JP2008145820A - 電子弦楽器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 6本の弦を撥弦して電子的に楽音を発生する電子ギターにおいて、ボディ1から所定方向に延びるネック2の表面に形成され、各弦5のフレット番号1からフレット番号5の限定された範囲のみを有するフィンガーボード3を備えている。CPUは、演奏する曲にかかわらず、表示信号出力回路を介して、LEDを点灯させて押圧すべき位置を指示する。
【選択図】 図1
Description
この提案において、例えば、各フレットに対する運指操作位置を検出するために、ネックに張られた6本のフレット弦に対応する指板に、隣接するフレット間(開放弦と第1フレットとの間、第1フレットと第2フレットとの間、……第14フレットと第15フレットとの間)の15の位置に、6本の弦に対応して90個(15×6)の音高指定スイッチが埋設されている。また、各フレット弦に沿って15本の光導光体が各音高指定スイッチまで設けられ、各光導光体の端部から入射したLEDの光によって押圧すべき音高指定スイッチをガイドするようになっている。具体的には、6本のフレット弦のそれぞれに対応する4ビットのデコーダをLED駆動用に設けて、各フレット弦のいずれかの音高指定スイッチを指定できる回路が構成されている。(特許文献1参照)
また、他の2つの特許文献の電子楽器においても同様に、ネックに張られた6本のフレット弦に対応する指板に、隣接するフレット間の12の位置に、6本の弦に対応して72個(12×6)の発光指示LED付フレットスイッチ(音高指定スイッチ)が埋設されている。(特許文献2、特許文献3参照)
また、他の特許文献のナビゲーション弦楽器によれば、初心者でも容易に演奏操作ができるために、6本の弦が張られたネックには、押圧操作によって音高を指定する指板が形成され、指板のフレット0(開放弦)からフレット20までの間に、押圧操作をガイドするために発光するLEDが設けられている。さらに、この特許文献の図11および段落番号「0012」および「0024」に記載されているように、フレット0からフレット20のうち、曲情報の音高データが最も多く分布する4フレットをポインタbによって指定する構成になっている。(特許文献4参照)
これに対して、特許文献4の場合には、演奏する曲に応じて4フレットを選択し、24個(6×4)の中からLEDが発光している音高指定スイッチの位置を押圧するので、押圧するために移動する左手の範囲は小さい。しかし、特許文献4の図11から明らかなように、選択する4フレットが曲に応じて変化すると、同じ音高であっても押圧すべき位置も変化してしまう。例えば、「A3」、「C4」、「G4」の音高を演奏する際に、「b=2」の場合と「b=3」の場合とでは、押圧する指の形が全く異なってしまう。このため、初心者にとっては極めて困難な演奏操作になってしまう。また、演奏する曲が選択されたときに、演奏に先だってその曲を読み出して、音高データが最も多く分布する4フレットを決定しなければならず、そのための特別な制御プログラムを必要とするので、開発費用やプログラムメモリの容量によってコストアップを招くことになる。
本発明は、このような従来の課題を解決するためのものであり、初心者が容易に演奏技術を習得できるような電子弦楽器を安価に提供することを目的とする。
図1は、第1実施形態における電子ギターを示す図であり、図1(A)はその平面図、図1(B)はその側面図である。図1において、電子ギターは、ボディ1、ボディ1に取り付けられたネック2、ネック2の上面に設けられ、指で押さえて音高を指定するフィンガーボード(指板)3を備えている。また、フィンガーボード3の5箇所には、その表面から線状凸部のフレット4が形成されている。ボディ1の中央部からネック2側にかけて6本の弦5が張られている。各弦5の一方の端部はボディ1側のブリッジ6に固定され、調整機構7によって張り具合を調整できるようになっている。各弦5の他方の端部はネック2の下側の部分(図示せず)で固定されている。ブリッジ6とネック2との中間の弦5の下には、各弦5の撥弦を検出するセンサ8が設けられている。センサ8は、電磁的、光学的、あるいは他の方法によって各弦5の振動を検出する。
図8は、CPU101のメインルーチンのフローチャートである。最初に、モードフラグMODEF、スタートフラグSTF、レッスンフラグLESF、および、各弦の発音の有無を示すフラグON(1)〜ON(6)を「0」にリセットするなどの所定のイニシャライズ処理(ステップSA1)の後、スイッチ処理(ステップSA2)、フレット検知処理(ステップSA3)、トリガ検知処理(ステップSA4)、レッスンガイド処理(ステップSA5)、音声検知処理(ステップSA6)、その他の処理(ステップSA7)を繰り返し実行する。
図18において、LEDが点灯している押え位置の弦番号とフレット番号をRAMから取り出す(ステップLS1)。次に、点灯しているフレット番号と押さえられているフレット番号とは一致しているか否かを判別する(ステップLS2)。すなわち、LEDの点灯によってガイドされたフレット番号が押圧されているかどうかを判別する。点灯しているフレット番号と押さえられているフレット番号とが異なる場合には、このフローチャートを終了する。点灯しているフレット番号と押さえられているフレット番号とは一致している場合には、さらに、点灯している弦番号と撥弦されてON(n)が「1」の弦番号とが一致しているか否かを判別する(ステップLS3)。点灯している弦番号と撥弦されてON(n)が「1」の弦番号とが異なる場合には、このフローチャートを終了する。
さらに生ギターで演奏する場合、曲の調が変化しても、指板をシフトさせて演奏すれば、あらゆる調に対して本発明で身に付いた押さえ位置が使用可能である。すなわち、本発明によって指の位置パターンさえ記憶しておけば、ギターの場合は指板をシフトさせる演奏はトランスポーズと同じであるため、この方法を使用することにより、全ての曲において調和した演奏が可能となる。
例えば、ある調の曲を演奏したい場合を考える。ハ長調の曲を演奏したい場合は、ダイアトニックスケールの始まりの音は「C」なので、超基本スケールの1の音はCとなる。ギターの6弦上では8フレットにCの音があるので、超基本スケール位置の1の音は6弦の8フレットから始まるように演奏すればよい。また、他のコードトーンスケール位置も同様にシフトさせて演奏する。
例えば、ジャズの定番である「1625(いちろくにーごー)」のコード進行をハ長調で楽しむ場合を考える。この場合は、8フレットと12フレットとの中間あたりに手首をもってきて、6弦の8フレットを1の音として、本発明で学んだ押さえ位置を用いて演奏する。1のコードがきたときは1のコードトーンを使用し、6のコードがきたときは6のコードトーンを使用する。また、超基本スケール位置もコードトーン位置ほどではないが調和するため、自分の好みの頻度で使用する。また、さらに演奏者が慣れてくると、この中から自分の好みの音を簡単に見つけだして、瞬時にフレーズを作成できるようになる。
したがって、スピーカから発音されるピッチを声に出して、そのピッチすなわち音高を体で覚える効果があり、よりいっそう効率的なレッスンが可能になる。
ただし、張設された弦は必ずしも6本に限定する必要はない。少なくとも1本の弦が張設されていれば、初心者が容易にごく基本的な演奏技術を習得できる。
2 ネック
3 フィンガーボード
4 フレット
5 弦
101 CPU
104 音高検知回路
105 撥弦検知回路
107 表示信号出力回路
109 ピッチ抽出回路
Claims (5)
- 楽器本体に張設された少なくとも一本の弦の撥弦操作により、押圧されているフレット位置に対応する音高の楽音を楽音発生手段により発生させる電子弦楽器において、
限定されたフレット範囲内でダイアトニックスケールの音高の楽音を前記楽音発生手段にて発生するために必要なフレット押圧位置を示すフレット位置データが記憶されたメモリと、
前記メモリに記憶されたフレット位置データを所定の順序で読み出すとともに、当該読み出されたフレット位置データに対応するフレット位置を指示するための表示信号を出力する表示出力手段と、
を備えたことを特徴とする電子弦楽器。 - 前記楽器本体には6本の弦が張設され、
前記メモリに記憶するフレット位置データは、5フレットの範囲内で当該範囲内の最低フレットからひとつ飛びに指定される3個のフレットの各弦に対応するフレット位置を示すデータでかつ、前記最低フレットの3弦及び4弦に対応する2個のフレット位置データのみ、この2個のフレット位置データに代えて、1フレット分音高が高くなるフレット位置を示す位置データを有する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子弦楽器。 - 前記表示出力手段は、所定の順序で読み出しを開始する前に、前記メモリに記憶されている全てのフレット位置を同時に読み出すことにより、前記フレットにおいて記憶された全てのフレット位置を一定時間同時に表示する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子弦楽器。 - 前記表示出力手段は、所定の順序で前記メモリからフレット位置データを読み出す際に、一度に複数のフレット位置データを順次読み出すモードと、フレット位置データをひとつずつ順次読み出すモードとに切り替え可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の電子弦楽器。 - 前記電子弦楽器はさらに、
外部から音声信号を入力する音声信号入力手段と、
当該入力された音声信号の音高を解析する音高解析手段と、
前記フレットの押圧位置及び撥弦操作により指定される音高と当該解析された音高とが一致したときに、前記表示出力手段に対して前記メモリからのフレット位置データの読み出しを歩進させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電子弦楽器。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101144344B1 (ko) | 2011-12-16 | 2012-05-11 | 이춘우 | 현악기의 음파에 연동함으로써 음악을 체감할 수 있는 음악감상장치 |
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2006
- 2006-12-12 JP JP2006334172A patent/JP5339568B2/ja active Active
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