JP2008145938A - プロジェクタおよび画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像表示装置において、調光素子等の機械的可動部の駆動により発生する騒音が、表示される画像の視認者に与える不快感を低減する。
【解決手段】入力される画像信号に対応する画像を投写表示するともに、前記画像信号に伴って入力される音声信号に対応する音声を出力するプロジェクタである。光源と、機械的可動部を有し、前記光源から射出される光の遮光量を調整する調光素子と、を有する照明装置と、前記機械的可動部の動作量を制御して前記遮光量を調整することにより、前記照明装置の照明光として射出される光の光量を調整して、前記照明装置の調光を制御する調光制御部と、を備える。前記調光制御部は、出力される音声の音量に応じて前記機械的可動部の動作量を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクタおよび画像表示装置に関する。
プロジェクタなどの画像表示装置において、入力される画像信号に含まれる各フレームの画像データの表す画像の明るさに応じて、照明装置の調光制御を行うとともに、各フレームの画像データの輝度の範囲を広げる輝度範囲伸張処理を行なうことにより、表示される画像のコントラストを向上させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−17500号公報 特開平5−224641号公報 特開2001−343957号公報 特開2004−45634号公報
ここで、照明装置の調光制御を実現するための調光素子としては、例えば、従来技術のように、遮光板の開閉をモータ等の駆動源を利用して行い、光源から射出される光の遮光量を制御することにより、照明光の輝度を制御する機構が用いられる。この場合、モータや遮光板の駆動、すなわち、調光素子の駆動による騒音が発生する。このとき、画像信号の入力に伴って入力される音声信号の表す音声の出力が大きい場合には、その騒音が比較的気にならない可能性が高いが、
音声の出力が小さい場合、例えば、表示される画像のシーンが比較的静かな場合には、調光素子の駆動により発生する騒音が耳につき、表示される画像の視聴者(ユーザ)に不快感を与えることも考えられる。
なお、上記説明では、調光素子の駆動により発生する騒音を例に説明したが、例えば、冷却ファンなど、画像表示装置中に備えられる機械的可動部の駆動により発生する騒音に
共通する問題である。
本発明は、上記した問題点を解決するためになされたものであり、プロジェクタ等の画像表示装置において、調光素子等の機械的可動部の駆動により発生する騒音が、表示される画像の視認者に与える不快感を低減する技術を提供することを目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するため、本発明による第1のプロジェクタは、
入力される画像信号に対応する画像を投写表示するともに、前記画像信号に伴って入力される音声信号に対応する音声を出力するプロジェクタであって、
光源と、機械的可動部を有し、前記光源から射出される光の遮光量を調整する調光素子と、を有する照明装置と、
前記機械的可動部の動作量を制御して前記遮光量を調整することにより、前記照明装置の照明光として射出される光の光量を調整して、前記照明装置の調光を制御する調光制御部と、
を備え、
前記調光制御部は、出力される音声の音量に応じて前記機械的可動部の動作量を制御する
ことを特徴とする。
上記構成のプロジェクタによれば、出力される音声の音量に応じて、調光素子の機械的可動部の動作量を制御して遮光量を調整することにより、照明装置の照明光として射出される光の光量を調整して、照明装置の調光を制御することが可能となる。
上記第1のプロジェクタにおいて、さらに、
前記画像信号に含まれる1フレームの画像データ毎に、前記画像データの輝度に関する画像特徴量と、前記画像データの表す画像に対応する音声の音量と、に基づいて、前記照明光の光量の調整に用いられる調光係数を導出する調光係数導出部、を備え、
前記調光制御部は、前記調光係数に基づいて、前記照明装置の調光を制御することが好ましい。
上記構成によれば、前記調光係数に基づいて、前記照明装置の調光を制御することが可能となる。
ここで、前記調光係数導出部は、前記音声の音量が所定の閾値を越えない場合には、前記音声の音量が前記所定の閾値を超える場合に比べて、前記機械的可動部の動作量が小さくなるように前記調光係数を導出することが好ましい。
上記のようにすれば、機械的可動部の動作量を小さくすることができるので、調光素子の機械的可動部の駆動により発生する騒音が、表示される画像の視認者に与える不快感を低減することが可能となる。
上記構成のプロジェクタにおいて、さらに、
1フレームの画像データ毎に、前記画像特徴量と、前記画像データの表す画像に対応する音声の音量と、に基づいて、前記画像データの輝度の範囲を広げる輝度範囲伸張処理に用いられる伸張係数を導出する伸張係数導出部と、
前記伸張係数に基づいて、前記画像データに前記輝度範囲伸張処理を施す輝度範囲伸張処理部と、
を備えることが好ましい。
上記のようにすれば、前記画像特徴量と、前記画像データの表す画像に対応する音声の音量と、に基づいて、照明装置の調光の制御だけでなく、輝度範囲伸張処理の制御を行うことができる。
上記構成において、前記調光係数と前記伸張係数とは、前記調光係数に基づく調光制御および前記伸張係数に基づく輝度範囲伸張処理を行った場合に表示される画像の輝度と、前記調光係数に基づく調光制御および前記伸張係数に基づく輝度範囲伸張処理を行わない場合に表示される画像の輝度とが変化しない関係を有することが好ましい。
上記のようにすれば、表示される画像の視認者に違和感を与えることなく、調光の制御および輝度範囲伸張処理の制御を行うことができる。
本発明の第2のプロジェクタは、
入力される画像信号に対応する画像を投写表示するともに、前記画像信号に伴って入力される音声信号に対応する音声を出力するプロジェクタであって、
機械的可動部と、
出力される音声の音量に応じて前記機械的可動部の動作量を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする。
上記構成のプロジェクタによれば、出力される音声の音量に応じて、機械的可動部の動作量を制御することが可能となる。
ここで、前記制御部は、前記音声の音量が所定の閾値を越えない場合には、前記音声の音量が前記所定の閾値を超える場合に比べて、前記機械的可動部の動作量が小さくなるように制御することが好ましい。
上記のようにすれば、音声の音量が所定の閾値を越えない場合には、音声の音量が所定の閾値を超える場合に比べて、機械的可動部の動作量を小さくすることができるので、機械的可動部の駆動により発生する騒音が、表示される画像の視認者に与える不快感を低減することが可能となる。
なお、上記構成のプロジェクタにおいて、
前記機械的可動部として空冷ファンを備え、
前記制御部として前記空冷ファンの動作を制御するファン制御部を備えるようにしてもよい。
上記構成のプロジェクタにおいては、出力される音声の音量に応じて、空冷ファンの動作を制御することが可能となり、音声の音量が所定の閾値を越えない場合には、音声の音量が所定の閾値を超える場合に比べて、空冷ファンの動作量を小さくすることができるので、空冷ファンの動作により発生する騒音が、表示される画像の視認者に与える不快感を低減することが可能となる。
なお本発明はプロジェクタとしての態様だけでなく画像表示装置としての態様でも実現可能である。
以下では、本発明の実施例を以下の順序で説明する。
A.第1実施例:
A1.装置構成および処理の概要:
A2.画像特徴量算出処理:
A3.比較例としてのターゲット伸張係数導出処理:
A4.比較例としてのターゲット調光係数導出処理:
A5.実施例のターゲット調光係数導出処理:
A6.実施例のターゲット伸張係数導出処理:
B.第2実施例:
C.第3実施例:
D.変形例:
A.第1実施例:
A1.装置構成および処理の概要:
図1は、本発明の第1実施例としての画像表示装置1000の概略構成を機能的に示すブロック図である。画像表示装置1000は、入力される画像信号に含まれる画像データの表す輝度の範囲を広げる輝度範囲伸張処理と、照明装置80の調光制御とを、各フレームの画像データの表す画像の特徴を示す画像特徴量と、画像信号とともに入力される音声信号に含まれる各フレームの画像データに対応する音声データに基づく情報であって、スピーカ120から出力される音量を示す音量情報と、に応じて実行する機能を有する。画像データは、静止画像データであっても動画像データであってもよい。
画像表示装置1000は、画像特徴量算出部20と、伸張係数導出部30と、輝度範囲伸張処理部40と、ライトバルブ50と、調光係数導出部60と、調光制御部70と、光源82および調光素子84を含む照明装置80と、投写光学系90と、音量調整部100と、音量取得部110と、スピーカ120と、備える。
この画像表示装置1000はプロジェクタであり、照明装置80から射出される照明光を、ライトバルブ50において、入力される表示制御信号に含まれる画像データに基づいて、この画像データの表す画像を示す画像光に変換し、ライトバルブ50から射出される画像光の表す画像を投写光学系90によってスクリーン130に投写表示する。なお、ライトバルブとしては、液晶パネルが用いられる。
ライトバルブ50に供給される表示制御信号は、輝度範囲伸張処理部40において、伸張係数導出部30から出力される各フレームのターゲット伸張係数Kgtに基づいて、各フレームの画像データに輝度範囲伸張処理を実行し、輝度範囲伸張処理後の各フレームの画像データに基づいて生成される。なお、以下の説明では、画像信号をフレーム単位で扱うものとし、処理の対象となる画像データの現フレームはnフレーム目(n:自然数)であるものとして説明する。そこで、例えば、ターゲット伸張係数Kgtをフレームによって特に区別する場合には、例えば、現フレームのターゲット伸張係数KgtをKgt(n)のように記載し、前フレームのターゲット伸張係数KgtをKgt(n−1)のように記載する。また、他の記号の記載も同様である。
各フレームのターゲット伸張係数Kgtは、後述するように、伸張係数導出部30において、画像特徴量算出部20から供給される各フレームのAPL(Average Picture Level)値Vaplおよび白ピーク値(以下、「WP値」と略す。)Vwpと、音量取得部110から供給される音量情報Avolと、予め設定されたターゲット伸張係数導出用の規則とに従って求められる。
なお、各フレームの音量情報Avolは、音量調整部100と音量取得部110とによって、以下で説明するようにして求められる。
まず、音量調整部100では、各フレームの画像データの入力に伴って、各フレームの画像データに対応する音声データが音声信号として入力されると、スピーカ120から出力される音量が適切な音量となるように調整され、調整後の音声信号がスピーカ120に出力され、スピーカ120から音声として出力される。
このとき、音量取得部110では、調整後の音声信号に基づいて、音量を表す音量情報を取得する。例えば、音声信号の最大音量を示すピーク値から、フレームごとの平均的な音量を求めて音量情報Avolとすることができる。
このように、音量情報Avolは、音量調整部100と音量取得部110とによって求められる。
ところで、本実施例の特徴は、ターゲット伸張係数およびターゲット調光係数の導出を、画像特徴量としてのAPL値およびWP値に基づいて実行する基本的な処理に加えて、音量情報にも基づいて実行する点にある。そこで、以下では、その特徴の説明を容易にするために、まず、画像特徴量算出部20における画像特徴量算出処理と、伸張係数導出部30および調光係数導出部60において、音量情報の取得を省略し、画像特徴量としてのAPL値およびWP値に基づいて実行される、比較例としてのターゲット伸張係数導出処理およびターゲット調光係数導出処理と、について説明する。そして、その後で、伸張係数導出部30および調光係数導出部60において、画像特徴量としてのAPL値およびWP値と、音量情報とに基づいて実行される、実施例としてのターゲット伸張係数導出処理およびターゲット調光係数導出処理について説明する。
A2.画像特徴量算出処理:
画像特徴量算出部20は、画像データの輝度に基づいて、APL値およびWP値をフレームごとに計算する。画像データの1画素の輝度Yは、例えば以下の(1)又は(2)式で定義される。
Y=0.299R+0.587G+0.144B ・・・(1)
Y=max(R,G,B) ・・・(2)
図2は、画像特徴量算出部20の処理について示す説明図である。画像特徴量算出部20は、まず、1フレームFRを16×16画素で構成される複数の小領域DRに分割する。なお、図2では、小領域DRi内の画素数は25個であるように示されているが、実際には256個である。また、図2の例では、1フレームFRは40個の小領域DR1〜DR40に分割されている。40個の小領域DR1〜DR40のうち、任意のi番目の小領域DRi内の各画素の輝度をYi1〜Yi256で表わすものとすると、小領域DRiの代表輝度Ydriは以下の(3)式で表わされる。
Ydri=(Yi1+Yi2+・・・+Yi256)/256 ・・・(3)
つまり、小領域DRiの代表輝度Ydriは、小領域DRi内の各画素の輝度の平均値である。
画像特徴量算出部20は、(3)式により小領域DR1〜DR40の代表輝度Ydr1〜Ydr40をそれぞれ求める。そして、画像特徴量算出部20は、代表輝度Ydr1〜Ydr40の平均値をAPL値とし、代表輝度Ydr1〜Ydr40の最大値をWP値とする。ここでは、APL値とWP値は10bitで表現することとする。なお、小領域DRの大きさや数は任意に設定可能である。
A3.比較例としてのターゲット伸張係数導出処理:
図3は、伸張係数導出部30の内部構成を機能的に示すブロック図である。伸張係数導出部30は、フレーム伸張係数導出部310と、ターゲット伸張係数導出部320とで構成される。また、ターゲット伸張係数導出部320は、伸張係数変化量算出部330と、ターゲット伸張係数修正量導出部340と、ターゲット伸張係数算出部350と、ターゲット伸張係数修正量補正係数導出部360と、で構成される。
上記したように、ここでは、まず、音量情報の取得を省略し、伸張係数導出部30において、画像特徴量としてのAPL値およびWP値に基づいて実行される、比較例としてのターゲット伸張係数導出処理について説明する。具体的には、ターゲット伸張係数修正量補正係数導出部360を省略したと仮定した場合におけるターゲット伸張係数Kgtを導出する処理について説明する。
まず、フレーム伸張係数導出部310では、現フレームのAPL値Vapl(n)とWP値Vwp(n)を用いて、フレーム伸張係数ルックアップテーブル(以下、「フレーム伸張係数LUT」とも記載する。)311を参照し、現フレームのフレーム伸張係数Kgf(n)を求める。
図4は、フレーム伸張係数LUT311の入力格子点の一例を示す説明図である。図4の横軸はAPL値であり、縦軸はWP値(白ピーク値)である。図4の黒丸で示した入力格子点の座標を示すn1〜n7の値は、各々0〜1023までのAPL値およびWP値の範囲の中で、単調増加する任意の整数値に設定される。入力格子点の箇所に、各々フレーム伸張係数Kgfが格納されている。特定のWP値を有し比較的高いAPL値を有する格子点(例えばG6)には、特定の白ピーク値WPを有し比較的低いAPL値を有する格子点(例えばG3)よりも、フレーム伸張係数Kgfが格納されている。ただし、白ピーク値WP=1023を有する各格子点には、Kgf=0が格納されている。また、特定のAPL値を有し比較的高いWP値を有する格子点(例えばG8)には、特定のAPL値を有し比較的低いWP値を有する格子点(例えばG7)よりも、低いフレーム伸張係数Kgfが格納されている。例えば、入力格子点G1にはKgf=0が格納されており、入力格子点G2にはKgf=104が格納されている。また、WP値およびAPL値が0である格子点には、Kgfの最大値(例えば255)が格納されている。APL値がWP値を越えることはないので、フレーム伸張係数LUT311の右下半分の入力格子点にはフレーム伸張係数Kgfが格納されておらず、これにより、メモリ量を削減可能である。なお、フレーム伸張係数Kgfは、本来は小数を含む0以上の数値で表されるものであるが、フレーム伸張係数LUTのメモリ量の削減、数値計算の容易性を考慮して、整数値で扱えるような数値範囲とすることが好ましく、例えば、上記したように0〜255の範囲に設定される。従って、本来のフレーム伸張係数Kgfは、フレーム伸張係数LUT321から読み出した整数値を、基準の数値、例えば255で除した値となる。
フレーム伸張係数導出部310は、画像データのAPL値VaplとWP値Vwpの組が図4の入力格子点(黒丸)のいずれかに該当する場合には、その入力格子点におけるフレーム伸張係数Kgfをそのまま読み出して使用する。APL値VaplとWP値Vwpの組が、入力格子点に該当しない場合、例えば、座標P1や座標P2の場合は、補間計算によりフレーム伸張係数Kgfを求める。補間計算には、座標P1のように、周囲に4つの入力格子点G3〜G6が存在する場合に行なう4点補間計算と、座標P2のように、周囲に3つの入力格子点G7〜G9のみが存在する場合に行なう3点補間計算の2種類がある。なお、4点補間計算や3点補間計算は、一般的な補間計算手法であるため、ここではその説明を省略する。
ターゲット伸張係数導出部320では、以下で説明するように、フレーム伸張係数導出部310で求められた現フレームのフレーム伸張係数(以下、「現フレーム伸張係数」とも記載する。)Kgf(n)と、前フレームのターゲット伸張係数(以下、「前ターゲット伸張係数」とも記載する。)Kgt(n−1)と、に基づいて、現フレームのターゲット伸張係数(以下、「現ターゲット伸張係数」とも記載する。)Kgt(n)を求める。
まず、伸張係数変化量算出部330において、以下の(4)式により、現フレーム伸張係数Kgf(n)と前ターゲット伸張係数Kgt(n−1)との差であるフレーム伸張係数変化量dKgi(n)を求める。
dKgi(n)=Kgf(n)−Kgt(n−1) ・・・(4)
フレーム伸張係数変化量dKgi(n)は、現フレーム伸張係数Kgf(n)の前ターゲット伸張係数Kgt(n−1)からの変化量に相当する。
次に、ターゲット伸張係数修正量導出部340において、現フレームのフレーム伸張係数変化量(以下、「現フレーム伸張係数変化量」とも記載する。)dKgi(n)を用いて、伸張係数修正ルックアップテーブル(以下、「伸張係数修正LUT」とも記載する。)341を参照し、現フレームのフレーム伸張係数修正量(以下、「現フレーム伸張係数修正量」とも記載する。)dKg(n)を求める。そして、求めた現フレーム伸張係数修正量dKg(n)に基づいて、以下の(5a)式により、現フレームのターゲット伸張係数修正量(以下、「現ターゲット伸張係数修正量」とも記載する。)dKgt(n)を求める。
dKgt(n)=dKg(n)/Slg(n) ・・・(5a)
ここで、Slg(n)はターゲット伸張係数修正量補正係数導出部360で求められた現フレームのターゲット伸張係数修正量補正係数(以下、「現ターゲット伸張係数修正量補正係数」とも記載する。)である。
ただし、上記前提で説明したように、ここでは、比較例としてのターゲット伸張係数導出処理について説明するため、ターゲット伸張係数修正量導出部340で求められる現ターゲット伸張係数修正量dKgt(n)は、ターゲット伸張係数修正量補正係数導出部360で求められた現ターゲット伸張係数修正量補正係数Slg(n)に依存せず、以下の(5b)式で表されるように、現フレーム伸張係数修正量dKg(n)に等しいものとする。
dKgt(n)=dKg(n) ・・・(5b)
そして、ターゲット伸張係数算出部350において、以下の(6)式により、前ターゲット伸張係数Kgt(n−1)に現ターゲット伸張係数修正量dKgt(n)を加算して現ターゲット伸張係数Kgt(n)を求める。
Kgt(n)=Kgt(n−1)+dKgt(n) ・・・(6)
ところで、上記したように、現ターゲット伸張係数修正量dKgt(n)としての現フレーム伸張係数修正量dKg(n)は、ターゲット伸張係数修正量導出部340において、現フレーム伸張係数変化量dKgi(n)を用いて、伸張係数修正LUT341を参照することにより、求められる。
図5は、伸張係数修正LUT341により求められるフレーム伸張係数修正量dKgをターゲット伸張係数修正量dKgtとした場合の特性を示す説明図である。図5の横軸がフレーム伸張係数変化量dKgi(q)であり、縦軸がターゲット伸張係数修正量dKgt(q)としてのフレーム伸張係数修正量dKg(q)である。ただし、qは任意の正の整数であり、フレーム数を表している。破線で示す特性は伸張係数修正LUT341に設定されている入出力関係を示しており、実線で示す特性は、比較例として、フレーム伸張係数修正量dKg(q)がフレーム伸張係数変化量dKgi(q)に等しい場合を示したものである。上記したように、フレーム伸張係数修正量dKg(q)がターゲット伸張係数修正量dKgt(q)であるとして説明しているので、フレーム伸張係数修正量dKg(q)がフレーム伸張係数変化量dKgi(q)に等しい場合には、フレーム伸張係数導出部310で求めたフレーム伸張係数Kgf(q)がそのままターゲット伸張係数Kgt(q)となる。
図5に示すように、破線で示す伸張係数修正LUT341による特性は、実線で示す比較例としての特性よりも全体として傾きが小さな特性を有するように設定されている。これは、次の理由による。
図6は、伸張係数修正LUT341により求めたフレーム伸張係数修正量dKgをターゲット伸張係数修正量dKgtとした場合と、フレーム伸張係数変化量dKgiに等しいフレーム伸張係数修正量dKgをターゲット伸張係数修正量dKgtとした場合とを比較して示す説明図である。図に示すように、実線で示すAPL値(WP値の場合もある)がフレーム周期で変化し、全体として破線で示すようなAPL値の変化を示す特性を有する画像である場合において、ターゲット伸張係数Kgtは、破線で示す変化が望ましいが、比較例の場合には、一点鎖線で示すように、APL値の変化に応じて変化するフレーム伸張係数Kgfの変化がそのままターゲット伸張係数Kgtの変化となる。このため、ターゲット伸張係数Kgtの変化の幅が大きく、画像のちらつき等が発生して、画像の画質の低下を招くことになる。一方、伸張係数修正LUT341により求めたフレーム伸張係数修正量dKgをターゲット伸張係数修正量dKgtとして、ターゲット伸張係数Kgtを求めた場合には、二点鎖線で示すように、変化の幅を制限して、輝度範囲伸張処理の制御速度を制限することができるので、破線で示した特性に近づけることが可能となり、画像のちらつき等が発生して画像の画質の低下を招くことを、抑制することができる。
以上説明したように、伸張係数修正LUT341によりもとめたフレーム伸張係数修正量dKgをターゲット伸張係数修正量dKgtとした場合の特性を、比較例としての特性よりも全体として傾きが小さな特性となるようにしているのは、ターゲット伸張係数Kgtがフレーム周期で大きく変化することにより、画像のちらつき等が発生して、画像の画質の低下を招くことを抑制するためである。
なお、図5に示したターゲット伸張係数修正量dKgtの特性において、−4≦dKgi(q)≦4の範囲では、傾きが1以上となるように設定されているが、この範囲では、伸張係数の変化が小さいため、傾きが1以上となっても画質への影響がほとんどないためである。
また、図5に示したターゲット伸張係数修正量dKgtの特性において、フレーム伸張係数変化量dKgi(q)が32以上および−32以下は、フレーム伸張係数修正量dKg(q)は、フレーム伸張係数変化量dKgi(q)が32および−32の場合と同じ一定値16および−16に設定されている。これは、伸張係数修正LUT341のフレーム伸張係数変化量の入力レンジが−32〜+32までの有限の範囲に設定されており、この入力レンジに合わせて、フレーム伸張係数変化量dKgi(q)が32以上の値を32に置換し、−32以下の値をー32に置換するためである。なお、フレーム伸張係数変化量dKgi(q)の数値範囲は、これに限定されるものではなく、伸張係数修正LUT341の設定可能な入力レンジに応じて任意の数値範囲に設定可能である。
以上のようにして求められたターゲット伸張係数Kgtは、輝度範囲伸張処理部40において、画像データの輝度範囲の伸張処理に用いられる。この輝度範囲伸張処理は、以下の(7a)〜(7d)式で行われる。
R1=KG*R0 ・・・(7a)
G1=KG*G0 ・・・(7b)
B1=KG*B0 ・・・(7c)
KG=(1+Kgt(n)) ・・・(7d)
ここで、R0,G0,B0は輝度範囲伸張処理前の画像データの色情報の値であり、R1,G1,B1は輝度範囲伸張処理後の画像データの色情報の値である。また、KGは伸張率であり、Kgt(n)はnフレーム目のターゲット伸張係数である。なお、このターゲット伸張係数Kgt(n)を、上述したように、処理の容易性を考慮して小数を含まない数値で扱うようにしている場合には、上記(7d)で用いられる実際のターゲット伸張係数Kgt(n)としては、基準の数値で除した小数を含む値が利用される。例えば、図4に示したフレーム伸張係数LUT321のように、数値範囲が0〜255の場合において、基準の数値として、例えば、最大値255が用いられる。
A4.比較例としてのターゲット調光係数導出処理:
図7は、調光係数導出部60の内部構成を機能的に示すブロック図である。調光係数導出部60は、フレーム調光係数導出部610と、ターゲット調光係数導出部620とで構成される。また、ターゲット調光係数導出部620は、調光係数変化量算出部630と、ターゲット調光係数修正量導出部640と、ターゲット調光係数算出部650と、ターゲット調光係数修正量補正係数導出部660と、で構成される。
上記したように、ここでは、まず、音量情報の取得を省略し、調光係数導出部60において、画像特徴量としてのAPL値およびWP値に基づいて実行される、比較例としてのターゲット調光係数導出処理について説明する。具体的には、ターゲット調光係数修正量補正係数導出部660を省略したと仮定した場合におけるターゲット調光係数Klt(n)を導出する処理について説明する。
まず、フレーム調光係数導出部610では、現フレームのAPL値Vapl(n)とWP値Vwp(n)を用いて、フレーム調光係数ルックアップテーブル(以下、「フレーム調光係数LUT」とも記載する。)611を参照し、現フレームのフレーム伸張係数Klf(n)を求める。
図8は、フレーム調光係数LUT611の入力格子点の一例を示す説明図である。図8の横軸はAPL値であり、縦軸はWP値(白ピーク値)である。図4と図8を比較すれば分かるように、フレーム調光係数LUT611はフレーム伸張係数LUT311と同じ構成を有している。また、フレーム調光係数LUT611を参照してフレーム調光係数Klfを求める方法も、フレーム伸張係数LUT311を参照してフレーム伸張係数Kgfを求める方法と同じであるので詳細な説明は省略する。
なお、フレーム調光係数LUT611の入力格子点の箇所に、格納されるフレーム調光係数Klfは、以下の(8)式が成立するように設定されている。
Klf=(1+Kgf) ・・・(8)
ここで、γはライトバルブ50のγ値であり、例えばγ=2.2である。このように設定することにより、輝度範囲伸張処理および調光制御後の画像の最大輝度を、輝度範囲伸張処理および調光制御前の画像の最大輝度と同じとすることができるので、輝度範囲伸張処理および調光制御の前後で、表示される画像の視認者に違和感を与えることなくコントラストのみを向上させることが可能となる。
なお、図8の各格子点のカッコ内に記載された数値は、図4の対応する各格子点のカッコ内に記載された数値との間で、上記(8)式の関係が成立するように設定された数値例である。
フレーム調光係数導出部610は、フレーム伸張係数導出部310におけるフレーム伸張係数Kgfの導出と同様に、画像データのAPL値VaplとWP値Vwpの組が図8の入力格子点(黒丸)のいずれかに該当する場合には、その入力格子点におけるフレーム伸張係数Klfをそのまま読み出して使用する。APL値VaplとWP値Vwpの組が、入力格子点に該当しない場合は、補間計算によりフレーム調光係数Klfを求める。
ターゲット調光係数導出部620では、以下で説明するように、フレーム調光係数導出部610で求められた現フレームのフレーム調光係数(以下、「現フレーム調光係数」とも記載する。)Klf(n)と、前フレームのターゲット調光係数(以下、「前ターゲット調光係数」とも記載する。)Klt(n−1)と、に基づいて、現フレームのターゲット調光係数(以下、「現ターゲット調光係数」とも記載する。)Klt(n)を求める。
まず、調光係数変化量算出部630において、以下の(9)式により、現フレーム調光係数Klf(n)と前ターゲット調光係数Klt(n−1)との差であるフレーム調光係数変化量dKli(n)を求める。
dKli(n)=Klf(n)−Klt(n−1) ・・・(9)
フレーム調光係数変化量dKli(n)は、現フレーム調光係数Klf(n)の前フレームターゲット調光係数Klt(n−1)からの変化量に相当する。
次に、ターゲット調光係数修正量導出部640において、現フレームのフレーム調光係数変化量(以下、「現フレーム調光係数変化量」とも記載する。)dKli(n)を用いて、調光係数修正ルックアップテーブル(以下、「調光係数修正LUT」とも記載する。)641を参照し、現フレームのフレーム調光係数修正量(以下、「現フレーム調光係数修正量」とも記載する。)dKl(n)を求める。そして、求めた現フレーム調光係数修正量dKl(n)に基づいて、以下の(10a)式により、現フレームのターゲット調光係数修正量(以下、「現ターゲット調光係数修正量」とも記載する。)dKlt(n)を求める。
dKlt(n)=dKl(n)/Sll(n) ・・・(10a)
ここで、Sll(n)はターゲット調光係数修正量補正係数導出部660で求められた現フレームのターゲット調光係数修正量補正係数(以下、「現ターゲット調光係数修正量補正係数」とも記載する。)である。
ただし、上記前提で説明したように、ここでは、比較例としてのターゲット調光係数導出処理について説明するため、ターゲット調光係数修正量導出部640で求められる現ターゲット調光係数修正量dKlt(n)は、ターゲット調光係数修正量補正係数導出部660で求められた現ターゲット調光係数修正量補正係数Sll(n)に依存せず、以下の(10b)式で表されるように、現フレーム調光係数修正量dKl(n)に等しいものとする。
dKlt(n)=dKl(n) ・・・(10b)
そして、ターゲット調光係数算出部650において、以下の(11)式により、前ターゲット調光係数Klt(n−1)に現ターゲット調光係数修正量dKlt(n)を加算して現ターゲット調光係数Klt(n)を求める。
Klt(n)=Klt(n−1)+dKlt(n) ・・・(11)
ところで、上記したように、現ターゲット調光係数修正量dKlt(n)としての現フレーム調光係数修正量dKl(n)は、ターゲット調光係数修正量導出部640において、現フレーム調光係数変化量dKli(n)を用いて、調光係数修正LUT641を参照することにより、求められる。
図9は、調光係数修正LUT641により求められるフレーム調光係数修正量dKlをターゲット調光係数修正量dKltとした場合の特性を示す説明図である。図9の横軸がフレーム調光係数変化量dKli(q)であり、縦軸がターゲット調光係数修正量dKlt(q)としてのフレーム調光係数修正量dKl(q)である。ただし、qは任意の正の整数であり、フレーム数を表している。破線で示す特性は調光係数修正LUT641に設定されている入出力関係を示しており、実線で示す特性は、比較例として、フレーム調光係数修正量dKl(q)がフレーム調光係数変化量dKli(q)に等しい場合を示したものである。上記したように、フレーム調光係数修正量dKl(q)がターゲット調光係数修正量dKlt(q)であるとして説明しているので、フレーム調光係数修正量dKl(q)がフレーム調光係数変化量dKli(q)に等しい場合には、フレーム調光係数導出部610で求めたフレーム調光係数Klf(q)がそのままターゲット調光係数Klt(q)となる。
図9に示すように、破線で示す調光係数修正LUT641による特性は、実線で示す比較例としての特性よりも全体として傾きが小さな特性を有するように設定されている。調光係数修正LUT641による特性を図9に示すように設定したのは、図5の伸張係数修正LUT341による特性に関して説明したと同様に、以下の理由による。
すなわち、dKlt=dKl=dKliとして、ターゲット調光係数Kltがフレーム調光係数Klfに等しいとした場合には、APL値やWP値の変化に応じて変化するフレーム調光係数Klfの変化がそのままターゲット調光係数Kltの変化となるため、変化の幅が大きく、画像のちらつき等が発生して、画像の画質の低下を招くことになる。一方、調光係数修正LUT641により求めたフレーム調光係数修正量dKlをターゲット調光係数修正量dKltとして、ターゲット調光係数Kltを求めた場合には、変化の幅を制限して、調光の制御速度を制限することができるので、画像のちらつき等が発生して、画像の画質の低下を招くことを抑制することができる。
以上説明したように、調光係数修正LUT641による場合のターゲット調光係数修正量dKltの特性を、比較例としての特性よりも全体として傾きが小さな特性となるように設定しているのは、ターゲット調光係数Kltがフレーム周期で大きく変化することにより、画像のちらつき等が発生して、画像の画質の低下を招くことを抑制するためである。
なお、図9に示したターゲット調光係数修正量dKltの特性において、−4≦dKli(q)≦4の範囲では、図5に示したターゲット伸張係数修正量dKgtの特性と同様に、傾きが1以上となるように設定されているが、この範囲では、調光係数の変化量が小さいため、傾きが1以上となっても画質への影響がほとんどないためである。
また、図9に示したターゲット調光係数修正量dKltの特性において、図5に示したターゲット伸張係数修正量dKgtの特性と同様に、フレーム調光係数変化量dKli(q)が32以上および−32以下は、一定値16および−16に設定されている。これは、伸張係数修正LUT341の入力レンジが−32〜+32までの有限の範囲に設定されており、この入力レンジに合わせて、フレーム調光係数変化量dKli(q)が32以上の値を32に置換し、−32以下の値をー32に置換するためである。なお、フレーム調光係数変化量dKli(q)の数値範囲は、これに限定されるものではなく、調光係数修正LUT641の設定可能な入力レンジに応じて任意の数値範囲に設定可能である。
以上のようにして求められたターゲット調光係数Kltは、調光制御部70において、調光素子84を制御するために用いられる。このターゲット調光係数Kltは、調光率、すなわち、最大光量に対する割合を示しており、Klt≦1である。なお、このターゲット調光係数Kltを、上述したように、処理の容易性を考慮して小数を含まない数値で扱うようにしている場合において、実際に用いられるターゲット調光係数Kltとしては、基準の数値で除算した値が利用される。例えば、図8に示したフレーム調光係数LUT621のように、数値範囲が0〜255の場合において、基準の数値として、例えば、255が用いられる。
A5.実施例のターゲット調光係数導出処理:
上記した比較例としてのターゲット調光係数導出処理では、現フレームのWP値Vwp(n)およびAPL値Vapl(n)に基づいてフレーム調光係数LUT621を参照して現フレーム調光係数Klf(n)を求め、求めた現フレーム調光係数Klf(n)と前ターゲット調光係数Klt(n−1)との差である現フレーム調光係数変化量dKli(n)を(9)式に従って求め、調光係数修正LUT641を参照することにより現フレーム調光係数変化量dKli(n)を修正した現フレーム調光係数修正量dKl(n)を求め、求めた現フレーム調光係数修正量dKl(n)を(10b)式に従ってそのまま現ターゲット調光係数修正量dKlt(n)とし、求めた現ターゲット調光係数修正量dKlt(n)と前ターゲット調光係数Klt(n−1)との和である現ターゲット調光係数Klt(n)を(11)式に従って求める場合を説明した。一方、本実施例のターゲット調光係数導出処理では、求めたフレーム調光係数修正量dKl(n)を、(10a)に従って、ターゲット調光係数修正量補正係数導出部660で求められた現ターゲット調光係数修正量補正係数Sll(n)で除算することにより、現ターゲット調光係数修正量dKlt(n)とし、求めた現ターゲット調光係数修正量dKlt(n)と前ターゲット調光係数Klt(n−1)との和である現ターゲット調光係数修正量Klt(n)を(11)式に従って求めている。
ここで、図7に示したターゲット調光係数修正量補正係数導出部660では、音量取得部110から与えられる現フレームの音量情報Avol(n)が、あらかじめ定めた閾値(所定の音量)Thvolを超える場合には、現ターゲット調光係数修正量補正係数Sll(n)を「1」に設定し、閾値Thvolを越えない場合には、現ターゲット調光係数修正量補正係数Sll(n)を「Cl」に設定する。なお、Clは1より大きな値で、後述する騒音が気にならないように任意の値に設定可能である。
図10は、調光係数修正LUT641により求められるフレーム調光係数修正量dKlをターゲット調光係数修正量補正係数Sllで除算した値をターゲット調光係数修正量dKltとした場合の特性を示す説明図である。図10は、音量情報Avolが閾値Thvolを越えず音量が小さく、Sll=Clとなった場合のターゲット調光係数修正量dKltを破線で示し、音量情報Avolが閾値Thvolを超えて音量が大きく、Sll=1となった場合のターゲット調光係数修正量dKltを実線で示している。なお、Sll=1の場合の特性は、比較例として説明した図9に示すフレーム調光係数修正量dKlをターゲット調光係数修正量dKltとした場合の特性と同じである。ただし、図中のqは任意の正の整数であり、フレーム数を表している。
図10に示すように、音量情報Avolが閾値Thvolを超えず音量が小さい場合のターゲット調光係数修正量dKltの特性を、閾値Thvolを超えて音量が大きい場合におけるターゲット調光係数修正量dKltの傾きよりも、いっそう小さな傾きを有する特性とすることができる。これにより、調光制御部70が調光素子84を制御することにより調光の変化の幅をさらに小さくして、調光の制御速度がより遅くなるように制限することができるので、調光素子84を構成する図示しない遮光板の開閉やそのためのモータの駆動により発生する騒音(調光素子の駆動による騒音)を抑制することができ、この騒音の発生により、表示される画像の視認者に不快感を与えることを抑制することが可能である。
A6.実施例のターゲット伸張係数導出処理:
上記した比較例としてのターゲット伸張係数導出処理では、現フレームのWP値Vwp(n)およびAPL値Vapl(n)に基づいてフレーム伸張係数LUT321を参照して現フレーム伸張係数Kgf(n)を求め、求めた現フレーム伸張係数Kgf(n)と前ターゲット伸張係数Kgt(n−1)との差である現フレーム伸張係数変化量dKgi(n)を(4)式に従って求め、伸張係数修正LUT341を参照することにより現フレーム伸張係数変化量dKgi(n)を修正した現フレーム伸張係数修正量dKg(n)を求め、求めた現フレーム伸張係数修正量dKg(n)を(5b)式に従ってそのまま現ターゲット伸張係数修正量dKgt(n)とし、求めた現ターゲット伸張係数修正量dKgt(n)と前ターゲット伸張係数Kgt(n−1)との和である現ターゲット伸張係数修正量Kgt(n)を(6)式に従って求める場合を説明した。一方、本実施例のターゲット伸張係数導出処理では、求めたフレーム伸張係数修正量dKg(n)を、(5a)に従って、ターゲット伸張係数修正量補正係数導出部360で求められた現ターゲット伸張係数修正量補正係数Slg(n)で除算することにより、現ターゲット伸張係数修正量dKgt(n)とし、求めた現ターゲット伸張係数修正量dKgt(n)と前ターゲット伸張係数Kgt(n−1)との和である現ターゲット伸張係数修正量dKgt(n)を(6)式に従って求めている。
ここで、図3に示したターゲット伸張係数修正量補正係数導出部360では、音量取得部110から与えられる現フレームの音量情報Avol(n)が、あらかじめ定めた閾値(所定の音量)Thvolを超える場合には、現ターゲット伸張係数修正量補正係数Slg(n)を「1」に設定し、閾値Thvolを越えない場合には、現ターゲット伸張係数修正量補正係数Slg(n)を「Cg」に設定する。なお、Cgは1より大きな値で、後述する騒音が気にならないように任意の値に設定可能である。
図11は、伸張係数修正LUT341により求められるフレーム伸張係数修正量dKgをターゲット伸張係数修正量補正係数Slgで除算した値をターゲット伸張係数修正量dKgtとした場合の特性を示す説明図である。図11は、音量情報Avolが閾値Thvolを越えず音量が小さく、Slg=Cgとなった場合のターゲット伸張係数dKgtを破線で示し、音量情報Avolが閾値Thvolを超えて音量が大きく、Slg=1となった場合のターゲット伸張係数修正量dKgtを実線で示している。なお、Slg=1の場合の特性は、比較例として説明した図5に示すフレーム伸張係数修正量dKgをターゲット伸張係数修正量dKgtとした場合の特性と同じである。ただし、図中のqは任意の正の整数であり、フレーム数を表している。
図11に示すように、音量情報Avolが閾値Thvolを超えず音量が小さい場合のターゲット伸張係数修正量dKgtの特性を、閾値Thvolを超えて音量が大きい場合におけるターゲット伸張係数修正量dKgtの傾きよりも、いっそう小さな傾きを有する特性とすることができる。これにより、調光制御部70によって実行される調光素子84の調光の変化の幅の制限に合わせて、輝度範囲伸張処理部40における輝度範囲伸張処理による変化の幅を制限することができる。これにより、調光の制御速度の制限に合わせて輝度範囲伸張処理の制御速度を制限することができ、音量に合わせて調光の制御速度を制限した場合においても、表示される画像の視認者に違和感を与えることなくコントラストのみを向上させることが可能となる。
以上説明したように、本実施例の画像表示装置1000では、画像信号とともに入力される音声信号に基づいて出力される音声の音量が、所定の閾値を超えない小さな音量の場合において、調光素子を制御する調光の速度を制限することにより、調光素子の駆動により発生する騒音を抑制することができ、この騒音の発生により、表示される画像の視認者に不快感を与えることを抑制することが可能である。
B.第2実施例:
第2実施例は、第1実施例の調光係数導出部60および伸張係数導出部30を、調光係数導出部60Bおよび伸張係数導出部30Bに置き換えた点を除いて、第1実施例の画像表示装置1000と同じである。そこで、本実施例においては、第2実施例としての画像表示装置の概略構成についての説明を省略し、調光係数導出部60Bおよび伸張係数導出部30Bについてのみ説明を加えることとする。
図12は、第2実施例における調光係数導出部60Bの内部構成を機能的に示すブロック図である。この調光係数導出部60Bは、図7に示した第1実施例における調光係数導出部60のターゲット調光係数修正量導出部640を、ターゲット調光係数修正量導出部640Bに置き換えた点を除いて同じである。
ターゲット調光係数修正量導出部640Bは、ターゲット調光係数修正量補正係数導出部660で求められるターゲット調光係数修正量補正係数Sll(n)が1のときに用いられる第1の調光係数修正LUT641aと、ターゲット調光係数修正量補正係数Sll(n)がClのときに用いられる第2の調光係数修正LUT641bと、を備えている。第1の調光係数修正LUT641aは、第1実施例における調光係数修正LUT641と同じであり、第2の調光係数修正LUT641bは、第1実施例における調光係数修正LUT641の各フレーム調光係数修正量dKlをSll=Clで除算して得られるターゲット調光係数修正量dKltを格納している。
ターゲット調光係数修正量導出部640Bは、ターゲット調光係数修正量補正係数導出部660で求められるターゲット調光係数修正量補正係数Sll(n)に応じて選択されたルックアップテーブルを用いて、直接的にターゲット調光係数修正量dKlt(n)を求めるものである。
図13は、第2実施例における伸張係数導出部30Bの内部構成を機能的に示すブロック図である。この伸張係数導出部30Bは、図3に示した第1実施例における伸張係数導出部30のターゲット伸張係数修正量導出部340を、ターゲット伸張係数修正量導出部340Bに置き換えた点を除いて同じである。
ターゲット伸張係数修正量導出部340Bは、ターゲット伸張係数修正量補正係数導出部360で求められるターゲット伸張係数修正量補正係数Slg(n)が1のときに用いられる第1の伸張係数修正LUT341aと、ターゲット伸張係数修正量補正係数Slg(n)がCgのときに用いられる第2の伸張係数修正LUT341bと、を備えている。第1の伸張係数修正LUT341aは、第1実施例における伸張係数修正LUT341と同じであり、第2の伸張係数修正LUT341bは、第1実施例における伸張係数修正LUT341の各フレーム伸張係数修正量dKgをSlg=Cgで除算して得られるターゲット伸張係数修正量dKgtを格納している。
ターゲット伸張係数修正量導出部340Bは、ターゲット伸張係数修正量補正係数導出部360で求められるターゲット伸張係数修正量補正係数Slg(n)に応じて選択されたルックアップテーブルを用いて、直接的にターゲット伸張係数修正量dKgt(n)を求めるものである。
本実施例においては、画像信号とともに入力される音声信号に基づいて出力される音声の音量が、所定の閾値を超える音量であるか否かに対応する複数のルックアップテーブルを備える点を除いて、第1実施例の場合と同様に、画像信号とともに入力される音声信号に基づいて出力される音声の音量が、所定の閾値を超えない小さな音量の場合において、調光素子を制御する調光の速度を制限することにより、調光素子の駆動により発生する騒音を抑制することができ、この騒音の発生により、表示される画像の視認者に不快感を与えることを抑制することが可能である。
C.第3実施例:
図14は、第3実施例としての画像表示装置1000Cの概略構成を機能的に示すブロック図である。第3実施例は、第1実施例の調光係数導出部60を、調光係数導出部60Cに置き換えた点を除いて、第1実施例の画像表示装置1000と同じである。
調光係数導出部60Cは、第1実施例における調光係数導出部60のように、WP値VwpおよびAPL値Vaplと、音量情報と、に基づいてターゲット調光係数Kltを求めるのではなく、伸張係数導出部30で求められたターゲット伸張係数Kgtを用いて、以下の(12)式によりターゲット調光係数Kltを求めるものである。
Klt=(1+Kgt) ・・・(12)
ここで、γはライトバルブ50のγ値であり、例えばγ=2.2である。このように設定することにより、第1実施例で示した(8)式において説明したのと同様に、輝度範囲伸張処理および調光制御後の画像の最大輝度を、輝度範囲伸張処理および調光制御前の画像の最大輝度と同じとすることができるので、輝度範囲伸張処理および調光制御の前後で、表示される画像の視認者に違和感を与えることなくコントラストのみを向上させることが可能となる。
本実施例においては、ターゲット調光係数Kltがターゲット伸張係数Kgtに依存して決定されるため、ターゲット調光係数Kltをターゲット伸張係数Kgtから独立して決定することはできないが、第1実施例の場合と同様に、画像信号とともに入力される音声信号に基づいて出力される音声の音量が、所定の閾値を超えない小さな音量の場合において、調光素子を制御する調光の速度を制限することにより、調光素子の駆動により発生する騒音を抑制することができ、この騒音の発生により、表示される画像の視認者に不快感を与えることを抑制することが可能である。
D.変形例:
なお、本発明は上記実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
D1.変形例1:
上記実施例では、画像信号とともに入力される音声信号に基づいて出力される音声の音量が、所定の閾値を超えない小さな音量の場合において、調光素子84の制御速度を制限して、調光素子84の制御量を抑制することにより、調光素子84の遮光板の開閉やモータの駆動により発生する騒音を抑制する場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、空冷ファンの回転量のように、画像表示装置に備えられる機械的可動部の駆動量を制限することにより、その機械的可動部の駆動により発生する騒音を抑制する場合にも適用可能である。
図15は、一変形例として、音量情報Avolに基づいて画像表示装置に備えられる空冷ファンの回転量を制御するファン制御部を備える画像表示装置1000Dを示すブロック図である。
ファン制御部140は、音量情報Avolが所定の閾値Thvol(fan)を越えるような大きな音量の場合においては、通常の回転量となるように空冷ファン150を制御し、音量情報Avolが所定の閾値Thvol(fan)を超えないような小さな音量の場合においては、空冷ファン150の回転量を小さくするように、空冷ファン150を制御する。
これにより、画像信号とともに入力される音声信号に基づいて出力される音声の音量が、所定の閾値を超えない小さな音量の場合において、空冷ファンの回転量を小さくすることにより、空冷ファンの回転によって発生する騒音を抑制することができ、この騒音の発生により、表示される画像の視認者に不快感を与えることを抑制することが可能である。
なお、上記変形例の画像表示装置1000Dは、第1実施例の画像表示装置1000に加えて、音量情報に応じて空冷ファンを制御する構成を例に説明したが、音量情報に応じて空冷ファンのみを制御する構成としてもよい。
D2.変形例2:
上記各実施例では、音量情報に基づいて調光だけでなく輝度範囲伸張処理も制御する場合を例に説明したが、調光のみを制御するようにしてもよい。ただし、実施例において説明したように、表示される画像の視認者に違和感を与えないためには、音量情報に基づいて調光および輝度範囲伸張処理の両方を制御するほうが好ましい。
D3.変形例3:
上記実施例では、音量情報が1つの閾値を越えるか否で切り換えて調光や輝度範囲伸張処理を制御する場合を例に説明したが、複数の閾値を用いて多段階に切り換えて調光や輝度範囲伸張処理を制御するようにしてもよい。すなわち、画像信号とともに入力される音声信号に基づいて出力される音声の音量に応じて、調光や輝度範囲伸張処理を制御するようにすればよい。
D4.変形例4:
上記実施例のプロジェクタでは、画像を形成するための電気光学装置として、液晶パネルのようなライトバルブを用いたものを例に説明したが、DMD(Digital Micromirror Device)を用いることもできる。なお、DMDは米国テキサスインスツルメンツ社の商標である。
D5.変形例5:
上記実施例では、ライトバルブを用いたプロジェクタを例に説明したが、プロジェクタに限らず、照明装置を備える直視型の画像表示装置にも適用可能である。
本発明の第1実施例としての画像表示装置1000の概略構成を機能的に示すブロック図である。 画像特徴量算出部20の処理について示す説明図である。 伸張係数導出部30の内部構成を機能的に示すブロック図である。 フレーム伸張係数LUT311の入力格子点の一例を示す説明図である。 伸張係数修正LUT341により求められるフレーム伸張係数修正量dKgをターゲット伸張係数修正量dKgtとした場合の特性を示す説明図である。 伸張係数修正LUT341により求めたフレーム伸張係数修正量dKgをターゲット伸張係数修正量dKgtとした場合とフレーム伸張係数変化量dKgiに等しいフレーム伸張係数修正量dKgをターゲット伸張係数修正量dKgtとした場合とを比較して示す説明図である。 調光係数導出部60の内部構成を機能的に示すブロック図である。 フレーム調光係数LUT611の入力格子点の一例を示す説明図である。 調光係数修正LUT641により求められるフレーム調光係数修正量dKlをターゲット調光係数修正量dKltとした場合の特性を示す説明図である。 調光係数修正LUT641により求められるフレーム調光係数修正量dKlをターゲット調光係数修正量補正係数Sllで除算した値をターゲット調光係数修正量dKltとした場合の特性を示す説明図である。 伸張係数修正LUT341により求められるフレーム伸張係数修正量dKgをターゲット伸張係数修正量補正係数Slgで除算した値をターゲット伸張係数修正量dKgtとした場合の特性を示す説明図である。 第2実施例における調光係数導出部60Bの内部構成を機能的に示すブロック図である。 第2実施例における伸張係数導出部30Bの内部構成を機能的に示すブロック図である。 第3実施例としての画像表示装置1000Cの概略構成を機能的に示すブロック図である。 一変形例として音量情報Avolに基づいて画像表示装置に備えられる空冷ファンの回転量を制御するファン制御部を備える画像表示装置1000Dを示すブロック図である。
符号の説明
20…画像特徴量算出部
30…伸張係数導出部
30B…伸張係数導出部
40…輝度範囲伸張処理部
50…ライトバルブ
60…調光係数導出部
60B…調光係数導出部
60C…調光係数導出部
70…調光制御部
80…照明装置
82…光源
84…調光素子
90…投写光学系
100…音量調整部
110…音量取得部
120…スピーカ
130…スクリーン
140…ファン制御部
150…空冷ファン
310…フレーム伸張係数導出部
320…ターゲット伸張係数導出部
330…伸張係数変化量算出部
340…ターゲット伸張係数修正量導出部
340B…ターゲット伸張係数修正量導出部
350…ターゲット伸張係数算出部
360…ターゲット伸張係数修正量補正係数導出部
610…フレーム調光係数導出部
620…ターゲット調光係数導出部
630…調光係数変化量算出部
640…ターゲット調光係数修正量導出部
640B…ターゲット調光係数修正量導出部
650…ターゲット調光係数算出部
660…ターゲット調光係数修正量補正係数導出部
1000…画像表示装置
1000C…画像表示装置
1000D…画像表示装置

Claims (10)

  1. 入力される画像信号に対応する画像を投写表示するともに、前記画像信号に伴って入力される音声信号に対応する音声を出力するプロジェクタであって、
    光源と、機械的可動部を有し、前記光源から射出される光の遮光量を調整する調光素子と、を有する照明装置と、
    前記機械的可動部の動作量を制御して前記遮光量を調整することにより、前記照明装置の照明光として射出される光の光量を調整して、前記照明装置の調光を制御する調光制御部と、
    を備え、
    前記調光制御部は、出力される音声の音量に応じて前記機械的可動部の動作量を制御する
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1記載のプロジェクタであって、さらに、
    前記画像信号に含まれる1フレームの画像データ毎に、前記画像データの輝度に関する画像特徴量と、前記画像データの表す画像に対応する音声の音量と、に基づいて、前記照明光の光量の調整に用いられる調光係数を導出する調光係数導出部、を備え、
    前記調光制御部は、前記調光係数に基づいて、前記照明装置の調光を制御する
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項2記載のプロジェクタであって、
    前記調光係数導出部は、前記音声の音量が所定の閾値を越えない場合には、前記音声の音量が前記所定の閾値を超える場合に比べて、前記機械的可動部の動作量が小さくなるように前記調光係数を導出する
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  4. 請求項2または請求項3記載のプロジェクタであって、さらに、
    1フレームの画像データ毎に、前記画像特徴量と、前記画像データの表す画像に対応する音声の音量と、に基づいて、前記画像データの輝度の範囲を広げる輝度範囲伸張処理に用いられる伸張係数を導出する伸張係数導出部と、
    前記伸張係数に基づいて、前記画像データに前記輝度範囲伸張処理を施す輝度範囲伸張処理部と、
    を備えることを特徴とするプロジェクタ。
  5. 請求項4記載のプロジェクタであって、
    前記調光係数と前記伸張係数とは、前記調光係数に基づく調光制御および前記伸張係数に基づく輝度範囲伸張処理を行った場合に表示される画像の輝度と、前記調光係数に基づく調光制御および前記伸張係数に基づく輝度範囲伸張処理を行わない場合に表示される画像の輝度とが変化しない関係を有する
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  6. 入力される画像信号に対応する画像を投写表示するともに、前記画像信号に伴って入力される音声信号に対応する音声を出力するプロジェクタであって、
    機械的可動部と、
    出力される音声の音量に応じて前記機械的可動部の動作量を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とするプロジェクタ。
  7. 請求項6記載のプロジェクタであって、
    前記制御部は、前記音声の音量が所定の閾値を越えない場合には、前記音声の音量が前記所定の閾値を超える場合に比べて、前記機械的可動部の動作量が小さくなるように制御する
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  8. 請求項6または請求項7記載のプロジェクタであって、
    前記機械的可動部として空冷ファンを備え、
    前記制御部として前記空冷ファンの動作を制御するファン制御部を備える
    ことを特徴とするプロジェクタ。
  9. 入力される画像信号に対応する画像を表示するともに、前記画像信号に伴って入力される音声信号に対応する音声を出力する画像表示装置であって、
    光源と、機械的可動部を有し、前記光源から射出される光の遮光量を調整する調光素子と、を有する照明装置と、
    前記機械的可動部の動作量を制御して前記遮光量を調整することにより、前記照明装置の照明光として射出される光の光量を調整して、前記照明装置の調光を制御する調光制御部と、
    を備え、
    前記調光制御部は、出力される音声の音量に応じて前記機械的可動部の動作量を制御する
    ことを特徴とする画像表示装置。
  10. 入力される画像信号に対応する画像を表示するともに、前記画像信号に伴って入力される音声信号に対応する音声を出力する画像表示装置であって、
    機械的可動部と、
    出力される音声の音量に応じて前記機械的可動部の動作量を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする画像表示装置。
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