Inventor
Toshizo Kusano
利造 草野
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Kyoritsu Kogyo KK
Original Assignee
Kyoritsu Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下端部分に果菜植物の茎を吊下げ状態に支持
する吊り紐の上端部分を、果菜植物の上方位置に横架さ
れたワイヤーロープに連接させる場合に、ワイヤーロー
プに対する吊り紐の連接位置の固定操作及びワイヤーロ
ープへの吊り紐の連接操作を極めて簡単に行なえる用具
を提供する。 【解決手段】 逆U字形をなすフック部20及びフック
部に連接してフック部から横方向に離れた位置に形設さ
れU字形をなす移動規制部24を有する引っ掛け固定部
12と、引っ掛け固定部から垂下し引っ掛け固定部がワ
イヤーロープWに固定された状態で鉛直線に対し移動規
制部の反対側へ傾く連接棒部14と、吊り紐18を巻き
掛ける紐巻掛け部30及び吊り紐の末端側を係止させる
紐固定部34を有する吊り紐係止部16とから掛止具1
0を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、トマト、メロン、き
ゅうり、なす、ピーマンなどの果菜植物を栽培する場合
に、果菜植物の倒伏を防止し、果菜植物の成育伸長に伴
ってその茎を好ましい方向へ誘引するために使用される
用具、特に、下端部分に果菜植物の茎を吊下げ状態に支
持する吊り紐の上端部分を、果菜植物の上方位置におい
て横方向に架け渡されたワイヤーロープや紐に連接させ
るために、吊り紐とワイヤーロープや紐との間に介在し
て使用される吊り紐の吊下げ掛止具に関する。
【0002】
【従来の技術】トマトやメロン、きゅうり、なす、ピー
マンなどの果菜植物は、自然のままでは、成長に伴い実
の重みなどによって倒伏し、地面上を這って横方向に茎
が伸長していく。そこで、果菜植物をハウス栽培する場
合などにおいては、従来から、果菜植物の成育状態をよ
り良好にし、収穫される果菜類の品質を上げるために、
茎を吊り紐で吊り上げて懸吊状態に支持することによ
り、果菜植物の倒伏を防止し、その茎を好ましい方向へ
誘引していくことが行なわれている。
【0003】ところで、下端部分に果菜植物の茎を吊下
げ状態に支持した吊り紐は、果菜植物の上方位置で横方
向に架け渡されたワイヤーロープや紐に上端部分が連接
されて保持される。この場合、横架されたワイヤーロー
プ等に吊り紐を直接に結び付ける方法では、果菜植物の
成長に従い、ワイヤーロープ等への吊り紐の連結位置を
変更したり、吊り紐の、ワイヤーロープ等と茎の支持位
置間の長さを調節し変更したりするときに、ワイヤーロ
ープ等からの吊り紐の取外しや結び付けの作業に多くの
手間と時間とがかかることになる。特に、ワイヤーロー
プ等への吊り紐の連結位置を度々変更したり吊り紐の吊
下げ部分の長さを度々調節変更したりする必要があるよ
うな種類の果菜植物では、それに伴う作業に負担が非常
に大きくなってしまう。
【0004】そこで、例えば特開昭55−21739号
公報や実開昭62−57654号公報等には、針金等で
鉤状に形成されたフック部及び吊り紐が結止される紐係
止部を有し、フック部をワイヤーロープ等に引っ掛け、
紐係止部に吊り紐の上端部分を、吊り紐の吊下げ部分の
長さを調節可能に結止するようにした器具が開示されて
いる。また、実開平1−32050号公報や実開平2−
81152号公報等には、吊り紐の上端部分をワイヤー
ロープ等に掛け回し、吊り紐の吊下げ部分とワイヤーロ
ープ等に掛け回されて垂れ下がった先端側部分とをそれ
ぞれ係止具に係止させることにより、吊り紐をワイヤー
ロープ等に連接するようにした構成のものが開示されて
いる。
【0005】また、実開平6−45430号公報には、
吊り紐の上端部分を主としてパイプに連接するための器
具であるが、二叉状をなすように形成されてパイプを両
側から弾発的に挾み付ける一対の挾持片を有し、その一
対の挾持片のうちの一方の下端部をU字形に形成してフ
ック部を設けるとともに、他方の挾持片の下端部に、吊
り紐を巻き付ける巻付け部及び吊り紐の末端部を係止す
る紐係止部を形設した構成の器具において、一対の挾持
片の上方部分の間隔が小さくなるように形成して、ワイ
ヤーロープ等に引っ掛けて懸吊するための引っ掛け部を
設けるとともに、その引っ掛け部の形設位置に対応する
頂部に、ワイヤーロープ等を掛止するための掛止溝を形
設したものが開示されている。この掛止具は、それをワ
イヤーロープ(又は紐)に保持させて固定するには、ま
ず、横方向に架け渡されたワイヤーロープに二叉部分を
引っ掛け、引っ掛け部をワイヤーロープに係合させるよ
うにして、掛止具をワイヤーロープ上に保持させるよう
にする。次に、掛止具を鉛直線回りに180°反転させ
るとともに、ワイヤーロープの両側をそれぞれ掛止溝に
嵌入させることにより、ワイヤーロープに掛止具を固定
する。一方、この掛止具に、下端部分に果菜植物の茎を
吊下げ状態に支持した吊り紐の上端部分を掛止するに
は、まず、吊り紐の吊下げ部分の長さが所望通りになる
ように調節して、吊り紐の適切位置をフック部に引っ掛
けるようにする。次に、吊り紐の、フック部に引っ掛け
られた位置より先端側の部分を巻付け部に掛け回し、さ
らに、その巻付け部に掛け回された残りの先端側部分を
フック部と巻付け部との間でそれらに適当回数だけ巻き
付けた後、吊り紐の先端側部分を締め付けることによ
り、一対の挾持片でパイプを強く挾み付けるようにし、
最後に、吊り紐の末端部を紐係止部に係止する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したような器具を
使用すれば、ワイヤーロープ等への吊り紐の連接及びそ
の解除の作業を容易かつ迅速に行なうことができ、ま
た、吊り紐の吊下げ部分の長さの調節も簡単に行なえ
る。しかしながら、特開昭55−21739号公報や実
開昭62−57654号公報に開示されている器具は、
単にフック部をワイヤーロープ等に引っ掛けて、紐係止
部に上端部分が結止された吊り紐とワイヤーロープ等と
を連接させるものであり、また、実開平1−32050
号公報や実開平2−81152号公報に開示されている
器具は、単に吊り紐の上端部分をワイヤーロープ等に掛
け回すことによって、吊り紐とワイヤーロープ等とを連
接させるものである。従って、フック部或いは吊り紐の
掛回し部分がワイヤーロープ等に沿って摺動し、ワイヤ
ーロープ等に対する吊り紐の連接位置を固定することが
できず、果菜植物の誘引を良好に行なえない場合が起こ
る、といった問題点がある。
【0007】また、実開平6−45430号公報に開示
されている掛止具は、ワイヤーロープ等に対する吊り紐
の連接位置を固定することができるが、そのためには、
二叉部分をワイヤーロープ等に引っ掛けて係合させた
後、掛止具を鉛直線回りに180゜回転させてから、ワ
イヤーロープ等の両側をそれぞれ掛止溝に嵌入させるよ
うにしなければならず、ワイヤーロープ等への吊り紐の
連接位置を変更する毎にそのような作業を行なう必要が
ある。また、紐に掛止具を保持させるような場合には問
題にならないが、硬い目のワイヤーロープや太い目のワ
イヤーロープに掛止具を保持させる場合は、その作業が
難しくなり、また、ワイヤーロープを傷めることにもな
る。
【0008】この発明は以上のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、横架されたワイヤーロープや紐に対す
る吊り紐の連接位置を極めて簡単な操作で固定すること
ができ、硬い目のワイヤーロープや太い目のワイヤーロ
ープへの吊り紐の連接作業も容易かつ迅速に行なうこと
ができるとともに、その際にワイヤーロープを傷めるよ
うなこともない植物茎の吊り紐の吊り下げ掛止具を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
横方向に架け渡されたワイヤーロープ又は紐に引っ掛け
られてワイヤーロープ又は紐に対する移動を規制する引
っ掛け固定部と、この引っ掛け固定部の下方に位置し、
下端部分に植物茎を吊下げ状態に支持する吊り紐の上端
部分が係合され吊り紐が吊り下げられる吊り紐係合部
と、この吊り紐係合部と前記引っ掛け固定部とを連接す
る連接部とから植物茎の吊り紐の吊下げ掛止具を構成
し、前記引っ掛け固定部を、逆U字形をなしワイヤーロ
ープ又は紐に跨るようにして引っ掛けられるフック部
と、このフック部に連接してフック部から横方向に離れ
た位置に形設されU字形をなしワイヤーロープ又は紐に
下側から係合する移動規制部とから構成し、前記引っ掛
け固定部から垂下する前記連接部が、ワイヤーロープ又
は紐に前記フック部が引っ掛けられるとともに前記移動
規制部が下側から係合した状態において鉛直線に対し移
動規制部の反対側へ傾くようにしたことを特徴とする。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1記載の掛
止具において、上記吊り紐係合部を、吊り紐を巻き掛け
る紐巻掛け部と、吊り紐の末端側を係止させて固定する
紐固定部とを備えて構成したことを特徴とする。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項1又は請求
項2記載の掛止具において、全体が剛性を有する1本の
針金を折り曲げることにより掛止具を形成し、引っ掛け
固定部の逆U字形をなすフック部の一方の下端側に移動
規制部を連接して形設するとともに、フック部の他方の
下端側に連接部を連接して形設し、針金を一旦上向きに
折り曲げ反対側へ曲げ返してフープ部を形成した後さら
に針金の末端側を下向きから上向きに折り曲げてU字部
を形成することにより吊り紐係合部を構成して、その吊
り紐係合部を前記連接部の下端側に連接したことを特徴
とする。
【0012】上記した構成の請求項1に係る発明の掛止
具を、果菜植物の上方位置において横方向に架け渡され
たワイヤーロープ又は紐に保持させるには、引っ掛け固
定部の逆U字形をなすフック部をワイヤーロープ等に上
側から引っ掛けるとともに、U字形をなす移動規制部を
ワイヤーロープ等に下側から係合させるようにする。次
に、ワイヤーロープ等に保持された状態の掛止具に、下
端部分に果菜植物の茎を吊下げ状態に支持した吊り紐の
上端部分を係合させる。そして、この状態においては、
果菜植物の茎が吊下げ状態に支持された吊り紐から吊り
紐係合部を介して連接部の下端部に下向きの力が作用す
るが、ワイヤーロープ等に保持された引っ掛け固定部か
ら垂下する連接部は、鉛直線に対し引っ掛け固定部の移
動規制部の反対側へ傾いているため、移動規制部に、連
接部の上端部に連なる引っ掛け固定部のフック部とワイ
ヤーロープ等との係合個所を中心とした上向きのモーメ
ント力が作用することになる。この結果、引っ掛け固定
部の移動規制部がワイヤーロープ等に対し上向きに強く
押し付けられて、移動規制部とワイヤーロープ等とが大
きな力で係合し、ワイヤーロープ等に対する引っ掛け固
定部の移動が規制され、ワイヤーロープ等に対する掛止
具の位置が確実に固定される。尚、ワイヤーロープ等に
対する吊り紐の連接を解くときには、上記した操作を逆
の順序で行なうようにすればよい。
【0013】請求項2に係る発明の掛止具では、ワイヤ
ーロープ等に保持された状態の掛止具に、下端部分に果
菜植物の茎を吊下げ状態に支持した吊り紐の上端部分を
掛止させる場合に、吊り紐の吊下げ部分の長さが所望通
りになるように調節して、吊り紐の適切位置を吊り紐係
合部の紐巻掛け部に巻き掛け、吊り紐の、紐巻掛け部に
巻き掛けられた位置より末端側を紐固定部に係止させて
固定する。
【0014】請求項3に係る発明の掛止具では、吊り紐
係合部において、針金を折り曲げて形成されるU字部の
下端部が紐巻掛け部となり、連接部の下端部に連なる折
曲げ開始部分とU字部の末端側とが接触もしくは近接す
る個所が紐固定部となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
について図面を参照しながら説明する。
【0016】図1ないし図3は、この発明の1実施形態
を示し、図1は、植物茎の吊り紐の吊下げ掛止具を使用
している状態を示す斜視図であり、図2は、それを正面
から見た図であり、図3の(a)、(b)及び(c)
は、この掛止具をそれぞれ上から見た図、正面から見た
図及び右側面から見た図である。
【0017】この掛止具10は、全体が剛性を有する太
手の1本の針金を折り曲げることにより形成されてい
る。そして、この掛止具10は、横方向に架け渡された
ワイヤーロープWに引っ掛けられてワイヤーロープWに
対する移動を規制する引っ掛け固定部12、この引っ掛
け固定部12から垂下する連接棒部14、及び、この連
接棒部14の下端部に連なり、図示していないが下端部
分に植物茎を吊下げ状態に支持する吊り紐18の上端部
分が係止されて吊り紐18が吊り下げられる吊り紐係止
部16から構成されている。
【0018】引っ掛け固定部12は、針金を逆U字形に
折り曲げて形成されたフック部20、この逆U字形のフ
ック部20の下端部の一方側から横方向に延びる横棒部
22、及び、この横棒部22の先端側に設けられ針金を
U字形に折り曲げて形成された移動規制部24から構成
されている。フック部20と移動規制部24とは、横方
向に互いに離された位置に、かつ、横棒部22に対して
交差する向きにそれぞれ形設されている。そして、フッ
ク部20は、ワイヤーロープWに上側から跨るようにし
て引っ掛けられ、また、移動規制部24は、ワイヤーロ
ープWに下側から係合されられる。また、連接棒部14
は、逆U字形のフック部20の下端部の他方側から下向
きに延設されている。
【0019】吊り紐係止部16は、連接棒部14の下端
側に連なる針金を一旦横向きから上向きに折り曲げ反対
側へ曲げ返してフープ部26を形成した後さらに針金の
末端側を下向きから上向きに折り曲げてU字部28を形
成した折曲形状を有している。そして、フープ部26に
連なるU字部28の下端部が紐巻掛け部30となり、U
字部28が折曲げ開始部分32に一旦近接した後離間す
る個所が紐固定部34となる。
【0020】また、この掛止具10では、連接棒部14
が引っ掛け固定部12に、図2に示すようにワイヤーロ
ープWにフック部20が引っ掛けられるとともに移動規
制部24が下側から係合した状態において鉛直線に対し
移動規制部24の反対側へ適当な角度θだけ傾くように
連接されている。このため、吊り紐18の上端部分が吊
り紐係止部16に係止されて、果菜植物の茎から吊り紐
18及び吊り紐係止部16を介して連接棒部14の下端
側に下向きの力が加わったときに、フック部20とワイ
ヤーロープWとの係合個所を中心として移動規制部24
に上向きのモーメント力が作用することになる。この結
果、移動規制部24がワイヤーロープWに対し上向きに
強く押し付けられ、移動規制部24とワイヤーロープW
との係合力が大きくなり、ワイヤーロープWに対する引
っ掛け固定部12の移動が規制され、ワイヤーロープW
に対する掛止具10の位置が確実に固定されるようにな
っている。
【0021】次に、上記した構成を有する掛止具10を
使用し、下端部分に果菜植物の茎を吊下げ状態に支持し
た吊り紐18の上端部分を、果菜植物の上方位置に横架
されたワイヤーロープWに連接し、吊り紐18をワイヤ
ーロープWに懸吊状態に保持させる操作について説明す
る。
【0022】まず、掛止具10をワイヤーロープWに保
持させるには、引っ掛け固定部12のフック部20をワ
イヤーロープWに上側から引っ掛けるとともに、移動規
制部24をワイヤーロープWに下側から係合させるよう
にするだけでよい。次に、ワイヤーロープWに保持され
た掛止具10に、下端部分に果菜植物の茎を吊下げ状態
に支持した吊り紐18の上端部分を係止させるが、これ
には、まず図4の(a)に示すように、吊り紐18の吊
下げ部分の長さが所望通りになるように調節して、吊り
紐18の上端部分の適切位置を吊り紐係止部16の紐巻
掛け部30に巻き掛ける。次に、吊り紐18の、紐巻掛
け部30に巻き掛けられた位置より先端側の末端部18
aを、図4の(b)に示すように、フープ部26の根元
部分に巻き付けてU字部28の末端側へ持っていく。そ
して、図4の(c)に示すように、吊り紐18の末端部
18aを折曲げ開始部分32とU字部28の末端側との
間へ差し入れて係止させ紐固定部34に固定する。
【0023】以上のような操作により、掛止具10を介
してワイヤーロープWに吊り紐18の上端部分が連接さ
れ、掛止具10の引っ掛け固定部12がワイヤーロープ
Wに固定されることにより、ワイヤーロープWに対する
吊り紐18の位置が固定される。また、ワイヤーロープ
Wへの吊り紐18の連接操作後において、吊り紐18の
吊下げ部分に何らかの下向きの力が加わったような場合
には、吊り紐係止部16のU字部28の下端部が折曲げ
開始部分32側へさらに接近して接触することにより、
折曲げ開始部分32とU字部28の末端側とによる吊り
紐18の末端部18aの挾持力が増すことになる。
【0024】一方、ワイヤーロープWへの吊り紐18の
連接位置を変更したり、吊り紐18の、ワイヤーロープ
Wと茎の支持位置間の長さを調節し変更したりするとき
に、ワイヤーロープWと吊り紐18の上端部分との連接
を解くときには、以上の一連の操作を逆の順序で行なう
ようにすればよい。
【0025】図5に使用状態における斜視図を示した吊
下げ掛止具40は、図1ないし図4に示した掛止具10
の吊り紐係止部16を、針金を単にU字形に折り曲げた
だけの吊り紐係合部46とした例である。この掛止具4
0では、引っ掛け固定部42の構成は、図1ないし図4
に示した掛止具10と同じであり、針金を逆U字形に折
り曲げて形成されたフック部50、この逆U字形のフッ
ク部50の下端部の一方側から横方向に延びる横棒部5
2、及び、この横棒部52の先端側に設けられ針金をU
字形に折り曲げて形成された移動規制部54から引っ掛
け固定部42が構成されている。また、引っ掛け固定部
42から垂下する連接棒部54も、図1ないし図4に示
した掛止具10と同様に、逆U字形のフック部50の下
端部の他方側から下向きに延設され、ワイヤーロープW
にフック部50が引っ掛けられるとともに移動規制部5
4が下側から係合した状態において、連接棒部54が鉛
直線に対し移動規制部54の反対側へ適当な角度だけ傾
くようになっている。この掛止具40では、下端部分に
植物茎を吊下げ状態に支持する吊り紐48の上端部分を
輪状に結紮して、その吊り紐48の輪状部分を単にU字
形の吊り紐係合部46に単に挿入して引っ掛けるように
する。
【0026】
【発明の効果】請求項1に係る発明の掛止具を使用し、
下端部分に植物茎を吊下げ状態に支持した吊り紐の上端
部分を、果菜植物の上方位置に横架されたワイヤーロー
プや紐に連接させるようにしたときは、ワイヤーロープ
や紐に対する吊り紐の連接位置を確実に固定することが
できるため、果菜植物の誘引を良好に行なうことができ
る。また、ワイヤーロープや紐への掛止具の保持操作は
極めて簡単で、片手だけでワイヤーロープや紐へ掛止具
を保持させることができ、また、例えば別の作業をしな
がら座ったままの姿勢でも片手を上へ伸ばせばワイヤー
ロープや紐へ掛止具を保持させることができ、このた
め、ワイヤーロープや紐に対する吊り紐の連接位置を変
更する作業に要する負担及び時間が低減される。また、
硬い目のワイヤーロープや太い目のワイヤーロープへの
吊り紐の連接作業も容易かつ迅速に行なうことができ、
その際にワイヤーロープを傷めることもないため、これ
らの点においても有効である。そして、この掛止具は、
構成が極めて簡単であり、容易に製作することができ
る。
【0027】請求項2に係る発明の掛止具は、掛止具へ
の吊り紐の上端部分の係止操作が極めて簡単であるた
め、吊り紐の吊下げ部分の長さを調節し変更したりする
作業に要する負担及び時間が低減される。
【0028】請求項3に係る発明の掛止具は、1本の針
金を折り曲げることにより製作されるので、容易にかつ
安価に製作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の1実施形態を示し、植物茎の吊り紐
の吊下げ掛止具を使用している状態の斜視図である。
【図2】図1に示した状態の係止具の正面図である。
【図3】(a)は、図1に示した掛止具を上から見た
図、(b)は、それを正面から見た図、(c)は、それ
を右側面から見た図である。
【図4】図1に示した掛止具に吊り紐の上端部分を係止
させる操作を説明するための部分正面図である。
【図5】この発明の別の実施形態を示し、植物茎の吊り
紐の吊下げ掛止具を使用している状態の斜視図である。
【符号の説明】
10 掛止具 12 引っ掛け固定部 14 連接棒部 16 吊り紐係止部 18 吊り紐 20 フック部 22 横棒部 24 移動規制部 26 ループ部 28 U字部 30 紐巻掛け部 32 折曲げ開始部分 34 紐固定部 W ワイヤーロープ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横方向に架け渡されたワイヤーロープ又
    は紐に引っ掛けられてワイヤーロープ又は紐に対する移
    動を規制する引っ掛け固定部と、 この引っ掛け固定部の下方に位置し、下端部分に植物茎
    を吊下げ状態に支持する吊り紐の上端部分が係合され吊
    り紐が吊り下げられる吊り紐係合部と、 この吊り紐係合部と前記引っ掛け固定部とを連接する連
    接部とからなり、 前記引っ掛け固定部を、逆U字形をなしワイヤーロープ
    又は紐に跨るようにして引っ掛けられるフック部と、こ
    のフック部に連接してフック部から横方向に離れた位置
    に形設されU字形をなしワイヤーロープ又は紐に下側か
    ら係合する移動規制部とから構成し、 前記引っ掛け固定部から垂下する前記連接部が、ワイヤ
    ーロープ又は紐に前記フック部が引っ掛けられるととも
    に前記移動規制部が下側から係合した状態において鉛直
    線に対し移動規制部の反対側へ傾くようにした、植物茎
    の吊り紐の吊下げ掛止具。
  2. 【請求項2】 吊り紐係合部が、吊り紐を巻き掛ける紐
    巻掛け部と、吊り紐の末端側を係止させて固定する紐固
    定部とを備えて構成された請求項1記載の、植物茎の吊
    り紐の吊下げ掛止具。
  3. 【請求項3】 全体が剛性を有する1本の針金を折り曲
    げて形成され、引っ掛け固定部の逆U字形をなすフック
    部の一方の下端側に移動規制部が連接して形設されると
    ともに、フック部の他方の下端側に連接部が連接して形
    設され、連接部の下端側に、針金を一旦上向きに折り曲
    げ反対側へ曲げ返してフープ部を形成した後さらに針金
    の末端側を下向きから上向きに折り曲げてU字部を形成
    することにより構成された吊り紐係合部が連接された請
    求項1又は請求項2記載の、植物茎の吊り紐の吊下げ掛
    止具。
JP14367596A 1996-05-13 1996-05-13 植物茎の吊り紐の吊下げ掛止具 Pending JPH09298951A (ja)

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JP14367596A Pending JPH09298951A (ja) 1996-05-13 1996-05-13 植物茎の吊り紐の吊下げ掛止具

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007151434A (ja) * 2005-12-02 2007-06-21 National Agriculture & Food Research Organization 植物栽培用誘引装置
JP2008148635A (ja) * 2006-12-18 2008-07-03 Osaka Prefecture Univ 植物栽培装置
JP2013215110A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Takigen Mfg Co Ltd 植物誘引紐用吊り具
JP2018143187A (ja) * 2017-03-07 2018-09-20 タキゲン製造株式会社 植物の誘引紐吊り具

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