JP2008146759A - 光情報記録媒体及び光情報記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録方式に応じて適切な記録が行えるような光情報記録媒体及び光情報記録装置の提供。
【解決手段】(1)複数の記録線速における記録条件がプリフォーマットされており、低速での記録条件と高速での記録条件について、少なくとも1種類の共通の形式の記録ストラテジに関する情報がプリフォーマットされている光情報記録媒体。
(2)パルス状の光を照射することにより記録マークの時間的長さがnTで表される情報を記録するためのレーザー光源と、該レーザー光源を発光させる光駆動手段と、該レーザー光源が発する光ビームの発光波形に関する記録ストラテジが設定されて光源駆動手段を制御する発光波形制御手段を備え、複数の記録線速における記録条件がプリフォーマットされている光情報記録媒体へCAV記録を行う場合には、低速での記録条件と高速での記録条件で共通する記録ストラテジを用いるように設定されている光情報記録装置。
【選択図】図1

Description

本発明は記録可能なディスク上の情報記録媒体、特にCD−R、CD−RW、DVD−R、DVD+R、DVD−RW、DVD+RW、DVD+RAM、BD−R、BD−RE、HD DVD−R、HD DVD−RW、HD DVD−RAM等の光情報記録媒体及び光情報記録装置に関する。
情報のデジタル化・マルチメディア化が急速に進んでいるため、より大容量の情報を高速に記録・再生可能な記録媒体の需要が高まっている。特に再生専用メモリであるDVD−ROM、CD−ROMとの再生互換を確保しつつ、記録が可能であるDVD−R、DVD−RW、DVD+R、DVD+RW、CD−R、CD−RWに代表される記録型光ディスクは汎用性が高く、利便性に優れているため需要が拡大している。最近では、更に大容量の記録を達成するために、波長405nmの青色LDを用いたシステムであるブルーレイディスク(BD)やHD DVDも其々、ROM、追記型、書き換え型の媒体に関して実用化されている。
上記は何れもディスク状の媒体であり、線速度一定(CLV:Constant Linear Velocity)で回転させながら記録する場合と角速度一定(CAV:Constant Angular Velocity)で記録する場合があり、何れの場合も記録密度は一定になるように記録される。また、記録面を幾つかの領域に分けその領域内ではCLVとするゾーンCLV、記録速度が(そのドライブの)最大に達する点までは一定の速度で回転させるが、それ以降は記録速度はそのままで回転速度が徐々に遅くなるパーシャルCAV方式で記録する場合もある。
CLVの場合、記録媒体とレーザービームとの相対速度が常に一定であるため、記録パワーや記録パルス幅などの記録条件を一度最適に決めてしまえば全面に渡り変える必要がない。しかしながら、CLVではディスク内周部ほど回転数を高くする必要があるので、高速になってくると回転させるのが困難になる。従って、モータコストが高くなり、また、騒音、振動が増え、サーボシステムの設計も困難になってくる。
その点、CAVでは回転数が一定なのでモータ等の問題はなく、不連続に色々な場所にデータを記録するパケットライト等に適している。しかし、CAVでは当然ながら外周へ行くほど線速度は速くなり、半径位置により線速度は異なるため、一般的に記録線速によって条件が大きく異なる記録パワーや記録パルス幅などの記録条件の設定をどうするかが問題となってくる。
このような問題を解決するために、特許文献1では、CAVやゾーンCLVのようにディスク半径によって記録線速が違う場合にも、最適な記録パワー初期値を与える方法について記載されている。また、特許文献2では、2T周期ストラテジで記録する際に、任意の記録線速で最適な記録を行うためのプリフォーマット情報について記載されている。
特開2003−85759号公報 特許第3820181号公報
1種類の記録ストラテジが想定されている媒体に対しては、上記の従来例等を使用することにより良好な記録が達成できると考えられる。しかし、例えば、1倍速から4倍速までの記録が可能な媒体で、1倍速、2倍速、4倍速の記録条件が其々プリフォーマットされている場合には、以下に説明するように、記録線速毎に記録ストラテジが異なる場合がある。
通常、記録層として色素材料や無機材料を使用した追記型の情報記録媒体でも、相変化材料を用いた書き換え型の情報記録媒体でも、加熱パルスを照射することにより、長さがnT(n:自然数、T:基本クロック周期)で表されるマークを記録する。
1倍速、2倍速といった比較的低速で記録する場合には、各マークを連続した加熱パルスで形成しようとすると、特に長いマークの場合、マークの前端から終端に向かって次第に温度が高くなり、結果として涙滴状のマークが形成されてしまう。そこで通常は、間に冷却パルスを入れた短い複数の加熱パルスで記録を行う。加熱パルスの周期により、1T周期ストラテジ、2T周期ストラテジ等が使用される。これに対し、4倍速といった高速になると、基本クロックが短くなるため、1T周期、2T周期といった短パルスの形成が困難になることと、高速であるために熱の蓄積が軽減され、連続した加熱パルスで長いマークを形成しても涙滴状にはなりにくくなるため、連続パルスを使用する場合もある。マークエッジを明瞭にするために、連続パルスの両端のパワーを高くした、いわゆるキャッスルストラテジと称される形状が用いられることもある。
このように、例えば、1倍速では1T周期ストラテジ、2倍速では2T周期ストラテジ、4倍速ではキャッスルストラテジを用いると、各々の線速でマージンの広い良好な記録ができる媒体がある場合、CLV記録のときは各々の線速で最適なストラテジで記録して特に問題はないが、CAV記録を行おうとすると、2倍速から4倍速まで半径位置に応じて連続的に記録線速を上げていく場合、2Tストラテジからキャッスルストラテジへの移行をどうするかといった問題が生じてしまう。
本発明は、このような不具合を解消し、記録方式に応じて適切な記録が行えるような光情報記録媒体、及び、光情報記録装置の提供を目的とする。
上記課題は、次の1)〜5)の発明によって解決される。
1) 複数の記録線速における記録条件がプリフォーマットされている光情報記録媒体において、低速での記録条件と高速での記録条件について、少なくとも1種類の共通の形式の記録ストラテジに関する情報がプリフォーマットされていることを特徴とする光情報記録媒体。
2) CAV記録を行う場合には、低速での記録条件と高速での記録条件について共通する記録ストラテジを用いるような情報がプリフォーマットされていることを特徴とする1)記載の光情報記録媒体。
3) 所定の記録線速における記録条件として、複数の記録ストラテジに関する情報がプリフォーマットされ、記録方式により最適な記録ストラテジが選択できるような情報がプリフォーマットされていることを特徴とする1)又は2)記載の光情報記録媒体。
4) パルス状の光を情報記録媒体に照射することにより、記録マークの時間的長さがnT(T:基本クロック周期、n:2以上の自然数)で表される情報を記録するためのレーザー光源と、該レーザー光源を発光させる光駆動手段と、該レーザー光源が発する光ビームの発光波形に関する記録ストラテジが設定されて前記光源駆動手段を制御する発光波形制御手段を備え、複数の記録線速における記録条件がプリフォーマットされている光情報記録媒体へCAV記録を行う場合には、低速での記録条件と高速での記録条件で共通する記録ストラテジを用いるように設定されていることを特徴とする光情報記録装置。
5) プリフォーマットされていない記録線速における記録条件は、プリフォーマットされている記録線速の記録条件から導き出すように設定されていることを特徴とする4)記載の光情報記録装置。
以下、上記本発明について詳しく説明する。
本発明では、光情報記録媒体に同一の記録線速の記録条件として複数の記録条件をプリフォーマットしておき、記録方式に応じて記録条件を選べるようにする。CAV記録を行う場合には、低速側の記録条件と高速側の記録条件が同じ形式の記録ストラテジとなるように選択する。プリフォーマットされている記録線速の中間の記録線速の記録条件は、光情報記録媒体により、低速側の記録条件と高速側の記録条件から導き出して決める。
本発明における「低速」「高速」とは相対的なものであり、当該技術分野で慣用されている1倍速、2倍速、4倍速、8倍速などが混在する場合には、相対的により低速の場合が「低速」、より高速の場合が「高速」ということになる。例えば、後述する表1において、1T周期ストラテジ及び2T周期ストラテジでは、1x記録が低速、2x記録が高速であり、キャッスルストラテジでは、2x記録が低速、4x記録が高速ということになる。
光情報記録媒体への記録条件のプリフォーマットには任意の手法を用いることができるが、CD−R/RW、DVD+R/RW、BD−R/REではウォブルエンコード法が用いられている。この手法は光情報記録媒体のアドレス情報をグルーブ(媒体上の案内溝)のウォブリングにエンコードする技術を利用している。エンコードの方法としては、CD−R/RWのATIP(Absolute Time In Pregroove)のように周波数変調を用いても、DVD+R/RWのADIP(Address In Pregroove)のように位相変調を用いてもよい。BD−R/REでは、HFM(High Frequency Modulated)と呼ばれる矩形波状のウォブリングに2値化してエンコードされている。ウォブルエンコード法は、光情報記録媒体の基板成形時にアドレス情報と一緒に基板に形成できるので、生産性に優れると同時に、プリピット法のような特殊なROMピットを形成する必要がないため、基板成形も容易に行えるという利点がある。
次に、プリフォーマットされる記録ストラテジの例を幾つか示す。
図1は、マーク長が1T長くなる毎に加熱パルスが一つ増える1T周期ストラテジの例である。パワーは通常、3値に制御され、プリフォーマットされる内容は、記録パワー、或いはパワー比のほか、先頭パルスの開始時間やパルス幅、マルチパルスのパルス幅、最終冷却パルスの開始時間やパルス幅、最終冷却パルスのパルス幅などである。
マーク長の長さがnT(n:2以上の自然数)で表されるとき、図1の例は加熱パルスの数がnより1少ないn−1記録ストラテジと称されるタイプであるが、この他、nより2少ないn−2記録ストラテジと称されるタイプが使用されることもある。通常、2T、3Tマークのパルスの開始時間や幅は個別に設定され、4T以上は共通の設定値を使用する場合が多い。マーク長だけでなく、前後のスペース長別にパルスの開始時間や幅が設定されることもある。
図2は、マーク長が2T長くなる毎に加熱パルスが一つ増える2T周期ストラテジの例である。マーク長がnT(n:2以上の自然数)で表されるとき、加熱パルスの数はn/2で表すことができるので、n/2ストラテジと称されることもある。パワーは1T周期ストラテジと同様、3値に制御され、プリフォーマットされる内容は、記録パワー、或いはパワー比のほか、先頭パルスの開始時間やパルス幅、マルチパルスのパルス幅、最終冷却パルスの開始時間やパルス幅、最終冷却パルスのパルス幅などである。また、通常、加熱パルスが一つである2Tや3Tマークのパルス開始時間やパルス幅等は個別に設定され、4T以上のマークは、nが奇数の場合と偶数の場合とで場合分けされてパルスの開始時間や幅が設定される場合が多い。
図3は、キャッスルストラテジと称される、途中に冷却パルスが入らない連続したパルスの例である。連続パルスの両端のみパワーを高くして用いられることが多い。プリフォーマットされる内容は、記録パワー、或いはパワー比のほか、パルスの開始時間や幅、両端のパワーが高くなっている部分の幅、冷却パルスの幅等である。2Tや3Tマークの場合には、全て、パワーがP4の連続パルスで記録し、4T以上から図3のような所謂キャッスルの形状にする場合が多い。マーク長だけではなく、前後のスペース長別にパルスの開始時間や幅が設定されることもある。
前述したような記録ストラテジによる光情報記録方法を実施するための光情報記録装置の構成例について、図4を参照して説明する。
光情報記録媒体1に対して、この光情報記録媒体1を回転駆動させるスピンドルモータ21を含む回転制御機構22が設けられていると共に、光情報記録媒体1に対してレーザ光を集光照射させる対物レンズや半導体レーザLD23等のレーザ光源を備えた光ヘッド24がディスク半径方向にシーク移動自在に設けられている。光ヘッド24の対物レンズ駆動装置や出力系に対してはアクチュエータ制御機構25が接続されている。アクチュエータ制御機構25にはプログラマブルBPF26を含むウォブル検出部27が接続されている。ウォブル検出部27には検出されたウォブル信号からアドレスを復調するアドレス復調回路28が接続されている。アドレス復調回路28にはPLLシンセサイザ回路29を含む記録クロック生成部30が接続されている。PLLシンセサイザ回路29にはドライブコントローラ31が接続されている。ドライブコントローラ31には、システムコントローラ32が接続されるとともに、回転制御機構22、アクチュエータ制御機構25、ウォブル検出部27及びアドレス復調回路28も接続されている。
システムコントローラ32はCPU等を備えた、いわゆるマイコン構成のものである。また、システムコントローラ32には、エンコーダ34、マーク長カウンタ35、パルス数制御部36が接続されている。これらのエンコーダ34、マーク長カウンタ35、パルス数制御部36、及び、発光波形制御手段となる記録パルス列制御部37が接続されている。記録パルス列制御部37は、記録ストラテジにより規定される加熱パルスと冷却パルスのパルス列であるマルチパルスを生成するマルチパルス生成部38と、エッジセレクタ39と、パルスエッジ生成部40とが含まれている。
記録パルス列制御部37の出力側には、パワーがP1、P2、P3(図3のようにP4が必要な場合にはP4も加える)の各々の駆動電流源41をスイッチングすることにより光ヘッド24中の半導体レーザLD23を駆動させる光源駆動手段としてのLDドライバ部42が接続されている。
このような構成において、光情報記録媒体1に記録するためには、目的の記録速度に対応する記録線速度となるように、スピンドルモータ21の回転数をドライブコントローラ31による制御の下、回転制御機構22により制御した後に、光ヘッド24から得られるプッシュプル信号からプログラマブルBPF26によって分離検出されたウォブル信号からアドレス復調するとともに、PLLシンセサイザ回路29によって記録チャネルクロックを生成する。次に、半導体レーザLD23による記録パルス列を発生させるため、記録パルス列制御部37には記録チャネルクロックと記録情報であるEFMや17PP等のデータが入力され、記録パルス列制御部37中のマルチパルス生成部38により、図1、2に示したような記録ストラテジに従うマルチパルスを生成し、LDドライバ部42において、前述したP1、P2、P3の各照射パワーとなるように設定された駆動電流源41をスイッチングすることにより、記録パルス列に従うLD発光波形を得ることができる。
光情報記録媒体にプリフォーマットされる記録ストラテジの例を表1に示す。○で示された記録ストラテジに関して、最適なパルス幅やパワーに関する条件がプリフォーマットされる。1〜4倍速(x)記録に対応した光情報記録媒体を想定しており、1倍速、2倍速、4倍速の記録条件が記載されているものとする。
何れかの線速でCLV記録を行う場合は、プリフォーマットされている記録ストラテジの何れを選んでもよい。また、直径12cmの媒体で、記録領域の半径位置が24〜58mmである場合、1〜2倍速、あるいは、2〜4倍速のパーシャルCAV、1〜2.4倍速、あるいは、1.6〜4倍速のフルCAVを行うことができる。
1〜2倍速、あるいは、1〜2.4倍速記録を行う場合、記録ストラテジは1T周期ストラテジ又は2T周期ストラテジを選択できる。1倍速と2倍速の中間線速では、パルス幅やパワーは線形補完等により算出し、2〜2.4倍速記録に関しては、外挿により条件を算出する。
2〜4倍速、あるいは、1.6〜4倍速記録を行う場合、キャッスルストラテジが選択できる。2倍速と4倍速の中間線速では、パルス幅やパワーは線形補完等により算出し、1.6〜2倍速記録に関しては、外挿により条件を算出する。
このように、低速の記録条件と高速の記録条件で共通のストラテジがプリフォーマットされていれば、CAV記録をする際に、途中でストラテジの形式を変更するなどのため、連続性が損なわれることなく、中間線速の記録条件の設定も容易であるため光情報記録装置の負荷も少なく、何れの線速でも良好な記録が可能となる。
Figure 2008146759
光情報記録媒体にプリフォーマットされる記録ストラテジの別の例を表2に示す。
表1示す例と同様に、1〜4倍速(x)記録に対応した光情報記録媒体を想定しており、1倍速、2倍速、4倍速の記録条件が記載されているものとする。
表1示す例と同様のパーシャルCAV、又はフルCAVを想定した場合、何れの線速範囲でも2T周期ストラテジを選択する。中間線速では、パルス幅やパワーは1〜2倍速、あるいは、2〜4倍速の記録条件の線形補完、又は、1倍速、2倍速、4倍速の3種類の記録条件を用いて近似曲線を求めて内挿する。
このように、低速の記録条件と高速の記録条件で共通のストラテジがプリフォーマットされていれば、CAV記録をする際に、途中でストラテジの形式を変更するなどのため連続性が損なわれることなく、プリフォーマットされていない中間線速の記録条件の設定も容易であるから光情報記録装置の負荷も少なく、何れの線速でも良好な記録が可能となる。
また、1倍速記録では1T周期と2T周期の記録ストラテジというように、複数の記録ストラテジが設定されることによって、例えば、2T周期のパルスを生成する回路を持たない光情報記録装置で記録する場合には1T周期ストラテジを用いて記録し、2T周期ストラテジのパルスを生成する回路を持ち、1倍速からのCAV記録を行いたいというときには、2T周期ストラテジを用いて記録するというように、光情報記録装置の種類や要望に応じて記録ストラテジを選択することができる。
Figure 2008146759
光情報記録媒体にプリフォーマットされる記録ストラテジの更に別の例を表3に示す。1〜8倍速(x)記録に対応した光情報記録媒体を想定しており、1倍速、2倍速、4倍速、8倍速の記録条件が記載されているものとする。
表1、表2に示す例と同様に、4倍速以下でCAV記録を行う場合は2T周期ストラテジを用いることができる。また、2〜4.8倍速記録を行う時にも2T周期ストラテジを用いても良い。中間線速のパルス幅やパワーは1〜2倍速、2〜4倍速の記録条件の線形補完、又は1倍速、2倍速、4倍速の3種類の記録条件から求めた近似曲線により内挿する。4〜4.8倍速の記録条件は、線形補完又は近似曲線の外挿により求めることができる。
2〜4.8倍速、3.3〜8倍速でCAV記録を行う場合には、キャッスルストラテジを使用することができる。中間線速のパルス幅やパワーは、2〜4倍速、4〜8倍速の記録条件の線形補完、又は、2倍速、4倍速、8倍速の3種類の記録条件を用いて近似曲線を求めて内挿する。
Figure 2008146759
光情報記録媒体にプリフォーマットされる記録ストラテジの更に別の例を表4に示す。1〜8倍速記録に対応した光情報記録媒体を想定しており、1倍速、2倍速、4倍速、8倍速の記録条件が記載されているものとする。
CAV記録を行うときは、1〜2倍速のパーシャルCAV、又は、1〜2.4倍速のフルCAVのときのみ、2T周期ストラテジを用いる。
2〜4.8倍速、3.3〜8倍速のCAV記録を行う場合には、キャッスルストラテジを使用することができる。中間線速では、パルス幅やパワーは1〜2倍速、2〜4倍速、4〜8倍速の記録条件の線形補完、又は、2T周期ストラテジの場合、1倍速、2倍速、4倍速の3種類の記録条件、キャッスルストラテジの場合、2倍速、4倍速、8倍速の3種類の記録条件を用いて近似曲線を求めて内挿する。
Figure 2008146759
本発明の光情報記録媒体のように、低速の記録条件と高速の記録条件で共通のストラテジがプリフォーマットされていれば、CAV記録をする際に、途中でストラテジの形式を変更するなどのため連続性が損なわれることがなく、中間線速の記録条件の設定も容易であるから光情報記録装置の負荷も少なく、何れの線速でも良好な記録が可能となる。
また、所定の線速で複数の記録ストラテジが設定されることによって、光情報記録装置の種類や要望に応じて記録ストラテジを選択することができ、汎用性が増大する。
以下、実施例により、プリフォーマットされる情報と、その情報に基づいてドライブでどのように記録すれば良好なCAV記録が行えるかについて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
実施例1
ブルーレイディスク相当の記録密度を有する1〜4倍速記録に対応した書き換え型光情報記録媒体の例を示す。
記録媒体はトラックピッチ0.32μmの案内溝を有する厚さ1.1mmのポリカーボネート製基板上に、反射層として膜厚140nmのAg−0.5重量%Bi、保護層として膜厚12nmのZnO−2.0重量%Al、記録層として膜厚11nmのIn16.4Sb74.6Ge7.0Zn2.0、保護層として膜厚33nmのZnS−20モル%SiOを順次スパッタにより積層し、UV硬化樹脂を厚さ100μmスピンコートして作成した後、大口径LDにより記録層を初期結晶化したものを用いた。
この記録媒体にプリフォーマットする情報は、表5に示した1倍速、2倍速、4倍速の各記録に使用する記録ストラテジの形式と、表6、表7に示した記録パルスの幅等のパルス波形の情報、及び、表には挙げていないが、記録パワーに関する情報である。
上記記録媒体は、1倍速は1T周期ストラテジ、2倍速は1T周期ストラテジと2T周期ストラテジ、4倍速は2T周期ストラテジを使用して記録することができる。
表6に示したのは、1倍速と2倍速で使用する1T周期ストラテジ(n−1)のパルス波形に関する情報である。各パラメータに係るパルス波形は図5に示すとおりであり、dTeは、負の値で示しているが、これは、クロック周期に同期する基準線より右側であることを示す。
1T周期ストラテジを用いて、1〜2.4倍速のCAV記録を行う場合、記載されていない線速Vxで使用するパラメータAxは、1倍速V1のパラメータをA1、2倍速V2のパラメータをA2としたとき、A1とA2の線形補完により、
Ax=A1+(A2−A1)/(V2−V1)×(Vx−V1)
として決めることができる。
パワーに関する情報は、規格によって、推奨するパワーの値を記載する場合と、最適なパワーを算出するためのパラメータを記載する場合があり、ブルーレイディスクの場合は後者である。ここで、算出された最適記録パワーPwについて、1xの場合をPw1、2xの場合をPw2としたとき、記載されていない線速Vxで使用するパワーPwxは、上述のパルス波形を決めるパラメータと同様に、Pw1とPw2の線形補完により、
Pwx=Pw1+(Pw2−Pw1)/(V2−V1)×(Vx−V1)
として決めることができる。
消去パワーPe及びバイアスパワーPbについても、上記式におけるPwxをPex、Pbxに置き換えて、最適記録パワーの場合と同様にして最適なパワーを決めることができる。
上記記録媒体における最適パワーは、1倍速の場合、Pw=5.4mW、Pe=3.7mW、Pb=0.1mW、2倍速の場合、Pw=6.2mW、Pe=3.7mW、Pb=0.1mWであった。
上記記録媒体に対して、パルステック工業製の光ディスク記録再生評価装置ODU−1000を用いて、1倍速(4.92m/s)から2.4倍速(11.81m/s)まで、0.2倍速(約0.98m/s)置きに、17PP変調方式を採用し、マーク及びスペース長が2T〜8Tのランダム記録で、最短マーク長2Tが0.149μmとなるように、各線速でチャネルクロックを設定して記録を行った。パルス波形に関するパラメータ及び記録パワーは上述した式により算出して設定した。
その結果、各線速での繰り返し記録10回後のジッタ(リミットエコライザ仕様)は全て6.0%以下で、ブルーレイディスク規格の7.0%を下回っており、1倍速と2倍速で共通する形式の記録ストラテジの設定値があれば、パラメータの設定も容易に行うことができ、1〜2.4倍速で良好なCAV記録が可能であることが確認できた。
表7に、2倍速と4倍速で使用する2T周期ストラテジのパルス波形に関する情報を示した。各パラメータに係るパルス波形は図6に示すとおりであり、負の値は、クロック周期に同期する基準線より右側であることを示す。この場合は、4倍速のみ、各マークの前のスペース長が2Tの場合と3T以上の場合に分けて個別に設定した。
この2T周期ストラテジにより、パルステック工業製の光ディスク記録再生評価装置ODU−1000を用いて、1.6〜4倍速、あるいは、2〜4.8倍速のCAV記録について、1.6倍速(7.87m/s)から4.8倍速(23.62m/s)まで0.2倍速(約0.98m/s)置きに記録を行った。各線速におけるパラメータは、1T周期ストラテジの場合と同様に、2倍速と4倍速のパラメータの線形補完で算出した。
最適パワーは、2倍速の場合、Pw=4.5mW、Pe=1.8mW、Pb=0.1mW、4倍速の場合、Pw=5.8mW、Pe=2.1mW、Pb=0.1mWであったので、これらの値から線形補完により算出した。
その結果、各線速での繰り返し記録10回後のジッタ(リミットエコライザ仕様)は全て7.0%以下で、ブルーレイディスク規格の7.0%を満足し、2倍速と4倍速で共通する形式の記録ストラテジの設定値があれば、パラメータの設定も容易に行うことができ、1.6〜4倍速、乃至は、2〜4.8倍速で良好なCAV記録が可能であることが確認できた。
記録媒体へのプリフォーマットは表5〜表7に記載されている情報を、規格で定められている所定の書式に従い、所定の半径位置にウォブルエンコードにより行う。通常の規格に則ったドライブはプリフォーマットされた情報をデコードできるから、異なる線速間で共通の形式の記録ストラテジがプリフォーマットされていれば、中間の線速等では線形補完等によるパラメータを算出することにより、良好なCAV記録が可能である。
Figure 2008146759
Figure 2008146759
Figure 2008146759
1T周期ストラテジの例を示す図。 2T周期ストラテジの例を示す図。 キャッスルストラテジの例を示す図。 光情報記録装置の構成例を示す図。 表6に示した1T周期ストラテジに係るパルス波形を示す図。 表7に示した2T周期ストラテジに係るパルス波形を示す図。
符号の説明
T 基本クロック周期
P1 バイアスパワー
P2 消去パワー
P3 記録パワー
P4 パルス先頭部と後端部の上乗せされた記録パワー
NRZI Non Retern to Zero Invert(変調符号をディスクに記録するとき、変調符号のビット“1”が現れるごとに極性を反転して得られた信号長)
1 光情報記録媒体
Pw 記録パワー
Pe 消去パワー
Pb バイアスパワー
Ttop 第1パルスの長さ
dTtop 第1パルスの立上がり時間のシフト量
Tmp マルチパルスの長さ
Tlp 最終パルスの長さ
dTe 消去パルスの立上がり時間のシフト量

Claims (5)

  1. 複数の記録線速における記録条件がプリフォーマットされている光情報記録媒体において、低速での記録条件と高速での記録条件について、少なくとも1種類の共通の形式の記録ストラテジに関する情報がプリフォーマットされていることを特徴とする光情報記録媒体。
  2. CAV記録を行う場合には、低速での記録条件と高速での記録条件について共通する記録ストラテジを用いるような情報がプリフォーマットされていることを特徴とする請求項1記載の光情報記録媒体。
  3. 所定の記録線速における記録条件として、複数の記録ストラテジに関する情報がプリフォーマットされ、記録方式により最適な記録ストラテジが選択できるような情報がプリフォーマットされていることを特徴とする請求項1又は2記載の光情報記録媒体。
  4. パルス状の光を情報記録媒体に照射することにより、記録マークの時間的長さがnT(T:基本クロック周期、n:2以上の自然数)で表される情報を記録するためのレーザー光源と、該レーザー光源を発光させる光駆動手段と、該レーザー光源が発する光ビームの発光波形に関する記録ストラテジが設定されて前記光源駆動手段を制御する発光波形制御手段を備え、複数の記録線速における記録条件がプリフォーマットされている光情報記録媒体へCAV記録を行う場合には、低速での記録条件と高速での記録条件で共通する記録ストラテジを用いるように設定されていることを特徴とする光情報記録装置。
  5. プリフォーマットされていない記録線速における記録条件は、プリフォーマットされている記録線速の記録条件から導き出すように設定されていることを特徴とする請求項4記載の光情報記録装置。
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